![]() | 【人】 龍之介[失礼極まりないかもしれないけれど 少し弟に似ているな、とも思ってしまった。 悪いことをして叱られそうになると ぺろっと舌を出して さっさかさーと逃げ出してしまうような子だ。 代わりに自分が 「育て方が悪い」だとか 「躾がなってない」などと お小言を受ける羽目になるのもお決まりで。 けど、朗らかなところが消えることなく 育ってくれたのは 自分にとっては、すごく有り難かった。 卑屈なのは、俺だけでいい。 ] (165) 2021/06/16(Wed) 22:25:16 |
![]() | 【人】 龍之介[柔らかく煮た人参をすり潰し 滑らかにして 自然な甘さのおつゆに仕立て、 湖で取れた貝を 香り草と共に酒蒸しにし、 卵を溶いたものに 炒めたホウレン草と餅を入れ とろんっとしたところで火から下ろした。 それらを綺麗に盛り付けると 白米と共にお膳に載せ、 箸と匙を添えて 上段の間へとお持ちした。] …… [そっと差し出して、ご様子を伺う。 召し上がっていただけるかどうか 美味しいと、おっしゃっていただけるかどうか どきどきしながら見守った。]* (169) 2021/06/16(Wed) 22:26:31 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 「いい?ラサルハグ。 世界は愛で満ちているんだよ。」 神に裁かれると知った主が最期に遺した言葉を 『 大蛇 』は一度足りとも忘れたことは無い。 「愛に代償なんていらない。 代償なんてなくても皆幸せになれる。 いつかきっと。君にもわかる日がくる。」 『 大蛇 』が代償を得ることを 主はこれまで何度も『 大蛇 』を叱り 言い聞かせてきた。 たとえ自らを侮辱した人間が何食わぬ顔で 主の救いを受けようとしていても。 主はその考えを決して曲げはしなかった。 (170) 2021/06/16(Wed) 22:30:50 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ (私には分からない。 人間がそんな高尚だというのならば あなたが消える事もなかったではないか。 ―――我が主、アスクレピオスよ。) (171) 2021/06/16(Wed) 22:32:39 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ*** 「そうだ。」 『 大蛇 』は子どもの疑問を肯定する。>>144 胸の前で握られる手が子どもの心情を語る。 幼子には酷かもしれないが許せ、と。 『 大蛇 』の思惑の通りに事はすすむ。 身体の震えを露にする子どもを前に いたたまれない気分が微かに湧き立つ。 どうしてもその身なりに主を思い出すのだ。 ただの子どもには抱かぬ感情は 『 大蛇 』の心にひどく絡みつく。 (172) 2021/06/16(Wed) 22:33:56 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグただひとつ誤算があるとするならば 『ただの子供』はただの子どもよりも 叡智(Sophia)に富む素質を秘めていた事か。 子ども一人には通じる嘘は 子どもの口から疑念となって零れる。>>147 何かしら疑問を抱くその時点で既に 『 大蛇 』の知る子どもとは違うのだ。 その心何を思うか。 躍動と道筋を知る術を持たぬ蛇は 先に示された終着地を目印にその道程をなぞる。 元来人間に興味を持たぬ『 大蛇 』には 慮る品性などさしたる問題ではない。 (173) 2021/06/16(Wed) 22:35:17 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 「おかしな子どもだ。 我がそんな心優しき獣に見えるか?」 最も、彼女に叡智の素質を感じた時点で 己の狙いを完璧に読まれていることは明白だ。>>149 この子どもの言う通りであると、認めざるを得ない。 聡明さと危なさを兼ねる少女を前にして 『 大蛇 』は声を和らげて問うた。 「お前、名はなんという。」 『ただの子供』に対して 『 大蛇 』は珍しく興味を示す。 この子どもがいつか成長した時 この者ならば主の言葉の真の意味を 理解できるのだろうか。 そんな疑念を胸に秘めて。* (174) 2021/06/16(Wed) 22:41:19 |
![]() | 【独】 『 大蛇 』 ラサルハグ/* コアが夜中しか取れないのほんとにもうってなりつつソフィアが可愛いので色々どうでもよくなる(ちょろい) (-46) 2021/06/16(Wed) 22:44:45 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ[あのとき大切な何か(ツッコミ)を口から出していれば、心の中でのおしゃべりで終えなければもしかしたら、十分の一。いや百分の一ぐらいでかんぅも気づけたかもしれない。 かんぅ特性:傲慢。あ、はい無理ですね。 これはなんで魔物の花嫁になるのが夢なのか。花婿ではないのか。その理由にまつわる過去話を懇々と話しだしますね。 刀を捧げられるのは嬉しいとまでこの花婿殿はいった] ……つまり花嫁としてかつ 将として、主に全てを捧げればよいのだな。 そちらだけの王とその言葉でかんぅは本望よ。 [実際のところ、かんぅがどれだけやばい将でも 花婿殿が天下の王になるには色々足りていないので、彼が人の理に深入りする事ができぬ体性(タイプ)であってよかったのである。急募天才軍師(ツッコミ)] (176) 2021/06/16(Wed) 22:49:52 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ承知仕った。 これより 白竜のヤオディの 花嫁かつ将とし生涯をささげるゆえ。 覚悟されよ。 [はい、今ひとつおかしな点がありました。 分かる方。…ひとつじゃないとか言わないで言ってはいけない。これ以上話をすると多分、知らない扉が開かれる。片膝をつき、捧げた武器は彼の手には渡らぬまま。だが、それよりも重大な問題が起きた。そう。 となりに花婿殿がきちゃった。 突然の恋の戦い(アクシデント)である] ふむ、他の荷物は部下に渡したな。 かんぅはもう戻らぬ。 先の主にそう伝えるようにと [青龍偃月刀を置きつつ、腰を下ろし。 そそっと隙間を埋める。何処との隙間だってそりゃもう、隣の花婿殿兼主とである。ただの将と主であれば、距離を保つものであるが、花婿花嫁なのだから問題ない。故に肩へ手を伸ばして抱き寄せちゃったりして、して!] (177) 2021/06/16(Wed) 22:50:32 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊[ 常の調子を取り戻すことが、鬼には中々出来なかった。 驚きの後に連なる驚きを齎したのは、 か弱き哀れである筈の存在>>83の楽しげな嘲り。 まるで周囲の心の内を覗き込み、弄んでいるかのような。 ────「鬼の子め」と 男衆の中の誰かの、思わず漏れたような声が聴こえた気がした。 ] ……そうだったか [ 千太郎。その名の一部を奪う意味。>>84 人間が赤子の名前に託す、期待や厄払いを無碍に扱うこと。 或いは家督を継ぐ資格の無い男児だと、さとの兄が示したかったか。 巡る思考の結論は、山に暮らす鬼には出せない。 真新しい記憶のように怒りを見せることももう無い。 ] (179) 2021/06/16(Wed) 23:06:51 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊知らなかっただけだ。嫌だとは、言っていない ここまでご苦労だった。今年の輿入れは、これで終いだ [ そうして受け入れる意思を静かに示せば、 場がこれ以上ざわめくことは無かっただろうか。 老婆の様子はどうだったか。 嘆こうとも涙しようとも、声は掛けられない。 ] ……それは私の花嫁だ。早く縄を解いてやってくれ [ 続いて求めを口にするまでにあった少しの沈黙は、 改めて千の姿を眺め、盗っ人の如く扱われていることに気づいた為。 今までの花嫁たちもまた、 逃げ出さぬよう沢山の村人に囲まれ連れて来られたが 縛られてまでいることは今年も今までも無かった筈だ。 例え目出度くあるのが仮初の名だけであっても、 これは生け贄の儀式ではなく、輿入れなのだから。 ] (180) 2021/06/16(Wed) 23:07:12 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊年は幾つだ? [ 返したのは当人か祖母か。男衆ではないだろう、きっと。 二十二歳。本当ならばそろそろ花嫁を迎えてもいい年齢だった。 思いは言葉にはならず、代わりに深く頷いた。 ふと後ろを振り返る。 廃寺に続く階段は短く低い、しかし── ] (181) 2021/06/16(Wed) 23:07:29 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊では、行くとしよう [ 千の目前まで歩み寄り、両の腕で軽々と抱き上げて 顔が鬼の背の側にくる形で米俵のように肩に担ぐ。 孫の傍らには今も老婆がいただろうか。 そうでなければ少しその視界に入り難い小さな身体を探してから、 抱えた荷は花嫁の物なのか問うだろう。 村に本来不釣り合いな裕福な家は、中心地に居を構えているらしい そうはいない長寿の女が苦労して山まで運んできた物が 当人の物だとは鬼には思えなかったが、どうだったか。 肯定を示すようなら踵を返す前に受け取り、 千を抱えた方と反対の手で持って石段を上がろう。 望み叶わなかった老婆と別れた最後の花嫁を 白い花々が迎え入れた先に、朽ちた廃寺がある。 久方ぶりの晴天の日であったが、空の色は既に薄らぎ始めていた。 ] (182) 2021/06/16(Wed) 23:07:52 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊── 廃寺 ── [ いつもよりも低く低く身を屈め、戸を潜る。 御像や貴重な品はとうの昔に運び出された内部は 豪商の家で育った千にとっては特に、空虚に廃れて見えるだろうか。 それでも、あるべきでないところから射し込む光は少なくなっている。 説得を受けて心を決めてから今日まで、 人間であり病を避けねばならない花嫁の為出来る限りのことをした。 村人に幾つか頼み事をし、望んだ物を受け取って 穴に板を打ち付け、布切れを何枚も使ってあちこちを拭い 寝床も拵えてやった。 抱えたまま向かった小さな部屋には 真新しく鬼には使えない大きさの布団が敷かれ用意されている。 その上に千を下ろし荷を置き、目前で胡座をかいて座り。 ] (183) 2021/06/16(Wed) 23:08:14 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊今まで辛かっただろう。もう、大丈夫だ [ 白い髪に伸びかけた手は、途中で止まり引っ込められた。 鬼の目にはどれ程小さく頼りなく映るとしても、 千はとうに元服を過ぎた大人だ。 ] 怯えなくてもいい 私はお前を虐げも閉じ込めもしないのだから [ しかし 男であると知り、悦を滲ませ他者を言葉で嬲る振る舞いを見ても尚 己にはどうにも出来ない理由で不当に虐げられた 哀れな被害者であると、変わらず鬼は認識している。 ] (184) 2021/06/16(Wed) 23:08:39 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊今日はさぞ疲れたことだろう 小屋にも劣る我が家だが、ゆっくり休んでくれて構わない いや、その前に……腹は空いているか? [ 十年幽閉されていた人間が、山まで歩くのはどれ程難儀だったか。 思い至らない程瞿曇では無い故に、短い石段すら歩かせなかった。 答え次第では、部屋から辞した後に厨に向かうこととなる。** ] (185) 2021/06/16(Wed) 23:09:00 |
![]() | 【人】 鬼の子 千[“「鬼の子め」“ 聞き慣れた言葉に動く心も亡く、今は目線一つやらない。 対面した時は余程驚いていたのか、打って変わり何処か淡々として見える。 鬼が何を思考し名の意味を聞き、求められた選択に応えたのか、千にはその想いは少しも読み取れない。 鬼子は純粋な人間、ただ鈍くはない頭に偏った関心を詰めてしまっただけの、心根の捻れた若者だった。 ろくに知らない相手の感情を覚る力など持ち合わせていない。] ああ、紅鉄坊様は話が分かるねぇ! 流石人間とは格が違うってものさ! [故に純粋な喜色が今は浮かぶ。後ろで縛られていた手を叩いて笑う。 老婆の嘆きよりもずっと、その音は大きい。 鬼の労いに返す安堵を隠さない男達の声が更に重なれば、誰も気づけはしない。 それ以上口にしてはならないと理解している彼女は、肩を震わせて耐えるのみ。] (186) 2021/06/16(Wed) 23:09:49 |
![]() | 【人】 鬼の子 千あんた、見た目の割には静かだねぇ 俺ァもっと分かりやすいほうが愉しいんだがな [故に齢を伝えたのは当人。 またもや響かない反応に不満を躊躇いなく零す。 村人にとっては戦々恐々、しかし今までのように怒鳴りも力で止めもしない。 娶る意思を示された以上は、鬼子は鬼の所有物だ。] でもすることは乱暴だ、ひひッ! [足が地から浮く心地は快いとは言い難い。 一切の抵抗を示さなかったのは、望んでいるからだけではない。 力が抜かれ、密やかに瞼が下りる。 昂ぶる精神が身体の訴える疲労を無視するのは、千にとっていつものことだった。 今までは当人を含めて、誰もが中々気づきはしなかった。 一人その場に留まり離れてゆく孫を見つめていた老婆以外は。] (187) 2021/06/16(Wed) 23:10:18 |
![]() | 【人】 鬼の子 千─ →廃寺 ─ [上枠に頭がぶつかるすれすれを通り抜け、廃れた空間へ運び込まれてゆく。 眺める時間は、そこで下ろされることが無ければ短いもの。 へえ、ほう、と何かに興味を示し、納得するような声を上げていたが 意味のある言葉は良くも悪くもそこには無い。 辿り着いた小部屋、布団を手で押し確かめ、座している鬼を見上げる。 何も言わぬまま、口角が上がった。] …………いや、待ってくれよ鬼様よう 何か勘違いしてるんじゃないかあんた [そして千は正座し、側の荷に手を伸ばそうとしたのだが……。 同じく止まり、膝の上に引っ込む。 予想外の展開で、すぐに笑みは消えてしまった。 片眉を上げた表情と声に幾分かの困惑が含んでいるが、相手が口にしたような、自らより遥かに体躯で優れた人外を恐れる様子は少しも無い。] (188) 2021/06/16(Wed) 23:10:40 |
![]() | 【人】 鬼の子 千嗚呼、なんと言えばいいものかね [この明白かつ致命的なずれを、どう説明するべきか。 理解はしたものの、ならば何故と疑問も過り選ぶべき言葉が定まらない。 腕を組んだ間に下りるように頭が垂れてゆき霧がかる思考は──まあ、そのせいだけでは無いのだが。 欠伸が一つ漏れる、涙は流れない。] そうだなあ、あんたが許してくれるんなら話は明日にしようや 話したり聞いたり、色々してぇからよ 飯はいい。今日の朝たっぷり食わされたからなァ [そこまで伝えれば着のままで横たわり、背を向ける。 恐らく、いや確実に何もわかっていない鬼が何か問うてきたとしても、花嫁はもう返すことはしない。 そう時間は掛からずに、死んだように眠り始めるだろう。**] (189) 2021/06/16(Wed) 23:11:23 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディいや、だから花嫁の方は遠慮したいと……ふぇあっ!? [王だけで勘弁して、とその辺りをきっちり拒絶しようとしたら唐突に肩を抱き寄せられて、奇声を発する。 なんかよくわからないが、この人を放逐すると即座に野垂れ死にしそうだということはわかった。 つまり単騎決戦でここに飛び込んできたというわけで……。 こんな無謀で無計画な人間が、どうして将なんて張れたのだろうか。いくら何でも頭悪すぎではなかろうか] (191) 2021/06/16(Wed) 23:14:35 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ もう先ほどで濡れてしまったから、それはもうよい。 それに余は元々濡れている方が楽での。 待て、まてまて、こんなところで脱ぐのはやめぃ。 ついでに湯殿に浸かるのはどうだ? 洞の中には湯の水が沸き出る箇所があってだの。 これ、誰ぞ。 [かんぅを案内させようと、手を鳴らす。 満身創痍の傷跡に、同じ男として羨ましさしかないたくましい躰。 そこには彼が背負ってきた人生を感じ、照れながらも彼に改めて服を着せようか。 そして、他の物の手配の準備も必要だなと、色々と考える様は、まるでこちらの方が花嫁であると誰も気づいてなかったかもしれない*] (192) 2021/06/16(Wed) 23:14:52 |
![]() | 【独】 鬼の子 千/* ソロル枠が独立してなかったから隠したほうがいいのかもしれないけど 一人でメモとかで会話するのはちょっと恥ずかしいし一気に落とすのが楽なんですわ かんぅ本当草で本当推せる 水分組もきゃわかよ (-47) 2021/06/16(Wed) 23:15:36 |
![]() | 【人】 書生 茅[青年とて、『人』に刃を向けたことなど生まれてこの方一度もない。 命の取り合いをしたこともなければ、『隙』が生まれた所で気づくはずもなく。>>161 ただ、やたらめったらに振るったのみ。 それでも青年は本気だった。 本気で 『山神さまを弑する』 が己の使命と信じていたし、それは誰に強要されたものとも思っていなかった。この愚直な青年に、カギひとつとはいえ盗みなど成功し得る要素などひとつもないというのに。 本気で、その刃が届くと信じていた。 だって青年は知っていた。 『刃物は肉を断つことができる』と。 だから、 『刀があれば、敵を斬ることができるのだ』 と。その切っ先が、『山神さま』の肌を薄く裂き、そこから散るはずの血の色が、何色なのか、確認する暇すら無く、いつの間にやら逆に小刀を握りしめた手首を囚われていたのは。 青年からすれば、本当の本気で青天の霹靂で、何が起こったのかまるで分らずに目を白黒させた。] (193) 2021/06/16(Wed) 23:22:04 |
![]() | 【人】 書生 茅 え…っ……え? [相手を斬る気だったのか、刺す気だったのか、それすら定かではないような手つきで匕首を鷲掴むように握りしめたまま、そのびくともしない手首を見やる。 そして、投げられた問い>>162に瞬きを一つして、『山神さま』を見やってまた、え?と間抜けな声を零した。 ここに来てもまだ青年は、『圧倒的な力量差』というものにまるで思い至らず、狐に化かされたような心持になっている。] え…… いや……村長さんは…俺には何も、頼まない… [混乱したままに、答えになるような、ならないような言の葉を口にする。 村長さんは、俺にあらゆることを教えてくれた。 どうすれば、よそ者の俺が村に居ることを赦されるのか。 つまりはどうすれば、村の人たちの為になれるのか、教えてくれた。 俺にはむつかしくてよくわからないことは、文字通り身体に叩き込んでくれた。 村長さんは、俺には何も頼まない。 けれど。] (194) 2021/06/16(Wed) 23:22:39 |
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![]() | 【人】 書生 茅 俺は…… あんたを、 斬 [びくともしない手首を引き抜こうと、身を捩る。 足元でじゃらりと鎖の音がして、また少し、足首に枷が食い込んだものだから、少しだけ奥歯を噛んだ。 それでも…それでも……! 泣き暮らしていたお嬢さんを、思い出す。 数年前、記憶もないままに路傍に転がっていた俺を、可哀想だからと拾ってくれたお嬢さん。 お嬢さんが『山神さま』へお嫁にやられて、お嬢さんに救われた俺がのうのうとしているわけには、どうしたって行かなかった。 俺はまた、匕首を握りしめた掌に、さらに力を込める。*] (197) 2021/06/16(Wed) 23:23:33 |
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![]() | 【人】 土地神 リン……合っている [ 膝に乗り、黒髪を指に絡めて確かに言った 小言のかわりに笛をと無理難題を強請りもした それは彼の嫁が黙したままになり 褥から起き上がらなくなって尚、繰り返したことで ] 聴いていたいと ──確かに、言った [ 眠ったままになり そうして、次の嫁が来て姿が消えた どこへ行ったのかと思っていたが 稽古をしに行っただけだったか、と 記憶と似た面立ちに目を細め、腕を伸ばし ] (201) 2021/06/16(Wed) 23:26:10 |
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書生 茅は、メモを貼った。 ![]() (a16) 2021/06/16(Wed) 23:26:51 |
書生 茅は、メモを貼った。 ![]() (a17) 2021/06/16(Wed) 23:27:20 |
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![]() | 【独】 土地神 リン/* 生まれ変わりと思ってるわけでなく、完全に死という概念が欠如してるだけ。 なので、過去の嫁二人が動かなくなったのは、冬眠のようなもので寝てるとおもってるし、最初の嫁が消えたのは次の嫁が来たから拗ねたか何かだとおもってる。 (-49) 2021/06/16(Wed) 23:38:11 |
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![]() | 【人】 五色 冥桜 予の全てを捧げよう。 お主のために音と詩を紡ぎ出そう。 [頭を垂れたまま手を引き寄せ、その甲へと口づける。 口づければ頭を挙げた] 前の件はわからぬが待たせていたなら申し訳ない。 生憎と目を悪くしていてな。 うすらぼんやりとしか見えぬがお主は小さきようだな。 [見えぬ分は耳で聞く、見えぬ分は手で触れる。 甲へと口づけた手を辿り身体に触れると脇の下へと手を入れる] (204) 2021/06/17(Thu) 0:07:39 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 む、ん……なかなか重い。 産まれてこの方、三味線より重いものなど 終ぞ持ち上げてこなかったからな。 [腕の力だけでは無理そうで身体を抱き寄せその腕を肩にかけさせてから掛け声と共に抱き上げた] 予の名は五色。 村では厄介者の芸能の一族の期待の星。 それがこの冥桜だ。 して、中に入っても良いのか? [輿に入り続けたくはないものだと首を鳴らして腕の中の小さき者に問うた*] (205) 2021/06/17(Thu) 0:07:42 |
![]() | 【人】 天狗[手首を捕らえ封じれば、明らかな動揺の色が浮かぶ>>193 殺意より勢いが勝るそれ、人が相手であれば深手を負わせるくらいは叶うだろうが 何が起きたのかさえわかっていない様子を嗤って見遣る 天狗がその気になれば刃物振るう暇もなく屠られていたかもしれないというのに 豪胆なのか、それともただの無謀なのか、まあ恐らくは後者だろうが] ほう、村の差し金じゃないとなれば、小僧 お前が一人で考えたことか……できると思うたか? 小僧が「嫁」でなければとうに殺してるところだぞ [揶揄うように口元を緩めながらも天狗は考える この洞穴の場所については後をつけてくれば見つけることは出来よう だが、枷を解く鍵は村長が厳重に管理しているはずだ つまりは協力がなければ逃がすことはできない筈だと まさかその鍵が人目につくところに置かれるなどあるはずがないのだから 天狗は知らぬ、この小僧の身の上など>>194 だが、問い掛けに虚をつかれたような様子は、それが嘘ではないことを天狗に伝える それを見抜くのもまた力の一つではあったので] (206) 2021/06/17(Thu) 0:37:35 |
![]() | 【人】 天狗[手首を捕らえられていながらも、そして揶揄うような声を向けても 斬らんとする意志は揺るがないらしく、逃れようと身を捩るのを見て僅かに手首掴む力を強める] あんな手つきとこんななまくらじゃワシは斬れんぞ? その度胸は感心するがな、ワシには敵わんなぁ [匕首を握り直すのに気づいて掴んでいた手首を「軽く」捻る。>>197 それでも刃物を握っていられるなら、いっそ折ってしまおうか?] 小僧、お前失敗したときの事は考えとらんだろう? [口調をわずかにまじめなものに変えて問う 頼まれたのではなく自身で考えたにしては甘すぎる こんな大それたことを一人で思いつくなら、もっと綿密に確実にできるはずだろう そうで無しにできると思っていたなら、こいつは阿呆だろうが それとなしに入れ知恵したものがいるとすれば話は別だ それならそれで、いくらでも「愉しみ様」はあるというものだ 小僧と村の処遇の行方は、天狗の手の内にあるのだから**] (207) 2021/06/17(Thu) 0:40:15 |
天狗は、メモを貼った。 ![]() (a18) 2021/06/17(Thu) 0:42:13 |
![]() | 【人】 水分神[……しかし。] (良い匂いではあるのう……) [妾の意思に反して、 鼻が独りでにすんすんと匂いを嗅いでおる。 直ぐ目を逸らしたが、黄色とか緑とか、 きれいな色合いじゃった気もするし……。 ちらりと、皿の上を確認した。*] (210) 2021/06/17(Thu) 0:54:08 |
白竜 ヤオディは、メモを貼った。 ![]() (a19) 2021/06/17(Thu) 7:10:38 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ[謙虚な方である。 ただ遠慮したいという言葉はかんぅの耳には入ったのにまんま届かなかった。>>190しかしすれ違いながらも話しは続く。続いてしまったのが悲劇かもしれない。 どうして将なんて張れたのか、答え。 敵陣に単騎で切り込む。一騎打ちする。勝つ。 周りびっくり、部下の士気が上がる。 大体いつもそんな感じ。>>191 かんぅは何の力も持たぬ男子だから武力にものを言わせるしかほかないのである。一騎当千は罪の味かもしれない。どういう意味だ。とりあえず性質弱気というよりお人よしではないだろうか。今後が心配です。かんぅの好感度に直結(ダイレクト)] (213) 2021/06/17(Thu) 7:17:59 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅほう?濡れているほうが楽? 不思議な話であるな。 人は濡れたままでは風邪をひくが。 婿殿は風邪は引かぬのだな。 [人のような魔物だと思った。 だがやはり違うようだ。こいつ、ふつーに婿殿と呼んでいるよ。という点だけ問題だが、珍しく真面目な事を考えていると。いや本人は常に真面目なのだがね!] 湯殿…ふむ、初夜前でもあるが 共にしてよいのか? む? [不穏。発言のほとんどが不穏。 しかし本人は悪だくみなど考えぬ性質ではないのも花婿の悲劇であろう。手を鳴らし、服を改めて着せようとする身は華奢だ。かんぅの身長は高いのだから当然見下ろす形になる。 どっちが花嫁か問題が浮上しそう。 むむ、花嫁の座をかけていざ。 いやいけない兄者、そこで脱線してはと 心の良心が止めにはいり] (214) 2021/06/17(Thu) 7:19:02 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ触れてみるか? [満身の傷に。 むんっと軽く腕で力拳を作れば、 其処の傷が浮き上がるか。脳筋的にはこれ。筋肉に触りたいのであろうという考え。羨ましそうに見て見えたというのもある。ムキムキ。 ちなみに湯舟を共にする気満々なので、誰ぞが湯を用意したのならそのまま首を掴んでずんずんと風呂の方へ向かうだろう。あれ、さっき聞いた? かんぅの中では応と頷いてくれたから問題ない。 ――かんぅの中以外は知らない*] (215) 2021/06/17(Thu) 7:19:54 |
![]() | 【人】 水分神……う? [何やら、匙に息を吹きかけはじめた。 湯気の量が立ち所に減り 良い香りが強く舞い込んでくる。 程よく冷まされた匙が差し出されれば 男の顔と匙の間、視線を行き来させた。] (218) 2021/06/17(Thu) 9:40:37 |
![]() | 【人】 水分神[向けられるは、優しげな眼差し。 なんじゃか胸の辺りがきゅうってした。 なんじゃ?] ……ふ、ふん。そこまで言うなら 食ってやらんこともない [何も言われてはいまいが、ほれ。 目は口ほどになんとやらじゃ。 妾は人間どものことわざも少し知っとるぞ。えっへん!] (219) 2021/06/17(Thu) 9:40:48 |
![]() | 【人】 水分神[脇息に預けていた体を起こして ぺたんと座りなおすと 口をあーんと開いて、食わされてやった。 もぐもぐ。 人肌ほどに冷めたそれは ほんのり甘くて……、 お目目がとろーんとする。] (220) 2021/06/17(Thu) 9:41:12 |
![]() | 【人】 水分神ぷはぁ…………なんっっじゃこれはぁ〜 この橙色は、あの根っこみたいなやつか? 前に齧った時はこんなじゃなかったぞ んまい! [思わず満開の笑顔で言ってしまった。 はっと気づけば、咳払いののち、 「悪くはない」と言い直すのじゃが。 そうして、他の品もちらりと伺う。 興味があるとばかりに。 決して、自ら匙を持つことだけはせず。*] (221) 2021/06/17(Thu) 9:42:14 |
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![]() | 【独】 龍之介/* んんんんん、たまらんッ みくまり様のツンツンでれれん具合の あまりの可愛さに にやついてしまって、ほっぺが戻らない こっちの方がとろーんって溶けまくってるんだけどもっ ああ、ああ、あああああ…… _(:D」┌)_ (-54) 2021/06/17(Thu) 10:05:10 |
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![]() | 【人】 土地神 リン[ 己の手を握り返す男の手 柔く込められた力の加減には 相変わらずだとそっと握って返し ] おや、 風呂は嫌いであったか? 我を風呂に入れるときには 容赦なく磨き上げたおまえが 今度は恨み言──を云う、と [ おかしなものだと、くつりと笑う 甲へと唇が触れれば ひび割れのない滑らかさ 記憶との相違に、はたと目を瞑り ] (222) 2021/06/17(Thu) 11:37:09 |
![]() | 【人】 土地神 リン同じこと、過去にも云っていたが ────成る程、それも忘れたか [ 無理もない、あれから長い月日が経った 人間は日毎に変化する 変わっていくものなのだから 冬に葉を落とした木が春になり 再び青々と葉をしげらせるのと同じ 長い沈黙の時を経て また枯れ枝のような手足に肉がつく 乾いた肌に張りが戻るものか、と とん、と府に落ちれば 褥で黙したままのもう一人にも 早く伝えてやらねば、と瞳に喜色が滲み ] (223) 2021/06/17(Thu) 11:37:34 |
![]() | 【人】 土地神 リンそうか、目を だから遅くなったのか 急に消えてしまったからな 次のに尋ねても"かえした"としか…… [ 拗ね、怒ったような口ぶりで云われ それ以上を尋ねることは叶わなかった 今の嫁は自分一人と云われてしまえば 喧嘩などしたのかと思うより他もなくて ] 小さい、とな これでも多少は育ちはしたぞ とはいえ、子を孕むにはまだまだ 身の丈が足りないのは認めるが [ 小さいと云い抱き上げられる 帯は結ばれ、魚の身はほぐされる 己に対する扱いはそのようなもので それが当たり前と把握していたが ] (224) 2021/06/17(Thu) 11:38:08 |
![]() | 【人】 土地神 リンぐ、ぬ。 重いとはなんだ!……重いとは! そりゃあ、笛よりは よほど三味線の方が重かろうが 育てと云ったのもおまえだろう [ 記憶の中 目覚めるたび抱え上げられあやされた はよ大きくなれと、歌うよう云われていた 記憶と似通ったその顔が 掛け声とともに己を抱き上げるのを 面白い冗談を聞いたように笑い声を上げ 抱き上げられたなら、首筋に腕をまわし ] (225) 2021/06/17(Thu) 11:38:28 |
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![]() | 【人】 土地神 リンなぁ、人は ────人間は 名も変えるもの、か? [ 習っていなかった、と 間近に瞳を見つめ、首傾げ ] ……まぁよい、中へ あまり遅くなっては 次のが妬くからな [ 今度ばかりは起きるかもしれない そのときに叱られたくはないだろう、と 抱きつく腕の力を強くして* ] (228) 2021/06/17(Thu) 11:39:39 |
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![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア問いかけに肯定が返ってきても>>172 私は、神様と彼が言っている怪物が 同じだと、すぐには考えつかなかった。 恐怖で思考が上手く紡げず、 頭の中は絡まったよう。 言葉少なに説明されても、 なかなか理解は及ばない。 でも、きちんと説明してくれたなら>>128 やっと頭の中の糸の絡まりが解れる。 そうして、彼の言いたいことがわかった気になって 答え合わせをするために、言葉を投げかけた>>149 (233) 2021/06/17(Thu) 14:59:00 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィアこの人は神様を悪魔と称し、自身を獣だと言う。 はて、これは一体どういうことなんだろう 問われた言葉とは別のことに思考をやる辺り 少しは緊張感が解れたのかもしれない。 「 えと、……見えるかはわからないけれど。 それ以外に、意味はあるのかな? 」 自分の思考の間を上手く補完してくれたことに 子供の私は気が付かないまま。 話がそのまま続くのなら 吐かれた嘘の理由が他にあるのだろうかと 頭を悩ませるように首を捻った。 (234) 2021/06/17(Thu) 14:59:37 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア悩みに対する答えは出たか、得られたか。 未だに体は本能からか萎縮しているけれど 心は先程までより縮こまっていない。 人は未知を怖がるもの。 なら、知れば恐怖が薄れるは道理。 先までの声より柔らかなものがかけられれば 顔を上げて彼の水のような瞳を見た。 「 私の名前? 」 この大きな存在が私のような小さなものを 意識しようとするのは、なんとなく不思議で。 きょとりと子供らしい大きな裏葉色の目を瞬く。 じっと見つめても、真意は見えないだろうか。 私は、目線を逸らさないまま小さな唇を開いて。 (235) 2021/06/17(Thu) 15:00:28 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア「 ソフィア。 私はソフィアよ。 ……あなたの名前はなんて言うの? 」 神様が悪魔、は方便だとして。 自分が獣というのは、一体どういうことなのか。 疑問を晴らす機会を伺いながら 問いかけを返すように名を尋ねる。* (236) 2021/06/17(Thu) 15:00:36 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊── 陽の昇る前 ── [ 夜半から降り始めた雨の音が途絶える。 手にしていた小刀を置き丸めていた背を伸ばし、鬼は顔を上げた。 行灯に照らされる、今まで向かっていた文机に 小刀と共に平たく四角い、小さな石版のようなものが置かれている。 その太い腕で存外器用に道具を扱っていたらしく 人間でも気が遠くなりそうな大きさで彫り込まれた無数の文字は ────全てが女人の名前である。 即席で掃除された廃寺の中と違い、 長年丁寧に扱われていたことが劣化の少なさから伺える。 新しく増えた名は、三つ。そこにせんという名は無い。 ] (237) 2021/06/17(Thu) 15:15:09 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊そろそろか [ 独り呟き、平たい石を文机の引き出しの中に丁重に寝かせ、閉じる。 鍵は付けない、そもそも存在していない。 今まで此処に立ち入るのは父のような男だけだったのだから、 妖怪も人間も彼を除けば誰も近寄りはしないのだから当然だった。 唯一の例外だった女は死んでしまった。 ] (238) 2021/06/17(Thu) 15:15:42 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊── 小部屋 ── [ 鬼の拳のように大きく米の塊といってもよい有様の握り飯と、 薄い汁を椀に詰め込まれた野菜が吸ってしまっている味噌汁。 器用なのは長年続けている習慣を行う時だけなのかもしれない。 そんな飯を運んできた頃には外は明るく、 新たな意味を与えられたばかりの小さな部屋にも鳥の声が届く。 声は掛けなかった。故に未だ眠ったままだったのならば 死体のように身動ぎしない姿をじっと眺め 一度口元に手を近づけ寝息を確認するのみで、起床を待とう。 過ぎない程度までならばだが。 ] (239) 2021/06/17(Thu) 15:16:04 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊よく眠れたか?身体は辛くないか? まずは食うといい。お前の為に、作ったのだ [ 変わらず濃いままの隈の上、瞼が開いたのならば 床に置いていた盆を持ち上げ、相手の側へ持ってくる。 握り飯の塩気が強すぎることも汁の薄さも、鬼は知らぬまま。 見様見真似で食事を与えようとも味見という言葉は未知。 まあ、知っていたとして舌に合うものを出せるとは限らないが。 食事を見守りながら、手を付けないようならそのまま 隻眼は真っ直ぐに白を見つめ、話を切り出すこととなる。 ] (240) 2021/06/17(Thu) 15:16:22 |
![]() | 【人】 鬼 紅鉄坊それで、千太郎よ。私は何の勘違いをしているのだろうか [ 真にあるべきだった名であり、母の想いが込められたもの 当然そう呼ばれたいだろうと口にして約束の対話を求める。 顔を合わせた時はあれ程楽しげだったこの者を>>186>>187 どこか困った調子に変えてしまったのは>>188 鬼にとっても予想外の展開だった。 ] これから共に暮らす為、お前を正しく理解しておきたい [ 話も早々に横たわるのならば>>189 こちらから提案したに等しい休息を邪魔する気にもならず。 訳も分からないまま一言謝罪し、部屋を後にしたのが昨日のこと。 ]** (241) 2021/06/17(Thu) 15:16:51 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ 余は風邪をひかぬよ。 病は人の心に感応して起こすものだからの。 だから余は婿では……。 [婿殿と呼ばれているのを訂正させようとするのだが、途中で諦めた。 どうせ何を言っても無駄なような気がして。 この短い時間でかんぅなる男(どう見ても男なんだもの)を見抜いたのは慧眼だったかもしれないが。いや、誰でもわかるか。 この白竜、諦めが早いのも問題かもしれない] 初夜前? 共に? [なんの話だろう? と風呂は召使に付き添わせる気満々の、他の者に雑事をさせるのは当然な立場と身分の存在がここに] (242) 2021/06/17(Thu) 17:54:02 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ いやいや、みだりに他人の肌に触れては邪気が入るでの [特に、貴様のような男の肌に触れたら最後、責任をとって!と迫られるかもしれないと思うと、みだりにもみだらにも触れたくない] さて、余はここで休んでおるでの かんぅ殿はゆるりと体を清めてくるがよい。 ―――へ? [素っ頓狂な客人にくたびれはて、目を離して少しは休もうとした矢先に、首ねっこを掴まれた] (243) 2021/06/17(Thu) 17:54:28 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ こ、これ、かんぅ殿。たわむれもいいかげんにしなされ。 これからそちの洗面具やら湯帷子、寝具なども用意せねばならぬだろ はよぅ手配せねば、夜に間に合わなく……っ [あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜。 ずーるずーると引きずられていく。 野生の勘なのかなんなのか、案内なしに迷わず湯殿の方へ行くかんぅ。すごい。 じたばたと両腕を両脚を振り回すが悲しいかな膂力の差。なす術もなく運ばれていって。 術を使えばよかったと気づいたのは、彼にぺいっと湯殿の中に放り込まれてからであった] (244) 2021/06/17(Thu) 17:54:48 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ[湯殿は岩の間からこんこんと湧く、真水の珍しい温泉だ。 地熱の関係で普通に水が温められているだけのようだ。 塩や硫黄などが混じっては肌が荒れる。 そうでないのがよくて近くの滝に居を構えたのもある] な、なんで余がそちの風呂の手伝いをせねばならぬのだ。 そんなの湯女の仕事ではないか。 [たぶんかんぅ、そんな難しいこと考えてないと思うよ、とは思うが、屈辱だとぷるぷる震える白竜ヤオディ800歳だった*] (245) 2021/06/17(Thu) 17:55:14 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 異な事を言うな。 予は風呂は好きだぞ。 [依頼主を抱っこし手の位置が落ち着くと唯一の持ち物である三味線と撥を片手で袋に包み背負った。 >>222先ほどから>>223記憶にないことを>>224言うがその都度表情も雰囲気も変化しているようで何かしらを基準として話をしているようであった。 もしも>>226名が紡がれたならば即座に理解したものだろうが黙されればこの男は好きなことを語る] 一人で入る風呂も好きであるし。 可愛い女子と入る風呂も好きだと思う。 だがな、土中より引き抜いた根菜を洗うかの如く。 全身洗われれば恨み言の一つも出るというものだ。 [立ち上がり邸へと一歩踏み出す] (246) 2021/06/17(Thu) 19:08:15 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 だが身が育つのも大切だが心も育たねばなるまい。 子とは夫婦(めおと)の結晶だからな。 出会い、気になり、好きとなり、恋をして。 そうして結ばれ夫婦となり営み子をなすのだ。 ……と予は聞いているし恋詩も凡そそのようなものだ。 もっとも赤裸々な話も多いのだがな。 [敷居を完全に跨ぎ中に入ると、さて、どちらへ行くのだろうかと立ち止まる] 変える場合もあるぞ。 その名で居られなくなった時。 源氏名として仮面の名を騙る時。 本名を偽り語る時。 そして夫婦となった際に籍を入れる時。 他にも色々とあるのだが――。 [ゆると見え難い視線を主へ向ける] (248) 2021/06/17(Thu) 19:08:28 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 名は体を表すという言葉があり。 今までの自分という殻を脱ぎ捨て脱皮をし。 新しい生を受ける時にそうするのだ。 ところで何か焼いているのか? それならば早くいった方が良いのだが……。 どちらに進めば良いのだ、お主……ん。 [そこではたと口を閉ざし] そういえばお主、名は? [まだ聞いておらぬなと思い問いかけた*] (249) 2021/06/17(Thu) 19:08:33 |
![]() | 【人】 書生 茅[無謀の一言で片付けられるものなのか、この暴挙。>>206 青年はといえば、片手で捻って済むほどに力無き者であったことが却って(ひとまずは)青年の命を長らえせさせていることに気付かぬまま、うぅ、と唸ってみせる…本人は威嚇のつもりだ。 なお、後をつけるなんて考えもつかぬ青年が何故洞穴の場所を知っていたか。 ]そんなものは、花嫁行列とは名ばかりの付き添いに、大してありもしない荷物持ちに『志願』すればお嬢さんが喜ぶと、村長の妻である人に教えてもらったからに他ならない。 それが、こんなところで役に立つなんて! で……きる! [ とうに殺している。 山神さまの言葉に、きっと嘘はない。 事実、山神さまに嫁いで行ったお嫁様は幾人か知れないのに、たった一人も帰っていないのだから。 山神さまが、 殺 してしまったに違いないのだから。本能が青年の胎の底を震わせるが、それを飲み込んで、それでも青年は吠えた。] (250) 2021/06/17(Thu) 19:23:56 |
![]() | 【人】 書生 茅 しっ…ぱい… [阿呆のように、繰り返す。 失敗。考えてもみなかった。 かといって、成功した後のことを考えていたわけでもない。 実際、この足首を縛める枷の鍵は、お嬢さんが持っていってしまった。 仮に山神さまを弑すること叶ったとして、それを知らぬ村の人が、青年を迎えに来ることは決してない。 ただ…帰れぬことは、誰かが示唆していた気がする。 誰だ。誰だっけ。 その時に疑問の一つも抱かなかった青年は、思い出すことすら叶わない。 ただ…失敗は、だめだ。 ダメなのだ。 青年は、はっとする。] (252) 2021/06/17(Thu) 19:24:41 |
![]() | 【人】 書生 茅 だめ…だ、 ダメ、 お嬢さんには、想い人がいるんだから、 [だから、仮に失敗したとしても、山神さまをここに足止めしなくては。 お嬢さんが、隣の村へ駆け落ちするまでは。 勿論青年は、そのお嬢さんの想い人は本当は同じ村の中にいて、今現在祝言を上げようとしていることなど知りもしない。 そして、『余所者』である青年は、かつて村に告げられた制約>>62も、『山神さま』の本当の恐ろしさも、何も知らないのだった……だって誰も、教えなかったのだから! だから、青年の考える『山神さま』の報復は、本来嫁入りするはずだったお嬢さんを拐いに行くくらいのものだったし、そこに青年自身の命運だってまるで考慮はされていない。 そう、阿呆なのである。 **] (253) 2021/06/17(Thu) 19:25:10 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ不器用な『 大蛇 』の言葉は どうやら子どもを困惑させたようだ。>>233 相手がいくら聡明であろうとも子どもは子ども。 その事を忘れてはならないと頭では理解しているが 『 大蛇 』には塩梅というものがよく分からず。 「............いや、いい。気にするな。 面倒な故、怯えさせて村に引き返させようと そう思うていたのだが。 お前に子供騙しは通じないらしいからな。」 悩み首を捻る子どもに『 大蛇 』は観念して 己の魂胆を暴露する。所謂種明かしだ。>>234 子どもの純粋な視野を持ちながら ただの子どもとは違い理解が早いのだから 実に奇妙で、不思議な子どもだと舌を巻く。 趣きを異にせど未知を怖がるというのは お互い様だったのだろうか。>>235 (254) 2021/06/17(Thu) 19:57:08 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 「ソフィアか。良い名だ。」 『 大蛇 』がそう呟いていると、 『ソフィア』がこちらを見つめ水と裏葉柳が結び合う。 その目は、『 大蛇 』の心を安らげる。 主と瓜二つでありながら異なる目の色。 この少女は主ではないと、『ソフィア』に対して 勝手な染色をせずに歩み寄れるように思えたからだ。 「我の名はラサルハグ。 お前達が神と呼ぶ、ただの蛇だ。 今はこうして人の姿形をしているがな。」 ソフィアの名を問うなら己の名も答えねばならぬ。 はぐらかすことに意味が無いことを 『 大蛇 』は今しがた痛感したところだ。 (255) 2021/06/17(Thu) 20:00:23 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグそして『 大蛇 』は問いを続ける。 間もなく夜も更けるだろう。 己にはソフィアを村へ返す義務がある。 だがその前に。 少女の目的の真意を聞かねばならない。>>112 『 大蛇 』は子どもへ威圧する声色を沈め きっと村の誰もが聞いたことがないであろう 『ラサルハグ』の声色を響かせる。 「それで、お前は私に会ってどうしたい。 何か私に頼み事でもあったのか。」 何も無ければあとは村へと送り返すだけだと 少女が拒まなければ『 大蛇 』はその手で ソフィアの頬へと触れよう。 自身が与えてしまった無意味な恐怖を 削ぎ落とすために。* (256) 2021/06/17(Thu) 20:04:23 |
『 大蛇 』 ラサルハグは、メモを貼った。 ![]() (a20) 2021/06/17(Thu) 20:07:01 |
![]() | 【人】 天狗 そいつのため、か 身代わりになって、あわよくばワシを殺そうと はは、愉快じゃの 結局は失敗して、ほれ、この通りよな [わざと、そう、わざと酷薄な笑みで小僧を見る 「お嬢さん」とやらにどんな思いを抱いているか見透かして>>253 その気になればここで殺して村も襲うことができるのだと気付かせて 小僧がただ利用されているなど今は知らず ]小僧、村は助けたいか? そのお嬢さんを助けたいか? ワシの言うことを聞けば村は助けてやらんこともないぞ [にぃ、と、酷く人の悪い顔で(いや、人ではないんだが)問いかける 小僧の答えなど、聞かずともわかっているのだが] のう、小僧……お前、嫁の身代わりできたんだよなぁ? [笑みを浮かべたまま、ずい、と小僧の前に顔を寄せる] (258) 2021/06/17(Thu) 20:41:26 |
![]() | 【人】 天狗 嫁のかわりにワシとまぐわえ ここでワシのもんになってワシに犯されるなら 村と、その娘は「今は」見逃してやるが? [この小僧にどこまで意味が通じるかはわからないが 村を見逃すと言えばおそらく乗ってくるに違いない 「今は」だ、天狗に村を見逃す気などさらさらないが それは今目の前にいる小僧を弄んでからでもよかろうと 何しろ目の前の小僧は、阿呆というほどに「純粋」だと思えたので**] (259) 2021/06/17(Thu) 20:42:22 |
天狗は、メモを貼った。 ![]() (a21) 2021/06/17(Thu) 20:54:48 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ[なんだこの可愛い生き物。 なんだこの可愛い生き物。兄者がやばい。 やばくない時期あった? この白竜はお人よしというよりも流され上手なのかもしれない。引き摺られていく姿とか。何となくたどり着いた湯殿。其処は見事な場だった。おとぎ話に出てくるような。このかんぅも大体おとぎ話のような存在だが、…いやどちらかというと軍記物か。軍記物と昔ばなしの合体技(ドッキング)。塩や硫黄のない其れはこの魔物の好みか。 よい湯だなー。あははん] (260) 2021/06/17(Thu) 21:15:22 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅふむ?湯女の仕事? 何を勘違いをしておるのだ。 [ぷるぷる震える白竜の前に座れば、問答無用とその高貴な装いを引っぺがしただろう。容赦がない、びりっとか音がしなかっただけましか。ましなのかなぁ…。 そのまま勢いのままに服を脱がし] 裸の付き合いをしたいだけだが? …親しい臣下は、寝室や湯殿を共にするという。 かんぅだけの王ならば親しいのでは? [まっすぐに濁りなき眼が問う。 そういう事じゃない。そういう訳じゃないんだが、かんぅの心はどったんばったん(ブレーキが効かない) しかし、かんぅの好感度を上げ過ぎた婿殿が悪いところあるよね。洗面具や湯帷子、寝具を用意しようとするなど。どっちが嫁問題が勃発しかねない処とか。じたばたと両腕両足を振り回すのも赤子のようで愛いものであったし。 諦めが早いの以外に問題はあった。 そのままよく分からない衣を全部引っぺがせば 脇に手を入れ、ひょいと持ち上げて湯の中へ。 そう小さい子を湯にいれるあれである わぁい力持ち。] (261) 2021/06/17(Thu) 21:15:46 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ婿殿は他人の肌に触れては 邪気が入るのであったな。 かんぅは先ほど知らずとはいえ、 婿殿に触れていた。 …邪気を落とさねばならぬのではないか。 [至極まともな事を言っているように聞こえる。 今までがあれであるのに。今もあれであるのに。しかも温泉に婿殿を入れただけでは足らず、自らも脱ぐ始末。ふんっと力よく溢れる筋肉。 そしてざぶぅんと入水。 湯が、湯が溢れます!! ああ流れていく。湯が筋肉に押し流される] (262) 2021/06/17(Thu) 21:16:24 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ安心めされよ、婿殿。 夜は長い。 [じっくりと裸の付き合いをしようぞ。と どう考えても不穏。今夜は北斗七星の近くに星が輝くか。(死兆星)*] (263) 2021/06/17(Thu) 21:17:58 |
![]() | 【独】 『ただの子供』 ソフィア/* 今着席したのでお返事はもう期待薄な感じなのですが(これを書いている間に書いてくださいというツッコミはわかります でも!!!! 「我」から「私」に変わるの!!!! ずるくないですか!!!!!!! いやラサルハグくんは描写のひとつひとつがずるいんですが……大丈夫? 大丈夫じゃない。 (-57) 2021/06/17(Thu) 21:38:04 |
![]() | 【独】 『ただの子供』 ソフィア/* ラサルハグくんがめちゃくちゃこちらを持ち上げてくれるので、私は自己肯定感ガン上がりしいますがラサルハグくんはいかがお過ごしでしょうか…… (-58) 2021/06/17(Thu) 21:45:37 |
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五色 冥桜は、メモを貼った。 ![]() (a22) 2021/06/17(Thu) 22:08:13 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ[可愛い生き物などと、見た目はおっさんだが、はるかに年下の者に思われているなどと思ってもいなくて。 おとぎ話の主人公な二人が二人して風呂場にいるというのもシュールであるが] !??? な、なにをいたすっ、変態! 痴漢! 変質者っ!! [唐突に衣類を引っぺがされて、ぎゃーぎゃー文句を言う。 かんぅの特別製の耳からしたら、全てみーみー鳴く仔猫の鳴き声程度にしか思われてなかったかもしれなかったが] (264) 2021/06/17(Thu) 22:30:27 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ 裸の付き合いって!! それは気心を知れ渡った後の話ではないのか!? しかも戦のさなかとかのっ 王が配下の者と同時に湯に浸かるなどあるわけなかろうっ そんなことをするのは伽を命じた相手のみぞ。 [曇りなき眼で言われても、ダメなものはダメと躰を隠しながら顔を真っ赤にして不平を言うが、相手は聞いているのかいないのか、またひょい、と子供を持ち上げるように脇から手を入れ、ぼちゃん、と湯に落としてくれた] (265) 2021/06/17(Thu) 22:31:13 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディ なにをするっ!! まず、掛湯をせんか! [マナーがなっておらん、とぷりぷり湯の中で怒りながらずれたことをがなる。 邪気のこと、気を付けてくれてたのかと気づくが、あれは意識しておけば大丈夫な類だ。それと、長く近くにいるようになれば、気が交換されて邪気も薄まっていくものだし。 そかし、かんぅが自分もすっぽんぽんになって飛び込んできたので思考が途切れた] (266) 2021/06/17(Thu) 22:31:41 |
![]() | 【人】 白竜 ヤオディどこに安心する要素があるというのだ!! [体を洗って入らんか!とかんぅの顔に、湯殿備え付けの手ぬぐいをぴしゃん!!と投げつけ、こっちに来りゃれ、と湯から上がると体を洗うぞ、とかんぅをねめつけた*] (267) 2021/06/17(Thu) 22:32:36 |
![]() | 【人】 土地神 リン[ 人は皆、忘れていくもの どれほど鮮明な記憶であっても 少しずつ色あせ、衰えていくもの そういうものだと認識はしていた 彼の者にも次のにも繰り返し教えられていた だから忘れられたとて、嘆かなくてよい──と けれど記憶は褪せても性分は変わらない 風呂を好む性質や 流水のように思うまま語る様 それらは己の知る彼のままのようでいて ] 怪談話をするのはよいが 夜に漏らしたらどうする そも、 おまえと同じ姿が三人など ちぃとも怖くはないわ [ 食事を残せば化け物に目を抉られるだったか あの時も脅かされ便所に行けなくなったもの 怪談話の類は禁句であると あの時、身に染みてわかっただろうに これもまた忘れたのかと、ついと唇が尖り ] (268) 2021/06/17(Thu) 23:00:02 |
![]() | 【人】 土地神 リンむ、む随分と 失礼なことを云う 育つのは時がくれば勝手に育つ そも恋も出会いも人の道理だろう? 我は此処から出られぬ 故にお前や次が送られたわけで [ 鶏ガラ云々の恨みは覚えた とはいえこればかりは仕方のないこと 己の認識で蘇芳という者は 嫁というより親のようであったから 軽口が出るのも仕方のないこと、と ため息ひとつ手綱のように着物を手で引き こちらへと行き先示し ] (269) 2021/06/17(Thu) 23:00:21 |
![]() | 【人】 土地神 リン──そうか嫁ぐ際にも変わる。と ならば、そのためか [ 決して変わらぬものではないらしい 名は体を表すというのに不思議なもの 向けられた視線にゆっくり頷き ] リン、だ ──蘇芳、いや今は冥桜か この土地の思念や精の寄せ集め ──土地神のようなものだ [ 今度は忘れるな、と からかうように付け加え ] 焼くではない、妬くよ 嫉妬の類と言えばわかるか? ──まぁ、いい会えばわかる [ ざらりと土埃の残る廊下を奥へ 突き当たり、右手の扉を示し そこを開けるようにと促した* ] (270) 2021/06/17(Thu) 23:01:22 |
![]() | 【人】 書生 茅[『山神さま』の笑み>>258に、ぞわりと背筋が総毛立つ。 なんだか、そう、なんだかよくわからないのだが…… ヤバイ。 と、いうことだけは、分かった。 『山神さま』はその気になれば、どんなに残酷な事でもできるのだと。 それは例えば村ひとつを滅ぼすとかいうような。 そういう類のことを、本能が漸く悟った。 けれど、『山神さま』が重ねて問う。 村は助けたいか、 お嬢さんを助けたいか。 単純な思考回路はごくごく簡単な答えをはじき出す。 そんなのはもちろん、助けたいに、決まっている。 青年はその善良さ故、相手の言葉を疑うということを知らなかった。 だから、『なるほど山神さまのいうことを聞けば、助けてもらえるらしい』とそのまま理解した。] (271) 2021/06/17(Thu) 23:12:45 |
![]() | 【人】 書生 茅[助けたい、と。 こくりひとつ頷いた青年に、『山神さま』は、薄い笑みを見せる。>>258 嫁の身代わり、という単語にも、一拍の間をおいて、こくりと頷く。 嗚呼、そうか……―――― 嫁の代わりに、喰われれば良いのだな、 と、思い至る。 青年は、“そう”言ったことにはとんと疎くて、 疎すぎて、 『山神さま』の言葉の意味が、半分もわからなかった。 否むしろ、ほとんどわからなかった。 ただ、『嫁のかわりに』という以上、嫁の代わりなのだろうと。 つまりは生贄として命を捧げよと、そういうことなのだろうと。 阿呆の自覚のない青年は、わからないくせに分かったつもりになる。 つまり、 『死ね』 (272) 2021/06/17(Thu) 23:13:08 |
![]() | 【人】 書生 茅………ァ、 [何の意味もなさない声が一つ、かすれて零れ落ちる。 分かっていたはずのことだった。 そう、分かっていたはずだった。 だって俺は、あの村にはきっと帰れないことを、漠然と知っていた。 それはつまり、ここで死ぬという事だった。 どうしてそうなるのか、過程についてはまるで分らなかったが、結果だけは知っていたはずだった。 どうして目を背けていられたのだろう。 視界が滲み、白く染まる。 けれど、でも、比べるまでもなかった。 片や村の人たちの命。 片や俺一人の命。 そんなの、天秤秤に載せるまでもない。 だから、答えなど、初めから…… ぐぅ、と喉元を、熱い塊がせり上がる。 けれど、吐き出すモノなんて、何もなくて。] (273) 2021/06/17(Thu) 23:13:59 |
![]() | 【人】 書生 茅 わか……った。 [暫くの間の後、青年は俯き、細く吐息のような答えを口にする。 掴まれた手首も、枷の食い込む足首も、ずきずきと痛む。 痛みすらどこか、愛おしく感じられた。 脳裏に描くは夕日に向かって洞穴を後にした背中。 どうかどうか、幸せに生きて欲しい。 それは、 憧憬 に似た想いだ。その為なら…俺。 何も、怖くないよ。 って。 強がりを胸に、顔を上げる。] (274) 2021/06/17(Thu) 23:14:25 |
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書生 茅は、メモを貼った。 ![]() (a23) 2021/06/17(Thu) 23:17:27 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅむぅ、それは忘れておった。 すまん。 [かけ湯を忘れた事を すまんと言いながら、このかんぅ湯舟に入ったよ。 おかしい、兄者ここら辺の会話おかしいよ。ずれたままずれた方向にいくよ。兄者ぁぁ。軌道修正の軍師、軍師を用意するんだ(ツッコミ役)心の中の弟では足りない。 なにせかんぅの脳内ちょうひぃだ。 圧倒的に策(カムバック力)がない。 邪気は意識していれば大丈夫なのだという知識はないのでそのまま触れた箇所を湯で擦る勢いだったのだが] (277) 2021/06/17(Thu) 23:18:59 |
![]() | 【人】 将軍 かんぅ[よしこれで一安心。 (何が) とにもかくにも、婿殿の邪気を流そうと思っていたら、めちゃくちゃ世話焼き女房が現れた。>>267である。現状、かんぅ視点だと。え、やっぱり婿殿、奥方なの。しかも世話焼きの。魔物に嫁入りしたと思っていたら、魔物が嫁入りしていた。である、かんぅの脳内では。] 体を洗う? ほう、それはそれでやぶさかではないが。 触れて大丈夫なのであろうな? [婿殿の身を案じつつも ざばぁと湯舟から上がれば 見えるは最強の肉体に宿る青龍偃月刀。 と思ったが、長いおひげが全部隠してくれました、これぞ奇跡(せーふ)。そこまで長くないと言ってはいけない。美髯がなんとかしてくれたので全年齢のままです。ということにしておこう。そうしておきましょうね。 大丈夫そうなら とりあえず、体を洗ってもらう気満々で 椅子に座れば濡れた髪が艶めく美女。 中身はかんぅだけど。] さあ何処を洗ってくれるのであろうか さあ、さあ婿殿。 [かんぅうきうき 煌めく肉体美(かんぅぼでぃ)を見せて楽しみにしている 何処もかしこも、君を待っている。 待っている(強調)*] (279) 2021/06/17(Thu) 23:19:52 |
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![]() | 【人】 五色 冥桜[人はそれほど長くは生きられない。 特に五色の人間は血が濃いため天命という法によくかかる。 芸という一物のために他の全てを欠いている者は少なくはなく。 それはこの男も変わりはない] なんだお主、怖くておねしょしてしまうのか? どうするもなにも決まっておろう。 容赦なく磨きあげてお天道様にお布団を見てもらうぞ。 しかし、 予が三人居ると次々と怪談を語ってやれるな。 寝る間も惜しむ程に聞かせてやろうぞ。 [無論、決め事など知らぬのだから尖る唇の意味も分かるものではない。 ただ不機嫌になっていっているということだけはちゃんと分かる。 分かりながらも口が止まらない] (280) 2021/06/18(Fri) 1:26:48 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 よかろう。 確かに神であればずっと予の音を聞けるな。 実に素晴らしい。 だが――。 [廊下に足跡を残しながら歩きながらリンに語る] この予の名は冥桜であって蘇芳ではないのだ。 蘇芳が知っていたことを予は知らぬし。 逆に予は蘇芳が知らなかったことを知っておる。 人の道理では親と子は夫婦にはなれぬからな。 [蘇芳の次がいたと言う。 恐らくはそれも五色の誰かだろうが大叔母か叔母か覚えておらぬが誰かが此処へ来ていたことは間違いないだろう。 ただ恐ろしく厄介なことにそいつらは大事なことを伝えてはいなかったらしい] (282) 2021/06/18(Fri) 1:27:02 |
![]() | 【人】 五色 冥桜 予は焼くのも好きであるが煮つけも好みだがな。 ただ妬かれるのは敵わぬものだ。 それは予の時間を無為にするからな。 して、此処で良いのか? [そして男は自分の音を聞いてくれさえすれば満足であるため全て否定することなく新たなる設定を追加した上で、言われるままに扉を足で開けた。 何故ならこの両手はリンのために塞がっているからだ**] (283) 2021/06/18(Fri) 1:27:08 |
![]() | 【人】 鬼の子 千─ 翌朝/部屋 ─ [深く、深く。 宵の降りる前から陽が昇るまで指一本も動かないまま眠り続けた。 疲労の泥底から千を引き上げたのは、何かの気配と周囲の違和感。 暗き座敷牢には在らぬ筈の他者、届かない筈の光と鳥の声。 命を確認する手が離れてから、瞼が上がるまでにはそう時間は掛からなかった。 ] (284) 2021/06/18(Fri) 3:04:44 |
![]() | 【人】 鬼の子 千未だ、生きてるんだなあ…… [見慣れぬ場所、聞き慣れない声。目が耳が現へと頭を戻していった。 寝起き故か弱くかき消えるような語気は、どことなく落胆を持って響く。 上体を起こし、まじまじと自分の身体を眺め手足を動かした。 着物は目立つような穢れは無いまま、動かす身に欠けた物はなく。 そこまで理解すれば向き直り、鬼と鬼が運んできたものを問いにも答えずに交互に何度も眺めた。] (285) 2021/06/18(Fri) 3:05:09 |
![]() | 【人】 鬼の子 千ひひッ、鬼様が人間の飯を作ったのかよぉ てっきり血抜きもされてない生肉でも喰ってるのかと思っていたね! お陰様で久しぶりによく寝たともさァ あんたとゆっくり喋れる程度には、元気だとも [揶揄も受け答えも、軽い調子。早速と主食に伸びる腕の動きにも鈍さは無い。 ──より近くに見ると圧巻されるものがある。 握り飯というよりは塊。米の小山を強い力で握り締めたかのようだ。 一口齧り主張の強い塩気に一瞬静止する。米粒が全て最初から潰れているのも分かった。 ゆっくりと咀嚼し呑み込んで、次は椀を手に取る。 汁を啜ろうと傾け、唇に触れたのは液体ではなくくたりとした葉。 打って変わり、大きさと裏腹申し訳程度の味しかしない。その一枚を腹に収めた後、千が改めてよく見れば椀の中身はそうした野菜で埋まっていた。] (286) 2021/06/18(Fri) 3:05:26 |
![]() | 【人】 鬼の子 千有難うな。腹がいっぱいだ 二日も続けてこんなに食うことになるとは思わなかった [黙ってもう一度順番に口にし、そこで盆は鬼の方へと押される。 残した原因は味ではなく胃の大きさ。腹部を摩る動きは演技などではない。 豪快な握り飯を椀に詰まる汁気を吸いに吸った野菜たちと共に完食出来るのなら、このような身体で輿入れすることは無かっただろう。] 昨日言わなかったか? 千太郎は付けられる筈だった名前、 俺はずっと千と呼ばれて育ってきたんだがね [酷く作り慣れていない、自分の為に用意された飯に付ける文句などは無くとも その呼び掛けには怪訝そうに腕を組む。] (287) 2021/06/18(Fri) 3:06:29 |
![]() | 【人】 鬼の子 千鬼様がそう呼びたいんなら構わねぇけどさ あんたには俺を好きにする権利があるわけだしなァ [名前など判別出来ればそれでいい。人間を集団という箱に放り込む時に振り分ける数字のようなものだ。 十であろうと、その後に一がついていようと大した差はない。 結局のところ、訂正はしても興味はないのだ。 相手が望むのなら、拒む理由は存在しなかった。] (288) 2021/06/18(Fri) 3:07:08 |
![]() | 【人】 鬼の子 千まあ、そんな話はどうだっていいんだ そうだな、勘違いの話から始めよう あんた、俺のこと可哀相だと思っているんだろ 何でそんなことをしたのか分からねぇんだが、要するに…… 選ぶことで救ったつもりでいるんだろう? [布団から乗り出した身、相手の膝に手が乗る距離で紅色を見上げて 覗き込みながら、見透かそうと凝視しながら目を細めた。] 妖怪の癖にお優しいことで結構なんだがね、 まずそこから間違ってんのさ [皮肉に口角を歪める「か弱く哀れな鬼の花嫁」は、紅鉄坊の反応を眺めながら話を続ける。] (289) 2021/06/18(Fri) 3:07:27 |
![]() | 【人】 鬼の子 千そういう上っ面はいいんだよ 俺は俺を選んだあんたに興味があって、 求められたと思って、役目を果たそうと来たんだからよ [最初の一言は、どことなく吐き捨てるように。 祖母の目が悪くなってから切る者がいなくなった髪を、煩わしげに掻き上げる。] ちゃんと相応に扱ってくれよ。なぁ? [無論それは、人と人の間の婚姻で齎されるような甘やかさや絆を求めているわけではない。**] (290) 2021/06/18(Fri) 3:07:50 |
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天狗は、メモを貼った。 ![]() (a24) 2021/06/18(Fri) 7:08:07 |
![]() | 【人】 水分神[やはり熱くなく程よく冷まされていて 果物の甘さや、菓子の甘さとは異なる 優しい甘さに顔が綻んだ。] 何じゃ、何じゃぁこれはぁ…… あまぁ〜くて、とろとろ〜ん もっちもちじゃぁぁ…… [ただの黄色なら、年に一度供えられて ひとりで食べるおせちに 似たものが入っているが……、全然違う。 何なのじゃろうか、 口の中でもっちりと伸びるこれは。 頬に手を当て味わっているうちに消えてしまった。 妾自身もこのまま溶けてしまいそうじゃよぉ。] (292) 2021/06/18(Fri) 7:28:33 |
![]() | 【人】 水分神[そうしてから、はっとする。 頬に当ててた手を下ろし コホン! と咳払いし。] あ、あー。腕は、悪くは、ないな…… [とまた、言い直した。 此奴の前では、 きりりと引き締めておらねば。 そう居住まいを正すが。 ……料理を食べる以前に比べると どうしても表情は緩んでしまっていただろう。] (294) 2021/06/18(Fri) 7:29:19 |
![]() | 【人】 水分神[今日は、そう……偶々じゃ。 偶々、全部んまかったが、 直に失敗して不味いもんを 出してくる日もあるじゃろう。 其れより掃除にめげる日が 来るのが早いか。 これまでの婿は皆 長く保たんかったからな。 ひと月か。否、一週間か? 妾は、その日を待つだけじゃ。] (295) 2021/06/18(Fri) 7:29:51 |
![]() | 【人】 水分神[図々しく自分に用意された全ての料理を 口に運んでもらい ぺろりと平らげたならば。 当然の如く片付けもせず 立ち上がる。] 妾は寝る お主の部屋は彼方じゃ [寝所を共にする気はない意思を伝えて 自室へと去るじゃろう。 ……妾の許可なしに夜這いにやってきた男のことも うつけ者、と追い出してやったことがある。 妾の意思は絶対なのじゃ。**] (296) 2021/06/18(Fri) 7:30:09 |
書生 茅は、メモを貼った。 ![]() (a25) 2021/06/18(Fri) 8:28:06 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア叡智の素質だとか>>174聡明だとか>>254 そう評されていることなんて その表情から読み取れもしなければ 察することも出来やしない。 『Sophia』の名を冠すると言っても『ただの子供』 相手にどう思われているかを考えながら 振る舞うような知能は未だ持ち合わせていない。 (297) 2021/06/18(Fri) 8:50:40 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア「面倒」>>254とはどういう意味なのか。 それに対する答えは、少ししてわかる>>255 「 ラサルハグ……え、神様!? 」 『Rasalhague』の意味を知らないから へびつかい座のことだとはわからず>>19 ただ、名前を覚えるように言葉を繰り返した。 少し覚えづらい名前だと思ったのが率直。 けれど、次に述べられた言葉に驚いて 目をまんまるとさせれば、ぽけ、と口を開いた。 (298) 2021/06/18(Fri) 8:51:01 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィアこの存在感の大きさは神だと言われれば なるほど、納得出来るものだと思う。 だから、『ただの子供』は疑う気持ちを持つことなく 『 大蛇 』を『神様』だと認識する。 「 あ、えっと、 」 本当に神様がいるのなら、聞きたいことは山ほどあった。 なのに、言いたいことがまとまらなくて舌が縺れる。 焦ったようにもごもごと口を動かして なんとか言葉を出そうとするけれど、上手くいかない。 そんな私に彼は、今までのような声を静め 穏やかな声で語りかけてくれる>>256 伸ばされた手に体は震えを走らせるけれど 拒む気持ちにはならなかったから すぅ、と息を吸い込んで、彼の手を受け入れた。 (299) 2021/06/18(Fri) 8:51:22 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア少女らしい小さく、でもふっくりとした頬に 彼の手が触れる。 その温度は蛇の如くひんやりとしているだろうか。 感じる気持ちよさに思わず目を細めて。 まるで落ち着いていいというような手に 一度目を閉じれば、深く呼吸をする。 どくどくと動く心臓を抑える気持ちで 胸元で握っている手にぎゅうと力を込めると、 裏葉色の目を開いて相手の顔を見上げた。 (300) 2021/06/18(Fri) 8:52:19 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィア「 ……毎年、神様の所へおよめ? に 村の人が行ってると思うんだけど。 村へ帰ってくることはないの? 」 大人が言うには、 「神様の手伝いをしに行っている」そう。 でも、手伝いならたまには帰ってこられないのかな そうずっと疑問だったのだ。 なにか事情があるのだろうか。 それとも、神様が厳しくて帰ってこられないのか。 伺うような目で相手を見つめる。 (301) 2021/06/18(Fri) 8:52:38 |
![]() | 【人】 『ただの子供』 ソフィアそろそろ夜も更けてくる頃>>256 子供から話を聞いた大人は>>111 森の入口まで探しに来ている。 森深くまでは、神の逆鱗を恐れて入りはしないから もし探しあてることが出来なければ、 大人しく引き返していくことだろう。 月明かりが木々の隙間から 『ただの子供』と『 大蛇 』を照らす。 動物の鳴き声もせず、静まった森の中。 二人だけの世界のように、視線を絡ませあって。* (302) 2021/06/18(Fri) 8:52:49 |
『ただの子供』 ソフィアは、メモを貼った。 ![]() (a26) 2021/06/18(Fri) 8:56:07 |
![]() | 【独】 龍之介/* 何じゃ、何じゃぁ、かわいすぎじゃぁぁ って、俺が叫びたいんじゃあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁッ 美味しい!を こんなに生き生きと こんなにかわいく表現してくれる なー すごい、すごすぎる 普段のツンツン、きりりッが崩れるほどに、って そのギャップがますます 美味しいを引き立たせてくれてて、 あーーーー、ほんと最高に すきっっっっ めちゃくちゃ幸せな気持ちにしてくれる でれれれーんって ずっと溶けてる _( 〃‥)_ (-65) 2021/06/18(Fri) 9:44:43 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグソフィアと出会う少し前から顕著であるが。 元来男女や年齢を問わなかった贄が 気づけば女だけになっていた。 送られてくる女は覚悟を決めた者も居れば 村を恨む者や、さらには己を討とうとせん者もいた。 大数の幸福のために少数の犠牲を。 己が要求したとはいえ抗いもせずに従い、 誉れに朽ち果てるより同族に犠牲を強いる。 実に人間らしい。 (303) 2021/06/18(Fri) 11:22:32 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグしかしそれは偶然か必然か。 腹立たしくも村の者達は 『 大蛇 』の唯一の弱点をよく突いていた。 いつしか女を嫁がせるという風習に変われば こちらが契約を反故にすることは出来ない。 『 大蛇 』は幸か不幸か、 女や子どもという生き物に少々甘いのだ。 (304) 2021/06/18(Fri) 11:23:02 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 男であれば贄として屠るだろう。 元来贄というのはそういうものだ。 しかし女の方が美味であったとしても 『 大蛇 』にとってはそもそも食事など 嗜好品に過ぎず、それが途絶えたところで 生命の危機など起こりえない。 結果として女や子供がこの世から消える そんな結末は無に等しい物となる。** (305) 2021/06/18(Fri) 11:23:59 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ子どもは純粋だ。 相手にどう見られるか考え振る舞うことの無い その姿は、取り繕われないその人間の本性を その身一つで体現してみせる。>>297 とはいえその純粋さ故の言葉に>>298 『ラサルハグ』は思わず顔を顰めて言った。 「お前達が勝手に神と呼んでるだけで 我が神と名乗ったことはないのだが...。」 目を丸くして気の抜けたソフィアを前に 『ラサルハグ』はやれやれと肩を竦める。 こんな犠牲を強いる神様などいるわけなかろうに。 なぜ己を神様だと思えるというのか。 犠牲がどう言い伝えられているのか。>>301 聞けば『ラサルハグ』は腑に落ちたような表情で 冷ややかな笑みを浮かべることになるのだろう。 (306) 2021/06/18(Fri) 11:26:00 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 正直なところをいえば 『ラサルハグ』の想定ではソフィアといえど 己が神だとはすぐには信じないと思っていた。 「嘘だ」など、そんな言葉が来るとばかり。 そう思っていたが結果は想定を超えて訪れる。 頬に伸ばした手は柔らかなものを捉えて 人間らしからぬ冷たい手は 形容しがたくも心地よい暖かな感触に包まれる。 ソフィアもまた人間であると言うのに、 抱くはずの嫌悪が現れないのは何故なのか。 言葉の詰りを流すような少女の呼吸を余所に 『 大蛇 』の興味はなおも引かれゆく。 (307) 2021/06/18(Fri) 11:28:53 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ水面に映る裏葉柳は問う。>>301 『ラサルハグ』の冷ややかな笑みは ソフィアにはどう捉えさせたものか。 『ラサルハグ』の応えは淡白なもので。 「―――ない。 当人達もそれを覚悟している。」 ソフィアの問いをただ否定する。 村の手伝いならば帰れるはず。 少女の疑念は至極真っ当なものだ。 にも関わらず帰れないということは 神の手伝いをしに行っているわけではないのだと。 少女が悟らない事を祈ることとしよう。 (308) 2021/06/18(Fri) 11:30:54 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 過去嫁いできた女達は村には戻れない事。 そして決して死んでいるということはなく 今は他の村で暮らさせていること。 少女が抱くかもしれない疑念には出来る限りを 答えようとはするだろう。 明確な疑問を抱く聡明な者には鮮明な答えを。 元来世界とはそうあるべきものなのだから。 少女は『神』とやらを軽蔑するだろうか それとも別の感情を持つのだろうか。 それもひとつ、『ラサルハグ』の興味であった。 (309) 2021/06/18(Fri) 11:32:41 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ少女の問いに答えきったあたりだろうか。 次第に『ラサルハグ』の口数は減るも 『ソフィア』と『ラサルハグ』だけの世界は ひたすらに静寂が続く。>>302 そこは一切の立ち入りを許さない領域。 月明かりは互いの姿形を鮮明に照らし、 まるで嘘偽りを許さぬと暴き明かすように。 それは人間を嫌悪する『ラサルハグ』にも 思わぬ感情を与えることになる。 (310) 2021/06/18(Fri) 11:35:15 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ 森の中で薄く照る裏葉色の少女は 美しいという形容が相応しかろう。 主と容姿が瓜二つだからでは無い。 それに、主の瞳は裏葉柳ではなくロベリアだ。 何も知らないであろう少女は 何物にも染まらない芯を感じさせるも 何物にも染まりそうな魅力を持つ。 不意に『ラサルハグ』は触れた頬を優しく撫で その髪を指先で梳いていく。 『ソフィア』を指先に刻むがごとく、触れる。 (311) 2021/06/18(Fri) 11:36:53 |
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![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ思わずそう吐息混じりの声で囁いた後。 絡み合っていた視線を最初に解いたのは 『ラサルハグ』だった。 人間よりも鋭敏な五感はたとえ森の入口であっても 人間達が森に立ち入ったことにはすぐに気づく。 恐らくはソフィアを探しに来ているのだろう。 そうだ。この少女には帰るべき場所がある。 にも関わらず村の者達はこの場所に来る前に 引き返していくのだ。 それはつまり『神』を恐れたからで あの者達にとっては村娘よりも神の怒りが怖いと。 『 大蛇 』にはそう思えてならない。 (313) 2021/06/18(Fri) 11:41:25 |
![]() | 【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ『ラサルハグ』はソフィアに視線を戻し。 「どうやらお前を探しに来た者がいる。 しかしここには辿り着けないようだな。 まったくもって...救いようのない連中だ。」 『ラサルハグ』は呆れたようにため息をつく。 もし少女が不安がるようならば必ず村に帰すと 宥めることにするだろう。 『 大蛇 』は立ち上がれば その片手をソフィアに差し出して。 「こう夜が更けていては 本当に蛇が子どもを攫いかねん。 お前を村まで送り返してやろう。」 そう、少女の答えを待つのだ。* (314) 2021/06/18(Fri) 11:46:39 |
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