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【人】 騎士 エース[食堂で朝……もとい目覚めの挨拶を交わすと、 王子が小さく笑う。 いっぱいねました、って子供みたいな言葉を返して、 空腹な王子に促されるまま席に着く。 旅人には豪華すぎる料理は、 王子の心も擽ったらしい。>>11 無事に誕生日を祝えて、よかった。 あの部屋で口にした台詞と同じものを用いたのは、 祝う気持ちが変わらないから に加えて、少なからず浅ましい気持ちもあっただろうが…… ]……ふふ、 ええ、いただきましょう。 [王子の頬が僅かに染まって見えて>>12、 思わず数瞬、見つめ合ったけれど。 王子の腹の虫に邪魔されてしまったので、 大人しく料理を頂く事にした。 頬を色濃くさせた王子とは対照的に、落ち着いて食事を進めた。酒は飲まなかった。王子が飲みたがったら厄介だし(実際どさくさに紛れて注文していたので>>13、取り上げた)、飲めない王子の前で飲むなんて、そんな意地悪をする気にはならなくて] (19) 2024/01/26(Fri) 16:58:50 |
【妖】 騎士 エース[王子の沈黙と目線に込められた気持ちは読み取れない。 けれど、旅の予定に関する事ではない、何か別の事を考えている事は、俺にも感じ取る事ができて。 それでも俺が何も言えないでいると、王子が笑った。 それから少し早い、最後の挨拶……みたいな言葉。>>$20] ……ん。じゃあ、俺も話、いいですか? [礼まで告げてくれたのに、俺は振り返る王子にそう切り出した。 王子の傍まで近付く。 今までの距離にしては近い―――その気になれば、吹きかけた吐息が届きそうなところまで。 離れられたら追い掛ける事はしないけど、 その場でごそ、と腰のポケットに手を入れて、 部屋から持って来たものを取り出す] ($21) 2024/01/26(Fri) 16:59:45 |
【妖】 騎士 エース[それから、「もう一ついいですか?」と断ってから その距離感で続ける] ……サイン様が即位したら、 シール様ってどうなるんですか? [それについては聞いていたかもしれないが、 今は、王子の意思も含めて尋ねている。 結局何で男装しているのかとか、 納得する理由は聞けていない。 でも、忘れるって約束したから直接聞く事もできず……] ね。 今夜は一緒に寝ませんか? 男同士だから、いいじゃないですか。 [代わりに俺は、そんな事を口にする] ($23) 2024/01/26(Fri) 17:02:18 |
【妖】 騎士 エース[納得いかなそうであれば、王子と騎士という立場だけれど師弟でもあるじゃないかと説いて、] ……女の子に振られちゃって、 ……娼館でも女の子に手を出せなくて…… 一人で寝るの、淋しいなって。 [目を逸らして、泣き落としみたいな事をぬかした。 馬鹿にされても却下されてもいい、一緒に寝たいとは、自分で言わなければならなかった。だって絶対、彼女からそんな事、言われる訳はなかったから。**] ($24) 2024/01/26(Fri) 17:03:14 |
【人】 王子 シール[二人の間が多少気まずいとしても、 空腹で目の前にご馳走が並べば、楽しく過ごせた。 やはり食は三大欲求の一つだ 今日が誕生日だと伝えれば、オーナー兼シェフが腕を振るって、 味は元より見た目にも美味しい料理を出してくれた。 デザートに食べた苺のケーキも、 思い出と一緒に、生涯忘れられない味になっただろう。 ドサクサで頼んだ酒は従者に取られてしまったので、 次の機会にするとして] わたしに遠慮せずとも飲めばいいのに。 お祝い事なんだから。 [と、従者の手元にある杯を勧めたけど、 断られてしまった>>19 主を差し置いて飲むわけにはいかないか、と、 こちらは見上げた忠誠心だと改めて感心する] (23) 2024/01/26(Fri) 20:29:54 |
【妖】 王子 シール[話があると切り出して、従者が近づいてくる。>>$21 こうなる事は、少しだけ予想していた。 期待もしていた。 むしろ出口に向かわれたら、少し寂しいと思ったかもしれない。 旅の荷物を収めたクローゼットを背にして、 目の前に立った従者を見上げる。 以前よりも近くなった距離に、少しだけ緊張する。 不意打ちでキスをされたら、 避けられないだろうなという間合いだ。 動作を注意深く見守っていたら、ポケットから取り出したものを、目の前に差し出される。 一瞬驚いてしまったけど、声を出さなかったので褒めてほしい。 ]……ぁ、…ありがとう…… [誕生日の祝いだと差し出されたものを受け取る。 開けていいか、と訊ねて包みを解くと、中から美しい趣向を凝らした栞が出てきた。 思わず手に取って目の前に近づけて確認し、表と裏を交互に眺めてから表に戻し、表面に凝らされた細かい刺繍や中央の押し花を眺める。特にそこに挟まれた白い薔薇は美しくて、目を引いた] ($25) 2024/01/26(Fri) 20:34:11 |
【妖】 王子 シール美しいな……、ありがとう、 大切に使わせてもらう。 [礼を繰り返したのは気に入った証。 胸の前で押し抱き、贈り主を見上げて嬉しそうに微笑むと、 再び布の中に包んで、背後のクローゼットに大切に仕舞った。 首に掛けているペンダント以外にも、一生の宝物が出来た。 この花なら、枯れずにずっと咲き続けてくれる。 わたしの心の中にも ] ($26) 2024/01/26(Fri) 20:34:47 |
【妖】 王子 シール……わたしも、お前に聞きたい事がある。 [目を逸らした男を見守る視線には優しさを込めて、 静かな声で訊ねる] お前の事は騎士として従者として、とても信頼している。 忠誠心も見上げたものだ。 わたしにずっと仕えてくれて、支えてくれる。 男だと思われていた頃から、変わらない。 ……だが、試練の間で交わった後で、 お前はわたしに体を求めるようになった。 [扉が開いた後で、 もう一回と台座の上に押し倒された事を言っている] ($31) 2024/01/26(Fri) 20:45:07 |
【妖】 王子 シール男の間はずっと性の対象にならなかったのに、 女になった途端に求めるのは あの場でたまたま交わって、弾みが付いたのではないのか? お前の中で、わたしに対する認識がどう変わったのか、 ……聞きたい。 [昨夜、試練の間を出た時からずっと頭の中に 浮かんでいた疑問をぶつける。 わたしは、ずっと前からお前に想いを寄せているが、 無論女性としてだ。 今まで男だと思っていた相手が女になったからといって、 急に恋い慕うようになるなんて、本当にあるのだろうか。 肉体を求める欲求に、気持ちは乗っているのか。 ただの性欲対象として見なすのであれば娼館へ行けと、 誇り高い主はそう言外に問うている。**] ($32) 2024/01/26(Fri) 20:48:39 |
【妖】 騎士 エース[クローゼットの前の王子と距離を詰めると、 少し緊張させてしまった、と感じた。>>$25 わざと近すぎるところまで踏み込んだけど…… 警戒しないでほしいという気持ちと、 意識してくれるなら嬉しい、という気持ちが混じっていた。 プレゼントを差し出せば一瞬驚いた顔が見えたが、 徐々に強張りが解けて、 美しい栞が王子の手元に収まった。 ああやっぱり、似合う。 これにしてよかったと思ったし、 嬉しそうに胸に抱いて微笑んでくれる姿を見ると、] ……はい。 [俺まで馬鹿みたいに嬉しくて、ちょっと気恥ずかしい。 「光栄です」って言おうと思ったのに、 こんな短い言葉しか出て来なかった] ($33) 2024/01/26(Fri) 21:35:46 |
【妖】 騎士 エース[それから次の話を持ち出したら、 もう一度椅子に座る様に促された。>>$27 流石に二回断る訳にはいかなかったから大人しく座り、 ベッドの縁に腰掛ける王子に目線を向ける。 男と二人きりの部屋でベッドに座るのよくないって、誰も教えてくれなかったのかな……と、彼女の無垢さに心の中でため息をつきつつ。 ともあれ、明かされる内容に 必死で耳と頭をついていかせる。 俺は馬鹿ではないが、王家の内情など知り得ないし、他の国がどうという知識も無い。これが普通なのかどうかと判断ができない。 けどつまりは、サイン王子の代わりに生きる、という事か。 それなら男として、王子として生かされたという事に筋は通る] ―――……いや、 偽ったってもう女が生まれてるじゃねェか…… [王子の意思も聞いた上で、 俺はただそんな事をぽつりと呟いた] ($34) 2024/01/26(Fri) 21:35:50 |
【妖】 騎士 エース[けど今話された事について、 俺がどうこう言う事は、今はなかった。 もう夜も更けて来たから。 夜は寝る時間だから……俺はこの、二人で過ごせるだろう最後の夜に、突拍子もない事を提案した。 当然王子は驚いて>>$29、 それから痛い所をつく。>>$30 ええやだなあ、振られたのが初めてだから一人で寝るの淋しいって言ってるのに。 そんな風に調子よく言い返そうと思ったのに、 思いの外胸を抉られたのか、目線を逸らしたまま] ……なんですか。 [王子の方がため息の後に笑ったと思ったら、 聞きたい事、だって。>>$31 何だろうと思って目線を上げて耳を傾ければ、 さっき大声を上げたのとは別人の様な優しい表情と声の王子がいた。 ……何だろう。 聞きたい内容はわかったけれど、 そこから何を知りたいのかが、俺は掴みかねた。 けれど黙って全部聴いて……背もたれに少し、体重を預けた] ($35) 2024/01/26(Fri) 21:35:52 |
【妖】 騎士 エース[キシ、と音が鳴った方を少し見遣って] 認識、ねェ…… [そう繰り返す。 本人に問われて、改めて自分に問うたら、 言葉にするのは結構難しいな、と思った。 それに、言ってしまっていいものか、悩む。 顎に指先を当てて少しだけ思案する] かわいい、って思いました。 今も 思ってます。 [真面目な話し合いなのに、 この口元にふっと笑みが浮かんだが 王子の顔を見て、かわいいと思って、自然とそうなった] ($36) 2024/01/26(Fri) 21:35:55 |
【妖】 騎士 エース女の子だってわかってから対象になったのは 俺は男に興味ないんで、そうなんですけど。 [正直、男だったとしてもあのまま抱いてたらきっとかわいいって思ったけど……現実の話じゃないから、これは置いておこう] 交わったのはたまたまですけど、 そのたまたまで、気持ちが生まれちゃ 駄目なんですか? 俺はずっとシール様を尊敬して、 人間として好いていました。 だからきっと……強く思ったんです、 俺は、 [そこまで続ければ、椅子から立ち上がり、 ベッドに腰掛けた王子のもとまで歩み寄る] ($37) 2024/01/26(Fri) 22:11:24 |
【妖】 騎士 エースあなたを抱いた時、 もう離したくないって思いました。 これからも騎士として、師として、 それからできれば男として、 傍にいたい、と。 ……それから、今は [彼女の顎を持ち上げて、こちらを向かせる] ($38) 2024/01/26(Fri) 22:11:35 |
【妖】 騎士 エースあなたをもう一度、 女にしたい。 ……王子に、戻したくないです。 [話を聞いた後では、そう思ったんだ。 王子は望んでその運命を受け入れているのかもしれない。これまでも、王子を嫌だと言った話は聞かなかったと思う。誇り高い王子の本心は、俺にはまだわからない。 だから切なく告げた後、そっとその唇に口付ける。 抵抗されれば、無理矢理にでも。 俺の体温で、彼女の唇が解けて本心を語ってくれないかと、 祈りを込めて。**] ($39) 2024/01/26(Fri) 22:12:29 |
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