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【独】 楯山 一利/* お疲れ様でした! 立て込んじゃって顔出せず申し訳ないです。 体調悪い方はお大事にしてくださいね エピ2回延長把握しました。助かります! のんびり過ごさせてもらいます。 皆さんロル拾ってくれたり生やしてくれて とても嬉しかったです。ありがとうございました! (-10) りお 2022/10/20(Thu) 9:10:59 |
【人】 楯山 一利─カフェ─ "いつも"だったなら、こんなに遅れる事はない。 アイツへ送ったチャットは、未読のままだ。>>2:*10 送信してから1分しか経っていなくても 5分以上経過したようにさえ錯覚するぐらい 待ち時間はとても長く感じた。 いつまで経っても姿を現さない 返信も寄こさない……。 やはり俺と合うのを直前になって拒絶したのか ───それとも…。 胸騒ぎがする。 まさか、アイツの身に何か……。 いやそんなはずない。 過る悪い想像を払拭するように、首を振った。 その後、智恵さんと目があったかもしれない。>>2:109 いつものアイツの様子を知っているだけに 智恵さんも、少し不審がっているのか こちらを心配するような顔をしてるように見えた。>>2:110 マグカップをテーブルに置いて 俺は、智恵さんの傍まで近寄った。 (18) りお 2022/10/21(Fri) 19:09:28 |
【人】 楯山 一利「あの……。 アイツ……えっと、俺といつも一緒にいる子。 今日は、来店しましたか?」 ワンコインランチを食べに来るのは アイツの気分次第。 特に曜日とかは定まっていないと思う。 だからもしかしたら、今日来ていたかもしれない。 その時のアイツはどんな様子だったのか 気になって、智恵さんに問いかけるが それに意味があるのかどうかは分からない。 もしも智恵さんから、何か聞けたとしても 何も情報を得られなかったとしても 俺はすぐに、金を置いて店から出るだろう。 ……アイツを、探しに。* (19) りお 2022/10/21(Fri) 19:09:59 |
【人】 楯山 一利─カフェを出てから─ 家に見に行く前に、 アイツの行きそうな場所を先に潰そう。 最初はカフェの近辺を探し回った。 だが、何処にも見当たらない。 次は繁華街へ足を運ぶ。 本屋、雑貨屋、馴染みのアパレルショップ ゲーセン、ファーストフード店 ……ありとあらゆる所を探し回ったが アイツの姿を見つける事は叶わなかった。 ガキの頃から近くに居たのに こんな時に、アイツの居場所さえ分からない。 そんな自分がとても情けないと思った。 何度もライン電話を入れる。 …だがアイツは出ない。 変な心配を掛けさせたくないから アイツの家に電話をするのを躊躇っていたが 他の行き先が思い浮かばず、気持ち的にも限界だった。 (20) りお 2022/10/21(Fri) 19:31:44 |
【人】 楯山 一利観念して、アイツの家に電話を掛ける。 すぐにお袋さんが出た。 『あらカズくん。 ウチに電話なんて珍しいわねぇ。 ……え?あの子と一緒じゃないの? 出かけてから随分経つわよ。』 つまり、今家にはいない。 もう5時間は経っているとの事だった。 ちょっと心配し始めたのか、どうしたのかと聞かれて なんて答えれば良いかも分からず 適当に言い訳をして、なんでもないって電話を切った。 暗くなったら、余計に探しにくくなる。 それに夜道を女の子が一人で ブラブラと出歩くのも危ない。 早く見つけなきゃ……。 無事なことを祈って、俺は街中を駆けまわった。 (21) りお 2022/10/21(Fri) 19:34:48 |
【人】 楯山 一利時間的に気温も下がって来ていて 少し肌寒くなって来ているというのに 走っているせいでメチャクチャ暑い。 ダンスバトルで、5ムーブはしたぐらいの過酷さ。 疲労感も半端ないが、そこには楽しさがある。 だが今は、ダンスとは違う。 何も楽しくないし、ただただ苦痛で アイツの姿が見えないことに焦りしかなく 連絡がないことも、不安が募っていく一方だ。 「クソッ…! 何処に居るんだよ……!!」 走り過ぎて、呼吸が乱れながらも 見つけられない事への焦りと不安を 冷たい空気にぶつけるみたいに、叫んだ。* (22) りお 2022/10/21(Fri) 19:38:43 |
【独】 楯山 一利/* 智恵さんへのロル返信めちゃくちゃ遅くなりました。 来店したかを聞いてますが、 反応はあっても無くても大丈夫なように〆てます。 色々拾ってくれてありがとうございました。 こんな時じゃなかったら もっとカフェの雰囲気を堪能したかったなぁ…。 (-27) りお 2022/10/21(Fri) 19:42:59 |
【独】 楯山 一利/* 高峰さんも友紀さんもお疲れ様です。 >>-26 応援ありがとうございます! どうなるのかは…まだ考え中ですが 時間かかってもしっかり〆を投下したい。 >[]の扱いについて そうなんですね。 ちょっと珍しい感覚だなぁって思いました。 俺は以下のウィキに則って今まで遊んでたので。 []使わない村も始めてだったので新鮮でした。 https://w.atwiki.jp... (-29) りお 2022/10/21(Fri) 19:53:26 |
【独】 楯山 一利/* うぉぉ…室生さん…せつねぇ……。 相手の気持ちも分かるし、でもズルいとも思う……。 まだまだ今後の二人の行く末が気になる。 (-41) りお 2022/10/22(Sat) 22:37:34 |
【独】 楯山 一利/* 友紀さん本当に体調お大事にです…。 具合が悪くても娘さんのために 動物園に連れて行ったのはスゴイです。 メントスコーラw謎 (-43) りお 2022/10/22(Sat) 22:54:28 |
【置】 楯山 一利─回想:半年前─ 半年前、ブレイクダンスの大会があった。>>2:15 それなりに大きい大会だったから 個人戦は無理だったけど、 チーム戦には出られる事になったんだ。 だから、アイツに俺の勇姿を見て欲しかったし ブレイクダンスの良さも知って貰いたかったから 「観に来て欲しい」って、大会のチケットを渡した。 アイツは怪訝そうにしながらも、 拒絶することなく受け取ってくれた。 …当日は、緊張感が半端なかった。 それは大会に出場することに対してもだが アイツが観に来てくれるかもしれない、と そっちの方に意識が傾いてしまっていたと思う。 チームメイトからは、 『カズが緊張なんて珍しいな』って言われたし よく会う好敵手>>2:70の奴からも 『カズさんだいじょーぶ?』 って心配されるほど露骨だったんだろう。 差し入れされた焼き菓子を とあるダンサーからお裾分けされた。>>2:17 この日ばかりは、緊張を和らげたくて 藁にも縋る思いで頂いたのを憶えている。 (L1) りお 2022/10/23(Sun) 1:17:49 公開: 2022/10/23(Sun) 1:20:00 |
【置】 楯山 一利後で知った話だが あのダンサーは、最近噂になっている ダンスがメチャクチャ上手いと評判の人だった。 惜しくも、この大会で優勝までは出来なかったが>>2:18 噂の通り良い所まで勝ち上がっていた と、記憶している。(俺の記憶が確かなら、だけど) いよいよ本番。 俺たちのチームが次に呼ばれるという頃 まだ、アイツは観に来ていなかった。 『ごめん。用事が終わらなくて、遅れる。』 と連絡は入ってたんだけど…ガッカリしたね。 俺よりも優先される用事って、なんなんだよ……。 でも俺は、目の前のダンスバトルに集中した。 踊っている間は、アイツの事を忘れて 一生懸命やれるだけの事を精一杯出し切った。 結果は、一回戦落ち。惨敗だった。 気落ちもしたけど、また頑張ろう!って チームメンバ同士励まし合えたし 俺たちのダンスを見て評価してくれる人たちも 少なからず居てくれたから、嬉しかったなぁ。 それからは、他のダンサーたちのバトルを 最後まで観覧していたかったから アイツを待ちながら、俺はずっと会場に居た。 (L2) りお 2022/10/23(Sun) 1:18:58 公開: 2022/10/23(Sun) 1:20:00 |
【置】 楯山 一利で、結局アイツが来たのは 大会が終わる1時間くらい前だった。 「おいおい。おっせーよ! もう大会終わっちまうぞ。」 まだかまだかと待ち望んでいた苛立ちを そのままアイツにぶつけちまった。 でもアイツはそんな事をお構いなしに 『ごめんごめん。どうしても抜けらんなくて。』 ってケロッとした顔で返してたから なんとも思わなかったんだろう。と思いたいが 多分……。 今にして思えば、実はそうじゃなかったのかも。 来てくれたアイツを、とりあえず チームメイトや他のダンサーたちに紹介。 その時、『もしかしてカズさんの彼女〜?』 って茶化されたんだけど 俺はすぐに「い、いや違う!ただの幼馴…いや、隣人!」 と、気恥ずかしさが募って強めに否定した。 当の本人は否定することも肯定することもせず ただただ俺らのやり取りを 冷ややかな目で見ていて 社交辞令の挨拶を済ますだけに終わっていた。 (L3) りお 2022/10/23(Sun) 1:20:32 公開: 2022/10/23(Sun) 1:25:00 |
【置】 楯山 一利大会が終わってからは、 ダンサー皆と打ち上げをした。>>2:18 打ち上げはダンサーに限らず、 友人や家族とかも招くことは出来たから アイツにも参加してくれるように頼んだんだけど 最後までは、居てくれなかったな。 それに終始不機嫌そうだった。 遅れた事もあってか、会場の盛り上がり方とか 周囲の雰囲気についていけなかったみたい。 (そもそも生真面目なアイツと ノリが合わない部分があったのかもだが) そういうのも察せなかったせいか アイツの態度も気にくわなくて、面倒臭くなっちゃって もう勝手にしろよ、と投げやり気分で 一人で帰らせたんだった。 それから俺は、アイツのことを気にも留めず 色んなダンサーたちと交流を深めていたし 全員とまではいかないものの、 一部のダンサーたちとラインも交換出来た。>>36 アイツの事がなけりゃ、もっと楽しめたと思う。 (L4) りお 2022/10/23(Sun) 1:21:53 公開: 2022/10/23(Sun) 1:25:00 |
【置】 楯山 一利打ち上げの帰り道、アイツからラインが来た。 『あの人たちとの付き合い 考え直した方がいいんじゃない? それにいつまでもこんな事やってると お父さんもお母さんも心配するよ。』 俺は酔っているのも相まってムッとした。 アイツらのことやブレイクダンスを 悪く言われたような気がして。 それに、最初から観に来てもくれなかったし、 俺のダンスだって見ていない癖に…。 なんにも知らない癖に……! そんな怒りもあってか、そのラインを境に 俺はアイツと衝突することが増えたように思う。 (L5) りお 2022/10/23(Sun) 1:23:41 公開: 2022/10/23(Sun) 1:25:00 |
【人】 楯山 一利─現在─ アイツはランチタイムに来ていた。>>33 と、店を出る前に智恵さんから聞いていた。 普段ならランチの後は大学の講義を受けに戻ると思うが 今日は俺との待ち合わせ時間に合わせてくれたし、 さっきお袋さんとの電話では 『出かけてから』と言っていた。>>21 つまり、講義はない日なんだと思う。 (まさかアイツの性格上、講義サボる訳ないしな?) ならば、ランチの後に行くとしたら何処か? と考えながら、思い当たる場所を探し回ったんだが 一向にアイツの姿を見つけられないでいた。>>20 『元気がなかった』>>34 智恵さんから聞いた言葉を思い出す。 それは、昨日の俺との喧嘩のせいかって 最初は軽く考えて終わっていたんだけど そもそも、今日のアイツの様子が "いつも"と違っていたという事なんだと 今更になって気付く。 それはすなわち、俺が今の今まで探し回った "アイツが行きそうな場所">>20になんか そもそも行かないんじゃないか…って事だ。 (48) りお 2022/10/23(Sun) 1:37:08 |
【人】 楯山 一利ならば何処なのかって、 そんなのもやっぱり見当がつかなくて それにもう、体力も限界だ……。 俺はふらつきながら、道の端で足を止める。 走り過ぎて疲れて呼吸が荒いせいもあるが 焦燥感と不安に圧し潰されそうだ。 「亜由美………。」 会えない想い人の名を呼んだ。 それは、自分でも分かるくらい 誰の耳にも届かない程に、 か細くて弱々しいものだった。 (49) りお 2022/10/23(Sun) 1:50:25 |
【人】 楯山 一利最後に名前を呼んだのは、いつだったっけ……。 ガキの頃は「亜由美お姉ちゃん」だった。 アイツを意識し出してからは、そう呼ぶのを止めた。 かと言って、「亜由美ちゃん」はしっくり来ないし 「亜由美」の方が良いとは思いつつも 羞恥心に負けて、滅多に名前を呼ぶ事もなくなって 「お前」呼ばわりする方が、多かったように思う。 だから、思い出せなかったんだ……。 でも…… もしも、また会えたなら ちゃんと、名前を呼びたい。 亜由美───…。 そして「好きだ」と…… しっかり、伝えたい。 (50) りお 2022/10/23(Sun) 1:52:43 |
【人】 楯山 一利『急にゴメン。 高山さんから伝言頼まれちゃって。』 "高山さん"という名前。 あまりピンと来なくて。 ダンサーの誰かだっけ?なんて考えてたら 『ああ、カズさんが普段から 智恵さんって呼んでる人ね。』 「智恵さんって、カフェの店員の…?」 あれ?なんで知ってるんだ? と、疑問を口にするんだけども 向こうは要件を早々に済ませたいらしく それには応えないまま、話を続けた。 未だこの時点でも、この人が あのカフェでバイトしてるとは気付けなかった。 (52) りお 2022/10/23(Sun) 3:33:50 |
【人】 楯山 一利『"もしものことがありそうなら 大人でも警察でも頼れ"、ってさ。』 「えっ?智恵さんが……?」 急いで店を後にしちゃったから、 智恵さんが、そこまで気に掛けてくれていた とは知らなくて驚いた反応を示した。 …同時に、俺は一人で何とかしようと 突っ走り過ぎていたことにも気付かされた。 少しだけ、冷静になる。 「…分かった。 ありがとうございます。 って、伝えといてくれる? 俺、智恵さんの連絡先知らないからさ。 悪いんだけど…宜しく。」 好敵手といえど、そこまで親しい訳ではないから こんな風に伝書鳩扱いするのは ちょっと気が引けるんだけど…。 というか、二人はどういう繋がりなんだ? まさか、この人もあのカフェの常連だった? なんて想像するけど、そこまで訊ける余裕はなく。 (53) りお 2022/10/23(Sun) 3:34:23 |
【人】 楯山 一利俺の頼みに、向こうは快く応じてくれた。 『ああ、良いよ。 それより、本当にだいじょーぶ? あの子って…大会の時に紹介してくれた 隣人の子だろ?』 そう。半年前のブレイクダンス大会で チームメンバやこの人にも紹介したんだった。>>L3 この人にまで変な心配を掛けさせて情けなくも思うが 否定したところで、無意味だから 素直に「うん…。」と頷いた。 『実はさ……。 これ、高山さんにも話してないんだけど 俺、昨日会ったんだよ。あの子に。』 「……は? え?」 なんでこの人と、アイツが? 会ったってどういうことなんだ?と 混乱しているのを他所に、向こうは話を続ける。 (54) りお 2022/10/23(Sun) 3:35:29 |
【人】 楯山 一利『カズさんに内緒にしてくれって 口止めされちゃって……。 だから、連絡しなかったんだ。 でも、高山さんに伝言頼まれちゃったし なんか様子も尋常じゃなかったしさ。 黙り続けるのも、無理だなぁって。 …ごめん!』 ちょっと、何を言っているのか 理解が追い付かなかった。 そもそも、なんでアイツが この人と会ったんだ? 俺のチームメイトではないし…… って、ああ。そうか。 アイツはこの界隈の事をよく知らないんだ。 だから、あの場に居たこの人の顔を憶えてて……? それで、ストリートダンサー 一人一人を訪ね回って、探し出して……? (55) りお 2022/10/23(Sun) 3:36:30 |
【人】 楯山 一利「もしかしてアイツ……。 気ぃ悪くするような事言ってた? それだったらごめん。本当に……。 アイツ、ブレイクダンスにあんまり 良い印象持ってないみたいでさ。 なんにも知らない奴だから……。」 そんな想像だけで、相手に詫びを入れる。 でも、向こうからは意外な言葉が返って来た。 『あ〜。違う違う。寧ろ逆! 丁度、道端でダンスの練習してたところでさ。 カズさんがいつもどんな風に過ごしてるのか 教えて欲しい、って言われたんだよ。 でも俺たち、バトルぐらいしか会わないじゃない? だから普段のカズさんなんて知らないけど 多分、俺らと同じように 練習頑張ってると思いますよーって ダンスの練習風景、見て貰ってたんだよ。』 (57) りお 2022/10/23(Sun) 3:38:16 |
【人】 楯山 一利俺は、その話を聞いて 頭を強くぶつけたような衝撃を受けた。 ……アイツが? あんな喧嘩別れをした後で? ブレイクダンスを……。 俺の事を、知ろうとしてくれた……? アイツがそんな行動をするなんて 半ば信じられなかった。 『何があったか分かんないけど……。 早く、会えるといいね。』 そう言い残して、『じゃあ、バイト中だから』と 好敵手の彼は電話を切った。 (58) りお 2022/10/23(Sun) 3:39:18 |
【人】 楯山 一利電話で聞いた話が、上手く整理出来ないでいた。 …いや、受け入れるのが困難というべきか。 まさか、って気持ちが大き過ぎて。 俺はその場に立ち尽くしていた。 でもこの人がこんなウソついても なんのメリットもないだろうし…。 多分、本当の事なんだろう。 ただ、今日会えなかった事と 連絡が取れないことが、まだ結びつかない。 昨日ブレイクダンスについて聞いて 実際に練習風景を見てみたけど やっぱり、認められなかったってこと? ……分からない。 兎に角、アイツと話をしなければ。 (59) りお 2022/10/23(Sun) 3:40:49 |
【人】 楯山 一利再びアイツを探しに回ろうとしたところで 智恵さんからの伝言を思い出す。>>37 警察……は、まだ気が早いかな。 その前に、まずは親だ。 さっきはお袋さんに変な心配かけさせたくなくて なんでもないって電話切っちゃったけど 連絡があったかどうかぐらいは 聞いておけばよかった…。 そんな発想にすら至らない程 俺の頭は冷静なんかじゃなかったから 智恵さんと伝言をしてくれた好敵手に感謝した。 『あらカズくん。 まだあの子と一緒じゃないの? そういえば、1時間くらい前に "今日はちょっと遅くなる"って 連絡が入ってたわよ。』 …良かった。 と思うのと同時に、アイツが俺の連絡を 意図的に無視してたってのも分かって ちょっとしょげる…。 やっぱり、会いたくないって思われたんだろうか。 でも理由は依然として分からずだ。 (60) りお 2022/10/23(Sun) 4:02:26 |
【人】 楯山 一利『あの子も大人だし、 あんまり煩く言うつもりはないけど 遅くなり過ぎるのは心配だから…ね。 カズくん、宜しくね。』 お袋さんとの電話を切った後、 俺はふぅ…と安堵にも似た溜息を吐いた。 直近の安否確認ができて、少し不安が取れた。 あとは何処に居るか……だな。 また昨日と同じ目的で動いているなら 全く見当違いなところばかり探していたかも…。 かと言って、ダンサーたちの練習場所を 一つ一つ探し回るのは、つらいものもある。 (気候や状況によって変わることが多いから) (61) りお 2022/10/23(Sun) 4:02:52 |
【人】 楯山 一利とりあえず、手近なところから探そう…。 歩き出していたら、少し先に公園が見えて来た。 それは昨日、友紀さんと一緒に飲んだ公園だった。 昨日はダンサーたちの姿はなかったが 今日はもしかしたら……? 目的通りに動いていないとしても 未だここは見ていない所だし 一応、様子を見てみるか…。 俺は、その公園に真っ直ぐ向かう。 (62) りお 2022/10/23(Sun) 4:04:26 |
【人】 楯山 一利「亜由美───!」 急いで走り寄る。 俺の声が聞こえて、俺の姿を捉えたのか 向こうは一瞬身体をビクつかせて、俺の名を呼んだ。 『か、カズ……!?』 どうして此処に? そう驚いたような顔をしてるのが 分かるくらいの距離まで、近寄った時。 今まで募らせていた不安とか 鬱憤とか、苛立ちとか、怒りとか 心配とか、見つかった嬉しさとか …好きな気持ちとか。 全部の感情が、一瞬にして 訳が分からないくらいグチャグチャになって。 (64) りお 2022/10/23(Sun) 4:58:46 |
【人】 楯山 一利「お前……ふざけんなよ! 連絡ぐらい寄こせっつーの!」 拳を震わせながら怒鳴っちまった。 ああ、本当に俺ってバカだ…。 会えたら名前を呼んで、好きだと伝えたいって 思っていた筈なのに……。 またこうやって、強く言っちまうんだ。 でも、こうやってまた会えたことは嬉しかった。 何にもなくて、無事で本当に良かった。 「どんだけ心配、したか……。 分かってんのかよ。」 ああ、もっと他に言い方はないのか。 こんな時でも天邪鬼を発揮する自分に嫌気がさす。 ちゃんと伝えなきゃ、意味がない。 そう教えてくれた人の言葉を思い出し 冷静になれと、一息吐いて。 (65) りお 2022/10/23(Sun) 4:59:46 |
【人】 楯山 一利「……亜由美が。 無事で、良かった。」 素直な言葉を伝えた後って、とんでもなく恥ずかしい。 でもその気持ちに嘘はないんだ。 俺は、彼女を抱き締めた。 きっとガキの頃以来。 でも今は、あの頃とは違う。 好きな人にやっと会えた。 無事で居てくれた。その安心感と嬉しさ。 愛おしい気持ちを伝えるような抱擁。 伝わったかどうかは分からないが 彼女は俺を拒むことなく受け入れてくれた。 (66) りお 2022/10/23(Sun) 5:00:23 |
【人】 楯山 一利…そんな時、あの大会で紹介して貰った あの人たちを思い出して>>L3 本当に、今更ではあるけれど 少しでも歩み寄ってみた方が良い。と 普段の俺がどんな様子なのか知るためにも (俺に知られるのは気まずいからコッソリと) 一人で、ダンサーたちを尋ね回ったんだとか。 それでようやく見つけたのが、あの人。>>54 話を聞いて、ブレイクダンスの 練習風景を見せて貰って>>57 やっぱり……と 自分の過ちを再認識したのだとか。 そして俺からの「会えない?」と連絡が来た時>>2:*0 『わかった』と返事はしたものの>>2:*5 もう俺と合わせる顔がないな…と 強く思い始めていたらしい。 (69) りお 2022/10/23(Sun) 5:31:55 |
【人】 楯山 一利いよいよ今日になって 会うのも怖気づいているし。 もう俺から連絡が来ても反応しないで このままフェードアウトを決め込もう。 と思っていたのだとか。 (まぁ親同士付き合いあるし、家も隣同士だから すぐに全部ってわけにはいかないけれど 近いうちに独立しようとも考えていたのだとか) 「……………。」 俺は、最後まで黙って 彼女の懺悔にも似た告白を聞き届けた。 (70) りお 2022/10/23(Sun) 5:33:42 |
【人】 楯山 一利話を聞いて、やっと色々と腑に落ちたのだが。 それでもやっぱり、いきなり無視は酷過ぎる……。 せめて会いたくないって連絡くれよ。 余計な心配掛けさせやがって…。と 恨み言を言ってやりたくもなったんだけど 「……確かにさ。 何も知らない癖に!って ムカついたこともいっぱいあったよ。 でも、考えてみたら 俺だって……。 何にも伝えられてなかったんだ。」 ブレイクダンスへの熱意も。 お前への、気持ちも───。 お互いちゃんと言葉に出来なかった故に 起きてしまった、"すれ違い"。 言葉にして伝えるだけでよかった。 …簡単なことだったのに。 それさえも出来なかった。 (71) りお 2022/10/23(Sun) 5:54:50 |
【人】 楯山 一利「もっとちゃんと、真剣にダンスやってる って、俺も伝えるべきだったんだ。 ……だから、俺もゴメン。」 もう二度と、そんな過ちは 繰り返したくないから。 素直な気持ちを言葉に乗せて しっかりと、彼女に謝った。 (72) りお 2022/10/23(Sun) 6:02:14 |
【人】 楯山 一利「"好き"───なんだよ。 ……亜由美のこと。 姉ちゃんとしてじゃなくて。 一人の、"女の子"として。」 俺の告白を聞いて、彼女は目を見開いた。 お前にとって予想外の言葉だったのか、 それとも別の意味だったのかは 読み取ることはできなかったから。 「亜由美は……? 俺の事、どう思ってんの?」 やっぱり"弟"みたいな存在なのか。 少しは異性として見てくれてるのか。 お前が俺に抱いている気持ちを知りたくて、 でも不安も隠せないまま訊ねた。* (74) りお 2022/10/23(Sun) 6:32:34 |
【独】 楯山 一利/* 色々拾いたいとあれこれ考えて書いてたら めちゃくちゃ長くなってしまった…! 智恵さん、室生さん 生やして頂いたもの色々と 好きに使わせて貰っちゃいました。(感謝感激!) よし。寝よう。** (-44) りお 2022/10/23(Sun) 6:34:58 |
【独】 楯山 一利/* こんばんはー 今夜はロル投下できそうにないけど 灰に感想とか書こうと思って覗いたら 室生さんの感想が見えて照れました…(てれてれ) めちゃくちゃベタ褒めされて嬉しいです!ありがとうございます! 深夜から早朝まで考えて書いていたから 眠気が酷くていつもより文章おかしくなってるし 上手くまとめられなくて、 余計に長たらしくなったなぁ…とか 悲惨過ぎて色々と反省していたんですが安心しました。 室生さんも話を広げたり設定拾うのがとてもお上手で 一つ一つのロルの細部にこだわりみたいなものを感じました それでいて丁寧さを忘れない。 読み手にも鮮明にイメージしやすい書き方になっているから 本当にすごいなぁと感嘆とさせられてましたね。 特にカフェの食レポは読んでるだけで食欲そそられたし 片想いの相手に対する心情描写は、切ない気持ちが ドンと胸にくる感じがしてとても感情移入しやすかったですね…。 〆のエンディング、切ないけど最後まで綺麗で素敵でした! (-57) りお 2022/10/23(Sun) 23:43:55 |
【独】 楯山 一利/* >>-53 ご指摘されて気付きました。こういうのって相手の力量に拠るんですね…! こちらの自覚はあまりなかったかもしれません。 幼馴染がカフェに来ていたことにして貰っても 来ていなかった事にして貰っても 万が一、拾って貰えなかったとしても ロルの内容はいくらでも変えられるように 何があっても大丈夫なようにはしていた部分もあり。 ただ仰るように、智恵さんも拾い方がお上手だし 想像以上に話を膨らませて下さる御方だなぁと分かったので 安心感を持って投下していたのは事実ですね。 そしてやはり想像以上の返しを頂けていた…! 本当にたくさん感謝の気持ちでいっぱいになりました。 (-58) りお 2022/10/23(Sun) 23:57:50 |
【独】 楯山 一利/* 智恵さんの想い人ナナさんが まさかの既婚者と…?! という展開には俺も度肝抜かれました。 本当にそれは事実なのか 智恵さんの思い過ごしなのか 今後の展開が気になりますね〜! (-59) りお 2022/10/24(Mon) 0:00:38 |
【独】 楯山 一利/* 遅くなりましたが 友紀さんの室生さんは早朝見守って下さってて ありがとうございました…! あれからちゃんと寝ました。5時間くらい! 今日は夜更かししません。 (-60) りお 2022/10/24(Mon) 0:02:21 |
【独】 楯山 一利/* 片想い相手のNPCは最後まで名前を付けようか 迷いに迷ってました。 ただ、ロルを書いているうちに 好きな子に対してずっとアイツとかお前呼ばわりは さすがに酷くないか?名前でちゃんと呼んでやれよ って思って来ちゃいましたね。 あと名前がある方が、ロルのも書きやすいなぁ…と。 完全にPL感情と都合でした。 (-62) りお 2022/10/24(Mon) 0:08:05 |
【独】 楯山 一利/* 友紀さんや高峰さんの〆ロルとか、 古寺さんの孤独のグルメとか じつは個人的に楽しみにしてるんですけど 皆さん体調やら都合やらで難しいですかね? お大事になさってくださいね。 (-63) りお 2022/10/24(Mon) 0:11:07 |
【独】 楯山 一利/* カズが幼馴染の亜由美を何故好きになったのか 何故ずっと好きでいるのか そのあたりをまだちゃんと深掘り出来てないせいで 亜由美が性格悪過ぎるサイコパスみたいになっちゃってるなぁ ってPLは困っているなうです。 どうにか名誉挽回したいんだけど 今日はもう書けないから明日こそは…! と、一方的に灰にだらだらと書いて 本日はお休みします。** (-64) りお 2022/10/24(Mon) 0:18:24 |
【独】 楯山 一利/* チラっとしたら わー!?! ってなりました(日本語能力行方不明) 智恵さんも素敵なエンディングでした…! お疲れ様でした。 (-70) りお 2022/10/24(Mon) 15:18:43 |
【置】 楯山 一利─恋心─ 中学になると、恋愛に対して関心が強くなり それまでなんとも思っていなかった異性が 一人の女性として、すごく綺麗に見えるようになる。 俺もそうだった。 亜由美の事を、ずっと姉みたいな存在で 俺は弟みたいなポジションなんだと思っていた。 それは、家族愛にも似た温かな感情。 だけど家族愛は ───"恋"に変わった。 (L6) りお 2022/10/24(Mon) 20:54:48 公開: 2022/10/24(Mon) 20:55:00 |
【置】 楯山 一利中学のスキー合宿。 俺にとっても、亜由美にとっても 初めてのスキーだった。 だから俺たちは、初心者コースから 始める事になったんだけど……。 合宿当日、スキーのグループが "男女"で分けられた。 アイツとは別のグループになったんだ。 小学生の時の林間学校や、修学旅行でも 男女部屋を別々にさせられるけど それとは訳が違う。 スキーはスポーツだ。 なのに、わざわざ男女を分ける必要があるのか? 当時そんな疑問が湧いた。 だって小学生の時は、運動会も体育も 男女で分けられた事なんて一度もなかったし いつも、亜由美と競い合っていたんだ。 ところが、このスキー合宿では それが許されなかった。 最初は意味が分からなかった。 (L7) りお 2022/10/24(Mon) 20:55:38 公開: 2022/10/24(Mon) 20:55:00 |
【置】 楯山 一利でも、周りの男子たちと話していると 『〇〇さんが可愛い。』だとか 『××さんの胸が大きい。』だとかの話になって……。 それまで全く何も思わなかったけど 男女の違いや、性について初めて知ったんだ。 そして、亜由美は、 "女の子"だったんだ、と……。 …月日は流れ、俺の身長が伸びて来て 遂にアイツを追い越した時。 それを再認識させられたんだ。 (L8) りお 2022/10/24(Mon) 20:58:32 公開: 2022/10/24(Mon) 21:00:00 |
【置】 楯山 一利それからは、女子の中でも 亜由美が一番綺麗で可愛く見えていた。 アイツが他の男子と話してるのを見たり アイツに気がありそうな男子がいると知ると モヤモヤしたり、ムカついたりもした。 でも亜由美は、最後はいつも俺の所に来てくれる。 他の奴には話さないことも、俺には話してくれた。 苦手な勉強だって、付きっ切りで教えてくれた。 ガキの頃から毎年贈ってくれた、 バレンタインチョコ(義理)だって 中学になっても変わらずくれたし。 俺との約束は、絶対に守ってくれた。 俺という存在が、他の誰よりも 優先順位が高かったことが嬉しかった。 (勿論、俺の一番はずっとアイツだった。) (L9) りお 2022/10/24(Mon) 21:01:12 公開: 2022/10/24(Mon) 21:05:00 |
【人】 楯山 一利─告白─ もう今更、好きだなんて言えない。 …そう思ってずっと伝えられなかった気持ちを やっと口にすることが出来た。 言葉にした後は、恥ずかしさよりも 不安の方が勝っていた。 「……なぁ。どうなんだよ。」 まだ答えない彼女に痺れを切らして、 もう一度どう思っているかを訪ねる。 今、何を思っているのか。 俺に告白されて、どう感じているのか。 イヤだったのか嬉しかったのか……。 それでもまだ口を噤んだままだった。 彼女は、膝元に置いていた手で スカートの裾を握り締めている。 (123) りお 2022/10/24(Mon) 23:19:25 |
【人】 楯山 一利そうしたまま、どれくらい経ったろう。 …とても長く感じた。 30分以上は経過していたような感覚だった。 『………ごめん。』 やっと口を開いた彼女だったが 出て来たのは、謝罪の言葉だった。 「なに、謝ってんだよ……。 俺の気持ちには応えられないってこと? だったら、そう言ってくれよ。」 『………。 ごめん。 どう、言ったら良いのか。 上手く言葉が見つからなくて。』 「なんだよそれ……。 別に、俺を傷付けないようにとか そういう気遣いはいらないからな?」 フラれたらそりゃショックだけど。 ハッキリしないままの方が不安を煽られる。 だったらスパッと無理と言って、 この硬直状態をなんとかしたい…。 (124) りお 2022/10/24(Mon) 23:19:53 |
【人】 楯山 一利『ううん、そうじゃないの…。 私もね。 カズの事、好き…… なんだと思う。』 「だと思う、って…。どういうこと?」 俺と同じ気持ちなのかと期待が膨らむ反面、 曖昧な言い方で終わった事に、モヤモヤとする。 『自分でも、よく分からないの。 ずっと、私はカズのこと 弟みたいな子だと思って接してた。 でも……時々、分からなくなった。 カズが、智恵さんとか… 他の女の子と楽しそうに話してる時も ブレイクダンスの話をしている時も 胸が苦しくて仕方なかった。 心配とかそんなんじゃなくて "寂しい"って思ってたの。』 (125) りお 2022/10/24(Mon) 23:20:27 |
【人】 楯山 一利「寂しい……?」 その気持ちの意味は何なのか? 何処から来るものなのか? それが分からないと言った口ぶりだった。 『でもそれは、カズが私の元から 巣立って行っちゃうことなのかなって。 でも、そうじゃないのかも……。 カズの気持ちを聞いてたら、 嬉しいって気持ちもあるし。 …分からないの。』 ごめんなさい。そう付け加えて 亜由美は苦い表情で俯いた。 なんだろう……コレ。 ストレートにフラれるより辛いかも。 男として好きとも言って貰えてないし かと言って、否定もされていない。 (126) りお 2022/10/24(Mon) 23:20:49 |
【人】 楯山 一利『…ちょっと、時間が欲しい。 一人で考えたい。』 なんだよそれ。変に期待しちゃうじゃんか。 でも結果的にやっぱり無理でした。 ってなったら、崖下に突き落とされるのと 同じくらいショックがでかいと思う…。 それでも、俺は待つんだろうな。 彼女の中で答えが見つかるまで……。 「……分かった。待ってる。」 それからは、二人一緒に互いの家に帰って 連絡は取らないまま、眠れない夜を過ごした。 想いは実る事も、枯らす事もないまま 今日という日が終わりを迎えようとしている……。 (127) りお 2022/10/24(Mon) 23:21:09 |
【赤】 楯山 一利俺は友紀さんに、幼馴染へ告白したことと その結果どうなったかを報告するために スマホを取り出して、トーク画面を開いた。 「友紀さんこんばんは。 さっき、アイツに告白しました。 でもYESもNOも貰えませんでした。 ちょっと考えたいみたいです。 だから、それまで待ってみます。 以上、報告でした。 また進展あったら連絡しますね。 勇気を、ありがとうございました!」* (*1) りお 2022/10/24(Mon) 23:21:45 |
【独】 楯山 一利/* ギリギリ〆投下出来てよかった……。 村建てさん、同村して下さった皆さん 楽しい村をありがとうございました! りおでした。 一期一会の出逢いに感謝。 (-74) りお 2022/10/24(Mon) 23:23:03 |
【独】 楯山 一利/* 友紀さんのエンディングも見れて良かった!! タイトル回収素晴らしい…。 本当にお疲れ様でした! 皆さんお大事に。またどこかで。 (-76) りお 2022/10/24(Mon) 23:29:26 |
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