![]() | 【赤】 高等部 ラピス/* そうですわね〜本来吊りはPL情報で狼側も知らないので、匿名連絡でお迎えが欲しいか確認してからつつきに行きましょうか!本人に素敵な墓落ちプランがあるかもしれませんからね。 それはそれとしてOKを貰ったときのためにFUTURE!!!!!をしますわ! 65 (*13) 2022/05/02(Mon) 22:29:54 |
![]() | 【人】 神経質 フィウクス「…………」 不在の目立つ朝食の場。 いつも通り片隅の席へと着いて、 一度、いつも皆が着く席の方へと視線を遣って。 誰が居るか、或いは誰が居ないかを察すれば、 その後はやはり我関せずといったふうに窓の外を見ていた。 そうでもしなければ、やっていられない。 (12) 2022/05/02(Mon) 22:31:33 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス/* 待てよ………吊られ人間が狼という可能性が排除されてしまうから秘話でやるしかありませんわね!!!?!?!? 盲点でしたわ (*14) 2022/05/02(Mon) 22:32:28 |
![]() | 【赤】 花信風 トット/* はっ 言われてみればそうだ…… そのとおりですわね!では沙汰があり次第という感じということですね 私も未来を見据えるやつをやります フンッ!! 5 (*15) 2022/05/02(Mon) 22:35:11 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「そうでしたか…… ええ、また話をしましょう〜。 いつでも見かけたら声をかけてください。」 「私の病気は――」 不安にさせないために、いや、先ほども言ってしまった。 病気が治らなかった同級生は。 「今も闘病中です。それではまた明日〜」 ギムナジウムに囚われ、治らないままの生徒は アオツキ、その人だった。 /* 個人面談お付合いありがとうございました〜 (-15) 2022/05/02(Mon) 22:36:26 |
![]() | 【赤】 花信風 トット/* 卓じゃ一生出ない数値をここで出すな高校 校歌斉唱 ァ〜〜〜〜〜〜なるほど!?!? オオ 難しい(ろくろ) とりあえずもし迎えに行く事になればこれは……ラピスさんという事で大丈夫でしょうか!! (*16) 2022/05/02(Mon) 22:37:18 |
エルナトは、眉を顰めてお腹をさすってから、席を立ち食堂を後にした。 (a1) 2022/05/02(Mon) 22:37:36 |
![]() | 【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「何も返さなくていい。 返礼も、気遣いも、遠慮も、何も必要ない。 僕が個人的にそうしたいと思っている。君はいつも通りにしていればいい」 変わらない。 「君が一人で抱え込んで良くなるのか?それも否だ。 変わっていないのなら、変えられる方法を見つけるだけだ。見つかっていないからもうないと諦めるには 些か早計だと思うのだがな。 それに―――僕は、自分の病気が治ろうが治るまいがどうだっていい。治れば楽になるだろうが。 躍起になる分を、苦しんでいる者につぎ込みたいと思ってはおかしいか」 根拠はない。何も変わらないかもしれない。 けれど、何かが変わるかもしれない可能性だって捨てられない。 目の前で苦しみを吐き出す人間を見て、放っておけるほど大人ではなく。 「僕が干渉することが嫌だと言うなら、関わってほしくないと思うのなら。 僕に頼むのではなく、自分で行動した方がいい。 よっぽど早く解決するだろうさ」 (-16) 2022/05/02(Mon) 22:46:28 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス/* お迎え担当については異論ありませんの! しかしランダム村では正直システムなど有って無いようなものですけれど誰が狼かのお楽しみを奪ってはなりませんからね………やはり吊り側から自発的なアナウンスが無い場合は噛みだけ実行するのが無難ですわ。 ひとまず以降は吊りに関しては待機ということに致しましょう。 (*17) 2022/05/02(Mon) 22:46:53 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス「……」 かつ、かつ、かつ。 朝食後の会議時間。 今日もまた合図の音を響かせて仲間の訪れを待っている。 『トットくん。 昨日はお疲れさまでした。 クロノちゃん。 調子が悪ければ伝えてくださいね』 教室に入れば、そんな文字があなたたちを迎える。 食堂に居ない生徒が、一人余分に多かった。 それは狼にとっても予測できていなかったこと。 (*18) 2022/05/02(Mon) 22:52:52 |
![]() | 【人】 花信風 トット「……………………。」 皆の様子を何も言わずに眺めていた。 配膳の手伝いにも行こうと思ったが、腕が重たくてやめた。 ヨーグルトをやっと食べきった。 フルーツでも取りに行こうと思って、またやめた。 隣の不安な顔をしている子に話しかけようと思ったけど、やめた。 「んー」 「おれげんきないのでかえるね!!」 声色はいつも通りだ。 ひいふうみい、薬を飲んで席を立つ。 (13) 2022/05/02(Mon) 22:55:20 |
半分の仮面 リアンは、メモを貼った。 ![]() (a2) 2022/05/02(Mon) 22:58:31 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「お〜〜はよ」 朝食後の時間、どこかの話。 トットは貴方の元を訪ねてきた。 右手にやや大きめの紙袋。 食堂では元気がないと言っていた少年は、見るだけであれば平常だ。 ただ昨日と違う点があるとするならば、腕に巻かれた包帯が新しくなっていることか。 (-17) 2022/05/02(Mon) 22:58:55 |
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![]() | 【赤】 童心 クロノ/* ピリソースも合点承知の助!噛みのエルナトくんだけ大人から指定された〜でロールはいいですわね〜。 あちらから要望あったら良い感じにいたしましょう! (*20) 2022/05/02(Mon) 23:05:52 |
![]() | 【赤】 童心 クロノ合図の音。 食事を終えた後、その音に誘われて空き教室へ。 「……、わ、わたしは大丈夫……。 ラピスちゃんもトットくんも、おつかれさま。 ……テラくんは、なんで、居なかったんだろう……。 」まさか、ほんとに神隠し……とか、ないよね……? まさか自分から大人のもとへ赴くとは考えづらい。 誰か、自分達の他に動いている人が居るのだろうか それとも、……本当に神隠しがあるものなのか。 神隠しがあるなら。 大人を手伝うために同じ子供達をだましている自分たちは、 神隠しに遭ってもおかしくない、「悪い子」だ。 「………こわい……、」 (*21) 2022/05/02(Mon) 23:06:10 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「…………よ!ラピス!」 ひょこり、教室へと顔を出す。 やって来た少年は、小さな紙袋を二つ抱えてここへ来たのだった。 椅子に座って、黒板に書かれている文字を見ればニコリと笑いかけた。 ──明らかに覇気がないのだが。 「おれがんばりました〜。ちゃんとおしごとした」 「たいへんきのどくだが……いたしかたないこと」 (*22) 2022/05/02(Mon) 23:07:32 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「えぇ……別学年の先生かなんかじゃ?」 「怖いなら放っておきゃいいのに、 何で見にこうとするかね……」 ぶつくさ言いつつも、 まだここは普段昼でもくる場所だ。 1人なら面倒で帰っていたかもしれないが、手を握られる事は余り慣れなくて、しがみつかれている感覚にも等しい。 「……さすがにこの先は……」 園芸部の奥をさらに気付いているのを見て、思わず足を止める。……記憶通りならこの先は森だ。 大人と言えど元生徒となれば、森に対する嫌な噂も、実際帰ってこなかった存在も、幾らかが判明した今でも尚、謎のまま失踪したものも多い忌み深い場所だ。 酷く不気味な場所なのは嫌というほど知っている。 「……本当にこんな所にいたのか?」 まだここは森じゃないから。 園芸部の奥であって、完全な森ではない。 だからもう少しならいけるだろうかと言う……無意味で愚かな無防備さのまま進もうとした。 (-18) 2022/05/02(Mon) 23:10:06 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「クロノもお〜はよ。…………、……」 「だいじょぶだいじょぶ。こわがらないでよ」 「かみさまなんていないよ。いてもおれらのことゆびさしてわらってるだけ」 「わざわざこどもさらうなんてしないでしょ。おとなじゃあるまいし」 そんなことを言って、クロノの背中をトントンと優しく叩いた。 (*23) 2022/05/02(Mon) 23:10:10 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「困ってませんよ〜、君は気を使いすぎなんです。 私の――私たちの言葉が為になればそれは嬉しいことです」 「ですが、この言葉が合わないと退けるのも一つの選択です。 反面教師にする、という言葉もあります。 他人のようにならない、その考えとは違う、など。 そう感じて行動に移すことは、悪いことではありません。 違う人間であることを恐れないでください」 「病に向き合う姿勢は、それぞれといいたいだけです。 難しいことに付き合わせてすみませんでした」 罪悪感におしつぶされなければいい、この優しい実が。 「さあ、聞きたいことは聞けました〜。 ゆっくりお茶を飲んで休みましょう。 本当に安心出来る日を作るには、私ももっと歩み寄らないと。 早く解決しなければいけないと思うから焦ってしまいましたね。 時間をかけて、話しましょう。 ……まだ共に居られる時間は長いですから」 また意識を失って気がついたら、君はいなくなっているのだろうか。 それでもいつもと同じように朝に帰ってきて、その顔が見られると思っていた。 深夜に見た同僚の姿も、同室の彼も同時に見れなくなって気付いた。 ああ、"また"この時期が始まったのだと思った頃には、覚悟が足りなくて。 どうしようもなく君の顔を見たくて仕方が無かった。 (-19) 2022/05/02(Mon) 23:13:05 |
![]() | 【人】 童心 クロノ「…………」 席に着いたはいいけれど、 大好きな角食パンも余り喉を通らない。 ミルクで飲み流して此方も食事は程々に、 小さな会釈だけして食堂を立ち去ったのだろう。 (14) 2022/05/02(Mon) 23:13:59 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ不安なのだ、あなたも。 いつも気遣ってくれて、元気付けてくれて。みんなを引っ張ってくれて。 それでもあなただって、少女と同じ年頃の男の子。 それでも懸命に、率先して前に立ってくれている。 そうやってじっと見つめていたら、ようやく、目が合って。 あなたが微笑んでくれたから、ぎゅっと胸が苦しくなった。 刹那。 日常に影を落とす異変への不安とは、別の感情で。 どうしてか、泣きそうになってしまった。 きゅ、と。眉が歪む。 ▼ (-21) 2022/05/02(Mon) 23:18:16 |
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![]() | 【人】 夢見る乙女 シャルロッテ「ロッテも」と、声を上げ、シャルロッテは配膳を手伝った。 それが終われば、果物を少しと、ホットミルクを朝食に。 下の子たちの相手をしつつ、朝の時間が過ぎてゆく。 (15) 2022/05/02(Mon) 23:18:54 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 ![]() (a3) 2022/05/02(Mon) 23:19:20 |
![]() | 【赤】 童心 クロノ「うん…………」 宥められながら何度も頷いて、 長い長い息を吐いて、顔を上げて黒板を見る。 怖くたって、やらなきゃいけないんだ。 やらないと、怖い目に遭う事が分かってるから。 「大丈夫……わかってるから。 今日も、がんばらないと……。 わたしも、がんばらないと、ね……。 」こわい大人たちは、どこで見てるかも分からないのだから。 (*24) 2022/05/02(Mon) 23:21:57 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカしおらしさとは反面、進む足取りは小さいだけで臆面が無い。 迷わず進む姿は人を案内するには相応しいが。 貴方が足を止めればトットも止まって振り返る。 森と貴方を交互に見て、明らかに困った顔をした。 「こわいよね……?」 「もりだし」 「いたんだよお……いたから、その」 「かみかくしのことおもいだして」 「あるじゃん うわさ」 「……ジャステシア、いないかなって」 そーおもったの。 そう言って、貴方が再び進む気になればその先へと足を運ぶ。 薄気味悪いのはそうだ。 黒い影みたいになった木々が先の風景を埋めて見えなくしている。 進めば月なんかは背の高い木の葉に隠れて見えなくなってしまう。 木漏れ日のように光を落とすには月の輝きなんて心許ない。 普段のトットなら怖がって貴方にしがみつくような場所だろうに。 「ここらへん」と振り返り止まったトットの表情には、先のようなしおらしさはもう無かった。 笑顔だ。 (-23) 2022/05/02(Mon) 23:22:00 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピスおはようの挨拶に手を振って返す。 不安そうなクロノの顔を見て、チョークを手に取った。 『神隠しや幽霊などは 大半が科学的に説明のつくものが多いです』 『知識を呑み込めない子どもに現象をわかりやすく説明するための作り話ですね』 『この学校に伝わる神隠しも、結局は大人による人さらいでした』 かんかんと黒板に、噛み砕かれた説明が書かれていく。 『テラくんも恐らく、私たち以外の誰かが連れて行ったのかもしれません。 大人たちが神隠しをたった3人だけに任せる方が、考えにくいことです』 (*25) 2022/05/02(Mon) 23:22:13 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「アオツキ先生」 どこか重苦しい空気を漂わせながらの朝食も終わった。 その中で姿の見えないテラの代わりに配膳係を買って出ていたバラニが、こっそりとあなたに近寄ってきた声を掛けてくる。 「少し、伺いたいことが……神隠しのことなのですけども。 以前からここに居た先生なら、何かご存知ではありませんか?」 (-24) 2022/05/02(Mon) 23:22:58 |
![]() | 【独】 司書 エルナト「ごめんね、怖いよね。」 図書室の片隅、偶然いた初等部の子。 ここは蝋燭の火ばかりが灯りで、薄暗い。 ここはエルナトが管理をして、エルナトがカギを持っている。 ここはカーテンが閉め切られてて、外の目が届かない。 「汗をかいてる。暑い?それとも緊張かな。」 非力なエルナトも、初等部の子供一人、抑え込めるくらいの力はある。 手首を掴んで、腕を上げさせる。 最近暑いからか、薄着だ。 「痛い事はしないから。」 「お腹が減ってるだけなんだ。」 ぺろり、と生暖かい舌を掌に這わせて。 じわり、染み出した汗を舐め取る。 美味しい。 それから舌を手首へ、腕へ、肘へ、二の腕へ。 それから脇の窪みに這わせてから、首筋まで。 雫を舐め取り、熱い吐息を漏らす。 「美味しいね。」 耳元で恍惚の声を出して、そのまま耳孔を舐めて。 静かな図書室に、粘性の水音ばかりが響いていく。 ぽろ、と小さな目尻から涙が零れた。 「誰かも言わないなら、これで終わりにしてあげるからね。」 その雫も舐め取った。 (-25) 2022/05/02(Mon) 23:25:18 |
エルナトは、初等部の子を泣かせてしまった。ごめんね。 (a4) 2022/05/02(Mon) 23:25:57 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「べつどーたいってやつだ」 「ほかにもおれたちみたいなやつがいるってゆーのも なんかちょっとかわいそうだな……」 珍しく眉を顰めて、黒板の文字を視線でなぞっていく。 「でも、やらなきゃいけないもんな」 「…………おれ、ふたりがひどいめにあうのやだしさ」 「そりゃみんながひどいめにあうのもやだけど」 「……………………」 ここまで言うと黙ってしまって、拗ねたような顔で机に頬杖を付いた。 (*26) 2022/05/02(Mon) 23:28:24 |
バラニは、トットに「気を付けたまえよ」と言葉をかけて、見送った。 (a5) 2022/05/02(Mon) 23:32:55 |
![]() | 【赤】 童心 クロノ「わたしたち以外の、だれか……」 ……けれども自分たちはその誰か≠ェ 誰なのかを聞かされていない。恐らく逆もそうだろう。 だからその誰か≠スちは、 自分達を連れて行こうとするかもしれない。 自分達ばかりが連れて行く側では無い事に、 一末の恐怖を覚えながらも 「…………」 「今日は……エルナトくん、だっけ。 わたしが、連れて行って……いいかな。 昨日、ちょっとお話して…… たぶん、話しやすい、から……」 弱気な声で、おずおずと手を挙げた。 (*27) 2022/05/02(Mon) 23:35:51 |
リアンは、共有スペースのメモのことを思い出した。 (a6) 2022/05/02(Mon) 23:36:55 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス「………………」 『誰かがやらねばならないことですからね』 どうにもままならないものだ。 黙ってしまったトットを見て、不安の色が残るクロノを見て。 それからおずおずと挙げられる提案。 怖い気持ちと戦って、でも何とか役に立とうと頑張っているのだろう。 健気さがいじらしかった。 『では、今日はクロノちゃんにお願いしましょう。 気をつけて行ってきてくださいね』 (*28) 2022/05/02(Mon) 23:41:11 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「クロノが行く? んじゃーおれおうえんしちゃお」 「なんかあったらてつだうから! ……て、ゆーのと」 「これはラピスもなんだけど」 そう言いながら、自分が持ってきた紙袋二つを それぞれあなたたちに差し出した。 「えとね」 「けがにきくやつ」 「…………なにあるかわからないとおもって」 「もってきた」 紙袋を開けば……花弁だ。 花の種類はまちまちでいずれも茎や葉は無く、瑞々しく色とりどりの花弁が袋の中を埋めている。 「えと つぶしてきずにすりこむとか」 「おちゃにするとか」 「それできくから。そういうやつ」 (*29) 2022/05/02(Mon) 23:51:53 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「じぶんでつかってもいーし、ほかのひとにもつかっていいかなって」 「なくなったら、いつでもわたすから」 「いってね」 「くすりみたいなもんだとおもって」 (*30) 2022/05/02(Mon) 23:54:03 |
![]() | 【赤】 童心 クロノ「うん、…………え?」 渡された紙袋を受け取る。 植物特有の何処か青臭いような、 けれども花らしい芳香も感じながら、 紙袋を覗き込めば、色とりどりの花弁。 お花が食べられるとか、お茶になるとか 聴いた事があるなと、ぼんやり思い出しながら、 「…………ありがとう」 「なにかあったら、……ううん。 何も無くても、ちょっと、飲んでみたいな……」 少し不安が緩んで、トットに笑い掛ける。 ぴき、と内から小さな音を聴いては、間もなく背けて (*31) 2022/05/03(Tue) 0:00:39 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス「?」 紙袋を受け取って、中身を見る。 色とりどりの花弁だ。 一枚取り出して、じっと観察した。 『薬草のようなものですか?』 説明を一通り受けると、理解した、というように頷く。 『ありがとうございます』 『怪我はないのが一番ですが』 『もしもの備えは良いことですからね』 備えあれば憂いなし。 紙袋を抱えて、にこりと微笑む。 (*32) 2022/05/03(Tue) 0:01:59 |
![]() | 【赤】 童心 クロノ「……がんばって、きます。 今ならがんばれる、気がするから……」 あどけない言葉は、艶やかな女の声で。 多分、あと誰を連れてくのかとか そんな話もしなきゃ行けないのだろうけれど、 「何か……あったら、また合図して……ね。」 ちょっとだけ背中を押して貰えた今を逃したくなくて。 頭を下げて、教室を後にしようとする。 (*33) 2022/05/03(Tue) 0:04:31 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* こんにちは!!狼お嬢様ですわ! あなたは次の襲撃対象に選ばれました!!ので、 今日中のどこかで連行させてもらおうと思いましてよ! クロノがエルナトくんを探す →何だかんだと人気のない所(or森)へ向かう →大人たちに連れていってもらう という流れの予定ではありますが、 ロケーションや他展開のご希望があれば、申し付けくださいませ! (-26) 2022/05/03(Tue) 0:12:19 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピスこくこく、また頷いて返す。 『はい。また明日、同じ場所でですね』 花弁が少女に勇気を与えてくれたらしい。 トットのお手柄だ。 自分もどことなく元気を分けてもらえた気がする。 紙袋を抱え直して、ちょっとだけご機嫌に。 役目のために出掛けていく後ろ姿に手を振って見送ることだろう。 (*34) 2022/05/03(Tue) 0:12:27 |
![]() | 【秘】 不安定 フィウクス → 半分の仮面 リアン「 お前、おかしいよ 」ぽつり、背を向けたまま。 零した言葉は、声色は、嫌悪というよりは。 嘆きからの憤りにほど近いと感じさせるもの。 「何だってそうまで他人の事に心を砕くんだ。 どうして ──自分を後回しにするんだよ 」おかしいのは自分だとわかっている。 きっとあなたの言う事が『普通』なのだとわかっている。 それでも、自分とは、言うなればそう、 人間性の根本的な所、感性が違う、と思ってしまう。 フィウクスという人間は。 物心ついた頃からずっと、誰かを思い遣る余裕なんて無い。 そんな、自分の事で手一杯な子供のままだった。 (-27) 2022/05/03(Tue) 0:15:23 |
![]() | 【恋】 高等部 ラピス「………………」 この部屋、まだ誰も来ないなぁ。 なんて思いながら一人で席にちょこんとついて。 しばらくぼーっと時間を過ごしていたけれど、やっぱり誰も来ないなぁ。 (?0) 2022/05/03(Tue) 0:15:55 |
![]() | 【秘】 逃避 フィウクス → 半分の仮面 リアン「 ……10年だ。 俺はここで、10年も無駄な時間を過ごした事になる」 忌々しげに吐き捨てる。 この残酷な現実を口にするのは、これで二度目だ。 「今更何かに期待して、その期待が裏切られたら。」 「それを突き付けられた時、ひどく苦しむのは俺だけだ。 その頃にはお前と俺はもう他人だ。 今この時だけ手を差し伸べたって無責任に終わるだけだ。 お前が居なくなった後のここはどうなる? お前の庇護下から唐突に放り出された奴はその後どうなる? お前の独り善がりな献身は、誰の為にもなりはしない 」「…お前は、自分の世話もできないような奴の手を 誰もが安心して取れると思うのか?」 背中越しに悲観と否定と懐疑ばかりを突き付けて。 その場を後にするべくあなたの居ない方へ歩き出す。 今の自分にできる事はそれだけだった。 (-28) 2022/05/03(Tue) 0:17:22 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あらあら〜 バラニくん?」 「ええ、――噂についてはよおく知ってますよ」 アオツキには実習生として一つのルールがあった。 自分からは積極的に生徒に話しかけない。 勉強のこと、仕事のこと、頼まれ事があるときのみ対応をする。 そして、嘘をつかないことだ。 「神隠しは、昔から伝わる出鱈目です」 やわらかな話し方と、あまり表情のない固い顔。 ちぐはぐだが、イシュカと対比すれば愛想は良い方なアオツキは普段通りに答えた。 「根も葉もある、夜の森で人が怪我をしないようにさせる 大切な噂です。ちょっと怖がる子が多いのは難点ですが、 おかげで目立った事故は少ないと聞いていますね〜。 ……他に聞きたいことがありますか?」 こんな答えが欲しいわけではないだろう、だが模範的な答えを返さなければいけない立場だ。 「知っている事であれば答えられますよ〜。 例えば、今日顔を店に来なかった彼らは神隠しで消えていなくなったわけではない、とか」 (-29) 2022/05/03(Tue) 0:17:45 |
![]() | 【赤】 花信風 トット二人の笑顔を受けて、トットもはにかんだ。 そう、備えあれば憂いなし。 なにかがあるとないとでは、気持ちも状況も違うから。 安心材料とも言えるかもしれない。 頭を下げたクロノに、「うん!」とガッツポーズ。 それから、ラピスと一緒に手を振って見送るのだった。 「んふふ。おれのはななの」 「よろこんでもらえたらおれはうれしい」 (*35) 2022/05/03(Tue) 0:18:16 |
![]() | 【独】 神経質 フィウクス/* Q. また人に終生飼育を迫っている? A. そんなつもりじゃ………… 責任持てないならやめとけ!って言ってるだけですよ。 大丈夫ですよ。こいつは飼われなくても生きていけます。 生きていくだけならまあどうにかなります。多分。 大丈夫です(念押し)。 (-30) 2022/05/03(Tue) 0:24:51 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 狼お嬢様!ご機嫌麗しゅう! 選ばれて光栄ですわ!夕方17時以降から深夜1時過ぎくらいまでが安定してレスの出来る期間ですと最初にお伝えしておきますわ! それと、実はお伝えしておくべきことがありまして…… 私……… 天然誑 なんですの………。確か狼の襲撃への耐性と、能力を向けてきた相手を、誑かす、のだったかしら? 初心者お嬢様なので曖昧なのですけれど…… その通りなら、こちらが貴方を絆してしまう流れになってしまうかも…しれませんわ! (-31) 2022/05/03(Tue) 0:32:00 |
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![]() | 【赤】 高等部 ラピス『これはトットくんが育てている花ですか?』 園芸部員だったことを思い出し。 花壇で育てている花なのだろうか。 頭にも生花を飾っているし。 クロノが去った後の教室で、ふと気になって聞いてみた。 (*36) 2022/05/03(Tue) 0:40:20 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「出鱈目……」 ならばここ数日、生徒がいなくなっているのは神隠しの仕業ではないということ。 あなたの語って聞かせた内容は、小さな子供たちを守るためにあるいかにもなもので、バラニもどこかで似たような話を聞いた覚えもあった。 「ほ、本当ですか? ならば……どうしてみんなは姿を見せないのですか、神隠しでないのなら、何故……」 食い入るようにあなたに問いかける。 まるで餌を与えられた動物のようにいとも簡単に。 (-33) 2022/05/03(Tue) 0:43:11 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* 天然誑……ですって?!?! 笑っちゃいましたわ……絆されちゃいますわね……。 私も三日月システム疎いから分からないですけど、 有識者曰く表記が村人って事だから……そうなのかも……。 じゃあ連行しようとするロールをふっかけるとこに、 任意の誑し込みをしていただくかたちになりそうだわ……! 活動時間、了解でしてよ! わたくしは少し不定期だからハッキリとは言えないけれど、 明日は20時頃から動けるとは思いますわ! 明後日は夜少し遅くなるから、明日中に回し切りたいところですわ……。 置きレス上等ではありますけれどもね! (-34) 2022/05/03(Tue) 0:45:59 |
![]() | 【人】 神経質 フィウクス気難し屋は相変わらず食堂で朝食をとろうとはしない。 だから誰かが席を立てば──或いは、全員が揃えば。 もう長居をする理由は無い。 ただ、姿の見えない者を少しだけ待って。 一応。 来る様子が無いと見れば、何も言わず食堂を後にした。 噂への言及も、不在者への言及も、それ以外も、何もない。 (16) 2022/05/03(Tue) 0:46:59 |
![]() | 【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……?」 露骨に訝しげな顔をした。 怖いのに変に明日じゃなく今日行く事にこだわるし。 つい宣告は全く動じないで言い返して来たのに、 何故か足を止めただけで困り顔をするし。 そもそも、 「──ジャステシアなんて、」 「何でそんなわかり切った事、聞くんだ?」 “何でそんな質問をしたのかがわからない” それがありありと出た顔で、 歩きながらついぞ答えが出なかった事を問いただす。 最も、その頃にはもう。 あなたが笑顔を向けてる頃だっただろうけど。 「……なに?……お前、まさか」 幾らなんでも、ここで笑顔は明らかに不自然だ。 その上で何をされたか思考するのが怖い。 だって、考えた所でどうせ手遅れだろうから。 (-35) 2022/05/03(Tue) 0:53:56 |
![]() | 【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「今の僕がおかしいというのなら、それで構わない。 僕の病気は……僕がそうしたいと考える限りは、僕にはどうすることも出来ない。そういうものだ。 勿論、治す方法が見つかれば治したいと思うが」 治らない事で、苦しんではいない。 治らない事を嘆きはしない。 だから他人を第一に考え、行動することが出来る。 「勘違いするなよ。僕が治すわけじゃない。 "君が治したいと思うなら、手段を見つけるための手助けをする" という話だ。それに甘えきって、何も出来なくなるような民を作るつもりはない。 僕がいなくなって、その後どうするべきか。無論、都度伝えている」 手を差し伸べたいという気持ちそれ自体を、独り善がりだと言われる事だってあるだろう。理解している。 君の言うことも尤もだ。 それでも、その後一人で立って歩けるよう 言葉も手も尽くすつもりはある。 例えばそれがただ転んで怪我をした者であったとしても。心を壊した者であったとしても。同じことを言っただろう。 「……10年が無駄だったとしても、この先の人生が無駄でないと言わせてみせる。 勝手にそうさせてもらう」 君が歩き出したのなら。 その日は、取り付けていた用事を済ませるため 一度別れることになるのだろう。 この日の夜は、ずっと部屋にいる心算だ。 (-36) 2022/05/03(Tue) 0:56:44 |
![]() | 【人】 神経質 フィウクス朝食の時間はそうして過ぎ、所変わって図書室へ。 図書室ではお静かに。 この問題児の悪癖の事は多くの生徒が知っている。 そして、そっとしておけば──基本的には──何も起きない事も。 だから話し掛ける者はなく、騒ぎを起こす事もない。今は。 疎らに生徒の居る読書スペースを通り過ぎて。 立ち並ぶ本棚の、更にその本と本の間。 結局一頁も読む気にならなかった本を元の場所に戻した。 用件は、それだけ。 (17) 2022/05/03(Tue) 1:00:32 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 私もまさか選ばれると思って無くてびっくりですわ… じゃあ………絆しちゃいますわ! それで、あの、クロノPL様に一つ謝罪がありまして…… 私、キャラの設定的にどうしても一部センシティブな……ロールが……入っちゃいますの…… 具体的には、貴方の耳や首筋や掌に、舌を這わせるなどの行為を……してしまいますの…… クロノPL様はエッチなロールが苦手寄り……でした、わよね? あの、具体的な描写はあんまり、という感じなら、ふわふわした表現で、特に行為中のやり取りを描写はすることなく、半暗転みたいな感じで……お済ませしますの! なるべく負担をかけないようにいたしますの……それでも大丈夫かしら? お時間も了解いたしましたわ!置きレスでもよろしくてよ! でもできるだけ明日で終わるように尽力いたしますわ! (-37) 2022/05/03(Tue) 1:06:15 |
![]() | 【人】 半分の仮面 リアン朝食を終えたら、一度寮に戻り。 共有スペースのデスクに筆記用具と、使い古しの参考書を並べている。 何人参加するかも分からないが、整えておくに越したことはない。 飽きた時のための用意は、夕方改めてすれば良いだろう。 (18) 2022/05/03(Tue) 1:06:49 |
![]() | 【赤】 花信風 トット「え! これねえ」 「これねー」 「えっと」 謎に言い淀んだ。腕を摩り、視線を泳がせる。 「そういってもかごんではない」 「というか」 「んー。そうです……」 結論まで変に遠回りをした。 (*37) 2022/05/03(Tue) 1:10:57 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスちょっとだけたじたじとしているのは、食事の中身を見られやしないかということ。 貴方は、それを暴いたりはしない。いっときの気紛れも今は無く。 それがわかれば背中を丸めて手元を不自然に隠すのはやめて、 ただ開く前のおべんとうがそこにあるだけみたいな自然な姿勢へと戻った。 青年は人と融和するのは得意ではない。相手が貴方でも、誰でも。 貴方の姿に異常な怯えを見せたりしなければ侮ったりすることもなく、 こうしてふとした時にくらいには言葉を交わすかな、というくらいの距離を、 不快に思うでもなく。たぶん、貴方の遠巻きは青年にとっても快く感じるものであるはずだ。 「わかった」「寮に戻るわけにもいかないから」 「食事を摂る場所に、困ってた」 「あんまり、見られたくない」 貴方の言葉への反応は存外素直なものだった。 たいへんに仲がいいというわけではないものの今までの付き合いで、 貴方がどんなふうに他者への気の回し方をするかというのは知っているから。 「顔を出さないと」「心配をかける」 「だから少しだけいて、後は」「なるべく皆が食べてるうちに」「いなくなるようにしてる」 (-38) 2022/05/03(Tue) 1:15:02 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* あら〜〜センシティブ! 回すのが不得意、と言うだけで見るのもされるのも問題はありませんわ〜! もっと具体的に言うと、挿入周りだけは上手く出来ないかもというだけでしてよ!エッチ寄りのロールは見る分には美味しいので遠慮なくやってくださいまし……! 今はそろそろ寝るので、ロールは明日の朝置きますわ! ゆっくりお付き合いいただけると嬉しくってよ! (-39) 2022/05/03(Tue) 1:15:23 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* あら!よかったですわ………!! 本番行為に至る予定はございませんの! 沢山…………舐めちゃいますわ! では遠慮なくさせていただきますわね! かしこまりましたわ!楽しみに待ってましてよ! (-40) 2022/05/03(Tue) 1:18:45 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス「………………」 妙な間を感じ取って。 一度その意味を考えて。 黒板の文字を消して、書き足して。 『これはトットくん の 花なのですね』 そこに込められている意味がお互い通じているかいないのか。 また改めて確認して、うん、と一人頷いた。 『それなら、より大事に扱わなければなりません』 (*38) 2022/05/03(Tue) 1:20:12 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んふ」「あのねえ」 「イシュカが来てくれて、ほんとうによかった」 そう、笑顔だ。いつも通りの笑顔。 今この場に、自分たちの周りに、『おとな』が何人も居ても。 「イシュカがおれとてをつないでくれてよかった」 「おれのはなしをきいてくれてよかった」 「おれのこと、しんじてくれてよかった」 一人の大人がトットに歩み寄った。 トットの頭を撫でて、頬にキスをした。よくやったねと褒めた。 その全てをトットは同じ笑顔で以て受け取った。 他の大人の気配もある。視線もある。けれどそのほとんどは、貴方に注がれる。 「ねえイシュカ。きてくれる?」 「いまきたらたぶん んーと」 「…………」 「いたいこととか」 「あんまされないとおもうけど?」 おとなの腕を抱いて、首をかしげるトットの声音はやっぱりいつも通り。 いつも通りだ。 そうでなくちゃいけない。自分の役目はこれだ。 そうでなくちゃいけないんだ。自分の事を悪者だと思ってくれればいい。悪者なんだから。悪者。悪者。悪者なんだよ。我慢しろ、我慢、我慢、我慢、我慢、 (-41) 2022/05/03(Tue) 1:25:40 |
![]() | 【人】 夢見る乙女 シャルロッテ (20) 2022/05/03(Tue) 1:26:11 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ不安なのを隠すように笑う……お互いに。 その笑顔は綺麗だと思うけれど、本当に見たいのはそんな無理してつくるものではなくて。 感じる義務感以上に、その笑顔はこの状況を何とかしたいと思わせるには充分なもので。 ちっぽけな決意をひとつ、胸に抱きながら。 朝食の場では苦しみを隠すような笑顔を向け合ってから、しっかりと朝食を摂っていた。 そして朝食のすぐ後、バラニはその場にもいた教育実習生に何やら尋ねているようだったが。 ▼ (-42) 2022/05/03(Tue) 1:26:59 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャルロッテくん」 それからしばらく時間は経ち、バラニはあなたの姿を見つけて名前を呼んで。 「先程はありがとう、配膳を手伝ってくれて…… 君やクロノくんのお陰で、皆に早く食事を行き届けることができたよ」 「ええと……少し、私の散歩に付き合ってはくれないかな。 まだ姿が見えない子たちを探すのも兼ねて、なのだが……」 断られてしまったらどうしようかと、内心では少し緊張しながらも尋ねる。 姿が見えない子を探すと言うのも本当で一緒にいたいというのも本当。 良い答えが返って来てくれることを祈りながら、あなたの返事を待っている。 (-43) 2022/05/03(Tue) 1:27:30 |
![]() | 【赤】 花信風 トット書いては消しての繰り返しを見届けて、出来た文字列を見ればぶんぶん頷いた。 「そうそうそう」 「そうです。おれのはな」 「でもえんりょしなくていいから!!いつでもあげるからね」 「いつでもあげられるので!」 そう言うと、トットもぴょんと席を立つ。 おれもまたあした!と言いながら教室を出ようとして、 「ラピス」 振り返らないまま、一言だけ。 「くるしいね」 ……振り返らずに、そのまま教室を出たから。 貴方が返事を書き記したかどうかも、どんな反応をしたのかも、トットはきっとわからない。 (*39) 2022/05/03(Tue) 1:32:39 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン夜の森、背の高い木に紛れるようにしてある姿は。 夜闇の中で明かりもなしに、平気で貴方を見つけて寄ってきた。 差し込む星灯りは頼りないものではないものの、すぐに誰とわかるほどではない。 「すぐに来てくれたんだな。ありがとう。 どういう手掛かりを見つけたら助けになるのかは、わからないけど。 いつもと違うことがあったらわかるはずだから。庭園のまわりを、探してみよう」 事前に薄っすらと言っていた通り、昼間に比べると言動は明瞭なものだった。 普段日中のとぎれとぎれな拙い物言いしか知らないのであれば、 ちょっとだけの、しかし確実な差異に不思議なものを感じるかもしれない。 挨拶もそこそこに森へ紛れてしまおうと足を踏み出す、その前に。 「眠い? 耐えられそうになかったら、袖を掴んでてもいいから。 急に倒れたりしたら危ないし、なにかあったらすぐわかる」 貴方を代表とした睡眠障害の症状に詳しいわけではないものの、 ほんのり聞いていた話から、自分の心構え次第でどうという話ではないのは理解していた。 どういう対応をとればいいのかな、なんて事前に探りはいれておこう。 (-44) 2022/05/03(Tue) 1:33:36 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「何故…… それは 誰かと大切なお話をしている、らしいですよ」 池の中に石を投げ込むように、波紋を作る。 「ですが私も経験したこともなければ、 同級生の皆に聞いても同じ答えが返ってきたことがないんです。 だから気になったら帰ってきた子達に聞いてみるのが一番です。 私は実習生として、先生に近い存在ですが 全てを知っているわけじゃありません。 不確定な情報を告げて、君たちを不安にさせたくもないんです。 半日もすれば戻って来ていたと思いますが……、 噂に尾びれがついて神隠しと言われるようになったんでしょう。 大丈夫ですよ。落ち込んでいたり、様子が変わっていたりして 姿を見せてくれないことが多いですけれど、 居なくなって消えてしまうわけじゃありませんから」 嘘はついていない、事実だ。 ただ、どうして皆は姿を見せないのか。 その答えは明確には出していない、だって、"知らない"のだから。 → (-45) 2022/05/03(Tue) 1:44:14 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「それでも、――聞いてみたいですか?」 「昔神隠しに遭ったと言われた子達が何をされて戻ってきたのか」 「聞いたら怖くなって泣いてしまうかも知れませんよ〜」 (-46) 2022/05/03(Tue) 1:44:44 |
![]() | 【赤】 高等部 ラピス「……」 残された言葉を拾って、ただ佇む。 白い言葉を握った手は、何を書くことも出来ずに漂うだけ。 「……、……、……」 ぐるぐると心の中に溜まったものが、思考の中に閉じ込められたものが行き場をなくして渦巻き続ける。 叫びたくても叫べない。 掠れた息が、細く吐かれる。 それから暫くの間、一人きりの教室にまた思考を磨り減らす音が響き続けた。 (*40) 2022/05/03(Tue) 1:56:58 |
![]() | 【人】 高等部 ラピスひょこ、と共有スペースに顔を出す小さな人影。 なぜか少しチョークの粉が服についている。 「!」 勉強の準備を整える同学年や、続いて現れた後輩を目にとめると少し嬉しそうな雰囲気を纏わせた。 人は多いほど楽しい。 自分も筆記具や参考書を空いたスペースに几帳面に置いて、参加の意思をアピールした。 (21) 2022/05/03(Tue) 2:03:01 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「大切な話……?」 疑問は尽きない。 いったい誰と、そんな朝食に参加できないほどなのだろうか。 不確定な情報で自分たちを不安にさせたくないと言う気持ちもわかる。 けれど、このまま何もわからないまま不安でいることのほうが、バラニにとっては耐えがたいことだった。 「……だ、大丈夫なものですか! 落ち込んでいることも、様子が変わっていることも……! 居なくならなかったからよかったなんて、そんなもの……」 憤る感情を滲ませるも、それをぶつけるべき相手はあなたでもない。 そのまま行き場のない感情を握った拳を開いて、逃がしながら。 ▼ (-47) 2022/05/03(Tue) 2:10:48 |
![]() | 【人】 神経質 フィウクス>>19 エルナト 「………音楽理論」 音も無く、視線だけで傍らに立つ少年を見下ろして。 投げ掛けられた問いには、なんとも無愛想な返答だけ。 あなたの見上げる先、返却されたばかりの本が収まる棚。 そこには基礎から専門的なものまで。 詩集や小説とはまた毛色の違う本が収まっている。 あなたが以前に勧めた事は、 物語に没頭する事 だった。けれど、実際に持ち出された本のジャンルはと言えば。 少しばかり、それとはずれているような。 「何となくで手に取った程度の本は。 少し経てば、読む気分じゃなくなる事くらいあるだろ」 「 お前は違うか ?」たとえば、表紙だけ見て買った本を読まずに積み上げるような。 とはいえここの生徒の大半は、 そんな無駄遣いを経験する事も少ないのだろうけど。 (22) 2022/05/03(Tue) 2:14:32 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「……泣いてしまうかも知れないほど、恐ろしいと言うのならば」 「私はそれから逃げずに向き合い、乗り越えなくてはならないさ」 呟く言葉には、強い使命感のようなものが籠る。 何か理由があるのか、バラニは不安や恐怖のようなものに抗おうとする姿勢をよく見せる。 それは、まさしく今のような状況に変わりはなくて。 「……聞かせてください。 不確定だとしても、先生が知っていることで構わないので」 (-48) 2022/05/03(Tue) 2:14:40 |
![]() | 【独】 神経質 フィウクス/* なんでわざわざそれ選んだの? 人が出てくる本が嫌だからです…………… それ以外の理由は……特にない……ピアノは弾けるらしいです。 (-49) 2022/05/03(Tue) 2:20:07 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あら〜 そうですか。 それなら教えてあげましょう、彼らがなんと言っていたのか」 「内緒ですよ?」 「帰ってきた彼らの、殆どは言っていました。 彼らのおかげで抱えていた不安や病が治ったのだと」 「いいことで、よかったですね」 → (-50) 2022/05/03(Tue) 3:04:01 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「『そのために撫でるだけでは足りなかったのでしょうか? 一部では無理矢理押さえつけながら、薬を打ちました。 精神に対して訴えかける術をかける為、何時間にも渡り 身も心も溶かすように干渉し続けました。 他人との会話をさせないための隔離などもしたそうです。 具体的ではないって? 体験したことはありませんからね。 でも、自分がまるで変わってしまうようだったと聞きました。 それは、確かに必要なことだったのでしょう。 事実彼らは以前と変わらず、あるいはそれ以上に安定した生活を取り戻したからです』」 「昔の話ですよ、全員が全員ではありません。 現に私が知りませんからね〜。 それは、闘病する上で必要な辛いこととされていました。 今はどうなったのかわかりません。 ただ"大切な話"をしていると、聞かされていますから。 私は信じていますよ? 無事に彼らが戻ってくることを」 相変わらず、穏やかな口調に抑揚のない声。 淡々とというにはあまりに違和感のある音は、望んでいた。 無事に彼らが戻ってくることを信じて、最悪を恐れずに、 今起っていることを正しく見極めようとしていた。 (-51) 2022/05/03(Tue) 3:14:20 |
![]() | 【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット何もわざわざ人の嫌がる事がしたいわけじゃない。 けれど生徒の輪に溶け込む事は得意ではない。それは同じ事。 かといって、不調和を起こしたいわけでもない。 それもきっと同じ事で、 「お前のそれがわからないとは言わないが。 今までずっとそうしてたのか。もう少しやりようがないのか…」 わかるとも言いはしない。理由は違うからだ。 つまり、これは同情だとか、同族意識だとか、気遣いだとか。 そういう類のものじゃなくて。 あなたの不自然な不在が、不器用な隠しごとが。 それによってあなたのそれが暴き立てられる事が。 より大きな不和を生む事は、自分にとっても不利益だから。 現実がそんなに都合よく行くものかは別として。 (-52) 2022/05/03(Tue) 3:25:10 |
![]() | 【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット「……誰にも使われてない寮の部屋を一つ貸されてる。 お節介な誰か が同じようにお前に一部屋やるかもしれないが。毎朝、朝食の前には鍵を開けておく。 俺の居ない間にお前が使おうと、俺の知ったことじゃない」 あいも変わらず素っ気無く前置きをして。 貸し与えられた一人部屋の場所を端的に伝えた。 食堂を出るタイミングはあなたの方が早いと知っている。 だから食事中に鉢合わせる事にはならない。 「使いたければ、使えばいい」 言うだけ言い終えれば、そっぽを向いて踵を返す気配。 どのみち、問題児の自分がよく出入りする場所の方が。 見知らぬ誰かが寄り付く事も少ないだろうとは思う。 (-53) 2022/05/03(Tue) 3:26:31 |
![]() | 【鳴】 月鏡 アオツキ「いいですよ〜、バレンタインくん。 私も気にしないで居られたら良かったんですけどね〜」 「ちょっと気に入られるとお菓子をもらえたりするんです。 少し我慢するだけでたくさんのものが……なーんて。 ずるをしているみたいなんで内緒ですよ?」 我慢するだけで、欲しいものが手に入るというアオツキと。 眠っていることで抑えてることがあると告げた君の何が違っただろう。 やりたいと決めたことだ。自分なら出来る。 やらなくちゃいけない、やらなかったら先生になれない。 自分の望んだアオツキになれない。 ――一種の強迫性障害。 バレンタインと、アオツキの病は一部似通っている。 それが眠ることで抑えられる君と、"先生をすることで"平穏を保てる彼。 症状の深刻化は進んでいた。 「まだ先生ではないのに、 先生と呼ばれるのはとても嬉しいんです」 己を病気だと思わなくなる日が来ることで、完治といえる日は来るのだろうか。 其れが望むことなのか、彼の表情は語らない。 (=0) 2022/05/03(Tue) 4:24:19 |
![]() | 【鳴】 月鏡 アオツキその日の朝、バレンタインへと手紙が渡された。 一人の時に読んで欲しいと告げた後、 アオツキは忙しなさそうに寮へと向かっただろう。 その後職員室でも、廊下でも鉢合わせることはあり、 どうやら朝忙しかっただけかも知れない。 『バレンタインくんへ。 連絡以外の手紙なんて、久し振りに書きました。 調子は如何ですか? 私は昨日夜更かしをしてしまって、 朝はいい目覚めとは言いがたかったです。 なんだか寂しい思いをしました。 手紙を送ったのは幾つか理由があります。 今日は、君の元へお話に迎えるかわかりません。 すれ違って顔はみたいですが、時間が合うかどうか。 それでも君のことが聞きたくて、 手紙を送ってみることにしました。 今日一日起きたことや、楽しかったこと。 バレンタインくん自身のことや、私に尋ねたいこと。 何だって構いません、必ず読んでできるだけ早く返します。 君が今日も寝ぼけて教室で一人になっていないか、 食事を食べるときにぼうっとしていないか心配です。 昼も夜も、うんと良い夢を見てください。 (=1) 2022/05/03(Tue) 4:39:33 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……え、エルナトくん……」 いつも通り、図書室で本の整理やら 読書やらしているだろうあなたの元へ、 先日も来た少女が訪れる。 「あの……、 ……ちょっと、話、聞いて欲しい……というか……」 先日のあなたの、『思うことがあるなら誰かにお話するんだよ』と言う その言葉を覚えていたのか、はたまた。 (-54) 2022/05/03(Tue) 7:37:56 |
![]() | 【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカその日の夜約束の時間、アオツキは貴方を待っていた。 実習生に自由に使って良いようにあてがわれた空き部屋。 生徒達に目につきにくいそこでは、 互いに食事を持ち寄ったり時には酒も持ち込んだ。 広めに取ったテーブル。少ししっかりした椅子。 仮眠するベッドまで準備をして、実質別荘気取りだ。 生徒達の名簿はおいておけないので毎度持ち込む。 今日見えなくなった生徒の分を確認するように、 いつもの調子の貴方が来るのを待った。 果たしてきてくれるのだろうか―― 嫌なことに、あまり期待はしていなかった。 (-55) 2022/05/03(Tue) 7:41:53 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ「………」 じぃ。 朝食の後か、それとも寮の共用スペースで勉強会の準備がされていたときか。はたまたそれより後か。 いずれにせよ、シャルロッテの自由時間を見つけて、ラピスがふらっと現れる。 『シャルロッテちゃん』 『お時間ありますか?』 じっ、と下からあなたを見上げて。 胸のあたりに持ち上げた黒板には、そんなことが書いてあった。 どことなく瑠璃の瞳には心配の色が滲んでいるように見える。 (-56) 2022/05/03(Tue) 8:20:10 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 3日目の何時頃か。 クロノが寮の部屋に戻ったとき。 丁度同室のラピスが机に向かっているところを見かけるだろう。 入室の音に気づくと、首だけ向けて入室者を確認。 それから手を振っておかえりの挨拶をした。 「?」 少し考える素振りをして、二人で使っている共用テーブルを示して首を傾げる。 今話せるだろうか、と聞きたいらしい。 /* 急ぐロール内容ではありませんので、返信は襲撃秘話の方を優先して頂ければと思います。 ロール内時間は都合の良い時間軸で構いません〜。 (-57) 2022/05/03(Tue) 8:21:08 |
アオツキは、共有スペースの方をみて一度手を振って通り過ぎる。なにか困ったことがあれば呼んでくださいね〜。 (a7) 2022/05/03(Tue) 8:31:57 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「ただいま、……」 帰って来て、あなたが居る事を確認すれば そのボディランゲージの意味を一瞬考え、 把握してか、頷いてから共用テーブルの いつも使っている方の椅子へと腰掛ける。 「もしかして、この前言ってた……病気のこと?」 /* ワーイ!秘話ありがとうございます! 襲撃ロールより前の時間軸にはなると思います。よろしくお願いします。 (-58) 2022/05/03(Tue) 8:33:15 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ頷いて肯定を示してから一度部屋を離れて、ホットミルクを二人分淹れて戻ってくる。 蜂蜜たっぷりの、甘いやつ。 今日は■■■は入っていない。 ついでに小皿に分けたクッキーやらをテーブルに置いて、同じく定位置の椅子に腰掛けた。 『昨日アオツキ先生と面談して、病気のことを聞かれたので』 個人面談があったのだという。 どうやら他の生徒にもしているようだったけれど。 『そろそろクロノちゃんにも話さなければと思いました』 元々、約束をしていたこともあるし。 かつかつ、聞き慣れたチョークの音。 『私の病気は、 身体が部分的に石に変わる病気 手袋をしたまま、手の甲で机をノックするように叩く。 骨とは違う、何か硬いものがぶつかる音が響いた。 (-59) 2022/05/03(Tue) 9:27:24 |
バレンタインは、部屋に読みかけの本がいくつも散乱している。 (a8) 2022/05/03(Tue) 9:31:24 |
バレンタインは、それは結末を知りたくないから。 (a9) 2022/05/03(Tue) 9:32:06 |
![]() | 【置】 充溢 バレンタイン最初からハッピーエンドだと分かっていたら、 僕も皆ももっと安心していられるのだろうか。 (L0) 2022/05/03(Tue) 9:36:02 公開: 2022/05/03(Tue) 9:35:00 |
![]() | 【人】 充溢 バレンタイン朝食、それから授業こそは目立った発作を起こさずに、 なんとか乗り切ったものの。湧き出る不安、紡がれる言葉は、 どれだけ抑えようとしていても自分の中から充溢していく。 「いないのは分かってる、大丈夫なのは分かってる、 大丈夫だから大丈夫、いなくても大丈夫、 薬を飲んだから大丈夫、そうだ、大丈夫なんだ。 僕は大丈夫。僕はそれを分かっているはず……」 何度も探してしまおうとする、不安が溢れる身体を、 眠気で、前向きな言葉で上から押さえつけつづける。 囚人が鎖を引き摺って行くような歩き方は、 何処に向かっているのかもいまいち定かじゃない。 ああ、薬が足りないのかもな。少し大丈夫が足りない。 「あ、そういえば」 宿題の範囲を聞き忘れていた気がする。 共有スペースに行くには少し都合が悪い気もする。 先生に怒られるのには慣れてるけど。どうしよう。 悩みながら、しばらくふらふらと歩いていく。 (23) 2022/05/03(Tue) 9:48:20 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……おはよ、トット……」 まるで睡魔にでも取りつかれてるみたいに、 頭を重そうに傾けながら挨拶を返す。 閉じていた瞳を薄く、まだ睫毛がカーテンをかけるほど、 ほんの少しだけ開けて、袋を、あなたの顔を見て。 「……何か、用事?」 いつも以上に低くゆったりした声を出した。 (-60) 2022/05/03(Tue) 9:58:04 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「きのうよりすっごいねむたそうだな……」 昨日より凄い眠たそうだな、と思ってそのまま口から出た。 寝起きかはたまた半分寝ているかのようにも感じられなくもない。 用事かと問われれば、「ん!」と紙袋を持ち上げる。 「きのういってたはな、もってきた」 「けど〜」 「……いまあげてもだいじょぶ?ねむい?おれおへやまでおとどけする?」 少し心配そうに眉を下げて笑って、首を傾げてあなたの顔をのぞき込んだ。 (-61) 2022/05/03(Tue) 10:13:42 |
![]() | 【人】 花信風 トット……いつもより食堂を早めに出たトットは図書室にいた。 やり取りをしている二人をたまに顔を上げて眺めながら、自分の膝の上に置いた図鑑に目を落とす、を繰り返している。 傍らにある机の上には小さな紙袋とノートが置かれ、近くに数種の花が他の者の邪魔にならない程度に散りばめられていた。 花と図鑑を見比べて、何某かをノートに書き記す。 そういう作業を、一言も声を出さずにやっている。 普段は歩く騒音みたいなものだが、図書室の決まりを守らない訳でもない。 おれ、ちゃんといいこにしています。 (24) 2022/05/03(Tue) 10:29:24 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……大丈夫。慣れて、るから…… それに……その花は大事にしたい、から。 寝てるうちに、受け取るのは……少し気にする」 前髪で影のかかった目は本当に、 今すぐ寝る数秒前なんじゃないかといった様相だが。 「わざわざ……ありがと、な。 僕、が……頼りになるか、は、分からないけど」 (-62) 2022/05/03(Tue) 10:31:03 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「わざわざでもいーの!」 「こっちこそありがとうなので そのー うけとってくれたので」 「ありがたい おれがバレンタインにあずけたいっておもったし」 目の前でコトリと寝始めてしまうんじゃないか……と思い始めてきた。 それと同時に、ちょっと疑問が浮かぶ。 「あのさー」 「バレンタインってちゃんとねてる? なんかさー いつもねむそーだから」 「よるねむれてない……?」 (-63) 2022/05/03(Tue) 10:44:56 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット半ば閉じたような瞳は、相手を誰と認識するのに大きなハンデを背負っており、実に危なっかしい様子を見せるだろう。 声を掛けられてようやく約束をした彼だと認識し、纏っていたほんのわずかな警戒心らしきものを解いて。 「……僕が、いつも眠そうに、しているのは…… 芯の病気を抑えるため、だから。だから……この方がいい。 あんまり早く歩かれる、と……追いつけない、かもだけど」 曰く、睡眠障害は副作用みたいなものなのだと。 ただ頼ってもいいならば、何かあった時はその通りに。 とても自立して動ける身の上じゃない事は分かってるから。 口調については。自分もあんまり人のことを言えないな、と、 頭には留めたものの深く意識することはなかった。 「考えること、や…… 怪我の応急処置、くらいにしか役立てない、けど。 ……それで、いいか。よろしく」 転んだりしないように足元には十分気を付けて、 歩き出すならば後ろをついていくだろう。 (-64) 2022/05/03(Tue) 10:52:45 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット ・・ 「いや」 「ちゃんと……寝てる」 「……寝すぎてる、くらいには、ね」 それでもまだ眠いのにも、勿論理由があって。 「僕が、飲んでる薬、は…… 心を落ち着ける効能に……眠く、なる効能もある。 だから、いつも……普段は、こんな感じなんだ。 あんまり、激しく動かないのも……そう。 眠い方が、病気も……楽だし」 (-65) 2022/05/03(Tue) 11:08:53 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス細い骨に皮肉のついた指の頼りなさに、どれだけ助けられただろう。 ちいさくてやわいそれは、こんなにも小動物めいているのに。 これが素肌であれば小さな鼓動が伝わっていたかもしれない。 けれども実際にはどんなに静かで身じろぎ一つなくとも、 指先からは命の気配は伝わらない。 「ラピスが」「いなくなるまでに」 「僕の何かが少しでも」「よくなったと」「見えたら、いいな」 何もかもすべてが上手くいったなら、なんて夢物語は見れそうにない。 それでもせめて他者から願われることがあるのなら、 それに報いるだけのものを己の中に確かにしてみせたい。 立ち上がる貴方を凝視する。逆光の中で瞳孔が形を変えた。 そらされることの無い視線はまっすぐに貴方を見て。 「……」「それじゃあ、また」 「森で」 ともすればすれ違っているような返答で、その日の邂逅は終わる。 ぼんやりと太陽の光の中に輪郭を残した青年は、 貴方が去っていくまではずっとベンチに座って遠くを見つめているのだろう。 そして。 → (-66) 2022/05/03(Tue) 11:22:13 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピスもしも貴方が、青年を連れて行こうとするならば。 その夜、その日も。 またいつものようにその姿は森へと入っていったのだ。 夜はほかの誰かが共にいた。 だから狙いを定めるのならば、それは深夜のことだったはずだ。 (-67) 2022/05/03(Tue) 11:23:29 |
![]() | 【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「あー」 「そっかおくすりか。くすりならしょーがないな……」 「そのほーがびょーきとバレンタインのためなら、しかたないかも……」 合点がいったようで、腕を組んでコクコクと頷いた。 びょーきって何!?って詳細を聞こうと思ったが……これは流石にプライバシーとやらに関わることをトットは知っているし、嫌がるかもしれないので、やめた。 自分もあまり人に教えていないのだし。 「おれのおくすりとぎゃくだなー。おれのおくすり、げんきになるやつだし」 「ひとそれぞれというやつか……」 (-68) 2022/05/03(Tue) 11:31:50 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 半分の仮面 リアン上級生から見た高等部の青年は、いつもぼんやりしたふうだった。 喋り方は間延びしていないまでもとぎれとぎれに呼吸が挟まりがちで、 大きな体の落ち着いた動作と相俟って大型の草食獣めいた感触だったかもしれない。 貴方の言葉を受け、なるほど、みたいな感じで頷いた。 遠慮しいに遠目に見ているそれとは、実情は違うものなのだろう。 漠然と今更ながらの印象を得て、認識を改めてみて。 「もしも未だ見つからずなら」「また、声を掛けるかも」 「また、いずれ」「食堂でも会うことだし」 そう言って別れたのは、今より遡って数日前のこと。 その後日と月の巡りを経てその言葉が覆ることがあるとは思っていなかった頃。 いずれを経たいつかの時に、互いが同じ顔をして会えるかは――わからない。 (-69) 2022/05/03(Tue) 11:43:26 |
エルナトは、黙々と作業をするトットをちらりと見て、目を細めてる。偉いね。ちゃんと進んでるかな? (a10) 2022/05/03(Tue) 11:51:36 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキお茶の時間が始まる前、問診が終わるまでのうち。 貴方の優しい言葉を受けた青年がいつものように、 『大丈夫』『頑張るね』といった旨のそれを返して。 ベリーやカシス、華やかで魅惑的な甘い香りをした、 真っ赤なお茶を冷める前に賞味した温かな時間を経て。 それでもやっぱり、青年は夜には森へと向かった。 或いは別の場所かもしれないけれど、こっそりと貴方に告げずに向かう場所など、 それ以外にあるわけでは、少なくともこの刻まではないことだった。 そしてその足音はいつものように夜更けにも朝ぼらけの内にも戻らずに、 部屋に戻ったのはきっと、昼間の太陽を迎えて以後のことだった。 その理由は、教師陣が青年を拘束した理由は。 青年が病気であったから、のみに非ず。 そこには異端に向けた侮蔑と畏怖が、少なからずあっただろう。 (-70) 2022/05/03(Tue) 11:55:33 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ図書室。 人がいない時は紙が焼けないようにカーテンを閉ざしているその部屋は、今はろうそくの灯りとカーテンの隙間から漏れる僅かな光のみに照らされている。 図書室の主である少年は、机に置いた蝋燭の下、小説を読んでいるところだった。 「おや……クロノさん。」 「うん、僕で良ければ、喜んで。」 前の話か、それとも別か。 いずれにせよ柔らかく微笑んで、君に席に座るよう促した。 (-71) 2022/05/03(Tue) 11:56:11 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ/* 日跨ぎになりましたが秘話お付き合いありがとうございました! どういう状況で戻ったかは狼側の方々と軽くすり合わせた後参りますので、 夕方以降にまた会うかもしれないし次の日になるかもな〜くらいで、 スナック感覚の考慮でお待ちいただければ幸いです。 さまざまなご交友を……楽しんで……! 時間押しの展開になってしまい申し訳ない、 &お話いただけて嬉しいです。ありがとう……ありがとう…… (-72) 2022/05/03(Tue) 11:58:29 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスふたつ年上の貴方から見た青年の姿は、なんとも不器用なものだった。 言葉はやっとのこと選んだ単語を繋ぐように途切れ途切れで、 食事一つ選ぶのにも時間をかけるのは、小等部の頃からずうっとそうだった。 かつてからどれほど貴方が気にかけたことがあったかはわからないけれど、 ただでさえ目立つ青年の言動は、他の問題児から見れば隠れ蓑のようにさえ思えていたかもしれない。 そうした周囲の目を気にしているのかどうかも曖昧な乏しい表情は、 貴方の一声を受けてぱちぱちと瞬きをすることでやっと少しの変化を見せた。 いくばくか、貴方の言葉を咀嚼して呑み込むまでの間があった。 時間はかかりはしたものの、それを大きく違えることはない。 「……いいの?」「そうか」 「フィウクスがいいなら」「明日から、使わせてもらう」 「なるべく汚さないように」「掃除もしておくから」 「ありがとう」 「優しいきみ」 了解の返事からずいぶん遅れて背中に投げかけられた感謝の言葉は、 果たして素っ気ないように振る舞っている貴方の背中にきちんと当たったのだろうかな。 ともかく貴方がいなくなれば青年は食事を再開し、 そしてまた次の日になったなら―― とも、そう上手くはいかず。 人の立ち入った気配が貴方の指定した部屋に残るのは、 朝も午前も超えて昼より後になってのことだっただろう。 (-73) 2022/05/03(Tue) 12:16:52 |
![]() | 【墓】 雷鳴 バット誰のものでもないその部屋に、誰かの気配が残り香のようにある。 湿った、背筋の凍るような、神経に不快感を及ぼす何か。 しっかりと清掃され清潔であるように保つ努力を経てもなお、 言い様のない警鐘の残滓が僅かに空気に染み付いている。 それは朝も午前も超えて、白日が名月へと交代するほんの間際の頃だった。 そこにはもう誰もいない。 (+1) 2022/05/03(Tue) 12:20:08 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあなたに励ましてもらうばかりではいけない。 自分だって、しっかりしなければ。 それは不安を覆い隠そうとする笑顔ではあったけれど、きっと。 無理矢理にでもそうすることが、『いつも通り』を取り戻してくれると信じたかった。 いつもあなたがそうであるように、誰かの、あなたの支えになれると信じたかった。 座り込んでしまいそうになるのを、どうにか留めてくれると信じていた。 それでも食欲は湧かなくて、いつもより少ない食事を摂って。 それからしばらく。 あなたに名前を呼ばれると、少女は振り返った。 ▼ (-74) 2022/05/03(Tue) 12:30:53 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン「そうか。……病気については聞かないほうがいい? 僕もあまり人に言いたくない。どんなふうに思われるかわからないから。 けれどみな、言ってほしそうにしたがるし。 聞いておいたほうがいいなら、聞くし、誰にも話さない」 理解は示した上で、探られていいものなのかも含めて確認すべきだろうと青年は判断した。 誰もが悩みを抱えているが、抱きかかえ方は誰もが同じではない。 現に青年自身についても、自分で述べた通りの姿勢だ。 ひとまずはどうしてほしいか、については了解を示して、森の中を先へ行く。 進むごとに深くなる森の中を、青年は迷いもなく歩いて行く。 まるで昼間の太陽の下にあるみたいに周囲が見えているみたいだ。 獣道にも劣る足場の悪さは、やすやす歩けるものでない。 かろうじて青年の背中を追うのであれば、背の高い下生えを踏まずに済む程度。 ふ、と手を伸べて貴方を制しながら立ち止まって、周辺から距離を置かせる。 腕を伸ばして地べたの近くを探り当てると、なにやら薄っすら木漏れの光を反射する、 頼りなく細いものを拾い上げた。それは、細い輪郭をしていた。 「……よかった。 罠に間違えて掛かったわけではなさそうだ 」青年が指先で揺らしたのは、針金で作った丁寧な細工。 木々の間に巧妙に隠されてしまって、ふつうであれば見つけられない。 かり、と手袋の先でつついたそれは、まるで小動物でも捕まえるみたいなもの。 「もしお化けや……大人に捕まったなら、いや、でも。 ジャステシアはおとなしい子だから、抵抗もせず捕まったのかな。 踏み荒らした跡でもあれば、僕の目ならわかるのに」 (-75) 2022/05/03(Tue) 12:31:24 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ「ううん、いつでも何でも率先してくれるのは、バラニだよ。 だからみんな真似して動けるし、ロッテも手伝えるの。 ありがとう」 やわらかく笑み、あなたを見つめる。 次いで行われた提案にも、嫌な顔などする筈もない。 「うん、もちろん。 みんな、早く顔を見たいな……」 「今朝、先生と話してなかった? なにか言ってた? 先生も、知らないのかな……」 これまでの反応や、今日はその先生の片方も姿が見えないこと。 それらから、望みは薄いとわかっていても、なにかを口にせずにいられないといった様子で。 (-76) 2022/05/03(Tue) 12:31:36 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの姿をみとめると、少女はふわりと微笑んだ。 「ラピス、どうしたの」なんて声をかけ、黒板へ視線を落とす。 「うん、大丈夫だよ」 「……心配、かけた?」 赤い視線が移ろって、黒板から、あなたへ。 (-77) 2022/05/03(Tue) 13:16:58 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス椅子に座って、あなたがホットミルクを入れて来るまではじっと待っている。 蜂蜜たっぷりの、甘いホットミルク。 眠れない時とかにあなたが作ってくれる、甘くて美味しいやつ。 そういえば、朝食を余り量食べれなかったなと 意識的にクッキーに手を伸ばして、小動物よろしくちまちまと齧り始める。 そして。かつかつ、チョークの音。 書き終えた文字と、固いノックの音に 口に入れたクッキーを飲み込んで、あなたをまじまじと見つめた。 「石、に?」 声に出しながらしばらく見つめて、 首元を指さす。ここは、もうそうなっているのかと。 (-78) 2022/05/03(Tue) 13:40:32 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「その、…………。 …………あ、あんまり、聞かれたくない話……だから……」 図書室となると、どうしても誰かが来る可能性がある。 だから邪魔されたくないから移動したいと言う様に もごもご言いながら視線を扉へと向ける。 「……い、今は無理だったら…… 後ででも、いいから……」 (-79) 2022/05/03(Tue) 13:53:05 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「…………」 あなたの話を静かに黙って聞いている。 何事かを考えているのか、それとも言葉を失ってしまっているのか。 いずれにせよ、その話はあなたが恐ろしくて泣いてしまうかもしれないと称するに値するものだと、バラニは自分でもすんなりと受け入れることができたのだが。 「もしも、今でもそれが続いていたとしたら…… 先生はそれを、受け入れることができるのですか? ……不安や病気が取り除かれるとは言っても、それは」 僅かに目を潤ませながら、じっとあなたを見つめて問う。 不安や病がなくなるのは喜ばしいことだ。 それでも、落ち込んでいたり様子がおかしくなって帰ってくることになるのは、どうにも飲み込み難いものがあった。 病気が治ったのなら、本当はその事をしっかりと喜べないといけないはずだと。 (-80) 2022/05/03(Tue) 14:11:08 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「そ、そうかね……? 私も……君や、皆がいるからこそ動けているのもあるのだから。 ありがとう、こちらこそね……」 こちらに向けられる笑みが、気分を和らげてくれるようだった。 嫌な顔もせず快諾してくれたことに安堵しながら、再びお礼の言葉を述べて。 さっそく行こう、と他愛もない会話を続けながらゆっくり歩みを進める。 「うむ、アオツキ先生と少しね…… 私も気になって聞いてみたのだ、何か知らないかと」 そこで一度、言葉は止まって。 続けるかどうか、少しばかり悩むような素振りを見せてから。 「……皆が姿を見せないのは、神隠しとは無関係だと……先生が」 (-81) 2022/05/03(Tue) 14:24:52 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット「………」 気をつけてと、言ったのに。 でも、わかっていた。 また森で。 その言葉通りに少女は夜半、再び青年と森で邂逅した。 夜の風景にそのまま溶けてしまいそうな色をした少女は、しかし同化することなくそこに居て。 命が寝静まった森の中で、二人の足音が木霊した。 時折、夜に動くもの達の気配に見送られつつ あなたの手を取り、森の奥へと誘ったことだろう。 明日、青年の部屋に誰も居なかったことが、何よりそれの証左となっていた。 (-82) 2022/05/03(Tue) 14:32:57 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ赤い視線と交わって、首肯が返す。 『元気がないように見えました』 連日、いつもと違うことが起こりすぎているから。 気が滅入っても仕方がない。 食堂では年少の世話を焼いたりして気丈でいたように見えたけれど。 『私で聞けることがあれば、聞きますよ』 何か話すことで肩が軽くなるのならそうしたい、と。 (-83) 2022/05/03(Tue) 14:35:29 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノちまちまクッキーを齧る様子が小動物らしくて微笑ましい。 自分もよくそう形容される内の一人なのだけれど。 質問に、また頷いて返す。 甘いホットミルクを一口飲む。 いつも心を落ち着けてくれる優しい味だ。 それから、ゆっくりと手袋を外した。 黒い布地の下から現れたのは、柔らかな白い肌の上を、深い青が所々覆い隠した手だった。 夜空を切り取ったその鉱石はラピスラズリによく似ている。 また手を机の上に置く。 先程よりもはっきり、硬い音が耳に届いた。 (-84) 2022/05/03(Tue) 14:45:13 |
![]() | 【人】 神経質 フィウクス>>26 エルナト 「何の本だろうと同じ事を言うくせに」 視線を逸らして、小さく鼻を鳴らす気配。 意外だ、と言われた事が特別気に障ったわけじゃない。 どこかフラットなあなたの雰囲気は、寧ろ。 気難し屋にとって、どちらかと言えばやりやすい部類になる。 「……選んだ基準はある。 俺の病状を悪化させる要素が少ないものを、 覚えのあるものから、ただ消去法で選んだだけだ。」 ただ、あなたが以前に言った事に少し思う所があっただけ。 けれどこれが益になるかもわからない。 却って嫌なものが増えるだけかもしれない。 「それでも逆効果にならないとは限らない。 お前ほど上手く付き合えるとは限らない。 だから読む気が起きなかっただけだ」 上手く付き合える、という言葉が指す先は。 本、或いは物語というものか、それとも等しく抱える瑕疵か。 (27) 2022/05/03(Tue) 14:56:01 |
フィウクスは、静かに過ごすトットに突っ掛かるような事はしない。 (a11) 2022/05/03(Tue) 15:00:35 |
フィウクスは、勉強会には行かない。 (a12) 2022/05/03(Tue) 15:00:44 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン>>23 「レン?」 足取りも重くふらりふらりと彷徨うあなたの姿を見、少女は足を止めた。 大丈夫、とは言ったけれど。 日毎、異変は広がるばかり。 不安もまたじわりと蝕み、虫食い穴のように。 足早にあなたの隣へ歩を進めると、様子を窺った。 (-85) 2022/05/03(Tue) 15:05:13 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トットバレンタインは、自分の病気をあまり隠していない。 とはいえ聞かれなければ教えることもないし、 そんな感じで知らない生徒も多かったりするのだろう。 気遣われることが、嫌なわけでもないんだし。 「色々な薬がある、から……色々な病気が、治るんだ。 君のくれる、花も……同じ。何かに役立つ」 (-86) 2022/05/03(Tue) 15:36:28 |
![]() | 【置】 神経過敏 フィウクス無人の部屋。 寮の自室ではないどこか。 今日という日の夜が深くなってしまう前には。 扉を開けて、今は誰も居ない事を確かめる。 一度鍵を閉める為に。 「…………」 病によって形成された神経質な精神性は。 そこに残るほんのごく僅かな名残に、 見て見ぬ振りをする事すらできない。 それでも、この紛れもない不快感に起因する悪感情は。 誰か特定の個人へ向けるものではない悪感情は。 理性による思考と、心の様相が相反しているよりは。 罪の無い者に苛立ちをぶつけてしまうよりは。 まだ良い方だと感じてしまう。 (L1) 2022/05/03(Tue) 15:37:21 公開: 2022/05/03(Tue) 16:00:00 |
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![]() | 【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>25 リアン 「そっか、リアンはよく見てくれてるんだね」 「ロッテも見習わなくちゃ……」 デスクの上に並ぶそれらは、きちりと整えられている。 これなら、集まればすぐに始められるだろう。 そうしてあなたの手元を追っていた視線は、ふと、あなた自身の相貌へと向けられる。 食堂で見たとき、いつもと違ったような気がしたことを思い出したから。 (28) 2022/05/03(Tue) 15:48:49 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ互いに支え合うことができているなら、それが何よりだ。 少女はあなたに気遣ってもらうことの方が多いように思うけれど――これからはもっと、助けになれるといい。 こんな風に、不安なときだからこそ。 あなたに促され、少女も歩き出す。 「……そっ、か。 神隠しって、ただの噂、だもんね……」 とは、答えても。 ただの噂と断ずるには。 「……でも」 「神隠しじゃなくても」 「こんな風に大勢の姿が見えなくなるのは、へん」 (-87) 2022/05/03(Tue) 15:49:39 |
![]() | 【鳴】 充溢 バレンタイン言葉を音にするのでさえ手間取るものだから、 文字に書くなら当たり前のようにそれ以上の時間がかかる。 授業で言われたことを書き取るのとは訳が違うな、というのを、 手紙を書いて初めて実感することとなった。 とはいえ、新鮮な体験なので、 それなりに楽しみつつ書き連ねていけた。と思う。 『言葉を文字にするのって難しいですね。 それに、何でもと言われてしまうと、 尚更書くことに悩んでしまいました』 文字の通り、この辺りは何度も消しゴムで擦ったような、 少し煤けたみたいな跡が残っていて。 『優しい友人がいるおかげで、 この一年くらいは授業が終わっても寝過ごしたり、 朝食の時間に食べ終わるのが間に合わなかったり、 といったことは少なくなっていて助かってます。』 『それと、昨日恋愛小説を図書室から借りました。 兎と烏が、様々な障壁を乗り越えて恋をする物語。 昨日お話ししたことが何だか頭に残っていて、 それで良い夢が見られたらいいなあと読んでたり。 恋を夢みたいな話だ、と思ってるわけなんですけどね。』 (=2) 2022/05/03(Tue) 15:51:13 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス声のない静かな言葉が、視界に映って。 笑んだ少女の相好は、口角を上げたまま、それでも。 へにゃ、と情けなく崩れた。 それは困ったような、泣き出す前のような。 「……うん」 あなたはやっぱり、みんなのお姉さん。 不安なのはきっとみんな、おんなじで。 それでも、年下の少女を気遣ってくれる。 「最近、なんだか変だから」 「やっぱり、不安になっちゃった」 じっとしていると苦しみや怖いものが追いかけてくるから、少し歩こう、と身振りで示した。 (-88) 2022/05/03(Tue) 15:54:28 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「僕は……あまり隠して、ない。 不安なことが、溢れて……止まらなくなる……病気。 それを和らげる薬は、眠く、なるのが副作用で…… 薬の効能とは別に、眠いと……不安をぼやけさせて。 溢れないように、押さえつけて、くれる。 別に、……誰かに話してもいい。気にしない、から」 歩いていく途中。ゆったりとした喋り方で、 睡魔の中から、言葉を探し拾い上げていくみたいに。 実にあっけなく、自分の病気のことを話し出す。 少年にとっては、溢れてしまうかそうでないかだけ。 容れ物である自分やその中身を探られても、たいして気にすることはない。 険しい道のりに、話している途中で言葉を詰まらせたり、危うくつんのめったりしていたのだが、それはまあ別の話。 「……罠……」 そんなもの仕掛けてるんだ、という僅かに苦笑したような声色。近づきすぎないように、けれど目を凝らして針金を見つめる。 「……逆にいえ、ば。自分から離れたら…… こういうのに……引っかかっても、おかしくはない、か」 何故かどことなく、安堵でもするみたいに息を吐いた。 (-89) 2022/05/03(Tue) 16:06:51 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャルロッテさん」 青い瞳は僅かに伏せられてはいるが、 いつものように眠たげなそれではない。 しかし部屋などでたまに目にするような、 不安に満ちた切羽詰まった表情でもない。 どちらかといえば、少しばつの悪そうな。 「……ええと、そう……皆が、宿題!」 頭が引き戻される前に、それを音の形にする。 「宿題が何か……聞きひそびれてしまった。 から、そう。誰かに聞きに行こうとしていたところで」 (-90) 2022/05/03(Tue) 16:14:00 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ身振りで促されて、共に歩き出す。 不安に追いつかれないように。 ちょこちょこ、小さな歩幅は誰かと歩くときは少し広くなったり狭くなったり。 合わせてもらうことの方がずっと多いのだけれど。 隣のあなたの様子を気にかけながら、てくてくと。 歩きながら黒板に書くのも慣れたもの。 『ジャステシアがいなくなってから、少しずつ皆が不安になっているように思います』 『シャルロッテちゃんも、何か気になることはないですか』 同室の彼のこと。食堂の片隅が定位置の彼のこと。 はたまた、あなた自身のこと。 (-91) 2022/05/03(Tue) 16:25:50 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……そうだね、君の言う通りだ」 「誰かと大切な話をしている、らしい……とも聞いた。 先生も、何でも知っているわけじゃないと言っていたから…… 本当のことかどうかは……私にもわからないけれども」 ひとつひとつ、先生から聞いたことを慎重に伝えていく。 その様子はいつもとは同じようでいて、少し違ってもいる。 いずれにせよこの恋心とは無関係とも言い難いものだった。 「シャルロッテくんは…… 何か方法があれば、いますぐにでも自分の病気を治したいと思うかね」 不意に、そのような事を尋ねる。 この学び舎にいる子供は、誰しも何かしらの事情を抱えている。 それを取り除くためにこうして生徒同士のふれあいを通してじっくり向き合っていくのが、このギムナジウムの姿だけれど。 バラニの言葉は、まるでその以外に夢のような特効薬があるかのよう。 (-92) 2022/05/03(Tue) 16:32:16 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が森に来たならば、それはもうこの場にいないもう一人が居なくなったあと。 だれが言いつけを守ったのかは、青年しか知らない話。 けれどもその場に残った彼は、どのみち貴方と邂逅することになる。 森の奥。灯りもない内。鬱蒼と生い茂る木陰の下。 何も見えない闇の中で、湿った音がする。 /* ヤベ分かりづらかったかもしれません 夜の森で別の人とワーワーした後の話になるので、 差し支えなければ既にこちらが森にいた形になると思います……! (-93) 2022/05/03(Tue) 16:39:57 |
![]() | 【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「おや………そうかい?」 「うん、わかった、じゃあ場所を移そうか。」 「ちょっと待っててね。」 少年はそういうと、立ち上がって窓の施錠を確認し。 全てを確認し終われば、長い横髪を軽く掻き上げて、ろうそくに口元を近づけ、ふぅ、と消す。 随分暗くなった部屋。 足音が君の方へ近づいてきて、そして横に並ぶ。 「どこにいく?」 がらり、と入り口の扉を開ければ、廊下の明かりが差し込む。 少年は小首をかしげて君に問いかけていた。 (-94) 2022/05/03(Tue) 16:40:24 |
![]() | 【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「……なるほど。 無理に聞こうとは思っていない。今は、それでもいい」 何か知っていることがあるということが分かれば、今はそれで。 どうせ、いつかは聞くことになるだろうから。 「………」 うーん。やっぱりこの先輩。 したいことを実行に移しているだけなんだろうか。 「あの言い争いの火種の一つだったものな。 ふむ、逆に一人だけ呼ばれたことを気にする生徒もいるだろうしな。 つまらないかどうかはともかく、良い方法だと思う。僕も参考にさせて頂こう」 一人一人に配慮した方法で何かを成すことが難しいことは、自分もよく分かっている。 なるべく気を遣ったうえで、自分の目的を達成しているようだから大したものだ。 「む、そうなのか。 知らなかった。用がなくとも、円滑なコミュニケーションのために話しかけて良いものだと思っていた。雑談もその一つだと。 ……なるほど?」 優等生、には。少し間をあけて、そうだろうか……と少し歯切れの悪い返事をした。 (-95) 2022/05/03(Tue) 17:09:32 |
![]() | 【人】 司書 エルナト>>27 フィウクス 「あはは、そうだね。」 「だって本を読むイメージがないもの。」 呟かれた言葉にくすくすと笑って。 少年は誰にでも分け隔てなく、平等だ。 そりゃあ、目上の人への敬意だとかはあるけれど。 誰かを嫌ったり、避けたり、疎んだりというのはない。 誰にでも人懐っこく接する。 「フィウクスさんは、音楽が好きなんだ。」 「そう言えば、前クラシックの話をしていたもんね。」 というのは、食堂の騒音を貴方が例えた時の話。 お洒落な例え方をするのだな、と思ったから印象に残っている。 好きというよりは、それくらいしか楽しめるものがない、が正しいのかもしれないな、と思いつつ。 "うまく付き合う"という言葉には、無意識にお腹をさすって。 「…悪化するかもしれないけれど。」 「何もしなかったら、ずっとそのまま、変わらないよ。」 「今が苦しくて仕方がないなら、怖くても何かに 挑戦したほうがいいんじゃないのかな。」 せめて少しくらい、読んでみない?と君がしまった本に手を掛けて。 (29) 2022/05/03(Tue) 17:12:04 |
![]() | 【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット"治療"の瞬間まで立ち会うことはできない。 だから共に歩めるのは森の奥、大人達のいる場所まで。 残り少ない道のりを一歩一歩確かめながら、進んだ。 本当に、このまま付いてきて良いの。 そんな思いを乗せるように、手が握り直される。 何が待っているのか、知らないわけじゃないと思うのに。 /* ヤババ そちら側に都合良い描写で問題ありません!!! 会ったのはワーワー後ということで了解です もう一人が居たことは知らないまま森に入って合流しました……!! (-96) 2022/05/03(Tue) 17:15:51 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン普段とは違う様子。 けれど、我を失っている、という訳でもなくて。 じっとあなたを窺う少女は、ふと息をつく。 「宿題」 「共有スペースでね、見てもらえるんだって。 メモがあったの知ってる?」 「ロッテは今から、部屋に取りに戻るところなの。 一緒に行こう、教えてあげる」 (-97) 2022/05/03(Tue) 18:17:07 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの言葉を見るために、少女はゆっくり、歩を進める。 行き先は定まっていない。 それでも無意識に、何となく、外へ向かっていた。 きっと、神隠しの噂が脳裏をよぎるせい。 「そう、だね。 レンも不安になってるし、フィウクスもピリピリしてる」 「トットやクロノも、元気がなくて」 「少しでもいつも通りであるように、バラニが頑張ってくれてるけど……。 ロッテは、みんなのために何ができるんだろう」 ぽつり、ぽつり。 掠れた声が落ちる。 (-98) 2022/05/03(Tue) 18:18:23 |
![]() | 【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ大切な話。 ここで誰かと大切な話をするというなら、実習生の先生よりももっと上の――それこそ、大人の先生だろうか。 わからないなりに思考を巡らせていると、ふと。 あなたが口にしたのは、唐突にも思える言葉。 「…………病気」 ぽつりと繰り返す。 ここにいるこどもたちは、誰しも事情を抱えている。 それは、少女も例外ではない。 けれど。 「ロッテはね、いいこになるためにここに来たの。 大人の先生たちにいろんなことを教わって、いいこになって、家族のところに帰らなきゃ」 「でもそれは、すぐにはできないよ。 勉強すること、たくさんあるもん」 ――少女は、自身の病状を理解していない。 それに、『病気』だと言われたから、あなたとおしゃべりができるのだ。 「……バラニは?」 「バラニは、すぐに治りたい?」 けれど、例えばルームメイトのように。 神経質な上級生のように。 苦しいことがあるのなら、治るのはきっと、いいことだ。 (-99) 2022/05/03(Tue) 18:28:09 |
![]() | 【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「え〜……そうだな…… そういうメモがあったのは覚えてるが、 僕、今少し調子悪ィんだよな……」 眠気がないことを調子が悪いと称しているよう。 いつまた溢れてしまうか分かったものではないもの。 「……大丈夫かな?」 確認するみたいに聞いてみる。 (-100) 2022/05/03(Tue) 19:21:56 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……治るものなら、治したいと思うよ」 「この病がある限り…… 私は、家督を継ぐ者としては不適当な軟弱者だと。 生涯消えない烙印を押され続けることになってしまうのだから」 いつもは明朗なその調子にも、わかりやすく不安の色が滲む。 それは、貴族の子であるからこその悩み。 本来ならば、このギムナジウムにいることなどなかっただろうバラニがここにいる理由。 バラニの抱える事情は、とある貴族の跡取りとなるにあたり酷く不都合なものだった。 病気を治すことを彼だけでなく、彼の家族も強く望んでいる。 そしてその想いは、ある意味バラニを蝕む圧力のひとつでもあったが。 ▼ (-101) 2022/05/03(Tue) 19:27:22 |
![]() | 【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……けれど、病気を治す……それだけではいけないのだ」 「ただ病気を取り除くだけでなくて…… 何者に負けないような強い勇気を持つ、跡継ぎに相応しい男に」 「真にならなければならないのだと、私は思っている……」 簡単な道を選んで得たものは、すぐに失われてしまうものだ。 勇気ある挑戦の先にこそ、本当に大切なものを得ることができる。 バラニが特別好む物語から得た教訓、少年に勇気を与えてくれる教え。 病気を治すことが目的ではない、心の弱さこそがその原因なのだから。 「私にも、しなければならないことはたくさんある……! 勉強も、皆の為になることも……だから、まだ治らなくていい」 その分だけ、君とも一緒にいられるだろうから。 病気を治さなければならない跡取りとしては間違いだとしても、バラニの気持ちとしてはそう思ってしまうところもあった。 (-102) 2022/05/03(Tue) 19:30:00 |
![]() | 【置】 半分の仮面 リアン今日の夜も、風呂は一人で。 着替えも、誰にも見せないで。 戻ってきたときには、仮面をつけたまま。 目出し部分にこびりついた、赤黒い汚れを少しだけ残してしまったのは誤算だったけれど。 自室の鏡を見ては、まだ大丈夫だと言い聞かせる。 「……僕はこれでいい。 治す術が生き方を変える事ならば、治らなくても」 (L2) 2022/05/03(Tue) 20:04:49 公開: 2022/05/03(Tue) 22:55:00 |
![]() | 【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス君の寝台に手紙を一つ。 いつ見ても構わないメモのようなものだ。 『部屋においておけば、物は食べられそうなのか?』 (-103) 2022/05/03(Tue) 20:06:42 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン「……ああそうか、だからいつも眠そうなのか。 なにかに振り回されるのは大変だ、全くわからないわけじゃない。 誰かに話すとしたら、キミを庇うときだ。面白半分には話さない」 誰かに誰かが責められることなどないほうが良いのだから、そんな機会はないほうがいい。 貴方のことは多く知っているわけではないけれど、 慮ることができることが多ければいい、というふうな態度。 森をゆく順路は軽く曲がってU字に曲がり、探しているうちにいずれ森を出るルート。 奥深くまで抜けてしまうなんてことはなく、迷うこともないだろう。 だから貴方がもしもこの場から先に抜けたいと思ったりしても、 どこへ逃げればいいかわからない……なんてことは、ないはずだ。 ちらほらと隠された罠のうちの一つをつつく。 あ、と小さい声をあげた。なにか成果でも、あったのだろうか。 ……かすかに血の匂いがする。脂と混ざって鉄臭く酸化した、危うい匂いだ。 こんな静かな森の中で、どこから漂ってくるというのだろう。 「こっちの方向に渡って来なければ、掛からない。 これは僕が仕掛けた罠だから。 大人がどう対策しているのかは、よく知らない」 (-104) 2022/05/03(Tue) 20:10:17 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「きれい、」 なんて、夜空を閉じ込めたような美しい石に、 思わず口にしてしまって。はっとして口を手で隠す。 あなたからしたら、身を蝕む忌々しいものだろうに 少し申し訳無さげにしながら、視線を逸らす。 「 ご、ごめん…………。 ……石に、なっちゃうなんて……、 たいへんそう、というか……えっと」 なんと言えば良いのか、惑って 机の上のその手に、再び視線を落としながら。 「……こわくない?」 (-105) 2022/05/03(Tue) 20:15:12 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス言葉数少なく森の奥へ行く。青年は貴方にその理由を尋ねたかもしれない。 どうして共に森に入るのか、なんて。 森へ通い詰めているのを知っているのだから、理由はどうあれおかしな話ではない。 止めようと思っているのかもしれないし別の理由かもしれないし、 少なくとも本当の理由なんてのに気づいている様子は少しもなかった。 強いて言うなら、それを咎めて忌避する様子ではないことに、 申し訳無さとほんのわずかな嬉しさを、感じていたかもしれない。 光の差さない森の奥深くへと行く。音のする方、その先で。誰かが立ち上がる気配があった。 大人だ。教員を含めた者たちが複数名。 その表情には愉悦のようなものはなく、ただ渋面をこちらへと向けていた。 互いに誰がそこにいるかというのは、わかっていたのかもしれない。 だからこそ次の日の朝、青年は姿を見せなかったのだから。 ただ、どうして、青年なのだろう。何を治さねばならなかったのだろう。 目的を胸に抱えた大人たちの表情には、堅苦しいものが含まれていた。 「……ラピス、離れて。 下がって、早く庭に逃げるんだ」 青年の言葉は流暢だった。普段よりも明瞭で聞き取りやすい。 それは大人の前だからではない。隠していたからではない。 青年が、病気だからだ。病気を抱えているからだ。 それは、治さねばいけないものなのだ。 貴方に何も見せたくない。貴方に少しも疑いは持っていない。 ただ大人から庇おうとして、その前に立ちはだかったに過ぎない。 だから素知らぬ顔でそれを受け入れたってそうでなくたって、かまわないのだ。 → (-106) 2022/05/03(Tue) 20:18:46 |
![]() | 【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が、青年と大人のやりとりをどこまで聞いて、見ていたかはわからない。 貴方に背を向けた青年は、貴方が去ったとて関与しないだろう。 無理に連れてきてしまったと嘘をついて、貴方をかばいさえするだろう。 だから、貴方がその一言と、大人の手の先にあるものを見聞きすることがあったか、 それは貴方が選択すべき自由なのだ。 大人は、青年へと声をかける。 『お前が兎を殺したのか』と。 大人の手には、血の付いたリボンが握られていた。 (-107) 2022/05/03(Tue) 20:21:12 |
![]() | 【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト唯一の光の消えた部屋は、暗くて少し怖い。 間も無くあなたが傍に来れば、 殆ど癖のようにその袖を摘んで、並び歩く。 「えっと…………、 ……いいとこ知ってるから、着いて……来て、」 いつもより自信の無いような声で言いながら、 先導して廊下を歩き始める。 (-108) 2022/05/03(Tue) 20:21:15 |
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