224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
幕の中で イレネオ (匿名) 注目
| それは、ある犬の名前。 かつてこの島にいた、一匹の犬の名前。 男をそう呼んだ人は、その名に愛着を持っていた。 だから男も、その名を誇りに思っていた。
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傷入りのネイル ダニエラ (匿名) 注目
| だけどその人は違っていた。 ただ受け取っているだけじゃなくて、贈り物を本当に大切にしてくれた。 それまで受け取ってばかりだったけれど、そうして初めて、贈る側の気持ちを知ったものだ。 大切に受け取ってもらえたら、こんなにも嬉しいんだ。 …だから、恩人は全部で3人いたんだと思う。 彼のお陰で受け取ったものは大切にしたいと思えたし 彼のお陰で ねだる ことだって覚えていた。 それでも全部が上手くいくばかりではなかったけれど そうやってあのまどろむような日々は完成し均衡を保っていたのだ。 あんな馬鹿みたいな法案が施行されるまでは。
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月桂樹の花 ニコロ (匿名) 注目
| 一番最初は、母親の為に。
二番目には、かわいい弟妹たちの為に。
三番目には、仲間たちの為に。
四番目には、市民たちの為に。
そして何より守りたいものが出来た。
けれど、ずっと誰かの為を思って生きてきたから。 自分の為を思った事など、何一つとして、ない。
そのせいか、誰かの為に助けを求める事は出来ても 自分の為に求めることを、男は全く知らないのだった。
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corposant ロメオ (匿名) 注目
| ああ、ようこそいらっしゃいました。 いつもありがとうございます。 子ども達は、このパンを楽しみにしていて。 この間はパネトーネも持っていらしたでしょう。 とっても喜んでくれたのですよ。私も嬉しくって。
ええ、ええ。……あら、よろしいのですか? まあ、なんとお優しい。私も楽しみにしていますわ。 よろしくお伝え下さいませ。
……え? 彼女ですか? それが────、
──ええ。そうよね。そのはずだわ。 信じましょう。私にできる事は、ただ祈る事のみです。 ああ、どうか神のご加護があらん事を────。
……貴方も不安でしょう。 いつでも帰って来てよろしいのよ。 ここはいつまでも、貴方の家なのだから。
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徒花 テオドロ (匿名) 注目
| 心の殻の周りには、 いつだってあんたたちの誰かがいる。
いてほしくないときにはいて、 いてほしくないときにもいない。
何者にもなれそうで何物にもなれない俺を、 支えて、暴いて、決して独りにはさせない。
迷惑だと思った。 でも、皆どこかどうしようもない所があった。
だから──安心した。
影は、俺一人だけが抱えてるものじゃなかった。 自分のこれは見せられなくても、それだけで、 多少の心の慰めにはなる。
俺はきっと、仲間が欲しかったんだ。
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Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ 注目
| スーツを着込んで背筋を伸ばして周りをよく見ていた長身は、 今は気怠い視線で捜査官の背中をぼんやりと追うだけになっていた。
頬は腫れ上がり、折れた鼻柱は痛々しい青色をしている。 目や唇と言った皮膚の境は打たれたことに依る裂傷があった。 襟元だけはしっかり正した膚の様子は伺えない。 ただ、片足をひきずるように歩く姿勢からして、 其れ以外にもなんらかの負傷があることは明らかだった。
それでも、罪状も明らかな犯罪者に対して向けられる目は、 冷たい侮蔑や、義憤を下敷きにした揶揄めいたものばかり。 捜査官が男に歩調を合わせることもなかった。 此処へと運ばれてきたときにはそれらの傷はなかった、 それにも関わらず、冷笑ばかりが男の背中には向けられ、 特段、顧みられるということもないままに見えなくなった。
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路地の花 フィオレ 注目
| 5日目
許せない
ニーノ:お願い、これ以上苦しまないで 黒眼鏡:もっと教えて、あなたのこと ルチアーノ:勝手なんだから ヴィットーレ:新しいお店のこと、考えておくからね ロメオ:私、やってみせるから テオドロ:ちゃんと戻ってきてね ヴィンセンツィオ:
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徒花 テオドロ 注目
| 自分はヒーローにはなれないかもしれない。 でも、ほんの部分的に、 それに近い存在にはなれると信じたかった。
自分よりももっと苦しんでいる人がいて、 自分なんかを評価する人々が居て、 それがたとえ妬み嫉みだったとしても、 期待されるのならばそれに応えたかった。
自分はできる人間であると、 証明するのが、昔からずっと好きだった。
そうして俺は一人になっていた。
でも、 だとしても、
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