【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ/* そのために近づいたのは半分ありつつ フフ どうしよう はちみつめがね様さえよければ、ちゃんとデートにはお付き合いいただきたく…… しっかり気分転換が出来るくらいまで息抜きさせられたらいいな〜とは思います。 どうしよう ちょっとエッチなことしちゃおうかな その後殺すんだけど…… 先に殺し方はお伝えしておきましょうか。 拳銃による心臓への一撃になります。 これについては殺害までの流れに関わらず固定とします。 (死亡時テンプレートを記載する際にブレのないようにするためです) 場所も、交流の結果に関わらず大通りから一本入った裏路地としましょうか。 遺体は殺害後、特に手を加えられずその場に残置され、 死亡後そう時間が経過したうちに発見されたかもしれません(そこはおまかせします)。 なにかテンプレートで発表するにあたって必要なことなどあれば、お申し付けいただければ幸いです。 (-23) 2022/08/14(Sun) 22:30:09 |
【墓】 永遠の夢見人 ロッシ【バー:アマラント】 表通りからは離れた路地の一角、 隠れ家のような入り口。 石の階段を下った先の木の扉。 下げられたプレートには『CLOSED』の文字だけ。 明かりのない店内、カウンターの片隅には、 少し萎びかけた数本の花。 (+1) 2022/08/14(Sun) 22:30:36 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>2:88 ヴィオレッタ オレンジジュースに口を付けるのを見て、 少女もまた同様にそれを口にする。 爽やかな酸味がすっと喉を通り、 いつの間にか随分乾いていた事を自覚させてくれる。 「……おいしいです」 ほう、と息を漏らしながら。 隣に佇む女性の言葉に、頷きを返す。 「元気なのが、憎らしいくらいですね。 でも、雨の日に買い物に出るよりは……。 ヴィオラさんはどうですか? 足元が濡れても、涼しい方が?」 (2) 2022/08/14(Sun) 22:35:34 |
【妖】 プレイスユアベット ヴィオレッタ――情報屋が、死んだ。 幾らかの情報を渡したのは、事実。 けれど、いずれも彼の命を縮めるものではなかった筈だ。 何故という疑問。 そして、それ以外の死者も。 それもノッテばかりに。 狙われている……?誰に? 何故という疑問。 ボスが倒れたのを契機にアルバが攻勢を強めている? アルバにノッテの怒りが向かうよう仕向けている? 疑問、疑問、疑問。 分からないことだらけだ。 手を、引くべきだろうか。 いや、もっと早く引くべきだったのかもしれない。 Rrr...Rrr... 電話が鳴る。電話が鳴る。 電話に、手を―― ($0) 2022/08/14(Sun) 22:37:15 |
【魂】 piacere ラウラ>>2:_8 女が急くことはない。待つことには慣れているから。 やがて扉が開く頃、顔を隠したままでは警戒も解けないだろうとスカートに差し込んだ手を抜いて自らヘルメットを外す。 中におさめるようにして束ねられていた髪は落ち、その姿をよりよく顕にするだろう。 「……………はじめ、まして。…貴方は、悪い狼ですか」 聞きたいことはそうしたことでは無いが……。 ひとつ問いかけて、シートから下りる。 「……いえ、何方にしても まずは」 と、深く頭を下げる。女に敵意はない。 ただ追いかけることで迷惑をかけたのは確かだから、と。 許されるかどうかは分からないがこれは本心だ。 貴方がアルバの人間だとして、素直に問いかけたところで今回の件に関わりがあるかどうかを明らかにすることは叶わないだろう。 故に、誰か一人をつけて回れば もしかすると何か行き着くかもしれないと考えた。 もしも関わりが見えれば、敵対する理由が明確となり 己が上司も動きやすくなるはずだから。 (_0) 2022/08/14(Sun) 22:43:34 |
【墓】 永遠の夢見人 ロッシ本名:ジェロラモ・ロトロ(Gerolamo Rotolo) 死因:頭部を銃弾で撃ち抜かれたことによる失血死 発見場所:灯台の最上階 遺体の様子:未発見。 銃による出血の痕跡、 及びロッシと書かれたネームプレートのみ。 (+2) 2022/08/14(Sun) 22:43:44 |
【墓】 イル・マット フィオレロ本名:シルヴィオ・モレッティ(Silvio Moretti) 死因:頭部の銃創による脳挫傷、出血死 発見場所・遺体の様子: 人気の少ない路地裏で額から出血している状態で発見される。 アウグスト・グエッラの殺害に使われた手法と酷似しているが、現在は同一犯よりは手口の模倣の可能性が高いと見られている。 (+3) 2022/08/14(Sun) 22:45:35 |
イル・マット フィオレロは、メモを貼った。 (c2) 2022/08/14(Sun) 22:46:00 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア/* わあい、ありがとうございます! わくわくしています。 あ!なるほど、目撃者を消すのは基本ですものね。 しがない街娼をわざわざ暗殺するとは考えにくいかと思いますので、これぐらいが自然だと思います。ありがとうございます。 見ちゃいけないもの、見ちゃお! キャラ的に命乞いはありませんが、今のところひとつ、お願い事をするかと思いますので、すこしお話の猶予があるとうれしいです。 (お仕事ですので問答無用でも、聞いた上で無視するでも構いません) (-24) 2022/08/14(Sun) 22:47:07 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>2 ルチア 素直な感想を零す少女に嬉しそうに目を細める。 わざわざ買いに戻った甲斐があった。 「わたしも雨の日はあまり好きじゃないかな。 夏らしい暑さは嫌いじゃないし、 雨の日の買い物は…まぁ、仕方ないにしても。 髪が、ね。言うこと聞かなくて困るの」 今日は下ろしている髪の、毛先を指で梳く。 (3) 2022/08/14(Sun) 22:51:49 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ>>1:G34 【アルバアジト】 「徒歩? 勿論構わないよ。いいのかい」 「君の声を長く聞いていられるのはとても光栄だけど」 冷ややかな視線を朗らかな笑みで受け止めて返す。本来と逆転した身長差だ、やや上目遣いのようになるだろうか。 愛想ない物言いにむしろ男は安心していた。色々と様変わりするこの世界で、もっとも入れ替わりが激しいのが娼館界隈である。一般の客を取り、その上人を商品にする業界だから、表立ったトラブルも多い。君ももう入ったばかりではない。そういったことにいちいち参るような繊細さは失ってしまったかもしれないが。 いつもどおりだ、と心の中で安堵する。ならきっと、そう酷いことは起こっていないのだろう。 ────仕事を除いて。 (-25) 2022/08/14(Sun) 22:52:49 |
【神】 ”昼行灯” テンゴ【ノッテアジト】 良く喋る男は、珍しくも静かだった。 死亡報告を聞いて、キセルに葉を詰めて。 火を入れずに咥えている。 「なるほど、な。」 「何、焦ることも慄くこともない。この程度で揺るぐノッテでもなければ、人が減ったなら足せば良い。」 「いつものことだろう。なあ。」 そう、いつものことだ。 誰かが死に、補充され。それで終わり。 だから、それ以上はないと言外に告げる。 しかし零れ落ちた葉を拾うあの手の主は、もういない。 (G2) 2022/08/14(Sun) 23:11:41 |
【人】 ガット・リベロ ルチア (4) 2022/08/14(Sun) 23:12:01 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ/* よかった!ではそのような感じにしようと思います! お願いごとの件も了解しました。 話せる猶予は作ろうかと思います。 つきましては、運営からのOKがあり次第、 此方から襲撃秘話を送らせて頂きたく思います。 恐らく更新24H前くらいまで返答が来ない気がしますので、 ゆるりとお待ちいただければと思います。 また、此方が処刑死して襲撃が失敗する可能性も考慮し、 描写はトドメを刺す一歩手前くらいで区切る予定です。 よろしくお願いいたします! (-26) 2022/08/14(Sun) 23:12:11 |
【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「気に入りましたか?」 口に合うだろうか、とそわそわ見守っていたものの 緩む口元を見て青年も表情を柔らかくする。 「ええと……まだ手をつけてない方があるので、 よければ差し上げます」 紙袋から封を開けていない方の瓶を取り出す。 色とりどりの星がそちらにも入っているが、 見比べると新品は白い金平糖が多い。 青年が白を先に食べていたのかもしれない。 気に入ってくれたのなら、と新しいものをあなたに渡すだろう。 「疲れたときは甘いもの、ですから」 あなたに貰ったミルクセーキを控えめに掲げた。 眠る前の一杯を有意義なものにできていたらいいなと願って。 (-27) 2022/08/14(Sun) 23:12:43 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ【アルバアジト】 「金とってやろうかな…」 ふ、と口許を歪ませる。 なんとも馬鹿にしたような笑みだが、 そこには気やすさと、どこか甘えるような含みがあった。 「あなたこそ、いいの。 のろのろ歩いているくらい暇なら、べつにいいけれど」 彼女は今日も商品価値がある程度には美しく、整った服を身に着けている。 その布の下は、わからないけれど。 (-29) 2022/08/14(Sun) 23:13:01 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー「……どーも」 雑踏の中を歩くあなたに、声がかかる。 振り返れば、あるいはそちらに意識を向ければ、なじみの娼婦が壁に背をもたれてたっていた。 先日、あなたが声をかけるなり、面倒そうな顔をしてさっさと立ち去ったつれない女だ。 いつもよりしっかりとしたメイクは、それでも目許の疲労を隠しきれていない。 「こないだからフラフラと。 今大変だと思うけど。 暇なの?」 ふらふら、としているのは、この女の方だった。 祭りなんて、彼女のような職業にとってはかきいれどきだ。 店にいるべきだったし、あなたならそれを叱責することもできるだろう。 /*更新にともなうもろもろあると思いますので、よきタイミングで! (-30) 2022/08/14(Sun) 23:16:32 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 ここ数日続いている会議だが、何かがいつもとは違う。 己が上司の姿を探して視線をさ迷わせて。 聞こえてきた声に、言葉に──動きを止めた。 「……フィオレロ様………………………………マウロ 様、」 表情に変化は見られないだろう。 壁際に立ち尽くして、さ迷わせていた視線が落ちる。 …女は、それ以上に声を出さなかった。 (G3) 2022/08/14(Sun) 23:22:52 |
【人】 銀の弾丸 リカルド>>2:78 マキアート (前日からの続きです) その人付き合いの中で、うちで買ったクスリを使って一体何をしているというのか。 そう突っ込みたくなったが、それを口にすることはない。 「愛嬌……いや、流石にそれは俺にはないと思いますが。。 笑顔はともかく、普段から俺が仏頂面しかし無いのは知ってるでしょうに」 眉間のシワは標準装備で、最早取れないのではと言われるほど。 同僚に毎日小言を言うような男の何処に愛嬌があるというのだろうか。 貴方の言葉が理解できないといった顔で、冷たいスプモーニを煽るように飲んだ。 「えぇ。 うちの会社も接待くらいは行ってますからね」 話しているといつの間にかピッツァはもう腹の中。 少なくなった酒も飲み干して席を立つ。 「取引相手は大事にするのが信条です。 ……が、まぁ、接待の場での商談には、どうぞお気をつけを」 そう言うと貴方に一言だけ耳打ちをして。 では、失礼しますねと。 何もなければよそ行きのいい笑顔を残し、会計を済ませ店をあとにするだろう。 (5) 2022/08/14(Sun) 23:23:23 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 害のない毒 マキアート「――下手を踏めば自慢のクスリを貴方自身が飲むことになりますよ」 耳に囁いたのは、マフィアらしい毒薬。 勿論……そのようなことが無い事を祈っている。 上客を一人失うようなことは、こちらとしても避けたいと思っているのだから。 (-31) 2022/08/14(Sun) 23:24:16 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>4 ルチア 「そうね、大変よ。 いろいろと試してはみたのだけれど、 中々良いのがなくって」 肩を竦め、零れる溜息。 けれど、隣の表情豊かな少女を見ているからか、 何処か楽しそうにも見える。 「ルチアは伸ばしてみたりしないの? 今くらいの長さも可愛いと思うけれど」 (6) 2022/08/14(Sun) 23:26:48 |
【独】 piacere ラウラボスが死んだ時、本当は凄く悲しかったのだろう。 それでもまだ、仕えるべき人がいたから 表に出ることは無かった。 それなのに。 …もう、いない。本当に? また 、いなくなるのか。やはり己はあの人達がそう呼んだように──なのだろうか。 数日前に話した彼の姿も思い浮かべて、吐息を零す。 息がしづらい。まるで餌を求める魚のように口をはくと動かした。 (-33) 2022/08/14(Sun) 23:30:33 |
レヴィアは、今日も店で、鎮魂歌を奏でている。 (a0) 2022/08/14(Sun) 23:32:38 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【灯台】 人気の無い時間、灯台の最上階。 彼者誰時、そこに誰かが居た痕跡なんてもう残っていやしない。 喪服姿は手摺に背を預けてただ遠くを見遣るばかり。 「あんたも、死ぬもんですね」 何処か捕らえ所が無くて、どうにも生者らしさが薄く感じて。 ともすれば、バーの構成要素の一部のようにも思える。 「俺はてっきり、殺しても死なないもんだと思ってました」 そんな実に曖昧模糊たる存在のマスターも、 どうやら一応は人であり、人として死んだらしい。 遺体も見付かっていないのにそんなふうに思うのは、 単になんとなく、という事にしておこう。 「Sogni belli」 無宗教者は死後を信じない。 けれど、同じ呼び名の誰かが夢見の最中に現れる人であるのなら。 良い夢を。くれてやる言葉は、少し他人行儀なそれでいい。 (7) 2022/08/14(Sun) 23:39:02 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「よろしいのですか?」 申し訳なさそうに眉が下がる。 希少なものではないだろうか、と少しの心配。 けれど、 「ふふっ、そうですね。 それでは、いただきます。ありがとうございます」 自分の出した口実と同じものを出されれば、 それは受けるしかなく。 礼を述べ、新しい瓶へ手を伸ばす。 先程と同じように淡い光に翳して、頬を緩めた。 (-34) 2022/08/14(Sun) 23:39:07 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>6 ヴィオレッタ 「長すぎると、掴まれたりしますから」 そっと目を伏せて、ぽつりと呟く。 ワンピースの太腿に、そっと手を這わせて。 そこにある硬い物の存在を確かめた。 「……いいから伸ばせばいいって、言われてるんですけどね。 そんな事に意味はないって。そうあるべきではないって。 でも、わたしは必要だと思うから」 (8) 2022/08/14(Sun) 23:39:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド荷物の扱いに関しては、なるほどと相づちを打ちはしたかもしれない。 とはいえどっちにしろ今日の買い物は、普段の仕立ての良いスリーピースと合わせたら、 目の肥えた相手からすればクローゼットに混ぜるには値しないものには見えるかも。 「 アンタも聞いての通りだけど、単独犯じゃあないだろうね。 」ちゃんとした地位の人間が歩くには、不自然過ぎる場所をしている 少しだけ背伸びをして、口元と耳の位置を揃えて。 外からは祭りに騒ぐ音が聴こえる。野外ステージが盛り上がっているのか、その音も。 店の中自体も小さく音楽は掛かっているし、静かにしていれば聞き咎められない筈だ。 誰の耳もない場所を選んでいる事自体は理に適ってはいる、けれども。 片手を壁際から離して、互いの身体の間に腕が通るくらいの間隔は開けて。 けれど息のかかりそうな距離は、不自然極まりないことは変わりない。 密談をするにしたって不必要だし、空いた手は普段はタイがかかって見られない首元をかする。 からかって遊んでいるのか、くつくつと喉の奥で笑い声を押し殺した。 垂れ目がちの丸い目が相手を見上げる。取引の最中には見せたことの無いたぐいの顔だ。 「 静かにしないと 」また、し、と口元だけでジェスチャーをする。 先日も触れた耳元に、余計なことを喋る唇が微かに触れた。 (-35) 2022/08/14(Sun) 23:41:10 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 「……ま、弔辞以外に言えることもなし。 明日は我が身、各自気を付けるって事でいいんでしょう?」 ひとときの黙祷をした後、投げかけた。 「先に配下の兵士達に浮足立つなと連絡してきます。 迂闊にアルバの連中に隙を見せるような真似をするなとも」 (G4) 2022/08/14(Sun) 23:54:00 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>4 ルチア 「そう……」 一瞬の痛ましげな表情と沈黙。 それを振り払うように明るい声色と表情を作って。 「そうね、長いと長いで私みたいに困るもの。 それにルチアには今の髪型が似合っているし」 ストローに口をつける。 何故かさっきより酸味の増した気がするジュース。 眉を下げて、トーンも少しだけ下がって、言葉を続ける。 「…でも、いつかあなたがそうしたくなったときは、 我慢はしなくて良いのよ」 ちゃんと理解してくれる人が居るのなら、 自分の言葉は無くても良いと思いつつも。 (9) 2022/08/14(Sun) 23:54:10 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 風任せ マウロ名前を呼びかけられ、すぐには気付かなかった。 ふと、振り向くとそこには知り合いが立っていて。 手に持っていた資料をテーブルに置いた。 「おっと――今日は随分と機嫌がいいらしい。 美味しい餌の隠し場所でも見つけたか?」 昔から、このリカルドとマウロの寡黙さに対し、 補って余りあるほど自分が言葉を口にしてきた。 「そろそろ来る頃だと思ってたよ。 下手人を探すにも手当たり次第じゃ 行き詰まるところはあるだろうと思ってさ」 相手の思惑には気づいていないのか、 わざと気づかない振りをしているのか。 テーブルの上の写真を指さしながら見当違いのことを言う。 (-36) 2022/08/14(Sun) 23:59:10 |
【秘】 風任せ マウロ → 花で語るは ソニー/* はーい、折角ですのでおデートは完遂させていただきたく! お酒は美味しくいただきたいですものね。 え!?!?!?エッチな事を?! 合意なしの自白目的セックスしかしたことのない男でも宜しければ…!(? 殺し方、場所について了解いたしました。 遺体の状況を添えて、テンプレートに反映させて流そうと思います。 固定にしていただけるのであれば、こちらの反応も練っておけるのでありがたい限りです。 ご配慮ありがとうございます……! (-37) 2022/08/15(Mon) 0:13:06 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>9 ヴィオレッタ 「……はい」 そんな日は来ないと思っていても。 それを口に出せば、この優しい人は、きっと。 あの人と同じように、悲しそうな顔をするのだろう。 オレンジジュースは酸味があるけど、甘い。 チョコラータには遠く及ばないけれど。 「ヴィオラさんはあれから── お店の方は、変わりないでしょうか」 (10) 2022/08/15(Mon) 0:13:26 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ/* 御機嫌よう運営です! お前を村人にしました!!! ロールフックを人々から強奪してしまったな、、、これはロールをせざるを得ねぇ〜〜〜ぜ!! ロッシが夢枕に立ってもいいし、魔術的AFの目玉がテンゴ様の目の前に落ちている・商品に紛れているところからスタートでもいいし、その他テンゴ様の設定に依存する形で始まってもOKです。(勿論ぷう様のご都合次第ではPL連絡のみでも構いません) 以下、設定の開示。流し読みでOK。 ロッシは三日月島が好きな人間です。可能ならどの陣営にも属さないままであればいいと考えていましたが、鉱物資源の産出で「あ、これはもう絶対放っておかれないな〜」となり、片側のファミリーの援助をしていたようです。(ルールタブのNPC(運営PC)についての項「運営が把握している人数的に少ない方のファミリーの協力者としてカウントします」のこと) 今回は言ってしまえばアルバ側ですね。みんなには内緒だよ。 アルバ側の協力者と言っても、思想としては「どちらが治めることになるにせよ、迅速に事態が収束すればいいな。片方に協力したら早く終わるよね」くらいのものです。ロッシからアルバに働きかけることが多少あった程度で、情報屋としては公平な感じ。(アルバにもノッテにもその他のファミリーにも情報は渡したり渡さなかったりする) ロッシを殺した犯人は、エピローグで判明することになる他国のマフィアの人間です。今急にそこの人とロッシが幼馴染の設定が生えました。テリトリーにしている自分の店以外で会いたくないけどお前の顔を立てて一回は会ってやる、くらいのノリで行ったら殺されたんだろうな……。ロッシは人を信じる心を持っていたみたいです。裏切られて殺されて、あの頃のお前はもういないんだね的な悲しみや諦念はあるかも。 ひとまず書けるのはこんなところかな。どういう展開にしていこうねぇ!!!! (-38) 2022/08/15(Mon) 0:17:03 |
マキアートは、空になったバーの前でふと立ち止まり。溜息を吐いた。 (a1) 2022/08/15(Mon) 0:17:50 |
ラウラは、視線を落としたまま動かない。 (a2) 2022/08/15(Mon) 0:18:54 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「………」 振り返り、リカルドの方を向き。両手を広げ。 ふざけるようにおどけてみせる。 「――Ciao、リック。 良いニュースと悪いニュースがあるんだが、 どっちから聞きたい?」 (G8) 2022/08/15(Mon) 0:20:16 |
【神】 暗殺屋 レヴィア「仕方ないわね。」 「1秒後には死んでる世界だもの。」 誰かへの気遣いの言葉もなく。 ただ現実だけを呟いて。 女もまた、席から立ち、部屋から出ていく。 (G9) 2022/08/15(Mon) 0:20:46 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ「ビアンカ。よかった、元気してた? それどころじゃないみたいだったから、心配でさ。 オレは花屋も繁盛してるけど、休めないほどじゃないよ」 相手の姿を見れば、嬉しそうに。どこか浮かれているような表情、そう見える。 街中にある男の顔はあくまで"花屋のソニー"であって、仕事仲間ではない。 さしずめそれなりの階級のある娼婦かコールレディに入れ込んだ、愚かな若者。 そう見えるように、やたらと構いすぎるくらいの前のめり具合で駆け寄った。 「お店戻るのしんどい? オレ同伴しようか。 それともどっか気の紛れるところにいこうか?」 おそらくは店が開いていておかしくない時間なのだろう。 相手の事情なんかは全く知らないふうに振る舞いつつ、合わせられるようにとさりげなく様子は伺う。 (-39) 2022/08/15(Mon) 0:22:17 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ死者の名前が出た途端、激しく机を叩きたい衝動に駆られた。 ヴェネリオから発される音も言葉もしばらくは無かった。 誰が彼奴を撃てと命令した? 男が睨み付けるのは他の幹部達だ。 真っ先に向く方向として些か違和感があるものだったかもしれないが。 「若いもんが次々と…… 引き継ぎの最有力候補を取りやがって、ただじゃおかねえ」 補充するのも楽じゃないんだぞ、とテンゴを睨み付けながら。 思い浮かぶのは預かり持っている孤児院。 動けそうな子供が数人いたが時期尚早だ、頭をかいて苛立ちをおさめた。 (G10) 2022/08/15(Mon) 0:22:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ/* エエヤッタァエッチなことしちゃお!!! うまく口説けるように頑張ります どうせ遊び どうせ遊びだから……(甘言) それでは改めて、二日目秘話のほうよろしくおねがいします! (-41) 2022/08/15(Mon) 0:27:01 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ【ノッテアジト】>>G10 「概ねストレガの言うとおりで、問題ない…… ヒットマンに気を配りながら細心の注意を払え。 報告を怠らず無駄な行動をしないように。 突っ込みすぎる必要は、ない」 明らかに動揺している部下を視線の端に映しながら、山のように積まれた責務に今日も頭が痛い。 椅子を音を立たせて立ち上がり、常に周りをよく見えていた小柄な女に声をかけた。 「ラウラ、」 (G11) 2022/08/15(Mon) 0:30:17 |
【神】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト】 「…………どっちも聞きたくはない……」 嘘だ、と思いたい。 どうして、こんな報告をこんなにも早く聞かなければならない? つい先日、無茶はしないと約束をした、ばかりだったのに。 「ツィオ……」 お前、どうしてそんなに平気そうにしていられる? そう問いたかったが、言えない。言えるわけがない。 こんな時こそおどけてみせる奴だということを、自分はちゃんと知っている。 「…………悪い。それなら、良い方から聞かせてくれ」 (G12) 2022/08/15(Mon) 0:30:24 |
【秘】 風任せ マウロ → 狡兎 ツィオ「何の話だよ」 「とっくに部下に調査させてる。……それとも、お前の方で何か見つかったのか」 以前と同じくらいの口数に戻ってはいるようで。 君が写真を広げているテーブルに寄っては、端の方へ腰を預けて立っている。 「……抗争も激しくなってきたな。 そろそろ俺らも無傷じゃいられないだろ」 「備えは出来てるのか」 写真の方を眺めながら。 世間話のように、何でもない風にそう口にする。 小さい頃から知っている君たちなら、心配ないとは思っているのだが。 (-42) 2022/08/15(Mon) 0:33:25 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → piacere ラウラ (-43) 2022/08/15(Mon) 0:34:13 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 "良い方"。リカルドが答えると、 ――片腕で抱くようにして、相手の背中に手を回し。 耳元で、相手にだけ聞こえるように囁いた。 「―― 俺がまだ、生きてる。 」――長年一緒に居ると嫌になる。 声の震えは、この距離では同期には見抜かれただろうな。 ▼ (G13) 2022/08/15(Mon) 0:41:21 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「……まだ、やることも、やれることもある。 もう少し、膝を折らず、地獄に付き合えよ、相棒。 動揺も絶望もは、下へも上でも伝えてやるな――」 それは、かろうじて保っている組織内の均衡を破りかねない。 酷なことを言っていることは分かっている。 だが、この酷なことは、俺なら言えて、俺しか言えず―― 俺以外には言わせない言葉だ。ならば、俺から伝えるしかない。 それにまだ、この目で見たわけじゃない以上、 その情報の全てを信じる必要もない。 身体を離して、息を一度だけ吸った。 「――少し、市井でこの件について情報で体を汚して来る。 風呂を沸かして待っててくれ」 言うと、相手の肩を叩いた。 (G14) 2022/08/15(Mon) 0:41:49 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 >>G11 ヴェネリオ様 名を呼ばれて、落としていた視線が上がる。 その表情も瞳も、全くと言っていいほど変化がない。 「…ヴェネリオ 様、いかがなさいました か」 声にも震えはなく、あくまでいつも通りだ。 視界の中で見えるそれぞれのやり取りも 聞こえていた 。背筋を伸ばし、紡がれる言葉を待っているだろう。 (G15) 2022/08/15(Mon) 0:44:21 |
ラウラは、────。 (a3) 2022/08/15(Mon) 0:44:36 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー「………元気。 商売できるくらいには。 あなたほどじゃない」 駆けよってきた男の気遣いを全くの無碍にするではなく、 けれどそれほど尊重するでもなく、ゆるゆると言葉を返す。 つまりは今は、商売外だということのようだ。 「今日は……いい。 少し、気になることが……」 長い睫毛が、ぱち、ぱち。 二度三度と上下して。 「……静かで、誰もいないところなら、行きたいけど」 あなたの目をじ、と見た。 (-44) 2022/08/15(Mon) 0:45:43 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ「……………、」 その意味を理解した。 上手くいかなかった呼吸のせいか、喉がヒュッと音を鳴らす。 唾を飲み込んで、乾きかけた喉を潤した。 「……………ありがとう、ございます。 ……マウロ様を守れず、申し訳 ございません」 (-45) 2022/08/15(Mon) 0:45:57 |
ラウラは、ヴェネリオ様へと深く頭を下げた。 (a4) 2022/08/15(Mon) 0:46:23 |
【神】 ”昼行灯” テンゴ【ノッテアジト】 友人に睨みつけられようが、いつもの軽薄なお喋りは出てこない。楽じゃなかろうが、事実として必要であることはお互い良く分かっていること。 「この際、上とのトラブルがなくても構わん。相談事があれば俺にまわせ。出来る限りのフォローはしよう。」 元は違う役目だが、こうも立て続けに重なれば臨機応変に動かねばなるまい。 「報告が終いなら、俺も出るぞ。」 火の入っていない煙管を咥えたまま。 カラス面も会議場を後にしようとするだろう。 (G16) 2022/08/15(Mon) 0:46:24 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 風任せ マウロ「ああ、怪しきを調べられる程度には頭が冷えたかい。 会議中のキミは、上に鍋を置いたら そのままアルデンテが茹でられそうだったからな」 いつものように揶揄うような口調で言う。 自分なりに案じてはいたが、やはり独力で立ち上がれる程度には、 鉄火場慣れもしているようだ。藪蛇だったな。 「まぁね。その辺は、リック(リカルド)辺りが、 政治的な部分も含めて上手くやるだろうさ――。 俺が心配してるのは、むしろ下手人が内側にいたときに、 打算もなにもなく仇とでも思って 迷わず引き金を引くやつなんだけどな」 心当たりはないか? と尋ねた。 (-46) 2022/08/15(Mon) 0:47:51 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ/*ぷうです! ご連絡ありがとうございます! 折角なので設定に沿ってRPやらせていただきます。 多分目玉が紛れ込んでるんじゃないかな… 続けてロールを置きます! (-47) 2022/08/15(Mon) 0:52:04 |
無風 マウロは、メモを貼った。 (c3) 2022/08/15(Mon) 0:53:11 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 ともすれば、知っていた者も居るだろう。 フィオレロと名乗る男と掃除屋は、 以前から浅からぬ付き合いがあった事を。 けれどその訃報にも、感情を顕にする事は無かった。 保つ沈黙は感情や言葉を抑え込む数名とは異なるものだ。 暗殺屋の少女と同様に、仕方の無い事だとでも言うように。 その腹の底は、誰にも定かではない事だ。 「挨拶も無しに好き勝手されたのは良い迷惑ですが、まあ。 それに文句を言った所で得るものはありません」 人材が何処から無限に沸いてくる訳も無いのだ。とはいえ、 それはお上の仕事なのだから、口を出すまでもないだろう。 ノッテファミリーは、個々の能力を重視する。 その事を鑑みれば殊更に狭き門となるだろうが。 「やるべき事をやるだけだ。 仕事があるなら呼んでください。 『ゴミ』以外は管轄外と言いたい所ですが、こんな状況です。 頼まれりゃサービスくらいはしますよ」 会議は疎らに解散となりつつある中。 誰にともなく投げ掛けられた言葉は、誰に届いたのだか。 (G17) 2022/08/15(Mon) 0:54:29 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア/* 完全に見逃していましたわ?? ご報告ありがとうございます〜〜! 最終判断の伝達は24h前に行いますね!(とは言え現時点で把握している分だけでも今日は変更をお願いすることはほとんどなさそう) そんなところかな、暗殺屋さんのお仕事がんばってね〜〜Ciao! (-48) 2022/08/15(Mon) 0:54:55 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ【駄菓子屋】 会議の後、ふらりと店に戻ってはぼんやりしていたそんな時のこと。ふと、違和感のあるものが目に留まる。 それは眼球のようなもので…はて、こんなものを何時置いたか、と軽く首を捻るだろう。 「なんだ、これは。」 (-49) 2022/08/15(Mon) 0:57:15 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「――なあ」 あなたが会議室を出て、すぐ。 壁に寄りかかっていたストレガが声を掛ける。 「あんた、指示受けた?」 端的に、それだけ。 わからなきゃ別にいい、と付け足したくらいで。 (-50) 2022/08/15(Mon) 1:03:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ明くる日の夜、まだ日の暮れてすぐのうち。 少しの時間だけ、その日は雨が振っていた。 局地的な通り雨で、他では晴れたままだったかもしれない。 男はあちらこちらへと足を運んでいた。そのどれほどが目に入ったかは、さておき。 朝の時間に賑わいを見せるデリカテッセン、昼の前後に気軽に入れる料理のおいしいバー。 いつだかに約束をした店、煙草を売りつけている商店までも、ぜんぶ。 どれも貴方が普段足を運んでいると聞いて、知っている場所だ。 誰かの顔を探して、駆けずり回っていた。 そんなことは貴方にとっては知らない話でしかないのだ。 そのいずれか。 貴方を見つけて、見かけて。見上げた顔は、はっとして。 ひどく動揺したような心配したような、けれど貴方が二の足で立つのを見たならば。 ほっとしたようのだろう。今にも泣きそうな顔をして、駆け寄る。 「 先生、 」それを敵愾心を持って迎え入れるかは、貴方の自由だ。 (-51) 2022/08/15(Mon) 1:13:08 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 追いかけて来た問いに。 ナイフを片手に持った状態で、部屋の出口に片手を置く。 その掌の、爪が食い込んだ跡から――血が滴った。 「決まってるだろ。 ――言わすなよ」 ――俺もこれ以上は。 少し、"人間の顔"を保てない。 (G20) 2022/08/15(Mon) 1:22:16 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「おや、半人前でそれなら一人前になった時がもっと楽しみだ。 ますますここに足を運ぶ価値ができるってもんです」 くつくつと肩を揺らして笑う。実際、楽しみなのだ。 この花屋も、ここで買う花も、ここにいるあなたも、今ある生活の一部だ。 揺らぎが見え始めた自分の時間の中に、良くなるものが、変わらないものがあるなら、大事にしていきたいと思う。 「へえ!そりゃあいいですね、羨ましい。チョコラテリアじゃたくはいはやってないからなあ。 屋台番にでもなりゃあ俺もちょっとは覗けますかね」 レースそのものに興味があるわけではないが、祭りの空気を吸えるのならそそられるものはある。 この男は怠け癖こそあるものの、それこそそれは節度のある範囲内に収まっている。だから店を抜け出して祭りに行く、なんて事はした事もないし。 自分もカウンターへと向かいながら、店長に言って本当に出店の方へ回してもらおうか、なんて考えていたものだから。 あなたにそういうことを問われるとは思っていなくて、「へ?」と気の抜けた声が出た。 「……困ったり、かぁ」「そうだなあ」 顔にかかっていた長い前髪を、思案しながら梳き分けて。 「俺は、特に ……けど」 「困るってよりかは、そうだな……不安?」 「……ですかね」 ふと素に戻っていたのに気が付き、付け足すような敬語を付けた。 (-52) 2022/08/15(Mon) 1:22:43 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ壁にもたれるあなたに一瞥をすることもなく。 まっすぐ前を見たまま、歩いていく。 貴方が後を追わぬなら、きっとそのまま去っていく。 「受けていないわ。」 「今回は。」 返事もまた、端的なもの。 8.何かを知るために呼ばれたときは、必ず真実を語らなくてはならない。 「明日は受けるかもしれないわね。」 「アルバか、ノッテか。誰でもやることは変わらないけれど。」 (-53) 2022/08/15(Mon) 1:23:58 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あっそ」 「ならよかった」 こちらもまた、壁を離れて自らの工房へと。 ごつ、ごつ、ブーツの音が離れていった。 (-54) 2022/08/15(Mon) 1:32:04 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ──それは眼球のようなものではなく、まさに眼球そのものだった。 風に吹かれたからだろうか、それはひとりでに少し下へと落ちる。 ぽとり、聞こえた音は適度な弾力を有していることの証左。 義眼ではないように見受けられるだろう。 が、どうしてか湿り気はなく、どこか現実味が薄い。 それなのにジョークグッズだとは思わせない、 何とも表現し難い空気を纏っていた。 未練や悔恨の念を孕んだ黄金の瞳が、 面の奥のあなたの瞳を見つめている。 さて、あなたはどうしたものだろう? (-55) 2022/08/15(Mon) 1:35:58 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【アジト内工房】 「……なにやってんだか」 頬杖をついて、ため息をひとつ。 片手間に依頼を下や上に流しながら、 仕入に幾つか注文を付けた。 (G21) 2022/08/15(Mon) 1:37:34 |
【独】 piacere ラウラ己は他者にとって価値のない人間だ。 …正しくは、優先して手を伸ばす価値のない人間だ。 飄々とした彼にも、道化の仮面を被り振る舞う彼にも。 そして、己が上司である気分屋の彼にも。 だからこそ少しくらいは役に立てればと、そう願った。 どこか壊れてしまった己でも力になれるのなら。 (-56) 2022/08/15(Mon) 1:43:55 |
【独】 永遠の夢見人 ロッシ/* >>>7 良い夢を。くれてやる言葉は、少し他人行儀なそれでいい。 夢関連で言ってもらえているのありがて〜〜ね! ロッシが贈るのは近しい人向けのSogni d'oroだったあたりを見てもいいものもらっちゃったな…と思いますわ? (-57) 2022/08/15(Mon) 1:49:55 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → piacere ラウラ「あの男は謝罪を求める性格だったか。 そうはみえなかったがな」 へたな慰めも、感傷の世辞も与えない。 何か言おうものなら、駒が減っただの面倒が増えただの、 ぞんざいな扱いのオンパレードになってしまうからだ。 そういう男に、見せている。 これ以上死者の話題で傷つける必要が無いことを知っている。 「あいつの代わりの穴はあいつにしか埋められない。 お前は引き継げる仕事をしつつ、 何度も言うが急務の要請があれば誰かに言うように。 ちなみに、俺はコルヴォ以外の掃除屋とも 仲良し だ」まるで子供に言い聞かせるように繰り返せば軽く肩を叩いて通り過ぎて。 いつの間にかあなたのポッケにキャンディを落としていけば、また席に座って頭を悩ませている姿を見せていた (-58) 2022/08/15(Mon) 1:51:59 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「……あの、」 その後に続くことばは、こんにちはだったろうか、 それともこんばんはだっただろうか。 あなたの営む駄菓子屋の店先から──店なんて開いている時間がなかったのなら、道を歩くあなたの前に歩み出て──ひとりの女が声をかけてくる。 そいつは、ノッテ・ファミリーとまさに一触即発の状態にあるはずの、アルバの傘下にある娼婦であった。 それをあなたが知っているかは、わからないけれど。 (-59) 2022/08/15(Mon) 1:52:29 |
ヴェネリオは、ラウラの肩を叩いて自分の席へと戻った。 (a5) 2022/08/15(Mon) 1:52:34 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ【ノッテアジト】 「用が済んだら好きに出て行け」 「ん?どうした我が兄弟、さっきのか。 優秀な部下 に飴をやってたんだよ」どこから取り出したのか、キャンディを手元で転がせば他の幹部に投げ渡した。キャッチが出来る者、地面に落とす者様々だったがその行方を男は見ていない。 「最近作ってねえなあ……」 辛気くさい空気を余所に頭を甘味で埋めて、男はまた人が最小限に減ってから会議室を後にした。 (G24) 2022/08/15(Mon) 1:59:56 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「たった一人で歩くにはあの場は治安が悪すぎるだろう」 二人にしかわからない言い回しで答えて目を閉じた。 いくらなんでも近すぎる距離に慣れているわけもなく、直視できない。 外が祭りで賑わっているから、店員もこちらを不思議に思わない状況で本当に良かったと思う他無いだろうか。 状況が状況だから、服を脱がなきゃ試着もできないのだが。 これではまるで、……貴方の前で裸になっていくストリップショーのようだ。 別に見られて困るような身体では無いが、いくらなんでも恥ずかしい。 「……………ッ」 どうして触れる必要がある? からかって遊んでいるのか。 何故――、 言いたいことは沢山あれど、バレてはいけないと自覚しているから口には出せず。 耳に触れた唇の感触も、甘んじて受けるほかなかった。 (-60) 2022/08/15(Mon) 2:05:32 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「気にしませんよ。あんたにとってはそれが普通だったって事を 態々論うような趣味は俺には無いんでね。 どちらの親も、きっとあんたの知ってるものは 世間が思うほど悪いもんじゃなかったんでしょうね。」 両親に対して悪感情が無く、そして縁が切れてはいないなら 預けられた理由は金銭的なものか、それとも。 なんてのは、会ったばかりの人間が気にするものでもないだろう。 勿論、あなたが話したいのであれば話は別なのだけど。 「ハズレ。墓守は、向いてるかもしれませんけどね。 俺はただ、何かにつけて 死んだ人間の事を引き摺ってるだけのつまらない男で──」 店の場所、と示されれば視線を落とし、 軽口には考えておきます、と返して、問いにまた答えを返す。 土葬を基本とするキリスト教圏では、 今日に至っても墓守というものはれっきとした職業の一つだ。 とはいえ、この男はそうというわけでもないようだった。 「だもんで、悪いけどそれは断らせてもらいます。 あいにく心も肌も、死んだ奴に捧げちまって品切れ中です」 軽く引こうとした手は、何も跳ね除けられるような事は無い。 けれど、素肌と素肌を触れ合わせる事は叶わなかっただろう。 あなたの両手から逃れた方の男の片手が、 至極やんわりとそれを阻んだために。 (-61) 2022/08/15(Mon) 2:14:18 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー朝はカプチーノ、昼はエスプレッソにランチを付けて。 トマトソースが好きだった男はいつの間にかサルサヴェルデを好みはじめる。お気に入りのズッパの店に寄れば選ぶのはズッパ・ディ・ズッカ。ファルファッレを無駄に多く入れて貰えるのが常連の特権のようだった。 ボスが死んでも昔から変わらない、教えたとおりの好みの足取りを歩く。 酒さえ控えれば野菜や魚中心のまるで健康志向の食生活だ。 夕暮れ時見慣れた背を捕まえ声をかけようとしたあなたは、男が足を止めていたリストランテに目が行くだろう。 それは先日約束をしていた店で、 この日、 マフィアの抗争に巻き込まれたことによる 臨時休業の看板が揺れていた。「よお、ソニー」 ヴェネリオは小さな声も聞き逃すことはなく、ゆっくりといつもの笑みを浮かべて振り向く (-62) 2022/08/15(Mon) 2:16:15 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー「そりゃあまた。のうのうと暮らしてるように見えて、鬱憤溜まってんのかね」 「見る分には痛快だろ、やってみろって言われたら―――それは、絶対にNoだけどな」 無論、全員が全員そうとは限らないだろうが。 しかしこうして集まる人々の群れを見る限り その人気ぶりがうかがえるというもの。 そして年を食ったといえど、男のロマンというものは理解できる。 話を聞くたびに、興味を惹かれるのはそのせいなのだろう。 前の方に向かうのなら、この男の雰囲気と人相で自然と人が避けていくので ほんの少し容易だったかもしれない。 それでも、きっと周りの人の熱気はすごいのだろうが。 君に案内されたコースを見下ろす絶好の位置。柵の前に立ち、指差す方向を目で追っている。 慣れた手つきでビール瓶の蓋を開けて、ぐいと口の中に流し込み。君の話に小さく笑い声をあげた。 「馬も人もタダじゃねえってのによくやる……過激なもんほど良い娯楽になるってのは、間違いじゃないって子った」 「……そうだな、この後どう過ごすか決められる権利。なんてな。 何でもいいぜ、負ける気はしない」 何となく今日は、仕事の事を忘れたい気分だった。 馬は、狼のあしらわれた旗の地区のものを選んで、君の返事を待つ。 (-64) 2022/08/15(Mon) 2:22:03 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ一体どこまで見られていたのだろうか。 まだ上手くいかない呼吸の中、何とか思考を巡らせる。 「……いえ、ラウラが下手なことをすれば 相手に利を与えてしまう、ので」 などと口にするも、追いかけること自体が悪手と言われればそうでしかない。 とはいえ組織としてかと問われれば、女は否と答えるだろう。 「……はい、かしこまりました。何かあれば、次は 必ず」 肩を叩く手の熱にゆっくりと息を吐き出す。…少し、楽になった。 突然の仲良しという意味には僅かに首を傾げ、離れ行く貴方を見送る。 その意味は会議室から立ち去る頃に理解を得るだろう。 その後にポッケの中のキャンディにも気づいて、その甘さに心を癒して。 ──また、息がしやすくなった。 (-65) 2022/08/15(Mon) 2:23:44 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 一時動揺の走った会議場は、一先ずは小康状態となったらしい。 話が付き、急ぎの仕事が無いなら、長居をする理由は無い。 今日は日中に出向く用件もある事だ。 疎らにその場を後にしていく人々に紛れ、 喪服姿もまた、いつも通りに姿を消していた。 まったくもって、何処も彼処も騒々しいものだ。 (G25) 2022/08/15(Mon) 2:27:15 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「リカルドにも釘を刺された。 いつまで経っても赤ん坊扱いしやがって」 自分の機嫌くらい自分で取れる―――と言えたらよかったのだけれど。 君たちがいなければもっと落ち着くのに時間を要していただろう。 自分がいつも以上に感情のコントロールが出来ていない事は分かっているが、素直に認めるのは嫌だった。 そういったところは、昔から変わらないのだ。 「さて。誰のことだろうな。 そんなことをすれば、成す術もなく潰されるのがオチだろうよ」 これは、もうひとりの幼馴染に言われたことだ。 本当に、2人して同じことを言う。 「……でも、まあ。 そんなバカがいたとしても、俺たちは大丈夫だろ」 「3人でこれまでやってきたんだ。これからもやっていけるだろ」 (-66) 2022/08/15(Mon) 2:31:53 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 女の傍にはもう、誰もいない。 先程まで言葉を交わしていた幹部の彼を眺めていれば色とりどりのキャンディが空を舞う。 いくつが地面に落ちて、いくつが綺麗に手に納まったのかまでを追いかけて。 「──────…」 誰にも届かない言葉を呟き、足を動かす。 ここに残る人ももう、そう多くはないだろう。 静かになった会議室の中でそっと息を吐き出し、その場から立ち去った。 (G26) 2022/08/15(Mon) 2:36:47 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガあなたが部下に指示を飛ばし終え仕事を捌き、一息吐いた頃。 アジト内の工房に、重く鈍い靴音が静かに響いた。 「どうも」 愛想の欠片も無い挨拶一つ。 ただただ冷ややかな暗殺屋の少女と似て非なる黒衣は、 その役柄も相まって、男を随分と陰気に感じさせるものだ。 「前に預けたものを取りに来ました。 あいつは俺に何か文句でも言ってましたかね?」 以前にそう伝えた通り、日中までのどこか。 お忙しい中失礼しますだとか、煩わしい前置きは無し。 予め出向くと伝えていたのだから、それは無用のものだろう。 あいつ、という言葉が指すものは修理に出された時計の事。 とはいえ手ずからそれを修理したあなたには、 決してこの掃除屋の物使いが荒いわけではないとわかるだろう。 故障の原因は経年劣化で部品にガタが来ていた事なのだから、 それだけを見れば、寧ろ人並みには物持ちが良い方にあたる人間か。 (-68) 2022/08/15(Mon) 2:48:13 |
【独】 piacere ラウラ会議室を去ってすぐ、先程のヴェネリオ様の言葉に納得したように頷いた。 恐らくだが、 そういうこと なのだろう。先程までより明瞭になった頭で次に己がすべきことを考えて。 …ふと、ポケットの中から小さな音が鳴る。 手を中に入れ取り出せば、見た事のある包みが目に入った。 「……いつの、間に」 気づかなかった。確かに飴をくれていたらしい。 アメだけでなく、こんなものまで。 女は包みからそれを取りだし──。 (-69) 2022/08/15(Mon) 2:50:02 |
ラウラは、キャンディの甘さに小さく息を吐き出した。 (a6) 2022/08/15(Mon) 2:50:30 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「ん」 応える声もまた、短く。 それが当然の事というように頷いた。 「昨日のうちに済ませてあるよ」 ほら、と口調と違って丁寧にそれを差し出した。 「そうだね、『迎えに来るのが遅い』とさ」 「おかげで"のろけ"を散々聞かされた。 二度とごめんだね、さっさと連れて帰ってくれる?」 つまり、大事に扱ってて大変結構。 また壊れないように祈ってる、と。 工房の主は物品に対しては幾分、甘いようだ。 (-71) 2022/08/15(Mon) 3:06:00 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「コルヴォ」 会議が終わってしばらく、廊下ですれ違い様に話しかけるのは他所に出かける様子の男だった。 「 おまえも あいつに何か言われていたか」何も思い当たることがなければ気にしなくともいいのだろう。 いつもより言葉数が少ないのは感傷に浸っているわけではない、ただの確認だからだ。 (-72) 2022/08/15(Mon) 3:09:52 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ「……。」 まさに眼球そのものであると分かれば、少しの間、考える。誰ぞがこんな場所に紛れ込ませたか。否。 「……未練のあまり、迷い込んだか。」 「なあ。俺に何を望む。供養か?それとも……」 「その 未練 を晴らすことか?」答えなぞ返ってくる訳も無いと分かっていながら。 かつて失って仇を取った恋人を、昨日事切れたかわいい部下を思い出し、誰の者とも分からぬ眼球に零した。 (-73) 2022/08/15(Mon) 3:18:58 |
【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「勿論です。 子ども向けにも商品を売っているようでしたから」 また気軽に露店で買えるものだ、と説明を付け加えた。 灯りに照らされた微笑。 決して眩しくはない筈なのに、そんな気がして目が細まる。 グラスを持つ手に、きゅっと力が籠もった。 「……その、ええと」 緩んだ糸がまた少し緊張を取り戻す。 拙くカードを一枚選び取っては、 場に出しているようなものだろう。 「また、こうしてお話……できるでしょうか」 切欠はただの罪悪感……と形容するには大げさな申し訳無さ。 わざわざ自分を起こす手間を取らせた埋め合わせ。 それが思いの外弾んだものだから。 きっとこれきりで終わってしまうのが寂しくなった。 「肩の力を抜いてお話できる方というのが少なくて…… またどこかで話す機会があればと、 思う…… のですが…… 」段々と音量のつまみを回したみたいに声は小さくなる。 先程『自信を持っていい』と言われていなければ、 音にすらなっていなかっただろう。 翌日、バーの灯りが点かないことなんて知らないままで。 (-74) 2022/08/15(Mon) 3:22:50 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ男の店は何時だって開いている。 例え、親しい人が、ボスが死んだとしても、だ。 とてもではないが妙な格好をしていると言わざるをえない店主は、店に据えられた椅子に腰掛けた状態で、貴方の声にゆるりと顔を向ける。 「おっと。いらっしゃい、お嬢さん。」 「何か菓子でも入り用かな?」 男は知らない。 貴方が娼婦であり、アルバの人間であることを。 (-75) 2022/08/15(Mon) 3:24:41 |
【人】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 同じアソシエーテでスナイパーライフルを使用出来そうな者にどれが使いやすいのかなど問いかけている姿がある。 勿論答えはひとつではないから、頭を悩ませて。 「……………やはり、聞いておくべき でした」 そんな言葉を零し、何かを思うように遠くを見つめる。 どれが合うかの確認も含めて以前に触れたことはある、が。 ピストルを主に使用することにしてからは手を出さずにいたものだから。 メイドマンやソルジャーに問いかけるのもひとつの手ではある。 …ただなんとなく、それは行わずに今に至る。 (11) 2022/08/15(Mon) 3:33:11 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガ「そりゃあ悪い事をしましたね」 仕事が早くて助かります、とまた一つ簡潔を返す。 差し出されたものは受け取られ、再び現在の持ち主の懐へ帰る。 傍らに返す言葉は、何ら悪びれたものではなく。 つまりは遠回しな言葉を額面通りに受け取ってはいない。 「どうも。そうならないよう善処はします。 俺も文句やお叱りを受けるのは遠慮したいところです」 壊れないに越した事は無いが、確約もできはしないな、と。 決してあたたかいものではない笑みと血の通わない軽口は、 いつも通り、特に情だとかは感じさせはしない。 「────あんたは、」 ビジネスライクな付き合いに、談笑は無用のものだろう。 そのまま踵を返しかけて、けれどふと足を止めた。 「死んだ人間の遺したものって、何処まで大事にします?」 形あるもの、無いもの、果ては存在を証明さえできないもの。 そちらへ半身だけを振り向いて、 投げ掛けるのは、飽くまでも他愛無い問い掛けだ。 ともすれば、こんな時に、と思うかもしれないけれど。 死に限りなく近い掃除屋にとっては日常に程近いものであり、 何より、こんな時でもなければ、訊ねる事も無いものだ。 (-76) 2022/08/15(Mon) 4:08:04 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「お菓子」 そう聞いて、何か言おうとしていた口を一度閉じて店内を見回す。 お菓子。 その言葉には、ちょっと興味がある、ようだった。 けれどすぐに、その長い睫毛と眸を伏せる。 もう一度双眸をあげた時には、そこにはあなたの顔、しか映っていなくて。 その形のよい、つうと流れるように朱がひかれた唇を小さく開ける。 「……ええと。 …………ノッテ、……という、マフィアのファミリーについて…… 何か、ご存じ、 です、よね?」 ――その口から零れたのは、そんな言葉。 あなたについて何も知らない、けれど、知っている言葉だった。 ▽ (-77) 2022/08/15(Mon) 4:18:10 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ/ * あなたがノッテ・ファミリーになにかしら関係するものであることを、客の誰かから聞いた…という想定です。 (コンシリエーレであることや、裏の顔については知りません。 むしろ、ちょっと低い身分の者ではないかと思っています) 情報について問題ありそうでしたら、ただの根拠のない噂話ということにしますので…! 既知相談なしで申し訳ございませんが、ふうわりとご確認いただけましたら幸いです。 ※ランダムに導かれてやってきました (-78) 2022/08/15(Mon) 4:19:16 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオたった一人の葬列は、今日もただ粛々と廊下を行く。 けれど名を呼ばれれば、その重苦しい歩みはやや緩められた。 「……誰に?何を?俺には皆目見当も付きませんが──」 「最近あった事と言えば、烏に道を訊ねるような どうしようもない迷子が居たくらいですかね」 あいも変わらず白けた笑みには、感傷も何も無い。 やはりと言うべきかこの死に損ないにとっては、 あの場で告げられる名がたとえ誰のものであったとしても それは大した事ではないようだった。 「仕事の話ならお聞きしますけど?」 もっとも、あなたが烏に寄越す仕事は 結句その大半が私用と言って差し支えない。 何も言葉通り、仕事の話があると思っているわけではない。 遠回しに、ただ言いたい事があるなら聞くと言っているだけだ。 (-79) 2022/08/15(Mon) 4:33:35 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ/* 拝啓墓下様、 夜魔でございま〜す!!!!!! せっかくロール的に亡くなられた方との会話が可能な役職なので、 もし宜しければお話に伺いたいのですが、ご都合いかがでしょうか? 前置きとして、 こちらは死者の声は聞こえるし姿も見えてOKな霊感持ち……なのですが、 それら全てを自分に都合の良い幻聴や幻覚の類だと解釈しているPCです。 なのでお話した事はあんまり本気にしない……かもしれないです。 また、生存者への伝言なんかもPLとしては物凄く承りたいのですが それを伝えた所で信じる奴が居るか?という顔をPCはすると思います…… 頼む場合は上手く説得して頂けたらと思います。こちらも最大限譲歩はします。 声が聞こえる、姿が見えるなどこちらが何処まで認識できるかは そちらに都合の良い感じにしてくださって大丈夫です。個人差があっていい。 触れられるかは……解釈次第ということで? 長くなりましたが、こちらからのご連絡は以上です! ご都合宜しければお話を聞かせてください。Ciao…… (-80) 2022/08/15(Mon) 4:58:19 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「ふむ…」 その言葉に、どう答えたものか、と考える間があり。 「知っていたとして、先ずはそちらの名と所属を名乗るのが筋ではないかね?」 ノッテではないことは間違いない。 であれば、男とて慎重になるのだ。 (-81) 2022/08/15(Mon) 8:16:25 |
【人】 害のない毒 マキアート>>5 リカルド 「L'abito non fa il monaco」 グラスを片手に薄く微笑む。 「心を砕いて、何とか場に溶け込もうとする。 理由は何であれ、その苦心はとても尊いものですし、 接していてつい好感を覚えるものでもあります」 「何も顔に出るものばかりじゃないんですよ。 オレのような厄介な客と付き合うにしろ、 あるいは不慣れな行事に参加するにしろ。 切り捨てたり割り切ったりできない、悪く言えば甘さ、 けれどオレからしてみれば─── 人として大事なものが貴方にはある」 マフィアに身をやつす上でも、 決して捨ててはいけない人情のようなもの。 それを説く男の表情は、無邪気なそれではある。 けれど眩しいものを見るような、慈しむような。 「こっちとしては接待じゃなくて、 個人的な用事でも全く気にしないですよ!」 そちらが席を立つ前に口早に言って、 それからすれ違いざまの囁きを耳にする。 (12) 2022/08/15(Mon) 8:29:14 |
【人】 害のない毒 マキアート>>5 リカルド 「───えっ!?リカルドさん、だめですよそんなッ オレたち取引先の関係じゃないですか……」 どんな解釈をしたのか、それともわざとなのか、 オーバーリアクションで赤面して頬を覆った。 そのせいで奇異の視線が飛び交う。はた迷惑。 「……ははは、ええ、“また”。 何にせよ結局は……貴方次第だと思いますから。 オレは変わりませんよ。これからも、ずっと」 (13) 2022/08/15(Mon) 8:30:23 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ放っておいてくれないものが多すぎる、もっとも離れるのであれば連絡はしない。 まだ命に執着してはいる自分にいやけがさす、己の命に執着してると言うことは 他社の命に執着していることと同等だからだ。 「極端なんだよお前は。 家族の愛とやらの育みに面倒な男へ、こんな時に口説きやがって」 「……悪かったそこまで評価をいただけてるなんて思いもしなかった。 改めて遠慮はするが…… お前の得たい夢が叶えられるようにその立場ぐらいなら買ってやる。せいぜい役に立ち続けろ、裏切り者じゃない舞台にたつんだ」 (-83) 2022/08/15(Mon) 8:34:10 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「ノッテが居場所なんだろ。 誰でもよくないのなら尚更……見ててやるから」 考えることなど到底出来ない、とは言えないのは、情などではなく己に残っている思い出のせい。 「次はその命、まともに生き残らせてから言うんだな」 明日が来ることを疑ってなどいない。 あなたを失うことも己が失われることも、最悪の事態が来るのは一瞬。どうか悪運に恵まれないでくれと、神にでも祈ってやりたくなるほどには大切な一員だった。 仕事の重さだって伝わっていると信じていた。 だからこそその夢に向き合ってやりたかった。 どんな形でも、見守ってやろうと決めていた。 それなのに、いつだって死は平等で起きた混乱は正常な判断を失わせる。 なあ、 、あまりにひどいと思わないか。 こんな運転が最後になるなんて。 (-84) 2022/08/15(Mon) 8:37:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ「そっか……祭りのせい、それとも、別のこと? なにかあったなら、オレは話聞くけれど」 気遣わしげに、ほんのすこしだけ下にある目を覗き込む瞳の奥はいつも通りだ。 ジェイドの瞳の奥底にはいつも、冷えたアイスブルーが埋まっている。 見た目のままに、おろおろと案じているわけではないということだ。 「――」 ごく微かに、目の動きだけで周りの様子を確認した。人並みの気配一つ一つを検分する。 状況が状況、どこに何を見とがめる者があるかもわからない。 ほんの一瞬の動きのあと、改めて相手に目を合わせた。 「いいよ、どこか移動しようか。 街の方は人通りが多いから、海のほうに出る? レンタカーとってくるよ」 配達車はアシがつく。近くのレンタリースに電話をかけて、一番安い車を取った。 大きな幹線道路に出る道は監視されているかもしれないから、使わない。 そう時間のかからないうちに車は準備される。繋ぎではあるが、他人に聞かれるようなことはない。 (-85) 2022/08/15(Mon) 8:39:14 |
【神】 害のない毒 マキアート【アルバアジト】 「……おかしい」 集めた資料を片手に、ふと呟く。 ファミリー双方、この数日でそれなりの犠牲者が出た。 ただ、どうしても拭えない違和感が残る。 「───こちらは下っ端程度しかやられていないのに、 向こうは頭領を始め、メイドマンまでもが手に掛けられている。剰え情報屋の彼まで……」 過激な方を刺激し、誰もが使える情報源を断つ。 それはとても示唆的ではないだろうか? 「……誰かが先走ったにしては未だ足もついていないし、 手口が周到過ぎます。考えられることとしては。 やはり、誰かがわざとファミリーを争わせようとしている」 (G27) 2022/08/15(Mon) 9:00:13 |
【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド「夏だし、チョコレートドリンク売ってたら嬉しいだろうなあ、冷たいやつ。 まだトライアル・ランくらいの段でしょ、ちょうど見れるんじゃない」 こんな状況下で店より外に出るのを勧めるのはあまり良くないのだろうけれど、 それで萎縮してばかりいても稼ぎがあるわけではなく、あとには続かない。 口にする考えはごく気軽な、市井の人間としてのものだ。 不織布の中に詰め物をして、ジャスミンの花が少しでも元気であるように。 包んで、会計をして。渡しがてらに勿体ぶって口を開く。 「そっか。……もしもね、頼まれごとがあったなら。 オレは公私どっちでも、役に立てると思いますよ」 照れくさそうに、もごもごと言う。それは、演技なのだけれど。 なぜならここで指す"公私"は、裏稼業と表稼業のこをと言っているのだから。 相手が気遣っている彼女のことは、同じ屋根の下の人間として知っている。 前に出ることの出来ない相手の代わりに――そういうニュアンスの言葉だった。 きっと同じことを申し出る場所が違ったならば、もっとはっきりと口にしたのだろう。 (-86) 2022/08/15(Mon) 9:00:56 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 聞いたか、と。他に集まっていたメイドマン以下に目配せする。 聞こえてきている限りではひとつ、ふたつ。 はっきりとした情報でないにしても、抗争にまきこまれたような形とは言えない。 昨日聞こえてきたばかりの、彼らのボスの死に様を模倣したような手口。 挑発的な行いに頭を悩ませているのは、男も同じだった。 「まるでウチの仕業だと喧伝してるようなやり口なのは確かだな。 状況だけみりゃ明らかに、こっちの指示で向こうの人間を襲ってるようなもんだぜ」 実際に上から命令が下っているのならその証明だって簡単だのに。 毎日のように顔を合わせ、自分たちの面子が揃っていることを確認するのが関の山。 状況への対処は、こちらも後手後手のままになっていた。 死因、状況。上がってきた報告をもとに考える。 惜しむらくは、銃痕からわかる情報まではこちらに上がらないだろうことだろうか。 「けれど、争い合わせるのが目的にしちゃ向こうの戦力を削ぎすぎてる。 ……浮き足立つ連中のことはしっかり見ておかないといけないな。 身の振り方を忘れてあぶれてちゃ、そいつが討たれる可能性もある」 そういう人間が、本当は自分たちにとっての獅子身中の虫かもしれない――とは、言わない。 口にすれば、己が所属する組織への疑念を形にしてしまうから。 もしも本当に自分たちの中に、敵対するファミリーを討つために単独行動する者があったなら。 果たしてそれを見つけるのに、穏当に話をするだけで済むのだろうか? 「バーのマスターがやられたのは、信頼性のある情報を断つためかもしれない。 耳にした情報はきちんと精査する必要がある、偽の情報に踊らされないために」 (G28) 2022/08/15(Mon) 9:13:33 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>10 ルチア 控えめな肯定の言葉。 少し、胸が痛む。 少女から視線を外し、空を仰ぎ見る。 燦燦と輝く太陽を。目を細めて。 どうせだったら、この子の心もタオルみたいに ふかふかに乾かしてくれれば良いのですが そんな八つ当たりをしながら。 「えぇ。変わりはないわ。 少しだけ落ち着いたかな?」 良くも悪くも 小さな呟きを付け加えた。 疲れたような声色になってしまったことに、 僅かな苦笑を浮かべた。 今日も観光客や祭りに浮かれた地元の人々で盛況のカジノ。 危惧していたような騒ぎは幸いにも起きていない。 ――でも、幾人かの常連が来なくなった。 慣れたことではあるけれど、やはり寂しさは感じる。 (15) 2022/08/15(Mon) 9:20:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「御愁傷様、傷は浅いぞリック」 渋い顔をしつつ女の話になれば上司の口も重くなる。 この歳だ、一人二人はいたのかもしれない。 「お前とは よくも悪くも 相性がいい。おお怖い、こんな忠誠を貰える運命に乾杯だな」 劇的な刺激もきっかけも必要ない。 すべて時間とどれ程の信頼を持ってそばにいたか、ただそれだけで俺たちは生真面目なのだ。 他所の幹部連中には疎まれる生真面目さと、民間人への不要な情け。この二つが命を短くしているなんて、わかりきってる。 だから、一人でも欠けるとたちまち崩れる砦。笑ってしまうな。 「まったく、叱られたくなったらいつでも俺に連絡しろよ。 死んでも出ていってやる」 さて、と。明日はロッシのところにでも行くかと、男が予定を詰めていたのは記憶に新しい。 そして、会議後また誰も連れないでその予定を変えずにこなしていたのも貴方は把握していた。 (-88) 2022/08/15(Mon) 9:20:15 |
【独】 花で語るは ソニー「(まあ、その獅子身中の虫は、オレなんだけれど)」 同じく暗殺者であっただろう彼が誰にやられたか、なんてのを誰が知っているか。 答えるべくもなく、そして誰に報せる筋合いもない。 このことはずっと、己の心の内に仕舞われたままだろう。きっと、死ぬまで。 「(もう一方――……ノッテの人間と思しい方の名前は、さて。 オレが顔を合わせたことのない人間だろうから、誰が殺ったものだかな)」 (-89) 2022/08/15(Mon) 9:23:13 |
【神】 ガット・リベロ ルチア「……」 幹部たちの会話、様子。 いつも通りの位置に立ち、少女はそれを聴いている。 口出しをする権利は無いから、ただ聞いているだけだ。 (戦争をしたい、させたい人がいる……。 この状況を見て、喜んでる誰かがいる。 マキアートさんはそういう事を言っているのかな) (G29) 2022/08/15(Mon) 9:33:17 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>15 ヴィオレッタ 「そうですか。それならいいんです」 変わりなく、落ち着きを取り戻している。 報告の中身がそれなら、少女は少しの安堵を見せる。 付け加えられた色は複雑すぎて、 それにどう反応したものか、困惑してしまったけれど。 「……ビアンカさんが、うちのお店に来た時。 なんだか……ちょっとだけ疲れていたみたいです。 ヴィオラさんも、お疲れみたいですから。 ちゃんとお休みを取ってくださいね?」 (16) 2022/08/15(Mon) 9:41:02 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「子供向け…で、はしゃいでしまっては 私も子供みたいですね」 恥ずかしい、とは口にしなかったがはにかんで見せて。 酒が回っているのか、営業スマイルが多少緩んでいるようだ。 「……?」 再びのこわばった様子に小瓶を置いて視線を戻す。 何が出てくるのか、と静かに待っていれば可愛らしい誘い。 その後の拙い言い訳も静かに聞いて、くすり小さく笑う。 そして、頷きをひとつ。 「私などで良ければ。 だいたいいつも。 仕事の無い時はもう少し早いですが、 この時間にはこちらにお邪魔していますので」 お声がけください、と微笑を添えて。 生真面目で誠実なあなた に 賭博場の女は似合わないと思いますが それがあなたの自信になるなら。 (-90) 2022/08/15(Mon) 9:53:00 |
【神】 害のない毒 マキアート【アルバアジト】 「……そんな不安そうな顔をしないで、ルチア。 大丈夫、きっと大事には至らないさ」 本当にそんな顔をしてたかはさておき、 心から気遣うような声をかける。 「打てる手は打たなければ、ですね…… “ノッテならいい”と思っているようではきっと、 すぐにでも他人事ではいられなくなるかもしれない。 命を弄ぶ者には、代償を支払わせなければなりません」 命を奪うなら、命を賭しているようなもの。 一方的に“勝たす”訳にはいかない、とディーラーは言う。 (G30) 2022/08/15(Mon) 10:06:10 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「大いに結構」 頷きをひとつ、作業机に向き直る。 そこでふと、烏からの言葉を聞いた。 「…………」 「いつだかどこかで聞いた台詞そのまま、『忘れねばこそ思い出さず候』って奴さ」 忘れない、故に思い出す事はない。つまりは、常に想うと。 「もっとも、それで自分が死んだら世話がない。 だからあたいとしては、呪いにならない程度。 自分の中で、それを"大切"に出来る所までだ」 光物を集める烏も、その重みで巣が潰れては無意味だ、と。 背中を向けたままそう、答えた。 (-91) 2022/08/15(Mon) 10:09:18 |
【神】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【アルバアジト】 「……。」 男たちの考察や悩みを余所に、今日も日課の清掃をする女。 自分が報告すべきことも、できることも、ない。 精々静かに話を聞くことだけ。 …だったのだが 「削りすぎて…そうなると、」 次は―― 言いかけた言葉は唇を噛んで断ち、左右に首を振る。 悪戯に不安を煽るべきではない。 つい口にしてしまったことを悔やんだ。 いつの間にか止まってしまっていた箒を再び動かし始めた。 そうすることで、自分の、皆の不安も 掃き清められれば良いのに。 (G31) 2022/08/15(Mon) 10:10:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド閉じた瞼を縁取るまつげの動きに、ふ、と笑う気配があった。 堅苦しく思われることはあってもそこまで初心なわけではないと踏んでいたのか、 それともわかっているからにこそ、こうして相手の反応を楽しんでいるのか。 度が過ぎたいたずらを仕掛けている方は余裕綽々として相手の所作を眺めている。 掛かっているハンガーにジャケットなりを掛ける手伝いくらいはするだろうけれど、 一向に知人同士にしては近すぎる距離からははなれない。 まごついているのが気になったのか、相手の首元に添えていた手を下ろして。 「 手伝おうか 」手が止まっているようであるのなら、シャツのボタンを外すのを手伝い始める。 貝釦か椰子釦か、裾を小指で引いて端の方まで合わせを解いて。 手入れのされた指先がする、と腹筋をなで上げ、円を描くように下腹部に下りる。 そんな不埒なことに時間を費やしている間も、顔はにこにこと笑ったまま。 これも、花屋としての顔のひとつなんだろうか。 (-92) 2022/08/15(Mon) 10:20:07 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【街中】 祭りの喧騒の中を、黒い傘を差して歩く。 傘は便利だ。雨も陽も防いでくれるし、 上から見れば、どこに体があるのかもわかりづらい。 街の賑わいは変わらない。 誰が死んでも、この街は気にすることもなく。 あるいは気付くこともなく、未来へ進んでいく。 自分と一緒だ。 「今日も暑いわね。」 飲みかけのアールグレイティーのボトルを取り出して 少しだけ喉を潤して。 そしてまた、宛もなく歩く。 (17) 2022/08/15(Mon) 10:21:27 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 無風 マウロマフィアにお墓は立てられるのだろうか。 便宜的に弔われた場所があれば、そこへ。 なければ、アジトの、貴方が良く居た場所へ。 それもなければ、きっとどこか、人気のない場所で空を見上げて。 女は、貴方とそれほど関わりがあったわけでもない。 ただ、同じファミリーの一員であったというだけ。 墓参り、なんて、する間柄でもなく。 でも。 「…………………。」 「………馬鹿ね。」 少しだけ目を伏せて、冷え切らない言葉を呟いて。 そうして、誰も来ないうちに後にした。 女はノッテ・ファミリーの事を愛してた。 (-93) 2022/08/15(Mon) 10:37:33 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>16 ルチア 「ありがとう、ルチア。 あなたも、ね?」 ビアンカは男といる時以外、 いつもそんな感じの気がしますけれど との勝手な印象は思うに留めて。 素直に受け取って、素直に少女を案じる。 氷が溶けて少し薄くなったオレンジジュースを吸い上げ 空になった容器は、買い物袋へ放り込む。 腰で石壁を押して、その反動で寄りかかっていた壁から離れる。 「その話を聞いたら ルチアのカプチーノが恋しくなってきたかも。 今度、お店に寄るわね」 休憩はおしまいのようだ。 引き留めなければ、次の言葉は”またね”だろう。 (18) 2022/08/15(Mon) 10:37:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → イル・マット フィオレロマフィアにお墓は立てられるのだろうか。 便宜的に弔われた場所があれば、そこへ。 なければ、アジトの、貴方が良く居た場所へ。 それもなければ、きっとどこか、人気のない場所で空を見上げて。 女は、貴方とそれほど関わりがあったわけでもない。 ただ、同じファミリーの一員であったというだけ。 墓参り、なんて、する間柄でもなく。 でも。 「…………………。」 「………馬鹿ね。」 少しだけ目を伏せて、冷え切らない言葉を呟いて。 そうして、誰も来ないうちに後にした。 女はノッテ・ファミリーの事を愛してた。 (-94) 2022/08/15(Mon) 10:38:34 |
【独】 piacere ラウラ別に。…別に、言葉通りにそれを扱う必要などないのだろう。 己はただのアソシエーテで、それ以上でも以下でもない。 「……フィオレロ様、ラウラは…………………」 変わらない表情で変わらない声で呟いて。 ぼんやりと、窓から空を眺めている。 変化が見えなければ問題ない、と言えるのか。 …また、息がしづらくて。苦しい。 (-95) 2022/08/15(Mon) 10:55:17 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>18 ヴィオレッタ 「はい、ぜひ。美味しいカプチーノをご用意します! ……バリスタが!」 力強く約束をするには、権限の部分が弱いのだが。 それは致し方ない事だから。 少女もまた、同じように石壁から離れて。 氷のかさよりはまだ多く残っている、 オレンジジュースを手に持ったまま。 「アリヴェデルチ。ヴィオラさん」 最後は、にこりと微笑んで。 自らの帰路へとついていった。 (19) 2022/08/15(Mon) 11:03:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「そう、じゃあ……もう少し詳しく聞くのは、今度にしようかな。 一度に全部知るのはつまらないし、お兄さんも話す気分じゃないだろうから。 どういうワケがあって死んだ人間……友人? に固執するのかははかれないけれど」 せっかく出会えたのだから、なんてありふれた言葉で追い縋る。 まるで知らない種の鳥を親鳥を定めたかのような、甘えた調子だ。 性急に何もかもを漉いて曝け出させるのではなく、少しずつ、一歩ずつ。 相手からしてみれば自分は興味はないものだろうから、対価に差し出せるものはないけれど。 遠ざけられた挨拶は行き場を失くして、少しの熱も感じない手袋に頬をかすかに添えた。 上目遣いに見上げるまるい目は、網の隙間から指を伸ばしてやまないような、そんなような。 情けなく鳴く始末は、仕様のない人間だと呆れられてしまうだろうか。 「そう、残念。でも諦めたくはないなあ、オレ。 またここに来たなら、パスカルには会える? 今度があるなら、次はもう少し食事に誘える時間にしようかな」 (-96) 2022/08/15(Mon) 11:11:52 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ答えは返らない。 目の前のゆめまぼろし染みた球体に触れたならば、 この抗争について重大な秘密を知ることになると。 この世界はそんな秘密を知った者が、 知っただけで済むなんてことのない世界だ。 あなたはよく知っている。 あなたはこの目玉を見なかったことにも出来るし、 手を伸ばして一線を越えてしまうことも出来る。 あなたがどのような選択を取るにせよ、 感じた 未練 が錯覚でない確信は持てただろう。それは確かに、目の前に転がるものが湛えている。 (-97) 2022/08/15(Mon) 11:19:37 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ足取りは駆け込むようにひどく覚束なくうろたえて、歩きはじめの雛鳥のようだ。 声の届くくらい、されど腕を伸ばすには遠すぎるくらい。 駆け寄ろうとした足は、大股であともう三歩もいけば飛びつけるところで、 怯え竦んだように、止まってしまった。 「ち、がう……よ……」 もう少し歩けば普段の距離に相手があるのに、ソレ以上は進めない。 そのくせ退くことも出来ず、相手の顔から目を離すこともない。 マジックアワーのヴァイオレットの中にあっても変わらないジェイドの瞳は、 その奥にひどく傷つけられたような揺れを湛えて、それが瞼に雫となって滲みはじめた。 「……オレ、怒ってないよ。仕方ないことだ。 あの日先生と違う道を歩き始めてから、仕方ない時が来るって、わかっていたよ。 けれど、でも。だったら出来もしない約束なんか、しないでよ。 オレは最後の時間が欲しいよ、 ヴェネリオ 」わかっている。今この場において正しい対応をしているのは、相手だ。貴方だ。 それでもなおその背に追い縋るように、苦しげに歪んだ声が訴えかける。 (-98) 2022/08/15(Mon) 11:31:03 |
【独】 花で語るは ソニージェイドの奥には、冷たいアイスブルー。 それを覆い隠すのは、捨て鉢になった自暴自棄だ。 苦しいのは本当。最後の時間が欲しいのも本当。 いとおしいと思ったものに捨てられるのが辛いのも、本当だ、なのに。 「(ああ、アンタは、口に出して挑発してしまうんだな)」 頭の中では、やるべきことをはっきりと理解してしまっていた。 組織のためでもなく、己の見失った目的のためでもなく。 こんな戦いの中で、貴方が誰かに傷つけられるくらいなら。 「(本当の刺客が相手なら、それに気づいているなんてわざわざ、報せないだろ?)」 (-99) 2022/08/15(Mon) 11:36:03 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>19 ルチア 「楽しみにしているわ。 可愛らしい店員さん?」 付け加えられた一言に、 この少女らしさを見つけてつい笑みが零れる。 「Chao、ルチア。またね」 微笑みには笑みを返し、見送る。 その背が人込みに紛れた後、手元の買い物袋に目を落とす。 ワイン瓶が日を浴びて温くなっている。 「…つい、のんびりしすぎました」 嘆息を零して、帰路を急いだ。 (20) 2022/08/15(Mon) 11:38:04 |
【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ苦しみの中で、なんとなく考えていた。 目標を失い、今自分の手の中にあるものは何か。 いつ死ぬかもわからない抗争の中で手柄を上げたって仕方がないだろう、だから。 せめてその人の顔を最後に見るのは、自分だったならいいと、そう思った。 仕入れた武器の手入れをする。使い慣れたものと違うそれは、手になじまない。 けれども最後まで走り続けるのだとしたら、この方法しかない。 獅子身中の虫は、最後までその手を血に染めることでしか、そこに在れなかった。 /* お疲れ様です。樹木子です。 セットしている役職行動についての連絡に参りました。 3日目夜の監視対象に、『ヴェネリオ』をセットしております。 不都合等々ありましたらご連絡ください。 お手数ですが、よろしくお願いいたします。 (-100) 2022/08/15(Mon) 11:42:59 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ「これもまた、運命か。」 そっと、眼球に触れる。 失われた命の為にも、そうするべきだと。 例え狂いかねない秘密を知ることになろうとも。 (-101) 2022/08/15(Mon) 11:58:09 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ「アレって楽しいのかな……でも一世一代の戦いって感じで、やってる側は本気だよな。 そこにしかない生き方っていうのはさ、結構アツいじゃん」 前へ前へ行く人並みを、並んだり縦にはぐれかけたり。 ぎゅうぎゅうにならずには済んでいるから、かなり良い位置を取れはするのだろう。 そばの屋台からオーソドックスな具の挟まったパニーノをふたつ買う。 ついでのように栓抜きを借りてビール瓶の王冠を抜いた。 ポン、と軽い音を立てて転がっていった王冠はもう足元には見えないけれど、 みなそうしているからと構った様子もなし。祭りの雰囲気に酔っているかのようだ。 「いいね、オレもそれでOK。でも勝ったらこれでお別れ、なんてのはヤだな。 どうせならもうちょっとだけ、アンタと過ごしたい。 ……ソニーって呼んでよ、名字まで教えるのは野暮ったいでしょ」 暗がりの空から振る人工光は、何もかも明らかにするには頼りなく。 馬のコンディションを眺めていた目はふ、と相手の方を見て、仰ぐような上目遣いで小さく笑った。 選んだのはがちょうの旗の地区のもの。 何日も続くレースは、けれど毎日がまるで本番勝負の熱さで盛り上がる。 一斉に走り出した馬は乱闘のように砂地の馬場を走り抜ける。 馬体の熱気が上がってくるほどに激しいレースは、抜き差し走って、駆け抜けて。 ほとんどタックルするように漸近した馬の群れがゴールを目指し――…… 勝ったのは、がちょうだ。 → (-102) 2022/08/15(Mon) 12:09:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ「caspita!」 ゴールを真っ先にくぐった馬の装いを見て、心の底からはしゃいだような歓声をあげた。 賭け自体は、どうやら心底好きなことらしい。 (-103) 2022/08/15(Mon) 12:12:04 |
ラウラは、探している。 (a7) 2022/08/15(Mon) 12:42:26 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「――……失礼しました。 ビアンカ。 ビアンカ・ロッカ。 【Pollo Nero】… ああ、……ナイト・バーの従業員です。 場所代は、アルバさんのほうに」 ばつが悪そうに、けれど目を逸らさない姿からは、 自らの間違いを認めたがらないような強情さと、 きちんと礼を尽くすことを基本としたような教育を感じさせる。 そうして、どこか曖昧とした言い方の中で、 彼女は自らの所属を語る。 正式な構成員ではないにしろ、アルバ・ファミリーの傘下にあるものだということだ。 (-105) 2022/08/15(Mon) 12:49:49 |
【独】 piacere ラウラ無意識に、上司の姿を探している女の姿がある。 本当にもう、いないというのか。 「……………マウロ様、」 名を呼んでみてもあの人の声は、ない。 昔、同じような気持ちを誰かに抱えていた気がする。 その名前は思い出せないけど。………。 (-104) 2022/08/15(Mon) 12:50:25 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー瞳を合わせるだけで、どこかひんやりと体の奥が冷えていくよう。 肌を合わせればとうぜん、誰だって暖かいのに、 そのアイス・ブルーを暖めることはどうしたってできはしない。 「……お祭り騒ぎのせい、かな」 合わせていた目を逸らすと、 細く美しい筆で流れるように朱をひいたような、 可憐な唇を小さく開ける。 筋肉と緊張がもたらす強張りが、その美しさをいささか損なってはいたけれど。 それでも、彼女は化粧を怠ってはいなかった。 ホルスターに銃を差すように。 それが、自らの武器であるかというように。 「ええ。 お願い。 ……危ないところはいやだからね。 誰かをつれてくるなんて、デリカシーのないこともやめてね。 今日は、そういうプレイの気分じゃないの」 それでもその冗談めかした答えにどれだけ白粉をはたいても、 恐怖の色を隠すことはできていなかった。 あなたが車を用意するなら、文句も言わず──そしてどこか当然のような慣れた態度で、助手席へと誘われるのを待つだろう。 (-106) 2022/08/15(Mon) 12:56:25 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「……何を馬鹿な」 第三者がそばにいるとはいえ、敵対組織の人間とこうして会うことすら問題だというのに。 初心ではないものの、色恋や秘事にうつつを抜かす事は一切なく仕事をしてきた男だから、こうして触れられる事すら殆どない。 支えのなくなったシャツがぱさりと落ちる音が、なぜだかいやに耳につく。 大きな音をたてるわけにはいかないから、黙って受け入れているけれどその行為は止むどころかだんだんエスカレートしてきている気がして、反射的に身体がぶるりと震えた。 「貴様の花売りとは……そういう意味における花だったのか」 狙撃手とはいえ身体は鍛えてあるのか、整ったバランスの引き締まった腹筋は程よい硬度だ。 それよりも下へと手が伸びていくならば、その手首をぐっと握り込んで貴方を睨むだろう。 目の前の男が、自分に懸想してこのような事をしているとは到底思わない。 だからこそ、どういうつもりでこのような目的で遊びに興じているのか、それが知りたいと思った。 (-107) 2022/08/15(Mon) 12:59:18 |
【秘】 郵便切手 フラン → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「可愛らしい……と思いますよ」 はしゃぐあなたも、はにかむあなたも。 切り札と呼べるほど上等なものではないが、 あなたが胸に仕舞った言葉をそうっと出す。 照明の下でも仄かに赤い肌だとか、先程の緊張を引いたままの雰囲気では、全く格好がつかなかったけれど。 微笑を添えて了承を提示されれば、安堵とともに受け取って。 何度目かの礼を伝える。 「……是非。」 その笑みは花が開くという程ではないが、 蕾が膨らむようではあった。 それから"この時間"を確認するために腕時計を見て、 改めて入店の時よりも時間が過ぎていることに気づく。 「……たくさんお時間を頂いてしまいました。 今日はこの辺りで。 あ、お会計は奢りの分だけで済むようにマスターに伝えておきますので……」 奢りはあなたの気持ちとして受け取るべきだと思ったもので。 空になったグラスを置いて、席を立つ。 一つ一つのものの扱いは丁寧だが、ぱたぱたと忙しない様子は、やはりスマートさに欠けていた。 「……また、会いましょうね。良い夜を。」 (-109) 2022/08/15(Mon) 13:58:21 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン ぱちり、ぱちぱち 鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、瞳を瞬かせる。 予想外の相手からの予想外との言葉。 余りに想定外の状況に数秒の間、ぽかんとしてしまった。 ふふっ 笑いが零れる。 「ありがとうございます。 そんな風に言われたのは久しぶりです」 いつもの調子を取り戻して、微笑む。 少し暑い気がするのはお酒のせいか、それとも―― やっぱり、という感想の丁寧な去り際を笑顔で見守って。 「はい、フランも良い夜を」 慌ただしく立ち去るあなたをにこやかに見送る。 二人席に一人になってから、金平糖の小瓶を爪で弾く。 次はちゃんと”お返し”しないとですね? 緑の瞳が愉快そうに細められた。 (-110) 2022/08/15(Mon) 15:22:34 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデそれは貴方がベンチで本を読んでいる時間のどこかのお話。 「少年。今日も精が出るな」 街中の隅で貴方が絵本を読んで学習しているのを、何度か見てきた。 貴方がアルバに拾われた男娼であることは知っているが、子供には何も罪はないと、 他の構成員立ちに対するような態度とは違う穏やかな顔を浮かべているのを、貴方も何度か顔を合わせて見ているだろう。 男は今日も質の良いスーツを着て、同じ表情で、そこに立っていた。 (-111) 2022/08/15(Mon) 15:43:28 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「ちゃんと行けなくなったと言ってやっただろ。 迎えにいくまで待てなかったのか?」 目の前の懇願を無視するように返す言葉は冷ややかに。 向ける態度は今までとも、命を狙うものとも違う。 違うだろ。その道を歩かせたのは、紛れもない俺だ。 仕方なかった、無駄死にをさせるにはあまりにも若く、 守ってやるにも不安定な立場だったから。 「そこまで言うのなら、約束の代わりに連れていかれようか。 何処に行きたいんだ?」 性にあった家族を与えて縁を持っていれば、いつの日か役に立つ時は来る。 こうした辛抱強さを誉められることは、早々なかったなあ。 点滅を繰り返すネオンサイン、ヘッドライトに照らされて。 骨ばったその手を貴方へと差し出しながら口元を綻ばせた。 (-112) 2022/08/15(Mon) 16:00:52 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレうろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。 たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。 「ん、いいね。おいしそうだ」 「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」 彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。 上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。 (=1) 2022/08/15(Mon) 16:43:08 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「ラウラくんはいい子だねぇ……騙され……いや、 ……強いから大丈夫と信じたいんだけど……」 貴方の言葉と仕草を見て少し何かを言い淀んだが、 むむ、と考えはしたが 「マウロさんがいるから平気か」 と小さく呟くだけで、その悩みは回避された。 この男の中では問題は解決した。それで終わっている。 根拠とした上司が死んだのが同時期なら、認識は最後までそうであっただろう。 「……うん、でも今くらいが一番いいのかも。 "できればいい"と淡い夢くらいが幸せなんだろう。 でもまあ……見つけちゃったら報告してよ。 結構勝手に仲間意識、抱いちゃって気になってさぁ。 君が幸せな何かをその目で見つけるのを祈っているよ」 渇望まで行くと、幸福と絶望の総取りになりかねない。 それは何より、この時の男が悩んでいた事なのだが。 そんな暗い話は今はいいだろうと避けた。 何の因果か。 この後に自分と同時期に彼女の上司が殺害され、 貴方に軽率な事を述べたと悔いることもなく、 「それじゃ、また機会があったら飲もう」 去り際に伝えた言葉が交わされることも、二度とない。 (-114) 2022/08/15(Mon) 16:45:55 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ歩かなくともいい位置に車を寄せ、助手席の扉を開けきちんとエスコートするまでが仕事。 扉を閉めて、運転席に乗り込む。表情はそう大きく変わらないが、目線は落ち着いた。 市街に駐車場のあるホテルはあまり多くない。市民も使うようなふつうの手段だ。 やがて車は走り出し、周りの車に合わせた速度で道を征く。 「……しんどい? 今の状況。 ビアンカの立場からしてみたら、自分の力だけで身を守れないことに、 無理やり首突っ込まされたような感じだから……あんまり気が気じゃないかもな」 直接的には、あれこれとは口端にのぼらせて言ったりはしない。 けれども表通りの賑々しさと裏腹にひりついた裏通りの様子に、 相手が多少なりとも神経をすり減らしているのだろう、と推測して。 たかだかのメイドマンにあれこれと口を出す権利があるわけではない。 けれども講じれる手段を考えるくらいは、出来ないわけじゃない。 島から出ていけたらいいのだろうけど、そはできない。 「土地の店やってる人間のところはどうしてもどっちの息が掛かってるかわからないよ。 市外か、国外のチェーン経営しているところに籠もったほうがまだ信用できる。 幹線に繋げそうなところのホテルにでも運ぶよ。店にはオレが言っておく」 (-115) 2022/08/15(Mon) 16:54:02 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「俺が死んだら?まあ煩いだろうな。 喜ぶ奴が多くいるのは容易に想像できるし、 それを覚悟でアジトや町への露出も増やしてたしな」 つまりは何か目的がある上で顔出しも増やしていたのだろうが。 その理由は特別語る事もない。話した人も最後までいなかった。 「ほんとわがままだな君…… 俺と一緒は嫌。相手を先に殺して死ぬのも嫌。 一人で死にたいと言いつつ積極的に死なない」 「わがまま言ってないで、 自殺幇助 を受け入れとけよ。今度こそ本当に生き残っちまっても知らないぞ?」 「まさか今更、好きな人間に殺されたいなんて言わないだろ? 嫌いならちょうどいいじゃないか。 なあ、 面倒くさいラスティちゃんよ。 俺に被せても何も痛むものもないんだろ?」 別段被されるものがあるとも思っていないのだが、 彼の言動の節々にそれが感じられた気がしたのだ。 嫌いな奴「と」、なら、 嫌いな奴「に」くらい我慢しろ。 昔から何もかもお前は足りないんだよ。 (-116) 2022/08/15(Mon) 17:05:34 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニーエスコートされるがままに助手席に乗り込んで、ふわりとはしたなく広がりたがるスカートを掌でそっとたしなめる。 バックミラーを視界の端に捉えながら、視線はわずかに斜め前。 するすると動き出した風景を縫い留めようとするかのように、 どこでもない一点を見つめるだけだ。 「……楽、ではない。こういうとき、私達みたいなものは…… 関係者として狙われたって、おかしくないし、けれど表立って抵抗もできない。 何されたって、どんな死に方をしたって、誰もが『ああ、やっぱりね』と形だけ悼んで、どこの花屋がつくったかもしれない気取った花束を投げるだけ」 その言葉には、確かに体の奥底まで染み付いた血と、炎のにおいがするようだった。 ――アルバとノッテは、つい、ここ最近まで表向きはうまくやっていた。 まだ年若い彼女が、マフィア同士の抗争を骨の奥まで刷り込まれるようなことはなかったはずだ。 だからそれはきっと、ここではないどこかのことなのだろう。 そうして、ホテル、といわれれば、ゆるゆると首を横にふる。 「……ううん、ちょっとだけ……ちょっとだけでいい。話がしたいだけなの。 あなたと。…あなたじゃなくてもいいんだけど。 夜には、お店には、戻らないと。あいつらも……あの子もいるし」 あいつら、というのなら、彼女の同僚であり部下でもあるような娼婦たちのことだろう。 彼女は娼婦たちから上納金を巻き上げるような立場ではあったが、それにふさわしい庇護をファミリーに押し付けてきた。 つまりは、それが情によるものか、商売としての必要性かはともかく、ビアンカにとって娼婦たちは守るべき存在であるということだ。 ――あの子、というのは、ビアンカが自分の部屋に住まわせている男娼の少年のことだ。 それをあなたが知っているかどうかは、わからないけど。 がたん、と。タイヤが路面のなにかを踏んだのか、彼女の髪がほんの少し跳ねて。 ▽ (-117) 2022/08/15(Mon) 17:36:09 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー▽ 「ソニー。……この街の外に逃がすなら、何人まで頼める?」 彼女は、窓の外を向いていたから。 そう言った時、どんな顔だったのかは、硝子に映ったさかしまの顔でしかわからない。 (-118) 2022/08/15(Mon) 17:36:58 |
ビアンカは、本当にいいたいことなんて何一つ言わない。 (a8) 2022/08/15(Mon) 17:38:55 |
【見】 郵便切手 フラン【街中:カフェ】 午前の分の積み荷を捌き切り身軽になった相棒をガレージで休ませている間、自分は昼休憩を、と外へ出ていた。 軽食を出しているカフェで注文を済ませ、窓の側にある席で時間を潰す。 隅が落ち着くのはどこでも同じだ。 「ほうき……川……はしご……?」 スマートフォンの画面の上で指を滑らせながら、綾取りについて調べていた。 子どもの遊び一つとっても奥が深い。 そんな風に感心しながら、休憩の一幕は過ぎていく。 (@1) 2022/08/15(Mon) 18:22:58 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ【街中】 「あっつ」 暑い物は暑い、当たり前の話。 仕事さえなければ外になんか出たくはない。 が、こういう時に限って仕事は舞い込んでくる物だ。 幸い表の仕事なんてすぐ終わるもの、 あとは適当にぶらついていけばいい。 街中の様子を見ながら、適当に冷たい物でも 胃に入れるかと屋台を眺め歩きはじめた。 (22) 2022/08/15(Mon) 18:57:49 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド馬鹿なこと、だろうか。本当に? 真意のわからない目は、しかし楽しそうではある。 普段しっかりとつま先まで整えて革靴に皺もつけないのだろう人間が、 こうして手の内で動揺しているのを、面白がっているだけなのかもしれない。 時折相手の瞳から目線を外したかと思えば、視線の下る先は鍛えられた体に。 視姦するように肌色の稜線を眺め下ろされるのは、居心地のいいものではないだろうな。 「 はは、違うよ。店は本当にただの花屋 」何も知らずに、マフィアの構成員を擁しているわけではないだろうけれど。 弔事に祝事、ありふれた民間の人間に纏わる行事のみならず、敷かねばならないのは裏稼業も同じ。 何にせよそれ以上の意味を持つものではない。 掴まれた手は振り払ったりもせず、その先でだらりと枝垂れるだけ。 それがくる、と裏返って、指球で押し返して指を絡める。 見上げた目がすうと細められて、いっそうに声は低くなる。 壁についた手は剥がされて、一歩前に回って。再び息のかかるほどに近くなる。 「 理由なんか聞いたらもう後戻りできないと思うけど、いいの? 」知らないままなら曖昧にしてしまえるのに。 背伸びした体は、鼻先がふれあいそうな距離で見上げて、 「さてと」 ひょいと踵を返すと、更衣室から大股一歩で外に出た。 一度外に出てしまってタイミングもずらしたなら、そこに人が二人いた証拠もない。 相手の一挙手一投足をからかって笑う人間は、狭い空間からはいなくなる。 (-120) 2022/08/15(Mon) 19:06:31 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「けど、」 言い返そうとした言葉は涙声に飲まれてしまった。 かわって、相手から掛けられた声をただただ聞いている。 息を吸って、吐いて。本来ならば差し出されることのないだろう譲歩を、甘受して。 足が前に動くまでにはもうすこし時間が掛かった。 ゆっくり、ごくゆっくりだ。一歩一歩が重苦しく、幽鬼のように差し出される。 ようやく差し出された手に同じものが重ねられるまでに、ずいぶん時間が掛かった。 「……そのさきでどうなったって、いいよ。 けれど少しだけ夢見ていたい。……先生の手は好きだ…… アマラント、は、閉まってるんだっけ…… ……オレの知ってる店で、いいの。先生のよく行く場所じゃなくて? きっと大したものでも、ないよ」 こんな状況であることに、釘を差した。或いは警告を相手はしたのだ。 それにも関わらず相手の警戒の行き届いていない場所に連れて行くのは、 結局のところソレを裏付けてしまうような懸念があったのかもしれない。 指先まで心臓になったように熱く、鼓動が伝わる。 改めて見上げた目の表面は、悲哀ばかりでない感情に薄っすらと濡れている。 鼻筋の皮膚の薄いところの色が変わるくらいに朱の差したそれを、何と言うだろう? (-121) 2022/08/15(Mon) 19:57:01 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「遊び以外の理由があるなら気にはなる。ただの面白半分、からかってるだけというなら……」 「次は覚えておけ」 小声ながらも、低くドスの効いた声でそう返して。 絡められた指に、ぐ、と力を込めた。 何にせよ、そういう商売をしているわけでなくて良かったと思う。 春を売るような商売をしていて誘惑を目的に絡んできたというなら、きっと、何にも構わず貴方を突き飛ばしていただろう。 それだけは、今も本当に……激しい拒否感が襲ってくるから。 「…………」 貴方が離れて更衣室を出ていけば、与えられていた熱がスゥっと音を立てて冷めていくようだ。 数秒。 貴方が出ていった方を見つめ、そしてようやく自分が着替えてる最中だったことを思い出した。 誰も居ないのになんとなく気まずくなって、持ち運んでいた服に袖を通すとリカルドもまた更衣室のカーテンを開けて出る。 見てもらった服のサイズが誂えたようにぴったりだったのが、なんとなく腹立たしかった。 (-122) 2022/08/15(Mon) 20:09:00 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>23 レヴィア 「うん?なんだよく会……え、ありがと」 この所よく顔を合わせる事に驚き、 次いで差し出された物に驚き、 そしてあなたを見てぐったりした。 「……あんた日傘あるとはいえさ、 その格好で暑くないワケ……?」 髪のボリュームからして暑さが違う。 飲みさしのアイスティーのボトルを傾けて、 それなりに涼しげな格好のストレガは口元と汗を拭うと ボトルを返すように差し出した。 (24) 2022/08/15(Mon) 20:16:38 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>21 ビアンカ【街中】 しゃんと伸びた背筋。ヒールの分、あなたの方が少し高い背丈。 毅然とした姿は、或いは、そう見せているだけなのかもしれないけれど。 生業を同じくしても、あの女はいつも、泣くか怒るかだった。 少年の狭い世界の中で、近いようで対極にあるもの。 陽射しが眩しくて、ふと瞳を細めた。 「ん、わかった」 紙幣を受け取り、通りへ視線を泳がせる。 目当ての屋台を見つければ、人波を縫ってお使いへ。 揚げ物はちょっと、と言われたから、「脂の少ないのってどれ」と店主へ問う。 結果、ヒレやモモが選ばれ、あとはよくわからないから、鶏やら羊やら牛やら適当に購入した。 今言われたばかりなので、もちろん、自分の分は自分できっちり。 そうしてあなたの元へ戻り、釣り銭を返すだろう。 (25) 2022/08/15(Mon) 20:21:53 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルドベンチの隅に腰掛け、ゆっくりとページを捲る。 その手にあるのは『ピノッキオ』の絵本。 そう何冊も新しい本を買える立場ではないから、同じものを繰り返し読んでいる。 内容を飲み込むにもすこし時間がいるから、それで丁度よかった。 聞き覚えのある声に、手を止めて顔を上げる。 生業のわりに愛想がいいとも口が巧いとも言えない少年は、あなたの姿をみとめると、すこし口角を上げた。 それが精一杯の笑顔であると、きっとあなたは知っているだろう。 「ん――ほかにすることも、あんまりないしさ」 「お兄さんは、祭り見に行かなくていいの」 (-123) 2022/08/15(Mon) 20:36:37 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ>>25 ヴェルデ【街中】 あなたが人の波をかきわけ、屋台であれこれと会話をする姿を、 ビアンカはゆるく腕を組み、両足を確りと石畳に打ち付けるようにしてただ、見ていた。 それは日本語に堪能なものは、この街には少ないのだから、その表現が使われることはあまりないのだけれど──仁王立ちというにふさわしいような姿だった。 「ん」 あなたが釣銭を持ってきたのなら、またよろしい、と頷いて、それを受け取る。 それをどこかしら、おそらくは服の隙間に拵えられた隠しポケットの類──にひょいと放り込めば、 掌を空にしたままであなたの先を歩きだした。 「行くよ」 ふうわり、と、スカートが膨らみ、踊る。 細く長い足が、かつかつとまた音を奏でだす。 あなたはさきほど、人波を縫うように歩いたけど。 彼女は人並みの真ん中を、相手が退くのが当然といわんばかりに歩くのだ。 (27) 2022/08/15(Mon) 20:43:21 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>26 レヴィア 「往来でジョークを言うのが上手くなったね、店長。 どっちにしろ昨日の今日で妙な物入れないでしょ」 つまり小粋なジョーク、と肩を竦めた。 「考えとく。似合わないのが目に見えるけど」 「それで、今日は散歩?店番しなくていいの?」 (28) 2022/08/15(Mon) 20:45:10 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ少年は、選ぶことがあまり得意ではない。 これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。 けれど今は、そうではなくて。 だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。 「……だって、ジェラートも食べるんだろ」 頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。 が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。 これもまた、意識を変えている途上のことだった。 「あんたはどうするの。 不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」 と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。 (=2) 2022/08/15(Mon) 20:46:26 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「……いい子、ですか。………そうとも言えません、が。 大丈夫です。ラウラが何かをするのは、ノッテの為だけ ですから」 胸に置いた指先はするりと胸を辿りながら落ちて。 空のグラスのふちをなぞり口紅を落とす。 その指先を傍にあるナプキンで拭い、満足気に頷いた。 「…わかりました。もしも見つけることが出来たならその時は。 …どうか、フィオレロ様が一番に ラウラの話を聞いてください、ね」 約束です、と微かな笑みを口元に浮かべて呟く。 それが叶わない約束になることをこの時はまだ、知らない。 去り際の言葉もまた、叶わないものだ。 機会があるなどと思い込んで、未来を当たり前に想像して。 残されるのは、どうにもならない思いだけ。 息苦しくて、はくと口を動かした。 この思いが何かを問いかけることが出来そうな相手は……もう、いない。 (-124) 2022/08/15(Mon) 20:56:41 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガ「あんたの考え方は、地に足付いてていいですね」 足を止めたままの位置で、向けられたままの背を見遣って。 返す言葉は慇懃無礼や皮肉ではなく、素直な所感だ。 それが現在進行系である限り、思い出す必要は無い。 死者が記憶の中で生き続けるなどという事はありはせず、 さりとて今なお寄り添うものもまた無きにしも非ず。 難しい事など何も無い。結句ただそれだけの事だろう。 「周りも少しは見習ってほしいもんです。 手の届く限りを、際限無く抱え込むのも 或いは初めから何をも持たないのも。 結局は自己満足、とはいえそれで身を滅ぼすなんてのは。」 ばからしい事です。 淡々としたそれは、果たして誰に向けた言葉なんだか。 「俺はあんたの考え方は嫌いじゃないですよ」 詮無い話を終えればこちらも背を向けて、 一歩、二歩、かつん、なんて軽いものではない足音が遠ざかる。 この烏がその何れであるか、なんてのはどうだって良い事だろう。 心音は今なお続いている。再び時を刻み始めた時計のように。 そして、止まった誰某の鼓動とは対照的に。 それが良い事なのか、お世辞にも良い事とは言えないのか。 なんてのは、定かではない事だ。 (-125) 2022/08/15(Mon) 21:05:54 |
ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。 (a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31 |
コルヴォは、工房の主に背を向けた。まったくもって、本当に。 (a10) 2022/08/15(Mon) 21:12:28 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「お褒めに与り光栄だよ、烏殿」 デスクに座ったまま、敬礼の真似事。 「……ま、あたいとしちゃあ好きにしてるだけだ。 他も好きにすりゃいいのさ。出来ない、って 言ってやらないのもまた自由だよ」 こちらも、また誰に向けた物なのか。 そりゃどーも、と言葉を結んで、 烏が去っていく音を耳に刻んだ。 最後にやはりため息をひとつ零して、 「ゼン・モンドーか?」 なんて虚空におどけてみせたという。 (-126) 2022/08/15(Mon) 21:34:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 無風 マウロ女は無意識に、貴方の影を探している。 「………マウロ様、」 揺らぐ視線のまま玄関口方面に歩いて、小さく名を呼ぶ。 それに応える声はないから、虚しい響きが残るだけ。 「……ラウラ、は」「……、」 「……………マウロ様のお役に、……立ちたい です」 いつものように見下ろす視線もなく、煙の匂いもここには無いのに。 何故だか胸が苦しくて、そっと目を伏せ 胸に手を添える。 ツィオ様の問いに答えを見つけられないまま、今がある。 貴方があの問いを己にするなどとは思えないけれど。 「……………好きです、よ。……マウロ 様、」 この言葉はきっと、メイドマンである彼らに告げた意味合いと同じだが。 己にとってこの感情にその名前をつけることが正しいか理解は出来ないままだが。 それでもなんとなく、普段は伝えずにいたそれを言葉にして……。 ──そっと、その場から立ち去るだろう。 貴方も、他の誰も知らない女の姿が、そこに。 (-127) 2022/08/15(Mon) 21:38:55 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 花で語るは ソニー/* 御機嫌よう運営です、神窓見て思っていたけどやっぱり自分のことだよなぁ獅子身中の虫!! そして一文でくそでか感情が見えるよ〜〜(ログをたのしみにしながら手を合わせ拝む図) 連絡ありがとうございます。(現時点で把握している分だけでも今回は変更をお願いすることはほとんどなさそうですが、)最終判断の伝達は24h前に行いますね〜〜、Ciao! (-128) 2022/08/15(Mon) 21:42:49 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>29 レヴィア 「さいですか」 ああはいはい、と舌を出す。 苦しむフリでもしてやろうかと思ったものの、 そんなキャラでもなければ暗殺屋が引っかかる訳もなし。 「生憎ただでさえ目立つもんでね。 ちぐはぐな格好は避けてるんだ」 今でさえ身長差を鑑みれば目立っている方だ。 まして傍らには冷たい雰囲気であれ可憐な少女、 下世話な視線が向く事もあるだろう。 無論、それら全てを両断する睨みが返されるわけだが。 「自主的な休憩に熱心な事で。 いっそsiestaしてりゃいいじゃない。 暑いなかわざわざ歩かなくても」 「あたいは仕事……が終わって暇潰し。 "自衛"の為に夜には帰るけど」 (30) 2022/08/15(Mon) 21:44:25 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ溜まっていたものが溢れるような滑らかさで緑の髪が解け落ちる。白いかんばせが無骨なヘルメットの下から現れる。紫色の瞳同士が互いを見て、視線がかち合った。 案外可愛い子じゃないか。思考の一角が笑みを含んで呑気に揶揄う。 「男はみんな、狼にも狩人にもなるものだよ。女の子によってね」 可愛らしい問いには口元を緩めて返事を。 胸は自然に張って、足は肩幅。右手は拳銃とともにポケットに、左手の指で顎を擦る。男の一挙手から一投足から、嫌味のない自信が見て取れる。 しかしそうしながらも、やはり男は警戒を解かない。注意深く君の動作を見つめている。 「……頭をお上げ」 静かな声は、波の音に掻き消されず響くだろう。 男は、君の目的を掴みあぐねていた。 追われている間は、最悪の場合のことを考えていた。回避するにはどうするか、血を見た場合はどうするか。仕向けたのは誰か、目的は何か────そんな当たり前のことを思い巡らせていた。 しかし今は違う。 仕向けたのは誰か、目的は何か。それは、当然気になる。というか、知らなければならない。……しかし、彼女からは敵意を感じない。それに必ず伴うはずの、暴力の臭いを感じない。 害するつもりがないのにつけたのか。害される可能性を知ってなお、のこのことここまで? ────血の掟が頭を過る。彼女がノッテの者ならこれは、ファミリーにも逆らう行為だ。 であれば、尚更、なんのために? 「安心していいよ。人を嬲る趣味はないんだ。特に君のような可愛い子はね」 「端的に済ませよう。何が目的だい」 (_1) 2022/08/15(Mon) 21:55:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「今更口にするも憚られるほど思う所があるわけでもないが、 だからってべらべらと人様に話して聞かせる事でもない。 勝手にあれこれ推測されて、憐れまれたくはないもんです。 多分、あんたのそれとそう変わりない事ですよ。」 自分の中では既に決着の付いた話ではあるけれど、 とはいえそれを他者に話せば大抵余計な気を遣われるものだろう。 喪に服す男もまた、深いわけを話さない理由はそれだけの事。 手袋に覆われ温度を感じさせない手が、 寄せられた頬を撫でるようにして、ほんのわずか押し返す。 見上げる視線と見下げる視線の持つ熱には大きな差があるけれど、 だからって相容れないという事も無いだろう。 「縁があればまたここで会う事もあるでしょうよ。 巡り合わせってものがある以上、次を確約はできないが」 「だからその時あんたが話すってなら考えない事も無い。 俺だけ話すっていうのは、不公平でしょう。」 こちらに面倒な身の上話をせがむなら、 そちらも同じく面倒な身の上話で埋め合わせを取るべきだ、と。 対等を前提とするなら、興味が無くとも話を聞く理由はある。 こちらを上に見て甘えたを気取ったって構いはしないが、 気紛れに寄り付いた野良を飼ってやる程の器量は無いのだ。 (-129) 2022/08/15(Mon) 21:57:13 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → イル・マット フィオレロ/* 御機嫌よう運営です。 ロールフックを得られる席をもぎ取ってしまった奴でもあるので、「ロール欲が有り余っているけどここまで関わりなかった生者に新しく声をかけるのもな…」という状況でしたらロッシがお相手しますよの御声掛けに参上しました。 気の回し過ぎでしたら聞き流してね。「現在までの関係性で十分楽しんでるよ!」とか「遠慮なく生者に凸っているよ!」とかなら、あ〜よかった〜( ´▽`)って夢に去っていくので。 そんな感じです。黒いマシュマロ様におかれましてはいかがなものでしょうか? (-130) 2022/08/15(Mon) 22:03:29 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* 御機嫌よう運営です。 ロールフックを得られる席をもぎ取ってしまった奴でもあるので、「ロール欲が有り余っているけどここまで関わりなかった生者に新しく声をかけるのもな…」という状況でしたらロッシがお相手しますよの御声掛けに参上しました。 気の回し過ぎでしたら聞き流してね。「現在までの関係性で十分楽しんでるよ!」とか「遠慮なく生者に凸っているよ!」とかなら、あ〜よかった〜( ´▽`)って夢に去っていくので。 そんな感じです。はちみつメガネ様におかれましてはいかがなものでしょうか? (-131) 2022/08/15(Mon) 22:04:22 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「俺がマウロを頼むぞってベビーシッター扱いしたときは 眉間にシワ寄せてたのに随分と律儀なやつだな、あいつも」 ある意味、あいつが居ることが、俺たち三人の鎹でもある。 俺たちのバランスはそうやってできていて、 何か一つでも欠けたり食い違えば別の形になってしまう。 昔から――そういう関係性だった。 「もし、そういう奴に会ったら伝えといてくれ。 そういうヘマをして潰されたやつに流す涙はないし、 俺も、リックみたいなやつも、大して動揺もしないし、 指さして笑ってやることになるってな……」 軽く笑って、付け足す。 「大丈夫、か――俺はともかく、リックは――。 その3人でやるために、随分と本気みたいでな。 お前をメイドマンにするために、色々やってるみたいだぞ」 愛されてるな、子猫ちゃん、と笑う。 (-132) 2022/08/15(Mon) 22:12:03 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「幹部になったとき――右腕がお前で。 左腕が、俺だとさ――。 随分、マフィアが抱く夢にしちゃ大きいって笑ったが」 そのバカみたいな夢に、 真剣に向かおうとしているバカのことを、 俺は少なくとも嫌いになれないが。 (-133) 2022/08/15(Mon) 22:13:49 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「いいとも。何が欲しい?」 残念ながらそういう嫌味────或いは冗談、軽口────は、この男には通用しないらしい。君がそれを知って口にしたのか、うっかり忘れていたのかは定かではないが。 男は嬉々として立ち上がるだろう。長い脚が大股に地を蹴って、君の斜め前へと立つ。進路は塞がず、エスコートの位置。 「君はそんな心配しなくていい、可愛い人。君より優先しないといけないことなんてあるはずないだろう?」 「新しいドレスを買うかい。それとも靴? そういえば、新しいパスティチェリアが出来たのを知ってる? タルトが絶品なんだ」 モノトーンでまとめたいつもの君のコーディネート。 きっと男が派手なものを勧めても断るのだろうけど。 (-134) 2022/08/15(Mon) 22:14:49 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>30 ストレガ 当然、演技かどうかの見分けはすぐにつく。 仮にされていたとしても、いつもより少し冷ややかな目で それを黙って眺めていた事だろう。 「そう。可哀そうね。」 「上着でも着る事ね。」 下世話な視線には慣れている。 声を掛けられることもあれど、あしらい方も随分慣れてきた。 この容姿ならではの経験値だろう。 最も今は、睨みのおかげでその経験値が溜まる事はないが。 「嫌よ。私、寝るの嫌いなの。」 「そう。夜は"危ない"もの。それがいいわ。」 「暇なら貴女こそ帰ってsiestaした方が良いと思うけれど。」 不健康な顔色ね、なんて、頬の辺りに視線を落とす。 (31) 2022/08/15(Mon) 22:30:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガチークで隠された、目の下の隈。 女は寝るのが嫌いだ。 無防備な姿を晒せば、すぐに殺されてしまうから。 (-135) 2022/08/15(Mon) 22:31:35 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「もらうならちゃんとした仕事で貰うよ」 ち、と舌打ち。 まぁ、いつものことだ。 つんと顎先をあげて、自分のペースで歩く。 好きに歩けば、好きに合わせてくるだろう。 いつものように。 「そう。 私には、私より優先することがたくさんあるけれど」 「ドレスも靴も間に合ってるわ。 これ以上、私の衣装棚をぎゅうぎゅうづめにしないで。 ……──……、 ……タルトね」 すげなく言葉を返しながら、あなたを従えるように雑踏の中を歩いていく。 かつ、かつ、かつ。 靴底が鳴る音に合わせて、すげなくかけられる言葉を切り捨てて。 ――……菓子の名が出て、少し言葉に詰まった。 「…………どこにできたの?」 それまでそんなことはしなかったのに。 つい、とわざとらしく目を逸らす。 (-136) 2022/08/15(Mon) 22:38:22 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>31 レヴィア 「アドバイスどーも。 突然とんでもない雨でも降ってくれりゃいいのに」 祭が台無しになるような発言をしながら 時に近づこうとした者に「あ゛?」と 異様に低い声を出して切り捨てる。 「人も嫌い、店番も嫌い、寝るのも嫌いと来たか。 何?寝ると起きられない気がする、みたいな奴なワケ?」 「あん?……あたいは時間を無駄にしたくないの。 意識がない時間なんて勿体なくてやってらんないね」 顔色が悪いのは今に始まった事ではない。 なにせ基本インドア派、それも目の下には隈がある。 お綺麗な顔の奴は言う事が違う、と肩を竦めた。 (32) 2022/08/15(Mon) 22:42:36 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア見返す視線が、ほんの僅か目元を掠めて。 存外……似たような奴なのかもな、なんて。 口にこそ出さないが、同じ唇で同じ物を飲んだ同士。 そんな風に思った、かもしれない。 (-137) 2022/08/15(Mon) 22:45:43 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「チョコレートドリンクなら……店でやってるのを冷やして持って行けばできそうだな。 需要があるんなら、それこそ人通り多い所で出店出してもいいかもしれないですね」 「楽しそうだ」 落ち着いたBGMを聞いているより、今は祭の喧騒の中に居た方が気が紛れるかもしれない。 店の外をふと見た。夏の暑さは変わらず、からりと晴れた空から降りそそぐ日差しが地面を焦がして陽炎を作っていた。 目を細めて、また視線を戻す。 出されただけの数字を財布から出して、ジャスミンを受け取る。 その花に少し微笑んで、それから。 「……ふ。嬉しいな。貴方の事は、頼りにしていますから」 「でも無茶はせずに、ね。俺、貴方の身も案じてたりするんですよ?」 「貴方も何かあったら言ってください。俺だって頼りになる男ですし」 ね、と冗談めかす。 『家族』であるのは、あの子もそうだし、あなたもそうなのだ。 何事も無く無事であって欲しいと願うのは、おかしい事ではないだろう。 ……いや。こんな世界でそれを願うのは、おかしい事なのかもしれない。 手に持つ花の白い花弁が揺れる。 「じゃあ、そろそろ。また明日も来ます」 (-138) 2022/08/15(Mon) 22:46:35 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>32 ストレガ 「そしたら貴女はずぶ濡れね。」 こちらは雨にも対応できる日傘。 声を掛けようとした輩を一瞥して。 唸られてすごすご帰る様、興味なさげに視線を外す。 「獣みたいね。」 そんな感想を零しつつ。 「あら、そう。」 「じゃあ、私もその理由でいいわ。」 寝るのが嫌いな理由。 睡眠をとったほうが細かな作業の効率がよくなるのではなくて? なんて、そんな指摘もしつつ。 「無駄にしたくないなら、私は邪魔かしら。」 「これ、こんなに飲めないの。差し上げるわ。」 「ゴミを処分しておいてくださるかしら。」 手に持ったボトルを差し出して。 受け取られたら、ふわりと背を向ける。 (33) 2022/08/15(Mon) 22:57:24 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ随分久しぶりに聞いたその愛称に、一度僅かに眉を顰めた。 その意味を知らなかった頃は当然何を思う事も無く、 自らその呼び名を名乗ってさえいたけれど。 再び相見えた時その名をあなたが呼ぶ事があれば、 昔馴染みをその名前で呼ぶのか、と呆れた目を向けた事だろう。 「 嫌だね。 俺は選ぶ余地さえ無いクソみたいな人生に耐えて、 漸く自分の生き方を自分で決められるようになったんだ」 「路地裏のゴミは、我儘一つ通す事さえ許されませんかね?」 路地裏のゴミ、炉端の石塊のような、野良猫以下の存在だ。 子供の頃は生きるか死ぬかさえ選ぶ事はできなかった。 ただ理不尽に振り回されて藻掻いていただけだ。 殆ど人生の半分近くをかけて、何もかもを自分の責任で、 そして自分の意思で決められるだけの場所まで辿り着いた今。 予てよりの、たった一つの我儘を通そうとしているだけだ。 「Che palle. 何をどうやったって結局は文句を言われるなら。 もうどうでもいい。俺は俺の好きなようにするだけだ。」 「嫌いな奴の言いなりになるなんざ、ごめんだね。」 突き付けるようにそう吐き捨てて、今度こそ立ち去ろうとする。 それを止めようとする者があれば強行突破も辞さないだろう。 その選択を後悔したかどうかは、今は誰にもわからない事。 (-139) 2022/08/15(Mon) 22:59:01 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>33 レヴィア 「その時はあんたも道連れにずぶ濡れの獣にしてやるからな」 言葉の応酬はそのまま、ふざけた子供のように。 獣扱いされたのは自分だけなのだけれど。 「はいはい先に自分の理由を言ったあたいがバカでしたよ。 言ったろ、無駄は嫌いなんだ。だから手元が狂う程の 無茶はしてな……あんたさあ……」 呆れながらもボトルを受け取り、飲みながら。 「はあ。次会ったら覚えとけよー」 間延びした口調で背中に投げかけ、 数口でボトルを空にする。 そのまま近くのゴミ箱にボトルを放り込んで、 こちらも別方向に歩いていった。 (34) 2022/08/15(Mon) 23:08:13 |
コルヴォは、悪態一つ吐いて、離別という緞帳を下ろした。 いつかの時の事。 (a11) 2022/08/15(Mon) 23:12:45 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ/* ア"ァ"ー"ー"ー"ー"ー"ー"ー"(既に墓落ちしてる相手にこんなレスしたくない) でも多分きっと恐らくこの会話はそろそろ〆時だと思うので、 断腸の思いでこう……しました……何かあったら背中を撃ってください。 或いは、PLが腹を切って詫びます。 また、こちらの役職が夜魔なので宜しければ後々お話に伺いたいのですが こう……その辺で遭遇して大丈夫でしょうか?死後、何処に居られます?(?) (-140) 2022/08/15(Mon) 23:18:53 |
【魂】 piacere ラウラ>>_1 問いへの応えが返される前に頭を下げたものだから、貴方の言葉に頷くことも返事を返すこともなかった。 しかし挙動から見える自信や解けない警戒。注意深くこちらを見つめる視線は頭を下げる直前に瞳に映り、貴方がどういう人間か僅かながらに理解する。 続いて聞こえた声は静かで、それでいてこの場によく響いた。 女の顔を隠すようにして落ちていた髪は顔を上げる仕草とともに持ち上がり、視線はまた絡み合うだろう。 「…………申し遅れ、ました。…ラウラは、ノッテの人間 です。 恐らく、貴方様は言葉にせずとも 凡そ理解はされていたのでしょう」 両手を身体の前で軽く重ね、真っ直ぐに己と同じ色を持つ瞳を見つめる。 ゆったりとした言葉からはやはり敵意は感じられない。見せない訳ではなく、本当に微塵も含まれていないことが伺えるはずだ。 「…目的は、此度の件について……何か一つでも、情報を得られればと 探しておりました」 最初は、怪しい動きを見せるようならそれを理由に何かしらの行動を起こすつもりではいたが……。 追いかけるうちに、そして対話するうちに、その気持ちも変化しつつあった訳だ。 「……これは ラウラの勝手な行動で、ノッテは関係ありません。 ………………何も知らない中、付け回してしまったのであれば 本当に申し訳ございません」 血の掟を破ってまで行うべきことかと問われればきっと別だ。 こうした行動で相手に利を渡してしまうことも勿論考えてはいた。 それでも己の慕う者の様子から、行動を起こさずには居られなかった。 (_2) 2022/08/15(Mon) 23:20:53 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ会ったばかりの頃の君のことを覚えている。 今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。 「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」 「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」 何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。 「僕もソーセージにしようかな」 「もうひとつの……こっち。辛いんだって」 (=3) 2022/08/15(Mon) 23:31:18 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 翠眼 ヴェルデ/* やや過去捏造気味をしてしまったのですが大丈夫でしたでしょうか……? 読み取れる範囲で設定に齟齬が出ないようにと思いつつ軽めに書いたのですが、もし何かに抵触してたらすみません……!! (-141) 2022/08/15(Mon) 23:32:07 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「そうかい。……好きにすればいい。 だが俺もおカワイソウな境遇には間違いないんでね。 君が好きにするのを止めやしないが、俺が止めるのだって勝手さ」 とはいえ、と。 「こんな状況で抑え込みはしないさ。 帰りな。路地裏に戻らなくてよくなったんだろ。 死ねば、それこそ路地裏以下になる。 俺に殺されたくないっていうなら、な」 部下も持ち場に戻るように下がっていく。 本気で殺す気だったのなら、 先程の発言の時に銃口だって突きつけられた。 それをしなかったのは、ただのブラフで本気じゃなかったのか、あるいは言葉通り準備をすすめる気だったのか、わかるものももういないが。 「うんざりでもまたが来るかもしれないけどねぇ」 なんせ会議では顔を合わせるし、業務として単純な依頼も多かった。 此度彼が絶縁の意志が固くとも、全てを断ち切るには導線が多すぎた。 だからこの日も、過度に落ち込みすぎることはなく。 しかし普段より違う別れを感じ複雑な面持ちで扉を締め、業務に戻った時にはまだ、「なんとかなるか」なんて考えていた。 最も──そんな日が来ることは終ぞなかった。 望む形でも、望まなかった形でもない。 ただの死という終着点に、一人先に辿り着いてしまっただけ。 昔馴染みだなんだの終わりは、過去と同じく、ただただ唐突だった。 (-142) 2022/08/15(Mon) 23:48:57 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「どうなったっていいなんて平気で敵に言ってるんじゃねえよ。 俺から更に付け加えるなら、味方にもだ。 お前はとんだバンビーナだよ、手を繋ぐだけで寝付けるならこの先も困らないんだが?」 笑い飛ばしてやりながら、その手を引き傍に寄せ案内をさせる。 気を抜けば不揃いになってしまう足の歩幅を調整して、一歩一歩と目的地まで進んだ。 「アマラントは 今は 休業みたいだなあ。早く代わりでも連れてきて開けて欲しいが……今の時期は仕方ないな。 むしろ新しい店も知るのも悪くねえ。俺が見つけない、お前が選ぶところがいいんだよ」 視線が向いているのを感じれば、なんだ、と視線だけ下に寄越して。 「なんだもう酔ってるのか?酒でも飲んだみたいに真っ赤になってるぞ、酒に溺れてぶっ倒れたらそのまま置いていくからな。気をつけろよ」 (-143) 2022/08/16(Tue) 0:00:10 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「それもいいね。空いてるの、今日は」 世間話の温度で都合を問う。当然がっついているわけはなく、あくまで選択肢のひとつ。君が勤勉でよく客を取り、予定が詰まりがちなことも男はよく心得ていた。立場や財力を振りかざして無理強いをしたりすることは当然ない。 余裕綽々、口調も歩様も。 「そう。じゃあ尚更僕が見ておかなくちゃ」 突っぱねられても、愛想なく澄まされても男は気にしない。そうあると君は知っていてそうするのだから、ある種信頼があると言い替えてもいいだろう。そういうことがわかるくらいの仲ではある。 わかるから、男もそうするのだ。逸れる視線に笑みが零れた。 「五番通りの右から三つ目。ほら、以前アンティーク・ショップが入ってた」 「カフェも併設しててね、なかなかいい雰囲気のところだ。あのあたりは道がカーブしてるから、車も音を立てて走らないしね」 (-144) 2022/08/16(Tue) 0:03:18 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 表通りからは離れた路地の一角、 隠れ家のような入り口。 石の階段を下った先の木の扉。 下げられた『CLOSED』のプレートなど知った事ではないように、 無人の薄暗い店内、バーカウンターのやや隅の方の席。 何処ぞから不法侵入でもしたのか。 喪服姿は、なんとも我が物顔でそこに居るものだ。 「こんくらいが静かでいいですね」 カウンターの片隅、萎びかけた数本の花を一瞥して 明日には平然と他の店員が代役を務めているのだろうかな。 今はそんな事を思うばかり。 もし誰かが来たら、なんてのは気にもしない。 同じ不法侵入者であれば、人の事を言えた義理でもないだろうし。 店員なら上手く言い包めるだけだ。 (35) 2022/08/16(Tue) 0:06:57 |
【神】 家族愛 サルヴァトーレ【アルバアジト】 違和感を感じるもの。楽観するもの。警戒を促すもの。祝杯だと巫山戯るもの。 それぞれの反応を男はじっと眺めている。見ている。観察している。確かめている。 その目の奥に探るような意図はなく。 ただ慈しむように各々のかんばせを撫でていった。 (G33) 2022/08/16(Tue) 0:20:46 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 害のない毒 マキアート/* こんばんは。夜遅くにすみません。 こちら >>1:51 返すタイミングを失いどうするか迷っていたのですが、もしよろしければ秘話にて続きをさせていただけたらな、と思います。 もちろんキャパもあるでしょうから、断っていただいても構いません。せっかく話しかけていただいたのにうまく時間を作れず申し訳ありませんでした。 (-145) 2022/08/16(Tue) 0:22:55 |
マスター ロッシ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/16(Tue) 0:26:39 |
コルヴォは、鍵も閉められていない扉から堂々と上がり込んだに違いない。 (a12) 2022/08/16(Tue) 0:35:07 |
コルヴォは、とはいえ、店主不在であろうとマナーは守るつもりだ。 (a13) 2022/08/16(Tue) 0:35:40 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ/* 興奮しました。 失礼、仲違いした直後に死体で見つかったの、 しかも本来うまいこと言ってれば望みを埋められたのにこれで終わりになるの、こう……ゾクゾクしますね…… これも失礼な気がしました。とにかくお気になさらず! 夜魔さん大歓迎ですよ。如何せん墓下は手が空いているので… 場所は……死体発見現場か自宅でしょうか。 本人にはそのように見えてないのですがそのうち理解するので遠慮なく話しかけていただければと思います。 (-146) 2022/08/16(Tue) 1:05:14 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ/* 運営さまお気遣いありがとうございます。 お言葉に甘えて、死後のあとだらだらと会話してもらうロールをしていただけたら幸いです。 またここではじめましてもシュールですし、お店も別の子との秘話で利用させていただいていたのですでに知り合いだったことにしてもよいでしょうか。 こちら諜報員なために、弟子などは行かずともコツなど未熟な頃は聞いていた…など、もしよければ検討いただきたいです。 またこちら、死後しばらくは幼少期のトラウマがこびりついて常時幻聴を聞いている状態で、ロッシさんのもとに行けそうにないメンタルです。 死体現場辺りの路地裏にもたれかかって座りながら(鐘の音の)幻聴に苛まれてる不審者がいるので、何らかの形で声をかけていただけると助かります。よろしくおねがいします( ´▽`) (-147) 2022/08/16(Tue) 1:27:36 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「ん……俺は少しだけ眺めた。 あまりああいう場は似合わないみたいでな」 隣、いいか? と聞きながら貴方の呼んでいる絵本を覗き込む。 ピノッキオの本は、自分も幼い頃に孤児院で聞かせてもらった童話だ。 けれど、前にも読んでるのを見た気がして、そうか……と思考を巡らせた。 本を買ってあげるくらいは容易いが、それをするのはこの子に取っては何かが違うだろう。 「その本はもう、すらすら読めるようになったのか。 加えて話がきちんと理解できるようにもなったら完璧だな」 精一杯の笑みを見下ろして、ほんの少しだけ目を細めた。 (-148) 2022/08/16(Tue) 1:34:01 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「……予約は入ってないけど」 本当に立場が上なのはどちらなのか、わからないわけじゃない。 それでも、自分の"商品価値"を損なうことはできないし、したくはなかった。 ――だからこんな時でもいつものように、あなたが整えたようにふるまう。 それは別に苦ではなかったし、むしろ気安さの表れでもあった。 「ま、いいでしょう。見て楽しいものには、しているつもりだから」 あなたの視界の中で、自分が一番のものである。 そう信じているかのように背を伸ばして、商売女は歩いていく。 たとえ、その胸のうちがどうであろうとも。 「ああ、あそこ──……ふうん。 なかなか、よさそうな場所」 「……今度、一緒にいってあげてもいいよ」 よっぽど気になるのだろう。いつもはめったに言わない、そんな露骨なことを言って、つんと顎をあげた。 (-149) 2022/08/16(Tue) 2:02:25 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ触れると同時に、あなたの視界を暗闇が覆い尽くした。 そうして、映画でも見せられているかのようなヴィジョンが浮かべられる。 *** 夜の帷がいざ上がろうという頃、 灯台の最上階に人影が二つ。 片方はロッシ、もう片方はサングラスをかけた黒髪の男だ。 ロッシが懐から取り出したのは、一本の羽ペンだった。 すいと宙を滑るように走らせれば、黄金に光る文字が浮かび上がる。 まるで魔法のよう、──否、それは魔法だった。 文字と声とのやりとりから察するに、 彼らは随分と昔からの仲のようだが、 ロッシのジョークに対して相手の反応は何とも冷やかだ。 “ ジェロとはもう呼んでくれないんだな、テオ ──そうさせたのは貴様だろう、名無しの怪物。 こんなふうに。 その都度、ロッシは哀しげに笑っていた。 続く会話を見聞きしていれば、なんとロッシと相対するこの男こそが ノッテのボス殺害の黒幕らしい。三日月島を欲する、隣国の組織の人間のよう。 組織が三日月島を得る為に邪魔になる者は始末しておいた方がいい等、 もっともらしい理由を述べていたが、その声には憎しみが込められていた。 この場面の終わりというのは実に呆気ないもので、 別れの挨拶と共に銃声が一度響いただけだった。 (-150) 2022/08/16(Tue) 2:25:38 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ話を組み立てるのなら、 魔術師になり自分のもとを離れるロッシを許せなかったテオが、 長年煮詰めたその憎悪に漸く決着をつけた……なんてものだろうか? 魔術とやらの話が本当なら、ロッシはもっと抵抗が出来たはずだった。 情が故に手段は持っていても行使しなかった。 または、行使出来なかったように見えただろう。 そうして再び暗くなってゆく視界に、黄金の文字が浮かぶ。 “ すまない、テオ “ お前を、殺してやれなくて ──それが彼の心残り。 *** はたと気付けば、元の通りのあなたの店。 あの眼球は、あなたの手に筆舌しがたい感触を残して消え去っていた。 あなたはこの不可思議な出来事から得た情報を ファミリーに提示するのであれば、情報を精査する必要がある。 あなたは男の顔に覚えがなければ、テオという名に心当たりもないのだ。 隣国のどの組織の者かというのも判明していない。 せめて組織は突き止めてからでなければ、報告に値しないだろう。 (-151) 2022/08/16(Tue) 2:27:29 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ/* 補足。くそでか感情拗らせ幼馴染共なんだろうな〜と言ったところです。(ロッシが思ったのが「止めてやれなくて」でなくて「殺してやれなくて」なあたりとか……) 殺してやれなかったことが心残りのようですが、テンゴが直接手を下さずとも、ボスを殺った黒幕というのが事実ならまぁ殺したい奴はいっぱいいると思うので、最低限調べてくれたらそれでいいんだろうなと思います。 しっかりと判明するのはエピローグに入った後ですが、情報を探るロールをしたり、こういうことがあったんよ〜なんか知らん?と誰かに情報集めの協力を仰いでもいいんじゃないかな。近々自分が死んだら何々してとかでも。 処刑や狼の襲撃で死んだら多分深入りしたのが理由で始末されたんだろうなみたいな理由付けにもなりますね! とりあえずはこんなところかな?、です! (-152) 2022/08/16(Tue) 2:34:59 |
【独】 永遠の夢見人 ロッシ/* 思っていたよりも未練を持っていて、不意に残ってしまった魔眼の類なんだろうなと思います。情報が不十分なのは、本来は見せる気があまりなかったからだろうなというところ。 まぁそれも情報屋ロッシに夢で聞いたら答えが来そう。情報屋匿名希望の概念を継いでいってるんだろうなぁ。祭りの後で足を運ぶことになる誰かさんが多分次の情報屋ロッシです。 (-153) 2022/08/16(Tue) 2:43:48 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 小夜啼鳥 ビアンカ「へえ? それは珍しいね。みんな聖母にうつつを抜かしてるってわけだ」 「僕には君の方が魅力的だけど。お邪魔しても?」 男は誰に対しても親しげに接する。立場の差なんてないもののように、しんから対等であるかのように声をかける。 それでもやはり肩書きの力というものは大きくて、遠慮がちに接してくる者の方が多いのだ。 だからこそ君の遠慮ない態度を嬉しく思う。それが仕事柄の振る舞いの一環だとしても────それだけではないように、なんとなく思っているのだ。口にはしないが。 「もちろん。飽きやしないさ、君は見る度に新しく美しいしね」 世辞のようですらある、しかし本心だ。こちらは恥ずかしげもなく口にした。 「そうだろう?」 同意の言葉には軽く返答。続く言葉には、やはり笑みを保って答えるだろう。 「本当? 嬉しいよ、ビアンカ」 「その日は車で迎えに行っていいかい、お姫様。それともやっぱり、歩いて行く?」 君が甘いものを好むことは知っているのだけど、こうすんなり快諾してくれるとは思わなかった。今日は運がいいのかもな、なんて心の中で呟いた。 (-154) 2022/08/16(Tue) 2:44:26 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ>>_2 ────勿論気づいていた。 正確には、そう断じていたわけではない。このIsola di crescenteを取り合っているのはノッテファミリーとアルバファミリーの二大勢力である。しかし全くそれに二分されているのかと言うとそうではなく、第三勢力なるものやグレーゾーンも少なからず存在してはいる。だから最も大きな可能性として考慮しつつも、断定してはいなかった。──── 掟 だからこそ、男は僅かに動揺する。それを悟られないよう、服の下に隠した右の手の先だけを動かした。グリップを指の腹で数度なぞって、一瞬揺れた心を落ち着かせながら。 君の言葉を、黙って男は受け取っている。 目の前の女は敵意も見せなければ、無駄な挑発もしない。独断であると先に述べ、丁寧な謝意さえ滲ませて見せる。 裏がないかと探ってみるもそのようには見えない。隠されているのでもはぐらかされているのでもなく────まっさらに。 ……であれば、本心なのだろう。……本心なのだろう。 少なくとも男は今、そう判断した。 ▼ (_3) 2022/08/16(Tue) 3:10:37 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ/* みんな大好きなやつだしちょっと覚悟してはいたけど こんな綺麗におしまいになると思ってなかった (美味しい激辛料理を泣きながら食べる時のような心境) 死後時空のお話、ご快諾ありがとうございます。前置きとして、 こちらは死者の声は聞こえるし姿も見えてOKな霊感持ち……なのですが、 死後の世界の存在を信じない無宗教者である事も相まって 見聞きする死者の全てを自分に都合の良い幻聴や幻覚の類だと解釈しています。 あなたはそこにいます。本物の幽霊です。多分。でもこちらのPCの認識としてはそれが実在性のあるものだと思っていません。こう書くとひどいな… なのでお話した事はあんまり本気にしない……かもしれないです。 また、生存者への伝言なんかもPLとしては物凄く承りたいのですが それを伝えた所で信じる奴が居るか?という顔をPCはすると思います…… 頼む場合は上手く説得して頂けたらと思います。こちらも最大限譲歩はします。 声が聞こえる、姿が見えるなどこちらが何処まで認識できるかは そちらに都合の良い感じにしてくださって大丈夫です。個人差があっていい。 触れられるかは……PC視点ではこれまでは一度も無かった事だと思うのですが、 その辺りはそちらの解釈にお任せしますということで……? こちらから事前にお伝えすべき事は以上となります。多分。 寝て起きて生活をしたらそんな感じで秘話でお伺いしますね。 人生は死んでからが本番だって事を証明してやる……… (-155) 2022/08/16(Tue) 3:25:11 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ「……そう。ラウラ」 「可愛らしい名前だね。月桂樹か」 だから、男は。 ただ愛らしいものを見るような目を君に向けただろう。 「君の言葉を信じよう。……だけどね」 無駄に疑おうとするのはこの場合悪手だ。矛盾や綻びが見えるまでは、その愚直さに免じてこちらも愚直に信じるとしようか。 「ひとつ聞きたいな。君、血の掟は知っているかい?」 (_4) 2022/08/16(Tue) 3:27:06 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>2:89 アベラルド 「へえ、いいね。おいしそうだ」 「じゃあそれを、……ああ」 つらつらと淀みなく紡がれる言葉を聞いている。緩やかな時の流れが支配している。 まったくそうしていれば本当に、ただの従業員みたいだ。よく似合うよ。くすぐったい思考に僅か意識が引かれた。そうしつつも耳ではしっかりと君の話を聞いている。 「困ったな。そんなに言われると、僕も気になってきてしまった」 「試食を貰えるかい。自分用にも買っていこうかなあ、でも食べすぎかもしれないね。どう思う?」 そんな冗談めいた親し気な言葉を投げ返してみる。 (36) 2022/08/16(Tue) 3:33:26 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* を"〜〜 流石に今日からは襲撃開始するんですけども現状PC的に身内に喧嘩売る理由が無いからアルバ側を狙うしかないな…… とはいえ非戦闘員を狙う理由もまた 無いんだよな…… でも戦えそうな人々は忙しそうだし ウ〜ン ウ〜〜〜ン……… (-158) 2022/08/16(Tue) 4:02:20 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「それさえ聞ければあとは用はない。 変なことを聞いて悪かった、傷心中だったんだ」 心底そう思っていないような面をして業務連絡を終えれば踵を返す。頭にこべりついた懸念と未定の空欄にひと悶着が起こらない限り、この日の予定も変わらない。 「フィオレロの情報屋の預かり先を探しててな、 どちらも持っていっちゃあいないようで。 普通の墓の入れ方ができないからな」 双方問わず体に手を出してなければ始末の依頼もうけていなかったということ。それがわかる返答であっただけ儲けものだった。 「今日もまだ生きていたな。 俺も死に損なった話ならいくらでも聞いてやる」 迷子は大変だあと、告げた用件はそれだけで。 何もなければ気が抜けた返答をして男は去っていくだろう。 (-159) 2022/08/16(Tue) 4:44:30 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ「そう? うれしい。 ……あなたにも、ちゃんときれいに見えている? 少しでも、好きになってもらえるかんじなら、いいんだけど――…?」 くるり、と表情がかわる。 はりついたような笑顔。はりつけたような笑顔。 わざとらしいまでに商売用の顔に切り替えてから、ぱ、とその色を消した。 ベッド・サイドのランプ・シェードのように、かち、と引けば一瞬だ。 「……世界中の誉め言葉を集めたって、あなたのそのひとことにかないやしないよ。きっと。 聞いてて、悪い気はしないけどさ」 ありがとう、と。それが本心かどうかはわからないお礼を、艶のある唇に乗せる。 ほんの少し歩幅を広く、早くして、あなたの言葉を置いてきぼりにしようとするかのよう。 「まあ、落ち着いたらね。車は──…… 嫌」 そう言うと、こつ、と。一際高く、靴音を立てて。 ――……一瞬だけ。あなたの靴に、ちらりと目を落とした。 「私は石畳を踏む、この靴の音が好きなの。あなたの靴音も、まあまあね」 意味不明だ。けれどその言葉を、まるで数学の公式のように当たり前のものとして語る。 彼女はそういう女だった。うそと意地ばかりはって、 本心なんて、一言たりとも口にはしないのだ。 ▽ (-160) 2022/08/16(Tue) 4:45:05 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ▼ そうして靴音と、雑踏に紛れて。 「ファミリーは、 ボス・クリスティーナは、どういうつもりなの。 わたしたちは見殺し?」 まるで閨で囁くような、か細い息のような声が、した。 (-161) 2022/08/16(Tue) 4:47:19 |
【秘】 害のない毒 マキアート → 家族愛 サルヴァトーレ/* お気になさらず。とはいえやはり、二日も隔てているシチュエーションですからやりづらいこともあるかと思います。 途中の描写を省いてバーなどから始めたり、あるいはもう既にその帰り、とかでもいいかもしれません。お好きなところから…… お忙しい中ご相談いただきありがとうございます。そちらもしんどいようであれば、いつでも軽く蹴ったりして大丈夫ですからね。 (-162) 2022/08/16(Tue) 6:55:32 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「あいつじゃなくて、俺が死んでりゃよかったですね」 「こんな面倒な事になるなら、あの時殺しておけばよかった」 踵を返す事を止めはしない。 ただ何かに心底がっかりしたように、 吐く息に乗せて、乾いた言葉を投げ出した。 「探してどうするって言うんですか。 ご丁寧に墓に入れてやったって、墓守でも立てない限り じきに誰かに荒らされるのがオチでしょうよ。」 土葬を基本とするキリスト教圏では、 墓場の環境や治安の保全を担う墓守は今日でも必要な職業だ。 そこには当然、必要とされるだけの理由がある。 裏社会に関わった人間の墓など、 荒らされない道理も無いものだ。 (-163) 2022/08/16(Tue) 7:45:17 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「生憎死に損なっちまったもんで、 今日も嫌気が差すほど仕事、仕事、仕事だ」 「これから『ゴミ』作りに行かなきゃあならないんです」 また今度にします、と。 引き留めない限り、去り行く葬列は止まらない。 『ゴミ』を片付ける、ではなく。 敢えて、作りに行く、と言う。 その意味が示す所は、一つしかない。 ああ、今日も幻聴は鳴り止まない。 (-164) 2022/08/16(Tue) 7:46:29 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 永遠の夢見人 ロッシ/* Ciao!日刊能力行使先のご連絡夜魔号でございます。 本日の襲撃先は 【 になるかも……なのですが、アベラルド様 】こちらのロール等の様々によって変更があったり、 PL様があまり体調が優れないようなので、先方へお伺いを立てた後などに 襲撃先は変更となる可能性があります。 変更する場合、極力規定時間内にご連絡できるように善処致します。 一先ず現時点ではこの予定で大丈夫かな?という所だけ ご確認頂ければと思います。不法侵入はだいじょばない。お邪魔しております。 (-165) 2022/08/16(Tue) 8:15:51 |
【秘】 害のない毒 マキアート → 花で語るは ソニー可愛らしく懇願する舌先に吸い付いて、誘われるがままに相手の口内へ蹂躙しにいく。体温も唾液も掬って食べてしまうみたいに柔らかく絡みつけば、そこから腰まで温もりが広がっていくようで。 気が済むまで脱がし終えれば、更に温度を欲しがって胸をぴたりとくっつける。未だ身を焼く羞恥によって平常より僅かばかり早く、けれど落ち着いた鼓動を胸の内から感じた。 長いのか短いのかわからない間ひとつになった口腔を二人の舌で撹拌して。空気と液体が混濁した粘ついた音を立て一度離れると、浅く息を吸って口を開く。 「キミはそうだよね」 「オレは、我侭に応えるのが好きなんだ」 見つめながら言うと自分でも驚くくらい、熱に浮かされた声が出た。趣味の合う相手と肌を重ねるのは気持ちよく、割り切りをしっかりしているからこそ自分までも抑圧されずワガママになってしまいそう。 「何もかも背徳的だ。興奮する」 ね、とこちらからも甘えたな声を振り絞って、もう一度唇と吐息を触れ合わせて、くっつける。 焦らそうとしてたはずなのに気づけば焦ったくて、雄としての快感を貪るそれとは違った意味合いで腰が捩れて。 物足りないわけではない。寧ろ満たされているくらいだ。 けれど、やっぱりそろそろ、と待ち遠しく思うのも自然なこと。 恥入る自分に対して、心中でそう言い聞かせた。 (-166) 2022/08/16(Tue) 9:19:51 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「…なるほど、アルバの。」 貴方の言葉を聞いて、さらに考え込み。 「確かに、俺はノッテに関して知ることはあるが。お前さんは何が聞きたい。」 互いに掟がある。 だが、会話自体は無意味だと思わなかったこと、そして相手は自分のことを知らない可能性が高いと踏んで、敢えて自分の方は明かさずに話を続けた。 (-167) 2022/08/16(Tue) 9:56:24 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「………あれ」 石階段を降りた先の扉。 業務の終わった後に息抜きがてら訪ねてみたら、 そこに提げられた『CLOSED』の文字と鉢合わせた。 帽子のつばを持ち上げてそれをまじまじと見る。 他の訪問客の有無があった時間かはわからない。 配達員は標識遵守が唯一の取り柄なもので、 扉を開くという発想には至らなかった。 「困ったなぁ……」 青年は肩を落として暫く立ち尽くすのだった。 (@2) 2022/08/16(Tue) 10:11:42 |
【神】 蜉蝣 アベラルド【アルバアジト】 「……やっぱり変だよなぁ。 前々から薄気味悪ぃとは思っていたがいよいよきな臭い」 「こりゃ怠いとか言ってる場合じゃあなさそうだ」 訝し気な顔で資料をぱらぱらと捲り、手を離す。 各々の話を聞きながら、自分のこの違和感やしこりを皆も感じていることを確認して。 「下手な動きも出来ねえ、が。ここで様子見に回りすぎて動くべき時に動けねえのも頂けねえ」 「うちの奴ら数人にも探らせておく。せいぜい動かして3人だ。 あまり人数裂いてもここで嗅ぎまわってんのがノッテにバレて無駄に敵意を買ってもしち面倒だしな」 照査が必要だとしても、情報が足りないのも必要なのも変わらない。信用筋の情報屋がやられたとなれば、これはどこのファミリーも同じ事かもしれないが。 情報が無ければ下手に動けない。アジトが心臓とするならば、情報は血液と言ったところか。 少女の顔を忍び見る。 「……大事に至らないために色々やろうとしてんだ。 ま、ここの奴らなら馬鹿みたいな無茶は誰だってしないだろ。 なあ。そうだよなぁ?」 (G34) 2022/08/16(Tue) 11:28:27 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 バー:アマラントのプレートは『CLOSED』のまま。 やむなく訪れた別のバー。 慣れない店、聞き返された注文、落ち着かない心。 ひとつひとつは小さな棘でも、重なれば…つい溜息が零れる。 度数が高いですよ?など聞かれなくても分かっています。 敢えて選んでいるのですから。 マスター・ロッシなら強いお酒を飲むようになった時も、 何も言わずいつもの――いつもより少しだけ穏やかだった気もするけれど――意味ありげな笑みを浮かべて 注文通りの品を出してくれたのに。 ここに来た理由を思い出して、また溜息をひとつ。 無言でグラスを持ち上げてから、ひとくち。 故人を偲んで捧げた杯は、少し苦かった。 (37) 2022/08/16(Tue) 11:49:04 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>36 サルヴァトーレ 「あはは、心配しないでくださいよ。うちのチョコならいくらでも入りますからね」 「では、こちらも。試食の分、ご用意します」 そんな冗談を言って屈託なく笑う姿は、傍目にも裏の顔を持つ人間の物には見えないだろう。 まあ、ここじゃただの従業員だ。違いない。 アベラルド本人も、努めてそうあろうとしているし。 元々 そういう 分別ははっきりしている方だ。プラリネにナイフを入れて、試食用のトレーに乗せる。 小さなピックを刺して、「どうぞ」と差し出した。 「俺もこれ、好きなんですよ。 他にも種類があるので、味の違いを比べても楽しめますよ」 (38) 2022/08/16(Tue) 12:26:46 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 永遠の夢見人 ロッシ「……。」 見えた光景に、息を呑んで。 死んだあの男は、見覚えがある。 確か。親友も偶に通っていたバーの。 であれば、自分のなすことは、決まり切っていた。 「その無念、しかと受け取った。未だ、無念の内に彷徨われるやもしれんが必ずや晴らさせて頂く。」 先程まで眼球があり、今は何もなくなった場所に静かに手を合わせて祈りを捧げる。東洋式の黙祷である。 そのまま、店を閉めてしまえば、何処かへと歩き去ってしまうのだろう。 (-168) 2022/08/16(Tue) 12:34:10 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* Ciao! 日刊夜魔号ありがとう〜! 一先ずの予定と可能性の話了解しました。迷っています、変えるかも、をこうして聞けていたら大丈夫ですよ! 前に連絡した通り24h前を過ぎても「運営へ連絡→運営から返信→襲撃先変更」なら問題ないので〜! そんなところかな、最終判断の伝達は24h前に行いますね〜ちゃおちゃお〜 (-169) 2022/08/16(Tue) 12:50:06 |
【魂】 piacere ラウラ>>_3 >>_4 「…よく、ご存知 ですね」 名前の意味を知る者はそう多くない、と感じている。 ノッテではわざわざそうしたことを口に出すことも少ないだろう。 だからだろうか。 貴方からの視線と言葉に、何故だか落ち着かなくて。 少しだけ、逸らしたくなった。 「………はい。勿論……存じて、おります」 女は今まで、掟を破ることなど一度たりとも無かった。 勿論他のルールでもそうだ。なのにここにきて初めて、それを破った。 「今回の件が落ち着いた後、如何なる処分も受けるつもり……です。 ただのアソシエーテがこのように動くことはきっと、許されません」 女に差し出せるものはそう多くはない。 それでもその全てを差し出す程の覚悟はしているつもりだ。 例え結果としてあの方の傍に居られなくなるとしても。 あの方には己と違って親しき者達がいる。それでいい。 「…ですが、良い子になるだけではきっと 辿り着けません、から」 (_5) 2022/08/16(Tue) 13:06:17 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「偶然お店を訪れて、偶然世間話をするだけです」 あなたの言葉に、目元の疲れを隠すかの厚めのメイクがすこし歪む。 笑顔のようなそれの不器用さが、どうやら彼女の緊張を表しているようだった。 ただの傘下のものとはいえ、守るべきルールはある。 マフィアのそれは、言葉遊びや誤魔化しを許容しない。 それでも、彼女はここにいた。 おそらくは曖昧な情報だけをよすがに、この見知らぬ異国の文化に囲まれる店先までただひとり。 「最近、ばたばたとしているでしょう。 うちの子たちが巻き込まれでもしたら商売上がったり。 ノッテでは、どういう話になっているのか聞いておきたいの。 銃がないならせめて、知らないことくらい知らないと。 噛みつくことも逃げることもできないでしょう」 陳列された商品を、物珍しげに顔を近づける。 ……彼女はうそつきだ。 鉄と火薬に慣れ親しんだものなら、 その太腿、スカートの傘に隠された小型拳銃のホルスターに 気がつくのは容易だろう。 (-170) 2022/08/16(Tue) 13:16:40 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 ハッとなって瞼を持ち上げた。 気付かぬ間に微睡んでいたらしい。 人様の事を言えた義理ではないな、と内心自嘲して あいも変わらず薄暗く無人の店内を緩慢に見渡した。 誰かの声がしたような気がしたが、それは錯覚のようで。 原因は扉の外から聞こえた微かな足音だったらしい。 恐らく一般人であれば気にも留めないようなそれは、 つまるところはおおよそ一般人のそれのようだった。 (39) 2022/08/16(Tue) 13:20:00 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>@2 フラン 店内から数歩、重たい靴音がして。 『CLOSED』のプレートが下げられていたはずの扉が開く。 その向こうからから姿を現した黒支度は、 脅かすつもりも無いが、その外見はさぞ威圧的だったに違いない。 「どうも。店主なら不在ですよ」 ならばどうして店内に居たのか、という疑問を挟む隙も無く 不法侵入者はいけしゃあしゃあと言葉を続けた。 「許可は取ってます。今日はセルフサービスでやってくれと。 いつも通りお行儀よくしてさえいれば、 後で怒られはしないでしょうよ」 当然嘘だ。 とはいえ、あの店主であればどこかそんな気もしてしまう。 あなたがどうする事を選んだとしても、 この不届き者はそれらを言い終えれば店内へと踵を返して もう少しこの店に居座るつもりのようだった。 (40) 2022/08/16(Tue) 13:20:53 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 蜉蝣 アベラルド/* Ciao! 夜魔から襲撃のご連絡です。 本日の襲撃先はアベラルド様になるかもしれない……のですが、 現在運営様の方へ様々システム的に事故が起きないか確認中である事と、 しまむら(イタリア店)様の体調がやや優れないように見受けられる事 また、そちらのロールが混雑していて今日死んでしまうと全てがハチャメチャ・不完全燃焼になってしまう可能性がある……! 等、何れか一つでもまずい点がありましたら襲撃先は変更するつもりで居ます。 当然襲撃失敗等の可能性もあるため、 現状こちらからはこうなるかも……程度の連絡ではありますが 念の為確認に伺わせて頂きました。ご都合いかがでしょうか。 (-172) 2022/08/16(Tue) 13:37:40 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 >>40 コルヴォ 「………? わっ。 こ、こんばんは……」 閉まっていると思い込んでいた──実際、店主は不在なのだが──扉が開いて驚きの声が漏れる。 思い描いていた、意味ありげな笑顔を浮かべる店主とは別人。 数度瞬きをして呆然としていた。 意図して作り出したわけでもない隙の多さは正真正銘、一般人のそれだろう。 「セルフサービスなんですか?」 もう一度『CLOSED』の看板を見たり、 書き置きらしきものを探してみたが見つかる筈もなく。 だが相手の嘘を疑うこともない。 良く言えば素直、悪く言えば騙されやすい青年は男の言葉をそのまま信じたようだ。 「では、その。失礼します……」 他に行きつけの店の心当たりがあるでもなし。 おずおずと店内にあがりこむ。 現状二人しかいないらしいこの場でわざわざ近くに座るのも気が引けたので、男が居座るのとは少し離れた席を選んだ。 カクテルを作れはしないので、ロックで済むようなものを拝借してグラスに注ぐ。 後で代金を払えるようにメニュー表を確認している姿がなんとも滑稽に見えた。 (@3) 2022/08/16(Tue) 14:03:40 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ一人静かなバーで氷に透けた照明を瞳に映す。 「あんたの情報はいつも助かってた、 お得意様になるのに何度通ったか覚えてないよなあ」 (-173) 2022/08/16(Tue) 14:20:20 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ男が情報屋と共に作り出したのは、とあるUSB。 これ一つでいくつもの争いと利益を見出すことができるであろう、犯罪者達の情報網だった。 稼ぎの大半を支払い何十年にも渡って重ねてきた信頼の先に獲た保存記録は、 ノッテファミリーの不利益な人材を摘発するだけに使用され表の世に出たことはない。 町の至る所の酒屋、路地に張り巡らされた監視カメラに盗聴器。 幾つもの目に接続することができるが、使用経路は情報屋達に直ぐ知れる代物。全ては契約、秩序に違えば消されてしまうその悪魔のような甘露にヴェネリオは酷く執心していた。 私利私欲のために悪さをしようだなんて考えてはならない。 全世界の情報屋を敵に回すような真似だけはしてはならない。 武器を扱う獣は理性を失ってはならない。 (-174) 2022/08/16(Tue) 14:20:48 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ男は執行人になって正義を振りかざしたいわけでもなかった。 ただ、そこにある火種を見ていたかったのだ。 忘れないように、自惚れないように、己が何処にいるかを感じたかった。 その物語の一節を求めていた。 この騒動で消えるのには惜しいほどの代物だが、 実際は存在を抹消させた方がよっぽど平和になるだろう。 グラスを傾けて金色の液体を揺らす。 「あんたってやつは 好きな酒の味のひとつも答えてくれやしなかったな。 聞いても一度目は答えないもんだから、 俺は責めるようにその片目を見るんだ。 そしたら前の日に飲んだ酒だけは話してくれてよお」 規則的に変わる新しいカクテルやワイン。 別の日に聞くと別の酒の名前を言うものだから、 全部の酒を調べて同じものを飲んで味の傾向を調べてやった。 月曜はジンベース、祝日はワイン。そんな奴の当てたときの顔ときたら―― はて、あれはいつだったか。 (-175) 2022/08/16(Tue) 14:26:16 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 永遠の夢見人 ロッシ「ああ、 あれはあんたじゃなかった か?誰だったんだろうなあ、当てるのが楽しみだったんだぜ」 「確か今日飲むのは、――」 さいごのジプシー・クイーンを飲み干して、一時の友に別れを告げる。 男が向かうのが早いか、夢にあなたが現れるのが早いのか。 未来の行方は誰も知るよしもない。 (-176) 2022/08/16(Tue) 14:30:32 |
ヴェネリオは、手向けの花一つ贈らない。 (a14) 2022/08/16(Tue) 14:35:31 |
【独】 piacere ラウラ/* 死之商人は決闘者であるラウラだけが死んでも死なないけど 邪気絆を持つもの ラウラとサルヴァトーレ様が死んだら 後追いしちゃう認識でいいんだよな…… 暫定死之商人の命を握りたくない 後追いしないで サルヴァトーレ様が生きれば問題は解決する これ以上話をした人 死ぬな………他も死ぬな…… (-178) 2022/08/16(Tue) 14:51:39 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ/* わあ襲撃だー−!!こんにちは! 此方の都合は大丈夫です!体調も回復しておりますので対応可能だと思います! ドキドキしてきたな どうぞよろしくお願いします……。 (-179) 2022/08/16(Tue) 15:01:02 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「…………」 録画保存もされているであろう映像を繰り返し見ている。 血の掟は大事ではあるものの、その話を厳密に用いるならばラウラはそれを行っていないため、従う必要もないはずだ。 それは上司であったマウロもまた同じ。 ……ではあるが、二人は律儀にそれを守っていたということか。メイドマンになれず燻っていた事を思うと憤ってしまう。 「……ラウラ、気になりますね。 マウロのためとはいえ、無茶をしそうに見えますが」 隣で見ているであろう上司に、そう投げかけてみる。 (-180) 2022/08/16(Tue) 15:10:50 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロ/* おっけーいいよ!(様々) 不審者しているのかわいいね。続けてRPを置きます、よろしくね! (-181) 2022/08/16(Tue) 15:58:12 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロ人としての生のその最期の記憶を持ちながら、 ロッシは未だこの世に存在していた。 いわゆる幽霊だなんてものになって 物理法則を無視することができるようになりはしたが、 地に足をついていないのもなんとなく落ち着かなくて。 そうしてあてどなく歩いていれば、小さな声を聞いた。 誰かが苦しむ声。……いや、それは誰かではなく。 辿り着いた路地には、考えた通りの者の姿があった。 バーでは見たことがないような様子ではあったが。 このロッシという男はまるきり善人というわけでもないものだから、 しばらくの間は何某かに苦しめられているあなたの声を聞いていた。 ともすればそれは、あなたが苦しむ理由を知る一端にもなり得る。 これ以上得られるものはないだろうと判断した頃に、 ようやく彼はあなたの方を叩いた。 (-182) 2022/08/16(Tue) 16:01:11 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォ/* 夜魔様〜〜〜〜!!!遅くなってすみません! ノッテの顔見知りですっとお話に入れそうですし、是非お願いします! 声が聞こえても姿が見えても大丈夫です………が! 描写で悩まないように、見えてた方が有難いのでそのようにさせていただきますね。 素直なPCではないので、こちらとしても本気でとらえられない方が都合がいいのかもしれないです。恥ずかしいですからね! ゆったりとお話させていただければと思います、よろしくおねがいします〜! (-183) 2022/08/16(Tue) 16:14:19 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 蜉蝣 アベラルド/* ご快諾ありがとうございます。 襲撃者もドキドキしています。だいぶ。かなり。 では運営様からOKが出ましたらそっとお命頂戴しにお邪魔させて頂きます…… アベラルド様側にセルフでこういう死に方をするぞ!という予定が特に無い場合 襲撃を実行し、成功した際は更新後に秘話で軽く襲撃ロールを行えたらいいな… の気持ちはありますが、何事も無理の無い範囲でお付き合い頂ければと。 まだまだ暑い日が続きますので、どうかご自愛くださいね。 それでは一度失礼します。Ciao! (-184) 2022/08/16(Tue) 16:32:40 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>37 ヴィオレッタ 「奇遇だね、隣いいかな?」 あそこがいけないなら。 と、存在だけは知っていたバーに足を運んだところ。 目に入った見覚えのある姿に、思わず声をかける。 「Buona serata, ヴィー。 ……良い夜とは言えないね。この頃は」 そちらが振り向けば少し居心地の悪そうな、 けれど安堵じみた笑みがそこにあるだろう。 それは慣れた場所、テリトリーを追いやられて心細さを抱く犬じみた表情のよう。垂れた耳さえ見えるようだ。 (41) 2022/08/16(Tue) 16:38:13 |
レヴィアは、夕方からいつものように、路地で鎮魂歌を奏でている。 (a15) 2022/08/16(Tue) 16:45:09 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー「盛り上がるってことはそうなんじゃないのか? 好戦的な人間が集まってるだとか、やる時は本気だとか。プロレスみたいなもんだろ」 「嫌いじゃあないな。俺も」 何かを食べる気分ではなかったから、君が食べ物を買いに行ってるのは横目に見て。 戻ってきたのを確認してからは 周りの熱さにあてられたかのように、飲み物を頻度高めに流し込んでいる。 「は、奢るって言ってただろうが。暫くはの身に付き合ってもらうつもりだったっての ……、マウロだ。今日一日は、祭りの空気に乗っかってやろうぜ ソニー」 何となく、年下の後輩と過ごしているような気持ちで。 笑った顔に、ほんの少しの穏やかな笑みを向ける。 狼がガチョウに負けてたまるかよ。なんて軽口を叩いていたけれど。 ほんの短いコースを、全地区の馬が駆け抜けていく。 殆ど団子状態の馬群がゴールに突っ込んで。殆ど馬身差なんてなかっただろう。 ハナ差、クビ差。もうひとつ妨害が入っていれば結果が変わっていたであろうレースの結果は。 負けたのにもかかわらず、青年は悔しそうな声を上げつつも 楽しそうに笑っている。 「Porca puttana! ああ……負けた負けた! でも、……いいもん見たな。良いレースだった」 「ソニー、お前の勝ちだ。お前には勝ち馬を見る目があったってわけだ」 (-186) 2022/08/16(Tue) 17:02:47 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ会議が終わって、さらに数時間経った後のこと。 再びカラス面は友であり、幹部である男を捜して街やら屋台やらを歩き回っていた。 火を入れていない煙管を咥えたまま。 下駄がカラコロと忙しない音を立てる。 (-187) 2022/08/16(Tue) 17:04:49 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ/* お忙しい中ありがとうございます。ほんとうに大変そう。(匿名呻きを見る) では姿も見えるし声も聞こえる、という事で 後ほど秘話で改めてお伺いしたいと思います。 話半分な感じで軽くお話できたらと。どうぞよろしくお願いします。Ciao! (-188) 2022/08/16(Tue) 17:05:05 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 鳥葬 コルヴォ/* かしこまりました! 特にこちらで死に方の予定はなかったのでウキウキで襲撃されようと思います。その際はどうぞよろしくお願いします……。 そちらも無理のないようお過ごしください! 打診ありがとうございました!Ciao! (-189) 2022/08/16(Tue) 17:13:39 |
アベラルドは、花を一輪届けに行く。いつものように。 (a16) 2022/08/16(Tue) 17:14:04 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ>>_5 「そう。」 目を細めて、にこり。そんな形容がぴったり似合うような笑顔を向ける。 「悪い子だね、ラウラ」 男は、君から視線を外さない。 波の音がする。風の音がする。陽の光が降る。潮の匂いが充ちている。 それでも人の声が届かないこの場所は、静かだ。 「残念だけど────」 完璧な笑顔を湛えて、言葉を続ける。 「僕は何も知らないんだ、ラウラ。悪いね」 「もういいかい? これじゃ僕が掟を破ることになってしまう。僕は家族を愛してるんだ、疑わせるような真似はしたくない」 左の手首にを顔の前に掲げて時間を確認する。上等な文字盤が陽の光を反射した。 「待たせている子たちもいるしね」 (_6) 2022/08/16(Tue) 17:25:51 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>41 マキアート 苦い酒に下がっていた眉が、聞き覚えのある声に持ちあがる。 「先輩…Buona serata」 肩にかけていた髪をひと撫でして、応じる。 本人も気付いていない、驚いた時のクセのひとつだ。 「そうですね…落ち着かない夜が多いです」 最初は顔だけ、その後は体を半分ほどあなたに向けて。 心細さと少しの安堵、同じものを感じているような表情に 無意識に強張っていた体の力が抜ける。 掛けていたストールが肩を滑った。 「でも、先輩に声をかけていただけたので、 少しは”良い夜”になりそうです。 私でよろしければ、少しお付き合いください」 淡い緑のストールを掛け直して、隣の席を手で示した。 (42) 2022/08/16(Tue) 17:36:14 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>38 アベラルド 「わあ、綺麗な色」 「いつ見ても飽きないや。ありがとう、頂くよ」 華奢なトレーを受け取り、小さな菓子を口に運ぶ。 こんなトレーひとつ、ピックひとつでさえ通りで出ている屋台のそれとは物が違う。特別な空間、というやつだろうか。そういうものを徹底しているこの場所に、しっかり溶け込んでいる家族の姿はなんだか不思議だ。 硝煙の匂いも鉄の匂いも、彼は完璧にかき消してここにいる。 「ん。……これは、ディンブラ?」 「いいね。僕、好きなんだ」 祭りの喧騒も。 ────ファミリー同士の摩擦も。 ここには届かない。 (43) 2022/08/16(Tue) 17:39:37 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシファミリーに何もすることができないまま、■■だ。 せめて敬愛よりももっと上の、まだ言葉にすらできない その感情を抱いたあの人を守りたかった。 おこがましいにも程がある。狙われていたのは自分だ。 何もできないのに、ファミリーだなんて。家族なんて言えない。ノッテと言う帰る場所がなくなった今、自分が存在できる場所なんて──でもいたかった。側にいたかったんだ。例えそんなに長い命じゃないと薄々察してはいても。 ねぇ■■■■、■■■■■さん、■■■さん、まだ話したかったよ。 どこ? 真っ暗で凍える寒さの建物内をふらついた足で歩く。 ゴンゴン、キンコンコンコン。 とっくに固形物を飲み込める年齢でありながら、流動食しか与えられない。服なんて下着、ひどければ裸の中でベコベコにへこんだボウルを抱えて、その下水めいたスープとも言えないそれを待つ。 こんな子供が我慢を覚えられるわけがないから、食事を知らしめる鐘の音と共に、野蛮にもさらにボウルを凹ませまいと言わんばかりに鳴り響く。 劣悪な環境。己が昔いた孤児院。 居場所なんてもう、ここに戻るしかなかったことに絶望した。 せめてそのまま死ねればいいと、食事も暴力も拒絶してひたすらに耳を塞いだ。 無意識に、 うるさいだとか、もう鐘は散々だとか、帰りたい なんて言葉が漏れているのに気づかぬまま、突如肩を叩かれようやく貴方と目が合う。「 ……■■■■? ……ぁ、あ?……ロッシ、さん?何で、ここに」 (-192) 2022/08/16(Tue) 17:49:27 |
【独】 蜉蝣 アベラルドどこかの孤児院。 アベラルドは毎日ここに足を運んでは、花を一輪届けている。 仕事帰りの服装のまま玄関まで行けば、職員が一目で要件を理解して一人子供を連れてくるのだ。 花だけを届ける日もあるけれど、今日は顔が見たい気分だった。 「Tesoro、こんにちは。今日は元気だったか?」 『パパ!来てくれたの!』 飛びついてくる少女を受け止めて、髪をくしゃくしゃにしながら頭を撫でてやる。少女はくすぐったそうに笑って、「おはな!」と両手を出してきた。 この少女は義理の娘だった。 抗争に巻きこまれて死んだ妹の娘だ。 自分じゃ引き取れもしないから、ここにいる。 「どうぞ、お姫様」と手渡した花に目を輝かせて、元気よくお礼を言う姿を見て、ずいぶん大きくなったもんだと笑った。 『あのね、この間のお花ね。枯れる前に、押し花にしたの』 『手のひらの大きさの栞にしたのよ!ふふ!』 「そう。そりゃいいなあ。この間の栞も使ってるのか? 全部そうやってたら、部屋が花まみれになるぞ」 『いーの!パパがくれたんだもん!』 ……こんな会話を、限られた面会時間で会うたびにしている。 本当なら家で一緒に暮らして、大人になるまでの成長を支え、見守るものなのだろう。 これでいいと思った。 こうじゃなきゃ、駄目だと思った。 自分が身を置く世界に、彼女までも引き込むことになんてできないのだから。 (-193) 2022/08/16(Tue) 17:51:04 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「さあな、何をしても俺は不問にする。 これを晒すのはファミリーの不利益だ」 叱れるのはマウロぐらいだろう、と。 はっきりと不干渉をいい放った上司は再び視線をよそにやった。 「心配なら話題に出さず気を使ってやればいいだろ。 ラウラもガキじゃない、……それとも気にかけ方がわからないのか?」 (-194) 2022/08/16(Tue) 18:00:25 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「…………」 時折、腕時計を確認しながらグラスを傾ける。 特に何が起こるでもなくただ表示される数字が規則的に巡るだけ。 新しく酒を注いで、飲んだ杯数を生真面目に記録するのを繰り返していたが、酒に特別強いわけではない配達員は三、四杯でアルコールが回って眠気に代わる。 「明日は……」 酔いとは正反対に回らない思考。 後ろ向きな思いと共に無防備な欠伸が出たりして。 うつらうつらと船を漕ぎ、やがて机に突っ伏して眠りに落ちる。 どこでも睡眠を取れるのは危険を知らない者の特権か。 今日は閉店前に起こす店主もいない。 (@4) 2022/08/16(Tue) 18:03:40 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ練り歩けばなにやら探し人をしているヴェネリオと遭遇をする。 ふと目を会わせればなんだ、とあまり時間がなさそうな様子を見せるだろう。とはいいつつも、しっかりと話す場所をもうけるのがこの男だが。 「どうしたテンゴ。 悪いが夜に待ち合わせがあるんだ、手短にすむならここで。 つれていきたい場所があるなら明日にしてくれないか。 もしかして、感傷にでも浸ってんのか?」 (-195) 2022/08/16(Tue) 18:04:25 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「そうか、偶然ねぇ。」 くつくつと、喉を鳴らして嗤う。 「アルバが女一人に銃すら持たせない日和見主義だったことには驚いたが。手前でやっていることにヒビっているようじゃあ埒があかないんじゃないか?」 言外に、そちらが仕向けたのではないかと。 (-197) 2022/08/16(Tue) 18:13:39 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>42 ヴィオレッタ 「Certo. 元よりそのつもりだよ」 席に着き、微笑ましそうにその仕草を眺める。 あっという間に身を取り巻く環境は随分と変わってしまった。 その最中に些細ではあるけれど、 不変なものを見つられるのは嬉しいことだ。 適当な酒を頼んでは、沈黙が続かないように口を開く。 「本当は……これで最後にしよう、と、 閉まってるアマラントに行こうかなと思ってたんだけどね。 もう少しは前を向くべきだなって思ってここにしたんだ。 あそこは今も好きだけど、仕事のしがらみ抜きに人に話しかけられることこそが、何より好きだったから」 またあんな居心地のいい場ができるかな。 難しいことがわかってるからこそ、望まずにはいられない。 (44) 2022/08/16(Tue) 18:33:16 |
コルヴォは、配達員の頬にグラスを押し当てた。なんてやつだ。 (a17) 2022/08/16(Tue) 18:43:00 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ棒切れのような手足をしていた頃に比べれば、今は随分と血色もいい。 こうして陽の下で見れば、夜な夜な街路に立っているとは想像もつかないふつうのこども。 だからそう、少年にとっては、既に身に余るほどなのだけれど。 「……あ〜、わかった。 じゃあ、スープも飲む。それでいいだろ」 根負けしたように言う。 触れられたわけではないのに、撫でられるときに似た、すこしくすぐったいような感覚。 ふるりと金色の髪を揺らして、屋台の主へ向き直る。 「辛いのって、大丈夫か? まあ、食べらんなかったらおれのと替えればいいか……」 独り言ちるようにこぼして、店主へ注文を。 そうして、財布から自分の分を支払う。 (=4) 2022/08/16(Tue) 19:05:25 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 >>47 コルヴォ 「!!!!!」 声は出なかったものの、その代わりとばかりにテーブルと椅子が盛大にガタガタ音を立てた。 身体が跳ねた拍子にあちこちをぶつけて呻き声があがる。 「冷た……痛い……」 二重の感覚に挟まれて混乱したまま、その出処を探ろうと視線を巡らせて、いつの間にか近くにいた男を見留めて更にもう一度肩が跳ねた。 呆れる色が青年に伝わったかは定かではない。 「お、おはようございま、 いや、あの、 こんばんは……?」咄嗟に起床の挨拶をして、今は夜だったと先程も交わした挨拶を返す。 それから漸くグラスの冷たさが寝ぼけた頭の奥まで届き、 寝入った所を起こされたのだと理解した。 「すみません……」 やっと慌ただしさが落ち着いて姿勢を正す。 荷物を整えて帰る支度に取り掛かり始めるだろう。 (@5) 2022/08/16(Tue) 19:07:58 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「似合うとか似合わないとか、あるんだ」 「でもおれも、ウルサイのはちょっと疲れる」 ふと、やわらかく息をつく。 大通りを行き交う人々は喧騒をものともせず——否、それを楽しんで歩いているようだから。 あなたもあの雰囲気から外れてきたのだと思えば、すこし、安心したのかもしれない。 もちろん、少年はあなたを拒むことなく首肯した。 「話は何となく覚えてきたけどさ」 「何回読んでも、よくわかんないまま。 だってピノッキオって、全然ヒトの言うこと聞かないし」 紙面に描かれた人形を、指の背でちょんと弾く。 おいしい話にすぐに騙されるいたずら小僧の上に、嘘だってつく。 そんなピノッキオの行動が、少年には不可解に映るらしい。 (-199) 2022/08/16(Tue) 19:17:06 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「もしそうなら、契約違反ですね。 こちらはお金で安全を買っているのに。 返品してしまいましょうか」 持っていた傘を小脇に挟み、細く美しい指を広げるように掌をゆるく持ち上げた。 降参、とでもいうような姿勢。 ――すくなくとも、私は知らないよ。 ――ほら、なんにも持ってない。 ――上はしらないけど。 ――もしかしてがあるなら、上納金の行先を変えたっていい。 ことこの場に至っては、彼女の主張はそれだけだ。 アルバの無罪を主張する様子はない。 ファミリーへの忠誠があるようには、見えなかった。 (-200) 2022/08/16(Tue) 19:24:59 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>44 マキアート 「アマラントへ?」 また、髪に触れる。 閉まっている筈の、つい先ほどまで追想していた 馴染みの店の名が出て来たことに驚いて。 「私もまだあのお店が、好きです。 穏やかな時間を過ごせましたし、思い出もありますから」 カクテルグラスを持ち、軽く揺らす。 映りこんだ、今はまだ見慣れない照明が乱れて酒に溶ける。 手の中のグラスを傾けて、吐息をひとつ。 「……もう閉まってると分かっていても、それを見たくなくて。 私は逃げるように此処に来てしまいました。 先輩は……すごいですね」 先輩は前を向くために、ここを訪れたらしい。 後ろ向きな考えの自分が少し恥ずかしい。 それを、吐露した。 (50) 2022/08/16(Tue) 19:30:27 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「長く話すつもりは無い。」 「真偽の程も、証拠も分からんが。テオという男に気を付けろ。そいつが…一連の事件を起こした犯人だと思われる。」 「分かっているのは隣国の組織の人間だと言うことだけ。」 手短に貴方に伝えたが、急である。 (-201) 2022/08/16(Tue) 19:41:27 |
ストレガは、時を刻まない時計塔で過ごしている。 (a18) 2022/08/16(Tue) 19:42:06 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「貴方が不問にするというなら俺も問題になどしません」 元よりそんなつもりもなかったが。 女に対してあえて距離を取ってきた自分が、女であるラウラに気を使うというのは、何気にハードルが高かったりするのだが。 後に続いた言葉に対しては、いいえ、と首を横に振った。 「……ふむ。 それなら、俺がラウラと同じことを始めたとしたら……俺を不問にしてくれますか?」 それはなんとなく。 魔が差した好奇心だ。 (-202) 2022/08/16(Tue) 19:42:52 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>@5 フラン 「あんたの寝起きが悪くない方で助かりましたよ」 返る言葉は、挨拶でも気遣いでもなく。 グラスの冷たさに驚きそこかしこを強かにぶつけ、 随分痛い目を見たらしい青年を見下ろす視線は冷ややかだ。 とはいえそれは小馬鹿にしているわけでも侮蔑でも、 はたまた特別悪感情を抱いているわけでもないのだけど。 残った酒を乾して、さっさとグラスを片付けて。 何処から引っ張り出して来たのか、 店の帳簿らしきものに何やら書き付けて放る。 並ぶ名前とツケとされた代金の中、その最下部に まったく異なる筆跡が一つだけ混じっている。 "パスカル・ロマーノ"。 「書いとく事をおすすめします。 それから、寝る場所は選ぶことですね」 それ、と言って指差したのはカウンターの上の帳簿。 言うだけ言って、さっさとドアの方へ足を向けてしまった。 まったくもって好き勝手に振る舞っているものだ。 店主の友人というわけでもないようなのに。 事実あの店主と友人だと宣う人間が居るかなんてのは、 今この場に居る誰にも定かではない事だろうが。 (51) 2022/08/16(Tue) 19:46:30 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「子供とはそういうものだろう」 喧騒から外れた者同士ベンチに腰掛けていると、賑わいが一層遠くの物に感じられる。 風に揺れる木の葉の音を聞きながら、そうだな……と呟いた。 「ピノッキオの物語は、童話の中でも自省を促すものだからな。 お前も言われたことがないか。 嘘をつくとピノッキオみたいに鼻が伸びる、とな」 手を伸ばし、貴方の鼻に触れられたとしたならば、ちょん、と人差し指で軽く叩く。 マフィアの世界に嘘など掃いて捨てるほどまみれているが、一般人の間でそれはいけないことだと教えられるのは当然だ。 「出来ればお前には、このような世界からは抜けて陽の下で生きて欲しいものだが……、 ふむ、……あぁ、いい理由ができたな」 少し待ってろ。と言うとすぐそばにある古本屋の中に姿を消した。 しばらくすると、手に1冊の絵本を持って帰ってくるだろう。 「古本だから何も気にしなくて良い。 これも勉強がてら読んでみろ」 差し出した本は、千夜一夜物語の中の一つ『シンドバッドの冒険』だ。 (-204) 2022/08/16(Tue) 20:17:50 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>50 ヴィオレッタ 謙遜するように首を振る。 確かに既に粗方割り切れてる男は、 そうでない者からすれば“凄い”のだろうが。 「前を向くのも、逃げるのも、 どっちだって進もうとはしてるだろ? 背景にあるものを考えるとさ、 キミの方が健全なんじゃないかとさえ思うよ」 ひとつの死を乗り越えることは尊いばかりのものではない。 全ての人々が死に対し慣れてしまったら その恐ろしさもいつか風化してしまうから。 「見たくないものに注視するのは、 強さじゃなくて自傷行為か何かだ。 無理しなくていいんだよ。 ……オレだってさ、身近な人たちが平気だからいいけど、 そうじゃなくなったらわからないよ?」 だから、ヴィーはそのままでいい。 普段なら虚勢のひとつ張っていた所だが、 状況も状況だ。切実な感情を並べよう。 (53) 2022/08/16(Tue) 20:30:00 |
【魂】 piacere ラウラ>>_6 貴方の視線がどうにも居心地が悪いと感じるのは何故だろう。 その笑顔も声も、仕草や言葉も。そのひとつひとつにそうした感情を抱いてしまう。 それでも逸らすことなく見つめ続け、ゆったりと口を開く。 感じているものを表に出すことは無いだろう。そうしたことには慣れているから。 「……いえ。…アルバは家族なんです、ね。 にも関わらず こうした行動を取らせてしまい、申し訳ございません」 もう一度頭を下げて、通りやすいようにその場から退く。 それだけではなくバイクのキーを抜いて、スカートを捲し上げ隠し持っていたダガーナイフと拳銃を取り出し、まとめて床に置いた。 敵意がないことを貴方は理解しているだろうが……これで己には何も出来ないという改めての意思表示を見せる。 「………お時間をいただき、ありがとうございました」 最後に、真っ直ぐに貴方の目を見つめてから瞼を閉じた。 何も知らないのかもしれないということは考えていたし、その答えが貴方の口から語られたことで確かなものとなったのだから これ以上に何かをする必要などない。 であれば誰が、どうして、何の目的で。こうしたことを行ったのか……怪しい人間を探し出す方が余程慕う者の為になるだろう。 今日の件については後程報告するとして、明らかになるまではまだ動かなければならないと思考しながら立ち尽くす。 車の音が遠ざかるまではそうしているだろう。 (_7) 2022/08/16(Tue) 20:33:30 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 >>51 コルヴォ 「えっ。はい……ありがとうございます……?」 ドアへ向かう姿を見送りつつ、 一先ず忠告への礼を伝えるのだった。 強かに打ちつけた場所をさすりながら、示されたカウンター上の帳簿を開く。 一番新しいページを探して、ひとつだけ違う筆跡を見つけた。 先程の人の名前だろうかと単純な考えを巡らせ、 ツケで良いのかなぁ、なんて心配しながらも その一段下に続けて記入する。 「………」 一通りの片付けを済ませて、また時間を確認した。 もう少しバーの周りを歩いてから帰ろうか。 呑気な足音を響かせて、青年は路地を歩き始めた。 (@6) 2022/08/16(Tue) 20:45:27 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ人気のない路地裏。 たった一人の葬列は、今日も薄暗い道を行く。 一定の間隔で、重苦しい靴音を鳴らしながら。 あなたの遺体が発見されたと報告された場所。 烏か、鷗か、或いはそれ以外か。 何れにしても何者かの手が入り、 今はそこに何も残されてなどいないのだろうけど。 「だから嫌だったんだ。 死ぬ時は一緒だ、最後まで一緒に居る、誰も彼もそう言って。 それでも生きてる奴は皆、俺を置いて行く……」 だから生きている人間は嫌いなのだ。それは嘘ではない。 けれど、だからといって、死んで欲しい訳でもなかった。 誰にも死んで欲しくはないから、一人で死にたかった。 それでも誰も彼も皆、先に死んでいく。 そうして、後には自分にとって都合の良い虚構だけが残る。 否定的な言葉は、自分が死者に罰されたいだけ。 肯定的な言葉は、自分が死者に許されたいだけ。 死者の形を模った幻覚は、今なお止む事は無い。 「……お前もそうなるのか?シルヴィ…」 ふと、何かが聞こえた気がして。 ある所で足を止め、路地裏の暗がりを見遣った。 (-205) 2022/08/16(Tue) 20:57:00 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* ハアアア〜〜〜〜ッ心のやわこいところを出していくぞここからは でも多分死人の方が大変なんだよな それはそう ほどほどに…… (-206) 2022/08/16(Tue) 21:00:37 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* 御機嫌よう、運営です! 本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますね。(再放送 変えたくなった場合は前に置いたのと同じく「行使先変更→運営連絡」でなく「運営へ連絡→運営から返信→行使先変更」なら問題ないです! あと〜〜、蘇生能力の行使に関して追加のお願いがあります。 蘇生相手が決まったら、決まったということだけでいいので匿名箱で言ってもらいたいな、というものです。死んだ人が蘇生前提の曖昧なロールをしなくてもよくなるように〜という理由ですね。ご理解ご協力願えればと存じます〜〜〜! …というお知らせでした。 そんなところで、引き続きおたのしみくださいませ〜Ciao! (-207) 2022/08/16(Tue) 21:01:14 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 御機嫌よう、運営です! 本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますわ〜〜! 変えたくなった場合は「行使先変更→運営連絡」でなく「運営へ連絡→運営から返信→行使先変更」なら問題ないです〜。 あと〜〜、蘇生能力の行使に関して追加のお願いがあります。 蘇生相手が決まったら、決まったということだけでいいので匿名箱で言ってもらいたいな、というものです。死んだ人が蘇生前提の曖昧なロールをしなくてもよくなるように〜という理由ですね。ご理解ご協力願えればと存じます〜〜〜! …というお知らせでした。 そんなところで、引き続きおたのしみくださいませ〜Ciao! (-208) 2022/08/16(Tue) 21:02:55 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ夜。 マフィアが支配するこの街で、 普通の人間は夜の中を歩くことはない。 路地裏などは特にそうだ。 浮浪者すら息をひそめて朝が来るのを震えて待つ。 さて、貴方は今どこにいるだろうか。 大通りか、路地に入った所か、そんな場所にいるならば。 ピュン というか細い甲高い音が聞こえてくるだろう。 それは、子猫が助けを求めて振り絞った鳴き声にも似ていた。 貴方はどうするだろう。 確認しに行くだろうか。 それとも、聞こえぬふりをして通り過ぎるだろうか。 (-209) 2022/08/16(Tue) 21:02:56 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「そういうものなんだ」 と、初めて聞くことのように繰り返すのは。 子供がこんな風に奔放であることも知らず、大人にそんな風に窘められることもなかったからだ。 あの女が少年に望んだのは、同じ苦しみを知ることだけだった。 ゆっくりと瞼を伏せた拍子に、鼻先にささやかな衝撃。 ぱち、と翠の瞳を瞬く。 「ほかの仕事覚えろって、ほかのヒトにも言われた」 「けど、……」 待っているよう言われると、少年は大人しく座ったままでいる。 あなたの背を見送って、けれど、戻ったその手にあるものを差し出されると。 すこし、戸惑うような顔をする。 「……気にしなくていいって言ったって、」 「買ってきたことには変わりないだろ」 (-210) 2022/08/16(Tue) 21:13:39 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 永遠の夢見人 ロッシ/* 連絡ありがとうございます、もったいないおばけです!! 非常に悩ましいのですが、今日の能力行使はパスで考えておりました。 明日生き残れれば、必ず使う方針です。 この場合、今日死んでいる人からも選んで良いものか少し悩んでるのですが、選んでも構わないでしょうか? 追加指示に関しては了解しました! なお、現在能力行使先として考えてるのは、ヴェネリオ、ツィオ、マウロの3名のうち誰かです。 明日、前者2名のうちどちらかでも死ななければ、マウロに能力を行使するかと思います。 (-211) 2022/08/16(Tue) 21:18:53 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「確かか。どこから聞いた?」 こんなところで話す内容ではないだろう。 小さな声で交わされる密談はこの島全体を揺るがすほどの真実だ。既に幾つかの情報を仕入れていたが、まさかここまで特定されているとも想っていなかった。 「テオ、ボスの名前なのか顧問かしらんが本当に急だなあ。 末端を俺が殺したのがばれでもしたか? そんなわけはないか」 (-212) 2022/08/16(Tue) 21:22:40 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「…なるほど。」 「そちらがそう主張するのであれば、今はそれを信じるとしようか。但し。今からそちらに伝える事柄は他言無用、そしてノッテを売るような真似をしたならば、俺がお前さんを殺す。」 「その代わり。守って貰えるのであれば、俺はお前さんの望む平穏を乱さないと約束しよう。」 「どうだ?悪くない話だと思うがね。」 面の下から鋭く睨め付けながら、提案する。 比較的穏健派ではあるが、この男もノッテの人間なのだ。 (-213) 2022/08/16(Tue) 21:24:15 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…お前さんが懇意にしていたバーのマスターから。」 「容姿は黒髪に…サングラスを掛けている事ははっきり分かる。が、お前さんがやったことは関係ないさ。」 「これが真実そのものであるのならば…俺たちが受けたのはとばっちりも良いところだよ。」 かつての、復讐しか考えていなかったテンゴと同じような、鋭い殺気を放つ。相当に怒っているようだ。 (-214) 2022/08/16(Tue) 21:28:58 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「同じ事って何だ。 ボスの死の真相を暴くために気安くアルバの連中と密会して情報を得ようとしてただならぬ関係になることか?それとも懐に飛び込んで重役になる構成員達を殺してくることか」 好奇心の質問の内容を問う。 何を、今更。この俺が甘い言葉でも返すと想っているのか。 この誰も彼も信用をしていない、この俺が。 「どちらにしろ、――お前、会ってるだろう。 いや、昔からの知り合いだったか?どちらでもいい。 密会でないだけ目を瞑ってやれる。 だがわかっててやってるってんなら、 ……俺が許すと想ってるのなら大違いだ」 (-215) 2022/08/16(Tue) 21:30:16 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「聞いたことがないのか」 自分には親はいなかったが、孤児院で悪ガキと呼ばれよく聞かされていた言葉だ。 貴方がどういう幼少期を送っていたのかは知る由もなく、 聞いたことがないのならば仕方ない。じゃあ、今覚えておくと良いと、口端を上げた。 「手に職をつけるとどこででも生きていけるぞ。 これは、そういう好奇心を育てる本だ。 昔……、俺は好奇心ばかり旺盛な子供だったからな。 よく幼馴染の手をひっぱっては、監視棟の屋上まで登って、”いつかこの外に3人で出るぞ”と言っていたものだ」 「買ってきたとはいっても、その辺の屋台の飯より安いはした金だ。 大分文字を覚えた褒美と思えばいいだろう」 (-216) 2022/08/16(Tue) 21:35:42 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ或いは、あなたの遺体が発見されたと報告があった裏路地。 或いは、アジトの中の、あなたに割り当てられた場所。 或いは、いつかの岬。 喪服姿の掃除屋は、ふとした時にその場所を訪れた。 そこに何があると思ったわけでもないけれど。 「………なあ、マウロさんよ」 嘆息混じりに、誰に言うでもなく零す。 そこに誰が居るとも思ってはいない。 無宗教者は死後を信じない。ただ死者を想うだけだ。 「必要とされていたあんた達が、なんで先に行っちまうかな。 あんたのやり残した事は、 どうにも随分多かったみたいじゃないですか」 一つ溜息を吐いて、下向いていた視線を緩慢に上げる。 何かそこに見えたものが、聴こえたものがあるかなんてのは それに意識を向けたその時にならねばわからない事だろう。 (-217) 2022/08/16(Tue) 21:49:20 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「――……取引相手ですよ、ボス」 たまたま出くわしたとしても、第三者がいる場所。 そうでなければ互いに部下を連れているような面会しかしていないから、咎められるような理由はないが。 勿論、かまの掛け合い、腹のさぐりあいをしていないとは言わない。 危険な綱渡りをしていると言われればそうなんだろう。 それでも 貴方に人物の報告をしていない のには、それなりの理由があったからだ。取引相手の素性を調べていて偶然知ったことだ。 ボスが知っているのかどうかは、聞いたことがない。 ボスが好きでやっていることに、部下である自分は踏み込む必要はないと思っていた。 面倒見ていた子供に、アルバの人間がいますよ。などと、 どの口で言えるのかと、そう考えているからだ。 「全く。……少しは信用してください。 貴方が望むのであれば、俺は誰でも殺しに向かいましょう。 命すら預けたばかりなのですから、手足として使ってくれれば良いのです」 (-219) 2022/08/16(Tue) 21:56:00 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 表の喧騒が僅かにしか届かない路地裏の奥で、静かに立ち尽くす女の姿がある。 女は、 何処へ向かうべきか迷っている。 時折傍を通る野良猫や人々に僅かに視線を向けるのみでその場から動く様子がない。 「……………、」 (55) 2022/08/16(Tue) 22:07:58 |
ラウラは、その手に何かを握りしめている。 (a19) 2022/08/16(Tue) 22:08:10 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「ええ。 安心して、私が売るのは自分の身体だけだから」 口許に笑みまで浮かべて、掌をひらひらと振る。 「お金じゃ命は買えない。 買えることもあるけど、 命の代金にしちゃちょっともったいないでしょ」 少なくとも表面上は、あなたの面の下、納められた刃の鋭さに臆した様子はない。 それもまた、娼婦の仕事だからだろうか。 (-220) 2022/08/16(Tue) 22:08:32 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「ちゃお」 あなたの仕事終わり。 あるいは、仕事場から出かけるようなとき。 顔見知りのその娼婦は店の近くの壁にもたれながら、 火のついていない煙草をくわえていた。 誰か待っているのか、と思っていれば、あなたが出てきたのを見かけてひょいと片手をあげて挨拶をしてきたのだ。 「…お暇?」 どうやら娼婦といえど、デートの誘いをかけるのは下手くそらしい。 (-221) 2022/08/16(Tue) 22:13:53 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>53 マキアート 「……ありがとう、ございます」 慰めの言葉に、素直な感謝を述べる。 今の自分をも肯定してくれる、優しい言葉。 強く優しいあなたへの憧れは、一層大きくなる。 その言葉を受け止めた上で、密かな決意をする。 弱さを恥じる気持ちはすぐには捨てられないけれど、 臆病な自分らしく、怯えながらでも前を向こう、と。 ――ただ逃げるだけでは、あなたの背を見る事すら、できない。 だから……―― ▼ (56) 2022/08/16(Tue) 22:18:54 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタくいっとグラスの酒を呷って。 空元気でも、笑みを浮かべる。 仕事用の微笑よりは人懐こい笑みを。 「では……先輩は。 もしも私がいなくなったら 悲しんでくれる、ということですか? 私は先輩にもしものことがあったら……そうですね。 まず呆然とすると思います。 それからぼろぼろに泣くと思います。 仕事もきっと、手につきませんね、きっと」 些か不謹慎な質問を、軽い調子で口にする。 ――……既に訪れてしまった死を見つめるにはまだ時間が必要。 でも、未だ訪れない……訪れるはずのない"Se"を 酒に溶かして飲み込むくらいはできる、はず。 できるように、なりたい。 (57) 2022/08/16(Tue) 22:21:53 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「……珍しいこともあるものですね。ごきげんよう」 挨拶への返答としては随分な一言目。 仕事で疲れているのがあったにしても、だ。 端的な問いには訝し気に眉を寄せる。 仕事道具はしまったままのようだ。 「仕事は終わりましたし、暇と言えば暇ですけれども。 何です?デートのお誘い、ですか?」 冗談めかして尋ねる。 自分で言いながらまさかと思いつつも。 (-222) 2022/08/16(Tue) 22:35:09 |
【独】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ/* わーー!!!ビアンカさんからもお話いただいた、嬉しい〜〜!! え、何。もしかして次、死ぬとかだったりするっ!? (-223) 2022/08/16(Tue) 22:37:00 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「ごきげんよう。 ちょっとね」 仕事用とおもわれる華美な服装の上に、一枚羽織っただけの姿。 返答のかたちを気にした様子もなく、自分もそれなりにざっくりとした態度で近づいてくる。 「どっちが嬉しい? デートと、飲みのお誘い」 あなたのお好みで、と。 口許を楽し気に、三日月のようにゆがめた。 (-224) 2022/08/16(Tue) 22:40:20 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 「……。 飲みの方で」 まさか本当に、とは思わず一瞬反応が遅れる。 片方は冗談と受け取り、もう片方を答える。 「そちらの仕事は終わったのですか?」 あなたの恰好を見ての疑問を ライターを取り出しながら尋ねた。 (-226) 2022/08/16(Tue) 22:53:17 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 永遠の夢見人 ロッシ/* ハーイパスですパスパス! 蘇生予定も現状はありません(死因的にも難しそうだし!) 基本的に現在ストレガが蘇生を切る可能性があるのは レヴィアちゃんくらい……?かな? という感じですし、それも当人が嫌がったらしませんので 中々投薬予定はないでーす! 殺害予定も同様!引き続きごゆっくりお眠りください…… (-227) 2022/08/16(Tue) 23:08:26 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>58 リカルド様 名を呼ばれて反応するのは、一呼吸おいてから。 上司と似た背丈である貴方と目線を合わせるには見上げなければならない。 「………リカルド 様、…何、……を しているのでしょう、か」 問われた言葉に、問いを返して口を閉じる。 それは貴方への問いではなく、自問と言える。 握りしめているものを隠す様子はないが、それをわざわざ見せる真似もしないのでやはり貴方にはそれが何かを理解できないだろう。 とはいえ、女の上司と仲のいい貴方だ。目にしたことがあるのならば、気づく可能性の方が高い。 ──女が握りしめているのは、煙草だ。 片方の手には封の空いた箱が。もう片方の手には火を付けたのか、半分ほど減ったそれが握られている。 もしかするとこの場には、煙の匂いが残っているかもしれない。 そしてもうひとつ。この女が煙草を嗜む様子など一度たりとも見かけたことは無いはずだ。 (59) 2022/08/16(Tue) 23:08:55 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「何だかんだ……頼めば何でもしようとするところがあるからな。 良くも悪くもそういう奴だろ」 人に頼れとは言うが、リカルドは抱え込みすぎるところがある。 その荷物の一部を勝手に取っていって、代わりのクッションを投げ込む。 そうやれていたのが、俺たち3人だった気がする。 小さい時にリカルドが花瓶を割ってしまって。 彼が一人怒られたらどうしようと思って、マウロが庇おうとリカルドの前で棒を持って仁王立ちになっていたり、ツィオが先生に先に話を付けてくれたりして。 結局先生は怒らなかったのだけれど、子供の頃からそういった連帯感が自然とあった。 「耳にタコができるくらい言い聞かせておく。 "そんな薄情な奴らがいるらしい"ってな」 こちらも笑って。 「はは。よくやる」 「そう簡単には変わらないだろうよ、それこそ―――アイツが、組織を変えられる位昇進しないとな。 何年かかるか分かったもんじゃない、正気かよ」 血統問題は、この社会において最も重要視されているものだ。 他のファミリーの耳にでも入ったら、此処は確実に下に見られることだろう。 だけれど、それでも。と思うのは自分も同じだ。 友がそう思ってくれているのは、悪い気がしなかった。 ▽ (-228) 2022/08/16(Tue) 23:13:44 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「ハッ、馬鹿言えよ。 あいつが幹部になって、此処を変えるなら――― 俺たちは背中を預ける同列の存在になる。 右腕ってのはな、部下に付ける称号なんだよ。俺はあいつの部下なんて御免だね」 ならば、この男は。もう一つ上の夢を口にするのだ。 アイツと自分は上司と部下で終わるような関係でいたくなかった。 お前もそうじゃないのか?という視線を送って。 (-229) 2022/08/16(Tue) 23:16:11 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタふ、と笑い声。 何度か、途切れるように。 「ふふ。どっちでもよかったのに」 冗談だろう。 彼女は本当のことは、めったにいわない。 「今日は予約がないから。休憩中。 …ま、お客に声をかけてないから当たり前なんだけど」 祭り、という環境だけをみれば、忙しそうなものだけど。 ん、とくわえた細い煙草を突き出しながら、 「おすすめのお店はある?」 と。 ……そういえば今まで、聞いた事のない質問。 いつもは、お店で行き会うだけだったから。 (-230) 2022/08/16(Tue) 23:16:43 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「ふん、小娘の体なんぞに興味は無い。が、しかし、それならば俺が知る限りを話そうか。とは言っても、口惜しいことに此方も殆ど何も分からず終いでね。」 「命を払うには確かに勿体ない代物だよ。」 「ここ数日で死んだのは、アウグスト、マウロ…そして、フィオレロ。この3名と、確かバーの店主も姿が見えないとか。」 「分かっているものの死因に直結する得物は銃火器。アウグストはスナイパーライフルでやられたようだな。」 「犯人は誰とも分かっていない。アルバの手の者か、それともノッテの内部の人間か、はたまたそれ以外か、何とも言えん。」 「他、知りたい事があれば答えるが。」 (-231) 2022/08/16(Tue) 23:18:32 |
【墓】 無風 マウロ【自室】 主を失った部屋には、ほんのりと煙草の残り香。 家具は最低限のもののみが置かれており、殆ど物が置かれていない。 使用感のあるものと言えば、黒のテーブルに置かれた灰皿。 そろそろ捨てるべき量の吸い殻と灰が積まれている。 その脇には、写真立て。 写真には、3人の子どもが写っている。 笑顔の男の子に、少し困ったように笑う男の子、そして、口元をへの字に曲げている男の子。 並んで撮影をした時の、少し古くなった写真だ。 そして、ベッド脇のサイドテーブルに、書きかけの便箋。 何の色のもついていない、シンプルな白のそれに、汚い文字がいくつも並んで、塗りつぶされて。 床には書き損じの便箋がいくつか転がっている。 ちらりと見える内容は、仕事に対するメモ―――あるいは、アドバイス。 結局まとまりきっていなかったのだろう。 この数日で書き上げるつもりだったのかもしれない。 しかし、この部屋に主は戻らない。 この部屋にあるものが、主の手によって何かを為すことはもう二度とないのだ。 (+5) 2022/08/16(Tue) 23:28:00 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>59 ラウラ 「俺に聞かれても、……お前の予定なんぞ知らん」 手に何かを握りしめているのに気づき、視線をそちらに送った。 女の手の中にあったのは、普段彼女が嗜むことのなどなかったはずの、煙草。 それが幼馴染が愛用していた煙草だと気づくと、胸がチリ……と焼け付くのを感じた。 「……アイツに、会いに行ってきたのか?」 上司と部下。 マウロとラウラの関係について知っていることと言えば、それしかない。 主従の関係でどのようなやり取りがあったかなんて、マウロにだって聞いたことがなくて、今の様子からその心情を窺い知るのは難しい。 自分であれば、と。 想像しては言葉を探して、身体に開いた大きな穴がきっと彼女にもあるのだろうと、推し量るくらいが精々だ。 「アイツは何か……言っていたか? 指示でも、なんでも構わん」 (60) 2022/08/16(Tue) 23:39:35 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 冗談には溜息だけ返して聞き流して 手馴れた様子で煙草に火をつける。 でも、次の言葉には瞳を瞬かせて。 「……本当に珍しいこともあるものですね。 雨でも降りますか?」 空を見上げ尋ねる。揶揄われたことへの意趣返しに。 「そう、ですね……」 アマラントは当然ながら閉まっている。 ちらと女を見て、少し考える。 ビアンカのお客が居るような店は避けた方が良いだろう。 お互いに気が休まらないことになりそうだし。 「通りの裏手のバーは如何ですか? カクテルが多めです、ワインの種類が少ないのと、 少し賑やかなのが難点ですが。 ……静かなのがよろしければ……」 躊躇うように言葉を切って、また溜息をひとつ。 「私の家、でしょうか。 出せるのはワインと家庭料理くらいですが」 (-232) 2022/08/16(Tue) 23:41:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ彼女の中にマフィアに対する隔たりがあるのを、直接的に聞いたことはないかもしれない。 仕事のこととなると忠実に過ぎる態度を見せる男は、相談相手としていつも適切なわけではない。 けれども意見を求められず、わずかな距離をにじませることがあったなら。 それが形にされないのなら、同じく言葉にされない気遣いはあったのだろうな。 「……命の価値は、同じじゃないからな。だからこうやって大騒ぎする羽目になる」 やたらに利いたふうな口を利くわけではない。形ばかりの慰みを口にするわけでも。 けれども時折バックミラーを確認しながら運転し続ける横顔には、使い捨ての駒の哀愁があった。 立場や程度問題の差異はあれど、結局何処も、誰も、大きく変わるものじゃない。 「じゃあもう少し街の周りを流すよ。少し走らせたって目立つこともない。 街の中にしろ外にしろ、どこも息抜きできる状態じゃないだろ」 空の見える車内は遠くの風景まで見えてしまうぶん全く安心できるわけではないけれど、 それでも誰に聴かれるかもわからない場所よりも、ずっと。 盗聴の可能性を防ぐために、大手チェーンの経営するレンタリースを経由している。 それから。少し、沈黙を経て。 「……一度に10人、 運ぶくらいなら。けれどもずっと誤魔化せるわけじゃない。 探られればアシがつく、目立てば目立つほど早く。連れ戻されて、それで終わり」 血の掟に誓いを立て、人並み以上の権利を手に入れたとて、所詮は下位の構成員。 出来ることなんてあるわけもない。絶望的な話だ。簡単に逃れる方法はありはしないのだろう。 まばらよりも少し詰まるくらいに車の行き交う道路を見据えて、前を向いたままで淡々と答える。 「それを踏まえてまったく行方をくらますんだったら、どっちの街を通るにしたって、 目の届かない遠くまで券を用意して隠れ潜むんだったら、せいぜい、 二人 だけだ」 (-233) 2022/08/16(Tue) 23:43:38 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ男はそこに座り込んでいた。 幻覚の過去に要求するのだけは不愉快だが、不快感は変えられず。 夏に大怪我を負い集り湧く虫を潰すような悪寒から気を紛らわすものもないうちは、ただ無心で耐えるのが関の山で。 漠然と微かに言葉になったような、 うるさいだとか、もう鐘は散々だとか、帰りたい…違う、出て行きたい、 なんて言葉が漏れているのに気づかぬまま、ふと。もう呼ばれる事もないと思っていた 名を呼ばれ、暗く光を通さない瞳が貴方を見上げ、網膜に情報を焼き付ける「……あぁ……、ようやく死んで清々したか? けど君……そこまで言いに来るの、むしろ凄い執念だぞ」 死後なのか、夢なのか、貴方の妄想なのか。 照明する手段はなにもない。 現実、死ぬ間際のこの男が貴方に対して本当にそう思っていたのかすら定かではない。 ないとしても、今こうして口を開く男は、そう苦笑した。 (-234) 2022/08/16(Tue) 23:48:48 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「こう見えても、これでご飯食べてるんだけど」 ふん、と小生意気な声。 それでも、あなたが話したことを聞くたびに頷いて。 「……ふうん。 思ったよりも面倒なことになってるみたい。 ──……スナイパーライフル……」 肩をすくめて。 「そんな趣味の悪いもの、持っている人いたかな。 男の人の銃の好みはよくわかんないな」 「……」 「気を付けなきゃいけない人とかいる? 私も、ノッテの人に近づくつもりとかはないですけど」 ふうん、と前髪をかるくいじる。 (-235) 2022/08/16(Tue) 23:53:07 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「ありがと」 煙草に灯る炎が、ぽうと輝いた。 細くゆるく噴き出した紫煙が、古い石壁にふわりとまとわりついていく。 「あらやだ。日傘しかないのに」 何が楽しいのか。 横顔で笑いながら、煙をもう一度。あなたに向かないよう、ふうと真横に吹いて。 「ふぅん」 カクテル。ワイン。 きっと頭の中でくるくる考えていたけれど、 溜息の先の言葉を聞いて──ぱち、とまばたきをひとつ、ふたつ。 「……」 驚いたように、長く美しい睫毛の先の双眸が揺れて。 「今日は、静かなのがいいな」 客が離れて、ほ、と息をつくときのような。 夜明けの太陽のようにか細く柔い笑みを、あなたに向けた。 (-236) 2022/08/16(Tue) 23:58:02 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド脅しはきちんと薬になったか、どうか。 人を散々にからかって遊んだ男は、棚の服を物色しながら時間を潰していた。 カーテンの開く音を聞けば、改めて振り返ってひゅうと口笛を吹いた。 先程のことなんてなかったかのよう、外でずっと待っていたみたいに。 「いいんじゃない? それで浮いたりしなくなったと思うよ。 試しに祭りのほうでも見回ってみる? 時間のつぶせる場所までいかなくてもさ。 野外ライブ横目にピッツァ・アル・ターリオつまむくらいでも」 お買い上げはあちら。レジスターのほうを指差す。 自分は多少棚を冷やかすくらいで、何か買うってふうではない。 所用済ませ始める頃には、店の出口の方へと足を向ける。 (-237) 2022/08/16(Tue) 23:59:48 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ ──シルヴィオが死んだ数日後、 貴方のもとに一つの花が届けられる。 鉢に入るそれはアンドロメダ。 日本で言うならアセビ。馬酔木に近いそれは、洒落た手紙一つなく、差出人の名もない。 元々死後には送るように手配していたのだろうそれは、ふと昔を思い起こさせるかもしれない。 「俺実は、本当は紅茶とか日本茶より、」 「葉を煮詰めたり焦がした物じゃなくて、花がいいんです」 いつの日だったか。 遠い昔。下手をするとまだフィオレロがフィオレロじゃく、 『シルヴィオ』と呼ばれていた頃。 「理由ですか。そうですねぇ。 じゃあ、縁起のいい花言葉とかあるやつを 飲み込んだほうがいい気がするからってことで」 ファミリーだから名前も知っていれば、雑談だって間があればする。 特徴も言えるし長所短所も軽くなら述べられる。 そんな、関係の悪くない上司と部下が、親しいと言えるようになったきっかけと言えば、この時期のこの辺りの話ではなかっただろうか。 (-238) 2022/08/17(Wed) 0:06:13 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>60 リカルド様 問い返したところで答えが返されることがないのは当たり前だ。 それもそうかと頷いて、煙草を握りしめていた手を胸の前まで動かし開く。 そこにあるのは確かに貴方の知るそれで、火がついたまま握りしめていたのだろう。手のひらには火傷の痕が残されている。 それでも表情ひとつ変えやしない。まるで痛みを忘れてしまったかのように。 緩々と首を横に振り、再度口を開く。 「…いえ、……ラウラは、マウロ様がどこにいるか 存じ上げません、から」 関係はあなたの思う通りだ。それ以上でも以下でもない。 一方的に慕っていただけで、ソルジャーとアソシエーテと形容する以外に他ない。 「………何処か一つでも 怪しい素振りを見せた人間を、捕まえて 来るように。 連れてくるだけで、いい。……抵抗するようであれば、無力化くらいであれば 構わない………」 あの日の言葉を思い出してひとつひとつ丁寧に、ゆっくりと言の葉を紡ぐ。 たったこれだけ。それでも、女にとっては価値のある言葉だった。 (61) 2022/08/17(Wed) 0:07:32 |
ラウラは、役に立ちたいと願った。 (a20) 2022/08/17(Wed) 0:08:59 |
ラウラは、────。 (a21) 2022/08/17(Wed) 0:09:10 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニーかたちにならないものが、いかに確かであるか。それは誰にも分らない。 けれど確かに思う気持ちが、そこにあるというのなら。 ――きっと、そこに。同じく言葉にならない、思いやりと気遣いはあったのだ。 それを互いに、自覚していたかどうかは分からないけれど。 「私にとっては、私の命が一番だけど」 窓に映るあなたの横顔に、一度視線が引っかかる。 ん、と軽い息が漏れて、太腿を持ち上げるように座り直した。 「うん。お願い。 ドライブは、……そんなに好きじゃないのだけど」 文句を言うわけじゃない。ただ、窓の外に送る視線はどことなく硬いものだった。 「……」 そうして、沈黙の先。ビアンカは、あなたが語る答えを聞く。 行き交う車が通りすぎるたび、びりびりと微かに窓が揺れた。 求めていた答えを得たというのに、彼女はまだ沈黙の向こう側に暫し、佇んで。 「ふたり」 溜息。細く。細く。 「…じゃあ、もし。ふたり。お願いするなら、あなたは頷いてくれる?」 「うちで一番若い子と、うちで預かってる子──ヴェルデ。ふたり」 窓に映る彼女の顔は、微笑っていた。いつもの、仕事の時に見せる顔で。 (-239) 2022/08/17(Wed) 0:10:03 |
ラウラは、 また 間違えてしまった。 (a22) 2022/08/17(Wed) 0:10:03 |
ビアンカは、裏切った。 (a23) 2022/08/17(Wed) 0:10:22 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「あいつは、あいつにどうして周囲が甘えたがるか、 あいつが迷惑を掛けられた時にどういう顔をしてるか、 一度確かめてみろよとは言ってる」 そういうのが楽しいやつらが、 ましてや幼馴染に居るなんていうのは、 あいつにとって不幸であり幸福なことなのだろう。 いつだって、俺とマウロの貧乏くじを押し付けられるのは、 一番面倒見のいいあいつだった。 「今どき、女と寝た後の寝物語でも、 もう少し現実的な夢を語るだろうにな。 頭の出来が俺たちと違うのかリックはそれを本気で信じてる 古い知り合いとしては冷たい水を浴びせてやったほうが、 あいつの為かは今度議論しよう」 マウロも。 丁度らしさが戻って来たような笑みがこぼれ。 少しだけ安心をする。 ▽ (-240) 2022/08/17(Wed) 0:11:51 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロより、大きな大言壮語を聞くと、 珍しくぶはっ、と昔のように屈託なく笑い。 「おいおい。 同じ釜の飯を食ったくせに、 どうして俺以外のやつらはこう 自分の未来にロマンチストに育ったかなー」 目元の涙を拭い付け加える。 「生憎、俺は女意外にロマンを語らない主義でな。 賭けにしよう。 そのお前のでかい夢が叶ったときは、 俺がお前に煙草を一箱奢る。 お前の夢が頓挫した時は、 ――お前が俺に煙草を一箱奢りなよ」 きっとその煙草の味は、格別なものになるだろうと思ったから。 (-241) 2022/08/17(Wed) 0:12:15 |
【独】 piacere ラウラ傍にいれば救えたかもしれないのに。 勝手な行動をした先が今に繋がっている。 後悔してももう遅い。また、選ぶべき道を──…。 (-242) 2022/08/17(Wed) 0:13:42 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア明るく輝く街灯の下を歩き、少年はいつも通りに春をひさぐ。 祭りの影響らしく、近頃は外からの旅行者も普段よりずっと多く見える。 けれど蒼黒の帳が深まるほどに、人も車も減ってゆくもので。 今日のところは切り上げようと家路につくさなかのことだった。 かすかな物音。 夜更けに寄り道などするものではないのだけれど。 少年は、つい、足を止めてしまった。 この辺りではよく野良猫を見かける。 とは言え、寄ってくればすこし戯れる程度のもの。特別、猫が好きなわけでもない。 それでも、助けを求めるようにも聞こえたそれに。 気のせいであればそれでよいと、音の元を探して、暗がりへと歩を進めてゆく。 (-243) 2022/08/17(Wed) 0:20:22 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー鏡で見た自分の姿は、決して悪いものではなかった。 ポロシャツもこうやって見れば清潔感があるし、合わせてみたカーディガンも風通しが良く肌触りも悪くない。 自分のサイズを見ただけで知っているかのようにぴったりだったのだけが腹立たしく、仏頂面をしたままだけれど。 これでは文句の一つも言えないと、諦めるしか無い。 「……まぁ、悪くはないな」 それだけを口にして、店の大きなガラス窓越しに外を見た。 遠くに見える野外ライヴは盛り上がってるようで、ここまでにぎやかな音と歓声が鳴り響いている。 「騒がしい場所は好みではないが、試着室の中よりはマシだな。 ……良いだろう、服の礼にピッツァを奢るくらいはしてやる」 ピッツァは好物だ。 手軽に食べられるし、美味しいから忙しい日々重宝する。 だからこれは、決してこの男に流されているわけじゃない。 そう自分に言い訳をしながら、 会計とともに、買ったものや荷物を事務所に送るよう依頼してしまうと、さっさと店を出ていく。 貴方がついてくるならば、野外ライブの方へ足を向けるだろう。 (-244) 2022/08/17(Wed) 0:27:52 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 礼の言葉に小さな頷きと微笑を返す。 煙草は好きでも嫌いでもないが、灯った光は少し好き。 以前そんな話をしたような、していないような。 笑うあなたに肩を竦め ふっ、と吐息のような短い笑い声を零す。 揶揄ったかと思えば、さりげない気遣いを見せてくる。 だからこそ、これまで付き合いが続いたのだろうけれど。 驚きの表情を見て、内心でまた溜息。 やむを得ないとはいえ、 揶揄われるような隙を見せてしまった、と。 けれど、返ってきたのは―― 「……分かりました。 ついてきてください」 今日は、の続きに淡々と答える。 一瞬。本当に一瞬だけれど。 見惚れた。 そんな貌もできるのですね、と茶化す気もなくなるほどに。 だから淡々と返事をして、先導する。 数歩先を、後ろに続くであろう足音に合わせた速さで。 (-245) 2022/08/17(Wed) 0:30:26 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド「ない」 「だから今、覚えとく。 ……ま、べつに嘘なんかつかないけど」 嘘をついて他人を騙すなどという発想がないことは、ある種、純粋ではあった。 だから、ピノッキオが嘘をつくことも、言い付けを守らないことも、やはり、理解が及ばない。 「でもおれは、今もまあ、生きてはいられるし。 苦しまなくちゃいけないから、ほかのことはできないよ」 少年には、これ以外の生き方を選べない。 学がないとか、金がないとか、そういった理由以前に—— 呪われているから。 それでも、あなたの話してくれることは、なんとなく目映く思う。 屋上から見渡せば、きっと、街の遠くの方までよく見えるのだろう。 この街よりももっとずっと向こうの、陽の登るところまでも、もしかしたら。 「……それで、お兄さんは大人になって外へ出て。 コーキシンってやつは満足した?」 褒美、というのも、少年にとってはあまりしっくりこない。 けれど既に買い、ここにあるものを断っても仕方がないような気もする。 根負けしたように受け取れば、「ありがと」と一言。 (-248) 2022/08/17(Wed) 0:37:23 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 確認しました。はい、前日の死亡者に限らず、墓下全体から行使先を選んで構いません! 候補に関しても了解しました。生き残って能力使えるといいねのお祈りしているね、報告ありがとう〜〜〜〜Ciao! (-249) 2022/08/17(Wed) 0:40:40 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「うん」 あなたのうしろで、かつかつと石畳を踏む足音が響く。 ――素直な時は、疲れているとき。 彼女がかつて、自分でそう言っていた。 はたして街灯に照らされた化粧の奥には、隠し切れない疲労の色が滲んでいる。 けれどそれを見せないように、いつもよりさらに濃く、しっかりとメイクがされていた。 ただ灯った橙の灯りだけが、あなたのあとをついてくる。 バッグもポシェットも、鞄の類は何も持っていない。 ただ、いつも持ち歩いている日傘だけが、彼女の手の内で揺れていた。 「最近どう?」 特に意味のないような質問。 ゆらゆらと揺れて、尾をひいて、掠れて消えていく紫煙のように。 (-250) 2022/08/17(Wed) 0:50:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ甲高い声は一度だけ。 弱り切ってもう鳴けないのかもしれない。 路地の奥、光の届かぬ場所。 今日は曇りだ。月明かりもほとんどない。 夜目が効くとしても、少し遠くのものはほとんど見えない。 それくらいの、暗さ。 やがて、貴方の爪先に。 ぽす、となにか重く柔らかなものがあたり。 それから、地面に足を下ろせば、ぴちゃ、と水の音が鳴る。 「あら。」 それから響いたのは、女の声。 恐らく地面に落ちたなにかの、その数歩先にいる声。 こつ、こつ。 パンプスが地面を叩く音を引っ提げて、近づいてくる気配。 「子供がこんな暗がりに来るものじゃないわ。」 ある程度近づけば、薄ぼんやりと見えるのは。 暗視ゴーグルを付けている、可憐な容姿の女の姿。 それから、ふわりと漂う。 血と、硝煙の香りだった。 (-251) 2022/08/17(Wed) 0:53:20 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【街中】 日の暮れる頃。 祭りの灯りも未だ明るい中、少年は車の行き交う通りを歩く。 信号のそばで足を止める。 コツ、コツ。赤色に引き止められた車の窓を叩く——。 (64) 2022/08/17(Wed) 0:56:41 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>61 ラウラ 「おい、……火傷するまで握りしめるんじゃない」 開かれた手のひらに、赤くなった火傷の痕。 表情一つ変わらないけれど、痛くないはずがない。 手当しようにもここは路地裏で、水も氷も無いから冷やすことも出来ずに深くため息を付いた。 「そうか……。 だが、アイツが好んでいた煙草を買って吸おうと思うくらいには、慕っていたんだろう」 マウロが彼女のことをどう思っていたかは知らないが、この様子からそれを推察出来ないほど朴念仁でもない。 自分とて幼馴染の死に何も感じないわけではなかったし、今日一日、普段どおりとは程遠い時間を過ごしている。 「アイツらしい指示だな。 ……全く、証拠を必ず抑えろと言ったのにすぐ先走る」 その結果がこれかと。 先に手を回してやれなかった自分が腹立たしい。 だからこれは、少しでも何か今からやれることはないかという一つの提案。 「………ラウラ、あいつの部屋に行ってみないか」 (65) 2022/08/17(Wed) 1:22:06 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ 拍子抜けな返事を聞いて、かつての話を思い出した。 それでも揶揄う様子があまりにいつも通りだったから、 そんなことはないと、そう思って。……思い込んで、いた。 違和感はいくつかあったのにも関わらず。 冷蔵庫の中身を思い出して何を作ろうか、 なんて考えていると後ろからの声。 肩越しにちらと伺って、すぐ前を向く。 口元の灯りが照らす顔は、いつも通りに見えた。 「有難い事に盛況ですよ。 お祭りのおかげでお客様はたくさん。 今のところは大きなトラブルもありません」 だからいつも通り、業務報告みたいな返答をして。 一歩、二歩、三歩。 「……お酒の量が、増えました。 って言ったら、笑いますか?」 四歩目の足音の前に、苦笑が零れた。 (-252) 2022/08/17(Wed) 1:36:09 |
【独】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ/* ビアンカお母さん…………すき。 何この不器用で愛おしい人。惚れますけれど!? 死んだら泣く自信ある。いきてほしい。 (-253) 2022/08/17(Wed) 1:41:15 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「苦しまなくちゃいけない……? どうしてそう思う」 苦しみたくない、というなら理解できるが。 苦しまなければならないとは、一体どういうことか。 眉をひそめてそう問うと、手持ちの煙草に手を付ける。 紫煙をゆらゆらと漂わせて、強請られれば少しだけ過去に思いを馳せた。 「いや……夢を叶える前に、それぞれ養子に貰われた。 その後はいい服は着せてもらえたが、自由なんていうのとは程遠い生活を送っていたよ。 まぁもっとも……今は縁を切ってノッテに拾われて……、そこで幼馴染とまた一緒になったから夢は新しいものになった」 その夢も。 幼馴染が死んでしまっては叶えられるものでは、なかったのだけど。 しぶしぶながらも本を受け取ったのを見れば、教科書とでも思えと小さく笑っただろう。 (-254) 2022/08/17(Wed) 1:48:41 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォであるのなら、あなたが足を運んだのは三日月島の岬だったのだろう。 誰の物でもない島。何にも汚されていない、人々の憩う場所。 何より、一人になれる場所だ。 だから、あなたの声を他に聞くものはいない。 強いて言うのなら、地面に寝そべる黒猫くらいのものだ。 「初耳だな」 「必要とされてるなんて思ってなかった。俺は混血児だからな」 そんな声が、もしかしたら隣から聞こえてくるのかもしれない。 会議で見る時よりも、随分と落ち着いた声色。 ボスはともかく、頭の固いお偉い様方には白い目で見られていたことを覚えている。 そのおかげで、メイドマンに昇格できていないことも。 だから、他の誰が認めてくれていたとしても。 (-255) 2022/08/17(Wed) 2:11:46 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「今の今まで確認できてないだろうな。 あいつは誰かと喋りながら鏡なんか見られないだろ」 「失礼だって、顔を逸らせないんだ」 いつだって気ままな自分達に振り回されて、困っていただろうに。 まあ、この年になっても。それを悪かったと告げたことはないのだけれど。 それはきっと、それでも2人の事をリカルドがよく考えてくれているのを知っているからだ。 ▽ (-256) 2022/08/17(Wed) 2:27:14 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「突然変異を遂げたのはお前だってことだ。 そっくりそのまま同じ言葉返してやるよ、発情兎」 とはいえ、幼い頃からその片鱗はあったような気もするけれど。 少なくとも、自分達の前では確かにロマンのある話をしなくなった。 「はは、そりゃいい」 「もし頓挫したら、その煙草に特別に火を点けてやってもいいぜ。 人生で一度きりの大サービスだ」 もしそれがどちらに転んだとしても。 そうして同じように煙草を吸うことが出来たのなら。 きっと気分が良い結果にはなっているのだろう。 マウロも、そう信じていた。 「ま、そういう話をしにきただけだ」 「すっきりした。お前から話すことがなけりゃ、もう行くぞ」 (-257) 2022/08/17(Wed) 2:28:11 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「そう。よかったじゃない。 商売繁盛、なにより」 どこか遠くから、ひとびとの喧騒が聞こえてくる。 祭り。 皆が浮かれ、楽しみ、ひとときの夢を追い混ぜている。 ─その夢を提供する側は、こんなところで女二人、近所迷惑にならないくらいの声量で話しながら歩いているのに。 そして、あなたの4歩目を聞いて。 「それを笑うと、次は自分で自分をわらう羽目になるんだよね」 …苦笑を返した。 どうやらこちらも、部屋に酒瓶が増えているようだ。 「あなた、料理できたの」 かつ、かつ。 足音が僅かに間隔を狭める。 ほんの少し歩く速度をあげてあなたの横に並んだビアンカは、ちょっと失礼なことを聞きながら首を傾げた。 (-258) 2022/08/17(Wed) 2:33:28 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「よし、決まりだ。火までとは随分サービスもいい。 リピートしたいところだな お前の屈辱に歪んだ顔で吸う煙草は、 また格別だろうな――」 また一つ、人生に楽しみが出来た。 くだらない世の中だ、くだらない楽しみ方をして、 然るべきだ。 キティちゃん 「そっちも餌場に困ってもゴミ箱漁るなよ、不機嫌子猫」 笑って言うと、マウロが尋ねて来る。 付き合いたての男女の機微か? と揶揄いたくもなったが、 ここは大人として、ぐっとこらえて。 一言だけ。 ▽ (-259) 2022/08/17(Wed) 2:51:04 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「性格悪いな、お前がロマンとやらを語る女に見せてやりてえよ」 なんて冗談を返して。 君と、もう一人の幼馴染と。 変わらぬ日々を送れることを信じて。 「おう」 「また明日」 これが。 マウロという男と、君の交わした 最後の会話になった。 (-261) 2022/08/17(Wed) 3:02:50 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォやんわりとした拒絶に対して滅気た様子もないのは、拒まれたところで困らない遊びだからか。 それとも少しの生涯で諦めきれないくらいの一目惚れをしたのだか、なんて。 考えるべくもないことも、どういうふうに捉えるべきかは相手が決めること。 「そう、本当? オレの話に耳を傾けてくれる? さして面白い話が出来るわけじゃあないだろうけど、それだったら嬉しいかな。 結局人間、興味のない話なんて聞きたがりやしないものだから」 さも、相手が己に興味を向けてくれたかのように言う。始末が負えないものかも。 懲りない男はほんのちょっとの希望を取り上げて、相手の手を解放する。 埠頭の先を離れ、ひょいと跳ねるボールみたいに距離を開けて。手を振りながらに別れを告げる。 「またアンタに会いに来るよ。今度はアンタの好みそうなものを持って。 そのときにはパスカルのことも、もう少しだけ知りたい」 目で追ったならば少しの後に、花屋の配達車に乗り込むのが見えるだろう。 エンジン音が遠ざかって、その日はそれで、おはなしは終わり。 (-262) 2022/08/17(Wed) 4:01:09 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>65 リカルド様 「………、……申し訳、ございません」 深くため息を付く貴方を見て、出てくる言葉は謝罪のみ。 己の傷よりも、他者に迷惑をかけてしまうことの方が重大だ。 寧ろ傷のことなどこれっぽっちも気にもとめていないのだから。 「…………煙の、…匂いがするのです。マウロ様のお側に、いると。 ……ですが、それももう 消えて、しまって。…落ち着か、なくて」 火をつけたものの、好んで手をつけることがなかったそれを上手く吸うことなど出来ず。 煙だけが漂うように周囲に浮いていた。動けなくなったのは、そこからだ。 己よりも遥かに長く傍にいた貴方 達 に迷惑をかけるべきではないとそう思考するのに。そんな考えに反して思わず零してしまった本音に、表情に変化はなくともそれなりに驚いていた。 そうした中での提案だったものだから、思わずといった形で瞳を揺らす。 慕う者はもう居ないのだと認めたくなかったから、そこには近寄らずにいた。近寄れずにいた。 開いた手のひらをまた握りこんでしまうくらいには、動揺の色が見えているだろう。 それでも素直に頷くのは性分か。何を言えばいいか迷ってしまったからそれに留めるのみで、迷い子のように貴方の次の言葉を待ち目を見つめている。 (66) 2022/08/17(Wed) 5:34:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【路地裏】>>66 ラウラ 「別に無理にとは言わん。 だが、この場に留まるよりはよっぽどマシだと思って言っている」 その手も冷やすことができるし。と、火傷した手を差しながら言う。 きれいな手ではないのはお互い様だが、女性があえて傷を残すものではないと、そう思っているような口ぶりだ。 「お前は変にへりくだりすぎる。 上下関係があるのはそうだが、度が過ぎるのも考えものだぞ」 「……行くのを迷ったのは俺も同じだ。 だが……あの部屋を片付けてしまう前に見ておかないと、俺は後悔するだろう。 一人よりは二人のほうがよっぽど良いと思ったのだが……、お前はどうだ?」 くるりと背を向け、問をのせた。 紫煙の香りならば、あの部屋にはきっと染み込んでいるだろう。 貴方がついてくるならば、その香りを求めるかのようにマウロが過ごした部屋に向かって歩いていくだろう。 (67) 2022/08/17(Wed) 8:21:00 |
【独】 銀の弾丸 リカルド/*PL予想 あど :マキアート みん :ヴェネリオ はぐき :ソニー ポルティ :フィオレロ あれんだ :レヴィア gt :ストレガ れじ :ツィオ ここまでは確定でいいと思っている。 (-263) 2022/08/17(Wed) 8:43:51 |
【秘】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ → 小夜啼鳥 ビアンカ>> ビアンカ ……意外。 というほどでもなかったけれど、苦笑いの答えに はっとして。 ほっとして。 だから足音が近づくのに気づくのが、少し遅れた。 「それなりには、ですよ。 高級料理店の味を求められると困りますけれど、 ちょっとメニューの狭い大衆料理店くらいなら」 首を傾ける所作すら美しい女の、 遠慮のない問いかけには慣れたもの。 見得もなく謙遜もない回答を口にする。 そういえば、人に料理を出すのなんていつ以来でしたっけ そんなことを考えながらアパルトメントの階段を上がり、 小さな部屋の扉の鍵を開ける。 「いらっしゃいませ、お客様」 扉を押さえて、仕事の声色で中を勧める。 綺麗に整えられた部屋は、 几帳面なこの女のものだと一目でわかるだろう。 (-264) 2022/08/17(Wed) 9:02:18 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア月明かりもない暗闇を、そろりそろりと進んでゆく。 恐れはない。 暗がりには慣れているし、路地裏の静けさだって、騒がしいよりはずっと。 けれど。 何かを蹴った。 次いで、水溜まりを踏んだような音。 曇り空と言えど、雨までは降らなかったはずだ。 少年は首を傾ぎ、足元を確認しようとして。 ——その前に。 「……あんたも年頃は変わらないように見えるけど」 ふと息をつく。 現れた声の主が同業者でないことは一目でわかった。 であれば、こんな時間に出会うものの候補は多くない。 漂う血の香に思うのは、早く帰るように言われていたのにな、なんて諦念だった。 ツイてなかった。 或いは、言い付けを守らなかった罰だろう。 (-265) 2022/08/17(Wed) 9:14:57 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>57 ヴィオレッタ 「キミが悲しんでほしいならね」 心からの涙も、作り物の表情も、 そちらが望むなら見せるし、隠してもみせよう。 いつまでも勝負師の先達として手本でありたいから。 「そこまで想ってくれてるなんて嬉しいな…… いいよ。何にせよオレは、 ヴィーのやることを近くで見守るだけだから。 気が済むまで泣いたらいい。 仕事をするのは、気が向いたときでいいよ」 届けられた酒を口に含み、転がす。 こうして酒の肴の、話題にできる程度で終われるなら、 心の底からそうであってほしいと願った。 「……仕事が仕事だからね。 どうしても、心の準備だけはしておかなければ、 なんて言うけど。できて当然のものではないよな」 (69) 2022/08/17(Wed) 9:24:45 |
【独】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ/* せん!!ぱい!!!! 包容力の化身ですか?お兄様とお呼びしますか?? PCの前にPLが泣きますが??? あ〜〜〜〜恰好良い…………。。 (-266) 2022/08/17(Wed) 9:29:45 |
【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド「そうですね、まちぐるみであちこちに出し物をしているから、 ジェラートとかみたいに手に取る人はいるんじゃないかな……」 外からは楽団の演奏が聴こえ、その向こうでパレードの行進する音が混じる。 祭りの陽気に沸く人たちは、喉を潤すものを求めて屋台に足を向けたりもするだろうし、 なにかに怯えて見晴らしのいい場所を避けるなんてことも、しない。 金を受け取ったなら、見送りがてらにカウンターの中から出る。 ありふれた日常の風景。叶うならば明日の日にも同じ情景が続いたならいい。 もっともそれが叶わなくたって、同じように貴方は商品を手にすることは出来るが。 「……世の中、順番てなものがありますから」 ぽつりと、少しだけ低い声になったのは、それが花屋としての言葉ではないからなのだろう。 死ぬべきが誰からかなんて、わかりきったこと。 それを自虐的に口にすることは、ない。 見送りくらいは笑顔で。ガラスの扉が開き、呼び鈴が軽い音を響かせる。 「ありがとうございました。また明日も、よろしくお願いします」 (-267) 2022/08/17(Wed) 10:39:12 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「……まだ、オレにモノ教えて、くれるんだ?」 この先なんてどれだけあるものかもわからないのに。 指を絡めて手の平をむかいあわせにぴったりと押し付けて、身を寄せて歩く。 少しばかり体重を押し付けるようにして寄り添ったなら、相手はさぞや歩き難いだろうな。 「もっと早くに、こうしていればよかった」 言葉足らずはその真意を伝えない。ただ、高さの違う肩を擦り寄せるだけ。 外側の足の小趾が触れ合いそうなままで雨の道を歩く様子を他人が見たら、何と思うだろうか。 視線が絡み合うより前に、さっと顔を濡れた地面に逸らす。 普段他者の傍に寄りついていくよりもずっと言葉数は少なく、舌はもつれるよう。 促されつつに足を運んだのは、少し小洒落たリストランテだった。 色付きの証明は無粋でない程度に仄暗い印象があり、一つ一つのテーブルだけの空間を保つ。 街が祭り一色であるせいか、どことなく人の数はいつもよりも多くひしめき合って感じる。 前菜やコトレッタをバローロで流し込みつつも、なんとなく普段より軽率な話題は出ない。 当然、裏稼業を取り囲む情勢のせいもあるだろう。 軽率に切り出せないのは、死んだ人間の立場のせいもあるだろう。 (-268) 2022/08/17(Wed) 11:23:04 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ【街中】 誰かに差し入れするように階段の裏に置き捨てられたウォッカ。 金色に光を反射させる瓶を視界にいれながら、男は無人のバーの裏で一服し立ち去った。 その足で青果店に向かい、沢山の林檎を紙袋に抱え。 笑顔の店員に見送られながら、アーモンドプードルとバニラオイルを買い足していく。 「ボンジョルノ、お嬢さん。 今日も予約をしたいんだが――」 近道の路地裏を通り過ぎて見慣れた花屋に挨拶をすれば、 黄昏まで普段と変わらぬ一日を過ごすのだ。 「あのとき食べたパネッレは何処の屋台だ? 何処も同じように見える」 祭りの喧噪に目を配らせつつ、僅かな寄り道の間、人々の中に溶け込んでいった。 (70) 2022/08/17(Wed) 11:25:28 |
【秘】 愚者 フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「昔、俺のいた孤児院の環境ったら酷いものじゃなくて。 俺の中では孤児院って負の象徴だったんですよ」 「そこは鐘が鳴るんですね。 飢え切った時に、 健康診断とは名ばかりの値段付けの前に、 冷え切ってこのまま二度と目覚めたくない時に、 ゴォンゴォン、キンコンコンコン。って。 ずーっとそれが鳴るから、もうそれを聞くたび身が竦んで」 いつの日だったか。 遠い昔。下手をするとまだフィオレロがフィオレロじゃく、 『シルヴィオ』と呼ばれていた頃。 「でもヴェネリオさん……の仕事を見てたら、 こんな来るたび体を強張らせなくてもいいのかなぁ、とか。 あんなに負の集合体みたいだった孤児院が、 誰にでも未来はあるんだよなぁってちょっと思えてですね」 「俺の記憶の債務をひっくり返してきたヴェネリオさんって、 やっぱ凄いなぁって思ったんですよねぇ。 俺ももしここで育てられてたら、まあ何ていうか……」 気恥ずかしくなってきたのか、所在無さげに髪に触れつつ。 まあ、こう。だの煮え切らない事を散々呟いたあとに。 「死ぬ前には話しますよ」 (-269) 2022/08/17(Wed) 11:56:17 |
【秘】 愚者 フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ──シルヴィオが死んだ数日後、 貴方のもとに一つの花が届けられる。 鉢に入ったカランコエ。 元々死後には送るように手配していたのだろうそれは、洒落た手紙一つなく、差出人の名もなかった。 答え、言いそびれてましたからね。 (-270) 2022/08/17(Wed) 11:56:59 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ「私は良いのよ。」 「子供じゃないから。」 地面に落ちた何かを跨いで、近くに立てば。 こちらの方が少し低い視線。夕闇の瞳が見上げるように。 手に持っているのは、消音器付きの小型拳銃。 そうして地面に落ちたそれは……… アルバ・ファミリーの構成員だったもの。 「もっと奥でやればよかったわ。」 「ごめんなさいね。」 小さな弾を、銃に込める。 淡々と事態が進んでいく。 夜を出歩く者にとって死は、ごく当たり前にあるものだ。 それを齎す事だって、同じように。 とくに、暗殺の場においては。 目撃者は、"0"でなければいけないから。 「何か恨み言はあるかしら。」 銃を眺めて、きちんと使えるか確認しながら。 温度のない声で問いかけた。 (-271) 2022/08/17(Wed) 11:58:21 |
暗殺屋 レヴィア(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/17(Wed) 12:00:09 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルドはたりと翠の瞳が瞬く。 長い金糸の睫毛が、ほんのひととき、白い頬に影を落とした。 「それを望むヒトがいるから」 「いや、えっと……もういない、けど。 あの女が望んだことの中で、おれにできるのってそれしかなくて」 燻る紫煙を、見るともなく見る。 あの女もよく煙草を吸っていた。 熱かったな、と。ぼんやり思う。 「孤児院から出るだけじゃだめで、三人でいるのが大事ってこと?」 小首を傾ぐ。 金があれば何もかもが解決するわけではないらしいこの世界は、むずかしい。 教科書だなんて学校みたいだと考えながら、すこし古びた絵本の表紙を撫でた。 (-272) 2022/08/17(Wed) 12:04:39 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「いくら教えても物足りないだけだ」 まるで、 のように寄り添う体。 歩きずらいと離そうにもあまりに浮かれている表情に、返してやるのは気取った男のため息だけだった。 「俺ももっと早く引き抜いておくべきだった、何もかも遅いがな」 そうしていたら、この重苦しい食事もメインディッシュ後のドルチェのタイミングを伺う店員の顔も青白くならなかったのだ。 「優秀な引き継ぎ先が軒並み潰されて面倒なことになった。 おまけにお気に入りの縁も切れて全部パァ。 問題を起こす部下はいるし……何か起きたら責任をとるのは誰だと思ってんだ。」 ルビーの輝きで喉を潤し、さっくりとした衣に包まれた肉を一口食べればまたフォークを横におく。大男にしては進まぬ食事の中、視線は常に一人を見つめていた。 「どこの仕事場でもこんなことは茶飯事だが、 運が悪すぎて敵わない。天に見放されてるみたいだ。 それとも向かえにこられるの間違いか、はは。 ――なんだか、いつもとは逆だな」 グラスを三度空にして残った滴を回し揺らす。 照明が照らす表情に変わりはないまま、口が回るのは酒のせいにしておけと緊張しきってる向かいのグラスに残り一滴まで注いでやった。 (-273) 2022/08/17(Wed) 12:20:43 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ヒットオアスタンド ヴィオレッタ「ふふ。 お部屋であんまり、かっこういい料理を出されてもびっくりしちゃう。 ……トラットリアくらいが、楽でいいの」 いつも酒の席でかわされるような気安いやりとりに、随分と楽し気だ。 ころころと軽い笑い声が響き、街灯に照らされた影が伸びて、また縮んで揺れていく。 階段を上がる時も、なんだか興味深いあちこちを眺めながら後に続いて。 「ん。…いいお店ね」 扉をくぐって、ぐるりと顔を巡らせて。 なんだか楽しそうな声で、芝居のような言葉を返した。 声量はそれほど大きくはないけれど、どこかはしゃいだ様子を隠そうともしない。 「ひとり?」 上着を脱いでくるくるとまとめて、傘と束ねて手の中で弄ぶ。 さすがに、主人よりも早く我が物顔で部屋の中を歩んでいくほど傍若無人ではないようだ。 (-274) 2022/08/17(Wed) 12:21:54 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 愚者 フィオレロ座り込む男を見下ろして、その譫言のような言葉を聞く。 誰にもその真実を証明し得ないこの全てが、 たとえば虫のいい幻覚や妄想の類であるのなら。 自分にとって都合の良いかたちというものが、これだとは。 いったい自分という人間はあなたに何を望んでいたのだか。 「お前がそれで後悔してないならな」 口にした言葉は、清々したか、という問いに対してのもの。 こちらの認識としては返答というよりも、 殆ど自問自答の独り言のようなものにはなるけれど。 当然あなたが後悔していないなんて思ってはいない。 確かに最後に交わした会話の内容は、何れかの死、 或いは両者の死を前提としてはいたけれど、少なくとも。 あなたがあの後すぐに死ぬ気で居たようには思えなかった。 「清々するわけもない。 こんな事になるなら、あの時殺しておけばよかった。 誰だって生きられるなら生きていて欲しかった。 それでも死にたいと思った形で死ぬ自由だってあったはずだ。」 「お前だってこんなのは望んじゃいなかっただろう」 あなたの知る幼少期、ラストリカートという子どもは 無口で、慎重で、けれど善良で素直な子どもだった。 その人間性は結局の所、厭人的な態度で糊塗されただけで 本当の所は、今も何一つとして変わらないままだ。 (-275) 2022/08/17(Wed) 12:24:14 |
コルヴォは、誰かに言った。「あの時殺しておけばよかった。」 (a24) 2022/08/17(Wed) 12:28:40 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ「…危ないから、ここを離れたいかなと思って」 あなたをここにしばりつけているのは、私でしょう。 ↓[2/3] (-276) 2022/08/17(Wed) 12:29:52 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア「……そ」 返す音は、ごく短い。 驚いていないわけではないのだけれど、どうにも、こんなときさえ上手く感情を表現できない。 一応、少年自身もアルバ・ファミリーの息のかかった者ということになるのだろう。 とは言え末端も末端、しがない街娼に構成員の知り合いもそういない。 だから、落ちているのは知らない死体。 少年も、これからそうなる。 それでも未だ、恐怖はない。 「いいよ」 「……よくはないか」 「でもあんたも、そういう仕事なんだろうし。 仕方ないよな、おれも言い付け破って早く帰らなかったし」 逃げる素振りもなく、命乞いをするでもなく。 「恨み言はべつにないけど」 「頼み事ならひとつある」 少年はあちこちのポケットへ手を伸ばす。 それは怪しい動きをしたとして、即座に撃たれても文句を言えない行動だ。 けれど、何のことはなく。 掏られても被害が少なく済むよう、あちこちに分けて隠し持った金銭を取り出すだけ。 あなたがそれを許すかは、やはり別の話だが。 (-277) 2022/08/17(Wed) 12:32:39 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ女の顔にも感情は全く浮かばない。 この空間で、表立つ感情はほとんどなく。 こんな状況だというのに、まるで病院の待合室のような 無機質な雰囲気さえ感じさせる。 最も、今待っているのは治療ではないが。 「そうね、仕方ないわ。」 「暗殺屋だもの。」 殺しを楽しんでいる、という風でもない。 本当に、ただの仕事なのだろう。 命乞いの一つすらしない貴方に、 「生への執着がないのね」なんて、呟いて。 「そう、興味ないわ。」 なんて貴方の言葉には返しながらも、 安全装置を外した銃口を貴方に向けることは、まだ、ない。 女はプロだ。その動きに、此方への害意が含まれてない事 くらいは容易に感じ取れる。 だから言葉とは裏腹に、貴方の動作が全て終わるまで 貴方の事を見守り続ける。 「お金ね。」 それをどうしたいのか、と。 夕闇は貴方を見つめる。 (-279) 2022/08/17(Wed) 12:56:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 害のない毒 マキアート丁寧に唇の間を割って踏み入る舌先を迎え入れて、動きを阻害しない程度に絡め合わせる。 ふう、ふうと荒く途切れる呼吸は、口の中をなぞられる度にほどけた声を混じり合わせた。 落ち着いた、けれど平時よりも音の大きい鼓動が脈打っている。 壁を隔てた向こうにある喧騒も、安全が担保されているからにこそ楽しめるもの。 追い縋るような唇が、会話のために離れていく舌の先を遅れてついばんだ。 「もうちょっと、体重掛けても大丈夫かも」 膝に引っかかったボトムを、蹴り足だけで足首まで下ろす。 ソファのようではないものの、ごく低い位置にある肘掛けにもたれてスペースを開けた。 そろそろ、我慢できなくなって痺れをきらしたか、 背中の後ろで己の指同士を組み合わせていた拘束を解き、視界の外にしのばせる。 密着し合ったままではどうにもならない腰の擦り付け合いをどうにかするために、 手の平で包むように腰を撫で回して、形よく締まった尻を持ち上げるように手を添えて。 そのまま腰を浮かせるように上にスライドさせる。 「ね。もうちょっとほしがっちゃ、ダメ?」 吸い上げた薄い痕を、襟元から胸板の真ん中まで点々と。 遠くなった口元の代わりに、胸筋の下側についた乳首を唇で挟んだ。 舌で乳輪を縁取るように優しく円を描くように舐め上げて、焦らすように尖らせた舌先で捏ねる。 戯れるような優しい愛撫とは裏腹に、押し潰されていた陽物で太腿を叩くように腰を揺らした。 明るい色の下着の一部を色濃くして、先走りが滲んでいる。 押し上げられた下着を窮屈そうにして、へこへこと情けなく、股の下で腰を振っていた。 (-280) 2022/08/17(Wed) 12:57:06 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ「……それは、」 揺れ動く紫煙越しに貴方を見た。 金の睫毛が影を作るほど俯いた表情は、笑ってはいないだろう。 「死んだ親にでも言われたか。 マフィアの世界に居るような子だ、いい環境にはなかったことくらいはわかる」 子供の苦しみを望む親など、それは親ですらないのではないかと思う。けれども自分のような孤児や、貴方のような子供はいつの世になっても居なくなることはない。 正義のミカタを気取るわけではないが、この腐った世の中を変えたい。 そう思って拾われたのだ、ノッテという集団に。 「俺には親がどれだけ特別なのかはわからん。 だが、お前が苦しめば……悲しむ者がいるのではないか。 ……お前たちは、家族なんだろう」 口下手な男だから、どれだけ貴方に伝わったかはわからない。 貴方とこんなに話し込んでいるのはきっと初めてのことだ。 やはり、子供のことを見捨てるのは自分には出来そうもない。 小首を傾げ揺れる金の髪を見えて、ふ……と紫煙を吐いて、口端は弧を描いた。 学の浅い少年にはまだまだ想像がつかないようだ。 「そうだな。俺が二人を外に連れていくと思っていたし、二度と会えないと思ったら苦しくもあった。 今でこそ外を自由に歩けるが、3人で同じ景色を見ることが俺にとっての夢だったんだ」 マウロを同じ立場まで登らせて、同じ高さからと。 その夢はもう、叶わないものとなったけれど。 それでも、貴方にも苦しむより前を向くこと、上を目指すことはあきらめないで欲しいと思った。 (-281) 2022/08/17(Wed) 13:33:08 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ視界の端で、黒猫が涼しげな日陰で寛いでいる。 世間一般に不幸の象徴とされ嫌われる黒猫であっても、 誰に嫌な顔をされるでもなく、気儘に手足を伸ばす事ができる。 平穏で、長閑な場所だ。 「能の無い奴は、ノッテには不要だ」 ノッテファミリーは個々の能力を重視する。 それはメイドマン未満の構成員であっても例外ではない事だろう。 仕事を与えられるという事は、認められている事の証左。 何よりも、どのような形であれファミリーに属し続け、 そうして今日まで生き残っている事が実力の証明となる。 たとえ今は地位ある者であっても、 頭が固いだけで、相応しい力が無ければ何れは蹴落とされる。 きっといつかは誰もが事実を認めざるを得ない時が来る。 つまるところは、裏を返せば。 「あんたが何であったとしても。 居場所があるって事は、必要とされてたって事だ」 「あんたの居場所は、あったんですよ」 それは何れも客観的な事実として。 あったはずだったのだ。これからも。 溜息を吐いて、一度言葉を切った。 (-282) 2022/08/17(Wed) 13:34:57 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ「もう少し時間潰しに付き合ってもらえます?」 寄せては返す波の音を遠くに聞いて、暫し下りた沈黙の後。 隣へ視線は向けないまま、あまり答えに期待してもいない言葉を 最後に聞いた時より、随分と落ち着いた声の主に投げ掛けた。 こちらからすれば相手は真実そこに居るわけでないのだから、 つまりは許可など取る必要も無い事ではあって。 「周りがどう思っているかは一度置いておくとして。 結局生きるなんて事は自己満足の連続だ。何にしたって、 あんたにだってやりたい事はあったはずでしょう」 「あんたはどうしたかったんですか」 或いは、ただ認められたかったのか。 或いは、ただ慕う誰かの為に力を尽くしたかったのか。 或いは、ただ自分の手の届く所にあるものを守りたかったのか。 飽くまで同じファミリーに所属する他人でしかない掃除屋は、 たとえばあなたの抱えた未練の類をどうこうしようだとか。 そんな立派な考えを持っているわけではない。 結局の所は、単なる時間潰しでしかないことだ。 (-283) 2022/08/17(Wed) 13:36:00 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>67 リカルド様 貴方の言うことは最もだ。この場に留まったところで何かメリットがある訳でもない。 それを理解していても、今の今まで動けずにいたのは確かだが。 差された手に一度視線を落とし、僅かな間をおいて頷く。 一人であればそのまま放置していたものとはいえ、やはりこれについても貴方の言うことが正しいだろう。 「……そうした、つもりは。…気を付け、ます」 女の中では普通なものだから、そのようなことを告げられるとは思わず。 けれど数日前のツィオ様の言葉を思い出して、 そうした面も含めての言葉だったのだろうかと思案する。 その答えを出せるかどうかはともかくとして、地面に縫い付けられたように動けずにいたその足は、背を向ける貴方を追いかけて動き出す。 決して気持ちが晴れる訳では無いだろう。それでも行動しないことよりも己のためになる。 そんな気がした。 「……、…着いて、行きます。ラウラもきっと、後悔します から。 ………………リカルド様、…ありがとう、ございます」 喧騒が近づく。表通りは今日も楽しげで、変わらない日々だ。 賑わう人々を眩しいものでも見るかのように目を細め見て、そっとポッケの中に煙草をしまう。 貴方から紫煙の香りは漂わないけれど、やはり幼馴染と言うべきか。 追いかけるその背が上司の姿と重なって、ほんの一瞬だけ立ち止まり、路地裏を見つめてからまた歩き出すだろう。 貴方の背を追って、あの人の部屋へと。 (73) 2022/08/17(Wed) 13:48:12 |
ラウラは、探している。 (a25) 2022/08/17(Wed) 13:50:56 |
ラウラは、誰かといれば見つかるだろうか。 (a26) 2022/08/17(Wed) 13:51:11 |
ラウラは、────。 (a27) 2022/08/17(Wed) 13:52:26 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「何だって人の話に実際興味があるかなんてのは 大抵は、聞いてみなければわからないものでしょうよ」 なんてのは、何処までも一般論でしかないのだけど。 仕事中であれば一笑に付したであろう希望的観測も、 今は言及はせず、告げられた別れには軽く片手をあげて応えた。 あなたの言葉を大して重みのあるものだと思ってはおらず、 実に気の多い人種のその場限りの言葉だと思っているために。 その場から何処ぞへ足を向ける事は無く、 離れていくあなたを視線だけで見送って。 花屋の配達車と、遠ざかっていくエンジン音をまた見送る。 それらがすっかり遠くへ消えてから、漸く喪服姿も港を後にした。 また、があるかは互いの縁次第といったところ。 (-284) 2022/08/17(Wed) 14:10:50 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロまだあつあつの牛肉の味わいをビールで流し込み、ホップの苦味で満たされたらまたパニーノを齧る。 食べ汚いわけではないが、まるで成人したばかりの食べ盛りみたいに屋台料理を口にするさまは、 良くも悪くも年の近しい人間だとはお世辞にも思われないかもしれない、なんて。 生和えを聞けたならいっそうに嬉しそうに頬骨の上に皮膚が持ち上がる。 屈託のない笑顔はやがてレースの熱気に飲まれ、馬の競り合いに一喜一憂していた。 レースを見守っている間、相手の眼下に見える青年は祈ったり拳を握ったりと忙しなく、 自分の勝ちが決まったなら祝杯とばかりに手にしたビールを一気に空にした。 手元の食事もレースを見ている間になくなってしまって、両手で祈るように瓶を握る。 街の裏側で起きていることとは少しも関係がないように明るく、賑やかで。 健闘を称える声が掛けられた時に見上げた丸い目は、相手の憂いとは欠片も関係ないようだったろうに。 「祭りの期間内にトライアル・ランと本番と、アフター・ランもあるんだって。 ほとんど毎夜、こんな感じ。競り合ってるのは馬同士じゃなくて地区同士だから、 日によって馬が替わったりもするけど……今日は運がオレに味方したみたい」 これで楽しさを見出したなら、相手もまた訪れるかもしれないと注釈を。 街の祭りを貴方がみとめたことを歓迎するように、期限良さそうにしている。 それで、と。一度視線がふいとそれて、上目遣いになるようにおそるおそる目を合わせる。 賭けに勝ったその内容を説明する、それだけのことなのにやけに焦れた間が空いてしまう。 空いた手が相手の手首を掴んで、くったりとしなだれるような力が掛かって、一歩距離を詰めて。 次いだ言葉は先までの気軽な約束とはもう少し違った、しっとりとした熱がある。 熱気で匂いなんてほとんど混じり合っているはずなのに、わずかに癖のあるアンバーが香る。 ほんの一瞬だけ、ジェイドの奥に陽炎のように揺れる熱が灯る。 「朝までなんて言わないからさ。もうちょっとだけオレと夜を過ごしてもらって、いい?」 (-285) 2022/08/17(Wed) 14:23:27 |
ツィオは、誰にも見つからないところで、不味そうに煙草を吸う。 (a28) 2022/08/17(Wed) 14:36:14 |
ツィオは、今日も、自分で、煙草に火を着けた。 (a29) 2022/08/17(Wed) 14:36:39 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>73 ラウラ リカルドはツィオほど、気を使った優しい言葉をかけてやることは出来ない。 そんなに上手く口は回らない。 それでも意図が伝わったと感じれば、小さく口元に笑みを浮かべて歩く。 そうして、暫く街中を歩けばマウロが寝泊まりをしていた部屋にたどり着いた。 大家に事情を話せば、部屋の鍵をもらうことは出来たから、簡単にその戸を開くことも出来て訪れた二人を拒むことはない。 蒸し暑い空気に、マウロが好んでいた煙草の残り香が漂っていて、いつ帰ってきてもおかしくないとさえ思えるくらいだ。 それでもまずはラウラの手当が先決であったから、エアコンのスイッチを入れると流し台にラウラを導いて蛇口を捻った。 「まずはその手を冷やせ。治りが遅いと腕も鈍る」 「…………、」 生真面目からのぶっきらぼうな物言いは、ツィオと比べれば幾分マウロの方に近かっただろうか。 貴方が手を冷やし始めるのを確認すれば、少しずつ冷えてくる部屋を見回してある一点、大事そうに飾ってあるそれをみつけて、そこから視線を外せなくなってしまった。 (74) 2022/08/17(Wed) 14:38:48 |
リカルドは、マウロと同じものをちゃんと持っている。 (a30) 2022/08/17(Wed) 14:39:37 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「ロッシなら少なくとも確かか……ああ本当にとばっちりだ」 俺たち二人が騒いで止めてももう遅い。 動く必要があるのは鎮火した後の騒動の片付けだ、 「にしても、厄介なことになった。 ……お前狙われてねえだろうな?ただでさえ目立つんだ。 今日にでもスーツが届くから、戻ったら着替えておけ。 無駄に散歩するのもやめろ、言われなくてもわかってるだろうが連絡の仕方が雑なんだよ……今日は戻らないがそのあとはきっと部屋にいるから。 おとなしくしておけよ、今は武器を構える時期じゃねえ」 (-286) 2022/08/17(Wed) 15:50:08 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* は〜〜い確認しました! ゆっくりおやすみしているのよ、ありがとう〜〜Buona notte〜〜 (-287) 2022/08/17(Wed) 17:06:09 |
【神】 花で語るは ソニー「マフィアの情報狙いのニュースメディアは多くはない、けど。 いずれあることないこと書かれるだろうな。そうなる前に沈静化しないと」 祭りのニュースに紛れているうちが花。その後には市井に混乱も招く。 みかじめ料の徴収が滞れば自分たちの活動にははっきりとした支障を来す。 事件の原因を明るみにするのは前提としても、早いところ襟を正す必要がある。 ちら、と一昨日の時にも不安そうにしていた、未成年の方をみて。 「なるべくルチアやビアンカみたいな、協力者の人間には影響が及ばないように心がけるよ。 狙ってくる人間がどういうやつらであれ、力を削りに来るなら相応の人間が前に出る必要がある。 ……心配ない。タダでやられたりやしないさ」 もしも誰か、あるいはノッテが狙ってくるとしても、回りくどい手段を使うヒマはないはずだ。 狙われるのは扱われ方のあまり大きくないアソシエーテよりもソルジャー、それよりも。 どうあっても、非力な彼女たちには矛先は向かない。その筈だ。 今回の結果を受けて、そう信じてしまっている。 女達の顔を見て、安心させて。目上の彼の言葉を聞いて、同意して。 実際のところはからいがどれだけ形になるかはわからないでも、彼女らを守る努力はするつもりだ。 (G35) 2022/08/17(Wed) 17:21:03 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 愚者 フィオレロ理由を問われて、肩をすくめてわらう。 何でと言われてもなぁ。 口が利けたとしても、状況から想像できる以上のことは この男は言わなかっただろう。 あなたとしても思わず口に出た程度で、 さして重要なことでもないはずだ。 彼も死んでいるという事実は大変な情報かもしれないが。 とん、とん。一定の間隔であなたの背を叩く。 落ち着かせることと、もう大丈夫かの確認を兼ねて。 彼は店を開いている間は殆どカウンターの向こうにいたものだから、 こうして触れてくるようなことも大よそなかった。 あなたがアマラントで酔い潰れたことがあるのなら、 覚えのあるやさしい手付きだったかもしれない。 (-288) 2022/08/17(Wed) 17:23:18 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>74 リカルド様 歩を進め部屋が近くなると、何故だか鼓動が早くなる。 どうしてかは己では理解できなくて、貴方の後を追いかけながら小首を傾げてみたり。 大家への話を通し、鍵を借りて上司の部屋に辿り着くまではそう時間もかからなかったはずだ。 手際のいいその様子に何を思うのか、背後から静かに眺めていた。 扉を開けば夏特有の蒸し暑さが身を包んだ。それに加えて求めていた紫煙の香りが漂ってくる。 あれからそう何日も経っていないはずで、先程までも匂いだけは纏っていたが……懐かしいような、そんな気持ちになった。 手当を促されれば大人しく従うだろう。 蛇口から流れる水は少しの間だけ温くて、次第に冷たくなるそれを患部に当てていれば、ようやくといった形でジワジワと痛みを自覚する。 ぶっきらぼうな物言いは確かに上司に近い。 同じとは言えないが、ここでもまた似たものを感じて彼を想う気持ちが強くなる。 水の流れる音。エアコンが動く音。静かなこの場にはそれらがよく響いているのを感じて、女の視線が部屋を見回すように動く。 そうしていれば貴方は視線と視界におさまるからその様子を見つめて、そうしてある一点に向かっているのに気づきを得るだろう。 「……………写真、ですか」 遠目ではそれがどのようなものか理解はしづらい。見ようにも手を冷やすようにと言われているから、まずは問いかけるのみだ。 (75) 2022/08/17(Wed) 17:41:22 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 無風 マウロ一歩、また一歩と。 誰かが住んでいた部屋から遠ざかる音を響かせる。 ――残念だったなあ、全く。 これが落ち着きさえすれば、声をかけるつもりだったんだが。 三人でつるんでいた分、ツィオにもしなきゃなかったし。 あいつのこと自体はそこまで好きじゃなかったから、 特段気は進みはしなかったが。 お前は先代が死んだばかりの俺に昔の俺に良く似ていたよ 上げれば切りが無いが、少なくともそのあたりの奴よりはよっぽど。 愛想を覚えれば割といい部類の幹部にでもなれたんじゃないか? ひょっこり起きてくれでもすれば、言えることも多いんだが……。 「この穴はしばらく埋まらんぞ」 死人にかける言葉は少なくていい、 ありもしない未来を語る必要はないだろう。 戻ってくるのなら早くしろ、部屋なんて残してる暇はないんだ。 お前の代わりだっていらない。 精々ボスの面倒を見ながら首を長くして待っているんだな。 (-289) 2022/08/17(Wed) 17:56:36 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → ”昼行灯” テンゴ国籍問わず様々な料理に詳しく、知識も幅広かった彼は、 東洋式の黙祷もきっと知っていただろう。 けれど、あなたが何とはなしにでも 感謝の念を感じていたとしたら、それは錯覚だ。 この場に在ったのは、彼の持っていた人への思い遣りを取り落とした、 押しつけがましい怨念のようなものでしかなかったのだから。 そうして去り行くあなたの背を、見送るものはなかったのだった。 (-290) 2022/08/17(Wed) 18:01:59 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ「それが普通だと思うな。本質的にはみんな自分以外のために死にたいわけじゃない。 自分と関係ないもののために危険に晒されるのは嫌だ。 ……そうじゃない人もいるんだろうけれど」 今この状況のために義憤にかられている人だとか、復讐を誓う人々だとか。 自分以外の何かのために命を投げ出す人たちがいるために、こうやって争い合うことになるのだろう。 ハンドルを握っている男がどちら側にあるのか、なんてのは常通りの顔からはわからないかもしれない。 ゆっくりとカーブを曲がり、建物の間から遠くに海が見える。夕暮れの色に照らされた美しい海。 いつもだったらそれを楽しむ余裕があったかもしれないし、 その向こうにあるのだろう本土の岸辺を想像することもあるのかもしれない。 迂回するように街の周りを走る車は、もうじき折り返す頃に入る。 ふたり。その中に相手が、己を入れなかったのを聞いて、ちらと視線がかすかに動いた。 「……一人で外に出していいの? 自活出来ない年じゃあないだろうけど。 きっと、ビアンカがいなかったら、戻ってきちゃうよ。キミのことが心配で、さ。 笑って送り出してそれっきり、なんて。オレはずるいと思っちゃう」 貴方の表情が引き締まるのと反対に、男の唇が中央に集まるみたいに結ばれた。 引き受けかけた先の時とは違って、適切だろう判断が下されることを、渋るように。 より良くあるようにと送り出されることの寂しさを想像して、何度か瞼がまたたいた。 それがどんな気持ちになるものかを、しっているかのように。 (-291) 2022/08/17(Wed) 18:07:58 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「俺はガキか。」 少し不服そうにする。 親友にしか見せることのない反応ではあるが。 「狙われているかは知らん。が、警戒はしておく。そちらも気を付けろよ。大事なものを失う気分はそう何度も味わいたくはない。」 そうとだけ言って、立ち去ろうとする。 (-292) 2022/08/17(Wed) 18:21:51 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー「勝手にすればいい。死にたがりなんて。 面子も仇討ちも、…血の掟もなにもかも、 くそくらえだ。 私は、そうじゃない」 呪詛のように吐露をする。 さんざんに噛んで味のしなくなったガムのように、 そんな拘りはもう彼女の人生には必要ないのだ。 ただでさえ、苦々しい鉄と泥の味ばかりが口の中に残って、今でも忘れられないのに。 ごう、と窓が風を裂く音。 青、金、緑、紫、オレンジ。 揺れる海は、うねる髪のようにさまざまに姿を変える。 すぐに太陽が沈み、その色のいくつかは失われてしまうけれど。 ――太陽は、また明日も登る。 けれど、同じ波が見られるとは限らない。 「知らない。 エリカの方は若いつっても十八。どうとでもするでしょう。 ヴェルデは──……」 それは、優しさなんかじゃなかった。 相手のことを考えない、押しつけがましい、一方的なものが、 優しさや思いやりなんかであるはずはなかった。 彼女は、 ▼ (-293) 2022/08/17(Wed) 18:25:18 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー▼ 「私が拾ったガキに、私を不快にさせる権利なんてないの。 笑って送りだすつもりもない。 ケツを蹴り上げて追い出すから、安心して。 二度とこんなところくるんじゃないって。 この2年、ずっとずっと、面倒くさくてたまらなかった。 万が一死なれでもしたら本当に、最後まで面倒じゃない。 そこまで私の人生を左右する権利なんて、あのガキにはない。 絶対に、ない」 女でもなく、娼婦でもなく。 母親のような――それも、子育てなんて全くうまくない、最低で最悪な――顔で、悪態をついた。 本当のことなんて何一つ言わない女は、 自分自身にその顔を見せつけるかのように、 窓をじい、と見つめていた。 (-294) 2022/08/17(Wed) 18:27:45 |
ヴェルデは、一歩、石畳を蹴る。 (a31) 2022/08/17(Wed) 18:34:03 |
ヴェルデは、絵本を落とした。 (a32) 2022/08/17(Wed) 18:34:17 |
マキアートは、「この薬はダメだよ。債務者に使うには高価すぎるから」 (a33) 2022/08/17(Wed) 18:36:02 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ「旅行はべつに、したっていいけど」 少年の手が、あなたの細腕を遠慮がちに掴む。 振りほどくのは簡単だ。 少年があなたにこんなことをするのは、今まで一度だってなかっただろう。 「——二人でならな」 「危ないってんなら、あんたも同じじゃないのか」 「様子がヘンなのってさ、最近何かしてるのと関係ある?」 それから、こんな風にあなたの行動の真意を尋ねることも。 翠の瞳はじっと、あなたを見ている。 (-295) 2022/08/17(Wed) 18:36:19 |
マキアートは、「この薬もダメだよ。すぐに内臓がダメになって、売れなくなっちゃう」 (a34) 2022/08/17(Wed) 18:36:24 |
翠眼 ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/17(Wed) 18:36:48 |
マキアートは、「ダメダメ言い過ぎかな?ごめんね」と謝りながら、カメラを持った。 (a35) 2022/08/17(Wed) 18:36:57 |
ヴェルデは、縛り付けられているとは思っていない。 (a36) 2022/08/17(Wed) 18:37:23 |
ヴェルデは、自ら選んだのだから。 (a37) 2022/08/17(Wed) 18:37:38 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 小夜啼鳥 ビアンカ「悪いが、特定の人間に絞り込めていない状況だからな。俺からはその質問には答えられんよ。強いて言うなら…お前さんに理由無く近づく輩は全て警戒しておいて良い。」 「例え身内であってもな。」 誰が犯人なのかは分からない。 だから、身内だからと気を許すなと伝える。 「…お前さんは失うなよ。大切なものをな。」 (-296) 2022/08/17(Wed) 18:41:27 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → 愚者 フィオレロ「……。」 花を軽く撫でれば、思い出す。 その面の下の表情は誰にも分からないが、悼むように零す。 「どうして先に逝ったんだ、お前は。」 そしてさらに思い出すのは、あの日のこと。 「花茶は扱ったことがなかったな。ふむ。馴染みが無いわけでは無いが、折角なら取り寄せてみるか。」 と興味のままに言ったっけ、と。 (-297) 2022/08/17(Wed) 19:15:49 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド試着室の中よりは、なんて言葉には少しだけ意味有りげな視線を送ったかもしれない。 けれども"騒がしい場所"に出たからには、やたらとそれを言葉にしたりはしなかった。 おそらくは人目のあるところで件を問い詰められても、知らん顔をするんだろう。 同じことを話題に出来るのは、同じくらいの状況でだけ。そういうことなんだろう。 「ええ、いいの? それじゃ、お酒のほうくらいはオレが出そうかな。 チェラスオーロを店外売りで出してるところがあったもんだからさ、お供はそれで。 祭りの間しかやらないって言ってたから、今しかそんな気軽に飲めないよ」 この国じゃ酒は食事につきもの、さして大げさな誘いでもない。 冷めやらない熱狂に満ちている街路を抜け、大通りへと戻れば昼と大きくは変わらない。 そのうちにめいめいの家へと帰るのだろうけれど、それでもまだそれを渋って集い合う。 その中へと連れ立って潜り込んで、行儀の良いわけではない食事を楽しむのだろう。 ジャンルもバラバラの演奏を聴きながら、さして広がりのない話題を口にする。 街の歴史だとか、さしてエピソードもない待ち合わせスポットの話だとか。 共通するのはそれぞれが混紡するように手をつけあぐねている島の話だということ。 演奏を聴き、酒を嗜むのをメインとしていたならそちらは浅くもなりはする。 やがて演奏者が入れ代わり立ち代わり、最後の奏者に拍手が送られたところで。 ふと思い出したことがあったように、ジャケットのポケットに手を入れる。 「ああ、そういえば。手出して」 (-298) 2022/08/17(Wed) 19:48:16 |
【影】 鳥葬 コルヴォ僻地の廃倉庫。 今日もがらんとしたその場所に響くのは、 やはり小さく無機質な音だけだ。 手入れを終えた『仕事』の道具を元の場所へと戻す。 明らかに通常業務の範疇を逸脱したその仕事を引き受けたのは、 一言で言えばただ、断る理由が無かったから。 飾り気の無いランタンの明るすぎない灯りの下、 懐中時計の針でその時が来た事を確かめて。 そうして今日もまた、廃倉庫は静けさに包まれる。 (&2) 2022/08/17(Wed) 20:00:18 |
【独】 鳥葬 コルヴォ「どうだっていい事だ」 「誰の思惑も、その結果も」 「これで死ねるなら、それでいい」 「死ねなかったら、代わり映えしない日々が続くだけだ」 (-299) 2022/08/17(Wed) 20:04:51 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ「…………」 「私は」 捕んでみれば、その腕はなんとも細く、頼りない。 あなたは男だ。 数年もたてば──いや、今でさえ、彼女を組み伏せることすらできるかもしれない。 彼女は非力だ。 弱く、愚かで、そしてなんの能もなく、 この街を離れる勇気すらもなかった。 「私はいい。 体を売る以外、もう何もできない。 十年もすれば売れなくなって、あなたのかわりにゴミ捨て場に転がる。 けど、あんたは違う。 ……違うよ。 本なんて、私は読みやしなかったもの」 こちらを見つめる目を、見下ろす女の瞳は潤んでいた。 そこに浮かぶ感情を、なんと表現するべきだろう。 ――悲しそうで。 ――嬉しそうで。 笑うように、おんなは泣いていた。 涙なんて、決してみせはしないけど。 ↓[1/2] (-300) 2022/08/17(Wed) 20:06:02 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ↓ 「 私 、旅行は 嫌いなの」「私は大丈夫。守ってくれる男なら、いるし」 「――仕事してるだけ」 あなたの問いに、答えることはできない。 答えにもならない答えを押し付けて、歩き出そうとする。 「いいから黙って、街を離れなさい。 一回爆発しないと、こういうのは収まらない。 へたくそなセックスと同じ。男ばかり、馬鹿みたいに騒いで、あちこち犯して、そうして終わったら素敵な思い出みたいに語るの。ああ、くたばれって感じ」 溜息。血を吐くような。 「死にたくはないでしょう?」 死にたくなんてないのだ。 [2/2] (-301) 2022/08/17(Wed) 20:07:30 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>75 ラウラ 「あぁ……」 水の流れる音を聞きながら頷いて、 写真立てを取りにテーブルに近づいて手にとって見れば、やはり自分たち3人がそれぞれ持っているはずの写真だった。 孤児院に居た頃の、悪ガキだった時代にたった一度だけ撮ってくれた時のことを、今も鮮明に覚えている。 「この元気だけが取り柄みたいなのが俺、少し困ったようにしてるのがツィオ、へそを曲げてるのがマウロだ。 あの頃は正義感ばかり強くてな、二人をよく引っ張り回していたんだ」 この日も確か、二人を巻き込んで屋上に上がって叱られたのだったなと、苦笑しながら戻ってくると、貴方に説明しながら見せるだろう。 今でこそ堅物に軽薄にと変わっていったが、マウロだけはその性質は殆ど変わっていないように思う。 今も昔も、気難しい猫のような男だった。 「俺もツィオも焼き増しを持っているんだ。これは……、アイツのそばに置いてやりたいものだな」 長い睫毛を伏せながらそう言った表情は、過去を懐かしむような、悔しさが滲み出るような、そんな不安定なものだ。 貴方がもしこちらを見上げたなら、どんな表情が見えただろうか。 それは、貴方自身にしかわからないだろう。 (77) 2022/08/17(Wed) 20:07:53 |
ビアンカは、ここは大嫌いだった。 (a38) 2022/08/17(Wed) 20:08:51 |
ビアンカは、けれど、ここに居続ける。 (a39) 2022/08/17(Wed) 20:09:10 |
ビアンカは、旅行になんていかない。 (a40) 2022/08/17(Wed) 20:09:23 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「祭り期間だけじゃなくても、夏の間はワゴンで売り出していてもいいかもしれない。俺だってあったら買いそうです」 少しでも落ち着けば、自分もそういう事が出来るだろうか。 皆もそういう事が、気軽に出来るだろうか。 出歩いて後をつけられるような心配も、スコープ越しに覗かれる心配も無い人たちが、笑顔で祭の喧騒を縫って歩いていく風景に、何かを思い憂う事が無くなる事は。 見送りに笑みを向け、入ってきた扉へと足を向ける。扉のノブに手を掛けたところで、聞こえた声に一度振り返り。 「律儀に順番守るのか? 真面目だな、お前」 たったさっきとは全く質の違う笑みを浮かべて、扉を押した。 カラン、カラン。 「どうも」 パタン。 また、明日。きっと何事もなければ、この男は言葉の通りに明日も来るのだろう。 革靴がタイル張りの道を叩く靴音が、店から遠ざかっていった。 (-302) 2022/08/17(Wed) 20:12:58 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ「孤児院ったあそんな印象が主だろ。 ほお。鐘の音ねえ。 だからあんな態度の割に嫌そうにしていたのか」 「こんなの俺の功績じゃねえよ、先代のもんだ。 俺の性格がまるくなったのも全部な。 ここで育っても行き先は誰かさんの手足になる場所、 いいともわるいとも限らねえよ」 褒められているとは思いつつ、返すのは苦笑い。 当然だろう、何を言われるにしても答えは同じなのだから。 「だったら一生聞けなくていい」 「いつか地獄で聞かせてくれ」 (-303) 2022/08/17(Wed) 20:16:06 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ”昼行灯” テンゴ「そ。 まあ、女ですからね。 いつだって身の危険は感じてる」 冗談めかして笑いながら、自らを抱くように腕を組む。 寒くもないはずなのに、強く圧された指先が白んでいた。 「大切なもの?」 あなたの忠告を、レコーダーのように繰り返す。 ――そのレコーダーはノイズ混じりでがりがりと歪んでいて、きっとずいぶん昔に壊れてからそのまま、置かれているのだろう。 別に、珍しいことじゃない。 「処女なら、随分昔に無くしたわ」 他にはなんにも持ってない、と嘯いて。 握り締めた掌を、今度はひらひら、無責任に振ることはなかった。 「………あんまり営業妨害するのは気が引けるな。 ねえ、おすすめはある? これ、どこのお菓子? チャイナ?」 (-304) 2022/08/17(Wed) 20:16:19 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア「だってもう、どうしようもないだろ」 「助けてくれって言って助かるわけじゃないんだしさ」 死にたくはない、と思うけれど。 ここまで来てしまったのは、少年自身の足なのだ。 だから、喚いても仕方がない。 興味がないと言うくせ、あなたはまだ少年を撃たない。 あまつさえ、先を促すような視線を向けてくる。 だから。 「気が向いたら、ナイトバー『Pollo Nero』のビアンカってヒトに届けて」 「金借りたままだから」 まとめれば300ユーロほど。 完済にはまだ足りないだろうが、ないよりはマシなはずだ。 死ねば必要もないものだから、使える相手に渡る方がいい。 翠の瞳が夕闇を見つめる。 あなたへ向けて、裸の紙幣を差し出す。 (-305) 2022/08/17(Wed) 20:19:42 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロカランコエの鉢植えを置いて届いた手紙にため息を吐く。 すぐには誰から宛てかは直ぐには思い当たらなかったが、何かをするのなら数人。 「……読みたくねえなあ」 最悪のことを考えて、一人自室でその手紙を開いた。 (-306) 2022/08/17(Wed) 20:22:15 |
【置】 害のない毒 マキアート「怯えないでpiccolino. すぐに気持ち良くなるから」 切開して。攪拌して。抽挿して。 赤と白のグラデーションが手を汚す。 「Testa, spalle, ginocchia, e piedi, ginocchia e piedi」 「E occhi e orrechie e bocca e naso」 「全部お金にして、家族に返せるんだ」 「嬉しいよね?」 「笑って」 「最近、そういう顔を見てばっかりだ」 (L0) 2022/08/17(Wed) 20:30:23 公開: 2022/08/17(Wed) 20:30:00 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>69 マキアート 「――……。」 どちらの答えが来ても。 にこやかに返す自信は、あった。 でも、 どちらの答えも。 望みのままに、とくるとは思わなかった。 話題の真意が見破られるのは予想していたけれど。 優しい先輩の情を狙った意地悪な言い様にも 一瞬ですら狼狽えずに、受け止められるとも思っていなかった。 先輩、甘やかしすぎです。 ……本当に、敵いません きょとんとして、口元を緩めて。そんなことを、思う。 「先輩には、そうですね……。 笑っていて、欲しいです。いつもの通りに。 それで、1ゲームだけ付き合ってください。 カードでも、ルーレットでも、サイコロでも。 その後は……先輩の、お好きに。 叱ってくださっても、笑ってくださっても構いません。 ……涙をいただいても、構いません。先輩の御心のままに」 (78) 2022/08/17(Wed) 20:30:37 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカけれど、その頼りない腕が少年を拾った。 守りたいとか、どうにかしたいとか、そういうことじゃない。 そういうことができる者はきっと、他にいくらでもいるのだろう。 それでも。 あなたがしてくれたことを返したいと思うぐらいにはなったのだ。 「じゃあ、その十年で」 「おれがもっと他のことをできるようになって、あんたを拾えばいい」 少年は、ばかだ。 学はないし、碌にものも知らない。 ばかなこどもだ。 それがどれほど大変なことか知らない。 あなたの手を引く。 話はまだ終わっていないから。 「死にたくないのはあんただろ」 (-307) 2022/08/17(Wed) 20:31:21 |
マキアートは、作り笑いをせずに済んでほしい。ほしいのだ。 (a41) 2022/08/17(Wed) 20:32:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ暗めの照明の下はみな密やかに会話をしていて、何を話しているかはお互いに聴こえやしない。 それでもあくまで食事は楽しむものという姿勢は、ある程度の賑わいを店の中にひしめかせ。 ひとつひとつのテーブルの個性や目立ち具合なんてのは、他愛ないもののようにかき消すのだろう。 一応、口端にのぼる単語や示唆については直接的に過ぎないように気を使う。 「ずいぶん大変なことになってるっていうのは聞いてる、代替わりだけじゃなく。 早く解決したならいいけれど。それでお互い納得するものかな」 二発の凶弾はその原因を突き止めることを優先していて、いずれは明かされるかもしれないけれど。 それに続く模倣犯達まで、同じように納得の行く理由が明けるものなのだろうか。 互いに自分たちの塒でどんな話をしているかはわからないし、わかっていないものを説明したところで、 穏便に話し合いに進めるかどうかなんてのは、まだわかりっこない、有り得ないのかもしれない。 「……そんなふうに言わないでよ、先生。 オレは貴方まで便りがなくなってしまうのは、いやだ」 せっかくの食事の席を設けてもらったっていうのに、質の悪いジョークにしんみりとしてしまう。 笑えもしない、縁起でもない。ぐ、と喉が狭まったように食事がせき止められて、 なんとか押し流すように、グラスの中身を一気に干した。 きっと困らせることになるのだろうけれど、それでも口にせずにはいられないように。 一歩、一歩と踏み出した足がその下の薄氷に罅を入れているのがわからないわけじゃない。 けれども"次"なんてあるかわからない、生きていても、――死んでしまっても。 「……ねえ、今日は。子守唄うたってくれるんでしょう?」 (-308) 2022/08/17(Wed) 20:42:06 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ「ばか」 ふ、と笑う。 「教えなかったっけ」 「男は、女を置いていくもんだよ」 手を引かれて、ゆっくりと振り返る。 肩越しの顔が、あざけるように歪んだ。 「その時私は三十四。 十年体を売れば、もう売るものなんて残ってない。 積み上げた借金は、きっともう返せない額に膨れ上がって、 私の女としての部分を全部ツケと利息でぐしゃぐしゃにする。 あんたも十年たてば、きっと大切なものがたくさん手に入る。 素敵なものがたくさん。 そんなとき、ごみを拾いに戻る必要なんてないんだよ」 はあ、と。 溜息に、どこか甘い香りが混じる。 ――酒の匂いだ。 「死にたくなんてないよ。 けど、生きていてもそんなに、よくはない」 (-309) 2022/08/17(Wed) 20:42:55 |
【置】 翠眼 ヴェルデ猫など気にしなければよかったのだろう。 言われた通りに早く帰るべきだったのだろう。 仮定をいくら重ねたところで、もはや意味などありはしない。 もうきっと、どこにも行けない。 それをすこしだけ、いやだな、と思う。 けれど、何もかもが遅かった。 “0”だった少年は、“1”を得ていることに気が付かず。 “0”へ還される瞬間になって、ようやくそれを知った。 (L1) 2022/08/17(Wed) 20:46:59 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「ほぉ、チェラスオーロをこんなところで出すとは奮発だな」 まるで一般人のように人混みに紛れ、野外ライブなど鑑賞しながら外で食事をする。 そんな、普通の若者のようなことを自分がやるとは思わなかった。 遊びなど一切してこなかった男だから、あなたの話にはきっとあまりついていけなかったに違いない。 「普通はこうやって遊ぶのか。 俺にはまるでわからない世界だな」 これは別に、マフィアになったからそう言っているわけではない。 孤児院時代は外になど出れなかったし、医者の家に引き取られてからは上流階級の勉強や訓練の毎日で遊ぶ暇などなかった。 そのままの人生を送ってたとしても、きっと、このように普通に外で遊ぶなど考えられなかったように思う。 無論、マフィアになってからも生真面目さが災いして、遊ぶなどということに興味すらなかったのだから仕方ないだろう。 「……手、だと?」 音楽が止み、盛大な拍手が送られている中、急に手を出せと言われ困惑した表情を浮かべた。 それでも、このような場所で武器のようなものなど出すわけもないだろうから、訝しみながらも己の手を貴方の前に出してみた。 (-310) 2022/08/17(Wed) 20:48:38 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>78 ヴィオレッタ 「へえ?構わないよ」 二つ返事で快諾する。 可愛い後輩の悩みや願いを聞き届けるのは当然の責務。 そこにひとつまみ、見栄を張りたくなるのは男の性だ。 故にここでは一日の長を存分に振り回させてもらおう。 「キミは……昔より随分巧くなったからね。 成長を喜ぶのも、爪の甘さを先輩として微笑むのも、 どちらも今から楽しみにしておくよ」 一世一代の大勝負、なんて。 待ち遠しく思うけど、直ぐ執り行いたいものでもない。 ──全部、“Se”の話だ。 なった時に笑う準備だけしてたらいいんだろう。 今もその時も、作り笑いだと思われてないといいのだが。 (79) 2022/08/17(Wed) 20:50:27 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「ない訳ないだろ……まだ何もしてないってのに。 誰一人、死ぬならせめて代わりになるくらいがよかったね」 半目で顔を少し上げて、視線も上げて。 見つめる視線は不満をありありと含んでいる。 「急に素直になるじゃん。 ……それ、最後に会った日に聞きたかった。 俺は君の本音……とまでは言わないが、 少なくとも言葉通りとは言ってなかったと思ってなかったのに。 ……さすがにあの日は堪えた。連続で振られてた日だったからね」 だからといって、信じられなくなったと言い切らない辺りが、 つまりはそう言う事なのだろう。 貴方の後ろに常に遠い日の懐かしい彼を見ていた。 貴方が今行っているように会話の裏を呼んだ意味を 考えていたけれど。それをするには情緒も知識も共感も、 何もかもが足りなかったから。 結局こんな場所に至るまで気づけなかった。 「で、ここどこ? さすがに死んでないとまでは楽観視してないけど」 (-311) 2022/08/17(Wed) 20:52:16 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「しませんよ。復讐なんか。 俺は他の奴等と違って元気じゃないんです」 「何かできたら、なんてのは高望みだし」 「最初から、俺にできる事なんて一つしかないって事も」 「わかってますよ」 (L2) 2022/08/17(Wed) 20:52:21 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカそうだろう、と繰り返すのは先と同じ言葉になるから、相槌だけで過ごされる。 やたらに相手の境遇や過去を聞きたがるわけではなかったから、相手も話したりはしなかっただろう。 そしてきっと相手も、金を払っている間のリップサービス以上には興味を寄せなかっただろうから、 男が何処で生まれてどう育ったかなんてのは、聞かされていないはずだ。 それでも真っ向から、裏稼業の浪漫なんてものに浸りきっている人間は、 よほど血筋に硝煙の匂いの染み付いた人間だけでしかないのを、知っている。 互いはそうではないということも、わかっている。 相手の、強い表情を横目に見遣りはしただろう。 ぎょっとしたりもしなければ、二度見して確認したりもしない。 ただ、少しだけ黒目は下の方を見つめがちになって、改めて道路の先の方に視線を移して。 運転に支障のあることはしないし、動揺してみせたような様子もない。 「……今度から」 余計なお世話なのだろうし、きっと言ったところで相手の覚悟が揺らぐわけじゃない。 彼彼女らの間でどんなやりとりが交わされていたのかだって、わかりゃしない。 納得済みの話なのだったら、それこそ無駄な忠告でしか無いだけのものだ。 「ウソつく時は、話切り出す時から貫いておいたほうがいいよ」 どこが、何が、なんてのは敢えて口にせずとも伝わるのだろう。心当たりはあるだろう? ゆっくりと、海岸線を窓の中に切り出しながら車はゆるやかなカーブを曲がっていく。 街を見下ろすほどの勾配もなくじきに市街に差し込んでいけば、 そのうちに車に乗り込んだ場所にほど近い風景が見えてくる頃だろう。 話し合いは、もうそろそろおしまい。 (-312) 2022/08/17(Wed) 20:52:30 |
【秘】 愚者 フィオレロ → 永遠の夢見人 ロッシ「……俺、死にました?」 何も言わないけれど温かみは……わからないが、 少なくとも触れられるたびにどこか心は温まる。 大丈夫ではないけれど、弱音を余り見せたくない。 正確には本来諜報員は見せてはいけないのだ。 それを学んだのは貴方からか、他の誰かか、 自然にかはわからないが、少し無理をしてそう笑いかける。 笑顔も、苦笑に近いものになってしまったが。 「でも何でロッシさんが……殺しても死ななさそうなのに」 それは“なのに死んだのか”と言うよりは、 “だから死んでないだろうにどうしているのか”の響きに近い。 (-315) 2022/08/17(Wed) 20:57:38 |
【独】 冷たい炸薬 ストレガ【寂れた時計塔】 寂れた時計塔の中、一人ベッドに転がっている。 ベッドと言ってもありあわせの物を持ち込んで 作ったものだから、寝心地が良いとは言えないが。 思えば、随分とここを改造してきた。 隙間風だらけだったこの場所を。今では光も漏れてこない、 自分だけの城。尤も、すぐに全員にバレるのだろうが。 キン、と指先で触れていた物が甲高い音を出す。 それは金属の筒で、先端がボタンになっている。 今の音はボタンの安全装置が外れた音だ。 これを押せば、装置から電波が発されて、 あちこちに埋め込んだ起爆装置が作動するようになっている。 今親指を下ろせば、この時計塔基部から爆弾が起動し、 仕掛けたものが連続して全て炸裂する。 時計塔の中、或いは近くに居る者は全て。 吹き飛んで死ぬことになるだろう。 それが今、指先ひとつでいつでも起動できる。 「…………」 キン。再度、甲高い音。安全装置を掛け直した音。 いつ、誰が、どうやって狙ってくるかわからない。 隠れている場でも、見つからない訳じゃない。 いつでも、一矢報いる為。 ストレガを狙う者に死を。 甲高い音を2回ずつ響かせて、指先を動かし続ける――。 (-314) 2022/08/17(Wed) 20:57:43 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 愚者 フィオレロ「……これを飾れってか? いつの間にか花だらけになるんじゃないか」 ため息を吐いて鉢植えを窓辺に飾れば、背を向けて立ち去る。 「水やれなかったら悪いな。 ……無事に帰れたらどうにかしてやるよ」 /* 完全に読み間違えていました。手紙は無かったです。 誰宛かわからないですが、何かを感じ取って思い当たる場所はあるそうです。 (-316) 2022/08/17(Wed) 20:58:29 |
【置】 ノーモアベット マキアート「オレは、ずっと心から笑ってるよ」 「è più la spesa che l’impresa.」 (L3) 2022/08/17(Wed) 20:59:05 公開: 2022/08/17(Wed) 21:00:00 |
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