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    <title>320 【身内】月に叢雲、宵の夢</title>
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    <description>320 【身内】月に叢雲、宵の夢 の発言です。</description>
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    <title>ディア 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00065</link>
    <description>　  [　数日後、幼子はなんだか騒がしい男を見て眉を寄せた。 　 坊ちゃんか嬢ちゃんかと自分を見てくる視線に、 　 自然と小さな体はコヒの後ろへ隠れていく。  　 これがコヒの言っていたともだち、と理解をしても 　 ちらりと自分を見やるコヒに気づいても 　 幼子はぷいっと顔を背けた。　]   　　ごあいさつ？   [　やらないといけないの？と言いたげな声色だったが、 　 渋っていても諦められるものではないと 　 幼子な...</description>
    <dc:date>2026-04-04T21:55:38+09:00</dc:date>
    <dc:creator>ディア 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　数日後、幼子はなんだか騒がしい男を見て眉を寄せた。<br />　 坊ちゃんか嬢ちゃんかと自分を見てくる視線に、<br />　 自然と小さな体はコヒの後ろへ隠れていく。<br /><br />　 これがコヒの言っていたともだち、と理解をしても<br />　 ちらりと自分を見やるコヒに気づいても<br />　 幼子はぷいっと顔を背けた。　]<br /><br /><br />　　ごあいさつ？<br /><br /><br />[　やらないといけないの？と言いたげな声色だったが、<br />　 渋っていても諦められるものではないと<br />　 幼子ながらに理解と察知はしたらしい。<br />　 じとっと男を眺め、コヒの服を皺になるほど握りしめ、<br />　 ぽて、と1歩足を踏み出した。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
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    <title>ディア 　　</title>
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    <description>　  [　大人と言い張った割にチャイルドチェアはピッタリで、 　 世話されるのも当然のような顔で受け入れた。 　 くんくんとコーヒーの匂いを嗅ぎ、 　 苦そうな気配を察知してはミルクに手を伸ばす。　]   　　おとなはね、みるく、いれる。 　　いっぱい。   [　だばだばと有り得ない勢いでミルクを注ぎ、 　 もはやミルク味のコーヒーまで進化を遂げたところで 　 幼子は満足気に薄茶を飲み干し、おいしいと笑った。  　 向...</description>
    <dc:date>2026-04-04T21:51:47+09:00</dc:date>
    <dc:creator>ディア 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　大人と言い張った割にチャイルドチェアはピッタリで、<br />　 世話されるのも当然のような顔で受け入れた。<br />　 くんくんとコーヒーの匂いを嗅ぎ、<br />　 苦そうな気配を察知してはミルクに手を伸ばす。　]<br /><br /><br />　　おとなはね、みるく、いれる。<br />　　いっぱい。<br /><br /><br />[　だばだばと有り得ない勢いでミルクを注ぎ、<br />　 もはやミルク味のコーヒーまで進化を遂げたところで<br />　 幼子は満足気に薄茶を飲み干し、おいしいと笑った。<br /><br />　 向かい合ったコヒの方が自分よりミルクが少なければ、<br />　 負けたと思ったのか、勝手にミルクを入れ始める。<br />　 そして明らかに自分よりも甘そうな見目になったところで<br />　 ｢小さいねぇ｣と勝ち誇ったように唇を持ち上げた。*　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00063">
    <title>ディア 　　</title>
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    <description>　  [　コーヒーの由来たる薀蓄手前の発言は、 　 幸か不幸か、生憎と幼子の耳には右から左だった。 　 一応は｢ふーん｣と返事をしているものの 　 明らかに海馬に刻まれている様子はない。  　 ありがとう、と礼を言われれば 　 幼子はきょとんとしてから、にこっと笑った。 　 何故礼を言われているのかはあまり分からなくても、 　 良いことをした、とは思っているらしい。　]   　　のめるもん。 　　でぃあ、おとなだから。...</description>
    <dc:date>2026-04-04T21:51:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>ディア 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　コーヒーの由来たる薀蓄手前の発言は、<br />　 幸か不幸か、生憎と幼子の耳には右から左だった。<br />　 一応は｢ふーん｣と返事をしているものの<br />　 明らかに海馬に刻まれている様子はない。<br /><br />　 ありがとう、と礼を言われれば<br />　 幼子はきょとんとしてから、にこっと笑った。<br />　 何故礼を言われているのかはあまり分からなくても、<br />　 良いことをした、とは思っているらしい。　]<br /><br /><br />　　のめるもん。<br />　　でぃあ、おとなだから。<br /><br /><br />[　何の根拠も無いまま無駄に胸だけを張り、<br />　 幼子はコヒが飲み物をいれてくれるのを大人しく待った。<br />　 暴れず、ぐずらず、ちんまり座ったまま<br />　 出されたコーヒーカップをきらきらと見つめる。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00062">
    <title>植物学者 ジョバンニ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00062</link>
    <description> [花が綻ぶように咲うのを見てつられて笑う。]   　俺が言った時はいらないっつってたのにな、名前。 　コヒ。 　呼びやすくて良い名前じゃねーか。   [ちょうど土産にコーヒーを持ってきたところだ。 淹れてもらおう。 子どもは飲めるか知らんが、飲めなきゃ何かはあるだろ。 ここにコヒの子どもとして暮らしているなら。**]</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:09:22+09:00</dc:date>
    <dc:creator>植物学者 ジョバンニ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />[花が綻ぶように咲うのを見てつられて笑う。]<br /><br /><br />　俺が言った時はいらないっつってたのにな、名前。<br />　コヒ。<br />　呼びやすくて良い名前じゃねーか。<br /><br /><br />[ちょうど土産にコーヒーを持ってきたところだ。<br />淹れてもらおう。<br />子どもは飲めるか知らんが、飲めなきゃ何かはあるだろ。<br />ここにコヒの子どもとして暮らしているなら。**]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00061">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00061</link>
    <description>  　産んでないし、わたしの胤でもないよ。 　でも、わたしの子だ。 　ご挨拶、できるね？  　この男がわたしの友達、ジョバンニ。   [ディアをちらりと見る。 前に話したことがあったろう？と。]   　そうそう、わたしにも名前ができたから名乗らなくては。  　「コヒ」って、これからは呼んでくれるかな。   [此方は友人に向かって。]</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:09:07+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br /><br />　産んでないし、わたしの胤でもないよ。<br />　でも、わたしの子だ。<br />　ご挨拶、できるね？<br /><br />　この男がわたしの友達、ジョバンニ。<br /><br /><br />[ディアをちらりと見る。<br />前に話したことがあったろう？と。]<br /><br /><br />　そうそう、わたしにも名前ができたから名乗らなくては。<br /><br />　「コヒ」って、これからは呼んでくれるかな。<br /><br /><br />[此方は友人に向かって。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00060">
    <title>植物学者 ジョバンニ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00060</link>
    <description>  　え、は？！ 　いつの間に産んだ？！ 　いや、妊娠してたらさすがにわかる、 　てことはよそでこさえた子か？！   [友人は人間じゃあないってことはとっくに察してたが、 こないだまでは確かに独り暮らしだった筈だ。 赤子って言うにはデカい、友人そっくりの子ども。]   　坊ちゃん？嬢ちゃん？？   [そんなところまで、こいつにそっくりだ。]</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:07:40+09:00</dc:date>
    <dc:creator>植物学者 ジョバンニ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br /><br />　え、は？！<br />　いつの間に産んだ？！<br />　いや、妊娠してたらさすがにわかる、<br />　てことはよそでこさえた子か？！<br /><br /><br />[友人は人間じゃあないってことはとっくに察してたが、<br />こないだまでは確かに独り暮らしだった筈だ。<br />赤子って言うにはデカい、友人そっくりの子ども。]<br /><br /><br />　坊ちゃん？嬢ちゃん？？<br /><br /><br />[そんなところまで、こいつにそっくりだ。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00059">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
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    <description> ――それから――  [友人が訪れたのは数日後のこと。 彼はもう迷わないように彼自身に誘導魔術の刻印を こっそり施しているので迎えに行く必要はなく、 今まで通りノックとほぼ同時に扉が開かれた。]</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:06:37+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />――それから――<br /><br />[友人が訪れたのは数日後のこと。<br />彼はもう迷わないように彼自身に誘導魔術の刻印を<br />こっそり施しているので迎えに行く必要はなく、<br />今まで通りノックとほぼ同時に扉が開かれた。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00058">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00058</link>
    <description>[響きに乗せたコヒの想いを感じとったのか、 子どもの舌では少々上手く言えない「ディア」を 拒否する言葉は出なかった。  たくさん呼ぼう。 親愛を込めて。 いつか大きくなって子どもにとってのdearが現れても 別の愛称を選んでほしい。 dearは、このなんでもないありふれた夜を特別にして くれた「小さいさん」だけの大切な名前だから。]   　ほんとうに？   [苦いのを好むのかどうかは知らなかったが、 飲めないならば自分が...</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:06:25+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[響きに乗せたコヒの想いを感じとったのか、<br />子どもの舌では少々上手く言えない「ディア」を<br />拒否する言葉は出なかった。<br /><br />たくさん呼ぼう。<br />親愛を込めて。<br />いつか大きくなって子どもにとってのdearが現れても<br />別の愛称を選んでほしい。<br />dearは、このなんでもないありふれた夜を特別にして<br />くれた「小さいさん」だけの大切な名前だから。]<br /><br /><br />　ほんとうに？<br /><br /><br />[苦いのを好むのかどうかは知らなかったが、<br />飲めないならば自分が飲めば良い。<br />それが親だとコヒは思った。<br /><br />魔道具を使って湯を沸かし、粉に注いで抽出するのは<br />人間と同じように自らの手で。<br /><br />飲みやすくする為のミルクも傍に置いて、<br />毛布を魔術で固く組み上げた簡易のチャイルドチェアに<br />ディアを座らせる。<br />向かい合って飲んだコーヒーは苦い筈なのに、<br />星をはちみつにして溶かしたように甘かった。*]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00057">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00057</link>
    <description>  　飲んだことあるの？コーヒー。 　あれを「コーヒー」と呼ぶのとは別のことばを持った 　人たちが名付けたんだけどね、「コーヒ・ヌール」。   [ヒはイに近く、「コ・イ・ヌール」とも呼ばれるが そういった蘊蓄は披露する機会もなく、子どもの口からは 縮めた「コヒ」という言葉がまろびでた。  この瞬間、由来からは離れ、魔術師は「コヒ」という 個体名を手に入れたのだった。]   　ありがとう。 　これで、友達にも自己...</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:06:08+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br /><br />　飲んだことあるの？コーヒー。<br />　あれを「コーヒー」と呼ぶのとは別のことばを持った<br />　人たちが名付けたんだけどね、「コーヒ・ヌール」。<br /><br /><br />[ヒはイに近く、「コ・イ・ヌール」とも呼ばれるが<br />そういった蘊蓄は披露する機会もなく、子どもの口からは<br />縮めた「コヒ」という言葉がまろびでた。<br /><br />この瞬間、由来からは離れ、魔術師は「コヒ」という<br />個体名を手に入れたのだった。]<br /><br /><br />　ありがとう。<br />　これで、友達にも自己紹介出来る。<br />　「わたしの名前はコヒだよ」って。<br /><br /><br />[親と認識できる呼称も捨てがたかったが、<br />呼ばれてみればこれが特別なのだとしっくりくる。<br />子どもが成長して発音が上手くなっても、自分は<br />「コヒ」のままでいる。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00056">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00056</link>
    <description>[鏡像を自己だと認識出来ないのに、 友達におとうさんやおかあさんと呼ばれるのが変だという 常識が備わっているのが面白い。  ふふ、と魔術師は笑った。]   　そうだね、友達に変だって思われる前に 　教えてもらって良かったよ。   [彼もきっと「変」だと衒いなく言って来る性質の人間で 率直なところは子どもと似ているかもしれなかった。  指を鳴らせば鏡は消えて、辺りは元の森に戻る。]</description>
    <dc:date>2026-04-04T20:05:49+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[鏡像を自己だと認識出来ないのに、<br />友達におとうさんやおかあさんと呼ばれるのが変だという<br />常識が備わっているのが面白い。<br /><br />ふふ、と魔術師は笑った。]<br /><br /><br />　そうだね、友達に変だって思われる前に<br />　教えてもらって良かったよ。<br /><br /><br />[彼もきっと「変」だと衒いなく言って来る性質の人間で<br />率直なところは子どもと似ているかもしれなかった。<br /><br />指を鳴らせば鏡は消えて、辺りは元の森に戻る。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00055">
    <title>ディア 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00055</link>
    <description>　　  　　のむ。こーひー。   [　飲めるわけがないのだが、幼子はしたり顔で答えた。 　 頬と頬がぴたりとくっつくと、 　 なんだかくすぐったいような、こそばゆいような、 　 訳もなく笑いだしたくなるような 　 色んな感情が、星の瞬きよりも色付いて重なった。　]   　　おあよ、コヒ。   [　おはよう、の言い方はすっかり溶けきっていたが 　 子どもは気付かないまま、嬉しそうに笑った。**　]  　　</description>
    <dc:date>2026-04-04T19:03:28+09:00</dc:date>
    <dc:creator>ディア 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　　<br /><br />　　のむ。こーひー。<br /><br /><br />[　飲めるわけがないのだが、幼子はしたり顔で答えた。<br />　 頬と頬がぴたりとくっつくと、<br />　 なんだかくすぐったいような、こそばゆいような、<br />　 訳もなく笑いだしたくなるような<br />　 色んな感情が、星の瞬きよりも色付いて重なった。　]<br /><br /><br />　　おあよ、コヒ。<br /><br /><br />[　おはよう、の言い方はすっかり溶けきっていたが<br />　 子どもは気付かないまま、嬉しそうに笑った。**　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00054">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00054</link>
    <description>　  　　でぃあ？   [　こちらは少し舌がもたついた。 　 舌を噛みそうになり、むむ、とどうにか言い直してから 　 何度も口の中で音をころころと転がしていく。  　 幼子には、まだその名前に込められた意味は分からず 　 けれど何も察せないほどに鈍くはない。 　 ふにゃっと頬をゆるめ、ココア色の頬を赤くして 　 ようやく己の名前を飲み込んだ。　]   　　ありあと、コヒ。 　　わたしのおなまえ、でぃあ。 　　よばれたら...</description>
    <dc:date>2026-04-04T19:00:01+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />　　でぃあ？<br /><br /><br />[　こちらは少し舌がもたついた。<br />　 舌を噛みそうになり、むむ、とどうにか言い直してから<br />　 何度も口の中で音をころころと転がしていく。<br /><br />　 幼子には、まだその名前に込められた意味は分からず<br />　 けれど何も察せないほどに鈍くはない。<br />　 ふにゃっと頬をゆるめ、ココア色の頬を赤くして<br />　 ようやく己の名前を飲み込んだ。　]<br /><br /><br />　　ありあと、コヒ。<br />　　わたしのおなまえ、でぃあ。<br />　　よばれたら、なあに、する。<br /><br /><br />[　覚えたよ、とアピールするように胸を張って<br />　 さっきのコヒの発言をなぞらえるように返事をする。<br />　 拙い子どもの、大人ぶった真似事だった。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00053">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00053</link>
    <description>　　  　　こーひー？   [　それは人間が好む飲料だ。 　 どうやら違うらしい、と目をぱちぱち瞬かせてから、 　 むうと子どもは唇を突き出して、あい、と首肯した。　]   　　コヒ。 　　こっち、よびやすい。すき。   [　幼子の菓子より甘い滑舌でも言いやすく、 　 大人の耳にもきちんとした形で聞き取れることだろう。 　 靴を脱がされる時はされるがまま、 　 終わった時、子どもはぷらぷらと足を揺らしていた。  　 二人...</description>
    <dc:date>2026-04-04T18:59:56+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　　<br /><br />　　こーひー？<br /><br /><br />[　それは人間が好む飲料だ。<br />　 どうやら違うらしい、と目をぱちぱち瞬かせてから、<br />　 むうと子どもは唇を突き出して、あい、と首肯した。　]<br /><br /><br />　　コヒ。<br />　　こっち、よびやすい。すき。<br /><br /><br />[　幼子の菓子より甘い滑舌でも言いやすく、<br />　 大人の耳にもきちんとした形で聞き取れることだろう。<br />　 靴を脱がされる時はされるがまま、<br />　 終わった時、子どもはぷらぷらと足を揺らしていた。<br /><br />　 二人の分が並ぶと、自分の靴の小ささが際立つ。<br />　 幼子は大人ぶってコヒのものを履き直そうとしたが、<br />　 それより先に、名付けの気配に頭を上げた。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00052">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00052</link>
    <description>　  [　名前とは個体名を識別する必要がある時に付与されるもの。 　 星々が囁き合うだけなら名前など個々には不要であり、 　 魔術師にも子どもにも名が無いのは必然であった。  　  鏡の中を見知らぬ他人だと思い込み、 　 攻撃していた小さい手がスっと引っ込んでいく。 　 怯えて逃げたり大人に救いを求めるのではなく、 　 自分で追い払おうとジタバタするあたり 　 幼子は存外気が強いようだった。　]   　　ともだち、よ...</description>
    <dc:date>2026-04-04T18:59:50+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　名前とは個体名を識別する必要がある時に付与されるもの。<br />　 星々が囁き合うだけなら名前など個々には不要であり、<br />　 魔術師にも子どもにも名が無いのは必然であった。<br /><br />　  鏡の中を見知らぬ他人だと思い込み、<br />　 攻撃していた小さい手がスっと引っ込んでいく。<br />　 怯えて逃げたり大人に救いを求めるのではなく、<br />　 自分で追い払おうとジタバタするあたり<br />　 幼子は存外気が強いようだった。　]<br /><br /><br />　　ともだち、よぶの？　おとうさん、おかあさんって？<br />　　へん。<br />　　おなまえ、ひつよう。<br /><br /><br />[　まるで仕方の無い子どもを言い含めるような調子で、<br />　 大真面目な顔でこくりと子どもは頷いた。<br />　 どうやらアドバイスしたつもりらしい。<br />　 見目は不思議なほどに共通点の多い二人でも、<br />　 幼さゆえか、性格面は違いが見えた。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00051">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00051</link>
    <description> 　何か飲む？ 　それともベッドを用意しようか。 　もう朝だけど。   [窓から差し込む光には、星の気配はもうない。]   　おはよう、ディア。   [魔術師は愛し子を呼んで、頬と頬をぴたりとつけた。 親にそうされた記憶もないのに、長く観察してきた 人間の親を模倣して。**]</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:17:07+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　何か飲む？<br />　それともベッドを用意しようか。<br />　もう朝だけど。<br /><br /><br />[窓から差し込む光には、星の気配はもうない。]<br /><br /><br />　おはよう、ディア。<br /><br /><br />[魔術師は愛し子を呼んで、頬と頬をぴたりとつけた。<br />親にそうされた記憶もないのに、長く観察してきた<br />人間の親を模倣して。**]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00050">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00050</link>
    <description> 　今は小さな靴も、いずれは大きくなるだろうから 　「小さいさん」って呼び方も駄目だね。  　<ruby>ディア<rt>愛し子</rt></ruby>と呼ぼうかな。   [dearと綴れば親が子を呼ぶ時、恋人同士が互いを呼ぶ 時の一般的な呼称でもあるが、 diaと綴り「ダイア」と発音すれば、自分の個体名に 選んだ宝石の区分を指すものになる。  気に入らなければ他の候補を考えよう。 ふたりの生活はまだ始まったばかりだ。]</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:16:20+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　今は小さな靴も、いずれは大きくなるだろうから<br />　「小さいさん」って呼び方も駄目だね。<br /><br />　<ruby>ディア<rt>愛し子</rt></ruby>と呼ぼうかな。<br /><br /><br />[dearと綴れば親が子を呼ぶ時、恋人同士が互いを呼ぶ<br />時の一般的な呼称でもあるが、<br />diaと綴り「ダイア」と発音すれば、自分の個体名に<br />選んだ宝石の区分を指すものになる。<br /><br />気に入らなければ他の候補を考えよう。<br />ふたりの生活はまだ始まったばかりだ。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00049">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00049</link>
    <description> 　「きらきらさん」はもう星ではないから、 　地上のきらきらの名前をもらおうかな。 　「コーヒ・ヌール」、一番大きくてきらきらした 　石の名前だよ。 　長くて呼びにくければ「コヒ」って縮めてもいい。   [前に立つとノブを回さずとも扉が開く。 森の外の人間たちは靴のまま住居で過ごすが、 魔術師はその暮らしが気に入らないのでドアの前で 靴を脱いだ。 子どもの小さな靴も脱がせれば、自分の靴と並べて 置いて、部屋...</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:15:54+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　「きらきらさん」はもう星ではないから、<br />　地上のきらきらの名前をもらおうかな。<br />　「コーヒ・ヌール」、一番大きくてきらきらした<br />　石の名前だよ。<br />　長くて呼びにくければ「コヒ」って縮めてもいい。<br /><br /><br />[前に立つとノブを回さずとも扉が開く。<br />森の外の人間たちは靴のまま住居で過ごすが、<br />魔術師はその暮らしが気に入らないのでドアの前で<br />靴を脱いだ。<br />子どもの小さな靴も脱がせれば、自分の靴と並べて<br />置いて、部屋に入った。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00048">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00048</link>
    <description>[抱き上げた子どもには体温があり、それでいて 人間ではないことの証左のように何の匂いもしなかった。 これから先、摂取したものや経験によって、 子ども自身の匂いも獲得していくことになるのだろう。  その環境を整えるのが「親」であるという知識はあれど、 両性具有故に自己を父親とも母親とも断定できず、 どっちでも振り向こうとした強欲を子どもに咎められる。]   　困るかぁ……そうだね。 　友達に「おかあさん」とか...</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:15:05+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[抱き上げた子どもには体温があり、それでいて<br />人間ではないことの証左のように何の匂いもしなかった。<br />これから先、摂取したものや経験によって、<br />子ども自身の匂いも獲得していくことになるのだろう。<br /><br />その環境を整えるのが「親」であるという知識はあれど、<br />両性具有故に自己を父親とも母親とも断定できず、<br />どっちでも振り向こうとした強欲を子どもに咎められる。]<br /><br /><br />　困るかぁ……そうだね。<br />　友達に「おかあさん」とか「おとうさん」と<br />　呼ばせるのも、本当のご両親の立場を盗むみたいで<br />　良くないし、わたしも名前を持つべきなのかも<br />　しれないな。<br /><br /><br />[抱き上げたまま、夜が明けきる前に家へと歩き出す。<br />星が遠くなるのを子どもから隠すように。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00047">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00047</link>
    <description> 　そう。君にも名前がないんだ。 　同じだね。   [子どもに名前がないことは自然と理解できた。 それをずっと不自由だとも寂しいとも感じてこなかったのも同じ。 自己を見つめたことはないだろうと見せた鏡は やはり子どもにとっては未知の体験のようだった。]   　これは君だよ、小さいさん。 　ほら、大きなおめめにちゃんと星がある。 　綺麗でしょう？   [警戒心のまま攻撃していた子どもの手が止まる。 それを握って鏡像...</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:13:52+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　そう。君にも名前がないんだ。<br />　同じだね。<br /><br /><br />[子どもに名前がないことは自然と理解できた。<br />それをずっと不自由だとも寂しいとも感じてこなかったのも同じ。<br />自己を見つめたことはないだろうと見せた鏡は<br />やはり子どもにとっては未知の体験のようだった。]<br /><br /><br />　これは君だよ、小さいさん。<br />　ほら、大きなおめめにちゃんと星がある。<br />　綺麗でしょう？<br /><br /><br />[警戒心のまま攻撃していた子どもの手が止まる。<br />それを握って鏡像に触れさせれば、鏡には魔術師の<br />細く長い指も映った。<br /><br />顔も傾けてみると、二つ並んだ菓子色の肌を<br />二人ともが視認できる。<br />こうしてみると、血縁関係はないのに、ふたりはとても<br />よく似ているように思えた。<br />魔術師が子どもの頃、鏡という概念を持っていなかった<br />から、覚えはないけれど、きっとこんな見た目だっただろう。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00046">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00046</link>
    <description>[あはは、と魔術師は笑った。 こんな小さな子にも魔術師の本質が宿っている。 純粋で、「違い」に敏感ないきもの。 互いを尊重すると言えば聞こえは良いが 違うものと共生することを本能的に忌避する 「群れない」性質を持ったもの。]   　いるんだ。 　しょっちゅう遊びに来るから、紹介するよ。   [人間だけど、人間よりも植物が好きな変わり者。 此方から外には何も持って出られないのに、 外から色んなものを持ち込んでくれ...</description>
    <dc:date>2026-04-04T11:13:00+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[あはは、と魔術師は笑った。<br />こんな小さな子にも魔術師の本質が宿っている。<br />純粋で、「違い」に敏感ないきもの。<br />互いを尊重すると言えば聞こえは良いが<br />違うものと共生することを本能的に忌避する<br />「群れない」性質を持ったもの。]<br /><br /><br />　いるんだ。<br />　しょっちゅう遊びに来るから、紹介するよ。<br /><br /><br />[人間だけど、人間よりも植物が好きな変わり者。<br />此方から外には何も持って出られないのに、<br />外から色んなものを持ち込んでくれるお人好し。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00045">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00045</link>
    <description>　  　　なまえ、つけて。 　　わたしのも、あなたのも。  　　それ、よびたい。 　　おほしさまも、おたがいのこと、よんでた。 　　だからわたし、それがいい。   [　名案！とばかりに何度もこくこくと頷いて、 　 子どもは明けてゆく空を見る。  　 星は光に紛れて、夜までの間姿を消そうとしていた。 　 そこにいるはずなのに、見当たらなくなる。 　 見えなければ誰も星があることを証明できない。 　 迷子になったような...</description>
    <dc:date>2026-04-04T00:00:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />　　なまえ、つけて。<br />　　わたしのも、あなたのも。<br /><br />　　それ、よびたい。<br />　　おほしさまも、おたがいのこと、よんでた。<br />　　だからわたし、それがいい。<br /><br /><br />[　名案！とばかりに何度もこくこくと頷いて、<br />　 子どもは明けてゆく空を見る。<br /><br />　 星は光に紛れて、夜までの間姿を消そうとしていた。<br />　 そこにいるはずなのに、見当たらなくなる。<br />　 見えなければ誰も星があることを証明できない。<br />　 迷子になったような気持ちを誤魔化すように、<br />　 魔術師の服を握りしめた。**　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00044">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00044</link>
    <description>　  [　子どもを抱きとめた大人の体は温かく、 　 星雲のように寒々しくはなかった。 　 抱き上げられればその分だけ視線は高くなり、 　 夢が散るように白む空がよく見える。　]   　　おとうさん？　おかあさん？ 　　どっちでもいい、こまる……   [　子どもは一生懸命考えるために顔を顰め、 　 幾度も魔術師の瞳を覗いて、顔を眺めた。 　 呼び方を決めろと言われると悩んでしまうけれども、 　 ぎゅっとしてもらえるなら...</description>
    <dc:date>2026-04-03T23:57:54+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　子どもを抱きとめた大人の体は温かく、<br />　 星雲のように寒々しくはなかった。<br />　 抱き上げられればその分だけ視線は高くなり、<br />　 夢が散るように白む空がよく見える。　]<br /><br /><br />　　おとうさん？　おかあさん？<br />　　どっちでもいい、こまる……<br /><br /><br />[　子どもは一生懸命考えるために顔を顰め、<br />　 幾度も魔術師の瞳を覗いて、顔を眺めた。<br />　 呼び方を決めろと言われると悩んでしまうけれども、<br />　 ぎゅっとしてもらえるなら条件としては悪くない。<br /><br />　 悪くない、というより｢嬉しい｣と呼ぶのがピッタリだが<br />　 子どもは少しばかり、見栄を張っていたい生き物だった　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00043">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00043</link>
    <description>　  　　なまえ、ない。 　　きらきらさん、すき。   [　満足気に頷き、子どもはふふんと機嫌よく笑った。 　 星を掴もうと無謀にも伸ばした指は、 　 突然現れた鏡へピタッと触れて行き先を封じられる。  　 鏡には、ぽかんと間抜け顔の子どもが映っていた。 　 確かに鏡の中の子どもの目はきらきらとしているが、 　 やはり、目の前の大人ほど綺麗には思えない。 　 警戒するように、子どもは眉をきゅっと寄せた。　]   　　...</description>
    <dc:date>2026-04-03T23:57:45+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />　　なまえ、ない。<br />　　きらきらさん、すき。<br /><br /><br />[　満足気に頷き、子どもはふふんと機嫌よく笑った。<br />　 星を掴もうと無謀にも伸ばした指は、<br />　 突然現れた鏡へピタッと触れて行き先を封じられる。<br /><br />　 鏡には、ぽかんと間抜け顔の子どもが映っていた。<br />　 確かに鏡の中の子どもの目はきらきらとしているが、<br />　 やはり、目の前の大人ほど綺麗には思えない。<br />　 警戒するように、子どもは眉をきゅっと寄せた。　]<br /><br /><br />　　これ、だれ。<br />　　まねしないで……<br /><br /><br />[　鏡に映った姿は見知らぬ他人だと思っているらしい。<br />　 あっちいけ、とべしべし鏡を叩いたところで、<br />　 他人が自分と全く同じ動きをしていることに気が付いて<br />　 怖々と叩くのをやめることにした。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00042">
    <title>謎の子ども 　　</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00042</link>
    <description>　  [　ともだち？と、子どもは思わず首を傾げた。 　 その言葉を聞いて考えるところは幾つかあったが、 　 何でもかんでも口にするのは良くないことだ。 　 子どもは自己完結し、それから口を開いた。　]   　　ともだち、いるの？ 　　いなさそうなのに。   [　盛大な無礼を放った子どもは、平然と首を傾いでいる。 　 目の前の大人はなんだかきらきら綺麗に見えて、 　 空に座する星のように映っていた。 　 星は星であり、...</description>
    <dc:date>2026-04-03T23:57:31+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />[　ともだち？と、子どもは思わず首を傾げた。<br />　 その言葉を聞いて考えるところは幾つかあったが、<br />　 何でもかんでも口にするのは良くないことだ。<br />　 子どもは自己完結し、それから口を開いた。　]<br /><br /><br />　　ともだち、いるの？<br />　　いなさそうなのに。<br /><br /><br />[　盛大な無礼を放った子どもは、平然と首を傾いでいる。<br />　 目の前の大人はなんだかきらきら綺麗に見えて、<br />　 空に座する星のように映っていた。<br />　 星は星であり、友達を持つような存在ではない。<br />　 だから友達がいなさそうと言ったわけだが、<br />　 その意図を汲めるほどの語彙力が無かった。　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00041">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00041</link>
    <description> 　そうだ、わたしの子になるのだから、 　呼んでもらわないと。 　「おとうさん」「おかあさん」 　どっちでも良いよ。 　どっちでも「なあに？」って振り向いて 　こうしてぎゅってしてあげる。   [魔術師はそのまま子どもを抱き上げて立ち上がった。 空に瞬く星は多くが白んできた光に呑まれ遠くなる。 明けの明星だけが、仔の行く末を見守りたいとばかり 懸命に光を送っていた。*]</description>
    <dc:date>2026-04-03T21:31:33+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　そうだ、わたしの子になるのだから、<br />　呼んでもらわないと。<br />　「おとうさん」「おかあさん」<br />　どっちでも良いよ。<br />　どっちでも「なあに？」って振り向いて<br />　こうしてぎゅってしてあげる。<br /><br /><br />[魔術師はそのまま子どもを抱き上げて立ち上がった。<br />空に瞬く星は多くが白んできた光に呑まれ遠くなる。<br />明けの明星だけが、仔の行く末を見守りたいとばかり<br />懸命に光を送っていた。*]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00040">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00040</link>
    <description>[大抵のことは出来る魔術師にも出来ないことはある。 この世界に実体を伴ってしまった以上、 「あちら」に渡るには肉の器を棄てる必要がある。 どうしてもと言うのなら、命を奪うことで肉の器を 剥がすことはできるだろうが、寿命を待たずに離れた 魂は「あちら」で同じ形を保てるかどうか保証できないし 何より魔術師には同族の子どもを殺すことに抵抗があった。]   　いいひとかはわからないけど、 　わるいやつから護ってあ...</description>
    <dc:date>2026-04-03T21:31:08+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[大抵のことは出来る魔術師にも出来ないことはある。<br />この世界に実体を伴ってしまった以上、<br />「あちら」に渡るには肉の器を棄てる必要がある。<br />どうしてもと言うのなら、命を奪うことで肉の器を<br />剥がすことはできるだろうが、寿命を待たずに離れた<br />魂は「あちら」で同じ形を保てるかどうか保証できないし<br />何より魔術師には同族の子どもを殺すことに抵抗があった。]<br /><br /><br />　いいひとかはわからないけど、<br />　わるいやつから護ってあげるよ。<br /><br /><br />[子どもにはハグの経験はないのか。<br />掌を合わせようとしてぐらついた身体を抱き締める。<br />ふたりの命の音が重なった。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00039">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00039</link>
    <description> 　おめめがきれいなのは君の方だよ、小さいさん。 　君には名前がある？ 　きらきらさん？   [星そのもののような瞳の子どもに瞳を褒められるとは 思わなくて思わず笑み零れた。 自分の顔を見たことはあるのだろうか。 空間に光を反射させる魔術を行使して、子どもの眼前に 簡易の鏡を作る。  伸ばした指はちょうど自身の瞳の位置を撫でるだろう。 因みに勿論この方法でも瞳を取り出すことは叶わない。]</description>
    <dc:date>2026-04-03T21:30:44+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
<br />　おめめがきれいなのは君の方だよ、小さいさん。<br />　君には名前がある？<br />　きらきらさん？<br /><br /><br />[星そのもののような瞳の子どもに瞳を褒められるとは<br />思わなくて思わず笑み零れた。<br />自分の顔を見たことはあるのだろうか。<br />空間に光を反射させる魔術を行使して、子どもの眼前に<br />簡易の鏡を作る。<br /><br />伸ばした指はちょうど自身の瞳の位置を撫でるだろう。<br />因みに勿論この方法でも瞳を取り出すことは叶わない。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00038">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00038</link>
    <description>[星の仔は人間の子と同じように好奇心旺盛であるらしいが 星に知識を置いてきたのか、それとも単にまだ身にある 情報量が少ないのか、両性具有についてはピンと きていない様子だった。]   　わたしに名前はないよ。 　そういえば、友達にも聞かれたんだっけ。 　群れにいるなら区別する為の名称はあった方が 　便利だろうけど、ひとりでいるからね。   [友人のジョバンニには結局「おい」とか「おまえ」と 呼ばれて振り向ける...</description>
    <dc:date>2026-04-03T21:30:23+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[星の仔は人間の子と同じように好奇心旺盛であるらしいが<br />星に知識を置いてきたのか、それとも単にまだ身にある<br />情報量が少ないのか、両性具有についてはピンと<br />きていない様子だった。]<br /><br /><br />　わたしに名前はないよ。<br />　そういえば、友達にも聞かれたんだっけ。<br />　群れにいるなら区別する為の名称はあった方が<br />　便利だろうけど、ひとりでいるからね。<br /><br /><br />[友人のジョバンニには結局「おい」とか「おまえ」と<br />呼ばれて振り向けるので名前を持っていなくても<br />不自由はしていない。<br />だが、子どもと家族になるなら、区別する為に<br />いるのだろうか。]
    ]]></content:encoded>
  </item>
  <item rdf:about="http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00037">
    <title>はじまりの魔術師 コヒ</title>
    <link>http://heteromoon.net/wolf/foam/sow.cgi?vid=320&amp;logid=SS00037</link>
    <description>[子どもと自分は同じ場所由来だという確信はあるものの、 子どもの言う「おほしさま」「おはなし」については 何も思い出せない。 人間にも胎内記憶がある者とない者とがいるらしいので 憶えていないのは個性だと片付けることにした。  勿論、子どもの話がつくり話だと疑う気持ちは微塵もない。 うんうん、と子どもの話に相槌を打つ。  元いた場所は子どもにとってとても居心地の良い場所 だったのだろう。 空の彼方について話...</description>
    <dc:date>2026-04-03T21:30:11+09:00</dc:date>
    <dc:creator>はじまりの魔術師 コヒ</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
[子どもと自分は同じ場所由来だという確信はあるものの、<br />子どもの言う「おほしさま」「おはなし」については<br />何も思い出せない。<br />人間にも胎内記憶がある者とない者とがいるらしいので<br />憶えていないのは個性だと片付けることにした。<br /><br />勿論、子どもの話がつくり話だと疑う気持ちは微塵もない。<br />うんうん、と子どもの話に相槌を打つ。<br /><br />元いた場所は子どもにとってとても居心地の良い場所<br />だったのだろう。<br />空の彼方について話す子どもの瞳は夜空の星をそのまま<br />埋め込んだようにきらきらしていた。]
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    <title>謎の子ども 　　</title>
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    <description>　  　　おせわ、なる。 　　あなた、きっと、いいひと。   [　それは魔術師長に対する魔術師の本能なのか、 　 或いは器の導きなのかは、子どもにも分からなかった。  　 広げられた腕の意図を確かめるように見つめ、 　 なぁに？とばかりに首を傾ぐ。 　 子どもは相手の準えたものなどなにも知らないまま、 　 懸命に両手を広げ返し、相手と自分の手のひら同士を 　 ぱちん！と重ね合わせようとした。  　 が、当然大人と子ど...</description>
    <dc:date>2026-04-03T14:21:47+09:00</dc:date>
    <dc:creator>謎の子ども 　　</dc:creator>
    <content:encoded><![CDATA[
　<br /><br />　　おせわ、なる。<br />　　あなた、きっと、いいひと。<br /><br /><br />[　それは魔術師長に対する魔術師の本能なのか、<br />　 或いは器の導きなのかは、子どもにも分からなかった。<br /><br />　 広げられた腕の意図を確かめるように見つめ、<br />　 なぁに？とばかりに首を傾ぐ。<br />　 子どもは相手の準えたものなどなにも知らないまま、<br />　 懸命に両手を広げ返し、相手と自分の手のひら同士を<br />　 ぱちん！と重ね合わせようとした。<br /><br />　 が、当然大人と子どもでは広げる範囲に違いがある。<br />　 勢いのまま前に蹴躓き、｢ぁわ｣と間抜けな声が出た。**　]<br /><br />　　
    ]]></content:encoded>
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