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![]() | 【人】 魔術師長 コヒ[ 月の満ちる頃に花は咲い、 月の欠ける頃に夢は憂う。 幾度でも、幾重にも、幾夜へも。 これは決して抜けぬ楔の噺。 星の運河にも魂を流すことなく、 ただ一所で世を見つめる魂の夢。 ] (1) 2026/03/31(Tue) 18:16:19 |
![]() | 【人】 魔術師長 コヒ[ どんな契りよりも確かな不変の理。 日が昇っては沈むのと同じように、 月も器を変えて現れる。 例え不慮の事故で死のうとも、 或いは肉の器に定まった天寿を全うしようとも、 本人の意思で代替わりを決めようとも、 この世界には必ず″ 長 ″がいる。 長の魂とは座標だ。 どれ程に虐げられ、住処を追われる魔術師がいても、 魔術師という生き物が決して途絶えないのと同じように 長という生命も、数多の道を辿って息づく。 ] (2) 2026/03/31(Tue) 18:22:42 |
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![]() | 【人】 はじまりの魔術師 コヒ[魔術師といういきものに父と母がいたのか、 それとも自然発生的にうまれたいのちだったのか 気づけば「それ」は森に居て、 ごく当たり前のように生きる手段として魔術を駆使していた。 方法や効能を誰かに習った記憶もなく 仕草や技能を誰かに倣った憶えもない。 ただ随分長く生きて、自分以外のいのちのはじまりと終わりを 何度も見届けてきた。 森の外には姿かたちがよく似たいきものが小さな群れを 形成しているようだったが、彼らから見た「魔術師」は 一見彼らと区別がつかない一方、魔術師から彼らはちがう いきものであることは明白で、どうにも群れに溶けこもうとは 思えなかった。 彼らは「人間」という種族らしい。 認識した当初は40年弱で寿命を迎える者が多かったが 何十年か観察する内、環境整備と種の進化により 少しずつ寿命も伸びているようだ。 中には突然変異のように魔術の素養がある個体も見られたが 「人間」は異端に対して厳しく、そういった個体はすぐに 殺されてしまった。] (4) 2026/03/31(Tue) 21:30:21 |
![]() | 【人】 はじまりの魔術師 コヒ――かなしいね。 つぎに見つけたら……殺されない内に、 わたしが攫ってしまおう。 [魔術師は元々思考に言語を必要としなかったが 長い間人間を観察する内に、人間の言葉を覚えた。 誰かと暮らした記憶はないが、誰かを大切にしたいという 漠然とした思いは備わっていた。 だからきっとうまくやれるだろうという根拠のない自信を 抱きながら、魔術師は人間や他のいきものの中から 魔術師がうまれてくるのを待っていた。] (5) 2026/03/31(Tue) 21:36:05 |
![]() | 【人】 植物学者 ジョバンニ[地元の人間が獣を警戒して入らない深い森。 見たことない新種の動植物があるんじゃないかって期待して 反対を押し切って入ったはいいけど、見事に迷った。] いや食うモンは結構生えてるけど、参ったな……。 [知識はある。学者だから。 けど、学者だからサバイバルに適した身体能力なんてない。 これは死んだな。 オレが発見した花をオレじゃない誰かが発見者として 後に名乗るのかと思うと、死ぬよりそっちのが悔しい。 はあ、と溜息を吐いた。] (6) 2026/03/31(Tue) 21:52:51 |
![]() | 【人】 はじまりの魔術師 コヒ迷子? [魔術師はひょろりと背の高い男の背後に現れて問う。 男は人間であり、魔術師が魔術師の気配を辿って来たと いう訳ではなく、別の目的で森に来たと思われた。 恐らく背負ったリュックに詰め込まれた花が目当てだろう。 だが途方に暮れているところを見ると、迷っているらしい。] 出口まで一緒に行こうか。 ここで死にたいなら別だけど。 [魔術師は邪気のない笑みを迷い人に向けた。] (7) 2026/03/31(Tue) 22:01:05 |
![]() | 【人】 植物学者 ジョバンニえっ [突然背後から声が掛けられて、思わず腰を抜かした。 だって、こんなとこにオレ以外の人間がいると思わないだろ。 人間……だよな? 幻術を使う魔獣とかでなく?] 死にたかぁねーな。 オレはここに生えてる新種の花を発見したって発表して 有名になる予定だから。 [腕に自信はないが、一応ナイフは持ってる。 後ろ手でリュックを探りつつ、男か女かもわからない 異国人……だって肌の色が違うから多分……をじっと見た。] (8) 2026/03/31(Tue) 22:06:40 |
![]() | 【人】 はじまりの魔術師 コヒうーん…… ここにその「新種」があるって知られたら、 沢山人が来るでしょ。 それはちょっと困るんだ。 ナイショにしてくれないかな。 そしたら他にも珍しいものを見せてあげるよ。 好きに持って帰ってもいい。 わたしはここで静かに暮らしたいんだ。 だから、おねがい。 [魔術師は背の高い男を見上げて懇願する。 目を合わせた。 勿論、魔術を発動させる為に。] (9) 2026/03/31(Tue) 22:12:59 |
![]() | 【人】 植物学者 ジョバンニ[ああやっぱり人間じゃなかったんだな、と思った。 目が合った瞬間、脳みそを弄られる感覚があったから。 ああくそ、悔しいな、有名になりたかった……*] (10) 2026/03/31(Tue) 22:16:59 |
![]() | 【人】 植物学者 ジョバンニ約束する!するから! 誰にも言わないから、生態を観察するのだけ許してくれ!! [あらんかぎりの声を張り上げて頼み込む。 有名にゃなりたいが、その前にオレは学者だ。 研究だけでもさせてくれ!と、脳を弄られる不快感に 涙と涎を流しながら懇願した。] (11) 2026/03/31(Tue) 22:20:49 |
![]() | 【人】 はじまりの魔術師 コヒふふ。おもしろいね。 いいよ。 またおいで。 約束を守れるなら、次はうちでお茶でも飲もう。 [そうして魔術師は男を森の出口に案内した。 可哀想だが花はすべて枯れさせた。 森の外へは何も持ち出せないが、記憶だけは奪わないでいて やったら、男は森が気に入ったようで何度も訪れた。 彼は魔術師にとってはじめての友達となった。**] (12) 2026/03/31(Tue) 22:26:50 |
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