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![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──あれから。 惺とのすれ違いから一転、俺達ふたりの仲は深まって 一足飛びに同棲状態に──とまでは、 スケジュールの都合が許さず。 俺が映画の撮影期間に突入して忙しくなったせいで、 会える頻度は少なくなった。 それでも、「今日はそれなりの時間に帰れそうだから うちで待ってて欲しい」と言いやすくなったのは、 おねだりを覚えた惺が、俺から合鍵をせしめたお陰。] ……もう来てるかな、 [帰りのタクシーの中で、嵌め直したスマートウオッチで 時間を確かめ、独りごちる。 連絡しておいた帰宅時刻の目安から少し遅れそうだ。] (2) 2026/01/11(Sun) 23:47:14 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[スマホで連絡入れれば済む話なんだけど。 今日の撮影所が家から近くて直に着くっていうのと、 もしかしたらもううちで待っててくれるかも?って どきどき感がなんか良くて。 敢えて確認せずに、そのままマンションに向かった。 高層階直通のエレベーターの中で帽子をとって、 半ば無意識に、手櫛で前髪を整える。] … はやく顔みたい、 [や、あっという間に着くんだけどさ。 壁に凭れて腕を組み、階数表示を見上げた。*] (3) 2026/01/11(Sun) 23:59:41 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── 回想 ── [無断外泊した息子──。 もう首根っこ捕まえて叱る年でもない。 コンサートに行ったのは聞いていた。 ただ、直帰すると聞いてたのでね。 たまたま夜は空いていたから 久しぶりに二人で飲みあかそうと思っていたんだ。 最近思いつめたような顔をしていたし。 待ちくたびれたから 文句の一つも言おうと思ったが、 今日は随分いい顔してるじゃないか。 それなら、今はいい報せを告げるだけに留めようか。] パリコレのキャスティング・ディレクターから 連絡がきてたぞ。 バレエの熊沢先生から先に報せがあった。 ──眉唾物ではないと思う。 連作先は……。* (4) 2026/01/12(Mon) 0:12:47 |
![]() | 【人】 七川 惺 ── Chemistry ── [アレキサンドライト。 『昼はエメラルド、夜はルビー』と言われるそれ。 お前によく似合うと思う。 ──高校の時は別の宝石が似合うと思ってたけどな。 とにかく、お前を飾りたくて仕方ない。*] (5) 2026/01/12(Mon) 0:17:54 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ドアの前でカードキーを取り出して。 カードリーダーに翳しかけた手を、思い直して すっと上へと逸らす。 自室のインターホンを鳴らすのなんて初めてだ。 インターコムの画面で、中からは俺の姿が確認できる。 ドアが開くかどうか、そわそわと待つ数秒。 ロックが解除される音に、胸が高鳴る。 ドアの向こう、出迎えてくれた恋人の顔を見れば、 ひとりでに頬が緩む。] ──ただいま、惺。 [廊下には誰もいないのは確認済みだったから。 玄関に脚を踏み入れると同時、 ぎゅっと首筋に抱き着いて囁いた。*] (6) 2026/01/12(Mon) 0:25:43 |
![]() | 【人】 七川 惺遅い…… [そんなに待ってるわけじゃない。 けど、さっきから新しいソファに寝転がって時計を見てる。 胸の上で小さなギフトボックスをを転がす。 普段使い重視の4mm以下のアレキサンドライト。 目立ち過ぎない大きさのスタッドピアスだ。 遅ればせながらの誕生日プレゼントだけど。 気に入ってくれるかな。 悠凛の喜ぶ顔を想像してみる。 ──俺らは順調に中を深めている。 たった一つ困ったことは あれやこれやの相性がよすぎるってことだ。 大丈夫、ちゃんと抑制剤は飲んできてる。] (7) 2026/01/12(Mon) 0:55:31 |
![]() | 【人】 七川 惺[インターホンが鳴って俺は跳ね起きた。 インターコムの画面を覗けば、待ち人来たりて。 ドアを開ければ] お帰り。 [両手を広げて恋人を受け止める。 首筋に抱き着かれれば、俺も囁き返す。] 今日はプレゼントがあるぞ。* (8) 2026/01/12(Mon) 0:57:23 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[俺の家に惺が居て、お帰りとドアを開けてくれる。 まだまだ付き合いたてと呼べる時期なのに、 しっくりくるっていうか、…ぐっとくるというか。] んん……、 [手広げて腕ん中に迎え入れてくれんの、いい。 この体温に包まれて、耳元で惺の声を聞くと、 身体に薄っすら澱みたいに蓄積した疲労感が、 ゆるゆる解れていくようで。 ただいまぁ、ともう一度囁いて、 その肩口に頬を擦りつける。] プレゼント。 ……おまえ以外に? [顔を上げて、じっと見つめる。 おかえりのキスは、そろそろ覚えてくれたかな。*] (9) 2026/01/12(Mon) 1:12:22 |
![]() | 【人】 七川 惺[頬っぺたが柔らかいのが服越しでもわかる。] 俺がプレゼント? 嬉しいこと言ってくれるな。 [ぎゅっと抱きしめてから。 啄むようなお帰りのキスを唇に。 最初はものすごく照れた、こういうの。 未だにドキドキするけど、ちゃんとできるぞ。] これ。 [一度身体を離して悠凛の掌の上にギフトボックスを載せる。 『世界が終わるまでは』のドラマがオンエアされてから 俺も少しずつ顔が売れてきたんで 贈り物を買う時には注意してる。 変装しても俺、でかくて目立つから…入手経路は秘密だ。 とはいえ、ちゃんとブランド物。今回はティファ二―。 ギフトボックスでわかるかな。 悠凛は品質の良いホンモノで飾りたいから。] (10) 2026/01/12(Mon) 1:28:20 |
(a0) 2026/01/12(Mon) 1:30:39 |
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見学枠は定員に達しています。