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人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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【人】 傭兵団長 ダイゴ

 酒が回ってるじゃないか。

[そらみろ、とばかりにジト目で彼を見やり、羊の脳を食む。]

 三年、は。私がこの国で初めてお前と会った時の年数だ。
 八年は私がここに在住している年数。
 つまり、五年だ。お前と会ってからはな。

[口にして改めて、それなりに長い期間だと自覚する。お互いの立場を考えれば、互いに生きている事も運が良いと言えるだろうか。ココウは兎も角、彼だって、突然食事を共にした戦友が居なくなる、なんてこともあるのではないだろうか。

そんな考えに至って、ふと、彼自身交友が広いように見え、ある種隊長の座をとどめておきながら、彼が同じような隊員並んでいるのは見た事がないという事に気づく。
ココウが半ば身内ぐるみのような関係で取り留めているので気にしたことが無かった。しかし、普通の軍人ならば、もっと組織内に収まっているのが普通なのではないだろうか。

自身の疑念は、続けられた質問によって一度霧散した。>>66]
(75) 2021/04/18(Sun) 1:12:12

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……、……、…。

[30秒ほどの沈黙。]
 
 それが私に与えられた人生だと悟ったから、だ。

 《ココウ》と名が、与えられた時から。
 この金糸雀が柳緑花紅を示す色だと教わった時から。

 …戦うしか、
 生きる術が無いと幼いながらに知った時、から。

[椅子に掛けた服を背に凭れて、歯切れの悪い曖昧な言葉を返す。嘘をついているという自覚は無かった。真実を告げても良かった。けれど、開こうとしても口がひどく重たく、まともに返す事返すことはなかった。

喋れば喋る程、塩辛さに苦味が増していくせいだ。
そうに、違いない。]
(76) 2021/04/18(Sun) 1:12:42
[

  ――いや、本当なら、王は死んだ。死んだから。
  真実を隠す鎖はとうに千切れているはずだった。なのに。


]

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[話題をそらすように残っている料理を食べきってしまう。

少し片付いた机の上に、ふとしたタイミングでトサリと軽い音が乗る。
それは書物だった。>>67>>68目にしたとたん、彼から見える己の目は少しばかり開いたように――寧ろ、輝いたように見えただろうか。]

 …王宮書庫、か。
 訪ねていいという許可自体は得ているんだがな。
 どうも、気が引けていた。
 私自身の金で買わないとなんとなく、落ち着かなくてな。

[王宮内は入れない立場ではないが、うろついていい立場でもない。ましてやたかが傭兵なのだから「良し」と言われていても、と躊躇っていることは否めなかった。

何冊かあるうちの、一つ目に戦術書を手に取った。
斜め読みするだけで、それは戦術書というより魔術書に近いことは理解できた。近衛戦闘に、如何に魔術部隊を組み込めるかという意見が交わされる議事録なども織り込んである。

歴史書も中を開く。
外で売られているものより、もっと皇族の家系図の圧縮した作りになっていた。全て手書きである所を見るに、昔の城の書記係の記録といったほうが正しいのだろうか。]
(77) 2021/04/18(Sun) 1:13:15

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[それから。]


 …。
 こういったものを読むのは久しいな。
 

[表題も丸い文字。青空の下を思わせるような表紙をしたそれは、どう考えたっていち大人が喜んで受け取るようなものではない。けれど、他のと変わりなく――寧ろ、少し穏やかになった声色で返事をしてそれをめくる。

言語はこの国のものではなかった。
自分の国のものでもなかった。

見た事は何度かあった。彼の国の言葉だと、知ったのはいつのことだっただろうか。様々な国の言語を覚えたいとぼんやり望んだ呟きに対して、彼はこうして彼の国の言葉の本を持ち寄ってくれていた。]
(78) 2021/04/18(Sun) 1:13:31
 ………"白痴のしゃべる物語"か。

 先程の俺じゃないか。


[ はて、それは独り言のつもりだった。
  貴女には5年間「私」と言ってきたつもりだったので。

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[繰り返すうちに勿論、多少の意味は理解できるようになっていた。今この児童書を詠み進めれば、わりと早く読み終えられるかもしれない。それでも所々まだ理解できない構文が並んでいた。]

 どれも一度家で腰を据えて読ませてもらおう。
 返却も、出来そうなら私自身で済ませる。感謝する。

[翻訳するにしてももはや母国ではなくこの国のものになるのだけれど。それで不都合を感じた事はない。]

 私も相当こういった本は齧っていると思うのだがな。
 お前はその点においても博識でいつも驚かされる。

 私も、お前が私と並んで剣を振るう事を選んでいるかは気になるな。
 聞くばかりでなく、教えてくれても構わないと思うが。

[本筋は自分の話から逸らす為だが、もっともらしい事は言っている筈だと酔いが回っているかもしれない相手に正論をふっかけてみる。]
(79) 2021/04/18(Sun) 1:14:43

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自分自身、矮小無力で無いと自負しているはずだった。

だが彼の思考は、『如何にそれを崩すか』を前提に人と話す癖のようなものを身につけているのだろう。まるで砂の城を下からゆっくり削って行くかの如く、生暖かく残酷な蛇のように。

かと思えば、戦いの時蛇は宙を舞い、龍と成って雄々しく牙を向く事も知っている。彼の扱っていた炎魔法が、特に印象に残っていた。得意技だと耳にしたこともある。普段から冷静さを魅せているからことの不意打ちにも似ていた。

 本質は何方にあるのだろうか。
 或いは両の顔こそ彼なのかもしれない。
 覗いた試しは、無い。

"龍は一寸にして昇天の気あり"という話だけでもそれはそれで納得がいくものだが、果たして、覗いてみたところでどう返してくるだろう。]**
(80) 2021/04/18(Sun) 1:15:02
[ 訳なく男女の形を取ることはないが、未分化の身体は月の満ち欠けに引き摺られることが大儀だ。分化を促す生理なのかもしれない。

 それでもまだ女性の形は、図体ばかりでかく油断をすればあちこち打ち付けてしまう男の形よりはマシだとしても、届く筈のものに手が届かないのはもどかしい。]

 ごめん、ありがとう。

[ 気が付く限りはダンテが手助けをしてくれるが、都度都度手を煩わせるのも申し訳ない。]

 ……楽しそうだけど、気の所為?

[ つまらない事で手を掛けさせてしまっているから、溜息を吐かれても仕方がないが、その様子と相反して、服を選ぶ様、下着、化粧も必要ではと、女体になった自分よりも女性であることに気を配る彼が浮足立つようにも見えるのに可笑しさを覚えてしまう。

 化粧品も必要では、と言われて己の頬に触れる。
 特段必要とは思っていないが、この形姿であるだけで幾らかも喜んで貰えるなら、彼の望む在り方であるのは易いものだと思う。]

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 承諾を得られるとは思わなかったのか、彼の勧めた衣服に肯うと、隠しもせず喜ぶ様子が可愛らしい>>70。スカートは履きつけていないが、女性として不自然な姿でなければサイズが合うなら問題ない。
 こんなにも喜んでくれるなら、自分が選ぶ衣類も多少は飾り気のあるものがよいだろうかと、無地の衣類を棚に返すと今度は別の物を身に当て、彼を伺うように小首を傾げる。それも無地が胸元に少しのフリルとリボンタイに変わった程度の事ではあったが。

 女性の身嗜みを整えようとするなら単純に衣服を求めるだけでは足らず、合わせて下着、化粧品とそれなりの買物になり、愛想の良い衣料品店の主の挨拶を背にそれから更に数軒を回った。

 荷物はダンテが片腕で抱えている。未分化の姿であっても自分より手足の長い彼にそういった点では甘えてしまうことが多いから、彼も当然の様に荷を受け取った。

 アクセサリーも、と彼は言ったが>>72、夕食としても既に遅い時間になりつつあり、また明日以降にしようとの話になった。

 思い出にもなるし、と慌てて付け加えたのは、彼好みの衣装はどうしても払うと譲らなかった彼に、プレゼントと言い出すつもりじゃないよね? との目線を向けた自分への弁解だったかもしれない。

 幸い、買物を終えた場所は店主に勧められた店に近く、魚が特に上手いと言われると、単純ながら魚が食べたくなってくる。]

 よかった。

[ ダンテも否はなかった為、ふたり少しばかり早足になったかもしれない。買物続きで足も疲れたところだし、そろそろ喉も乾いてきたのだ。

 店の名前も親切に書き付けて貰った。此方の文字は慣れてはいないが、看板と照らし合わせれば間違えることはないだろう。]
(81) 2021/04/18(Sun) 2:39:15
 いいの?

[ そっと触れても良いかと確認するように指を掛けると、腕を組んでくれてもいいというから逆に驚いたような声がでた。

 おずおずと袖を摘んで、いつ冗談だよと言われても離せるように肘へと指で辿っていく。拒絶がないなら、肘まで上がった手がするりと腕を絡ませる。人に添うことなど慣れていないから、仕草はどこかぎこちない。]

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 酒も回る時間帯であるのか、辿り着いた店内は活気に満ちている。けれどその騒がしさは居酒屋の様な猥雑なものでなく、隅々まで磨き上げられた調度品や輝く揃いの食器、グラスなどの店の雰囲気からも、純粋に食事や酒を楽しむ為に客が訪れている事が知れる。
 圧巻であるのはバーカウンターの奥に並ぶ酒の揃えで、思わず案内を待つ間、あれを見て、と囁き合ってしまう。
 席の準備が出来たと通されたのは運良く(?)そのカウンターで、横並びに身を滑り込ませる。]

 魚が美味しいと聞いたんだけど。

[ ダンテが店員に話し掛ける社交性の高さに便乗し、お勧めの料理を聞く。
 揚げ、蒸し、煮込み、なんでもあり特に魚の擂身がよく食べられるらしいが、焼き魚も美味しいという。まるまま焼き上げた魚にレモン、唐辛子、揚げた芋などが添えられている。それから鮭もよく捕れるらしく、これはマリネが美味しい。野菜はナスにズッキーニのフライ。口直しにパセリとミント、玉葱、小麦の挽割りを和えたサラダ。
 ダンテが最初の一品を頼んで以来何も注文を口にしていないことに気付いて、はたと見上げる。なんだか此方を見て笑っているようだ。
 さして食べられない癖、色々なものを少しずつ食べたがるのは悪い癖だ。

 それからこの国の酒精にも様々なものがあるが、ふたりとも酒好きでそれなりに強いのならば蒸留酒はどうかと勧められる。市街地から離れれば葡萄畑もあり、ワインなども作られているからホテルで飲んだのはそれだろう。

 グラスに満ちた液体は透明だが、水で割ると不思議に濁る。この様子から、獅子の乳などとも呼ばれるらしい。

 未だ透明な方のグラスを取って、縁に口つけぺろりと舐めると、まずは舌を熱さのような感覚が焼く。]

 うわ。

[ 相当度数の高い酒のようだ。]**
(82) 2021/04/18(Sun) 2:41:42

【人】 第11皇子 ハールーン


[『今言った料理がありそうなところ>>54』でくるりと見回してみる。思えば、外食をすると言うことをしたのはこの国を出た一年前。母と妹に会いに行った先やその道中が初めてだった。

この国では見ない珍しいカラーリングのお店や、スパイスが一切使われない食事、手が止まらなくなる軽食など。執事試験を受けるのに見聞を広めるという名目だったけど、アトラクションのような毎日に気圧されるばかりで。]


 (毎日疲れてよく寝てた気がする……
  妹にも言われたっけ。
  俺ってつくづく『ふつうの人』だって)


[そんな事を思って、ふと目についた『家庭料理』という文字>>54。振り返ってダレンにも是非を問うてみる。もう昼は過ぎてしまってるけど、まだやっているだろうか? 
そう心配しながらも店を覗けば、なんの事はない、満席にはならない程度に賑やかそうだ。それもそのはず、置かれている酒の種類も豊富らしい。ますますちょうど良かった、そんなに明るくもない店内の照明も含めて。]
(83) 2021/04/18(Sun) 9:14:54

【人】 第11皇子 ハールーン


[料理の注文は紙に書くらしい。置かれたメニューが見当たらないから隣の空き席から拝借した。
ひととおり先程話したのと近い、メインを注文する。あとは豆のスープ。肉の入ってない軽食と。]


 ──ダレン!ここ『餃子』がある!


[驚くことに本当に『餃子』と書かれている。
中身は何だろう?もちろん注文することにして、ダレンにはお酒をすすめた。といっても自分は全く詳しくないので店の人に聞くことになるのだけれども。]**

                
.
(84) 2021/04/18(Sun) 9:22:07

【人】 中隊長 アーサー



    食事に合わせるのは酒だろう?
    そう育てられたんだがな。


 [不思議な事を言うなと逆に首を傾げて。
  東国はそういう文化なのだろうなとは
  頭の方では理解しつつ、窘められた事が
  可笑しくて揶揄う様に返した。]

 
(85) 2021/04/18(Sun) 9:49:03

【人】 中隊長 アーサー



    酔ってはいないさ。
    初めに会った時に聞いたのが
    此処に来て三年という話だっただろう?


 [初めて傭兵団と共同で戦線を張った時、
  この国の人間とは違う容貌に興味を惹かれ
  幾つか質問していた事があった。>>48

  具体的な国名まで聞こうとしたのは
  今回が初めてではあったが
  東の国の生まれである事、
  また年齢と今現在の居住地と
  得意な武術に食事や女の好みに…と。

  最後の質問の際の怪訝に歪む顔は実に面白かった、
  などと思い出しては一人笑って。]

 
(86) 2021/04/18(Sun) 9:49:34

【人】 中隊長 アーサー



    ……
    確かにお前は実直で
    打ち込めば勉学も武術も
    人並み以上に修められただろうが。


 [事実その歳で団長を務めているのだから
  己の価値を見定めるのは上手かったのだろうな
  とは納得をしつつ。

  それでも何処か詰まる様に動機を吐く様は
  何か他にも事情があるのだろうかと
  勘繰らずには居られなかった。

  ああ、そういえば彼の傭兵団は
  王が甚く手を掛けていた部隊だったか。>>0:117
  直に『名を与えられた』と云う点含め、
  王に関わる因果でもあるのだろうか

  と。]


 
(87) 2021/04/18(Sun) 9:51:48


 [白と赤との格子柄が目に浮く様に
  並べられていくのは白磁と深紅の駒
  
  此方が執るのは
  何時もの様に 赤く紅く深紅≠フ側]

 

【人】 中隊長 アーサー



 [思案は募らせつつも食事を終わらせ。]


    あの書庫は良いぞ、
    この国の著作は全て揃っているし。
    諸外国の本も有名な物は大概並ぶし、
    無い本も願えば入れてくれる。


 [重ねた書物に
  声音を緩ませる様子を見ればそう応えた。

  
お陰で遊戯の分類の棚に

  
チェスの項目が分厚く追加されてしまったのは

  
笑い話ではあるが。


  
自室の本棚などとうに満杯の身としては

  
何よりも有難い場所でもあった。


 
(88) 2021/04/18(Sun) 10:00:51

【人】 中隊長 アーサー



    余程戦いにでも明け暮れていたのか。
    以前は此方が用意せずとも
    何かしら読んでいただろうに。


 [「久しい」の言葉にはそう返して。
  重ねた本には『nursery rhyme』や『蘇和的金馬』
  『Детские стишки』や、
  『M---eth』 と
  タイトルが続いていた。
  多様な言語の童謡や寓話を中心に、
  
―― 最後の著作は懐古を込めた物だったが。



    お前が楽しんで読める事を願っておくよ。
    返す時には俺の名前を伝えてくれ。


 [と、本を託し終えて。]

 
(89) 2021/04/18(Sun) 10:02:34

【人】 中隊長 アーサー



    …俺が剣を取る理由?

    ああ、言った事が無かったか。
    この国に早く馴染み暮らす為に
    一番都合が良かっただけさ。


 [さらりとそう言いのけて。
  伝えたか感取られていたかは定かでは無いが、
  西の国から流入してきた身の上に
  何の伝手も無く出来る仕事などたかが知れていた。

  その中で一番手っ取り早かったのが
  剣を取る事だったというだけ。]

 
(90) 2021/04/18(Sun) 10:03:06

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[主が目をつけた家庭料理の店は、薄暗い店内が心を落ち着けてくれた。>>83

 賑わう店内で席につき、主が頼んだものをひとつひとつメニューで確認した]


  餃子……ここに?
  遠い国の料理だと思っていたが、
  店主が好きなのだろうか。


[あのとき試験会場で主が作っていたのは焼き餃子だったが、ここではどう調理したものが出るのだろう。>>84
 料理人が作ったものがどんな仕上がりかに興味があった。

 酒は店員に尋ねてみると、有名どころでは蒸留酒があるという。ナツメヤシを原料としてスターアニスで香り付けしたものだそうだが、説明を聞くと祖国にも製法の近い酒があったことに気付いた]


  水を加えると白く濁るのだそうだ。
  ハールーン殿は見たことは?


[獅子の乳という異名もあるとか。>>82
 酔うほど飲む気になれないこともあり、水を一緒に持ってきてもらって濁る様を眺めてみることにした]**
(91) 2021/04/18(Sun) 10:04:42

【人】 中隊長 アーサー



 [一頻り食事も会話も済んだ事を見留めれば
  届いていた追加の酒を一口摂って、
  置き。

  いつも通りの表情は変えないまま


  
けれど纏う空気だけは射貫く様に変えて
 ]



    なあ、
    ところで。

 
(92) 2021/04/18(Sun) 10:05:47

【人】 中隊長 アーサー



    ―― 何かあったか?

 
(93) 2021/04/18(Sun) 10:06:16

【人】 中隊長 アーサー



 [そう、
  当初の話題に入ろうとするのだった。]*


 
(94) 2021/04/18(Sun) 10:06:53


    一手、
    まずはナイトを進ませて

    *
 

中隊長 アーサーは、メモを貼った。
(a0) 2021/04/18(Sun) 11:41:13


[ ルシアン、と繰り返す彼女の声は、
  綺麗な鈴を転がしたようにころころと艶やか。
  
その意味も知らずに。


  質の良いドレスを纏い、
  穏やかな笑みを浮かべて己に向かい
  the DOG、と呼んでいることが可笑しくて、
  

  同時に自分で言ったことなのに
  何処か苦しくて。


  知らないということは、幸せなこと。 ]
 


[ 己のような怪しげな人間にも恐れず
  気負わず話しかけてくれる彼女
  ───アウドラと言ったか。
  
  良い娘だ、純粋で、素直で。
  きっとこの屋敷の中で、見るもの触れるものを
  彼女のまわりの人間によって選別され
  制限されているのだろう。

  そう、無知は、幸せ。
  ……そして時には残酷で。 ]
 


   もう、迷ってはいけませんよ。
   ここは、あなたの美しさには相応しくない。
   汚れた場所です。


[ 同じことを繰り返す。
  また彼女はここに来てしまう気がしたから。

  おやすみなさい、と小さな声が響けば
  部屋の空気も揺らぐ。

  花のようにひらり、ひらりと舞う
  ドレスの裾が冷たい床を掃いて。 ]
 


[ 邪魔なことなど。

  ここへ来てから、飼い主以外の人間と
  言葉を交わしたのは初めてだったな、と
  思いながら微かに頭を下げた。

  きちんとした礼をするには、
  体も、心も苦しかった。 ]
 

 *

[ 彼女が当の主である父親に、
  愛でるものが欲しいなどと懇願していること
  など知る由もないが

  もしその場に居合せたなら、
  その時主はどのような顔をしたのかは
  どうしても知りたいと思うだろう。

  己は己で、その主に
  閨に引き出された夜も相変わらず
  反抗的な態度を変えることなく。

  ぐ、と床に押し付けられた頬を歪めながら、
  そう言えば、花のように美しいお嬢様が
  いらっしゃるのですね、と笑ってやった。]
 


[ 顔色を変えた主から
  執拗になにがあったか聞かれたが、
  その先は頑として口を割らずにいてやった。

  その日からしばらくの間
  食事が与えられることはなかったが、
  主の動揺が己の心を満たしてくれ、
  それは愉快で満足だった。]**
 

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[「戦い」が自身の「生きる手段」であるとするなら、
彼にとって「世渡りの手段」でしかないのだろう。>>90
…無いのだろうか。

直接的な言葉を多く受けた事はないが、彼が自分を悪く思っていない事は、言動から伺える>>87。しかし自分にとって、今までの言葉の大半が、上辺だけの世辞に聞こえ続けていたのも事実だ。

何を言われても、実績やの面で彼に勝るものがあるとは思えない。「いつから」なんて尋ねた事も無かったが、20を過ぎて間もない青年が当時の国防軍の小隊長としてあの場に存在していた。

それだけは自分の目で見てきた真実だ。]
(95) 2021/04/18(Sun) 13:00:25
[自覚が無いのだろうか?

どんなに温和に事を済ませたって、優しく接したって、持っているつもりが無いとしたって。伴う結果と彼の立場は、狂おしく、著しく、燃え盛る野心の塊を抱えているようにしか見えないのに。

いずれは虎とて、龍に頭を平服する日が来るのではないのだろうかと恐怖すら抱いていた事もあったのに。]

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[ 
「どうしてそこまで、」


尋ねようと開きかけた己の口が、再び閉じた。>>93]
(96) 2021/04/18(Sun) 13:01:26
[ (何だ、随分と急に牙を向けてくるじゃあないか) ]

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[隠すつもりもない、己への詮索>>94

戦場では目的を共にしていたのなら互いの事情に干渉することもなかったというのに、唐突に踏み込まれるとは予想していなかった。いつものように食事を済ませ、読んだ本の話をして、それで終いだと勝手に思い込んでいた。

 …果たして、そうだろうか。
 気を緩めていいと。あの時>>0:28
 背後から聞こえた声は、
 考えれば、彼の声に抑揚が似ていなかっただろうか?



ジク、と喉の奥が軋む。鎖の罅に似た音がする。

どうして、そこまでこの話を伏せているのかと、自分の中で疑問を沸かせて、話してしまいたいという気持ちに駆られる。]
(97) 2021/04/18(Sun) 13:02:24

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[これは、自分のせいではない。
自分で抱えている方が悪いのだ。

   ――偶々、彼のそばにいた店員を呼び止める。]

 ………。すまない。
 このグラスの水に、アラックを混ぜてくれ。
 価格はそのままで構わない。
 ワンフィンガーも、いらない。

[間違えて飲んだ、酒のせいにしてしまおう。
注文通りに注がれた濁り酒を、雑にグラスを揺らして混ぜてから、一気に煽った。]
(98) 2021/04/18(Sun) 13:03:34

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[―― 数十分後。
午後の任務が続けられないほどの不快感に見舞われ、

よろめき、ふらつく虎の姿が街中にひとつ。]*
(99) 2021/04/18(Sun) 13:04:10
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a1) 2021/04/18(Sun) 13:07:30

 

 楽しいよ

[ 楽しそうだねと言われたから肯定を返した。ごめんねとお礼と一緒に言われたから、その分は慌てて否定もしただろう。ため息は自分ごとだと伝えて。

 高いところのものが取れない様子やら何もかも可愛くて仕方がない。*]

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 元々履いていた大きめのサンダルを、購入した履き物の箱にいれてもらい、その他の衣服もひとまとめにしてもらった。
 それから何軒かを梯子して衣類や小物ばかりで重さはそれほどでもないが、紙袋をいくつか下げる様子は、映画で見るような女性に付き従ってのデートのようではないかと一人でニコニコしてしまう。

 ヴィには不審がられてしまっただろうか。*]
(100) 2021/04/18(Sun) 14:13:46
[ 逸れないようにと自分が心配するからか、いろんな理由で繋がれていた指。それでは心許なくて。戯けたフリをして腕を組んでも良いなんて言ったら、逆に良いの?と問うような言葉。
 自分は是非と即答して、その声はきっと明るい。]

 どうぞって毎回言ったらそうしてくれるの?

[ 気恥ずかしそうに見えるのは、慣れないからであって腕を組むこと自体が嫌だとか恥ずかしいとは見えず道すがらそんなことを尋ねた。
 中性体の時でも自分はヴィと手を繋ぎたがっていたけれど腕も組んでくれたりするんだろうか。一つ許されたからといって前のめりすぎではないかと少し恥ずかしくなってきた。]

 ……

[ ヴィの手が少しずつ確認するみたいにぺたぺたと、彼の心中はしらず。冗談だよなんて言うわけがない。
 自分の空いた方の腕のちょうどいい場所を探している様にも感じた。すっかり収まった所で歩幅を合わせて、手の添えられた微かな重みが胸に明かりを灯すようで、少しだけ鼻の奥がつんとした。

 一瞬一瞬を全部記憶して置けたら良いのにと思う。だから、自分はメモをするのかもしれない。*]

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 店まで二人並んで歩く。
 いつもより低い位置にある頭、撫でるにちょうどよさそうとか、馬鹿なことを考えたり。
 昼間はあれほど暑かったのに、夜は涼しく大河も近いから水の音も聞こえてきそうだ。]

 良い街だね

[ 夜もまだ明るく、宮殿の方向は昼間よりも煌々として華やかに見えた。]
(101) 2021/04/18(Sun) 14:19:37

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 店の中は活気に満ち溢れていた>>82かといって酔っ払って大声を出すような輩は居らず旨い酒と食事の店という感じだ。]

 やった、嬉しいね

[ 少しの間待たされ席の確認の後、バーカウンターに通される。ホールスタッフはあちこち駆け回っていて長く呼び止めるにには申し訳がないが、カウンター向こうのバーテンダーは上手いこと自分の質問を他の客も相手しながら答えてくれた。
 ヴィも魚料理を楽しみにしていた様でいくつか質問をしている。]

 自分一人だと頼まないものが多いから楽しみ

[ ヴィの方が食についての知識やら興味は広いと思っていて、彼が注文するものを楽しみにしているところがある。それに自分には好き嫌いがほとんど無いが、あまりバランスなどは考えないから、ヴィの注文の仕方を見るのも楽しかった。]

 不思議だなー
 あはは、水と交互に飲むみたいだよ

[ 酒はこの国のものが良いと言えば、食前酒として飲むことが多いと言われる蒸留酒を勧めされた。
 ヴィがまだ水で割る前のものを試しに口にして、彼が驚くほどだからかなりの度数なのなだろう。細長いグラスに3センチほど注がれたあと、試しにという気持ちもわかる。

 自分は酒が好きでそれなりに飲めるが、それでも人種的な限界は理解しているからお勧めの飲み方を守ることにする。]
(102) 2021/04/18(Sun) 14:24:01

【人】 祓魔師 ダンテ


 甘味はあるけど冷たくて美味しいな

[ 少し変わった風味はアニスという植物のせいらしい。食事に香辛料が効いているからそれに良く合う。
 氷でキンキンに冷やされた酒は白く濁って、それと氷水を交互に口の中で混ぜ合わせて飲むのだという。]

 君だとこれでも全然酔わなかったりする?

[ 最初に焼き魚と香辛料レモンを盛り付けたものが届いて、二人でとりわけ。煮付けなんかよりは焼き魚が好物で密かに嬉しい。
 パリパリの皮に中の白身がふっくらとして、新鮮なものだとわかる。

 会話を聞いていたのか、彼女の方が酒が強いのかいと、バーカウンターの向こうから尋ねられてその通りですと答えて笑った。**]
(103) 2021/04/18(Sun) 14:25:22


   また、迷ってしまったわ。
   ……随分と、痩せてはいない?


[ また別の日。
  それは彼女が愛でるものを与えられた後。
  彼には話さなかったけれど、
  彼女の両親は容姿の整った少し若い
  ルシアンのような異性を数名連れてきた。

  彼女はその時訳がわからず、
  両親に猫や犬は?と人には目もくれずに
  聞いてしまい、少しだけその場がざわついた。

  しかし、数日をおいて迷子になった彼女は
  鉄格子の中のその彼の様子が気になってしまう。
  彼はどこか、先日連れてこられていた
  異性たちと似ているような気がして。  ]







   何か、食べるものと飲むものを
   厨房から持ってくるわ。
   ルシアンも連れてくるか…
   そう、あなたの髪色に似た
   毛の色をした猫を飼い始めたの。


[ 猫に犬と名付けてしまった彼女。
  悪気なんて一切なくて。
  目の前の彼に似た、グレーの毛色に惹かれ
  彼女はその猫を手元に置くことにした。
  止められたり、声をかけられたり
  しなかったなら、
  彼女の愛でる対象になった猫を連れ
  食事を持って戻ってきたはず。  ]*
  




【人】 第11皇子 ハールーン


[酒類についてはまるで知識がないけれど、水を入れると白く濁るという現象には覚えがあった>>91。]


 ……お酒だったんだね!

[ひとつ記憶が整理されて知識となり、実際に運ばれて来たその酒を良い気分で眺める。
粗く削った氷をひとつ沈ませると、蒼を基調とした美しいグラスがふわりと白んで、なんだか魔法に撫でられた気分になった。魔法じゃないけど。

クセになるような良い香りにも覚えがあった。そういえば乳母が、パイナップルジュースを氷菓にしてくれていたものと同じ香りだ、と話しながら。]


 そっか、もしかしてコレが入ってたりしたのかな……? 
 リコリスだけなら良くあるスパイスだけど
 ……食べたあといっつも抗えない眠気に
 襲われてた気がする……!


[談笑していれば、前菜となる料理から、スープ、メインと順番はお構いなしに次々運ばれる。して『餃子』なるものは──蒸してから軽く底を揚げ焼きするという行程を辿ったものであった。]

                
.
(104) 2021/04/18(Sun) 15:14:43

【人】 第11皇子 ハールーン



 中身は……甘い。けど美味しい!


[ほんのりと馴染んだ甘さの正体は『デーツ』──ナツメヤシだ。そこへ最低限のスパイスとにんにく、鶏挽き肉を卵でつないで蒸し焼きしたものだった。
自分が作った時とは形も違う。一口サイズに丸く皮を伸ばして、フリルのような装飾で飾った、なるほど貴族のお嬢様のおやつは可愛い形なんだなと思った記憶があったけれど。
こちらはデーツを少し細身にしたような素朴な外観だった。一つが大きい。]


 こんな所にもあるなんて……俺が知らないだけで
 『餃子』ってポピュラーな料理だったんだね……?


[つけダレはお好みで。魚醤からソース、ナッツとチーズのドレッシングやきび酢などドカドカと並べられ、餃子一品だけでこうも所狭しとなってしまうとは。思わず笑ってしまう。]

                
.
(105) 2021/04/18(Sun) 15:25:23

【人】 第11皇子 ハールーン



 ──1年、離れてたから……

 や、たった1年だけなんだけどさ、なんか懐かしいな
 落ち着く……


[あのお嬢様の屋敷や、試験まで見たり聞いたり連れてもらった別の国。別の世界。それらと比べたら綺麗じゃないし、きっちりもしていないし──キッチンからはたまに物凄く獣臭い風が吹くし──けれどその自然体がとても好きで、心から落ち着ける気がした。

現状は、そんな精神状態とは天と地の差であるけれど。]


 (一人だったら、帰ってこようとも思わなかった)

                
.
(106) 2021/04/18(Sun) 15:32:11

【人】 第11皇子 ハールーン



 ダレンと会えて、良かったなぁ……


[しみじみと呟く。
自分は、目の前にいる彼の姿にとても癒やされている。心の底からぽわぽわと暖かくなるような、布団にくるまっているくすぐったさみたいな。不思議な気持ちだ。自分がどんな表情でいるかは無頓着なまま、見つめていた。]**
(107) 2021/04/18(Sun) 15:36:51
貴族の娘 アウドラは、メモを貼った。
(a2) 2021/04/18(Sun) 15:55:34

【人】 放浪者 イシリオン


[ >>61 旅の者かと聞かれれば頷いて、
 この政情であれば見知らぬ者は不安であろうから
 名乗ることとした。]


  はい、僕の名は『イシリオン』と言います。
  東の方の国から商品を仕入れに来ました。

  こちらのお店のことは市場で耳にしたのですよ。
  …なんでも、魔法の品物については、
  露店より信用できるとかで。


[ 市場の売り子に話を聞いたこともあるが、
 いつでも店を畳める露店商よりは居を構えている店の方が
 安心できる、というのがこの店を訪ねた
 表向きの理由である。 ]
(108) 2021/04/18(Sun) 16:37:20

【人】 放浪者 イシリオン



  おひとりで店を経営されているのですか?
  それならば…
  店頭に高価なものを置かないほうがよいでしょうね。

  …では、まずはサンプルから見せてください。
  デザインや色などの参考に。


[ >>62 店頭に商品らしきものが見当たらない理由は
 それかと合点して
 まずは相手の申し出通り、品物のサンプルをお願いする。  ]
(109) 2021/04/18(Sun) 16:39:07

【人】 放浪者 イシリオン



  そちらの魔法の布袋もあとで…

  腐りにくくなる…というのは、例えば食べ物なども
  運びやすくなるということでしょうか。
  旅には便利そうですねぇ。


[ >>63 相手が「そこ」と指す方を見ながら、
 自分の目当てのものが見つからなかったとしても
 その魔法の布袋は買おうと決めた。 ]
(110) 2021/04/18(Sun) 16:40:28

【人】 放浪者 イシリオン

[ >>69 様々な品のサンプルを目の前にすると、
 ひとつひとつ、珍し気に眺めながら質問をしたり
 感想を述べたりなどしただろう。]


  …流砂を防げるのも良さそうですね。
  巻き込まれると怖いですから…

[ 水袋も手に入れてもいいかもしれないと考えつつ
 サンプルのアクセサリー類をじっと見つめ ]


  僕はね、商いもありますが、銀製品が好きなのですよ。
  金が自分の肌の色に合わないというのもありますが。


[ ブレスレットのサンプルに触れないよう気をつけながら
 その近くに手をかざしてみた。 ]
(111) 2021/04/18(Sun) 16:44:00

【人】 放浪者 イシリオン



  まあ、これはサンプルですから、
  少し色味は違うでしょうが…


  …それにしても、この国独特の文様の類は美しい。
  ですが、これらは市場で見かけたものとも違いますね。

  あなたのオリジナル?


[ 手をサンプルの方から、すっと引いて尋ねる。 ]
(112) 2021/04/18(Sun) 16:45:30

【人】 放浪者 イシリオン



  …魔法石というのは、他の国でも見かけましたが
  需要が多いのですよ。
  こちらにあるのはサンプルですが、造りの素晴らしさは
  充分、わかりました。

  ですが、購入するとなると……
  実物も確認させていただきたいものです。

  もし、よろしければ、ですが。
 
[ 商売人らしさを前面に出しながら、自分の目的は
 魔法の石を実際に見ることであったから、
 微笑みを浮かべながらそう相手に依頼した。 ]**
(113) 2021/04/18(Sun) 16:47:32

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  らしいね。
  祖国にも似た製法の酒はあるのだが、
  水を入れて白くなった覚えはないんだ。
  原料によるのだろうか……。


>>104聞いた通りにグラスの中で白む酒を見て、パッと表情を明るくする主を見る。それだけでもこの店に来た甲斐があったと思った。

 独特の香気は過去に東洋の料理を食べたときにも感じた気がする。
 口に含んでみると甘みを強めたウイスキーのような味わいだった]


  個性的な風味だな……。
  それに、度もかなり強いようだ。


[とはいえ、グラス1杯ではほろ酔い程度だろう]
(114) 2021/04/18(Sun) 16:48:12

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[次々届けられた料理の中で、主が真っ先に口にした餃子を同じように選び取った。>>105
 調味料に悩んで、それぞれ少しずつ試してみることにした]


  大きいな?
  この甘い味は何だろうか……。


[馴染みのない風味に首を傾げつつ、調味料は魚醤ときび酢を混ぜ合わせたものがダレンの口に合った。
 餃子を少し摘んだあとは、前菜らしき料理から食べていくことにして]
(115) 2021/04/18(Sun) 16:48:32

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>107突然にしみじみとしたことを言われて、目を瞬いて主を見つめた]


  えっ……そうかい?


[命の危険があるような場所に共に戻る気になってくれたのだから、それだけ頼られていると思えば、元兵士としては誇らしいものはある。
 が、それだけ頼られるようなことを何かしたろうかと当時の己を思い返すと、何も思い当たらないのだった。飲み物を用意していた記憶しかない。

 まぁ主が良いというのだから良いかと深く考えるのはやめておき、安心しきった無防備な表情をする主に笑いかけた]


  ぼーっとしていると冷めてしまうよ。


[声をかけたあとは、のんびりとこの国の味を楽しむことにした。
 使うスパイスの差だろうか、食べ慣れない香りがするものが多いが、不思議と美味しいと感じる。
 しばらく暮らすだろう土地の食事が合いそうで、ダレンは内心胸を撫で下ろしていた]**
(116) 2021/04/18(Sun) 16:48:52

【人】 中隊長 アーサー



 [軍隊は実にシンプルな世界をしていた。
  実力のある者はある程度まで上に上がれるが、
  それ以上へはトンと道を阻まれるというシステム。
  
  そもそもに
  末端の者は通常何も考えていないし、
  考えていたとしてまずは剣を揮う事しか許されない。
  そういう人間しか求められない。
  
  それ以上の事を考える奴は
  まず参画する場所から違う。
  そしてその血を選ばれるのが通常であって。

  余所者が入り込む隙など殆ど用意されてはいない。]

 
 
(117) 2021/04/18(Sun) 17:18:47

【人】 中隊長 アーサー



 [それは何処の国でも変わらず。
  純粋な力や知恵だけ集めた上層機関は
  必ず何処かで裏切りと暗躍を生み、
  内側から瓦解の一途を見せるものなのだ。

  そうならないで済んだ国があると云うのなら
  余程平和に恵まれた環境下での成立なのだろう。
  狭い領土、競り合う隣国、個々人で武を揮う
  必要の無い様な、そんな平和な… ―― ]

 
(118) 2021/04/18(Sun) 17:19:05

【人】 中隊長 アーサー



 [そんな舞台で此処まで上り詰められたのは
  確かに感心されるような出来事では
  あるのだろう。
  関心、とも云うか。

  此処までが頭打ちだったではあろうが。


  
以前までなら


 [一つ。
  赤を湛えたグラスを傾け回して、]

 
(119) 2021/04/18(Sun) 17:21:04


 [さて途中から当初の目的など忘れて
  成り上がる事に喜びを抱く様になってしまったのは
  否定が出来ない。


  そして今この時世が
  単純で退屈なシステムを崩し得る
  絶好の機であると、歓喜し計り巡らせている事も。]


 

【人】 中隊長 アーサー


―― ―


 [疑念も混じる視線には曖昧な笑みを浮かべて>>95
  重く閉じていた口が店員を呼ぶように開いた後、
  続けられた話を深く聞き入り遂げた。

  話し終えれば挨拶もそぞろに
  目の前で美味そうに食事をしていた男は
  立ち去ってしまうのであった。


  此方の言葉も待たずに。

  ああ、あんなによたついた足取りをして。]

 
(120) 2021/04/18(Sun) 17:24:33

【人】 中隊長 アーサー



 [聞き入った話の内容については
     口許に親指を添えながら
        脳内で反芻させて。]*

 
(121) 2021/04/18(Sun) 17:25:24


  返された応手にはどの駒で応えようか、と
  流れる仕草で口元を隠しながら。*

 

【人】 仕立て屋 アルフレド

>>108そうかい、商人さんかい。
まあ、露天で買うのはバクチだからな、外れると痛いのを楽しむか魔法の目利きに自信あるってなら試すのも悪くないぜ。

[商人が噂を聞いて来るケースはわりとあるので、詮索なく納得している。]

>>110>>111うちの国は気候が割とあれなもんでな、安全に運ぶには何か手段を講じるか、魔法の使い手を雇ったりする。

[それがこの技術を磨き商売を始めたきっかけであり、そのため魔法袋のサイズもポリ袋くらいのから手提げレベルまで揃えることにしている。]
(122) 2021/04/18(Sun) 18:25:18

【人】 仕立て屋 アルフレド

[>>109一人身なもんでねぇ。割と国がごたついてるんで気を悪くしたらすまんな。と断りながらサンプルを出した。]

>>111うちも銀ばかりオーダーが来るんで金より銀中心でやってんだ。オーダーした連中は…魔除けにしたい感じだろうよ。

[魔除けや贈答品以外にも目的があるのだろうとは推測しているが、探るつもりはない。]
(123) 2021/04/18(Sun) 19:24:34

【人】 仕立て屋 アルフレド

>>113そういってくれてありがたいねぇ。嬉しい限りだ。当然、実物も見てほしいさ。

[といいながら、実物をまとめて持ってくる。]

>>112ここいらのよく使われる紋様を汚くならないように重ねたり組み合わせてたアレンジをしたり、作るときに魔法の糸を編み込んで光らせたり時折色を変えさせたりしてるんだ。

まぁオリジナルっていっても過言ではないかもな。
(124) 2021/04/18(Sun) 19:43:15
[ 怖じたような問い返しに、返ったのは明朗な肯定だった。
 それから、尋ねるならば何度でもとの言葉。]

 ……この国にいる間はそれでもいい?

[ 先の午睡の遣り取りのように、節度を望んでいる所が彼にはあるのではないかと思っていたから、言葉に詰まり、口に出たのはそんな答え。
 今の自分は確かに普段よりは頼りなくみえるだろうから、言葉通りに彼に甘えても許されるのではないかとの咄嗟の考え。

 元の姿に戻ればどうだろうか。今がそうでない為あまり想像がつかないが、大の大人が庇護を強請って、と、気恥ずかしさを覚えるような気もする。

 ゆるゆると探るように腕を絡めるまでの間、荷の空く腕を差し出しダンテはそこで待っていてくれた。

 自分の国へ訪う事があれば街中を散策し、旅にも出掛けたこともある。
 逸れないようにと手を繋ぎ歩くことはあっても、こんなに体温の触れるような距離で添うたことはなく、指先に血が集まるような熱さを覚える。

 一度だけ触れた熱を思い出すようで胸が苦しい。]

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 良い街だね、とダンテが一際明るい街並みを眺めて口にする>101のに頷いた。

 平時に比べ治安は悪化しているというが、陽が暮れても街は賑わいが収まる様子を見せず、人通りある場所ならこうして旅人も漫ろ歩く事ができる。

 国王が崩御し統治が乱れるまでは聞き及ぶままの豊かで穏やかな国だったのだろう。
 それは一介の旅客が表面を浚い覚えた感想に過ぎず、政争の当事者>>2のみが知る国の歴史に刻まれた血腥さを自分たちが知ることは恐らくない。

 店に着き、扉を開けての賑わいに此処まで足を運んで満席かと一瞬危惧を覚えたが、運良くカウンターに空いた席に身を滑り込ませる。
 市から少し離れた立地もあり、観光客より地元の住人が客層としては大半なのだろう。初めて店を訪れた体の自分たちに、店員はわかりやすく店の名物を紹介してくれた。

 それから酒精。アラックと呼ばれる蒸留酒が水を加えると白濁するのは、酒に溶かした香草の成分が分離する為らしい。
 ショットグラスに注がれたそれを一舐めすると、ダンテのいう甘味より薬草のような香りが度数の強さと共に鼻につく。]

 君も少し試してみる?

[ 既に割り物をしたアラックに口をつけているダンテへ小さなグラスを差し出す。]
(125) 2021/04/18(Sun) 19:59:02

【人】 宵闇 ヴェレス

 僕だって酔うよ。

[ ダンテは自分をワクだと思っているようだが、自分だって人並みに酔う。酒を片手に読書をしていれば気付けば寝込んでいたなんてこともある。ただ、自分が酔う前に同席している相手が潰れる場合が大半なのだ。]

 酔い潰してみたいって言ってたけど、まだ叶わないね。

[ 冬の旅先のスタンドで、店主と戯れてダンテがそんな話をしていた。同じ様にバーテンダーから彼女のほうが強いのかと問われて笑うダンテに澄ました様子で言ってみせる。

 アラックに合うからと、料理を待つ間前菜の様に出されたフムスで空腹を紛らわせていると、待つほどもなく焼いた魚が運ばれてきた。フォークを入れるとぱりぱりと焼き目の付いた皮目が割れる音がする。
 店員が器用に半身を外すと、そのまま骨も外して後の半身も現わになる。あとは好みで薬味とともに口にする。

 厨房から湯気の立つ料理が次々と運ばれ、食べる速度が追いつかずカウンターから皿が溢れそうになり焦りもする。
 自分たちが7割方料理を食べ終えた頃は、客数は半分ほどになっていた。
 カウンターも落ち着いた様子で、暫く国内に足止めをされている事を世間話の中で話した。どうせ是も否もなく滞在しなければならないのなら、見て回るに適した場所などを聞く。]*
(126) 2021/04/18(Sun) 20:01:20

【人】 仕立て屋 アルフレド

んでこっちが銀と魔法石の実物。
サンプルと造形は殆ど変わらねえぜ。
ま、だけどな。

[デザインは見た目はほとんど変わらないだろう。ただし材質による美しさの差は歴然としているとは自分では思う。

各種アクセサリーに合わせて魔法の石は嵌め込まれている。例えば、小さな魔法石を複数はめたブレスレットや、タマゴボーロくらいの大きさの石がついた指輪や、鎖が魔法石を混ぜ合わせた素材になっているもの等を出していく。]

まぁこんなところだ。
お眼鏡に叶うのがあるといいねぇ**
(127) 2021/04/18(Sun) 20:04:57

【人】 第11皇子 ハールーン



 へぇ!ダレンの国にもあるんだね……
 どうして変わるんだろうねぇ?

 一口もらってもいい?


[『個性的』と評された>>114その酒が、記憶にあるものと同じかどうか確かめたくて味見をねだってみた。世間一般は未成年の飲酒に厳しいらしいけど、我が国はどうだっただろうか?
毒よりアルコールの方がましだよね、なんて横着なことを思ってしまう。]

 
 ダレンってお酒に酔うことあるの?
 騎兵ってみんな強いイメージあるなぁ〜 
 

[実際にそれを口に含むダレンはとても慣れているふうに見える。いや、何事と意に介さないというべきか。そういえば試験のときもひたすら冷静に見渡す姿をとても執事に向いてると思ったのだっけ。]


                
.
(128) 2021/04/18(Sun) 20:45:39

【人】 第11皇子 ハールーン

>>115


 大きいね? この甘みは、多分デーツだ。
 完熟したものを使ってるんじゃないかな!


[以前自分が作ったものとは全然違っていて面白い。肉々しくない淡白な風味で、自分らの宗教にも合わせたメニューとなってるんだろう。

そういや、レシピには『豚肉・牛肉』とあったけれど、自分が使ったのは牛挽き肉のみ。それを一口ハンバーグだと言われたんだったかと回想した。]


 ふふ……なんかもう懐かしいな。
 ユージーンやグウィンは元気かなぁ?

                
.
(129) 2021/04/18(Sun) 20:46:51

【人】 第11皇子 ハールーン


[ダレンの箸の進み具合を見るに、この国の食事が合わないということは無さそうか、と胸を撫で下ろす。

別に合わなければ合わないで、口に合う物を作るだけなのだが。]


 (良かった……嬉しいな。……がんばろ!)


[これらの味を覚えておけば盤石だよね!と舌でレシピを解析&インプットしておいた。迷ったらまた来よう。

食事が終われば、そのまま真っすぐ帰ろうか。それとも他に気になる場所があるようなら、一緒に行動するよ。]**

                
.
(130) 2021/04/18(Sun) 20:47:18

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[抱えていた「悩み」は人に告げる事で多少楽になった。
本当に、文字通り吐き捨てただけだ。>>120解決して欲しいと願ったりはしない。縺れた毛糸玉を見せびらかしたかっただけ。そもそも真に受け取ってくれたかどうかも不明だ。

彼の盤上に転がされたが、起き上がる事もなく、
ただ、散らかしただけ。]
(131) 2021/04/18(Sun) 21:05:55

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ― →住宅街付近の公園 ―


[わかりきっていたが、やはり酒は駄目だった。
何をどう足掻いたって、体質に合わないのだ。
今にも食べた物が込みあげてきそうだし、頭痛も鈍く始まってきた。官舎に直行するのは確定としても、少し休まないと動くことすらままならなさそうだ]

 ………おぇ…

[しかし、自分の中で問題にしているのはそこではない。
任務中に酒を飲むという行為を行ってしまったことのほうが、自分の中で問題として大きかった。
酒酔いをする姿を誰一人として団員たちが知らないだろうから、事情を隠す事は容易だろうけれど。

捌け口になりたがっていたのは彼のほうだったが。
それでも、やはり悪い事をしたな、と感じてしまう。
物理的な吐き気と同じくらい、執拗な自己嫌悪が絡みつく。]
(132) 2021/04/18(Sun) 21:06:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[どうかしていた。
一介の生物が龍の眼を見て狂ってしまった、なんて。
絵空事の言い訳は誰に通用するはずもないのに。]

 ……絵空事、か。

[酒に「酔う」事が殆ど出来ないので記憶や意識はハッキリしている。まだ脱いだままの外套と一緒に、借りた本も、しっかり小脇に抱えていた。幼稚な言い訳しか思いつかないのも、児童書なんて貰ったせいだろうか。

そういえばオイルサーディンも抱えっぱなしだった。自警団への報告書はどんなに不調でも今夜中にはまとめなくてはいけない。]
(133) 2021/04/18(Sun) 21:06:41

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[その後。その後は。
 ―――明日は、何か任務があっただろうか。]
(134) 2021/04/18(Sun) 21:07:02

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 …う……む、無理だ


[頭が働かない。借りた本を読む気にもなれない。
いや、違う、そもそも自分は任務中なのであって、本は次の休日に。きゅうじつはいついれていたのだったっけ。

揺れる視界に偶然入った公園のベンチに凭れかかるように座り込む。半刻。もう半刻だけここで休もう…。]*
(135) 2021/04/18(Sun) 21:07:17
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a3) 2021/04/18(Sun) 21:07:40

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>128酒をねだる主に、ダレンは気にせずグラスを差し出した。
 というのも、祖国周辺では16にもなれば飲んでいる人が多かったからだ。法律はさておき]


  相当に強いからな。
  少しだけにしておくんだぞ……?


[主は酒に慣れている年頃にはあまり見えず、心配そうに声をかけて]


  騎兵が酒に強いかどうかは……。
  酒の強さで馬に乗るわけじゃないからな。

  強いていえば国民性だろうか……、
  同じ人種で酒に弱い人は滅多に見ない。


[飲んで惨事になることがないのも合わせて、平然としていられるのだろう。

 試験中の自分が冷静に見えたと言われたら驚くことになるかもしれないが、そうそう狼狽えずにいられるのは兵士として訓練を受けた賜物と言えるかもしれない]
(136) 2021/04/18(Sun) 21:38:41

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  デーツ……あぁ、このお酒の原料もそれだね。
  いろいろな食べ方をするんだな。
  干したものしか馴染みがなかった……。


>>129主が以前作ってくれた餃子は小さなハンバーグに衣がついたような食べ心地だった。それもまた美味しかったのだが、そういえばあの頃はまだ従者となる寸前だった。
 懐かしい名を聞いて微笑んで]


  彼らも旅立ったし、道中会うこともあるかもしれないと
  思っていたが……会わなかったな。
  どこかで元気にやっているだろうさ。


[他の面々のことも思い出して、試験を懐かしむ。
 ほんの数日間のことだし、ついこの間の出来事だが、印象的な出会いが多数あった]
(137) 2021/04/18(Sun) 21:39:03

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[その後、談笑しながら食事を終えて一休みしたあとは店を出て、帰るのを兼ねて周辺を少し散歩することにした。

 真っ直ぐ帰っても良いのだが、辺りに人目が多くて、魔法具を堂々と使ってもらうことをダレンが躊躇った。
 見た目が少々派手すぎる気がして。>>0:88

 予想通りにほとんど酔いはしなかったが、それでも少し風にあたりたい気分でもあった]
(138) 2021/04/18(Sun) 21:39:21

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[そんなわけで郊外に向けて歩いていくうち、住宅地付近の公園を通りがかれば、ベンチでぐったりしている人>>135を見かけた。

 軍服を着ているようだがこの国の軍人には見えなかったし、あまり治安の良くない世情である。

 ダレンの顔には心配の色が浮かんだ]


  ……あの人、大丈夫だろうか。
  物盗りに遭ったりしないだろうか……。


[軍服姿で前後不覚とあれば、貴重品狙いもいそうなものだ。
 気がかりで仕方ないという風に足を止めるダレンに、主は何と言うだろうか]*
(139) 2021/04/18(Sun) 21:39:59
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。
(a4) 2021/04/18(Sun) 21:41:30

【人】 第11皇子 ハールーン


[宮中では2番目の兄がよく酒を持ちこんでいたから、この国の法を気にしたことがなかった>>136。宗教的にはNGであるとは教わったが、周囲で守っている人もいないとなると、あって無いようなものだ。と、自分の立場でそんな事を思っていてはいけないのかもしれないけど。]


 国民性……そうなんだね〜
 俺、ダレンの国の話って聞いたことないよね?


[聞きたい聞きたい!といったオーラを振りまきつつ、それに応えてもらえたか否か。騎兵になった経緯は何だったのだろう。自分に余裕ができてきたのか、知りたいことが次々湧き上がる。]
(140) 2021/04/18(Sun) 22:06:55

【人】 第11皇子 ハールーン



 (……でも、急がなくていいか。)


[これから一緒にいるのだから、と。
我ながら、考えなくちゃいけない事を後回しにした思考回路だ。けれど何もかもを解こうとすると余計絡まりそうな気はしていた。逃げる癖がついているのかも、しれないけれど。

店を出て、帰路につく前にここらを散策することに>>138。母お手製の魔法具は少々人目を憚らないきらいがあるので、それは賛成。ダレンもそれを気にしているに違いない。

そうして歩くうち>>139。彼は誰かを見つけたらしい。]


 ──……軍人さん?……生きてる?


[反射的にそっとダレンの後ろに隠れる。
見慣れた自国の制服ではないが、それが『衣装』にも見えなかった。──それに誰が誰を『雇って』いるかなんてわからない。"2番目の兄"の姿が過ぎる。]*
(141) 2021/04/18(Sun) 22:22:58

【人】 中隊長 アーサー



 [代金を多めに支払い店を出る。
  外に出れば、陽が多少は傾いたのか
  建物や木陰の道を多く創り始めていた。


  今日は休日なのか、と聞かれたが
  副官やその補佐に訓練の命令系統を任せ
  王宮や街へ足を運ぶのは以前から良くやる事だった。

  国の揺れる機は大概掴めているし、
  諸外国からの侵攻も、数年前に勝利を収めたきり
  ここ最近は大人しくなってはいるので
  軍が大きく動く事も薄い。

  郊外の野盗を討つや市内外の騒動の鎮静、
  異民族の鎮圧や反国組織の排除なりの
  任務は儘ある事だが、それらは主に
  小隊単位で動く様なもので。


  …まあ今の時世は、
  突発的な出撃や直属以外からの命で
  雑兵の様に駆り出される事もあるのだが。]

 
(142) 2021/04/18(Sun) 22:30:59

【人】 中隊長 アーサー



 [兎角、
  今の治世であれば多少なりとも
  自由の時間を得る事が可能な身の上ではあったのだ。


  陽の傾く前には王宮内の自身の庁舎に戻ったが、
  変わらず兵達は訓練を熱心に続け
  甲斐甲斐しく。

  副官らも慣れた素振りで報告に訪れ、
  ひと時変わりの無い事を伝えると
  また兵達の下へと戻っていくのだった。


  簿を記し書類を纏め、
  上官への報告を用意し終われば外を見遣る。
  朱と瑠璃とが境目を溶かして共存するその色に
  時刻を知り、椅子に深く背凭れた。]

 
(143) 2021/04/18(Sun) 22:31:18

【人】 中隊長 アーサー



 [そんなもの、
  そもそも俺なら最初から無いんだが。

  等と一人呟いて瞼を落とす。

  本当に実直な奴だなとこちらは声には出さずに、
  けれど口元には笑みを湛えて。


    落とした瞼を開けば
    残りの軍務を終え帰路へと就いた。

    翌日へと盤が進めば、突発的な任務に
    其の腕と脳とを費やして。
    次に時間が出来たのは
    二日後だったか。]

 
(144) 2021/04/18(Sun) 22:33:33

【人】 中隊長 アーサー



            ―― Rg1# ――

              
そう、

     
女王と踊る事ばかりに気を取られたようだ


               **
 
(145) 2021/04/18(Sun) 22:34:29

【人】 放浪者 イシリオン



  ふふ…目が利くかどうかは、さて、どうでしょうね。
  掘り出し物を小さな露天で探すのも、
  確かに面白そうではありますが。


[ >>122 詮索されないのは誠にありがたく、
 他愛もない会話を重ねていく。 ]


  あぁ、なるほど、この気候では…

  魔法とは…例えば氷系のものなど、でしょうか?
  使い手ともに旅するのは費用がかかりそうですが、
  荷物の量によってはそういうこともあるのかな。


[ それとも一瞬のうちに空間を移動できたりする魔法か。
 いずれにせよ、荷物も少なく秘密の多い自分には
 魔法の布袋の方が合っているのだろう。 ]
(146) 2021/04/18(Sun) 22:39:11

【人】 放浪者 イシリオン


[ >>123 相手の謝罪には、ゆるりと首を横に振りながら ]

  
  いえいえ、お一人…というと独立されたのでしょうかね。
  それでしたら、用心に越したことはないでしょう。

  国の後継者が決まっていないと、先ほど市場で聞きました。
  軍人さんらしき人も見ましたし。

  …魔除けに、というのも皆さん、そのようなご事情で?
  はは…それなら、僕もひとつ身につけておこうかな。
  オーダーもできるなら、自分もほしいものですが。


[ そういってみたものの、日数が必要かもしれないし、
 旅の目的はそこではない。
 それについては後で決めることにして、サンプルのあとに
 運ばれてきた実物の方へ意識は移っていった。 ]
(147) 2021/04/18(Sun) 22:42:21

【人】 放浪者 イシリオン


[ >>124 紋様の説明などを聞きながら、うんうんと頷いて ]


  そうでしたか、市場の人がお勧めするわけですね。
  独特なデザインで、素敵です。
  これはきっと外の国でも欲しがる人が多いことでしょう。

  それに―――…


[ >>125 奥の方から持って来られた本物の魔法石の輝きに
 目を奪われる。
 その煌めきは夜空から落ちた星のようでもあり。 ]
(148) 2021/04/18(Sun) 22:43:38

【人】 放浪者 イシリオン

[ しばらく眺め、また手をかざし色味を確かめるふりをして
  その石の持つ波長を確認していった。 ]


   ………。

   どうもありがとうございます。

   そうですね、こちらのブレスレットと指輪などは
   裕福な奥様方によろこばれそうです。

   それから、こちらの鎖と―――

 
[ いくつかの商品を指し示してみたが、すべての支払いが
 できるかわからなかった。 ]
(149) 2021/04/18(Sun) 22:44:56

【人】 放浪者 イシリオン

 
  
   ときに…取り置きはお願いできるのですか?
   大金を持ち歩くのは危ないかと思ったので、
   今、手持ちはこれだけでなのです。

   それで賄えるようなら、その分をお支払いして
   商品を引き取りますが、足りないようでしたら
   明日、また代金をもって参ります。


[ いかがでしょう?と、袋に入った金を相手に見せ、
 さきほど、彼が奥から店先に出てきたことを思い出した。

 奥で用事があるなら長居も失礼かと、宿に戻るつもりで。 ]**
(150) 2021/04/18(Sun) 22:46:58
放浪者 イシリオンは、メモを貼った。
(a5) 2021/04/18(Sun) 22:48:09

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……ぅ、ぁ?



[生きているのか、と問われた気がする。>>141

 はて、自分は生きていると言えるのだろうか。
 戦っていないときの生の時間に意味は?


そんな哲学的な話はされているわけがない。ぐるりと回りかけた思考を振り起こす。休んでいたはずなのに酔いは余計に回ってしまったせいか。まだ眼の中に靄がかかっているように感じた。首筋を掻いて、伏せていた顔をゆっくりとあげる。]

 …。 
 ………王……?



[霞みながらも、わずかな陽の光に照らされる蜃気楼のように、己にとってはあまりにも懐かしい面影に感じた。
継承戦に非干渉な男にとって、皇子の顔をひとつひとつしっかり覚えているわけもない。『どの皇子も曖昧に王に似た顔』にしか見えないものだから。思わず、ぽつ、と漏らしてしまっていた。]
(151) 2021/04/18(Sun) 22:53:14

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[しかし、目を見開き首を振って戻ってきた意識の中で振り払う。
覚醒してみればその正体はまったく年若き少年だったし、見慣れない付き人もいる。>>139寧ろ自分は王族よりも軍との知り合いが多い。付き人のほうは『全く見ない顔』だった。]

 あ、…と。申し訳ない
 少し体調を悪くしていて、勘違いを、な。

 迷惑をかけた。失礼、する。

[まさか酔っぱらって倒れていたなんて言えるわけもなく、何を問われようと大丈夫だの一点張りて通して返す。
公園で寝込んでいる方が悪いのだから、と、持っていた本と外套、帽子を抱えて、ベンチの汚れを少し落とし、軽く頭を下げてから逃げるように――予想以上に足を縺れさせながら、ふらり、とその場を立ち去ろうとした。

公園が視界から見えなくなる頃に、オイルサーディンの瓶詰を忘れてきてしまっていることに気づいてしまう。

…報告書は、どうやって書こう。]**
(152) 2021/04/18(Sun) 22:53:47
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a6) 2021/04/18(Sun) 22:58:31

中隊長 アーサーは、メモを貼った。
(a7) 2021/04/18(Sun) 22:59:58

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>140国の話と言われると、ダレンは目を瞬いた。
 知っているものかと思っていたが、そういえば逃げ込んできたばかりだったろうか]


  試験会場のお屋敷があった国なんだけれどね?
  あちこちに力を持った貴族がいて、
  私もその中の一門に仕えていた。


[しばらくは平和が続いていた国だった>>0:161。王が即位して長かったし、途絶えそうな様子もなかった。
 とはいえ、いつ戦乱の火種が撒かれるかわからないのがあのあたりの国柄ではあるのだが。

 騎兵になった経緯はまた別の機会に語ることがあるかもしれない。
 急ぐ必要はないのだから>>141
(153) 2021/04/18(Sun) 23:09:15

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[軍人らしき人を見つけたとき>>139、主が背後に隠れてしまった。>>141

 そうか、敵かもしれないのか──と思い至ると、ぐったりしているように見えても近寄るのは躊躇ってしまう。

 そこへ、軍服姿の男が小さく『王』と呟くのが聞こえて>>152、ダレンの表情は瞬時に緊張した。国王の顔をはっきり覚えているということだ]
(154) 2021/04/18(Sun) 23:09:33

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  そ……そうか、本当に大丈夫か?
  気をつけて……。


>>152大丈夫だの一点張りで、相当に怪しげな歩き方で逃げるように立ち去る男を見て、深追いはできずにその場に留まった。

 が、彼が座っていたベンチに光るものが残っていることに気づき、歩み寄ってみると、オイルサーディンの瓶のようだ>>152。ラベルはずいぶん縒れているが>>0:91


  これ……。どうしよう、忘れ物だが。
  どこに届けるといいのだろうか?


[背後の主を振り返って声をかけた。
 国軍の兵士の駐在所とかだろうか……率いる王はいないが、日常業務はこなしているのではなかろうか。

 名も知らぬ軍人の落とし物と言って、落とし主に戻るとも思えないが]**
(155) 2021/04/18(Sun) 23:10:03

 うん、勿論

[ 「この国にいる間は」その言葉に確かになと思うところもある。女性姿であるし治安に不安のある国という理由が有る。
 本当ならいつだって手を取って歩きたいし、腕を組んでくれるならとても嬉しい。

 まさか自分の彼への敬いや、指紋を残してはいけない宝物に触れるときのような距離感が彼からの躊躇いになっているとは気づかないでいる。]

 あの日…

[ 言いかけて口籠った、こんなに距離が狭まったのはいつ以来だろう。明け方目を覚まして一階に降りたらヴィはずっと起きていて自分の書いた拙い文章を読んでくれていたらしい。

 なぜか泣きそうに見えたとか今はそんなふうに記憶している。

 あの日自分は告白をして、君が好きだと。ヴィは人の記憶を糧としていて、自分のもう殆ど風化して心の痛みなんて伴わない懐かしいだけの初恋の思い出を、まるで得難いもののように扱ってくれた。]

 いや、後で話すね
 お店はあのあたりかな?

[ 教えてもらった道順ならそろそろな事を理由に先送りしてしまった。意気地がない。

 あのときの熱病みたいなものだったのかとも思えてしまうが、自分はそうじゃない。1度目は勢いでも2度目が欲しい。なんだか十代後半に戻ってしまったみたいで情けない。いつもならどうしていたんだっけ?
 過去のことなんてなにも参考にならない。*]

【人】 祓魔師 ダンテ



 この国には王子様が十何人もいるそうだよ

[ 昼間ヴィが眠っている間に読んだ新聞の話だ。余所者の自分からすれば良い街だとしか思えないが、中枢に関わるような重要人物で有るならそうもいってられないのだろうねと、ヴィも似たようなことを考えていただろうか>>125

 未だなぜ足止めされているのか詳しい話を聞かされていないが、国外に出したく無い重要人物がいるとか、先でテロの予告でもあったのか、そんな血生臭い事を考えてしまう。

 表層の美しく賑やかな様子も、運良く事件現場に遭遇してないからそう思えるのかもしれない。このまま無事に数日を乗り切りたいものだ。]

 
 ……想像はつくんだけど、お勧めしてくれるってことは面白いのかな

[ >>125ヴィが生の蒸留酒のグラスを押しやるのを見て、どうせだからと受け取り少しだけ口に含む。
 舌と口の中が灼けるような感覚がしてそのあとに風味が追いかけてくる。氷を入れて薄めたものより温度が低く香りや味が分かり易いが、何ぶん度数が高過ぎだ。]

 ……これは、面白いけどすぐに前後不覚になりそうだから無理

[ 水で割ったからといって飲む量が同じならアルコール摂取に変わり無いのだが喉が焼ける感覚が不安になってくる。*]
(156) 2021/04/18(Sun) 23:35:33

[ 食事を数日与えられないくらいのこと、
  どうと言うことは無い。
  そろそろ折れるかと出された食事にも
  さらに数日は敢えて手を出さずに
  いてやったほどだ。

  それでもさすがに意識が朦朧とした己に、
  焦った主が医者を呼んだのだと聞いた時は
  ひとり、笑ってしまった。

  
つくづく愛された犬だと。
 ]
 

【人】 祓魔師 ダンテ



 え?そうなの?

[ ヴィが自分だって酔うよと返答を返したのを見て>>126素で驚いてしまった。大抵が自分の方が酔っ払って眠くなってしまうからその先が分からないままらしい。
 彼女の方が強いのかいと声をかけた人物が苦笑しているのが目の端に見える。]

 それを聞いたら俄然やる気になってきたんだけど、ハンデもください

[ 追い討ちで、過去にやりとりした酔いつぶしてみたいなんていった事を今更に掘り返されたからそんな言葉を返した。
 普通に同じ量を飲んだなら叶うわけがないのはわかりきっている。なさけねーなーという苦笑まじりの声が聞こえたから、おっしゃる通りですといった仕草。]

 すごい

[ それから料理が数々運ばれてきて、焼き魚などは骨からすっぽり取り除けるようだ。行儀悪く手を出そうとしたなら、店員が綺麗に処理をしてくれた。
 湯気の上がる料理が次々に運ばれてきて、自分は酒を飲む時には食べ物が欲しいと思う性質だったからすごく嬉しい。

 ヴィは注文したものを少しずつ色々と食べていたが酒の方が量は多かっただろうか。
 七割を食べ終わった頃には店内も随分落ち着いてきたようだ。]
(157) 2021/04/18(Sun) 23:37:09

   ……もう来てはならないと
   申し上げましたのに。


[ 溜息にも満たない吐息を溢しながら、
  横目でちらりとみやった先の、揺れるドレスの裾。
  当たり前のように、以前会った時とは
  異なる布地に、彼女が大切にされていることが
  改めて分かると思った。]


   そうですか?
   変わらないと思いますが。


[ 一度会っただけの己に、痩せている、と
  指摘する言葉になんでもない、と返す。

  目立つくらいには肉は落ちたのだろうと
  自嘲気味な含み笑いが浮かんだ。 ]
 

【人】 祓魔師 ダンテ


 住宅街に腕のいい魔法の布の職人さんがいると聞いたんだけどご存知です?
 
[ ヴィがこれから数日を過ごすにあたって、行先の参考にと余裕ができた様に見える店員に尋ねていたから自分も便乗してみた。

広い街だから、さすがにみんながみんな知っているわけはないと思うが気になっていた事を聞いてみたり。
 それから、治安の良さそうな観光地などもいくつか教えてもらう。

 王宮の西側川沿いに一般人でも入れる公園があって、そこから見る夕日が綺麗だとか、高台からなら遠目でもなかなか絵になると言う。
 
 それから市場をぬけて少し先、漁港には安くて旨い昼食を食べさせてくれる食堂があるのだが、これはヴィの体質を考えれば却下だなと考えたりした。]
 

 そろそろ行こうか

[ そうして、皿の上がほとんど空になった頃には店内もすっかり寂しくなってきたから、立ち上がる準備を。この土地の酒が料理にほんとにぴったりで、蒸留酒のあとは魚に合わせて白ワインと、肉に合わせて赤ワインをと、どちらもボトルで取ったのだが、料理の逆になっていたかもしれない。]

 だめだ勝てる気がしない

[ さすがに治安がどうのと気にはしていたから、足元に来るほど飲んではいないがそれなりに良い気分で、ヴィは自分よりもたくさん飲んでいたと思うが、現状の様子はどうだったか。*]
(158) 2021/04/18(Sun) 23:41:17

   お気遣いなく。
   そのようなことが誰かの目に止まれば、
   宜しくないでしょうから。
   お気持ち、嬉しく思っています。


[ 食べ物を持ってくる、と言う彼女は、
  いつかの時と変わらず穏やかに笑んでいて。
  こちらはやんわりと否定する。
  やれやれ、と竦めた肩が、
  続けられた彼女の言葉に一瞬、
  ぴたりと止まった。 
 
  己の忠告は彼女に届いただろうか。
  もしかしたら、気にせず厨房へ向かって
  足を動かしていたかも知れないが。]


   ─── 猫、……
 


[ そうして彼女の腕に優しく抱かれた猫を
  目にすることがあったのなら、
  己はその猫に大変申し訳ない気持ちで、
  くつくつと笑ってしまうだろう。 ]


   ……あなたのその美しい猫の名は、
   ルシアン、と言うのですか。


[ 無遠慮にけらけらと笑いながら告げる。]


   この国の言葉ではありませんから
   良いと思いますが、
   その方は嫌がりませんかねぇ。
 


[ すう、と顔に浮かんだ笑みを引いて、
  ちらりと猫に目を向けた。
  主と同じように美しく、
  艶やかな毛皮を纏っている。

  口を開けば、冷たい空気が喉に張り付いて。]


   ……変えてやってもいいかもしれません。
   ─── le chien、は、俺の祖国の言葉で
   
、と言う意味ですから。


[ 感情を削ぎ落とした顔で、けらけらと笑った。
  乾いた笑いが、この国の乾いた風に靡いて
  部屋を漂って、いつしか混じりそして消えた。]**
 

【人】 仕立て屋 アルフレド

 >>146ものによりけりだろうな。荷物なんでもすべてを簡単に転送できりゃあ、俺の袋は途端にただの買い物袋になる。
 >>0:1魚とかは転送されていると聞いているが。

[そしたらよその国に行くだけだけどな、と付け加えて。]

 たぶんな、この辺は気候的に暑さ対策だろうし、生ものに近いものなら氷の魔法なら例えば箱や袋に詰めたうえで箱ごと氷詰めとかやってんだろうってのが俺の勝手な推測だ。

 ただ推測通りとしても金はかかるだろうから、近場なら多少の工夫で乗り切りたいとは思うぜ。袋なら買うだけで済む。

[袋の上から凍らせてダブルで腐りにくい…なんてやり方を言ってた商人がいたことを思い出した。
それについては転送可能なレベルなら転送したほうが楽な気もするが…。]
(159) 2021/04/18(Sun) 23:50:22

【人】 仕立て屋 アルフレド

[>>148>>149魔法石に興味を持っているように見える。この国は魔法的な文化は高いと聞いているので、このような客人は案外居るので気にしない。]

 そうだなぁ。
 買ってくれるから安くしてえんだが、ちと足りない。
 
[多く買ってくれる分お安くしたつもりではあるが、今あるのこんぐらいと提示されたのは彼の手持ちより多い。]

 >>150もちろん取り置きしておくのはいいぜ。後日引き取りに―何か月も待たされると保証はできんが明日なら全然かまわねえ。

 今、この国も>>147いろいろごたごたしてるからな。
 治安が微妙に悪いんだ、必要以上に持たないのは賢明だと思うぜ。
(160) 2021/04/19(Mon) 0:33:38

【人】 仕立て屋 アルフレド

 じゃあ取り置きしておくぜ。
 ―おっと、代金はこんくらいだが大丈夫か。

[ほかの商品とごっちゃにさせないようにするために、取り置きの品を小さな箱に入れておく。>>148諸外国のマダムのために、大事に。]

 そうそう、気にしてたので言っておくと>>147オーダーの品は物によりけりだぜ。数日で済むレベルのもあるが、でかかったり意匠を凝らした代物はもっとかかるぞ。

[目の前の彼がこの国にどこまで滞在できるかはわからない。
とりあえず、目安だけを伝えておく。

彼が出る時には、よろしく頼むなと見送って。]**
(161) 2021/04/19(Mon) 0:43:27
[ 身形姿と、情勢に甘えた問を彼は快く請け負ってくれる。
 許されているのだからと腕を取る。彼は何時だって優しく、それが自分だけに向けられた特別なものだと、夢のような自惚れを抱かせる程だ。自惚れではと自戒するだけの分別はある。物語にある恋の病のようだと他人事染みて独り言ちる自分がいる。

 文筆の傍ら、行き交う旅人が語る余聞が得難いとの方便で、簡易な宿を開いている。巣に招いているのだ。ひとの記憶を糧としてひとかけらを得る代償に、快適な寝台と温かな食事を差し出す。長くそうした生活を続けて、そこに彼は訪れた。

 行き交い過ぎ去る旅人を見送るだけの自分が、初めて手元に留めたいと願った。
 限られた彼の命の時間の、今を過ごせるだけで僥倖の筈が、過去に焦がれて未来までを欲しがった。
 記憶を糧とする食性であること知っているだろうに、何故彼が、あんなにも美しい初恋の思い出を自分に与えたのかわからない。もう二度と自分に与えられることはない過去の記憶に自分は羨望さえ覚え、口にしたいと涙した。]

 なに?

[ 彼が何かを口にし言い詰まった。
 あの日の出来事は麻疹熱に当てられたものだったろうか。彼の口にした、これきりにしないでとの言葉の響きも、今となっては熱に浮かされた自分の願望でしかなかったのではないかと思う。自分に取っては一時の熱ではない。

 あれからも変わらぬ様子で彼は何度か自分の元を訪れた。
 凪のように変わらぬまま今があり、こうして寄り添そう事で足り得ると思えればよいものを。

 道の少し先、灯りの下教えられた店名を刻んだ看板が照らされているのが見えた。]

【人】 宵闇 ヴェレス

 数が居ればいいってもんじゃないだろうにね。

[ 血統の維持として誇示として為政者は得てしてそういうものか。自分の故国は出生数の低下からゆるやかに滅びを迎えているだろうが、国に残っていれば統治側の縁戚として、女として成人を定められ産めよ増やせよとせっつかれていたのだろうこと想像に難くなく、些かうんざりとした声音が漏れた。辟易として国を出てそれきりだ。二度と戻るつもりはない。
 故国とこのアルファルドでは事情も異なるだろうが、王子が二桁も居れば後継を定めていなければ争い事になるのは必然も、生憎その皇太子も王の死後弑されているから>>0:151泥沼である。

 皇太子が殺害されたことは自分も読んだが、理由までは紙面に記されてなかった。
 調度ダンテと話題にしたから耳についたのか、地元の住人で混み合う店内のざわめきの中に、あれは禁忌を犯したから処されたのだ>>2、との声を拾った。嘘か真実かはわからない。]

 どうだろう?

[ 折角の地元産の酒精だ。流通に秀でた自国でも望めば入手することは可能だろうが、産地の風土で口にするのとは味が違う。

 ダンテも折角だから、と口にしたが>>156、味と度数を確かめるような暫くの沈黙に笑ってしまった。]

 僕もこれは止めておく。

[ 笑ってバーテンダーに新しい杯と、水と氷をオーダーする。食事に合わせるには風味も度数も強過ぎる。それに此処から宿に戻るにもそれなりに歩く。前後不覚になることはないだろうが、あまりに気を緩める気にもなれなかった。]
(162) 2021/04/19(Mon) 1:56:11

【人】 宵闇 ヴェレス

 酔うよ。ダンテが知らないだけだよ。
 ハンデってどれくらい? ワインボトル1本くらい?

[ もう1回言った。常にダンテが酔って終わっているのだと念押ししているようなものだ。挙げ句ハンデの値をつけたが、2本でもさして状況は変わらない気もする。

 カウンター向こうの店員だけでなく、並びの客からも冷やかしが入る。
 買物の時も感じたが、朝方この国に到着したばかりの頃に受けた疑心の眼差しは既にない。店の人間であったり、酔客であったりするからだろうが、概ね旅人を受け入れる様子は感じが良い。元の姿のままでは恐らくこのような扱いではなかったのではないか。それを思うと、この国に生まれ、同性を愛したならば苦労だろうな、というようなことを思考の端にぼんやりと思う。

 アラックを数杯頼み、ダンテの頼んだ赤と白の酒瓶も分けてもらった。というよりも、主に飲んだのは恐らく自分で、食事を平らげた割合とボトルを開けた割合はダンテでと自分で綺麗に反比例していそうだ。]
(163) 2021/04/19(Mon) 1:59:03

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 自分と同様、ダンテも滞在の間見回るところを店員に尋ね、商店で聞いた魔法を織り込んだ布を扱う職人の店を気にしているようだ。
 旅が多い彼なので、利便高い品があるなら見てみたいのかもしれない。
 それから王宮は警備が厳しく見学することは出来ないが、外から見てもそれは壮麗な造りだという。確かに、此処への道すがら幾筋か向こうであっても煌々と灯された燈籠の光は漏れ、一角は粛然とした雰囲気を醸し出していた。]

 ご馳走様、此方にいる間にできればまた来ます。

[ そうして席を辞そうとする頃には、自分たちの他に客はもう一組、二組しかいなかった。

 飲み比べの結果は、勝てる気がしない、とダンテの言葉で締め括られたが、足元は確かで>>158、実際張り合うような呑み方はしていなかった。
 彼も宿に戻るまでの道行きを気にしていたのだろう。]

 ほんとに強いね、あのお酒。

[ 自分もワインの1本、2本くらいなら平常の様だが、アラックの方が幾らか酔いを巡らせた。度数が強い故というより、独特の風味と口当たりで、どれほど呑んでいるのか見当が付きにくい事が理由だろう。

 歩みが危うい程ではない癖、許可もなく彼の腕を取り、宿への帰路を辿る。]**
(164) 2021/04/19(Mon) 2:01:41
[ 日付の変わる頃宿の部屋に着いた。サンドウィッチの皿は片付けられ、昼に乱した寝台のシーツは綺麗に整えられていた。顔を洗おうと浴室に入ると、水気も綺麗に拭われ、新しいタオルが備えられている。

 ワインとチーズの皿は窓際の卓にそのままだったので、アラックの酔いに乾いた喉をまた白ワインで潤した。]

 眠い。

[ 思えば今日の1日は長く、この国に足留められたこと、朝市の後宿を探し、姿を変え、必要な身の回りの品を購い、雰囲気の良い酒場で食事をした。

 昼に幾らか眠りはしたが、強い陽射しと姿形の変化、酔いも合わせて、こんな時間であるのに眠気を覚えた。寝台に腰掛け、編上げのサンダルの紐を解こうとするのも、気が急くほどに結び目を硬くする。

 酒場への道すがら、ダンテが言い差した言葉は店の喧騒の中続きを語ることはあったのだろうか。もしくは帰路。宿までの間に沈黙を守っていたなら、問うてみたかもしれない。]**


   お話をする相手がいるんだもの。
   どうしても迷い込みたくなるわ。


[ 今日は少し彼女の体型に沿った形のワンピースで
  薄いラベンダーカラーの珍しいものだったかも。
  前回よりはふんわりとしていないけれど、
  彼女が動けば床を裾がはらって動きが生まれる。

  彼のため息のような吐息が耳に入れば
  ふふっとゆったりとした笑みが彼女からは溢れた。
  それほど、特に気にしていないようで
  食事のほうが気になってしまった。   ]


   わかったわ。ルシアン見つけてくるわね。


[ とは言ったものの、やっぱり気になって
  彼女はルシアンを屋敷の中で見つけ出す
  その中で厨房に行き、パンと飲み物を
  こっそりと頂いてルシアンを見つけた。
  本当は他にも何か、と思ったけれど
  断食後はすぐになんでも食べられるわけではなく
  彼を思ってそれだけをとってきた。

  彼のところを出て少し経ってしまったような。 ]



   よければ、これを食べて?
   さ、ルシアンご挨拶を。


[ ようやく戻れば、
  鉄格子の中へ飲み物が入った瓶と
  布にくるんだ柔らかいパンを置いて
  一緒についてきていた短毛のロシアンブルーを
  抱き抱えると、にゃぁんっと鈴のような声が
  その場所に響いたことだろう。

  しかし、彼の言葉は彼女をまた驚かせるに
  十分すぎる話で。
  まさか、彼の名前の意味が犬だなんて、
  おかしすぎる話では?          ]


   どうして、そんなお名前なの?
   あなたのご両親は、
   あなたを愛していないの…?
   ────あなたの、
本当の
お名前は?







[ 矢継ぎ早に質問をして、鉄格子に近づいたら
  腕の中にいたルシアンが飛び降りて
  あちらのほうへと隙間を見つけて入ってしまった。

  どうしたものかしら、と思ったけれど
  名前を変えたほうがいいのかしら、と
  うぅん、と悩みつつ彼の返事を待った。  ]*




【人】 第11皇子 ハールーン


[ダレンの背後に半身を隠すと同時に、その『軍人』の小さな呟きは、自分も拾った>>154。初めは頭の中で繋がらず、様子を見ていたままだったが。>>155で忘れ物について問われ、確認がてら口に出す。その影>>152を見送ったあとに。]


 …………あのひと、父上の事を言ってた?


[幼い頃に何度も見た事はある筈の『存在』。年の離れた兄達は自身でも兵団を持っているのも知っているが、武力に関わるものはひたすらに避けていたから──ああ、また何も知らない自分だ。]


 届ける先は、えっと……彼の元に確かに届くなら
 追いかけるのが良いと思うんだけど、
 どうしようね。多分、どこかに届けても……


[食品の類は恐らく、その場で消費されるだけの気がする。それが重要参考品でない限りは。と言ってみるけどダレンの反応はどうだろう?]

                
.
(165) 2021/04/19(Mon) 11:21:37

【人】 第11皇子 ハールーン



 あのひとの所属とかが分かれば……良いんだけど、
 ごめん……──俺ホントに何も知らないね??


[そりゃあ『どうして戻ってきた』と言われるワケで。

『家族』についての認識も、自分の立場についても、自国についても、何も向き合ってこなかったのだと歩く度に身に沁みて、実際頭を抱えた。こんな些細な事ですら答えにつまるとは。いち国民の方が役に立つのではないか?

『逃げ回るだけの自分じゃなくて、もっと別の自分になりたい』

ダレンに主従を申し込んだ時、言った言葉を思い出す。と、同時になけなしの記憶からひねり出す。そうだ、考察をしろ。]


 ええっと……ああいう制服……兄達の兵団では見たことないから……自警団もあんな立派な制服じゃないし……アンタルのとこも違うと思う。国の軍とも違ってて……

(あっ、でも衣替えとかあったらどうしよう?!)


[ダレンが『国軍の駐在所』という単語を出してくれるなら、俺は感動しちゃうと思う。それが一番まるいよね。]**

                
.
(166) 2021/04/19(Mon) 11:29:01

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>165父上のことと言われると、ダレンも頷いた]


  思わず顔に出てしまったよ。>>154
  あれじゃ関係者を名乗っているようなものだ。


[護衛失格の態度だったと苦笑を浮かべて反省しつつ、彼が残したオイルサーディンの瓶を見る。

 追いかけてみてはと主は言う。
 あの足取り>>152ではそう遠くへは行っていないように思った。追えば追いつけそうである]
(167) 2021/04/19(Mon) 12:40:49

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>165 >>166主が届け先や彼の所属を考えるのを聞いていて]


  なら……異国の軍隊か、傭兵団だろうか。


[誰の息がかかった相手かわからないとなれば、やはり深追いはためらうものだが]


  国軍の駐在所に届けてはと思ったが、
  何者か知らない相手の落とし物が
  本人に戻るものだろうか……。

  追ってみようか。
  彼が何者でも、あれだけ足元が覚束なければ
  そうそう遅れはとるまい。


[そう言うと、ダレンは軍服姿の男が去った方向>>152へ大股に歩き出した。
 追いつけるのではないかと考えて。

 しばらく探してみて彼が見当たらなければ、オイルサーディンの瓶は国軍の駐在所に忘れ物として届けるだろう]**
(168) 2021/04/19(Mon) 12:41:09

【人】 傭兵団長 ダイゴ

― →傭兵団官舎 ―


 『うわ、隊長!?どうしたんスか、顔真っ青!』

[色々とぶちまけてしまいそうな心地を気合だけで堪えて、よたよたと官舎の入り口まで辿り着く。出迎えてくれたのは事務担当のチドリだった。すかさず受付から抜けて肩を貸してくれたのはありがたかった。]

 ……すまない。午後は任務続行不可だ、報告書…

『外傷……は無さそうですね、ハルマ呼んで来ますんで、自分の部屋で大人しくしててください!ああでも、喋れるなら敵の情報だけでも…』
 
 ちが、違……さけ …少し、体調を崩しただけ、で、

『はぁ?よりにもよってアンタが…でも顔色酷いし…毒でも盛られたって言われた方が信じるんスけど』

[酒臭さが残る程飲んでいたわけでもはないし、肌に赤みを帯びる体質でもない。強ち毒といって間違いではないのだが、それも自分で飲んだなんて口が裂けても言えない。大きく囀るような問い詰め方を不調という理由で隠し通す。]
(169) 2021/04/19(Mon) 13:44:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自室に戻ってベッドに倒れこむ。数分してハルマが部屋に入ってくる。奴はここの団員であり、専属の治癒魔法士だったが、持ってきたのは氷で冷やしたタオルと飲料水だった。自身の容態を聞いたうえで、過労だと判断してくれたようだ。

珍しいな、とはふっかけられたものの、此方の状態を詮索するような言葉を掛けることはない。]

 ……報告書…

 『馬ァ鹿、だから根詰めるなっつったろ、寝とけや。
  ……、……。
  荷物は、こっちに置いとくからな。』

[そういって、ベッドサイドのテーブルにもともと脱いでいた外套をたたみ、束ねられた本がその上に乗る。
ハルマも――この団員の殆どが、アーサーとの交友を知っていたので、そのあたりの事情は汲んでくれているようだったことが、数秒の沈黙から受け取れる。そのまま静かに立ち去っていった。]
(170) 2021/04/19(Mon) 13:44:29

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[午前中だけで何人に迷惑をかけてしまっただろうか。
回復したら詫びをいれにいかなければならないだろう。

"あんな話をしたって、何も無いのに"。
虚ろな穴が広がっていくようなこの心地は、
…本当に、毒が回る感覚と似ているようだ。

体調不良が原因で気が滅入っているとしか思えない。無理にでも一眠りしてしまおう。重くなった瞼に従って、その時は意識を手放した。]
(171) 2021/04/19(Mon) 13:44:34

【置】 傭兵団長 ダイゴ

(>>166 >>168)

[さて、意識も身体もその場所に留めたわけだが、普段の状態では当たり前のように気づけていたのだろうに、追跡されていた事には全く気づけていないだろう。

その足取りを追うなら、誤魔化しや偽りなく、
意図的に"避けていた"であろう王宮方面へと向かうこととなる。石造りの平屋造りの通り道、2,3本向こう先には
"件の本宅>>0:7"の屋根の一角でも見えてくるのではなかろうか


それでも男を追うのであれば、その建物には、

 『傭兵団ココウ』
 『依頼については正門先受付にて』

と、看板が壁にかけられてある。
見かけについてはこの国だけでなく、ごく一般的なギルドの入り口のように見えるだろう。]
(L0) 2021/04/19(Mon) 13:44:36
公開: 2021/04/19(Mon) 13:45:00

【置】 傭兵団長 ダイゴ

[もし入る事を拒むのであれば、
油漬けの瓶はかねがね想像通りの末路を迎えて彼の元には届かないかもしれない。

最も、国防軍の誰かさんに見つかったら、数日後どうなるかはわかりかねる。]



[落とし物を届けに来ただけ、>>168ならば、
事務専属のような隊員――第11皇子と見かけは同じくらいの、眼鏡をかけた軍服の少女が出迎えてくれて、必ず届けますという一言に合わせて快く受け取ってくれるだろう。

――彼女は、皇子に対してなんら無反応のようである。
面影の記憶すら、もし合わせていないらしい]


**
(L1) 2021/04/19(Mon) 13:45:49
公開: 2021/04/19(Mon) 13:50:00
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a8) 2021/04/19(Mon) 13:52:21

【人】 祓魔師 ダンテ


 
 あはは、血統が第一ってなると候補は多い方がいいのかな。

[ それが元で国が乱れていると聞けば本末転倒と思えるし、>>162数がいれば良いってものでもないと勝手に増えたみたいに言うから少しおかしくて笑ってしまったが、この国の人に聞かれたら不敬かと小声になる。

 それに一人一人に個性があって、誰かの大切な人かもしれず。

 とは言え ヴィから彼の国のことを自分は聞かされたことはあったか。彼も生まれは支配層の出自で、国の維持の為に犠牲になる事柄については思うところがあるのかもしれない。

 それから、亡くなった王子の話が耳に入り、噂ではこの国の禁忌に触れて処されたというからゾッとしてしまう。そんな身分の人間にも適用されると言うことは、身元もしれない旅人が拘束されてそのままということは普通にあり得る話だ。

 それと、そんな噂が立つと言うことは相手と目されていた人物がいたはずで、考え始めれば亡くなった王子にも色々な物語があったのかもしれないなと思ってしまう。*]
(172) 2021/04/19(Mon) 14:57:55

【人】 祓魔師 ダンテ


 
 それが良いと思うけど、君ならこの強い酒でも水みたいに飲めるのかなと少し。流石に無理だったね。

[ >>162自分が原酒のままは危険そうだからやめておくと言えばヴィも同じく薄めて飲むことを選んだようだ。
 僕もこれはやめておくと同意するような言い方をしていたから、ことと次第によってはそのまま飲んだ可能性もあるんだろうかとうっすら考えてしまうが置いておこう。]

 悔しいな、君が酔ったとこを見たことないなんて。ボトル3本はハンデがいるでしょ、知ってるよ。

[ 更に追い討ちで>>163自分の心根を明らかにするような事を言う。やはり自分が先に酔って落ちてしまってヴィがその後どうしているのかを知らないままらしい。
 ボトル一本なんてあってないようなハンデだ。そもそも自分がボトル一本で上限に迫る。]

 そのうち見といてよ、君が酔うと知ったならもう少し計画的に頑張ってみるから

[ 自分の飲むペースを限りなく落として、ヴィにたくさん飲ませるような戦法(?)なのだが、本心うまくいくような気がしない。
 そんな下心があってだと余計に正々堂々飲まなきゃとか考えるのが自分な気がする。

 そのうちと言った通り、今日は二人とも食事の供としての飲み方をしていた。

 それでも一般の人種からすれば、ヴィの外見にそぐわない飲みっぷりに、若気の至りで無茶してないかと心配そうな視線もあったが、ヴィの年齢や経験値からしてそれは無い。*]
(173) 2021/04/19(Mon) 14:59:36

【人】 祓魔師 ダンテ



 うん、美味しかった

[ ヴィが>>164こっちにいる間にまた来ると挨拶をしたから、自分も同意を示した。旅先で良い店を見つけられるのは幸運だ。
 過去にヴィの国に足止めされた時も、海鮮料理の美味いカフェを知り、何度か通ったものだ。今でもお気に入りだ。]

 珍しいね

[ 店を出た後ヴィが酒の度数についての評価を口にしたから少し驚いた。たしかに料理にぴったりで度数の割に冷たく甘く飲みやすいから人気なのも頷けるが、飲みながらでも何となく直感でこれはやばいぞと分かる感覚。

 それから何も言わずに、ぴとりと自分の空いた方の腕を取るような仕草をしたから、言葉通り少しは酔っ払っているのかもしれないと、自分の顔が綻ぶのがわかる。]

 帰ろう

[ きっと自分の声は弾んでいる。食事もうまくて酒も入り良い気分で、その上隣にはヴィがいる。*]
(174) 2021/04/19(Mon) 15:02:06

【人】 祓魔師 ダンテ

[ それから何事もなくホテルにたどり着き、店からも短い距離ではあったが何となく安堵した。やはり緊張は少しは残っているらしい。

 買い物してきた物の荷解きは明日で良いかと長椅子の上に置き、出かける前に入浴は済ませていたし汗をかくようなこともしてないからバスルームを使うのは明日で良いかなと自分を甘やかしそうになる。

 自分はもう酒が入っているしすでに眠たい時間で、ヴィは逆に活動時間といってもよいから二人は眠りで分断されてしまうのかもしれない。**]
(175) 2021/04/19(Mon) 15:02:38
[ ホテルの部屋は自分がフロントで頼んでおいたように、空いた皿などは片付けをしてくれたようだ。ヴィがバスルームに消えて洗面台を使う物音がしたから、その間スーツケースにしまっておいた部屋着に着替えておいた。
 一人なら下着でもなんでも適当に寝てしまうのだが、ヴィの前でそんな図々しいことはしたくない。

 それから歯磨きをしたり、寝る準備をすませようとしていら、ヴィが眠たいと言うから再び驚いてしまったが、すぐに自分の至らなさにも気づく。]

 …ごめんね、無理させてた

[ 言われて見れば、無理に計画を変更させられいつもなら眠る時間に歩いて宿を探したり、その上身体の変化はそれなりの体力を使うなんてことはは少し考えれば分かるはずなのに失念していた。

 そんな中での数時間の移動や買い物は彼が疲れるには十分だっただろう。]



  それなら、そばで眠ってくれる?

[ 絞り出すような一言になっていたような気がする。自分が長椅子に行くなんて言えばまたヴィのほうが気遣うだろうし、と言い訳でしかない。

 店へ行く前に言おうとして言えなかった言葉も今なら言えるだろうか。**]


[ ラベンダー色のドレスが
  前回とは違う揺れ方で風を纏う。
  話をする相手というには、
  自分はあまりにも立場が違うと思うのだが、
  彼女はそんなこと意に介さないようで。

  ふふと溢れ落ちる笑みは軽やか。
  己の話も忠告も何処へやら、
  同じように軽やかな足取りで歩き出した彼女は、
  幾らもしないうちにまた舞い戻る。]
 


   迷子はご卒業されたようですが。


[ 迷うこともなく此処に戻られた様子に
  皮肉げに笑みを一つ。
  鉄格子から躊躇いもなくすい、と腕が伸びて、
  布に包まれたものと飲み物の瓶が
  そっと置かれる。

  いつだって仄暗いこの世界に、
  細く白い腕がやけに鮮やかで艶かしく映って、
  一瞬、目を奪われた。 ]
 


[ にゃぁん、という声に我に返り、
  は、と慌てて視線を逸らす。
  グレーの被毛、細身の身体はしなやかに伸びて。]


   ……君が、ルシアンかい?


[ くつくつと笑いを噛み殺しながら
  エメラルドグリーンの瞳を見つめる。

  主が口にする疑問を聴きながら、
  呆然、といった表情などどこ吹く風。
  その腕の中からすとんと飛び降りて、
  いとも簡単に鉄格子をすり抜けた猫は、
  足を伸ばして座り込む己の元へ
  怯える様子もなく近付いた。 ]
 


[ 差し出した指先に頭を押し付けるように、
  不運な名前をつけられた美しい猫は
  ゴロゴロと喉を鳴らす。 ]


   良い子だね。
   良い飼い主のもと良い子が育つ。


[ ふふ、と口元が綻ぶ。
  指に残る生き物の温もりが、
  じんわりと心に灯った。 ]
 


   ─── 本当の、名、ね。


[ 親指の腹でくりくりと猫の額を撫でながら。
  視線は艶やかな毛皮に落としたまま。 ]


   俺は、隣国の生まれです。
   両親は死にました。
   ……愛してくれていたと思いますよ、
   神話に登場する砂漠と異邦の神の名を
   俺に授けてくれたのだから。

   まぁ、砂漠を行く旅人の守護神とされながら、
   嵐と悪意、戦争を司る神でもあるそうですから、
   無償の愛とは少し違うのかも知れませんが。


[ 猫に向かって話すように、淡々と口にする。
  告げることなどないと思っていたはずの名が、
  エメラルドグリーンの瞳に吸い込まれるように
  静かに流れて。 ]
 


   俺の名は、セト。
   ここにいる間は、ただの犬だけれど。

   ─── 君の名も、変えてもらうと良い。


[ つん、と指先で、猫の湿った鼻先にそっと触れ、
  ようやく顔を上げて、彼女の瞳を見つめて。 ]*
 

【人】 放浪者 イシリオン



  魔法で転送できれば、旅も便利ですね。

  自分もそうできれば…と思いますが、
  失敗して変なところへ飛ばされたら…
  というのが少しこわいかな。


[ >>159説明を聞きながら、自分なら布袋で充分だと思う。 ]


  えぇ、不足については、すみません。
  あまり多く持ち歩きたくなかったもので。


[ >>160 やはり治安はあまり良くないのだろうと
 話からうかがえて、明日も気をつけてもってきます、
 と眉を下げながら答えた。 ]
(176) 2021/04/19(Mon) 19:17:04

【人】 放浪者 イシリオン


[ >>161 示された金額を確認すれば、微笑みながら ]


  えぇ、そのくらいなら大丈夫です。

  ではお願いしますね。
  明日でしたらご用意できますので。


[ 取り置きしてもらえることに安堵しながら、
 オーダーの日数について教えてもらうと ]


  なるほど、それもそうでしょうね。
  凝ったものほど日数がかかるだろうことは承知しました。
  では、もう少し考えましてから……

[ そう答えると、では、と店を後にした。 ]**
(177) 2021/04/19(Mon) 19:17:49
放浪者 イシリオンは、メモを貼った。
(a9) 2021/04/19(Mon) 19:18:35



   ここを見つけ出すのに少し時間を要したから
   やはり私は、迷子だと思うのだけれど……


[ 腕の中にまだ収まる愛猫を連れて戻った彼女に
  かけられた言葉に、
  まだまだ言い返すことはできるよう。
  でも本当は全く迷っていないから、
  彼の言葉は彼女の心にちくっと刺さっている。

  迷子が大義名分なのは既に気づかれているだろうし
  本来なら、ここにきていることが気づかれれば
  2人とも何が起きるか分からない。
  けれど、混乱のおかげで父親が家を空けているので
  ここに彼女もいられるというもの。

  迷子に、なりたくてなっている。  ]






   あ、っ……!


   良い飼い主なのかしら……


[ 腕の中から移動した愛猫は
  彼女の代わりに、なのだろうか。
  彼のそばに行って心地よさげに居座る。

  愛猫が褒められると嬉しくなるが、
  幾分不安は拭われることなく、
  彼と愛猫の様子を腰を下ろし眺めた。

  そして聞かされる彼の出生や名前の由来。
  ふ、っと何かが彼女の心の中に沸いた。
  彼の名前が耳に入れば、
  その何かは彼女の中で弾けた。  ]







   名前を、変えてもらう…
   私にも名前をくださるの?


[ 愛猫に言った一言だろうが、
  瞳が交わってしまったので彼女が誤解をした。

  首を傾げながら、愛猫への名前がふたつ。

  ひとつは、彼と同じセトという名前。
  両親が彼の名前を知らなければ
  その名前にしようと思うけれど、
  どちらかがしっているのであれば、
  ピヤール
-愛-
にしようと
  彼に話をしてみて、反応を見たくなった。 ]






[ ピヤールという名前が浮かんだ理由は、
  セトという人物のことから
  目が離せなくなったが故。
  彼女の中で弾けた何かに、
  彼は深く関与してしまっているが
  彼女は何もわかっていない。

  知ることができる時はあるのか。

  ──────それはまだ分からなくて。 ]*




【人】 第11皇子 ハールーン


[思わず顔に出たと聞いて>>167、ダレンにもそんな事あるんだなぁと呑気な感想も抱きつつ、今更ながら巻き込んでしまった事を実感する。

>>168『異国の軍隊』が自国に居る事もあるのだろうか。どこかと共闘している? そんな話は聞いていない。危なそうな感じでは無かったと──危なっかしくはあったけど──ひとまず追うことにして。

その足取りに>>152追いつく事は彼の言うとおり>>168容易かったが]


 ──…………っ、ダレン、待って……!


                
.
(178) 2021/04/19(Mon) 19:46:58

【人】 第11皇子 ハールーン


[その男の向かう先には、あの『家』がある>>L0

昔、何度も何度もその場所から逃げ出して捕まっていた理由のひとつは、多分今も『足元』に広がっている筈だった。]


 ……俺、そっちには、行けない、かも。

 ここ本宅が近いんだけど、地面にセンサーみたいな
 包囲陣が敷かれてるハズで……
 俺多分それに引っかかると思うんだよね。

 たから行くなら、ダレン一人で行ってきて
 俺ここで待ってる……ごめん。


[うっかりしていて、忘れていた。
といっても、この市場に長居した時から存在を知られる覚悟はしていたし、アンタルにああも容易く見つかっている訳だから他の皇子が知らない筈ないのだ。順当に考えれば。

なので実に今更ではあるのだが、わざわざ挑むような事をする気にはなれなかった。]*

                
.
(179) 2021/04/19(Mon) 20:01:58

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[彼は余程体調が悪かったのか、後を追うのは容易かった。>>L0
 だが、近づくと主が制止する。>>178
 主の“本宅”が近いのだという>>179


  とすると、ここに独りにするのも忍びないが……


[ここまで来て持って帰るのかと手中の瓶を見つめる。
 どの程度重要なものかはわからないし、彼が目指した建物も遠目に見えるのだが>>169、主をここに独り置き去りにして忘れ物を届けに行っていいのだろうか。
 ダレンは暫し逡巡して]
(180) 2021/04/19(Mon) 20:21:26

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  ……やめておこう。
  本宅のそばなら巡回の兵がいるかもしれないからな。
  単独行動は避けたほうがいいだろう。

  一番近い国軍の駐在所はどこだろうか……、
  そこに預けてこの辺りに向かった軍服の男と言えば
  ある程度伝わるんじゃないだろうかな。


[一番に優先しなければならないのは主の安全である。
 考えるまでもないことを考えてしまったことに自己嫌悪を抱きつつ、来た道を後戻りすることにした]


  帰ろう。
  わざわざ危険を冒すことはない。


[名を呼んで誰かに聞き咎められたらと思うと、主の名を呼ぶことすら今は躊躇った]*
(181) 2021/04/19(Mon) 20:21:47

【人】 第11皇子 ハールーン


 駐在所なら多分、市場と市街地の境目にあると思う。
 南側の……ちょうどさっきのお店からもう少し下った辺りだったかな……

 (記憶が正しければ、そう。ああ、それってもう完全に存在を把握されてないかな……? こうも間が抜けていて、ホントよく帰って来れたよね俺……!)


[『危険を冒すことはない』>>181と言ってくれたけど、そもそも論、この国に帰ってきている事自体が矛盾している行動なのだ。間が抜けていたからこそ、帰ってきてしまったのか。]

                
.
(182) 2021/04/19(Mon) 20:52:17

【人】 第11皇子 ハールーン


[そうして駐在所を見つけられたならば、帰路に着くだろうか。市場の裏手にある住宅街の人通りの無い路地がこの時間、一番帰りやすい場所であると思う。

あの皇子にも、その周辺にも見られない事を祈って。]
                
.
(183) 2021/04/19(Mon) 20:56:58

【人】 第11皇子 ハールーン


どうして帰ってきてしまったんだろうか。

自分は何がしたいんだろう。

ここで、何ができるんだろう──?
*
(184) 2021/04/19(Mon) 20:58:48

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 個々を軽んじるつもりはなかったが、何処かただ流れるものを見送るに似た平坦さが透けたかもしれない>>172

 偉くも何もなく、年寄りが威張ってるだけの国だよと、出会った頃にダンテに話したような記憶がある。生国のことは聞かれた分は話したが、楽しくもない話だよと常に前置いた為、此方を慮るばかりの彼があまり深くを問う事はなかったのかもしれない。
 その癖、彼の故郷や、幼い頃より居たという修道院の話は聞きたがった。彼の綴る言葉と同様、その記憶の情景は美しく思え、またそれが今の彼をつくりあげたと思えば一層の愛しみが増す。]

 自宅か、せめて宿に持ち帰るならいいけど、流石に。

[ 此処は旅先の見知らぬ土地で、況や治安においても警句が出ている。飲めない訳ではないと言外に漏れている。]
(185) 2021/04/19(Mon) 21:12:49

【人】 宵闇 ヴェレス

 僕だって好きで隠している訳じゃないよ。それに、ボトル3本は流石に胃に入らない。

[ 完全に戯れだ。酒精ではなく量の為だと言った。3本くらいなら執筆の傍らに栓を開け、気付けば明け方空瓶が並んでいるのに気付いた事があったかもしれない。

 そのうち、と勝負を順延する言葉に周囲から野次も飛んだが、その手の煽りに乗らない程度の節度はふたりとも弁えている。
 とは言っても、2杯、3杯を重ねた頃は窘め、ダンテを伺うような目配せをしたバーテンダーが、4杯、5杯と顔色を変えず呑みつける二十歳そこそこに見える娘にやがて諸手を上げ、先に野次を飛ばした酔客は終いにダンテに肩入れをする始末。]

 君はすぐ僕が水と酒の区別がつかないような言い方をする。

[ 礼と共に店を出、僅かに火照りを感じるような頬を運河からの風に晒し、火酒の素直な感想を口にするとダンテが驚いたような素振りを見せるからねめつけた。

 口噤んだまま許可なく腕を捉えても、彼は咎めることなく帰ろう、と優しく促す。

 それが旅先であっても自家であっても、こうして同じ塒に帰る夜道が好きだと言うことを、彼は知っているだろうか。]
(186) 2021/04/19(Mon) 21:16:08

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 留守の間に部屋は整えられており>>0:179、午睡で横になった寝台のシーツも皺ひとつなく張り直されている。大半の灯りが落ちた街並みを窓から見下ろすと、王宮の周辺だけが煌々と輝く様が見える。夜通しあの灯火は保たれるのだろうか。]

 近くで見てみたいな。

[ 窓際で呟くと欠伸をした。本来なら人種の昼日中に近いような時間帯だが、朝からの一連は酷く長い一日だったようにも思え、慣れない陽射しや身体の変化は疲れを澱の様に溜まらせて眠気を誘う。

 外出用の衣服は揃えても流石に寝間着まで買い求めておらず、荷から引き出した夜着は一回り大きい。その場で無造作に着替えようとし、咎められたか己が気がついたのが早かったのか、兎に角黙って浴室に向かい眠る支度を整えた。

 その合間にダンテが眠ってしまって居たなら、本を一冊片手に広い寝台の片端へと潜り込む。夜の眠りは浅く、恐らく明け方前の一番闇の深い時間に目を覚ます。]**
(187) 2021/04/19(Mon) 21:17:47

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  じゃあ、そこまで戻ってみよう。


>>182主に言われた通り、市場との境目まで戻ると駐在所があった。
 「ここから皇子たちの宮殿の方角に向かった軍服姿の男が公園に忘れていった」と申し出たところ、落とし主が傭兵団ココウの者だとは伝わったようだ。>>L0
 あとは駐在所の兵が官舎の受付まで瓶を届けてくれるだろう。
 駐在所で、名は名乗らなかった]
(188) 2021/04/19(Mon) 21:18:47

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[その後は人目を避け、主に魔法具を使ってもらって帰宅することになった。>>183

 だが、主が悩んでいる様子なのが気にかかって]


  ハールーン殿、大丈夫かい……?
  いろいろあったから気疲れしたか?


[心配しながら、買ってきた食材をしまうのを手伝った。
 その後は家の中で布製品を探してみるかもしれない>>26]*
(189) 2021/04/19(Mon) 21:19:11
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。
(a10) 2021/04/19(Mon) 21:20:43

 君のせいじゃないだろう?

[ 国に足留められたのは不可抗力であるし、宿を探すのもその後の買物も自分の為に必要なものだ。夜の食事は楽しかった。なにひとつダンテに振り回されたものなどない。

 彼はまだ酔いが残っているのだろうか。掠れた声で傍で眠ってくれるかと言った。だから腕の届く場所より近くに寄り添う。
 大人ならば三人はゆうに眠れそうな寝台で、傍にと言ったのはダンテなのだからと腕の中へと潜り込む。

 沈黙は落ち、その唇が何かを言いたげに震えたなら、黙ったままに音が発されるのを待った。夜は思うより長いことを知っているので、彼の鼓動の音を聞いていればきっといつまでも待てる。]**

【人】 仕立て屋 アルフレド

 ― 裏庭 ―

[去り行く客>>177には明日と聞いたが、実際は1週間くらいは待つ。彼に仮に面倒ごとが発生した時のための気配りのつもりだ。]

 さて、めしにすっかねぇ。

[カウンターの奥の扉さらに向こうで、あちらこちらに切れ込みを入れ油につけた生肉の串と、市場で買って適当に盛り付けたサラダとコンソメのようなスープを持って裏庭に出る。]
(190) 2021/04/19(Mon) 22:52:08

【人】 仕立て屋 アルフレド

[裏庭の壁際、魔法を使ったトレーの上に枯れ木を置いて火をつけ、その上に露店商が使う網を置く。その上に、生肉とスープの鍋を置いた。]

(何の肉か知らないが、この肉は適度に焼けばうまいのは知っている。だが火の通りがあまりに悪くて、一口大の角切りでも芯まで焼いちまうと俺が食えるものじゃねえ。ただ、強いあごをもった獣人とかには噛み応えがあって人気ってきいた。

だから俺が食うにはスライスするか火を通りやすくすればいい。ついでに淡白な味付けを適当に盛っちまえばいい。)

[適当なタイミングでひっくり返しながら、自分の好みの焼き加減まで焼いていく。]
(191) 2021/04/19(Mon) 22:52:28

【人】 仕立て屋 アルフレド

[瞳の奥に炎を揺らめかせて、あったまったスープを飲む。火の上、壁に止めている2メートルくらいに広げている厚めだがただの布が煙を一瞬だけ貯めながら霧散させる。

以前、煙をまっすぐ上げると火の手が上がったー!と火事と間違えられたことがあったため、その対抗措置。その時は危うく放火犯にされかけた。]

 (…よし)

[火を見ると思い出す、昔のことを振り返りながら、焼けた串を離し、スープを軽くかけて皿にのせた。]**
(192) 2021/04/19(Mon) 22:53:32

【人】 第11皇子 ハールーン


[食材は、床下にしまう。室内でも良いけれど、乳母がそうしていたからそれに倣って。
見た目より中身が詰まってた食材たちを収納していく。ここはさすが魔法の国というか。ただの紙袋一枚にも丁寧に『容量底上げの印』が底に押してあった。一番イージーな魔法だ。

手伝ってくれてるダレンはそれに気づいたかな。床下も所狭しとなってきた頃、>>189と声をかけられた。]


 ──ううん、疲れて……ないよ。
 久々に楽しかった!


 (本心だ。疲れては無い。辟易としてるけど)

[やすやすと兄に捕まって、諭された話を思い出す。
──家族。子を成す。どれもとても遠く思える。]

                
.
(193) 2021/04/19(Mon) 23:04:28

【人】 第11皇子 ハールーン


頭の片隅に居座っている『どうして戻ってきた』という兄の言葉。

尤もだと、身に沁みてしまった。
(194) 2021/04/19(Mon) 23:11:59

【人】 第11皇子 ハールーン


どうして帰ってきてしまったのか、考えを巡らせれば、出るはずの答え>>0:66は、

『祖国を見てもらいたかったから>>0:12

でもそれなら従者じゃなくても良かったよね

むしろ従者じゃいけなかったでしょ……
従者に選んだのは、どうして?



そうだよ、俺は『逃げ回るだけの自分じゃなくて、もっと別の自分になりたい』そう言った。

だから『それまで一緒にいて欲しい』って、そう言った。

『なるべく早く、独り立ちするから』 

それまで『家族』でいて欲しいんだ。


それまで?

それまで。

独り立ちって何?

料理で、みんなを笑顔にさせること。
それが俺のしたいことで、その隣に、ダレンにいて欲しくて……

それじゃあ"それまで"って、いつまでなの?


──ねぇ、ますます、ここに帰ってきた意味は無いね。
(195) 2021/04/19(Mon) 23:16:26

【人】 第11皇子 ハールーン


 
 ……家族って、難しいんだね。


[自分が何に迷ってるかわからない。目の前の人に何を求めているのか、それは深く考えるほど、家族が難しい事に拍車がかかるだけのようで。

そんな事を本人に言っても困らせるだけな気がした。
>>10のような考えが、普通なんだろう。
なのに自分はとうしてそれに素直に頷けないんだろう]*

                
.
(196) 2021/04/19(Mon) 23:22:06

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[買い物の荷物を渡されたとき、見た目より重い気がしたのは気のせいではなかったようだ。>>193
 開けてみると、どこにそんなに入っていたのかと思うような量が出てきた。

 それを床下にしまうのを手伝っている途中、袋に押された印がダレンの目に止まった。

 何か魔法がかけられていたらしいと察してから、この量にしては軽かったことにも気付く。

 ダレンは魔法に馴染みがないからこそ、こんなふうに誰でも恩恵を受けられる形で普及しているのは素晴らしいことだと思った]
(197) 2021/04/19(Mon) 23:36:22

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>193楽しかったと言う主は、しかし悩んでいるようだった。
 暫し思い悩んだ末に出てきた言葉>>196に、ダレンも視線を落とした]


  ……赤の他人に「家族になってほしい」と言うのは、
  大抵は生涯の伴侶となってほしいという意味だと思う。

  けれど、この国でそれは……
  私たちの場合は、無理だからな。


[無理だし、それ以外の道がないとはダレンは思っていない。
 それはダレンにとって主はあくまで主であり、主でないなら友人という認識をしているからなのだろう。
 これから先どうなるかは未知数とはいえ、少なくとも今すぐは、その認識から変わることはなさそうだ。

 だが、主がダレンに思っていることはもう少し性質の違うものでありそうで、それをなんと表現するのがよいか、ダレンには掴めていなかった]
(198) 2021/04/19(Mon) 23:36:45

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  ……寝室はどこだったっけ。
  ベッドメイクはまだしていなかったよな。


[家の中の布製品を探すことにも興味はあったが、寝床を整えてからにしようと思い立つ。
 外出前に主が洗っていたシーツは>>0:8、もう乾いているだろうか]**
(199) 2021/04/19(Mon) 23:37:09

【人】 祓魔師 ダンテ

[ >>185ヴィの身の上については断片的にしか知らなかった。年寄りが威張っているだけど聞けば、ヴィがそう言うくらいだから相当な長命なんだろう。
 彼らからは当然としても、自分たち一般的な寿命の人種からすれば、遥か長くを生きられるというのは憧憬となりえるし、姿形もある理由で見目麗しいなら貴種として扱われているのは想像できる気がする。

 興味は尽きないのだが、彼が自ら話したがるのでなければ自分は聞く事を控えていただろうから、未知のことばかりだ。

 逆に自分のことはありふれていて面白いことなんて何もないというのに、彼が聞きたがるならすぐに答えた。自分も詩を書いたりしているから出たがりな所はあるのだろう。

 それをまるで何か大切な物のようにヴィは聞いてくれるから、今の自分になったこれまでがどれも意味のあるもののような気がして満たされるような気持ちになる。*]
(200) 2021/04/20(Tue) 0:17:53

【人】 祓魔師 ダンテ



 お土産に買って行こうか。これは僕も気に入ったし。

[ >>185自宅か宿ならと言うから言外に生でも行けると言っているような物だった。美味しく飲むにこしたことはないから、無理をしない飲み方を彼はするのだろうけど。]


 む、僕がすごく弱いみたいだけど比較がおかしいだけだからね。何度か夜更かしに付き合おうとしたんだけど無理なんだよなあ。

 というか、その理由は思いつかなかった。

[ >>186完全にからかわれている。バーテンダーや隣に座っている常連なのだろう客もやり取りが聞こえているのか、口角が上がっているように思う。
 ボトル3本たしかにこれらと同じ量の水なら飲めるわけがないのだから、酒でも同じことだ。というか量以外は問題なさそうで溜息をついてしまう。

 最初は情けない彼氏(!)だなと揶揄されていたのだが、ヴィの淡々とした飲みっぷりに大丈夫ですか?という視線を向けられたりしつつも、言っていることが概ね真実だと理解されたようだ。*]
(201) 2021/04/20(Tue) 0:18:57

【人】 祓魔師 ダンテ



 味わっているとは思っているよ

[ 水で良いのなら水を飲めばいいのだし、きっと酒の味が好きなんだと思っている。ただ酔わないだけで。いや、自分が知らなかっただけだと今夜知った。]

 こんな感じなら酔っててくれると嬉しいけど

[ 帰り道に断りもなしに、手を添えてくれたからきっとヴィの申告どおりなのだろう。*]
(202) 2021/04/20(Tue) 0:19:55

[ 自分があまりにヴィの事を貴重品のように扱うから、ヴィがその事を距離だと考えていることに気づけていない。自分もおそれているだけだ、厭わしいものと思われたくない。

 本当なら抱きしめてしまいたいし、触れてしまいたい。物欲しげにしながら許されはしないかと様子を伺っている浅ましさだ。*]

【人】 祓魔師 ダンテ


 明日の早い時間にでかけてみよう

[ >>187宿につき、ヴィが窓辺から宮殿を眺めて近くで見てみたいというから同意を返した。

 ヴィが眠そうにしている事に少し驚いたあと、日中の出来事を思えば当然だなと思い至る。それから自分の目の前で、寝巻きに着替えようとするから少し慌ててしまった。

 自分の動揺を見てヴィも察したのか浴室へと向かう。それから戻ってきたときには片方の肩がはだけそうなくらい大きめの寝巻きを着ていて、人の気も知らないでと、今回何度考えた事だろう。**]
(203) 2021/04/20(Tue) 0:21:05


 そうなんだけど、いつもどおりに連れ回してしまったから。無理してなかった?
 まあ、今更なんだけど、寝る準備をしてきて、早く休もう。

[ 身体の変化が疲れる事に理解が及んでいたならもう少し労われたかもしれない。今更と言葉どおり反省しても無駄な問答になるからベッドに早くと招くような事をして

 自分は普通に眠る時間で、酒も入っていたから待ちながらも少しうつらうつらとしていただろうか。]

 猫みたいだね

[ ベッドの端に微かに振動がして、その後自分のそばにヴィが移動してくるのがわかった。掛け物を浮かしてヴィが入りやすい様にしていたなら腕の中に寄りそう位置まで来てくれて胸が詰まりそうな思いがする。

 そばで眠ってくれる?と自分が言った通りにしてくれたのだろう。]

[ 灯りを落とした室内は、窓から差し込む月明かりで青白く見える。自分のすぐそばに最愛の人が子猫みたいにそばにいて、腕に伝わる重みをもう一方の腕で閉じ込めてしまいたくなる。]

 あの日のことがまだ、夢みたいに思えていて

[ 先送りにしていた言葉を考え考え口にするから酷くゆっくりになる。あの日と言うだけでヴィに伝わるかどうかもわからないのに。]

 あれは、本当のことだったって
 君にまた

[ これきりなんて嫌だと、あの時も懇願したのだったか。何度も何度も確認してしまうのは、ヴィに責任を預けるような卑怯さのような気もしてくる。]



 だめだな
 僕は君が好きなんだ

[ 触れても良いかと許可を取ろうとして、結局出てきたのはそんな言葉だった。]

 君に触れたいっていつも思ってる
 君は?

 僕を好きだと思ってくれる?

[ 掠め取るようにして、以前のような幸運が舞い降りてきて、施しでも貰えれば良いなんてずるいことばかり考えていた。

 ヴィの気持ちを何も確認しないままだった。怖くて。 
 そっと寄り添ってくれて、手を伸ばせばそれを取ってくれる。ヴィのその気持ちを自分は何と思って受け取っていたのか。

 好意だと思っては図々しいような気がしていた。あまりに勿体無いことだと。だけど、逆ではないか?

 これが特別なものでなくて何なのだろう。
 自分だけが受け取れる貴重なものではないか?
 そうだったら良い。確認させてほしい。

 寄り添っている分きっと自分の鼓動はヴィに筒抜けだろう。ただでさえ五感が優れている彼なのだから。。**]

【人】 中隊長 アーサー



         ―― Dragon Variation ――
     
堅牢たる布陣に挑む勇者一行の顔ぶれとは


 
(204) 2021/04/20(Tue) 4:22:16

【人】 中隊長 アーサー



 [任務を終えての帰路。
  副官が何度か愚痴を零していた気がするが、
  軽くいなして其方も帰路へを着かせた。

  天を仰げば昼間の大河に劣らぬ程の量の星が
  漆黒と花紺青とで染められた天蓋に
  惜しげも無く飾られている。

  この国の星空は美しい、と
  いつになっても思えた。


   ―― バルドゥイン卿は本当に強かな方だな。

     昨日任務を言い渡してきた
     老獪の顔を思い浮かべては、笑う。
     自身の所属する古い機関を解体し、
     新たに自身の名の下に新機関を創ろうとは。

     その使命の下、
     中隊長すら小間使いに遣うのだから
     彼の副官が文句を言うのも仕方は無い。]

 
(205) 2021/04/20(Tue) 4:22:42

【人】 中隊長 アーサー



 [此方としては国の中に
  新たに組織を組む参考になったし、
  何より卿との関係を築けたのだから
  仲介の雑務だろうが荒事の討ち入りだろうが
  喜んで引き受けた所なんだがな。


  余程奴に好かれているのだろう、と
  副官の顔を思い浮かべてまた笑ってやった。

  その内長い休暇でも与えてやろうか。
  …逆の意味に取るかも知れんが。]

 
(206) 2021/04/20(Tue) 4:24:02

【人】 中隊長 アーサー



 [今この国は混乱している。
 
  王が死んで暫くは建つと云うのに、
  未だに新たな王は生まれず軍も政事も
  整頓為されない儘、新旧入り混じる組織が
  席を奪い合い国の中心で渦を巻かせているのだから、
  なんと最早滑稽とも言えように。

  この状態で他国から
  侵略でもされたどうすると云うのか。

  
憂うより楽しみが勝るのは否定できないが、

  明らかに内外から隙だらけの現状には
  嘆息の一つも零さずにはいられない。

  どうなろうが知らないが、]

 
(207) 2021/04/20(Tue) 4:24:54


 [どうしてやろうかと考えるのが
  酷く楽しくて仕方が無い。
  
  無数のチェス盤が
  定跡ばかりで置かれていて、
       決めた手を返すだけで欲しい物が
        簡単に手に入る状態なのだから、と。]

 

【人】 中隊長 アーサー



 [どうにか悪くない一手を執りたい物だ、と
  口許に親指を添え思案する。

  さて、この国の未来はどう転ぶのだろうか。
  何かの兆しは見えるだろうかと
  再び空を見上ぐり、目にした
  星の色は
  
  白か
          

                   
か ]

 
(208) 2021/04/20(Tue) 4:26:02


          


 

【人】 中隊長 アーサー



           ―― Ba4# ――
      
稚児なれば加護のミルクのみ与えん


              **
 
(209) 2021/04/20(Tue) 4:28:24

【人】 中隊長 アーサー



         ―― King's Gambit ――
       
晒された王の首に喰い付く獣に

         
脳があると云うのか


 
(210) 2021/04/20(Tue) 4:56:41

【人】 中隊長 アーサー



 [かの日から二日後(>>144)、
  王宮に近接する国の上層や貴族が暮らす住宅街。

  早朝を少し過ぎた頃、
  少々眠たげな目元をさせ住宅の影を歩く。
  実の所朝は其処まで得意では無いのだが、
  この時間の陽射しが陽の出る間が
  一番歩き易いので仕方無く。


  向かうのは市場を挟んで反対側の官舎。>>0:26

  あの日に聞いた話の返答を渡しに
  足を運ぼうなんて、中々甲斐甲斐しいのではないか?
  などと独り自惚れながら歩を進めていた。]

 
(211) 2021/04/20(Tue) 4:56:57

【人】 中隊長 アーサー



 [背後から何者かがつけている気配には、
  果たして気付けていたか、否か。]*

 
(212) 2021/04/20(Tue) 4:57:11
中隊長 アーサーは、メモを貼った。
(a11) 2021/04/20(Tue) 4:58:38

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 官舎内:夜間 -

[目が覚めた時には日付を超えていたことに驚きを隠せなかった。そんな不摂生な生活は、この国に来る前すらやらかしたこともない。頭痛は取れていたのにベッドの上で頭を抱えてしまい、それもまた、看病に来てくれたハルマに見つかり、もういっそ明日一日休んでいろと釘を刺されてしまう羽目になる。

倒れた原因が飲酒だったという事実は闇に葬られた。しかし、窃盗犯の報告については滞りなく行われたし、報告書も明け方までには作ることが出来た。公園にいた通行人が証拠品を届けてくれた為だ。>>188 

総合的に見れば、あまりにも自分に都合のいい展開だ。
おまけに翌日の休暇つき。]
(213) 2021/04/20(Tue) 5:55:54

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇 -

[…突然言い渡されても、何も思いつくわけでもない。
溜まっていた細かい作業をするかと受付に寄ったら、チドリに叱られてしまう。『ハルマさんに出禁にしとけって言われてるんスよ!』だなんて、やること全てが見透かされているような言われ方をしてしまった。

おとなしく引き返し、自室に腰掛ける。
ふと横に流した視線の先。ベッドサイドテーブルに本が積まれている事を思い出した。

これを読んで時間を潰す事くらいしか、思いつかない。
歴史書に関してはだいたい今まで読んだものと同じようなものが書いてあったし、戦術書――は、あまり読む気にはなれなかった。

児童書に流れるように手が伸びてしまう。
母国やこの国の言語ではないから、多少の時間は潰せるはずだろう。自室にもともとある本棚から辞書も取り出して机に向かった。]
(214) 2021/04/20(Tue) 5:56:03

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[顔を上げた時には、登っていた筈の陽が再び落ちていた。
食事にも手を付けず、部屋に籠もりっきりだったこともあって再び心配されてしまう。よほど疲れていた、と判断をくだされていたようだ。

甲斐甲斐しく世話を焼くような同僚がいなくて助かった。――ネネあたりなら飲み物のひとつ持ってきてもおかしくないが、どうやら彼女も今日はどこかに出ているようだった。
勤務表を見る限り、仕事の要件ではなかったようだが。

軽い食事を済ませて、身体を洗い再び部屋へ戻る。
訳を綴り続けた手書きの紙束をベッドサイドに起き、寝転がって少しずつ手にとり読みすすめる。

久しぶりに、自分の気持以外の中にのめり込めた気がした。]
(215) 2021/04/20(Tue) 5:56:11

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇の翌日 -

[体調はすっかり戻っている(そもそも不調ではない)ので、大丈夫だという旨を伝えて、チドリに依頼表を出してもらう。
空いている隊員の任務を振り分け、自身にも見合う任務を見定めた。交易船へ荷物を運ぶ際の護衛任務が妥当だろうか。
一人が荷物運びを手伝う傍ら、もう一人護衛専門をつける、という形を取るのが良いだろう。]

 ネネは帰還しているか?
 彼女と共に此方に向かおうと考えているのだが。

 『え?ネネさん…は、任務に出られたのでは?』

 ………?私はまだ何も、…?

[ふ、とした違和感を覚える。
任務命令は基本的に自分の許可を得てから行うものだ。なければ自主的に見回りに行くというのはあるが、それでも流石に誰かに報告してからというのが普通の話。

しかし事務のチドリに伝えていないとなると。
勝手に外に出た、ということになる。]
(216) 2021/04/20(Tue) 5:56:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……誰か昨日ネネを見たか?

 『いえ…アタシも夕方出ていったのを見たっきりっすね』

 ……、…。
 すまない。此方は誰か空いている奴二人に回せ。
 私はネネを探してくる。

[胸騒ぎがした。こんなご時世だ。
『巻き込まれる側』にならない可能性なんてあるはずもないのだ。外套を着込んで剣を取り、急ぎ足で官舎を出た。]*
(217) 2021/04/20(Tue) 5:56:38
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a12) 2021/04/20(Tue) 6:46:29

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 自宅か宿か、これほど強い酒をそのままに味わうなら気兼ねなく寛げる場所がいいと言ったが、本当に持ち帰る土産という発想が抜けていたから、あ、と声が出た後くしゃくしゃと笑った。

 封の切られていないアラックの瓶を貰い受け、化粧箱に入れて貰う。服であるやら化粧品であるやら、嵩張る荷物をダンテに任せていたから、これは僕が持つよと片手に抱え、空いた腕を彼の腕へと絡ませる。

 酔ってないよ、と拗ねたように呟いて帰路を辿る。]*
(218) 2021/04/20(Tue) 7:24:02

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 部屋に帰り窓から王宮方向を眺めていると、明日の朝に向かってみようと彼から同意が返る。]

 起きられるかな。

[ 自分は部屋に残した白ワインを酔い醒ましの水代わりにし、彼に氷水はどう? と伺った。

 起きられないのはどちらかとは言わない。陽が上がってしまえば自分がぐずつきそうだし、夜明けぎりぎりの時間では彼の眠りが足りないかもしれない。]

 せめてもう少しだけでも陽射しが弱ければいいのに。
 ダンテは行きたいところはある?

[ 職人の店を気にしていたようだからそこか>>158。同じ寝台に潜り込むと、存外近い他人の体温は一層眠気を誘う。どちらかが眠りに落ちる前に、答えは聞けたかどうか。]*
(219) 2021/04/20(Tue) 7:32:18
 昼間少し寝たから。

[ 日中活動できない訳ではないが、直接陽の当たるのはどうしても不得手で、朝方の早い時刻、もしくは夕方からの活動になりがちだ。
 旅行先なら一番活動しやすいだろう時間に、同行者の動きを制限してしまう事に申し訳なさがある。

 だからこそ彼も最初の旅行は、陽の短い季節に雪国へ行こうと誘ってくれたのだろう。旅の最中に、何がきっかけだったか海の話になった。北方の鈍色の海。物語にあるような青い海を見たことがないと言えば、次はそれを見に行こうと彼は言った。]

 明け方起きられたら、お城に行って、それから何処かの店で朝食にしよう。
 それから、もし僕が眠るようなら、ダンテは何処か見て回って貰ってもいいし……。

[ 寝台に膝で乗り上げると深く沈み、ほんの微かにだけ撥条が軋む音がした。ダンテが掛け布を開いて自分を招く素振りだが、既に眠そうで聴こえているかわからない。
 今日一日の様子では、外を出歩くに危険がある程の殺伐とした世情でないようではあるが、引き続いて明日もそうであるかはわからない。彼を一人にすること、語尾は言い淀む。

 寝台の軋みは体重を乗せた最初のひとつきり、後は音もなくシーツを渡って寄り添い腕に収まると、猫みたいだね、と彼が言った。起きている。

 月明かりが思いがけぬほど冴え冴えと、部屋の中の陰を明瞭にする。
 規則正しい筈の心音が時折跳ねるように響き、浅い長い呼吸の音が、隣の人が、横たわって暫くの後もまだ眠らずにいることを伝える。]

 




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