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![]() | 【人】 書店員ありがとうございました。 [紙袋に包まれた冊子を手渡し、店員が笑みを浮かべた。 彼の背中に浮かび上がるポスターの青年は白く、 紺色の青に三日月が浮かんでいた。 これから月が満ちていくのか、欠けていくのかは 物語と共に語られていくだろう。 どうやらこの秋に公開される予定の映画の宣伝らしい。 原作はヒットした小説のようだ。**] (1) 2026/10/01(Thu) 19:39:22 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[店員さんへ小首を揺らして会釈を返して書店を出た。 手元にはA4サイズの紙袋。 仕事帰りに書店に寄って手に入れたのは 今、気になっている料理家さんの新しいレシピ本だった。 料理を本職としている彼と同棲を初めてから 一人暮らしをしていた頃よりも、料理に関する知識が 圧倒的に増え、本棚にも料理本の冊数が増え続けている。] まだ残っていてよかったぁ。 今度、お休みの日に基依さんと読みたいな。 [冊子の中身を改めて確認するのは帰ってからのお楽しみ。 最近は動画やSNSでばかりレシピを調べていたけれど 今でも本を手に取ってしまうのは、 休日ですれ違ってしまう彼とも一緒に しおりや付箋を残していくことができるからだった。**] (2) 2026/10/01(Thu) 19:51:08 |
![]() | 【人】 イウダ――店内―― へぇ、オクトーバーフェスト。 いいっすね、うちには"バーテンダー"もいますし、 ビールの種類増やして……後はつまみか。 [カウンター越しに客と談笑する。 今では、この店員が一時期ホール接客オンリーだったことを 知らない客も多くいる。 近所の自然公園で開かれる予定のイベントを聞いて、 自分も行こうというよりも、この店でも同様のイベントが 出来ないかと考えてしまうくらいには、灰色うさぎは この店を愛していた。 帰宅したら同棲中の婚約者にもこの話題を振ってみよう。 何となく彼女も、自然公園のメニューより、 卯田が何を作るかと考える気がする。] (3) 2026/10/01(Thu) 21:48:41 |
![]() | 【人】 イウダ――自宅―― たーだいま、っと。 夜はやっと少し涼しくなってきたな。 [とはいえ、長時間厨房に立っていたのでそれなりに汗は かいている。 風呂好きの彼女はいつも沸かしてくれているから、 まずは身綺麗にしてからさっきの話でもしてみよう。 お互い翌日も仕事がある身では、ふたりの時間を確保するのも 中々難しいが、だからこそ、毎日の会話を大切にしたい。*] (4) 2026/10/01(Thu) 21:53:29 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜── 自宅 ── [飲食店で働く彼の帰宅時間はまちまちだった。 お昼過ぎや閉店後の深夜に帰宅することもあれば、 決まって夕刻に帰宅するオフィス生活の自身と 時間帯が重なることもある。 彼が帰ってきたことを告げる扉の開閉音がしたのは シャワーも済んだ後のくつろいだ時間だった。] おかえりなさい、基依さん。 [寂しさを紛らわせるためにつけていたテレビよりも 耳に届いた彼の声に、弾かれたように顔を上げる。 家着用のトレーナーにハーフパンツというラフな姿で 買ったばかりのレシピ本をソファに残し、 彼を出迎えるために立ち上がった。] (5) 2026/10/01(Thu) 22:13:34 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜ふふ、そうですね。 夜は涼しくなってきました。 お風呂湧いていますよ、先に入ります? 喉が乾いているなら、冷蔵庫に 冷えたレモンティーもありますよ。 [毎日のように顔を合わせているのに 物音がすると出迎えることが癖になっていた。 彼がシャワーに向かうにしろ、キッチンに立つにしろ すぐに支度ができるようにという理由もあるけれど。] (6) 2026/10/01(Thu) 22:21:05 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜⋯⋯あの、ぎゅってしてもいいです? [彼の前で立ち止まり、思わずじっと見上げてしまったのは、 汗や匂いを気にしてしまうだろうかという心持ちから。 私は全く気にしたことがないの、だけれど。*] (7) 2026/10/01(Thu) 22:27:28 |
![]() | 【人】 イウダ[店としての閉店時間は一応決まっているものの、 客と距離感の近い店なだけに、常連に頼まれれば 閉店後の「延長」も時には発生する。 遅くなる時にはどうしても学生や女性スタッフは先に帰す ことになり、歴の長い社員である卯田は残りがちだ。 深夜の帰宅の翌日は自身は法令で出勤が遅いけれど、 紫亜は朝早く起きて出勤となる為、「寝てて良いよ」と 連絡を入れることもあるけれど。 彼女の方も卯田との時間を欲しているのか、夜更かしを させてしまうこともしばしばあった。 今日はまだ早く帰れた方。 それでも、彼女の方は既に湯上りの気配を漂わせている。] いいな、レモンティーは風呂上りにもらうよ。 外が涼しくて汗がちょっと冷えた分、先に風呂入るわ。 [シャツのボタンを緩める。 灰色のネクタイは店を出る前に既に取っている。] (8) 2026/10/01(Thu) 22:40:26 |
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![]() | 【人】 織戸 紫亜[返事が戻ってくるよりも先に伸びてきた腕に ふにゃりと気の抜けた表情を見せる。 すり、と胸元に頬を寄せながら微かに残った油の匂いと 少しだけ汗ばんだシャツの感覚を頬で確かめた。] 基衣さんの匂い、好きですよ? ……あ、でも、逆はちょっと恥ずかしいかも。 [彼の鼻先が髪に埋まる。リップ音と共に 擽ったさにくすくすと笑い声を立てた。] (10) 2026/10/01(Thu) 22:59:34 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[彼の腰元に両腕を回し、宣言通りに ぎゅうと軽くハグをして腕の内から彼を見上げる。 たった一日のことだけなのに、 甘えたい子供のようでいまさら少し照れ臭さを覚えた。] はい、じゃあお風呂上がりに支度して待っていますね。 軽く摘めるものも必要なら作りますし、 今日は夜更かしもできる日ですから。 [束の間の体温を確かめた後、ようやく身体を離して、 彼がシャワーに向かうなら冷蔵庫の中身を確かめておこう。**] (11) 2026/10/01(Thu) 23:09:41 |
![]() | 【人】 イウダ[つきあって、一緒に暮らし始めてからもう随分経つが、 こうして汗ばんだ身体と触れ合うことを嫌がらない どころか好んでくれているのだと実感すると、 いまだにどうにもむず痒い。] 今、俺がその感覚。 [彼女の方も自らがされる側だと恥ずかしいと 今の卯田の感覚を言語化されて、ふたりで笑った。 恥ずかしい。 なのに、軽く力を込めて抱き締め合うと、 心音が重なることを心地よく思う。] (12) 2026/10/02(Fri) 21:41:30 |
![]() | 【人】 イウダレモンティーがあるなら酒は飲まないつもりだったけど。 何か合うものを見繕ってくれんなら、任せようかな。 [頭皮にはリップ音を残し、額にも軽く口接けて バスルームへと向かう。 そうして汗を流して使用後の風呂場壁に冷水をかけて 簡単に後始末をして、Tシャツとジャージを身に着けて 軽く髪にドライヤーを当てた後、ダイニングの扉を開けた。 彼女との時間は貴重だけれど、二人で生活していると 自分を疎かにした場合相手にそれがすぐわかってしまう。 ふたりとも、自分の為に相手が自分を抑えることを 良しとはしない性分なので、夜の支度のどれもを スキップせずに適切な時間をかけるようにしている。] (13) 2026/10/02(Fri) 21:41:48 |
![]() | 【人】 イウダお待たせ。 流石に風呂上りはまだ暑いから ちょっとだけ涼ませてくれ。 [夜間はもう冷房はいらない季節となったが、 扇風機だけはこういう時の為にまだ仕舞えずにいる。 そうこうしている内に、紫亜はテーブルを整え終えて いただろうか。*] (14) 2026/10/02(Fri) 21:42:00 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[その感覚、と彼が口にしたものはすぐに理解できた。 今体験したばかりのことだったから尚更。 気恥ずかしさと同時に込み上げる可笑しさに、 重なった笑い声は不思議と安心感を覚えていた。] お酒だったら、レモンティーハイ? でも、焼酎は用意がないから……、 あ、ブランデーとなら合うかもしれません。 お風呂上がりの気分で決めましょうか。 [二度目のキスを目を細めて受け止めた後は、 浴室へ向かう彼を見送ることに。 同じ廊下を通っていても違いが分かる。 背中の大きさを自身とこっそりと測り比べたりして、 ぱたぱたとスリッパを鳴らし、キッチンへ向かった。] (15) 2026/10/02(Fri) 22:08:12 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[十分に夜に差し掛かったと言える時間帯。 夕食を一緒に食べられる日もあれば、 どちらかが先に食事を済ませている夜もあった。 そんな夜でも少しの時間だけでもテーブルを挟んで 食卓を挟んで話す時間を作るようにしている。 同棲のルールというより、 自然と互いにその時間を共有するようになっていた。 ラフな家着のままで冷蔵庫を覗く。] 何があるかなぁ……確かクラッカーが残ってたのと、 ブランデーが入ってもチーズなら合うかな? あとは、オーソドックスに生ハム、と…… トマトとレタス、きゅうりも残ってる。 [冷蔵庫のストックを確かめてみれば、 簡単なクラッカーパーティが出来そうだ。 トマトときゅうりをスライスして、 クラッカーにチーズと共に乗せてレンジで3分。 お手軽に出来上がるおつまみに丁度いい。] (16) 2026/10/02(Fri) 22:20:14 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜 [冷えたレモンティーのアイスボトルと お菓子用に常備している小さなブランデーの小瓶を並べ、 テーブルに小さなパーティを作り上げていく。] 足りなければ明日の朝に残しているフランスパンも、 ラスクにしちゃってもいいかな? ……と、あ。 お風呂、もしかして洗ってくれました? ありがとうございます。 [彼の姿がリビングに戻って来た際に時計を確認してみれば シャワーを済ませただけにしてはかかる時間。 家事を分担して補ってくれる彼に、お礼を告げながら 2人分のグラスに小さなロックアイスを入れてテーブルへ。*] (17) 2026/10/02(Fri) 22:29:10 |
![]() | 【人】 イウダ[卯田は酒に弱い方ではないが、毎日飲酒したい性質でもない。 特に、今日は先にレモンティーという言葉を聞いていたので、 きっとブランデーはグラスに入ることはないだろう。] 食った後に風呂掃除はメンドいだろ。 食う量調節できるからクラッカーはありがたい。 [チーズは加熱で少し柔らかくなっている様子。 少し凹ませれば、生ハムで簡単な薔薇も乗せられそうだ。 風呂掃除への労いには、何でもない事のように笑った。] (18) 2026/10/02(Fri) 23:07:49 |
![]() | 【人】 イウダ[向かい合わせに座り、手を合わせる。 ふと思ったのだが、合掌と乾杯はどちらが先なのだろうか。 乾杯したらグラスにそのまま口をつけるのが通例だから 卯田としては「いただきます」が先な気がするが。 よく冷えたレモンティーが喉に気持ち良い。] 今日さ、お客さんに聞いたんだけど。 [クラッカーをひとつ咀嚼してから、 勤務中に聞いた自然公園のオクトーバーフェスの話を。] 最近聞くようになったイベントだけど、 実は直接行ったことはないんだよな。 ああいうのって大抵週末だから仕事あるし。 [今日聞いたイベントも、がっつり勤務日だった。] (19) 2026/10/02(Fri) 23:08:10 |
![]() | 【人】 イウダだから、うちの店でも出来ねぇかなって考えたんだよな。 ほら、ビールの種類は色々集めてもらえそうだし。 [アルコールに造詣の深い同僚のことは、 紫亜もよく知っている。] オクトーバーっていや英語……だよな? でもドイツっぽい雰囲気あるよな。 ヴルストにプレッツェルにバウムクーヘン…… あとどんなんがあったっけ。 [紫亜は経験があるだろうか。 どんな食べ物が供されるのかと聞いてしまう料理人心。**] (20) 2026/10/02(Fri) 23:08:30 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜ふふ、そうですね。 クラッカーって盛り合わせでいろいろ楽しめて好きです。 あ、ブランデーはレモンティーにちょっとだけ 垂らすんですって。 SASANKAで教えてもらったんです。 ⋯⋯私はアルコールが効きすぎて、 いつもより酔いが回っちゃうんですけど。 [今でも通う、彼も働くお店には顔見知りのスタッフもいる。 お酒に特に詳しいバーテンダーから、 お菓子作りの得意なスタッフまで。 笑いながら以前に蓄えた知識を披露しつつ、 彼の向かいに腰を落ち着けて両手を合わせた。] いただきます。 [習慣づいた言葉は、手を合わせると同時に零れる。] (21) 2026/10/03(Sat) 10:49:15 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[ブランデーはテーブルのインテリアに変わり、食卓を彩る。 透明な容器から中身が茶色く影を映し出されていた。 自身も彼にならってレモンティーを用意して、 くぴりと喉を潤していく。 彼のが口にした話題が思い当たると、あ、と声を漏らして] オクトーバーフェス、ドイツビールのお祭りですよね。 会社の人と一度だけ行ったことがあります。 [公園で行われる催事などは決まって週末に行われる。 どうしても予定にお仕事が絡んでしまう彼に 肩を揺らして笑ってしまったのは、残念がるよりも、 職場でもしたいという発想に思い至っている姿を見たから。] (22) 2026/10/03(Sat) 10:49:44 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜SASANKAの店内でオクトーバーフェスですか? それともSASANKAが出店、でしょうか? いつものお店の雰囲気も好きですけど みなさん賑やかな方ですし、華やかになりそうです。 どちらにしてもお客さんが殺到しそうですね。 [色とりどりの瓶と共に並ぶ顔見知りの姿は想像に難くない。 フェスに並ぶ料理の話になると 彼の声はさらに弾んだ気がする。] (23) 2026/10/03(Sat) 10:50:10 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜ドイツの秋のお祭り、 だからオクトーバーなのかもしれません。 あとはフライドポテトは定番で……、 シュニッツェル、ナチョスに甘いものはチュロスとか? 同僚はぐるぐるソーセージ食べていました。 [思い出せる限りの屋台を指折り数えていく。**] (24) 2026/10/03(Sat) 10:51:07 |
![]() | 【人】 イウダシャレた飲み方知ってんなぁ。 妬ける。 [両方の意味で。 何せ彼女とこうなる前は、ライバルかと思ったことも あったのだ。 嫉妬の所為で敢えてという訳でもなく、今晩はアルコールを 入れないことにしたのだけれど。 その代わり、クラッカーはあっという間に減っていく。 勤務中に軽く摘まんではいるが、まだまだ量を欲しがる 若者の身体だ。] (25) 2026/10/04(Sun) 21:45:19 |
![]() | 【人】 イウダ[紫亜の経験を聞けば、「会社員ぽいな」と感想を。 普通の会社勤めを経験しないまま料理人としてシフト勤務を 始めたことに後悔はないけれど、未知の職業に対する 好奇心は人並みにある。] あれか。 華金とかプレミアムフライデーってやつか? 翌日が休みの金曜に仕事帰りにって。 [知っているのは言葉だけ。 想像は自身では答え合わせができない。] (26) 2026/10/04(Sun) 21:45:41 |
![]() | 【人】 イウダ[オクトーバーは英語だと思っていたが、手元のスマホで 検索してみたら、ドイツ語でもオクトーバーらしい。 ついでに「祭り」のイメージから「フェス」で切っていたが 正式には「フェスト」らしい。 本場では9月中旬からやってると知り、驚いた。 実際にあやかったイベントを主催するなら、もう少し 勉強が必要そうだ。] 出店側になるにはもう締め切ってるだろうから、 少なくとも今年は店でそれっぽい雰囲気出すくらいかな。 フライドポテト、シュニッツェルに…… ああナチョスは食べ歩きしやすそうだ。 店で食うなら皿に出せるから、ディップソースを 何種類か…… [クラッカーを食べながら別の食べ物の話をするのも ふたりには日常茶飯事。 こうした会話から新しいメニューが生まれることもある。] (27) 2026/10/04(Sun) 21:45:59 |
![]() | 【人】 イウダでもやっぱり一回本物?ドイツのじゃなくて 公園の……を見ときたいかな。 シフト都合つきそうなら金曜をランチだけにして もらえばワンチャン……? 紫亜は? 早く上がれたりする? [スマホを持っているついでに客から教わったイベントの URLを彼女に共有した。*] (28) 2026/10/04(Sun) 21:46:13 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜えっ? [妬ける、というのは知識についてだろうか、それとも。 脳裏を過ぎった予測が勘違いでなければ、 アルコールを摂取したわけでもないのに頬が熱を持った。 熱を冷ます為に、またグラスを口に運んでしまう。] の、飲み方を教えてもらっただけです、よ。 [間を取り次ぐみたいに口にしてしまったものの、 自意識過剰だった気がして墓穴掘ったような。] (29) 2026/10/04(Sun) 22:38:37 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[だから、慌てて話題を起動修正してしまったのは 悟られないでいたい。 彼になら見抜かれていしまっているかもしれないけれど。] あ、はいっ、そうです。 金曜日は平日だから少し空いていたりして。 週末はご家族で来られる方も多かったり。 アルコール以外も提供されていたりして お昼間だったから わんちゃんを連れてこられる方もいました。 [簡易テーブルにペーパープレートを並べて、 少し座りの悪いパイプ椅子で自然公園を愉しむ様子は 露店とはまた少し違った趣がある。 当時に見かけた大型犬をつれた海外の老夫婦や、 ヴルストにはしゃぐ子ども連れのファミリーを 身振り手振りで彼に話せば雰囲気は伝わっただろうか。 そんなフェストの空気を いつか彼と一緒に愉しめる機会はあるだろうか。] (30) 2026/10/04(Sun) 22:41:35 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[本格的な出店になるとすれば事前の準備が必要だろう。 記憶に残っている店内が秋に彩られることを想像して そわそわと気持ちだけが浮ついた。] 店内でなら立食でしょうか。 カウンターにドイツビールが並んでいるだけでも わくわくしちゃいます。 ディップソースはやっぱり少し辛めのものと ……あっ、サワークリームがあると嬉しいです。 [名案を思い付いたように ぱちん、と両手を胸の前で合わせてはしゃぐ。 彼との料理アイデアは尽きないまま、と思いきや。] (31) 2026/10/04(Sun) 22:42:10 |
![]() | 【人】 織戸 紫亜[スマホをテーブルに残していた彼がおもむろに 画面をこちらに翳した。そこには話したばかりの イメージがそのまま表示されている。] ……えっ、一緒に行けるんですか? [思わずきょとりと目を瞠ってしまったのは、 話していた際に過ぎった想像が現実の誘いになったので。] 行きたいですっ。 午後からお休みにしてもらいますっ。 [勢いよく頷いた拍子に お風呂上がりのセットしていない髪がふわふわと揺れる。 同時にテーブル下でパタン、とスリッパが床を叩いた。*] (32) 2026/10/04(Sun) 22:43:02 |
![]() | 【人】 イウダ[聞き返されたことには「なんてな」とだけ返した。 続く言葉には「知ってるよ」と。 あまり掘り返したり深堀りしても良い感情ではない。 だが、軽く言ったことでも、熱を受け取った反応を してくれる彼女が愛しくて目を細めて少し見つめた。 口を付けたレモンティーが、「初恋はレモンの味」という 出典ももうよくわからないフレーズを想起させる。 これは初恋ではないけれど、初恋のようなときめきを この歳でまだ感じられるのだから幸せだ。] (33) 2026/10/05(Mon) 17:52:18 |
![]() | 【人】 イウダへえ。 ビールの祭りなのに家族連れもいるのか。 子どもの飲み物も売ってる? 教えてもらえないとその発想はなかったな。 [何となく大人が夜に楽しむ祭りだと思っていたが ビールの種類が豊富なだけで、一般のフードフェスと あまり変わらないのかもしれない。 それも日本特有の楽しみ方かもしれないが。] 折角広い会場でしてるんだもんな。 犬……は流石に店内には入れられねぇけど 子どもも楽しめるってのは考えても良さそう。 [余程楽しい思い出だったのだろう。 ブランデー抜きのレモンティーでも頬を紅潮させて ひらひらと動く手先が、当時のはしゃぎようを思わせた。 それを隣で見たいなと思ったから、 「実地調査」も一人でふらっとではなく、彼女も誘ったのだ。 今、横で一緒に考えてくれるだけでも楽しいのだから、 現地ではきっともっと楽しい。] (34) 2026/10/05(Mon) 17:52:34 |
![]() | 【人】 イウダ立食はなー、うちの店のコンセプトにゃ 実はあんまりマッチしねぇんだ。 店の周年祭とか、貸し切りでもない限り、 定額の会費を取るのは違うなって。 だから、レコメンドボードにいくつか提案はするけど その日違うものの気分のお客さんには 勿論希望のものを出すつもり。 サワークリームは用意しとく。 じゃがバターにも合うしな。 [ありがと、と名案に礼を言って。] (35) 2026/10/05(Mon) 17:53:24 |
![]() | 【人】 イウダ[10月も下旬になればハロウィンらしさを求めて 客足が伸びるから、今の内なら勤務時間の調整も 可能だろう。 だが彼女の仕事の方は繁忙期の目安がどうにも門外漢だ。 だから半分ダメ元ではあったのだが、思いの外 前のめりな回答が来た。] はは、半休取れそうなら良かった。 じゃー駅で待ち合わせにするか。 明るい内の仕事帰りの待ち合わせってレアだな。 [一緒に住み始めてからは、同じ家からどこかに 出掛けることはあっても、外で待ち合わせることはない。 別々に住んでいた頃も、休日の待ち合わせばかりだった。 胸がわくわくするままクラッカーを平らげた。] (36) 2026/10/05(Mon) 17:53:38 |
![]() | 【人】 イウダ紫亜は半休なら一度帰ってから出るか? 待ち合わせ時間はお互い職場と擦り合わせてから決めよう。 ごちそうさま。 美味かった。ありがとな。 [空いた皿を持ち上げて、シンクでさっとすすぎ食洗器へ。 満腹という程でもないがすぐに寝られる程ではないので 今晩は何か映画でも見ようかと考えている。 彼女の方も今日は夜更かしOKなら、一緒に見るだろうか。 リモコンを持ち上げてボタンを押すと、「デデーン」と 配信サイトのオープニングジングルが音を立てた。**] (37) 2026/10/05(Mon) 17:53:49 |
地上枠は定員に達しています。
見学枠は定員に達しています。