【人】 会社員 レイラ― 幕間:泡沫の話 ― [あの頃。 ピュアマーメイドは人気アイドルへの階段を駆け上がった。 歌番組やバラエティには引っ張りだこで、 ライブチケットはすぐに完売。 バンバンCMなんかでも曲が流れて。 過密なスケジュールの中で私生活も食生活も制限されて、 毎日が飛ぶように過ぎて、 同い年の友達がしてるようなことは碌に何にもできなかったけど。 それでも楽しい、と思っていた。 あと、熱心な――少し粘着なファンも増えた。 好きな服を着てただけで「なんかちょっとイメージ違うな。 ローレライにはこっちの方が似合うと思う」って言われたり。 SNSの更新タイミングを逐一チェックして、 「いつもの時間に更新なかったよね?何してたの?」って指摘されたり。 でもまあ、仕事だからね。 ニコニコ笑って、愛想を振りまいて。 そうやって日々を過ごしていた。] (67) 2023/03/07(Tue) 12:03:15 |
【人】 会社員 レイラ[その人は、友達に誘われて 遊びに行ったグループの中の一人だった。 顔が好みで、気が合って、イイな、って思って。 なんだか目が合うだけで浮かれた気持ちになって。 淡い恋――だったんだと思う。 でも、あんまり自分から告白しようとか、 実らせようとか、そんな気はなかったんだ。 だって私、アイドルだからさ。 たまに一緒に遊んで、話して。 忙しい時間の隙間を縫って、学校帰りに街で遊ぶような、 デートとも言えないようなやり取りをして。 本当に、あの時の私はそれだけで満足だったんだ。] (69) 2023/03/07(Tue) 12:06:40 |
【人】 会社員 レイラ[ちゃんと気を付けてたつもりだった。 でも、きっと甘かったんだろうな。 まさかファンに待ち伏せされてたなんて思わなかった。 一緒に居た彼を見て驚いたのか そのファンはすぐに逃げて、大事にはならなかったけど。 その後もしつこく嫌がらせのメールが届いたりしてた。 色々裏で手が回って特定されて、 程なくして捕まったらしいけど。 別に何かをされたわけじゃない。 マスコミに騒がれたってわけじゃない。 たぶんこの業界ではよくあるような、些細な話。 ――でも。] (71) 2023/03/07(Tue) 12:07:59 |
【人】 会社員 レイラ「俺の知ってるローレライじゃない」「裏切られた」 「誤解を生むような行動するのはプロ失格」 「俺たちが貢いだ金で男と遊んでたのかよ、騙しやがって!!」 (73) 2023/03/07(Tue) 12:09:32 |
【人】 会社員 レイラ[私、一線は守ってたつもりだった。 別にファンを裏切ってたつもりも、 アイドル活動に手を抜いてたつもりもない。 でも、それじゃダメだったんだ。 真実がどうだとか、そんなの関係なくて。 見せたいものを見せるのがこの仕事。 それ以外は全てノイズだった。 メロウは「そんなの気にしてたらやってけないよ」 ってからっと言ってたけど。 でも、だからそう。 つまり「やっていけなかった」んだろうね。私は。] (76) 2023/03/07(Tue) 12:10:35 |
【人】 会社員 レイラ[じわじわと積もり続けていた違和感。 皆が進学や就職に備える、人生の岐路を前にして。 "ローレライ"は仮初のお姫様だ。 一生、そうして生きるの?私? なんの、誰のために? ―――って、ふと、我に返っちゃったんだよね。] (77) 2023/03/07(Tue) 12:12:02 |
【人】 会社員 レイラ[童話の中の人魚は、 王子を殺せず海に身を投げて泡になる。 今でも語り継がれる有名な自己犠牲と悲恋の話。 でも、私はそれを選べなかった。 私によく似た、私ではない何かに恋する男の為に 自分のすべてを投げ捨ててまでは尽くせない。 だから、これは人魚姫になれなかったただの女の話。**] (78) 2023/03/07(Tue) 12:14:04 |
【人】 会社員 レイラ― 現在/店→ は〜〜〜…… 疲れた…… [その日の玲羅は疲れた顔で とぼとぼと夜遅い繁華街の中を歩いていた。 飲み会で酔った上司のおじさんに 今度ご飯でも行かない?としつこく絡まれた帰りだからだ。 いや、いいひとなんだよ。 普段は男女問わず部下にも優しいし、 融通も利くいいひとなんだけど。 お酒が入るとちょっとばかし下心が明け透けになるのである。 セクハラアルハラだと何かと過敏に叫ばれる昨今ではありますが、 玲羅は別段彼を糾弾する気にもならない。 だって人類は下心があるからうまく回っているのである。 勿論行き過ぎはよくないけど、まあある程度はお互い様でしょ。 これは玲羅の持論である。] (93) 2023/03/07(Tue) 14:28:18 |
【人】 会社員 レイラ[片手でスマホを持ってアプリを開いた。 大丈夫だった〜?と先輩からの心配。 友達からのって次休みいつ?って連絡。 それらを流し見て、書きかけの文章が目に留まる。] 「友達から手作りアクセサリー教室の招待券貰ったんだけど、よかったら一緒に行ってみない?」 [最近新しく追加された連絡先宛に打ちかけて 送信ボタンが押されていない文章は 結局下書きに保存されたまま。] (94) 2023/03/07(Tue) 14:32:19 |
【人】 会社員 レイラ……はあ。 [これを送って、別段悪い顔をされることも ないんじゃないかなあとは思う。 6.7割くらいでいいよって返ってきそうな気はする。 あの無邪気な笑顔で。 でも、何となく送るのを躊躇ってしまったのは――……] (95) 2023/03/07(Tue) 14:43:53 |
【人】 会社員 レイラ(あー……なんか……酔ってんのかなー……) [疲れているからだろうか。どことなくネガティブなのは。 スマホをしまい、とりとめなく考えながらぼんやり歩き。 うさぎ穴にたどり着いたのは、 帰ってきたオレンジうさぎを出迎える人々の波からは 多分少し遅れてから。 こんばんはあ〜と店内に声をかけ、 カウンター席の隅っこに腰かけて 取りあえずサービスのお茶を貰おうかな。**] (103) 2023/03/07(Tue) 15:41:47 |
【人】 会社員 レイラ(―――…… こくはく、……) [ずしり、と胃が重くなる心地がした。 話の続きを聞きたいような。聞きたくないような。 相反する気持ちの中で動けずにいて。] (240) 2023/03/07(Tue) 22:03:06 |
【人】 会社員 レイラあの……すみません… ありがとうございます…… [申し訳なさそうに遠藤に礼を言い。 温かいお茶をもう一口、二口飲んで。] ……えっと……さっきまで飲んでたので…… さらっと食べられそうもの、お願いできますか? [と、ようやくオーダーを頼もう。**] (247) 2023/03/07(Tue) 22:11:15 |
【人】 会社員 レイラしゃ、シャミさぁぁぁん……! 居てください〜〜〜! [今の玲羅には遠藤が聖母か何かに見えた。 いや実際、今一人になると 思考が果てしなくドツボに嵌っていきそうで 酷く情けない声で縋り。 少し温くなったお茶を煽って ふー、と深く息を吐く。] (270) 2023/03/07(Tue) 23:11:18 |
【人】 会社員 レイラ……って言っても、 何話したら、って感じなんですけど…… なんていうかちょっと、…混乱してて、 [速崎の告白に栗栖がどう答えたのかまでは聞いていない。 何だか聞いてはいけないような気がした。 恋人が欲しいと思ったことがない。 彼がそう語っていたのはついこの間の話。 恋人欲しくないから、と断った? それとも満更でもなくて受け入れた? そもそもゲイザーさんと栗栖くんって、 どれくらい親しいんだっけ…… 何を考えた所で、すべては憶測でしかなくて。] (271) 2023/03/07(Tue) 23:13:09 |
【人】 会社員 レイラ[ぐるぐると言葉を探している間に 鶏スープのいい匂いがしてきた。>>267 食欲なんて大してないと思っていたのに こうして匂いを嗅ぐとお腹が減る気がするから不思議だ。 さほど経たずして運ばれてきたにゅうめんに、 ぱ、と少し表情を明るくした。] わ、美味しそう…! は、はい。じゃあここで…… [ご飯が出来るまで、という話だったが甘えてしまおう。 器を受け取り、箸を取ろうとして。 何やら不思議な挙動をしている遠藤に目を瞬かせた後 ぷっと思わず吹き出してしまう。] あははは。 でも汚しちゃったら悪いので、 お食事頂いたあとにふかふかします。 [外見はカッコイイ印象を与える遠藤と うさぎのぬいぐるみの組み合わせが 何だか妙に和んで、おかしくて。] (272) 2023/03/07(Tue) 23:18:18 |
【人】 会社員 レイラ[ぽつ、と口にする。 村を焼いたのかと物議を醸し出した、 いつかの話の答え合わせ。] 敵じゃないって、シャミさん言いましたよね。 味方になった方が強いって。 あれ聞いて、確かになって思ったんです。 張り合うんじゃなくて、一緒に楽しむ気持ち。 きっとすごく大事なことだなって。 [目鱗だった。それは違いない。 きっと、相手と長く付き合っていきたいのなら、 その気持ちは忘れてはいけないものだろう。] (343) 2023/03/08(Wed) 8:35:02 |
【人】 会社員 レイラ...でもね。 冷静にこうも思ったんです。 いくら同じものを好きになったところで、 向こうが私を好きになってくれるかどうかは、 また別の話だな、って。 (344) 2023/03/08(Wed) 8:37:00 |
【人】 会社員 レイラ...愛されたい、なんて。 一方的に押し付けても 上手くいかないこと、知ってるから...。 [だから、長期戦でいくから、なんて言った。 あの時はそれができると思っていた。 高校生の頃の恋だって、見ているだけで満足だったのだから。 のんびり成り行き任せで育んでいけばいいと。] ......でも、 [それはきっと、油断だったのだ。 目の前で他の誰かと幸せになる可能性を突きつけられて、 今、ーーー苦しい。] (346) 2023/03/08(Wed) 8:45:41 |
【人】 会社員 レイラ特別になりたい。私のこと見てほしい。 ...他の人に取られたく、ない。 そんな気持ちばっかり膨らむのに。 行き場がなくて。 ...どうすればいいのか、わかんない... [焦燥と、後悔と、不安。 そんなものばかりがぐるぐる巡って、 ぽた、と膝に涙が落ちた。**] (347) 2023/03/08(Wed) 8:50:14 |
【人】 会社員 レイラうん、…………。 [愛されたいって伝えること。 それが押しつけかどうかはきっと時と場合による。 抱くだけで迷惑になる気持ちだって世の中には多分ある。 でも、当然そうではないことも。 こくりと頷いて、すんと鼻を鳴らした。] 聞かなきゃわかんない。それはその通りで…… 単純にただ怖いだけ、なんです。 相手の気持ちを知って、それが期待してたものじゃなくて、 自分が傷つくことが。 ……でも……… [ひょっとしたらもう何もかも遅いのかもしれない。 伝えた所で受け取って貰えないかもしれないけれど。 でも、私の惹かれた君は。少なくとも。 ]本気の人間に対して不誠実な真似はしない。 ちゃんと向き合いたいのだと、正面から話してくれた、君は。 (401) 2023/03/08(Wed) 19:04:09 |
【人】 会社員 レイラ―――うん、 吐き出したらなんかちょっとすっきりしました。 ……ありがとう、シャミさん。 話聞いて、側に居てくれて。 私が泣いちゃったこと、 皆には内緒にしといてください。 [へへ、とまだ赤い目で 少し気恥ずかしそうに笑む玲羅は きっと来た時よりは幾分か元気そうに見えるはずだ。] (403) 2023/03/08(Wed) 19:10:50 |
【人】 会社員 レイラ……シャミさんも、 愛されたい人に愛されるといいな。 その人って私も知ってる人ですか? あ、言いたくないなら聞かないんですけど。 [彼女がそんな風に想う相手はどんな人だろう。 それが誰かを知ることは、この先叶うだろうか。] あ、そうそう。 忘れないうちにその子ふかふかさせてください。 [と、しっかりぬいぐるみを 要求することも忘れなかっただろう。 この子、シャミさんの私物ですか?とか尋ねたりしつつ。*] (410) 2023/03/08(Wed) 19:19:52 |
【人】 会社員 レイラ「勿論オッケー。 直近だとX日とか△日が空いてるけどいつがいい?」 [と、何日か良さそうな日を提示する。 栗栖が都合の良い日を教えてくれたなら、 じゃあそれで、と告げるはずだ。 お肉あげます。という率直な文章が何だか彼らしくて ふふ、と小さく笑いが零れた。] (419) 2023/03/08(Wed) 19:38:46 |
【人】 会社員 レイラ好かれるもの、ですかあ。 [端的な単語からは意図をすべては読み取れないものの。 想い人がいるのなら、その人好みになりたいって気持ちはわかる。 好きな人の為に努力する姿は微笑ましいものだとも思う。 …でも、何だかその言い方だと。] なんか、今のシャミさんが好かれてない、 みたいに聞こえるじゃないですか? いや言葉のアヤかもしれませんけど… [あ、だから。 「愛してる」ではなくて、「愛されたい」なんだろうか。 少々不思議だった言葉選びが、不意に腑に落ちてしまう。 もし自分が愛されるスタートラインに立てていないと、 彼女がそんな風に思っているのなら。] (479) 2023/03/08(Wed) 23:16:58 |
【人】 会社員 レイラね、シャミさん。 自分の良さをもっと伸ばしたいとか、 自分のダメなとこを変えたいとか。 そういうのならいいんですけど。 人の愛欲しさに自分じゃないものになろうとしちゃだめですよ。 それって結局どっかで無理がきちゃいますし… 今のシャミさんを好きな人に背を向けちゃう。 [パンちゃんを存分にふかふかしつつ 真面目な顔でひとつ忠告じみたお節介を。 見当違いならそれはそれで構わない。 ただふと浮かんだだけだ。] (480) 2023/03/08(Wed) 23:18:58 |
【人】 会社員 レイラえ、そうなんですか!?すごーい!! 手作りなのか〜、お店で売ってるやつかと思った。 お店の皆が料理するとこ見てても思いますけど、 なんだか魔法みたいですよね。 [チエさん…あまりちゃんと話したことはないけれど 確かピンクの店員さん。 こないだピザ持ってきてくれた人だ。 まじまじとパンちゃんを見つめながら感心する。 しばしもふもふと戯れた後。] (481) 2023/03/08(Wed) 23:24:03 |
【人】 会社員 レイラふふ。 はい!次回はがっつり行きますから 期待しといてください! [微笑みながら、ぺこり、と頭を下げて。 幾分か軽くなった足取りで お店を後にしようかな。*] (485) 2023/03/08(Wed) 23:30:33 |
【人】 会社員 レイラ……ふふふふ。 [スペードを持ったうさぎは いつかのシェアを連想させるようなもの。 …わざわざ探したんだろうか。このやり取りの為だけに。 そう思うと往来だと言うのに 自然と顔がにやけてしまい、 思わず口元を手で覆った。] (―――さっきまであんなに苦しかったのに…) [抱えているものは何も解決したわけではない。 でも、こんなの無理だ。無理だよ。 どうしたって浮かれてしまうじゃないか。] (505) 2023/03/08(Wed) 23:53:11 |
【人】 会社員 レイラ「了解」「私も楽しみ!」 [ぽんぽんとメッセージを飛ばし、 手持ちのスタンプの中から 合いそうなものを探して送る。 うさぎが投げキッスと共に、 ハートを飛ばしているスタンプを、君へ。**] (506) 2023/03/08(Wed) 23:54:32 |
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