54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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言葉遊び好き、って点では 本質的にはどちらも相違ないだろうし、 君の言葉遊びは心地良いよ。好きだ。
[文脈的に、まさか君は 自分を下手の横好きと評価してるんだろうか。 好きこそ物の上手なれが僕か? 実際は逆なんじゃなかろうか?
上手い言葉がさっぱり出て来ないから 君の言葉選びに惹かれる僕と、 言葉遊びが好きだからひとつの言葉を上手く展開して 僕の世界を広げてくれる君だろう。 そう訴えようとしたところで 君本人がそう言うのだから、 君にとってはそうなんだろうなぁと口篭る。
少し前の僕なら、 君は無理して付き合ってくれているんじゃないかとか こんな話はつまらないんじゃないだろうかとか うじうじ延々と気にしていたと思う。
今も、もっと何か自分に出来ることはないか 何事ももっと上手く出来ないものかと 思い悩むことには変わりない。 けれど、以前よりも随分と気は楽になった。]
(69) 2021/01/10(Sun) 21:51:05 |
| [上手かろうと下手だろうと、 楽しんでいればきっとそれで良いんだ。 二人で100%を目指すのだからまずは半分の50%を目指して、 僕がめいっぱい楽しめば良いんだと そう教えてくれたのも君だった。]
やっぱり自覚が足りないね。 僕が居なくても君の魅力が成り立つのは いろんな人から伝え聞いているよ。
僕も、君が居てくれて初めて成り立つ類の魅力なら 誰にも負けないつもりでいるし、
……僕には本当に 君しか見えていないのだけれど…… ねぇアザレアくん、 そんなに僕は信用ならないかな……?
[まぁ胡散臭そうな顔ではあると自分でも思う。 君みたく眼鏡でも掛けてみれば、 多少今よりかは誠実そうに見えるだろうか。
或いは僕が信用ならないというより、 君が自信を失くしかけているんだろうか。] (70) 2021/01/10(Sun) 21:51:10 |
| [無事に仕事を納めて開放的な気分になったからか 君と夢にまで見た温泉旅行に来ることが出来たからか、 この宿に足を踏み入れてからというもの 何故か僕はいつも以上に大胆に 積極的に働きかけようとしてしまうから…… 余計に君を不安にさせてしまうんだろうか。
休日も日がな一日、 家でのんびり過ごすことの多い僕らだ。 慣れない環境で逆に落ち着かないのかもしれない。
そんな風に邪推してしまうのは、 彼と接していていつもというわけではないけれど 割と鏡を見ている気分になることが多いからだ。 自分は君を困らせたくなくて なかなか言い出せない仄暗い醜い感情も、 君が似たような想いを抱いてくれているのだと知れば 甘く胸が震える心地がしてしまうから不思議だ。
僕が君をばかだなぁ、と笑って 抱き締めたくなってしまうように、 君もきっとこんな僕の面倒な感情ごと 抱きしめてくれるんだろうな、と自惚れてしまう。
いっそわかりやすく妬いて見せた方が 君は安心出来るんだろうか。 めんどくさいぞ。 君のとこの有能な司書さんたちや教え子にすら妬くぞ僕は。] (71) 2021/01/10(Sun) 21:51:20 |
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ぶっ……… マッサージも看病もいくらでもするけれど 君が痛い思いをするのは嫌だなぁ。
小さいやつか。なるほどね。 僕も少し作ってみようかな。
[体力無さそうだもんなぁ、君。 ぎっくり腰で君がベッドに寝たきりになってしまえば 君を独占出来るし世話もし放題だな、なんて 一瞬浮かんだ物騒な思考を君に悟られる前に胸の奥に沈める。 私利私欲の為に君の不幸を望むなんて最低だ。
君に倣って湿気を含んだ雪を一掴みして 君がだるま作りに夢中になっている間に、 己を戒めるように雪塊を頬に当ててみた。ひゃっこい。 久方振りに触れる雪は想像以上に冷たくて 素手ではとてもじゃないが二つも握り固められない。
細長い小さなスイートポテトみたいな塊を作って、 体良く落ちていた葉と赤い実で飾って 雪うさぎとしようとしたがすぐに消えた。]
(72) 2021/01/10(Sun) 21:51:27 |
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どうかな。上手くできたかい? 雪だるま……
………… ………………? うーん??
[積み重ねられた二つの雪玉のシルエットは 確かに雪だるまのそれだ。たぶん。少し歪ながら。
足りないのは大きさか、装飾か、丸さか…… その辺に落ちていた団栗や小枝で飾ることを提案してみる。 三段重ねにしてみてもいいかもしれない。]
雪だるまとはなんだっただろうか、か。 なかなかに哲学めいていて面白いね……
[ここが温泉でなくて君が裸でもなくて 君の手に手袋が嵌められていたなら、 時も僕も忘れて雪に夢中になる君を 少し淋しくも微笑ましい気持ちで見守りながら 僕も一緒になって雪と戯れただろう。
けれども残念ながらここは露天風呂だ。 キリのいいところですっかり冷たくなった君の手を取って 暖めるように息を吹きかけてから、 お湯の中へと引きずり込んだ。]*
(73) 2021/01/10(Sun) 21:51:40 |
[君に並び立てる自分になれるように、あわよくば
君を組み敷けるくらいの僕になれるように……
……と強さを意識しすぎた結果
どうも方向性を誤ったらしい。
君の反応がすべてを物語っている。失敗した。
固まってしまった君の気配に
またじわじわと恥ずかしさが込み上げてきて、
額を肩に押し付けて誤魔化そうとしたけれど
君に押されてあっさり顔を上げることになった。]
──ふふ。
神聖な……そんなもの、
僕には何も備わってはいないのにね。
そっか。僕に触れるたびに
君はそんなことを考えていたのかぁ……
[見上げた瞳が、淋しさの色を帯びて揺れた。
神様の加護とかそういった類のものも
僕は何も持ってはいない(はずな)のに。]
[神聖な、と言うならば
聖女様だったり司教様だったりした君の方が
きっとよっぽど神聖だろう。
あれほど喉から手が出る程欲しがっていた神力が、
今はちっとも欲しいと思わない。
好きな人に敬遠されてしまうような自分なんて要らない。
僕がもし何の変哲もない本当にただの普通の人間だったなら、
君はそんなこと考えずに済んだろうか。それとも、
それでもやっぱり背徳感を覚えてしまったろうか。]
背徳感、なら……
道理に背くのではないと納得出来たなら
君は堂々と、
安心して僕に触れられるのかな……?
[君の中で僕への神聖視が揺るがないのなら、
例えば、僕が君に
触れられることを望むのであれば。
頬を包み込んでくれる大きな手に手のひらを重ねて、
幼い日に絵本で憧れたようなキスを交わして
鼻先の擦れ合う距離で、
君と同じように目を細めて蕩けるように微笑んだ。]
[じっと見つめ合ったままで
甘えるように君の項へと両腕を伸ばす。
触れ合わせるだけの優しいキスでは
いまは、大分、物足りない。
もっと長く。
もっと深く。
息が出来なくなるくらいに。
言葉を紡ぐ代わりに唇を寄せて、
温泉の水音とは違う艶かしい水音に目眩がした。]
ん ぁ…………っ
[温泉に浸かることでしっとりと整えられた肌を
君の掌が順に滑っていくにつれて、
少しずつ呼吸が乱れていく。
つい先程自分から君に押し付けていた場所に
その掌が触れたところで、
自然とまた甘ったるい声が喉奥から漏れた。
そこで触れるのが特別好き……
なのかどうかは正直自分でもよくわからない。
なぜならあんな大胆なことは滅多にしないからだ。
けれど、やたらと身体が反応してしまうのは
おそらくはつまりそういうことなんだろう。]
……アザレアくん、僕も
君に触れても構わないかな……?
[袷の隙間からそろりと指先を差し入れる。
胸板の狭間をそっとなぞってから掌を広げて
君の鼓動をより強く感じられる場所を手探りながら滑り落ちた。]*
| 真里花が可愛くないときがないからね。 似合ってますよ。 [軽い音を立てて胸元に飛び込んできた妹を抱きとめ、 >>68 着付けを崩さないように背を撫でる。 指先でさした簪を揺らせば、細工がしゃらりと鳴った。] 先は丸かったけど、 頭に刺さらないように気をつけるんですよ。 畳に寝転んだりしたら、引っ掻いちまうかもしれんから。 [わかってはいたが、細い。 成長途上であるということを差し引いても。 膝に乗せて、背を撫でながら寝かしつけたことを思い出す。 大した重さでないとはいえ、次第に痺れてくる足も、 妹の安らかな寝顔で全く気にならなくなったことを。] (74) 2021/01/10(Sun) 22:16:45 |
| [徹夜明けで、寝る前にシャワー、というタイミングだったから。 それに、女性は近しい男性親族の匂いを嫌うというけれど。 離れるまでは好きにそうさせておくとして、 身を起こすなり、微睡むのならそのタイミングで]
さて、それじゃあ、おれも浴びるかな。
――あのマスコットのビビッドカラー浴衣しかない、なんて ことになったら、同じのを選ぶので。
[おそろいでもいいなんて戯れを引き継いで戯言を。*] (75) 2021/01/10(Sun) 22:16:55 |
| それはほめすぎ。 [ しし、って笑う。 だって可愛くないときがない >>74なんてさ。 ] うん、せっかく可愛くしてくれた頭 まもる。 [ しゃらり、涼しい音を立てる飾りは刺さってしまう ものらしい。背を撫でる手は、いついつまでも もっともっと、こうしていて、と言いたくなる 魔法の手。 ] ふ ふふ、 [ 小さく笑ってしまうのは、気恥ずかしさに 耐えられなくなってしまったから。その笑いが振動を 兄に伝えてしまうだろうな。少しの間そうして笑って。 やがて、笑い疲れた頃に顔を上げて ] (76) 2021/01/10(Sun) 22:35:00 |
[色っぽい、と彼がため息がてら呟くのが聞こえて、内心ほっとする。
常識的なことを、と言っておきながら非常識なことにいざなっていることに自覚しているのだから。
彼が内心舌を巻いていることはともかく、意図的なのは当然で。
彼が扉を越えて追いかけてきてくれてよかった。
短時間だったのなら、彼の望みを叶えてもよかったのに。
彼にかからないように、何度も湯を布に染み渡らせれば寒さをしのげただろうから。
でも、彼は自分の方を優先してくれた。
裸体に貼りついた布は透けて、自分の雄も太腿をも露わにしていたから、彼はそれを当たり前のように触れ、そして引っ張ってくる。
湯舟の落ちる前に彼の腕に落ちた躰。
そして、彼の躰で温められ、温度差に火傷しそうな気持ちになるが、ほう、と息を漏らしていたら、気付けば目を彼の帯で覆われていた]
| うん、いってらっしゃい。 ……え、 そんな可愛いのなかった [ あのマスコットの浴衣 >>75 あったら着たかった、けど。 それを着こなす兄の姿を想像してしまったものだから。 たまらず、畳を拳で叩いてしまった。とん、とんとん。 畳、ごめんね。 ] ゆっくりしてきてね 沈んだら呼んでね たすけてあげる [ そう言って見送ったことだろう。 尚、妹はまだあのマスコット浴衣の兄が 「どうしました?」ってこっちを見てる 想像に取り憑かれて畳と戯れています。* ] (77) 2021/01/10(Sun) 22:35:41 |
おい……。
[まったく、と肩をすくめるが、彼は触れているから不安はまるでない。
彼の息遣いや水の音、そして唇を犯される音がやけに響くだけで。
彼の舌の柔らかさと、彼の味、口の中でくちゅりと音を立てて混ざる二人分の唾液の音などが生々しくて。
そして、自分の躰を撫でまわす彼の手の熱さと優しさに酔ってしまいそうだった。
離れた唇を追いかけず、上がった息を整えてから口を開いた]
煽ってはない。………だけれど誘っているだけだ。
[それなのに仕返しされてはかなわないとくすくす笑う。
いつかどこかで似たような言葉を言ったことを彼は覚えているだろうか。
あの時も浴衣を着ていた自分。
彼が贈ってくれた浴衣を全裸の上に纏い、彼が誘いかけてくれるのをただ待っていた。
でも今はもう違う。今度は自分から誘ったのだから。
それだけでも成長したと言っていいだろうか。
躰に貼りついた布地は、先ほど彼が危惧したように完全に透けているだろう。
見えないからわからないけれど。
でも、湯の中でうごめき、足にまとわりつくもの。
そして空気中で自分の肌に触れているもの、その感触はざりり、と自分の敏感な箇所ばかりを擦っているようで。
わざと膝を立てて、ゆるゆると彼の股間に当たるようにして、くいくいと押し付けるのは視界を奪われた異種返し*]
| それはない。 [褒めすぎ、を食い気味に否定した。 >>76 兄は至って真面目である。 いつだかに、それこそ、弟を持つ友人にも、 一番気心の知れたやつにも、声を揃えて言われたことがある。 いい父親になるだろうな、と。 いつまでも兄は兄なのだけれど、 確かに、一歩踏み出したそこを、 ひとは父性と呼ぶのかもしれない。 なにがおかしいのか、伝わってくる振動に、 眉尻を下げて、口角がゆるむ。] (78) 2021/01/10(Sun) 23:27:38 |
| その審議はあとにしようか。 戦争になりそうだ。 [兄曰く気の抜けるマスコット、 妹曰くかわいいマスコット。 >>77 なんかしらんがえらいウケたので、手打ちにしておこう] ゆっくりしてたら間違いなく沈むね。 流石におまえに引きずらせるわけにもいかねぇですから、 気をつけるよ。 [畳と仲良くしている妹を残して、 からからと小気味よく開いた扉の向こうへと] (79) 2021/01/10(Sun) 23:27:46 |
| ―部屋に帰りたい(心からの叫び)―
[思わず題字になるほどには寒い。 降り積もる雪を心底、ウワァ、という顔で見上げて、 ただ、晴れ間でないだけ気分はいい。ひたすら寒い。
鳥肌が立った腕をさすって、 修行もかくやといわんばかり、勢いよく掛け湯をしてから、 端の方にずるずると身体を滑り込ませた。 尻の下で少しぬるついているのは泉質によるものだろうか。 ほかほかと立ち上る湯気に蒸されている気分だった。
室内にいるときも思っていたが、 雪が降ると本当に静かだ。 水面を打つ源泉と、自分の身動ぎでたつ水音しかない。
地元では雪なんてそうそう降るものじゃない。 降ったとして、積もることなんて稀だ。 よくて地面に残っている程度。山間部は多少積もるようだが] (80) 2021/01/10(Sun) 23:28:09 |
| [だらしなく預けた首を逸らして、空を見上げる。 切り取られた景色は十分非日常を示しているのに、 髄まで染み渡るようなお湯の温度だけはいやにリアルだった。
思考に暗幕を下げられたように鈍る。
――静かすぎるのは実際のところ、あまり得意でない。
ただ、辺りに漂う空気感が、そっと自罰に蓋をする。
無心で雪が踊るのを眺めながら、 手足を投げ出して暫くそうしていた] (81) 2021/01/10(Sun) 23:28:20 |
| ―長風呂(当社比)―
[烏の行水とは呼べない時間ではあったけれど、 それでも身綺麗にして室内に戻ってくるまでの時間は、 世間一般でいうところの長風呂には当てはまらないだろう。
ビビッドカラーのマスコット浴衣、は、 幸いか生憎かなかったので、 黒地に流水柄のシンプルなものを選んで身につけた。
芯まで温まれば、普段から血行が悪いと揶揄される顔色にも 僅かばかり血色が戻るというものだ。 これで肩凝りが多少マシになればいいのだけど、と、 軽く肩を回しながら、自分のポケットに入れていた荷物を 引きずり出して、もう一度露天にリターン。
――流石に妹が居る室内で、受動喫煙させるのは頂けない。
ここが禁煙であるかどうかよりそちらのほうが重要だ。 携帯灰皿を片手に、慣れた手付きで火を灯す。 冷え切ってしまう前に戻るけれども、 こればっかりはルーティンとして譲れないので。
いつもより手早く一服を済ませてから、漸く。 室内に戻って、片手をあげた。流石にもう畳とは決別したろう] (82) 2021/01/10(Sun) 23:28:32 |
| ふ、ふふ……
[ 兄が浴室へと消えてから、私はまだ畳と戯れていた。 ひとりで笑っている。 家族が見たら変な顔されそうだけど。
いつぞや。 同級生に兄の写真を見せたことがある。
たくさんはなかったから、今よりもっと若いときの。
似てるね、の後にかっこいいね、いいな、と 同級生は言った。でしょ?と笑ったら
まりーはブラコンだね?って友人は笑った。 私もそう思う。
けど、 ] (83) 2021/01/11(Mon) 0:05:37 |
| かわいくないときがない かぁ
[ お兄ちゃんもなかなかにシスコン。 あにばか、だと思う。
――私は私のことを、平均、平々凡々 と分析している。
同級生が持っているような華やかな顔立ちや ふくよかな胸はないし。
それでも兄には、世界で一番、可愛い生き物 に、見えているらしい。 ] (84) 2021/01/11(Mon) 0:05:52 |
| [ 少しずつ、おとなになっていく。 法律上では結婚もできるようになって、 未成年ではなくなって、お酒も飲めるようになって 世間が大人と認めてくれるようになっても。 あなただけが、 "かわいいいもうと"で居させてくれるなら。 居させてくれるから、私はただ、 息ができる。生きていける。 ] あったかかった? [ 室内に戻った兄が片手をあげる >>82 温泉の匂いと、大人の好む煙の匂いを わずかに纏わせて。* ] (85) 2021/01/11(Mon) 0:06:56 |
[色っぽい彼の膝に甘えるのもきっと心地よい。
けれど、彼が寒い思いをするのを見過ごせる訳がない。彼を甘やかしたいという気持ちと同時に持つ甘やかされたいという気持ちだが、それは彼自身より優先される事はない。濡れた浴衣が貼り付いた体はやはり冷たく、腕の中に招いて正解だったと確信に至る。濡れた姿は綺麗だったから今度、雪のない日にお願いするのもいいかもしれない。
仕返しと評して隠した瞳。
肩をすくめる彼に笑いかけて]
これぐらい可愛いものだろ?
[届けた声は咎められなかった。と
唇を奪い。体内からも彼を暖めた。ぬくもりが増す程に、彼の吐息の温度が上がっていく。そんな気がしてもっとと熱を与えたがる。生々しい唾液音と彼の身体に触れる手は、意識を持って。
彼の肌を焦がすが、
上がった息ととも離れた唇が紡ぐ言葉に瞬き。
少しだけ、首を傾ければ
なつかしさに息を吐く]
…誘っているのか。
そうか。懐かしいな、なんだか。
あのときとは違うけど。
[自分が投げた言葉も
其れに返された言葉もあのときと似た言葉だった。蛍を思えば、視線の先には雪粒が見えて、ああこれも輝くのだな。と一人思う。彼の目は隠され、輝く白は見えない。濡れた浴衣も秘された目も、あの頃からの延長線であり、同時に成長の証でもあった。こうやって少しずつ自分たちの関係は変わっていくのだろう。もちろんいい方向に。
纏わりつく浴衣が彼を際立たせる。]
…っ、こら。
[敏感な処を目立たせる其れを
見つめていれば、どうやら彼の方が誘いかけてくれたようだ。足が逸物に触れて、思わず息を噛み殺せば、抗議めいた声でその体を抱きしめた。いけないことを、そんな事を告げたのち、その体にと手で触れて。
指は濡れた衣類の上から胸粒を引っ張り]
なあ、鬼走。
一つゲームをしないか?
…今からお前の口に挿れるものを当てて
[彼の足を片手で押さえ、
正解したら、これを中に挿れるからと甘い声を響かせるととも、自らの熱源へと彼の足裏を導き。すでに勃ちあがったそれで彼の其処擽るように擦れば、手を離し。どうだろうと彼に尋ねるがてら、見えない彼の頬を撫で。まずはテストな。と彼の唇の中に指を滑り込ませると同時に。
彼の逸物を浴衣越しに扱きあげだし。
こんな感じでどうだ。と問いかけた。
――問題は次だ、と薄く笑う顏を彼が見なくてきっとよかった*]
[恋人に対してとことん甘くて、どこかで理性的な彼に膝枕は拒絶されてしまったから今度する時は、彼がくれた浴衣かな、と思う。
その時ももしかしたらまた、二人で抱き合った思い出がよぎるのかもしれないけれど、今度こそはちゃんと正しい浴衣の着方を教えないと、とも思ってもいて。
誘った言葉は、ちゃんと彼の記憶の中に残っていたようだ。
あの時は煽るのが精一杯で。
夏の蛍に冬の雪。
昔の人はその傍らで勉学に励んだというのに、自分達は睦みあい、お互いの肌を彩る道具にしか使ってなくて。
ただお互いを見つめるためだけの添え物になっている。
もっとも今、自分は視界を奪われているから、雪は雑音を吸い、世界が彼が放つ物音だけにするための演出装置になっているが。
そして、この自分が大胆に行動させるための道具にもなり果てていて、彼の雄を自ら触れれば、彼の慌てた声がして抱き締められた。
お返しとばかりに胸の感じる箇所を引っ張られて、甘い声をあげてしまう。
見えていないからこそ、唐突にすら感じられて、驚きの方が大きくて、悦びが大きい]
ん………?
[なんだろう、と見えないまま彼の方に顔を向ける。
変なものは入れないだろうと信頼はしているが、足をもちあげられ彼の熱に触れられれば、湯の中とはいえ、足を開くという大胆な格好をしているというのもあって、かっと躰が熱くなる。
足の裏がくすぐったい。足裏は性感帯の1つでもあるので、そこに触れられて自分も過敏に反応してしまったことを、彼に気づかれただろうか。
彼に頬を撫でられて、了承の意を見せるように口を開けた]
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