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【人】 希壱帰るよ。 ……まぁ、元の場所に帰れるかはわかんないけど… これ、お代。 貧乏学生だから、手持ち、これだけしかねぇんだ。 ["千"と書かれた紙切れを一枚取り出して、 カウンターの上に置く。 ちら、と見えた店員の手元の本は、 なんだか少し難しい日本語が書かれていて よく分からなかった。] ……もう会うことはないと思うけど、 また会ったら、よろしくな。 (104) 2020/09/23(Wed) 3:13:09 |
【人】 希壱[それから踵を返して、店の扉の前まで歩く。 ドアノブに手をかけた時、 ふと、振り返った。] 本、面白かった。 勧めてくれてありがとう。 ……もし、生きてたら、 あの続き、集めて読むよ。 [少しギザギザな歯を見せて、ニッ、と笑う。 彼が何かを言っても言わなくても。 そのまま扉を開けて、外へと出た。] (105) 2020/09/23(Wed) 3:13:55 |
【人】 希壱[もう、休憩はお終いだ。 もし、これがあの頃見た夢の延長線なら。] ……もうすぐ、覚める頃合だ。 [ボヤ、と視界が揺れる。 歩いていた足が少しずつ感覚を失っていく。 黒かった視界が白く染っていって。 徐々に、意識が薄れていく。] (106) 2020/09/23(Wed) 3:14:29 |
【人】 希壱……あぁ、ほら、やっぱり、 死んだ夢には、慣れてるんだ。 [浮遊感に包まれて、 そんな言葉を零した時。 ズキ、と、最後の痛みが襲った。] …………まぁ、慣れてても、痛いもんは痛い、な。 [ゆっくりと意識が底へと落ちていく。] (107) 2020/09/23(Wed) 3:17:41 |
【人】 希壱[ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、 と、電子音が聞こえる。 ツン、 と、消毒液の匂いが鼻をつく。] ……………ん、……………んん、 [モゾ、 と、動いて、瞼を開ける。 飛び込んできたのは真っ白な天井] (108) 2020/09/23(Wed) 3:27:08 |
【人】 希壱………なずな、 [掠れた声で何とか名前を呼ぶ。 そんな俺の言葉に、あの子は益々涙を流す。 鼻声で何かを言いながら、 ボタボタと涙を落として、 ぐしぐしと、手で目を擦るもんだから。 あぁ、ほら、瞼がはれちまうぞ。 なんて。 ようやく持ち上げた右手で、あの子の涙を拭った。] (111) 2020/09/23(Wed) 3:28:23 |
【人】 希壱『希壱────!』 [慌ただしく部屋のドアが開いたと思ったら、 涙を浮かべた母親と、 安心したのか腰を抜かし父親がいて、 姉貴が慌ててどこかへ駆けて行った。 『先生!!!』 って叫んでるから、 たぶん医者を呼びに行ったとは思うんだけど。] (112) 2020/09/23(Wed) 3:29:04 |
【人】 希壱……病院だろ、ここ。 [そんな苦笑を漏らしながらも。 でも、やっぱり、 皆が俺を心配してくれていた事が、 何よりも嬉しくて。 生きてた方が幸せだ、なんて 柄にもなく思ったりもして。] (113) 2020/09/23(Wed) 3:29:53 |
【人】 希壱[ ……後で聞いた話、傷口は結構深かったらしいし 三日三晩眠り続けていたらしいから、 こうして、なずなが今、 俺の上に跨って抱きついてくる痛みには、 再会の喜びとは違う涙が流れたけれど、 まぁ、それでも。 あの空間で、一人寂しく本を読むよりかは、 きっと、こちらの方が幸せなんだって。 …そう、思った。]* (116) 2020/09/23(Wed) 3:32:06 |
【人】 希壱[────それから数ヶ月後。 あの不思議な喫茶店 ─名前は忘れた─ で読んだ本をゆっくりだけれど、集め始めた。 戻った時に、既に百巻近く出ていると聞いた時は 一瞬目を丸くしたけれど。 きっと、ゆっくり前に進め、 なんていうあの店員の意図を感じられなくもなくもなくて、 疲れたら、ほんの少し休憩すればいい。 本を読んで、本の世界へ入り込めばいい。 …とかいう想いも感じなくもなくもなくて。 今は漸く、 あの日に読んだ十一巻までを集め終わったとなろだ。] (117) 2020/09/23(Wed) 3:50:48 |
【人】 希壱[あの場所で感じた気持ちは、 決して悪いものじゃなかったから。 だから、これからも気長に集めていこうと思う。 きっと、これを全部集め終わる頃には なずなは俺が傍にいなくても 大丈夫な年になってるんだろう。 ……もしそうなったら、 もう少し他の本にも手を出してみるのも ありかもしれない。 …なんて未来図を描きながら。] (118) 2020/09/23(Wed) 3:51:35 |
【人】 希壱おはよう、なずな。 今日は晴れだから、水色の靴、履いてこうか。 [今日も、まだまだ手のかかるこの子の傍にいるのだ。] って、 えっ!今日弁当いるの?! うげぇ!まじか! そういうことは 昨日のうちに言いなさーい!! [──こんな、何気ない日常の幸せを噛み締めながら、な。]** (119) 2020/09/23(Wed) 3:53:34 |
【独】 希壱/* 途中まで書いてて寝落ちてしまい、慌てて起きて書き上げました……連投しまくり申し訳ないです…! これにて希壱のロルを〆とさせて頂きます。 久しぶりの完全RP村ということで、出力が全っっっっ然足りず、2日目に至っては更新時間を勘違いしているという……本当に申し訳ありませんでした。 けれど、この子のロルをたくさん書けたことが、とてもとても楽しかったです。 希壱は、とある村で狂人を引いたものの何の役にも立たずに狼さんに食べられてしまった子でした。その後、エピで生き返りはしたのですが、一年間悪夢を見るという呪いをかけられてしまいました。 ちょうど、その村が終了してから一年と少し。悪夢を見終えた彼が、どんな青年になっているのかな、と思い、今回この子で参加させて頂きました。 蓋を開ければただのシスコン日記になっていた感がめちゃくちゃに否めなかったのですが、希壱を見直すいいキッカケになったかな、と個人的には満足しています。 (-196) 2020/09/23(Wed) 4:04:26 |
【独】 希壱/* ワンピ○ス(だと思っている)をでゅーーすくんに勧められて、思わず持っていたものを読み返しました。とても面白かったです! たぶん、これから希壱もゆっくりゆっくり集めていくんだと思います。 疲れた時に一巻ずつ買って、ゆっくり時間をかけて読み進めていくんだと思います。 あの漫画喫茶に行けたことが、彼の中の何かのキッカケになればいいな、なんて個人的には思ったり、思わなかったり。 でも、本当に幸せな時間だったと思います。 (-197) 2020/09/23(Wed) 4:05:24 |
【独】 希壱/* 最後になりますが、村建てのシュレさん、本当にありがとうございました! 参加していた皆様も、素敵なロルを読ませて頂いて、ありがとうございました! とってもとっても楽しかったです! ……ということで、私は二度寝を決めてきます(あとがきかってくらい長くなってしまったすいません…!)。 本当にありがとうございました! お疲れ様でした( *´꒳`* ) (-198) 2020/09/23(Wed) 4:06:01 |
【独】 助手 ランス/* かわいいかわいい あーにゃさまと出会わせてくださって、 (再演たのしみにしてるね) みなさまの紡ぐ ステキな物語を読む機会を与えてくださって (ほこほこしたり、はらはらしたり、手に汗にぎったり) 本当にありがとうございました…! 村建てさま、参加者のみなさまに 感謝の気持ちを束ねて、贈呈させていただきますっ!! また同村する機会がありましたら その時も、どうかよろしくお願いします。(ぺこり YA'ABURNEEこと るにでした。 (-199) 2020/09/23(Wed) 6:53:05 |
【置】 尊龍のお嫁さん 月森 瑛莉咲誰も知らない黄色の花畑に いっせいに 紫色の 野菊が 咲き乱れました。 (L5) 2020/09/23(Wed) 6:59:07 公開: 2020/09/23(Wed) 7:05:00 |
【置】 尊龍のお嫁さん 月森 瑛莉咲雨つゆにぬれた二色は いつまでも、いつまでも、よりそって 揺れていました** (L6) 2020/09/23(Wed) 7:00:22 公開: 2020/09/23(Wed) 7:05:00 |
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