![]() | 【独】 ]]T『世界』 ヴェルト/* 村が建ちました!!!! P村第三弾、どうぞよろしくお願いします。 村建て発言が結構気に入っている感じにできたので満足 楽しみです。みんなどんな感じになるかなあ。わくわく…… (-0) kuzusa_h 2022/12/10(Sat) 2:31:20 |
0『愚者』 アリスは、メモを貼った。 ![]() (t0) mizumanju 2022/12/10(Sat) 2:34:51 |
W『皇帝』 シールは、メモを貼った。 ![]() (t1) mizumanju_ 2022/12/10(Sat) 2:36:43 |
Z『戦車』 トリスは、メモを貼った。 ![]() (t2) mizumanju__ 2022/12/10(Sat) 2:39:41 |
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![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア何がおかしいっていうの? 世界はとっくに壊れてるじゃない ── 狂ってる? おかしいのはそっちの方だ 世界は既に壊れた。永久に戻ることはない。 壊れた箱庭に縋って何になるっていうの? 徒に生き永らえることに何の意味がある? 生きてる意味、ないでしょう? ──… な い で し ょ う ? (10) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:04:33 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア世の総ては等しく灰に還るべき。 誰もやらないから、僕がやる。 死は永遠。死は安寧。死は救済。 祝福の先にある彼方の地で、 みなきっと安らかに眠っている! ── だから、 (11) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:07:05 |
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![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア いいよ、好きにすればいい。 それがきみにとっての正義なんでしょう? 僕にそれを止められる理由なんてない。 でも、覚えていて 僕が死んでも毒は消えない。 崩壊はもう、止められない。 それはきっと… 終末をほんの少し、先延ばしにしただけだって * (13) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:10:54 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア(前略) このように、箱庭神話における『隠者』の存在は 友の死によって壊れた「狂える薬師」として描かれる。 時に毒を盛り、幻覚を見せ、薬によって狂乱を招き、 混迷する箱庭に数々の不和を引き起こしたその凶行は、 後に『女教皇』の手によって制裁されるまで続いた。 直接手を下した数こそ多くはないとされるものの、 その所業はあまりに多くの死の遠因となっており、 『隠者』の存在が崩壊を加速させたことは明白である。 (中略) 『隠者』の証持ちもまた、箱庭の『隠者』と同様に 薬師の才を持ち合わせることが多いと言われている。 もっとも、箱庭の子の中でも忌避される向きの強い 『隠者』の証持ちが、洋館に迎えられるまでの人生を 無事生き延びることができていればの話なのだが…… (K.Z.サンドスター著 「教典から読み解く箱庭神話」より) (14) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:11:50 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア── 現世:洋館にて ──寝付きが悪いんですか。また。 [ 世界の西、街から離れた場所にある、>>2 「証持ち」が保護され集う洋館にて。 未だどこか少女めいた面影を残す年若い女は、 誰かの要件に、仕方無さげにただ目を細めた。 ] どうぞ。持っていってください。 [ 淡々と。手渡す小包には、 調合された薬の小包がさらにいくつか入っている。 そこに大きな感情の揺らぎはおそらく窺えないが、 満更でもない気配は見る者にも伝わるのかもしれない。 ] (15) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:14:47 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア[ 彼女が生まれながらに背負った業。 『隠者』の贈り物は通説同様に薬師の才であったが、 証持ちはおよそ常人よりいくらか丈夫な作りである故、 洋館においてそれを活かす機会はきっと多くはない。 そう、例えば── 不眠傾向の者に頼られるとか。 ] ──… 大丈夫です。ちゃんと目は覚めます。 [ なんて、知識としてしか知らない罪を自嘲した。 女なりの拙い冗談。それをどう捉えるかは相手次第。 けれどもその表情は僅かばかり緩められているだろう。 概ねいつも通りの、穏やかな日常のワンシーンである。 **] (16) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:19:19 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 ![]() (a1) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:22:33 |
![]() | 【独】 IX『隠者』 アリア/* みんな誰か入るの待ってるでしょ!!?? じゃあわたしが入るよ!!!!! こんにちはあるいははじめまして、かささぎです。 ついに!村が!はじまりますね!! よろしく…よろしくお願いします (-1) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:24:09 |
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![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス―――雛鳥の声達に誘われて [ 愉快に届く三つの声。 ふらりふわり、その背に近付けば女の肩に手を置いた ] ハロートリス。 今日も面白いコトをお探しかい? それなら後で俺の店に来るといいさ 何せ欠伸でなく大口開いちゃう逸品が入荷する! 薄暮whenにね♡ [ 女の肩にしなりともたれかかる素振りを見せ>>@4 うら若き少年少女達に手を振った>>@0>>@2 ] (18) snow_rabbit 2022/12/10(Sat) 21:28:30 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ するりとトリスの向こうへ歩を進めれば ] いやあ来週が待ち遠しいな。 なんてったってアリスの初めての誕生日会! 欲しいものを言ってごらん? お兄さんがなーんでも買ってあげようねえ [ アリスの頭をくしゃりと撫でた。シールも撫でとこう ] それじゃーアリスまた後で。 今日は全部正解できたらご褒美あげちゃうよ〜 君達も気が向いたらおいでませ♡ [ ひらりと手を振れば、足は軽やかに食堂へ ] * (19) snow_rabbit 2022/12/10(Sat) 21:30:23 |
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[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。 ![]() (a2) snow_rabbit 2022/12/10(Sat) 21:45:07 |
![]() | 【独】 [『 力 』 フォルス/* アリアの教典すごいのよ。 サンドスターさん力の分も書いてもろて…… いやKZサンドスターさんが既に天才なのよ。 (-3) snow_rabbit 2022/12/10(Sat) 21:54:00 |
![]() | 【人】 ]『運命の輪』 クロBaa, baa, black sheep, Have you any wool? Yes, sir, yes, sir, Three bags full... [童謡を歌いながら、少年は色紙で輪を作り、鎖のように繋ぎ合わせている。 それは一週間後の誕生日パーティに備えて。 折角だから派手にやろう!と飾りを今から作っているのだ。 『運命の輪』の部屋から聞こえてくる声は楽しげ。**] (20) mikanseijin 2022/12/10(Sat) 22:18:45 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 ![]() (a3) mikanseijin 2022/12/10(Sat) 22:40:05 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ── 祈祷室 ── [ 洋館敷地内の南西に位置する小部屋にて 神に祈りを捧げることから、男の一日は始まる。 元々倉庫として使われていたこの部屋は 聖職者への未練を断ち切れないまま、 洋館に来た少年の願いにより 祈祷室として改造した経緯がある。 それから七年。 祈祷室は開放され、本来の目的以外にも 茶や菓子を片手に、気軽に話や悩みを語らう 談話室や休憩室として利用されるようにもなった。 客が部屋を訪れた際には、部屋の主である男が 穏やかな笑みと共に迎え入れていた。] (21) nuruko 2022/12/10(Sat) 22:45:29 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 最近の洋館内は浮足立っている。 『愚者』の証持ちであり、最年少である 少女アリスの誕生日>>@0が近付いているからである。 数か月程前だっただろうか。 幽閉され育った幼い少女に楽しみ、喜んで欲しい、と 盛大に祝うべく、パーティーの計画が立ち上がった。 祈祷室でも、時には極秘の打合せを行い 他の場所で極秘の打合せがあった際には 気付かれぬよう、彼女を預かっていたこともある。] (22) nuruko 2022/12/10(Sat) 22:48:40 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 洋館を訪れる者の中には、自らの意思で来る者だけでなく 彼女のように幽閉されたり、虐待を受けていたり 親に捨てられた者も存在する。 酷い仕打ちを受けてきた者達を思えば、 教会関係者故に、深い理解と知識を持ち 証持ちとして生まれながらも、両親の愛を享受し 自らの意思で洋館に行く決断を選べた男は 恵まれていたのだろう、と心底思う。 男が館に来て早七年。 不安定で苛立ちを隠さなかった不安定な少年は 落ち着き払った青年へと成長した。 悩める者が居れば、立ち止まり話を聞き 助けを求める者が居れば、手を差し伸べる。] (23) nuruko 2022/12/10(Sat) 22:52:53 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 夢破れた聖職者ごっこ、ただの自己満足だと 揶揄されれば否定しない。 どうせ普通の人間として生きることは叶わぬのだから 少しくらい自分の思うままに在っても良いだろう、と。] (24) nuruko 2022/12/10(Sat) 22:54:03 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ困ったな、茶葉が切れそうだ。 ……間に合うかな。 [ 数分後の来客予定を控え、茶と菓子の準備をしていると 茶葉の在庫が少なかったことに気付いた。 以前客が訪れた時、桃をベースにハーブをブレンドした 紅茶の味を褒められ、男自身もお気に入りであることから 「美味しいでしょう? どうぞ」と 上機嫌に、幾分かお裾分けしたことを思い出した。 茶葉や菓子は、買い出し担当の職員に こまめに補充してもらっている。 偶に珍しい種類の茶や菓子が運ばれることがあれば それは担当職員の気まぐれとレア発掘の賜物。 ついでに菓子の補充も行うべく 職員の居住スペースまで、駆け足で向かうことにした。] (25) nuruko 2022/12/10(Sat) 22:59:20 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ「 すぐに戻ります。少々お待ち下さい 」 [ 一応、早い目に到着した時のことを想定し 不在時のお知らせを、扉に貼り付けることも忘れずに。]** (26) nuruko 2022/12/10(Sat) 23:00:50 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 ![]() (a4) nuruko 2022/12/10(Sat) 23:12:33 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 水まんじゅうさま村建てお疲れ様です!!! 設定とか舞台とか色々好きすぎて好きですありがとうございます(???) 人数的師走的に溺れる気しかしないですが細々と生きて行きます!!! 書くことが多すぎてとりあえず入るだけになってしまったけど 明日の休みの間にできるだけ落としておきたい…… (-4) nuruko 2022/12/10(Sat) 23:15:50 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 現在:カルクドラ・ヨッド・クリフ(Carqudhra・Yodh・kurefe) 前世:デセスパール(Decethuhpal) 当初は現在の名前と前世の名前が逆でした 前世はあまりフルネーム必要ない? と逆転。 通常差分の服のシンプルさもいいけど 赤差分のおしゃれ(??)姿はどこで使うか むしろ会議中だったり正装がこちらなのかも (-5) nuruko 2022/12/10(Sat) 23:21:13 |
![]() | 【独】 X『教皇』 カルクドラ/* 内緒話で悪い顔になるパターンなので こちらは前世でお世話になる気が イメソンは聖者の行進(キタニタツヤ) https://www.uta-net.com... https://www.youtube.com... 決してきれいな聖人君子な教皇様ではないです。 (-6) nuruko 2022/12/10(Sat) 23:24:42 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル愛している。愛している。 繋ぎ合う手はないけれど、見つめ合う目はないけれど。 語らうための声や耳がなくても、抱きしめ合う腕も身体さえなくても。 だってわたしたちはそういう双子、そういう宿命! そういう風に作ったのでしょう、神様が完璧にかんぺきに作り上げた『恋人』とは そういうものなのでしょう? 同じがいいよね、同じがいいよ。だって寂しくないもの。 分かれていたらいつか別れてしまうもの。生きるのも死ぬのも一緒じゃないと 嘘 だから “ 私 ” はいらない 「 わたしたち はクリスタベル・コールリッジ。 二人でひとつ の双子の兄妹だよ。よろしくね 」 生まれる前から完璧じゃなかったと知りながら生きるのは地獄だ。 欠けている。比喩ではなく欠けた半分を探している。探していた。 なぜいないの、どうしてひとりなの、などと言葉に出来ない時からずっと。 貴女が クリス と呼び嘆く半身を、貴方が 兄 と呼び惜しむ片割れを。 完璧でないといけない。だって完璧は欠けてなくてあるべき姿できっとひとりで 生きていることさえ罪で許されなくてでもだったらどうしてわたしはまだ生きて いるのかって誰かに誰かに責められてる気がして息が出来なくて、でも、ああ。 気が付いた。全部 嘘 (27) besos 2022/12/11(Sun) 0:37:45 |
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![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 現在:洋館/ホールに行き掛かり、 ── [ 涼やかな歓声に耳を澄ます。 最年少の彼女が初めての誕生会にはしゃぎ、>>@0 半年前まで最年少だった彼に嗜められている。>>@2 外界に解き放たれた蝶は陽光の下、きらきらと輝く。 ひらめく姫君に優しく添う王子様。まるで絵本の世界。 ……ああ、なんて眩しいんだろう。 眩し過ぎる程に。 ] (29) besos 2022/12/11(Sun) 0:42:44 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル────ねえ、きみ。 仕事中にごめんね。 先日手配をお願いしていた件ってどうなったかな? [ 通りがかりのメイドを呼び止めて問えば、既に受領済 であるとのこと。 それは件の姫君への贈り物。 洋館で初めての誕生会なのだからと、特別上等な誂えの 深紅の艶やかなフラットパンプスを。 素敵な靴は素敵な場所に連れて行ってくれるらしいから と、遅まきながら少女の門出を寿ぐ贈り物も兼ねて。 返答に満足そうに頷き返しつつ、>>@4>>18と増える 声が耳に届くので、ルートは変更だなと独り言つ。 ] (30) besos 2022/12/11(Sun) 0:44:48 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベルそっか、ありがとう。贈る前に一度見てみたいな。 後で構わないから頼めるかい? あとは……手が空いたらでいいから、 いつもの場所に紅茶を持って来てもらえるかな? [ お願いねと添えれば過不足なく笑んで受諾し、メイド として及第点の所作で辞去していく。 自分は来た道を方向転換し、門向こうの花畑に臨む場所 にあるガゼボに歩を進める。誰に行き先を言付けずとも、 自室以外ならそこに行き当たるだろう定位置。 明確に避ける仕草ではあるが、人は嫌いではない。 むしろ好きな方だ。 ただ今は少し、この時期だけは。 取り繕うことが難しくて、人の集いが億劫になる。 ] (31) besos 2022/12/11(Sun) 0:46:41 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル────誕生日、 [ なんて嫌いだな と続く言葉を奥歯を噛み締めるようにして砕き、飲み下す。そうして肚の底に押し込んで、誰に 向けるでもなく笑む。 それはわたしたちらしくない。 わたしたちらしくないから許されない。 わたしたちらしいってなんだっけ? 何をどう感じるのが正解? こめかみあたりが鈍く痛み始めれば、双眸を閉ざし胸に 手を置き深呼吸。 鼓動を確かめるように、呼吸を思い出すように。 ] (32) besos 2022/12/11(Sun) 0:51:43 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ ──考えることが苦手だ。 小さな頃、考えて考えて考え疲れたことがあるから。 どうしてわたしはここにいて、 あの子はここにいないのだろうなんて。 何も考えず、何も悩まずいられれば楽だ。 そうして生きることだけに集中出来たらいいのに。 ] ああ、なんて 今日もいい日なんだろう [ こんな苦しみなんて わたしたち の邪魔でしかない * ] (33) besos 2022/12/11(Sun) 1:00:09 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 ![]() (a5) besos 2022/12/11(Sun) 1:11:52 |
![]() | 【独】 Y『恋人』 クリスタベル/* 投下間隔すっトロいんですよナウマンゾウですか? ゾウって意外と早い> 謝るとキリがないですが、 まず第一発言からやべー奴ですみません。 読み辛いのは仕様です。だってベルの知られたくない部分だし… そして貴女と貴方のルビが抜けてますねすみません母と父です。 ま、まあこの辺現在軸と一緒に過去軸語るから多少はね? 現在軸もわたしたちらしくないことやってる部分散見されて、 おいおいそれはスルーかい?と思うけれど、 既にわたしたち破綻しかかってるからそれはそういうものです (バグは夜更け過ぎに仕様に変わるアレ) 一人ト書き暴露大会してて恥ずかしーって思いつつ、 今からやっとかんと絶対間に合わんやつ。超スピードォ… ということで撮って出しでしたすみません!! (-7) besos 2022/12/11(Sun) 1:28:57 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 ![]() (a6) besos 2022/12/11(Sun) 1:33:16 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス――回想:売店の始まり [ 食堂の程近くにある売店。 洋館に居を移して一ヶ月程経った頃に始めた店は 空き部屋の一室の扉を外した開放的な作りになっており 手前半分に多種多様な売り物が並んでいる。 品揃えは洋館の住人の声も反映しており 一般的なものから物珍しいものまで一貫性は無い。 だが"元商人志望"の男が選りすぐった業者から 質の良いものを各地から取り寄せ 有志の使用人に仲介を頼んで仕入れを行っている。 奥の半分はカフェスペースのようになっており 小洒落た小机を挟んで二人がけのソファが二つ向かい合う。 壁に沿って一面に並ぶ本棚も、七年で随分と埋まったものだ。 店番をしている間は、奥のソファか 入口近くに設置した会計場に居る姿を多く見かけるだろう ] (34) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:47:14 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 幼い頃、両親の姿に憧れを抱き 「立派な商人になる!」と夢を見た そんな過去を知る男に声をかけられたのが始まり。 想像以上にやる事の無い洋館暮らし 花畑で惰眠を貪る俺に兄のように慕っていた男が言った。 金も学も何も要らない悠々自適の世界において 「 そういうのを学ぶ場所があってもいいと思うんだよね 」 だとかなんとか本音とも冗談とも取れる掴めぬ音で。 そんな言葉にのったのは、きっと気分。 言うだけ言って やらせるだけやらせて 姿を消したヴェルトという男の残したもの。 今日も続けている事に、結局大した理由は無い ] (35) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:49:53 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 裕福な商人の息子に生まれ 両親の愛情を享受し、教養を礼儀を商人の業を与えられた。 教育という点については恐らく並の人間以上に。 学校にも通った。 周囲の環境すらきっと恵まれた方だった。 それはそれは証持ちとは思えぬ大層恵まれた生活の末の今。 かつてのヴェルトの言葉は そういったものを与えられる事のない証持ちが居る事 随分と人の増えた証持ちを――予見していたのか 大層かわいいアリスをはじめ 望む誰かには買い物を通じて文字や計算を教える 箱庭のような世界での戯れを。 続ける必要など無くとも 何かと足を運んでくれる人間も居るのなら 閉めるだけの気力も理由も無く。 そういう、惰性の暇潰しの延長線。 ] (36) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:51:35 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 尚、当売店はお手伝いを常時募集中 陳列や清掃、ティータイム、読書 多岐に渡る仕事はスキルアップを目指せ 世にも珍しいものと間近で関わる事のできる アットホームで多分わいわいとした職場です。 単発から長期まで幅広く募集しています ] * (37) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:52:05 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス―― 売店:お品書き(食品) ―― 『メルロン』 400エム 四つ入り。手のひらに収まるふわふわの雲みたいなお菓子 ミルキーな甘みが広がり、ふわりと溶けて消えていく 高価で希少な贅沢品。それはまさに幸せの味。 『レインボードロップ』 139エム 様々な形の小瓶に七色の飴玉が入っている。色に味の差は無い 食べる者の気分によって味の変わる不思議な飴玉 酸・苦・甘・塩・旨味が主だが辛味や渋味を感じる事も。 瓶を目当てに定期的に買い求める常連も居る。 『ホリックゼリー』 22エム 五つの小袋ゼリーが連結して一つの輪になっている 三つはおいしいサイダー味のゼリーで当たりは激辛 大当たりは無性にもう一つホリックゼリーが欲しくなる 次のホリックが君を待っている 『フォーチュンフォルス』 5エム 世話係のスミスが淹れるおいしい珈琲 (カスタムでカフェオレやミルクに変更可能) 中におみくじの入ったクッキーがついてくる 本日の運勢など、事前に気になる事を言っておくと [[omikuji ]]をもとに店主からありがた〜い言葉がもらえる。 メイドのジャスミン御用達。 ――他。 (38) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:53:25 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス―― 売店:お品書き(娯楽) ―― 『しゃぼん玉』 41エム とある島群で発祥したという娯楽物の一つ 屋根まで飛んで壊れて消える 『花火』 7エム 夜の空や夜の地面を灯す光の花 ロケット花火を始め各種花火をバラ売りで提供 『ブーブークッション』66エム 見た目は少し厚いハンカチ。持ち運んでも目立たない優れもの。 上に座ると四種類の内ランダムで音が鳴る。 「プゥ〜」「ブオオオォ」「アッー!」「あぁ〜〜ん♡」 気になるあいつを驚かせよう! 『バニッシュ・インク』600エム 乾くと消える、世界に一つだけのインク 書いた時は灰〜黒の色味をしておりきちんと読む事が出来る 対応する数字のラーン・インクと共に使う 密書などにも多く使われる。洋館での実用性は未知数。 『ラーン・インク』600エム 塗ることでバニッシュ・インクが浮かび上がる それぞれに薄い色がついている世界に一つだけのインク。 対応する番号のバニッシュ・インクと共に使う 不純物が混じると効果が無くなる為取り扱いには注意が必要 ――他。 (39) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 1:54:14 |
[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。 ![]() (a7) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 2:08:43 |
![]() | 【人】 ]]『審判』 チェレスタ[外の世界と行き来するための見張り所みたいなところをそれとなく目にして。 広い花畑をゆったり歩いて、そびえたつ門をくぐって。 そこまでしてようやく、証持ちたちが過ごす洋館の敷地内に辿り着ける。 今まさに門をくぐり終えた女性は、 立ち止まるとふうっと一息ついた。 彼女が手に提げている荷の量は多く、 とてもではないが最寄りの街までちょっと出かけてきた帰りには見えない。 実際“ちょっと出かけてきた帰り”ではないのだが。 やましいところは特にない外出なので、 一息つくと洋館の敷地内でひときわ存在感を放つ、 言わばメインである建物へと、軽やかに歩みを進めていく] (40) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:21:52 |
![]() | 【人】 ]]『審判』 チェレスタ[最寄りの街には数日前からとある旅芸人の一座が訪れている。 島群にルーツを持ち、華やかな衣装でもって様々な芸を魅せるのだ。 2年前、彼女が証持ちのひとりらしく、 この洋館に身を落ち着けるようになるまで。 彼女の居場所であり、また、帰る場所でもあった。 その一座に出張お手伝いに行くために一日半ほど外出していた彼女だったが、 無事に予定を終えたため帰路についたという次第。 今の彼女の頭の中を占めているのは、 一座で披露した一曲が上手くいったという手応えが半分、 1週間後にある『愚者』の子の誕生日パーティーのことが半分といった具合だ。>>@0] (41) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:23:53 |
![]() | 【人】 ]]『審判』 チェレスタ『 アリスの誕生日パーティーで、お祝いの歌を歌わない? 』 [そんな提案――別にナイショでもない――に乗っかってくれた者は、 果たしてどれだけいただろうか。 集まってくれた賛同者と、音楽室だとか広間の片隅だとかで練習をしてきた。 彼女が外出してる間も自主的に練習をしてくれたのかって辺りは……どうなんだろう。 ただまあ、完璧さを求めてるわけではないゆるゆるスタンスであるため、 練習じたいもスパルタってほどじゃなかった] (42) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:26:02 |
![]() | 【人】 ]]『審判』 チェレスタ[歌う方も聴く方も、せっかくのこの日くらいは、 どうか等しく楽しめればいい。 証持ちなんてものに生まれてしまった自分たちにだって、 普通の人たちのように、音に心を託すことくらいゆるされていると思うのだから。 たとえそれが、自分勝手でワガママな願いだとしても。 だって、願う気持ちをなくしてしまったら、 ただもう空っぽになってしまうだけなのだから] (43) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:27:17 |
![]() | 【人】 ]]『審判』 チェレスタ[建物の扉をいつも通り開ける。 外側と内側が混じり合った、そんな空気を吸って、 彼女――チェレスタはさらさらと流れる水のような澄んだ声を響かせる] みんな、ただいま! [ここが――今の彼女の帰る場所。 かつての「箱庭の子ら」の生まれ変わりが、管理だの保護だのといった目的で集められ、 “違う自分”の感情を抱え込みながらも、共に暮らしている、 ……現世の箱庭>>2である**] (44) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:28:32 |
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![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス[ その樹の根元には傷ついた獣。 他の生き物に襲われてしまったのかな。 生々しい傷跡は隠されることもなく。 ごめんね、俺には君を救えない。] (46) あさき 2022/12/11(Sun) 2:37:49 |
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。 ![]() (a8) Akatsuki-sm 2022/12/11(Sun) 2:38:50 |
![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス[ 弱くか細く、その灯は今にも消えゆこうとしている。 震えるその命のとなり。 そっと腰を下ろす。 ] これしか無くて。 ……ごめん。寒いかもしれないね。 [ お日様の匂いのするハンカチを君に。 せめて傷が見えなければいいけれど。 俺の贈り物は 君を救えるものじゃない。 だからただ側に在るだけ。 魂の在り方のせいかな。 時折、こうして 誰にも気づかれないままだったはずの 小さな終焉に導かれる。] (47) あさき 2022/12/11(Sun) 2:39:22 |
![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス痛いよね。 わかるよ、俺も死んだことがあるから。 苦しいかもしれないけど 大丈夫、俺がそばにいるから。 ――最期まで。 (48) あさき 2022/12/11(Sun) 2:40:25 |
![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス[ 随分冷たくなった身体を 証の潜む掌でそっと撫でてやれば 安心したように獣は目を細め、 ―――その命の、幕を終えた。 ] (49) あさき 2022/12/11(Sun) 2:41:17 |
![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス死は終焉。 静寂、停止、――再生。 どうか安らかに。 いつかその先で逢う日まで、 少しだけ先に逝って 待っててくれないかな。 (50) あさき 2022/12/11(Sun) 2:42:18 |
![]() | 【人】 XIII『死神』 タナトス[ 空には温かな光。 きっとこれなら 君もちゃんと還れるね。 よかった。 作った墓に手を合わせて。 ] (51) あさき 2022/12/11(Sun) 2:43:45 |
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XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 ![]() (a9) あさき 2022/12/11(Sun) 2:58:52 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ「皆に幸多からんことを。」 [ 幼い頃からずっと 当たり前のように口にしてきた祈り。 証持ちの私を、 「聖女」と崇めて大事にしてくれる村の人たち。 彼らが末永く幸せであってほしい、 と思う気持ちは本当。] (53) utatane 2022/12/11(Sun) 4:43:14 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ でも、洋館にいる間だけは、 あまり考えないでいることを許してほしい。 ううん、本当は洋館にいない時でも、きっと。] (54) utatane 2022/12/11(Sun) 4:43:50 |
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![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ── 洋館の片隅にて [ 遠くに聞こえる少女>>0:@0のはしゃぐ声で目が覚めた。いつのまに眠ってしまっていたのだろう? チェレスタ>>0:42の呼びかけに「素敵ね」と 張り切って手を上げて賛同したものの、 歌はあまり上手くない…ので コソ練をしていたのだ。 彼女が戻ってきたら指導してもらおう。 喉をいためないように、と、 瓶から橙のドロップを取り出して、口に放り込む。 ふんわりと甘い味が広がった。 自分自身、1週間後のお祝いを楽しみにしているからだろう。] (55) utatane 2022/12/11(Sun) 4:46:29 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ 個人的に用意した贈り物は、手作りの黒猫のぬいぐるみ。 首輪の代わりに赤いリボンを付けている。] ネコ…とわかってくれるかな? [ 最初はウサギを作ろうと思ったけれど、断念したのだ。ウサギの方がわかりやすかったかな? でも、あの特徴的な耳を上手に作る自信がなくて…。 自然と漏れるため息。だめね、一人でいると、つい出ちゃう。] (56) utatane 2022/12/11(Sun) 4:47:29 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ もうすぐ6歳になるアリス。 あの頃の自分が欲しかったモノ、と考えると。] 友だち。 [ 自分を特別視せずに接してくれる、年の近い友人。 ここにいれば、年は近くないけれど、 同じ証持ちの…仲間がいるけれど、 ずっと側にいてくれる友だち…、 いや、このネコのような何かを彼女がずっと側に置いてくれるかわからないけれど。] (57) utatane 2022/12/11(Sun) 4:48:22 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ ありのままを受け入れてくれる、大事な、人。 側にいると安心する、場所。 彼女にもそんな人が現れたらいいな。 彼女にとってここがそんな場所であったら、と。 私がそんな人の一人になれていたらいいな。] …そろそろ行こう。 [ 洋館にいる間、毎日必ず顔をだすあの場所へ。] (58) utatane 2022/12/11(Sun) 4:49:20 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ あなたは覚えているでしょうか? はじめて会った日のことを。 自分と同じ「証持ち」がいる場所だと言われ、 連れてこられた洋館で あなたと引き合わされた時、 涙が後からあふれだして、止まらなくって。 自分でもわけがわからなかったけれど、 あなたはもっと困ったでしょうね。 恥ずかしいから忘れていてほしい。 私はずっと忘れないけれど。] (59) utatane 2022/12/11(Sun) 4:50:45 |
![]() | 【人】 III『女帝』 シャルレーヌ──売店 フォルー。フォルー、いますか? [ ひょいとお店の中を覗き込めば、いつものように出迎えてくれただろうか。 もし店長が不在でも、ちゃっかりと会計場にある自分専用の椅子に腰掛けて、彼あるいはお客さんが来るのをのんびりと待つ。 彼あるいは店番をしている誰かさんがいれば、遊びに来たの、といつものように微笑んで**] (60) utatane 2022/12/11(Sun) 4:51:52 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 ![]() (a10) utatane 2022/12/11(Sun) 5:00:02 |
![]() | 【独】 III『女帝』 シャルレーヌ/* すごい時間に!と言われてしまいそうですが、 夕方寝てるんで大丈夫です。 というかこれから寝ます。 楽しみにしてたタロット村。 ゆったり参加できそうなので嬉しいです。 よろしくお願いします! (-10) utatane 2022/12/11(Sun) 5:03:29 |
![]() | 【人】 ]『運命の輪』 クロ―三年前― うぅ……あぁ……うわぁあぁん…… [悲しいことがあったんだ。 とてもとても、悲しくて、僕は一人で泣いていたんだ。 目が痛くなっても涙は止まらなくて、森の中で一人、隠れるように。 そうして泣いている僕に、声をかけてくれたのが君だったんだ。] (61) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 5:24:55 |
![]() | 【人】 ]『運命の輪』 クロ僕は、クロって言います! よろしくお願いします! 僕はね、黒い羊なんだよー。 [洋館に着く頃にはすっかり元気になった「運命の輪」は、無邪気に挨拶をしていた。証持ちという「仲間」たちと会うことに、内心ドキドキしながらも。 黒い羊とは、かなり低い確率で生まれてくる突然変異の羊である。その珍しさから、滅多に生まれぬ証持ちになぞらえて村でそう呼ばれていたのだという。農業と酪農がメインの村であるが、クロの家では羊が飼われていたから、という理由もあったらしい。 笑顔のクロであったが、ただ一人。 「節制」を目にした時、心臓が跳ねるような気がして、呆気にとられたように、表情が消えてしまったのだ。*] (62) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 5:27:41 |
![]() | 【独】 ]『運命の輪』 クロ (-11) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 5:29:02 |
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![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[その少年は、北東の果ての古い村に生を受けた。 生まれながらにしてくっきりと、右の足首に痣を持っていた。 古い村の民というのは、互いの仲間意識が強く、生活においても自然と協力しあう。 そうした体制に慣れている彼らは、自身と仲間を守るため、少年を両親ごと、すっかり村の輪から追いやってしまった。 少年は一歩歩けば忌み子だ、悪魔の子だ、神の過ちだと口々に言われ続けて育った。] (64) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:40:32 |
![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[けれど、その少年は信じていた。 洋館の仕組みさえ伝わっていないような村で、それでもひとり、いつか神様の使いが迎えに来てくれるのだとひたすらに信じていた。 教会の教えに残ってもいないのに、証の子は神に愛されているのだと、だからいつか神様が見つけてくれるのだと言っていた。 つらく苦しい身の上から逃げたい一心の思い込みがそうさせるのか、魂に刻まれた記憶がそう思わせるのか、少年にはわからない。 どちらでも構わなかった。 自身が神に愛されているのであれば。] (65) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:41:03 |
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![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[ 少年が十を迎えてから少ししたある日、家を出た両親はそのまま戻らなかった。 ]彼らはもう限界だった。 村の人々に祝福され、出産の無事を願われ、これから人生の一番幸福な時を迎えるのだと胸膨らませていたというのに。 その子供に証が刻まれていたが故に、仕事をしても金は満足にもらえず、口さがない言葉とともに石を投げられる。 薄いスープで腹を誤魔化して、ぼろの毛布に身を包んで眠る。 それを十年続けても、神の寵愛を信じて朗らかに笑い祈り信じ続ける息子が何より恐ろしかったのだ。 子ももう十だ。自分の世話くらいは自分でできよう。村人も鬼じゃない。子供を見殺しにまではしないだろう。 そう自分らの胸に言い聞かせ、両親は何処かへ逃げ出してしまった。 (67) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:47:13 |
![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[ 少年はたったひとり家の中で立ち尽くした。 ]それでも、神様が迎えにいらっしゃる日までは生き延びなくてはならない。 幸いにして海が近かった。塩と水だけは豊富に手に入る環境だった。 海水をすすり、木の根や実をかじり、時折誰だかが置いていった家の裏に落ちている腐りかけのパンを食べて生きつないだ。 腹を壊し熱を出しても、涙は見せなかった。 そこに不安も孤独もなかった。 自身が神に愛されているのであれば。 (68) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:47:51 |
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![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[あれから季節が四度巡り、五度目。 小虫のわいたあばら家に、ひとりの使者がやってきた。 出迎える、どうにか生きつないだというだけの少年は、身体は痩せぎす、肉などほとんどこけてしまって、服はぼろぼろでひどく臭った。 それでも洋館から来たという青年に、ああついに待ち望んでいた日が来たのだと、神様は僕を見ていてくださったのだと、心からの幸福を目に浮かべ笑った。 ためらいなどない。何を憂う必要もない。 自身が神に愛されているのであれば。] (70) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:48:38 |
![]() | 【人】 XII『吊された男』 ユグ[少年の名はユグと言った。せめて加護ぞあれと、月桂樹から取られた名だった。 だが呼ぶ人もいなくなって久しい。 なにせ自身を人とも思わぬ村人たちには証持ち、悪魔の子とだけ呼ばれ、怯えながらも震えた声でその名を繰り返してくれた両親は、とうの昔に戻らなくなってしまっていたのだから。 故に『吊された男』と証の名で呼ばれた際には、名を知られていなかったかと思い、ユグとお呼びくださいと名乗ったりもした。 けれどはじめて証の名を知った少年は、喜んでもいた。 それこそが、自身が神に愛されている証なのだから! ] (71) mmsk 2022/12/11(Sun) 5:49:08 |
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![]() | 【人】 ]『運命の輪』 クロ……これは、何の絵? [洋館に来たばかりの頃、文字がずらりと並ぶ売店のお品書きを見て、首を傾げたことがある。田舎の小さな村では文字を学ぶ機会は少ない。大抵の家の子供に求められる物は労働力である。学習は重要視されていなかった。 まして、それが「証持ち」ならばなおさら。 働く時間が減る無用なものでしかない。 しかし、発音を表せる文字というものが存在することを知ったクロは興味を持ち、フォルスの教え子の一人になった。>>36 今では、簡単な単語や自分の名前くらいなら書けるようになった。**] (74) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 5:53:57 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 ![]() (a11) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 5:56:24 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 ![]() (a12) mmsk 2022/12/11(Sun) 6:04:17 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 ![]() (a13) mmsk 2022/12/11(Sun) 6:07:50 |
![]() | 【独】 [『 力 』 フォルス/* クロかわいいねクロ 文字覚えに来てくれるエンジェルが居てお兄さん嬉しいよ♡ シャルレーヌに、今、会いに行く――――! (-12) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 10:52:48 |
![]() | 【独】 ]]T『世界』 ヴェルト/* おはようございます ぐっすり寝ていたら続々と入村されていて! ありがとうございます 素敵な世界が広がっている 拝む 今回は前回や前々回のようにがっつり感想は落とせないと思いますが、なるべく落としていきたいなと思います (-13) kuzusa_h 2022/12/11(Sun) 11:33:06 |
![]() | 【独】 ]]T『世界』 ヴェルト/* NPCズメモ ・ヴェルトはドイツ語で「世界」 (名前決めようとうろうろしてたらドイツ語が格好良くてそのまま名前に使えそうだったのでこれだ!と) ・ニーチは21より ・アリスも名字あるな、これ。身元がはっきりしてるし。 NPCの設定はっきり決めてなくて捨てられた設定と迷ってたから…… ・現王が即位したの8年前だから、シールの設定の時系列が色々おかしい……。まあ、直系長子にずっと譲られてる訳でもないと思ってるので、シールにも王になれる可能性は普通にあったということで。ひとつ。 ・シールが手元に置かれてたのは先王の騒動があったからなのかもしれない ・先王と現王の関係は血縁である以外は謎。先王は失脚なので遠い血の人だったりするのかも ・トリスは他の証持ちのことは証の名前で呼ぶ。書き忘れたな…… (-14) kuzusa_h 2022/12/11(Sun) 11:38:38 |
![]() | 【独】 XII『吊された男』 ユグ/* ふう 昨日限界だったのでログ書いたら力尽きてしまったね むりむり 6時ぞ おはようございますなめたんです ほしねPに『年長者を渡しがちなので聡明年下枠をやってほしかった……→なぜか変人枠になっていました』と言われました 変人狂人です (-15) mmsk 2022/12/11(Sun) 11:45:20 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 ![]() (a14) mikanseijin 2022/12/11(Sun) 11:56:37 |
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![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ────……う……ッ あ みんな、やめて…………っ [ しんと静まり返った洋館の一室に、 絞り出すような呻き声が響く。 窓辺からベッドを見守るように一筋 蒼く月光が射し込んでいる。 持ち主の手で大きく乱された毛布は波打ち、 床には草臥れ薄汚れた犬のぬいぐるみが転がっている ] (75) rinto 2022/12/11(Sun) 12:58:56 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ『だから言ったろ!! とっととこの村から追い出しちまえば良かったんだ この疫病神め!!!』 『うぇえぇえんこわいよぉおおお』 『シトラがやった。だってあたし、みたもん』 『全部お前のせいだ!! お前さえ居なければこの村は……!!』 『あいつってなんかいっつもその場しのぎだよな』 『またあの小娘か忌々しい』 『でさ、結局あんたって誰の味方なの?』 『だがこの娘にはまだ利用価値が有る』 (76) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:02 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ 『『節制』を司る天からの贈り物、 胸元に刻まれし正三角の痣が何よりの証。 神は我らを戒める為 この娘を遣わされたのでしょう 山向こうの集落に生を受けられたシャルレーヌ様のように 我らもこの子を聖女として護り育て 謹んで敬わねばなりませ──グアッ』 『貴殿の与太話などもう聞き飽きたわ!!』 『すまない、守ってやれなくて』 『どうしておねえちゃんがなくの? ころんじゃったのはぼくなのに……』 『……ちょっと!! うちの子に何をしようとしたの!?』 (77) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:09 |
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![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ『申し訳ありません村長様、どうか』 『私らはどうなっても構いません ですからどうか、せめて娘が大きくなるまでは……!!』 (79) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:19 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラうぁっ……っく……ごめ、なさ…………… [『ごめんなさい』 重ねれば重ねるほどに 誠実さを失って響くその言の葉 何千回、何億回と繰り返すうちに 呼吸より易くなってしまった こんな身勝手な音の紡ぎはもう意味をなさないの。 赦しを乞うことすら赦されないと識っている 解放を願うそれ自体が甘えだと、理解っている それでも、 それでも、わたしは ねえ 誰か教えて。 どうしたらわたしは、 ……わたしは、どうして、こうなの ] (80) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:22 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラごめんなさい、ごめんなさい ごめんなさい、ごめんなさい……!! [ ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 息をするだけで軋む心の臓 とめどなく押し寄せる罪悪感 わたしにとって、 死は、解放 安寧を得るための唯一の手段。 あなたがたが殺らないのなら わたしに、わたしを ] (81) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:28 |
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![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ[ ──遠く近く、何処かから誰かの声が聴こえた。 ぱたぱたと軽やかに駆けてゆく足音>>@0 この足音の主を、わたしは知っている。 明るくはしゃぐ声を扉越しに聴いただけで、 やわらかな春の陽だまりのような無邪気な笑顔が 目に見えるよう ] ……ゆ、…………夢 [ きちんと設えられた清潔な寝床。 窓辺から射し込むまばゆい陽の光。 微かに鼻腔をくすぐる、甘い花の香り ──安眠に効果があるはずのその小さな花は 誰かの手で掻き毟られたように枕元に落ちていた。 草の匂いが染み付いた右手を、水桶の水で流して 床に落とされてしまったらしいぬいぐるみを拾い上げる。 手垢と涙ですっかりくたびれてしまった白い犬を抱きしめれば 頬を伝った雫はふわふわの毛に吸い込まれて溶けた ] (83) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:36 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラごめん、ね [ もう一度強く抱きしめてから ベッドを整えてローティカを寝かせた。 顔を洗い、紅く腫れた目元が落ち着くのを待ちながら 編みかけのカーディガンの最終工程に入る。 ぬいぐるみ……は、きっとわたしよりも ずっと素敵に作れるひとがいるし 紅茶もお菓子も、わたしよりずっと 美味しく作れるひとがいる。 大層愛らしい彼女によく似合う 晴れの日に相応しい靴を見繕えるひともいるし、 わたしには目利きの腕も学もないし、 お祝いにどんな歌を歌えば良いのか、わからないし どんな言葉を掛けたら喜んでもらえるのかも、わからないし あのひとは、 ……あのひとは、こわい。 不意に脳裏に蘇ったわたしを見る硬い表情に>>62 また目の奥が熱くなって、振り払うように手を動かす ] (84) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:43 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ[ 何もできないわたし、 何ひとつうまくできないわたしがたったひとつ 「すこしは役に立てるのかも」なんて思えるのは 編み物くらいだったから、贈り物は自然とこれになった。 サイズは勿論のこと、 毛糸の手ざわり、色、網目の模様、ボタンに至るまで 着る人のことを思い浮かべながら今日まで編んできた作品が どんな風に受け止められるか知る日まで、あと一週間 ]** (85) rinto 2022/12/11(Sun) 12:59:59 |
XVU『星』 エトは、メモを貼った。 ![]() (a15) ツナ 2022/12/11(Sun) 13:02:08 |
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![]() | 【独】 XVU『星』 エト/* 夜中のうちに書ければ一番良かったけど 気付いたらオフトゥンの中で逝ってたあれ() ので、仕事前にロル書き終わらないから入村だけ よろしくお願ぇしますだ…! (-17) ツナ 2022/12/11(Sun) 13:10:07 |
![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ 洋館の職員同士の間に生まれた子どもは、 生まれてすぐに証持ちだと判明した。 だからぼくは、生まれてからずっと、 この洋館で暮らしている。 外の世界のことはよく知らない。 だけどここは、何不自由ない箱庭だ。 必要な衣食住は提供され、 欲しいものは望めば大体手に入る、 周りの大人たちは、証持ちを担当する政府職員だから、 証持ちに対して理解ある人も多い。 ぼくを嫌う人もあまりいない。 いや、そういう人も中にはいただろうけどね。 そうやって平穏に、ぼくは育った。 ――"証持ち"というのがどんな意味を持つのかも、 知らないまま。] (87) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:10:28 |
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![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ 子どもの頃は、今の子たちの先代の証持ちが、 何人か居たかもしれないけれど、 気が付いたらここに居る証持ちは、 ぼくとヴェルト兄さんだけになっていた。 そのヴェル兄さんも、今は、もう。 遊びに来る証持ちの子はいたけど、 洋館に住み始めたのは、タナトスが最初だったかな。 それからだんだんと、 洋館には証持ちの子たちが集まってきた。 仲間が、家族が増えるのは、とても嬉しかった。 だけど外の世界から来た子たちは―― 大抵皆、傷付いているらしかった。 "証持ち"はひどい扱いを受けるのが、 この世界では普通であるのだと、知ってしまった。] (89) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:12:14 |
![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ 外の世界で一般的に信じられている宗教。 その中の証持ちは不吉とされている。 そうだ、ヴェル兄さんだって、 生まれてすぐに親に捨てられてるんだ。 知識としては知っていたけれど、 次々と現実を目の当たりにして、ぼくは、 ……ぼくは。 父さんも母さんも居て、 ]悪意や恐怖に晒されずに育ったぼくは、 とても幸せ、なんだろうな。 (90) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:13:01 |
![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ ――大丈夫だよ、ここではもう、怖いことなんてないから。 ここでは楽しく、笑って過ごして良いんだよ。] (91) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:13:31 |
![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ こんにちは! ぼくはシン! "シン"っていうのは、東の海の方では 『真実』とか『心』とか 『信じる』とか『新しい』って意味があるんだって! すてきな名前だよね! だからね、ぼくは『新』しいことをどんどん提案するよ! イベントとかも計画しちゃうよ! 皆に楽しく過ごしてほしいからね! 箱庭の『魔術師』も色々考えて、 新しいものを生み出してたんだって! ぼくもそんな風になれたらいいな! だからぼくは、いつも色々、考えてるんだ。] (92) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:14:53 |
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![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ ぼくがこの洋館に生まれて来たのは、 きっとみんなを迎えるためだったんだ。 ぼくはずっと、ここでみんなを待っていたんだね。 ぼくはみんなと会うために、生まれてきたんだよ。 ] (94) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:15:57 |
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![]() | 【人】 T『魔術師』 シン[ 頼もしかった、大好きなヴェル兄さん。 その役目、ヴェル兄さんはぼくに任せてくれたのかな。 ……そう思うことにしてるよ。*] (96) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:17:13 |
![]() | 【人】 T『魔術師』 シンアリスの誕生日はさ! どーん!とやりたいよねー 風船たくさん飛ばしたりしたら、アリス、喜ぶかなー? [ 洋館暮らしで、誕生日を祝おー!ってするのは 誰の誕生日でもそうなんだけど、 だって半年前に来たあの子は、 誕生日パーティーっていうのも知らないんでしょ? だから盛大にやりたいよね! って、提案したのもぼくだったかもしれない。 職員さんに言ったらたくさん風船飛ばせないかな? それともフォル兄さんに言った方が確実かな? 実現出来るかは分からない。 ぼくが口にすることは、アイデア倒れのことも多い。 だけど、口にしなきゃ 出来るかどうかも考えられないからね! だからまずは、言ってみるよ! みんなも色々と好きにやりたいことを持ち込んで、 パーティーのプログラムはどんどん膨らんでいたかな? 浮足立つ洋館、ちょっぴりの非日常。 きっとぼくも色々と、走り回ってる。** ] (97) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 13:18:20 |
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。 ![]() (a16) rinto 2022/12/11(Sun) 13:28:46 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 昔々なんて遡る程のことのない昔。 とある屋敷で女の赤子が生まれました。 両親は誕生の瞬間も嬉しさ半分悲しさ半分。 だって一緒に生を寿ぐべきもう一人は、 産声上げることなくお腹の中で消えてしまったから。 けれど、そんな半分ずつすら消し飛ばす事実に気付きます。 胸の中央の痣。 魂にまで刻まれた箱庭の住人の烙印。 赤子の親は地位も権力もあり、 その地位ゆえに周囲には赤子の痣を隠さねばならず、 深窓にひそり咲く花として生きねばならなくなりました。 ] (98) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:07 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それからクリスタベル、 ────クリスとベル、そう名付けられる筈の双子でした。 ベルは生まれることのなかった片割れの分も生きて欲しいと 祈るように二つの名を背負わされ、秘されつつも大事に大事 に育てられます。 ベル、と愛称としてその名を呼ばれ、花の様に笑う愛らしい 少女に育ち、証持ちで将来を望めなくともせめて幸せであれ と、優しい願いを込めて育てられるのです。 いいえ、 ………いいえ。 その筈でした。 ] (99) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:30 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ ベルはとりわけよく泣く赤子でした。 どれだけ抱いてもあやしても、泣き疲れて眠るまで、 火がついたように泣くのでした。 気難しい子、あるい片割れを求めて泣いているのかと、 生まれる前に別れを経験した赤子を不憫に思いながら、 母は「私がクリスをちゃんと産めていれば」と己を責め、 父は「男が、兄が生まれていれば」と我が不運を嘆きます。 愚かにもそれが己に降りかかる呪いになるとも知らず。 ] (100) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:49 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 1歳になる頃、ベル大きさのぬいぐるみを クリスと、 知らぬ筈の名で辿々しく呼ぶようになりました。 稚く手を伸ばし片時も離れまいとするベルの姿に、 いじらしさよりも先に恐怖が芽生えるのです。 ────死んだ赤子も『恋人』だったのか? 確かめようのない もしも は人の心を巣喰います。 証持ちを死なせた罪、痣持ちの片割れを奪った罪。 悪魔の証明によって法で裁かれることなき罪、 その断罪者は愛するべきだった娘になるかも知れず。 それでもベルに合わせて、ぬいぐるみを 「クリス」然と扱うのは罪悪感でしょうか。 ……それともただ逃避だったでしょうか。 ] (101) besos 2022/12/11(Sun) 13:33:05 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 欺瞞は刹那。決して長くは続かないのです。 ベルは2歳頃からはぬいぐるみの「クリス」すら拒絶し、 年頃の自己主張では説明の付かない尋常ならざる狂乱に、 嵐が過ぎ去るのを待つように祈ることしか出来ません。 証持ちと知られずとも、名家の令嬢の奇行として、 漣のように噂が広がったのもちょうどこの頃でした。 ] (102) besos 2022/12/11(Sun) 13:33:23 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ クリス おにいちゃん ここ なんでいないの? 貴女がクリスと呼び、貴方が兄と呼んだ人が、 私が探しているその人なんでしょう? パパやママなどよりも早く ようやく伝えられたベルの 疑問に全てが付合し、それらは絶望を形作りました。 片割れを求めるのは真に半身であったから。 やはり死んだあの子も『恋人』だったのだ。 ……この子は今狂うかいずれ狂うかするだろうか。 ああ、それなのに後を追わせてやることすら出来ない。 証持ちを殺すことは許されていないのだから。 ] (103) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:00 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 答えを求める僅か3歳の子供に、真実と信じるものを全て 伝えるのでした。繰り返し繰り返し、ベルが理解するまで。 それはベルにとって長い長い迷路の入口でした。 ] (104) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:19 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 夢を抱き始めさえする年の頃で、 生まれる前から完璧ではないという事実を突きつけられる のは絶望の始まりでしかなくて。 不完全なまま生きることを強いられて。せめて生きる意味 さえあればと探しても見つからなくて。段々と死ぬことで しか救われないんじゃないかと思うけれど、それは生きたく ても生きられなかった半身に対する冒涜であったし、だからと いって安穏と生きるのはそれはそれで責められる気がする。誰に? わからない。考える。わからない でもそれじゃ駄目で大事なのに必要なのに愛してるのにどうしてここにいないのいてくれないの完璧じゃなきゃいけない完璧ってかんぺきは識ってるそういう風に作られたそうやって生きたことがあるって本で読んだ同じがいいっておなじが完璧だってそうなんだね分かれてたらいつか別れてしまうから生きるのも死ぬのも一緒にしたくてじゃあひとつがいいねってだからそうじゃなきゃいけないから置いてかれてなんてない独りぼっちにもしてなくてだから ああ、 全部嘘だったんだ この苦しみも“私”も嘘だったんだ ] (105) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:46 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル────そうだね、やっとわかったよ。 ごめんね、 ずっとここにいたんだね? [ そう、ここにいたんだよ。 なんて返事も必要ないのでした。 だって応えるべきも自分──いいえ、わたしたちなのだから。 確かめようのない もしも は人の心を救います。 片割れの胸に同じ証があったかなんてどうでもよくて、 誰が生き方を認めてくれなくてもそれで構わなかったのです。 わたしたち が信じることこそ真実なのですから。 ] (106) besos 2022/12/11(Sun) 13:35:19 |
![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それから両親へ、 愛称のベルではなく本名であるクリスタベルと。 わたしたち の名で呼んで欲しいと、 それまでが嘘の様に穏やかに告げるのでした。 長い髪やリボンやドレスをやんわりと拒み、 シャツにベストとスラックスといった衣装を好んで 着るようになりました。 話す言葉も所作も少年のようで、事実を知らなければ まるでクリスではなくベルが死んだのではと思うほどに。 ですがそうではないのです。 クリスもベルもここにいて、本当は二人でひとつの双子 の兄妹だったのだと言うのです。 妄言でも虚勢でもなく、真実と信じて語るのです。 それでも漸く、ようやく訪れた安寧を享受すれば、 父母は奇異でしかないそれを受け入れるしかないのでした。 クリスタベルが5歳の出来事でした。 **] (107) besos 2022/12/11(Sun) 13:35:57 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 ![]() (a17) besos 2022/12/11(Sun) 13:46:40 |
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。 ![]() (a18) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 14:02:18 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ カルクドラ・ヨッド・クリフ。 『教皇』の証持ちは聖職者の一族に宿ることが多く 南地域スティド教会司教の息子であった少年もまた 例に漏れない家系出身だった。 幼い頃から立派な聖職者になるべく邁進し、 齢十の頃から三年間、宗教総本山の在る西地域への 留学を経て立派に成長し、聖職者への輝かしい道を 丁重に敷き詰め、関係者やは皆、少年の成長を 心待ちにしていた。 少年本人と、両親以外は。 二十三年前、南地域にて生を享けた 赤子の心臓付近の胸元には、見落とす位に小さい 薄い斑点のような痣が存在していた。 両親は、初めて痣を発見した際に 不吉な感覚を覚えるも、必死に払い除けようとする。 気のせいであって欲しい、間違いであって欲しい、と。 しかし、幼子の成長と共に痣の面積は増え鮮明に色付き 五つになる頃には、両親は我が子が “証持ち”であることを確信する。] (108) nuruko 2022/12/11(Sun) 14:15:27 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 痣は咎の証であり、世間から迫害されることも少なく無い。 生家である教会には過去、証持ちが生まれた際の 先祖の日記が現存していたが、記録によれば 或る時代には 捨てられ 、消息は不明のまままた或る時代には、 不自然な病死 を遂げていた。 苦渋の決断の末、過去の事例と同様 両親は少年を手放そうと決心した。 ──────その時。] ぼく、すてられちゃうの? なにか、わるいこと、した? ……ごめん、なさい。 [ 気難しい表情の両親の元に、涙を浮かべた少年が訪れた。 晩婚の末漸く授かった、跡継ぎにして最愛の一人息子が。 両親は少年を抱き締め、子供のように大粒の涙を流し この時から少年と共に、苦難の道を歩むことを決意した。] (109) nuruko 2022/12/11(Sun) 14:16:10 |
![]() | 【独】 T『魔術師』 シン/* よろしくお願いします〜 できる限り頑張るぞー! P業をやっていたら自分のPCのことを考える余裕があまりなく こいつが何を考えてるかよく分かってません 何考えてるんだろう 心優しいらしいよ そして早速呼称を間違えるというね! 力兄さんと審判ちゃんと死神くんに振りたいものがふわっとあります 女教皇ちゃんが入村したら隠者ちゃんにも振りたい…… 恋人ちゃん 負縁故頑張ろうな♡ 設定めっちゃ好き…… (-18) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 14:16:11 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 心臓部付近に刻まれた証は、歳月と共に成長し 齢十の頃には、黄金色の波紋型の痣は 一目で判別可能なまでに成長していた。 同時に、少年が絶望に打ちひしがれ、 荒れ始めた頃でもある。 この頃には、少年自身も既に痣の色、柄、出自、 教育により、自らの運命を悟っていた。*] (110) nuruko 2022/12/11(Sun) 14:17:29 |
![]() | 【独】 T『魔術師』 シン/* シンという名前、色々こめられる!と思ったので珍しくデフォルト名です 漢字表記は名前としてはないと思う 入村文からこんなに名前へのこだわりを見せて、速攻でほしねだとバレるんじゃないですか? それはそう はい ガウロンは九龍です。深い意味はないよ〜。肩書が龍帝だったからロンを入れたかっただけのやつ このチップ、にこにこしてるのがすごく好きで、使ってみたかったので欲望に忠実にPしました( ニコニコ上機嫌だけど実は別にいつも上機嫌でもない!ヘキ!! (-19) hoshine_k 2022/12/11(Sun) 14:26:42 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア── アリスの誕生日祝い おかえりなさい、チェレスタ。 [ 行きがかった玄関の扉が開く。>>44 間違えようのない、澄明な声。 ] 公演、お疲れ様です。 …… 手伝いましょうか [ 彼女の持つ泊まりがけの荷物の多さを見れば、>>40 少しは分担してもいいのではないかと声を掛けるが はたして頷いてもらえるか否か。 ] (111) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:37:32 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリア[ 一週間後に控えるアリスの誕生日祝い。 祝いの歌をという彼女の提案に、>>42 私もまた肯いた一人であった。 もしもその場に『節制』の彼女もいたのなら、 どうする? と様子を窺いもしただろう。 どちらにせよ私は参加するつもりでいたし、 彼女が迷ったとすれば誘いもしたと思うけれど。 「でも、あなたがしたいことをするのが一番だから」 ……それが全てだ。いつだって、どこまでも。 不在のうちに少しも練習しないということはない程度に それなりには真面目な性分だった。 寝付きが悪いとか、頭が痛いとか、云々。 ほんの些細な困り事を解決する薬師もどきは 暇を持て余している時間の方がきっと多い。 そこに「歌の練習」が入った、きっとそれだけ。 ] (112) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:39:11 |
![]() | 【人】 IX『隠者』 アリアまた歌を見てもらってもいいですか。 もちろん、 まずゆっくり体を休めた後で構いませんから [ もちろん、同じような参加者と 改めて練習する機会は今後もあるだろう。 何せ本番はまだ一週間先なのだから。 けれども今は個人的に不安を解消したくて、 その返答を待った。 *] (113) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:39:46 |
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![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 人々を分け隔てなく愛し 救いの手を差し伸べた者 絵に描いたような聖人であり その人望と慈悲深き愛から “ 慈愛の聖者 ”と呼ばれていた しかし本人は奢ること無く その肩書を「重い」と好まず 別の名で呼ぶように、と周知していた ※注釈 ( “慈愛の聖者”の記録は 途中の一部記録が紛失している。 一説を描かれた文書は現存するが、 信憑性が薄く、創作論を唱える派閥も存在する。 ) ] (114) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:05:34 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 箱庭崩壊時の慈愛の聖者の末路としては 以下のように記されている 『死神』を自らの手で 憎悪を込め 幾度と、念入りに殺害する その後は自らの運命を嘆き、憎み 世界、全ての存在の 破滅を願い 獄中で呪詛を吐き、発狂し果てた *] (115) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:07:17 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 職員からいつもの茶葉と 南東土産の黄色い熱帯果樹を幾つか受け取り 紙袋を抱え戻ると、遠目からユグの姿が見えた。>>73] ごめん、補充に行って遅くなったよ。 南東地域のお土産も貰ったから、これも食べようか。 [ 紙袋から覗く珍しい黄色の果物を見せ、穏やかに微笑む。 彼は北東部出身のはず。 過去に訪れたことが無ければ、 この黄色い果物も珍しく映るだろう。] (116) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:07:35 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ユグを室内に招き入れ、いつもの紅茶>>25を入れ 熱帯果樹を器用に切り分け、皿に盛り差し出た。 同時に、古びた革表紙の本と 比較的新しい、図入りの本二冊を机に置く。] 前頼まれていた本だけど、これはどうかな? 後、頼まれたリストには無いけれど 学生時代に勉強した内容で、面白かったんだ。 [ ユグに頼まれていた古びた革表紙の本を一冊。 もう一冊の図入りの本は、特に頼まれていなかったが 異国の宗教史の本。 時間があればどうぞ、とおまけ感覚で一緒に添えた。] (117) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:08:10 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 彼が初めて館に来たのは四年前、 骸骨のようにひどく痩せた姿だったものだから 「新たな生活には慣れたか、困ったことは無いか」と 幾度か声を掛けていた。>>70 それから間もない頃、話の流れで 男が教会、聖職者の家系出身であることを告げ 話が弾み、話し込んだ記憶がある。] んっ、甘……、おいし……。 もう一つ食べないか? [ 土産の南東土産の果物は見た目以上に甘く、 弾けるような瑞々しさに、思わず声も漏れてしまう。 彼がまだ口を付けていないようなら薦め、 一方男は二切れ目三切れ目へと次々に手を伸ばす。] (118) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:08:25 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ ──さて。 男は昔から、聖職者の真似事のようなものを行っている。 新たに館に人が訪れれば、まず声を掛けに足を運ぶ。 彼らが馴染めるよう、不安を振り払うべく。 その中でも、三年前に男が迎え入れた友と 彼──ユグは特に気に掛け、幾度か声を掛けていた。 ユグはあの男が連れてきたから。 あの男の柔和で人の良さそうな笑みに、 ] 落ち着きを覚える者も居るだろう。 警戒することなんて、本来あるはずが無いのに。 ────それでも。 (119) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:09:00 |
![]() | 【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 魂に刻まれた記憶が、心が。 幾多の螺旋が複雑に絡み合い、縺れが解けぬまま 気付けば自然と距離を取っていた。**] (120) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:09:47 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 ![]() (a19) nuruko 2022/12/11(Sun) 15:19:00 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 ![]() (a20) kasasagi 2022/12/11(Sun) 15:31:06 |
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![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス―――食堂 [ 食堂に誰かしらが居れば 誰であろうと軽やかに挨拶を交わしながら ] お〜丁度良い所に。 スミスさん、軽くつまめるものいいかな [ ここに初めて来た時には既に居たお世話係。 当時既に初老であった彼は今尚、綺麗な白髪を整え まるで豪邸の執事のような所作で珈琲を落としていた ] 飲む飲む! 俺スミスさんの珈琲にゾッコンだから〜 生まれ変わったら結婚しよ♡ [ 二十年関われば、少なからず情も芽生えるというもの。 痣有りにあたたかな眼差しを行為を向ける存在ならば、尚更 ] (121) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 15:33:38 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 歩み寄る先のスミス。 彼の背を抜くことは、未だメルロン一つ分叶っていないが ] ――頼まれてた帳簿もう少しで終わるからさ 仕上げたら持ってくるよ。 [ 耳元囁けばへらりと笑った ] * (122) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 15:34:10 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス―――売店 [ 珈琲の匂いが近付く事に気付くのは容易いだろう。 こちらもまた、椅子に腰掛ける存在に気付けば>>60 ブラッター片手に笑みを向けた。 ] ――おはよ、シャル。 ここ、キレーな涎の跡だね 良い夢見れた? [ 自らの口許を示せば彼女の反応はどうであったか いずれにせよ、「 冗談だけどね♡ 」なんてけらりと笑った ] (123) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 15:48:17 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 示したのは奥にあるいつものスペース ] 軽食もらって来たからさ 一緒にどう? [ プラッターにはスコーンにクラッカー、 付け合わせのジャムやディップといった軽食 味変用のミルクポットがのせられている。 頷くなら珈琲をもう一杯頼もうか 端末一つで届く望みの品。洋館ライフはサイコーである * ] (124) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 15:49:20 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス――回想:咲き誇る花、溢れ零る雨 [ それはもう二十年近く前の事 見渡す限りに咲く花々が一際綺麗な季節だった 商売の為移動する親と別れ 当時はまだ一度訪れただけの見慣れぬ場所 今からは想像できないほど人の少なかった館。 シンやヴェルトをはじめとした職員に 東の――住まう街の郷土菓子を土産に携え 一人、館の門をくぐった二度目の訪問。 一週間程を過ごした、五歳の頃の事だったか>>59 ] (125) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:30:59 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 誰かが名を呼んだから。 振り返れば、少女は咲き誇る恵みの中にいた 穏やかな風に揺れる見知らぬ少女の髪 名も知らない どこから来たかもわからない 声を聴いたことさえ無いはずの存在 どくりと胸を打つ声亡き声を聞いた ] (126) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:31:24 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 少女からただただ溢れ出す涙 弾けたように生まれ落ちる感情 幼かった俺は到底理解など出来なかった 訳なんてわからないまま 焦がれるように熱くなった胸と 鼻の奥がつんとして景色がじわりとぼやけて 気付けば少女をだきしめていた ] (127) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:31:33 |
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![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ こうしたいと希う誰かが居た こうしたいと叫ぶ心が居た 初対面の奴が急にだきつくなんて この子に失礼だろうと窘める心が確かに居た 誰がそうさせたのだろう 誰が言わせたのだろう この心は一体、誰のものだというのだろう ] (129) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:31:58 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ 少女にかける声は あまりにもつたなく、幼すぎて けれど彼女が涙をこぼすなら 俺が泣いていては、だめだろう この手が、行為が、心が許されるなら 少女の雨がやむまで ぎゅっとだきしめていよう 彼女の雨がやむまで ]そっと髪をなでていよう (130) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:32:40 |
![]() | 【人】 [『 力 』 フォルス[ どれだけ時間が経とうとも 失われないものがあるように 忘れられないものは、確かにある ] * (131) snow_rabbit 2022/12/11(Sun) 16:32:55 |
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![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ── 廊下・『隠者』の彼女の部屋の前 ──アリアちゃん いつものお薬……もらっても、いい……? ……うまく、眠れなくて [ 繰り返す悪夢に魘されて眠れぬ夜が続くとき わたしは、決まってあの子の部屋の扉をたたく。 お薬自体の効果は勿論あるのでしょう。 『隠者』の証を持つ彼女の作るお薬は特別なもので、 その効力のほどは、実際常用しているわたし自身が 身をもって噛みしめているところ。 けれどよく眠れるのは、きっとお薬だけの力じゃない。 あの子の顔を見ると、あの子の声を聴くと ひつじたちの毛に頬を埋めたときみたいにほっとするの。 それを口にしてしまえば彼女はどう思うか、 きっと、……悪いようには取らないと思うけれど 言葉にはせず心の内にしまい込んだままでいる。 もう一度、扉を叩く。返事はない。 程なくして、玄関の方から よく通り明朗に弾む、澄んだ声が響く。>>111 一日半ぶりにチェレスタさんが帰ってきたのだ。] (132) rinto 2022/12/11(Sun) 16:38:00 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ[ アリスさんのお誕生日パーティーで お祝いの歌を歌わないか、との 彼女の提案を、わたしも部屋の隅で聴いていた。 誕生日には祝いの歌を歌うものなのだと わたしが知ったのは、この洋館に来てからだった。 皆で同じ曲を、この世に生を受けた日を祝う詞を 同じ旋律で、或いは異なる旋律で歌い それらが交じり合ってひとつの調和を織り成す。 チェレスタさんの提案はわたしにとっても この上なく素敵な提案に思えた。 でも、 わたし、歌えるの? わたしが参加しない方がきっといい歌になる。 メロディーも歌詞も一から覚えないといけないわたしは みんなの足手纏いになっちゃうんじゃないかな。 参加しないべき……じゃないかしら。 ──そんな想いが 挙げかけた掌を背中へと引っ込ませる。 おずおずとみんなの反応を窺えば 少なくともアリアちゃんは参加する方針のようで>>112 迷うわたしの心を見透かすように、 そっと寄り添うような視線を送ってくれた ] (133) rinto 2022/12/11(Sun) 16:38:24 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ[ 『あなたがしたいことをするのが一番』 アリアちゃんはいつだって、 やわらかな優しい声でそう言ってくれる。 わたしがしたいことは何なのか、 この洋館に来るまで改めて意識したことはなかったし それを疑問に思ったことも、ほとんどなかった ] わ、……たし わたし、…………も 歌、って、みたい チェレスタさん、構わない……ですか……? [ たった一言の意志を示す為に掛かった時間は 現実にはほんの一瞬だったのかもしれない。けれど、 わたしにとっては、途方もない挑戦とも呼べるものだった ] (134) rinto 2022/12/11(Sun) 16:38:56 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ[ たった一言の意志を示す為に掛かった時間は 現実にはほんの一瞬だったのかもしれないけれど わたしにとっては、途方もない挑戦とも呼べるものだった。 あれから毎日、時間さえあれば お庭の花畑の隅、人気のない木陰で、或いは自室で こっそりと歌の練習をしている。 みんなの前で歌うのはまだ恥ずかしくて ごく限られたひとにしか、聴かせられていないけれど。 チェレスタさんに教わったところ、 すこしは綺麗に歌えるようになったと思う。 荷解きが終わって、身体を休めて 落ち着いた頃合いを見計らって、また見てもらおう。 今はまず、「おかえりなさい」のお出迎えを。 そう思って玄関の方へと足を向ければ 探していた彼女の姿もそこに在った ] (135) rinto 2022/12/11(Sun) 16:39:34 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ── 玄関前 [ 声を掛けるタイミングを見失って もごもごと、言葉と視線が宙を舞う。 わたしが口を開けたのはきっと チェレスタさんと、はっきりと目が合ってから ] お、おかえりなさい……! お疲れさま、です あっ、あの、わ…… [ 『わたしもお手伝いします』 そう言いかけて唇を噤む。 触れられたくない荷物が入っているかもしれないし 長旅で疲れているだろう彼女に 余計な気を遣わせてしまうかもしれないし、 第一、手伝いの申し入れはアリアちゃんが既にしていて。 けれどチェレスタさんの荷物は、 一人で運ぶにはどう見ても大変そうで ] (136) rinto 2022/12/11(Sun) 16:40:22 |
![]() | 【人】 XIV『節制』 シトラ ……わたし、にも 何か できること、ありませんか……? [ 消え入りそうな声で紡ぐ。 荷物持ちの手が足りそうなら お茶の準備をしに行こうかな。 と言っても、わたしにできるのは 売店でフォルスさんにお願いして 疲れを癒すお菓子と飲み物を用意してもらう、くらい ]* (137) rinto 2022/12/11(Sun) 16:40:57 |
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