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キエは、美味しいものいっぱい食べて満足。 (a0) 2021/07/09(Fri) 21:51:17 |
ダビーは、ボル(7)7n10を皆に作った。 (a1) 2021/07/09(Fri) 22:22:45 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルちゃり、と金属のぶつかる音と共に。 最後の新入り従業員はやってくる。 数名の賓客と一部のスタッフの前に悠然と歩み出た。 カジノで戦うディーラーの制服でもなく。 関係者として暗躍したペストマスクに漆黒の燕尾服でもなく。 自分の上に立つ人間たちに付き従う『従業員の制服』と目元だけを隠す簡素な仮面を身に纏い、女は静かにやって来る。 ただ、もう逃げられないとばかりに存在する厳つい首輪が女の喉元に巻きついていた。 「──改めまして、サダルです。 この客船に乗せていただくにあたり必要な『研修』は既に受けております。 ですが皆様が必要だと判断したのならどのようなものでも喜んで行わせていただきます。 私は皆様の従順な下僕です。 皆様の命令こそが私の幸福。それら全て皆様の愛なれば。私は喜んで従い、奉仕し、皆様に誠心誠意尽くしましょう」 服従の意を見せるように頭を垂れる。 こんな行為は慣れている。 なるべく壊されないようにしたいのなら、素直に従っていたほうがいい。 ぺらぺらと上辺だけの薄い忠誠を吐き出し、女は閉じた瞼の裏側でぎらぎらと反抗的な炎を湛えていた。 ▼ (0) 2021/07/09(Fri) 22:23:39 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル顔を上げろ、と指示を受ける。 女が飼い犬のような態度を被って大人しく従い顔を上げると、他のスタッフからの平手打ちが飛んだ。 頬がじんじんと熱を伴う痛みを発しているが、反比例するように心は冷え切っていく。 乗船客の失踪に関する噂を流したと聞いた。 何故そのような事をしたのか。 泡を飛ばして捲し立てるスタッフにひたすら頭を下げながら、詳細を有耶無耶にして謝罪を繰り返す。 何度も打たれた。でもそれが今更何だと言うのだろう。こんな仕打ち、昔から受け続けている。 女はスタッフの気の済むまで説教を受け続けた後、賓客に連れられて姿を消した。『再教育』を受ける事になったらしい。 "嫉妬"の女は最後まで、自分を見下す人間たちのいないところで嗤い続けていた。 (1) 2021/07/09(Fri) 22:23:51 |
【人】 愛される"天使" ナフ>> テンガン 船の中を歩く、少年の姿がある。 その姿を見てヒソヒソと内緒話をする者もいれば、好奇の目で見る者もいる。 少年はまっすぐに、 "一度訪れたスイートルーム"へ 向かっている。扉の前に着けば、あの時と同じくノックをするだろう。 (2) 2021/07/09(Fri) 22:47:41 |
ナフは、腕が使えない事を思い出した。頭で扉を叩いた。 (a2) 2021/07/09(Fri) 22:56:00 |
ナフは、あとから、足を使えばよかったなと思った。 (a3) 2021/07/09(Fri) 22:56:15 |
【人】 愛される"天使" ナフ (4) 2021/07/09(Fri) 23:07:24 |
ダビーは、ボルシチを食堂に置いてから船内の散歩に踏み出した。 (a4) 2021/07/09(Fri) 23:16:07 |
ナフは、少し額が赤くなっている。 (a5) 2021/07/09(Fri) 23:22:49 |
【人】 光彩楽禍 テンガン>>4 「そう問われれば、ええ。でも」 破滅をした。 それを見届けた。 それ自体は、良かった。ただ。 「俺は貴方がそうなった様を喜ばない。 楽し気に踊るナフが嘘だったとは、思わない。 ……俺は、最初からナフが嫌いだったり、憎かったりするわけじゃない」 その代償は、あまりにも重すぎる。 「お前があの時、“人の破滅を喜んだ”ように。 今のお前を見て喜ぶ連中を俺は許せない。 ナフが……そんな形になってまでここで働かされなくてもいいように。この先の生活に不便が出ないように、手を尽くしたいと思う。償いになるはずもないが」 「……お前は俺を憎んでくれても構わないが」 (5) 2021/07/09(Fri) 23:28:26 |
テンガンは、自分には幸運が残っていないのだと悟る。 (a6) 2021/07/09(Fri) 23:38:02 |
テンガンは、白い右眼にどんなに願っても、火が灯らないことを感じた。 (a7) 2021/07/09(Fri) 23:38:35 |
テンガンは、それでいいとも思った。 (a8) 2021/07/09(Fri) 23:38:53 |
テンガンは、これ以上ないところに堕ちてこそ、また上がって行けるのだと思った。 (a9) 2021/07/09(Fri) 23:39:34 |
テンガンは、幸運じゃなくても。皮肉にも、幸せなのだ。 (a10) 2021/07/09(Fri) 23:40:15 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>5 テンガン 「放っておいてくれたらよかった」 「おれは家族の元に帰れる予定だったんだ」 「仕事が片付いて、もう帰るだけだったのに」 「母さんが教えてくれた舞いを、同じように踊ることはもうできない!! あんたが見ていてくれた舞いは、もう…もう…ッ」 我慢していた物が噴き出したかのように、ボロボロと大きな涙を零す。 少年は、不運に見舞われて 転がり落ちるように破滅した。 全てを失って、取り繕っていた仮面を剥がす。 「元の生活には戻れない…この体で、この先不便がないようになんて 出来るわけない」 (6) 2021/07/09(Fri) 23:49:29 |
【人】 妄想癖 キエ「クルーズもあと少しですか。 ……………………また映画でも見てみますか」 数日見ていない友人のことが、少しだけ心配だ。集中できるかな… (7) 2021/07/09(Fri) 23:57:55 |
【人】 光彩楽禍 テンガン>>6 ナフ 「お前を逃さなかったことに、 褒められるべき気持ちはない。 綺麗事は何も言わないよ」 彼の仕事の内容も。自分のやったことも。 そう、決して褒められるべきものではない。 正しかったことなんて、最初から何もない。 「いつかその羽を下ろす時が来る。来させる。 無論直ぐではないだろうがな。 ……何年でも。お前が待てるなら。 遠い未来で家族のもとに帰りたいと思うなら。 俺はその手伝いがしたいんだ」 その行動理念が、歪んだ他者を破滅させる喜びからでも。少年の身を案じる気持ちに、偽りはない。 「……俺は、お前がまた踊るのを、見たい。 だから少しだけ──俺に『賭け』てみないか?」 (8) 2021/07/10(Sat) 0:08:06 |
ダビーは、「変なものを持ってきてすいません!!」と急いでハウカットルを袋に入れて海に捨てた。不法投棄です。 (a11) 2021/07/10(Sat) 3:01:38 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルカーテンは全て閉め切られ陽の光が欠片も与えられない船内のどこか。 陰鬱とした暗い部屋の中で、むせ返るほどの煙草の煙と性臭にまみれながらあえかな声をあげて体を揺らす女が一人。 「……っ、……ん、ぅう、あ……はぁ……っ」 相手の事など考えない、己のみ快楽を貪るような動きを見せる男の上に"従業員"に堕ちた女は跨り喘ぐ。その間にも両隣に並んだ者の男根を時に頬張り、時に手で擦り、ひたすらに奉仕をし続けた。 「……ッ、い゛、ぁ、あ゛ぁあ……!!!」 休む事など許されない。 尽くす手を緩めれば頬や尻を打たれ、意識を飛ばせば煙草を体に押しつけられる。 女の体は傷だらけだった。顔と手を除いたありとあらゆる場所に火傷や切り傷が覆い被さっている。全てカジノのディーラーとして働く前、自身の親に金を貸した人間たちによって飼われていた頃付けられた痛みだ。 似たり寄ったりの傷なのだから、今更増えたところで何とも思わない。灰皿代わりにされた背中にまた一つ皮膚が隆起した歪な火傷の跡が残るのを、女は冷めた心で受け止めていた。 「……わ、たしっ、は、皆さんに……、ぅ、尽くす、雌犬……です、……もう、裏切るような、真似は……しま、せ……ひっ!ぁ、あっあっあっ……ぁあ……ッ!」 卑しい言葉を吐き出す事を何度も強要された。 女は大人しくそれに従い、幾度となく降伏の姿勢を取らされながら最奥を穿たれ、服の下に押さえつけていた豊かな乳房をこれでもかと弾ませながら悦楽の果てへと追い詰められる。 何度果てても終わらない。女の喉が掠れようと、涙が枯れ果てようと、『再教育』はひたすらに行われ続けた。 ▼ (10) 2021/07/10(Sat) 3:26:36 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル体は無理矢理にでも高められ、魘されるほどの熱と刺激が脳を侵していたとしても。 意識を保ち続ける限り、女はずっと牙を隠して笑っていた。 ──失うものなんて無い。 プライドも恥も、全てとっくの昔に私自身が食ってやった。どれだけ犯し尽くしたところで、私は君たちに折れるつもりなど毛頭ない。 私を折りたいのなら、私を泣かせた"暴食"のような並外れたショウくらいでなければ認められない。 だからきっと、暫くは大丈夫だ。 後はこの肉体や精神が壊れないよう、従順なフリして耐えるだけ。 私が私の"賭け"に勝つその時まで。 耐えられずに私が心身壊れてしまったら私の負けだ。 ルーレットのボールは回り始める。 結果は、如何に。 (11) 2021/07/10(Sat) 3:28:00 |
バーナードは、いつも通りだ。 (a12) 2021/07/10(Sat) 6:10:42 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード唐突に朝食が食べたくなった。 あんだけやられたら、運気も変わっていたりするのでは? 今日の朝食はこれ!:ブルーベリーデニッシュfood (12) 2021/07/10(Sat) 6:16:40 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード「目を一個吹っ飛ばさねえと、 この船ではまともな朝食が出ねぇのか? つーか隻眼になってブルーベリーって皮肉かなんか?」 しかしまともの極みの朝食なので普通に美味しく食べる。 視界の狭さが慣れない、と思いつつもボーッと食事を取る。 レストランか従業員用の部屋かは不明だがとにかく呑気だ。 (13) 2021/07/10(Sat) 6:19:56 |
【人】 世界の中心 ニア今日のニアはとっても献身的personaな癒elemの((悪辣姫))role けれどそれは表coinの表情。 お船の上。遡れば修道院townで見た皓月moonも 今では夜中whenが86が何度訪れても、某oreのXXI 世界tarotの力を失った葉鶏頭flowerは 高貴personaな、あの■薄群青iroを見せてくれない。 だって((深林之民))roleの<<ラサルハグ>>allwhoによって損なわれたから。 異世界whereの丁度反対にある、チョコレートファッションドsake嫌いの衛生士jobが済むと噂の食堂roomでターコイズgemと引き換えに 導きのパンパイプtaktを与えてくれる。 それはグラディウスarmsアシカanimalきつねみみ+しっぽaccの形に変えられた。 音に合わせてピンクフローライトgemをあしらった靴で黄colorに染まった道を河馬animalよりもか弱い足取りで 『あん、どう・ぴぃや』 jipvsの呪文を唱える。 偽物の願いをかなえるために (14) 2021/07/10(Sat) 8:14:24 |
ニアは、『おかあさまのパン』を焼けませんでした。 (a14) 2021/07/10(Sat) 8:15:42 |
ニアは、ニアは (a15) 2021/07/10(Sat) 8:15:51 |
ニアは、ゲイザーの真似をして、パイを焼きました。 (a16) 2021/07/10(Sat) 8:17:05 |
ルビーの花 アルレシャは、メモを貼った。 (a17) 2021/07/10(Sat) 10:20:54 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>8 テンガン 穏やかな笑みが似合う顔立ちの少年は、子供のように泣き続けて。 希望に溢れていたはずの未来が今は全然見えなくて、背中に生えた羽が何よりも重くて、枷のようにも思える。 「……手伝い… 会いたいに決まってる、今すぐにだって…」 「…賭け……」 鼻を鳴らして、考えている。 その未来が保証されるのか、分からないから。 (15) 2021/07/10(Sat) 11:05:40 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル仮面をつけられても澄まし顔で日常生活に戻ってきた元ディーラー、現一般従業員。 「ここ、水面下で行われているものに目を瞑れば待遇はわりといいんだよね……複雑」 もにゃもにゃしながら昼食を適当に注文した。イングリッシュマフィンfoodが出てきた。 (16) 2021/07/10(Sat) 11:28:03 |
ナフは、落ち着いた頃にご飯を食べた。クロワッサンfoodだった。 (a18) 2021/07/10(Sat) 12:11:47 |
ニアは、水着や浮輪を選んでいる。 (a19) 2021/07/10(Sat) 12:19:19 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>20 ダビー 目の前に置かれた器を見たのも束の間、すぐにその先の人物を追いかけるように視線を流した。 「……。こんにちはダビー。私は元気だよ。そっちも"相変わらず元気そうで"何より」 平然と答える。ひとまず座りなよと促した。本当に元気そうで何よりじゃないか。ねえ。 (21) 2021/07/10(Sat) 16:32:54 |
サダルは、ボル族と初対面した。これが噂の……。 (a20) 2021/07/10(Sat) 16:33:48 |
サダルは、ボルシチはともかくボルジュウは初めてなので二人分小皿に取り分けた。 (a21) 2021/07/10(Sat) 16:36:45 |
サダルは、片方のボルジュウをダビーに押し付けた。君も食べたいなら食べなよ。 (a22) 2021/07/10(Sat) 16:38:10 |
ダビーは、サダルに押し付けられたボルジュウを受け取った。実はこの船では食べたことがないので。 (a23) 2021/07/10(Sat) 16:41:18 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>22 ダビー 「別に含みがあってもなくても君の様子など私の知った事ではないから好きにしなよ」 続くようにボルジュウを一口いただく。流石はボル族の最上位(※諸説あり)、とても美味しい。表情は崩さなかったが内心満足した。 投げかけられた問いには、今よりも更に声を小さく抑えて答える。 「……目的はいくつかあるけど。 一つ、単に私がこの船の上層部とかが気に食わなかったから。失踪に関する話を流出させ、私を見下ろす奴らを困らせて不快にさせてやろうと思って。……ここは記憶を改竄できる処置を施せるしいくらでも揉み消せるだろうから、意味は薄いけど。 二つ。君の言った通り、私の賭けの為に必要だったからああいう事をした。ここに堕ちてくる必要があったんだ。 あの宣戦布告は、初めから"エンヴィー"として生き残れるかどうかで勝負をしたんじゃない。勿論、勝っていたら今まで通りエンヴィーとしての活動に励んでいたけどね。 でも、本当の目的はその先あった」 (23) 2021/07/10(Sat) 17:05:33 |
アルレシャは、合いびき肉のハンバーグを食べている。 (a24) 2021/07/10(Sat) 18:40:11 |
アルレシャは、誰にともなく言う。「特別な品でございます」 (a25) 2021/07/10(Sat) 18:42:21 |
ラサルハグは、合挽き肉のハンバーグを口に運んだ。 (a26) 2021/07/10(Sat) 21:30:49 |
ラサルハグは、食事にあまり頓着しない。見た目も、味も、そして食材も……… (a27) 2021/07/10(Sat) 21:31:23 |
サダルは、どこかの時間帯で合挽き肉のハンバーグを食べた。 (a28) 2021/07/10(Sat) 21:45:49 |
サダルは、もう境界線が薄れてしまった。どんな物も、食べることができるようになってしまった。 (a29) 2021/07/10(Sat) 21:47:17 |
テンガンは、ハンバーグの出所をこの眼で見た。 (a30) 2021/07/10(Sat) 21:50:31 |
テンガンは、当たり前のように食べなかった。 (a31) 2021/07/10(Sat) 21:50:39 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>24 テンガン 「………」 破滅させて、自分の未来が変わるかどうか 分からないけれど。 その目に宿るかつて自分を焼いた決意を見て。何もしないよりは、マシなのだろうかと思って。 涙にぬれた顔で、こくりと頷く。 「裏切ったり、しないよな……信じて、いいんだな…」 (25) 2021/07/10(Sat) 22:49:19 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>ラサルハグ ホワイトな労働をしつつ、その合間の休憩時間。 女はかつて共犯者だった相手の前にふらりと姿を現す。 「……ス、……ラサルハグ。今時間いいかな。少し話したいことがあって」 本性をあちこちに晒して開き直ったのか、涼やかな笑みを被らずけろりとした様子で声をかける。 (26) 2021/07/10(Sat) 23:29:29 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ (27) 2021/07/10(Sat) 23:52:52 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>27 ラサルハグ 口調に気付き、少し思案する。 「……どうだろう。私は"共犯者"の時の話をしにきた。些細な質問だから、このまま話しても構わないけど……君に不都合があるのなら場所を変えようと思う」 全てを投げ捨てる勢いで駆け抜け、その結果一般従業員へと落ちた女にとって最早怖いものなど殆ど無い。開き直ってすらいた。 (28) 2021/07/11(Sun) 0:13:13 |
バーナードは、どうにも今の“感情”がしっくりこない。 (a32) 2021/07/11(Sun) 1:24:27 |
バーナードは、こないが、やるべきことをやるしかない。あやとりの本を持った。 (a33) 2021/07/11(Sun) 1:24:50 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>28 サダル 「……いや…私はもう、…隠す理由が無い、から…」 ふ、と息を吐いて一度言葉を切る。 「であれば、こちらの方が話しやすいですね」 一転、淡々とした語り。 『スロウス』としてのそれは、ひたすらに抑揚に欠けていて 何処か言葉を選ぶような、『ラサルハグ』のものとは違う。 『ラサルハグ』とて、既に自らの行いの殆ど全てを 白日の下に晒している。 そして、その報いを受ける覚悟だって、していた。 だから、誰に聞かれようと、不都合など無い。 (29) 2021/07/11(Sun) 2:05:26 |
ナフは、昼に客からハンバーグを食べさせてもらった。 (a34) 2021/07/11(Sun) 2:46:36 |
ナフは、変わった肉を使っていたのだろうかと感じた。客は「特別なものだ」と言っていた。 (a35) 2021/07/11(Sun) 2:47:47 |
ナフは、あまり好きな味ではなかった。 (a36) 2021/07/11(Sun) 2:48:36 |
【人】 翠眼の ダビー>>23 サダル 少なくともお気に召さなかったわけではないのだろう、あなたがボルジュウを食した反応からそういう感覚を無時掴むとふっと鼻を一つ鳴らした。あなたの一言一句を聞き逃さないようにと耳をそばだてながら食事をしていた青年が口元をハンカチで拭う。 「一つ目に関してはよくやったと勝手に感謝しておこうか。少なくとも『手間をかけさせる』ことでその処理に追われる動きが生じたということだ、こちらも若干溜飲が下がる。 二つ目は。…あなたの賭けの概要はともかくとして、勝算はあるのか?」 あるのならば別にいい、と言わんばかりの問いかけだ。実際その通りではあるのだが。 (31) 2021/07/11(Sun) 2:48:38 |
【人】 翠眼の ダビー>>33 キエ 「なるほど、じゃあ黙っておきましょう。後で感想を聞かせていただきたいので。」 しれっと自分はもう見たことがあるみたいなことをのたまった。サメ映画見たことあるのかも。あるの?この顔で? 外の世界に対する未練はないとは言い難い。進めていた事業、ささやかながら存在した交流、あなたを始めとした友人や義妹のこと。けれど自分の身に訪れた変化は不可逆のものだから。 「私も悲しいし寂しいですよ。交わした会話は少なくとも居心地がよかった、…もっと話をしたかった。 ……そんな友人に後始末を頼むようで恐縮なんですが、 金と武器に興味はありませんか? 」思いっきり突然である。少なくともサメ映画を見ながらする話ではないかもしれない。 (34) 2021/07/11(Sun) 3:24:56 |
ニアは、バーナードが何をしているのか気になった。 (a37) 2021/07/11(Sun) 3:56:16 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>29 ラサルハグ 「……それじゃあこのまま話そうか」 切り替わった口調にほんの少し肩の力が抜けた。サダル、ひいては『エンヴィー』にとってなんだかんだ『スロウス』の方が馴染み深いものとなっていたらしい。 「……君が共犯者を降りる直前。私たち三人で『報酬』の話をしたことを覚えているかな。 グラトニーは物理的な報酬、私は気に食わない奴の転落を見ること、そして君は……無いけど、強いて言うなら私たち共犯者の勝利って答えていたね。 その勝利という報酬は、君の仕事の期日が過ぎてからも有効だったのかな。期日が過ぎてしまえば、私たちが勝とうが負けようがもうどうでもいいと切り捨ててしまうことも出来そうだと思うけど……」 (35) 2021/07/11(Sun) 4:10:45 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>31 ダビー ほんの一瞬、眉がぴくりと動いた。 「別に君のためにやった訳ではないけれど……どういたしまして。 でもこれはあまりにも悪手だ。後でどんな目に遭わされるか分かったものじゃない。明日いきなり私が船から姿を消しているなんてこともあり得るだろうね。 二つ目は……二つ目、は…………」 スプーンを動かしていた手が止まる。 濁り切った瞳が静かに伏せられた。 「…………分からない。勝算は0じゃない……、……と……思う……」 分かりやすく言葉尻が萎む。よく浮かべていたポーカーフェイスでも本性がバレてから見せ始めた開き直った態度でもなく、素直に不安を顔に滲ませている。 (36) 2021/07/11(Sun) 4:32:44 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>35 サダル 「はい、どうぞそのように」 返答は何処までも淡々と、そして淀みなく。 そのどちらが本性なのかなど、考えるだけ無駄なのだろう。 「……報酬、ああ、そのような話もありましたね」 三人で交わした会話も、今となっては随分と昔の事のようだ。 実際は、たった数日の事なのだけど。 「この仕事は、何も完璧な結果を求めるものではありませんでした 仮に僕がどのように失敗しようとも、あなた達が条件を…… つまり、 最終的に一定数の乗客をこの船へと引き渡せば 取引は、それで為される手筈だったのですよ」 「──けれど、その条件には足りなかった。 然して、全く結果が伴わなかったというわけでもない。 故に、協議の結果、僕の身柄をこの船へと売り渡す事で 此度の取引は円満締結となった、との事です。」 滔々と、自分の事でないように無感動に語る。 勝利を得る事は叶わなかったが、他の手段で補填は為された。 "怠惰"にとっては、何の不満も無い結果だ。 既に取引は為された。 つまり、その報酬に残された価値は──── (37) 2021/07/11(Sun) 4:40:27 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>37 ラサルハグ 相槌を繰り返しながら耳を傾け、思考を巡らせて── 「つまり、私たちが勝っても負けても関係なかった。……そういうことかな」 ──その報酬の価値が無いものだと、"嫉妬"はそう判断した。 はは、と自然と笑みが溢れる。自分の思っていた以上に乾いたものだった。 「……売り渡されたって言う事はさ、君は……処分とやらもされなくて済むって事かな」 (38) 2021/07/11(Sun) 11:12:04 |
【人】 翠眼の ダビー>>36 サダル 「使い勝手の良さとショウの手腕である程度の評価はあるんだろう?なら記憶処理程度で済むんじゃないか。…もちろん姿を消す可能性についても一切否定できないが、互いの関与の及ぶことでもないし考えても無駄か。」 その程度の諦めというか割り切りはできている。完全にとは言い難いが少なくともこの同類については。 それから言い淀んだ挙句どうにもらしくないあなたを見て深くため息をつく。 「………そんな細い道に賭けたのか…ということはあなたにとってよっぽど大事なことなんだろうな。今からでも外的要因で詰めていけないのか、それは。」 勝算を上げる試みができないのかと遠回しに聞いている。私やその周囲を利用して勝利を掴んでくれ、と伝えたのは嘘ではないし今でもそこに変わりはない。 (40) 2021/07/11(Sun) 12:03:06 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>40 ダビー 「確かにそう。地に落ちた敗者に権利はないから、互いを助けられるわけでもない。互いが出来るだけ長く無事であることをそれこそ天に祈るしかないだろうね」 あっけらかんと答える。全てを諦めたつもりではないが、それでも駄目な時は駄目なのだと理解していた。 「外的要因。…………それは……」 提案に口籠もる。普段であれば一も二もなく頷いて行っていただろう。女は平気で人を裏切り、利用し、踏み躙るような人間だ。実際、目の前の男に対してもそうした。しかし── 「この賭けに関しては……イカサマ……したくない、から………… あの人が自分の意思で選ばなければ、意味無いよ……」 (41) 2021/07/11(Sun) 12:42:30 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>43 ダビー 緑色を見つめる緑色が鋭くなった。 「……煩い。余裕そうに揶揄うとか腹立つな。つい最近私に騙されてたって言うのに」 隠しもせず舌打ちし、苛立たしげにボルジュウを啜る。ああくそ、気に食わないけどスープは美味い。 こくんと一口飲み込んだところで、女は少し考えるように沈黙を置いた後おずおずと口を開く。 「……ダビー。君はさ、大事なこと……掴めそう?」 抑揚のない静かな声で問いかける。真摯な色を滲ませて。 (44) 2021/07/11(Sun) 13:59:04 |
【人】 世界の中心 ニア(たぬき、ふわふわ) 「つかまえた」 「あたいore、どこからきたの? ニアのお家?」 ぽんぽこ…… 「ここで暮らしてるの?」 (45) 2021/07/11(Sun) 14:00:58 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>38 サダル 「結果的には。」 無慈悲にも肯定が返る。 その報酬に残された価値は、今となっては感情的なものだけだ。 「けれど同時に、僕は あなた達の望みが叶えばいい とその勝利を望んでいた事は、決して嘘ではありません」 それがあなた達にとって、もはや価値のない勝利なら それはきっと、"怠惰"にとっても無価値な勝利だろう。 「…結局のところは、これが処罰のようなものですよ 僕は只今を以てこの船の『所有物』となり、工作員ではなくなった 捨て子であった僕は工作員である事でしか居場所を得られず、 けれど、もはや元の鞘に収まる事は叶わない。」 居場所を追われ、その身を以て埋め合わせをさせられる。 それが最も理に適う処罰だったのだと。 "怠惰"の言葉には、やはり嘆くような響きは無い。 結局は、そうなるべくしてそうなった事だ。 (46) 2021/07/11(Sun) 15:26:28 |
【人】 翠眼の ダビー>>44 サダル 「騙してくれた分のお返しだ。とはいえそれくらいしてでも生き残れと思ったのは事実だからやはりからかいなのかもな?どう思う?」 くつくつと満足げに笑う。澄ました顔も嫌いではないがこちらのほうが話しやすさはあるし今更何かを隠すような間柄でもない。少なくとも自分には隠すようなこともないはずだ。 それから、沈黙の末の真摯な問いかけにはあなたの様子を静かに伺い、……ほんの少し悩んでからスプーンを置いて。ほんの少しだけ痛みを堪えるように笑う。 「……俺も"研修"を利用してアイツを所有できた、そういった意味では掴めたと思う。ただ、…俺の心が、精神に付いてきていない。いずれ掴めたと言い切れるようになるさ。」 "研修"を通して生まれた嗜虐的な怪物を飼いならせ…はしなくとも暴れ狂うそれに慣れていない。だから少し痛むだけだと。『嫉妬』という同じ怪物を宿すあなたになら多くを言わずとも分かるであろう言葉で伝える。 (49) 2021/07/11(Sun) 16:05:46 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>46 ラサルハグ 「…………え?」 淀みなく返ってきた答えにもはや悲しみさえも浮かばずに。 ただ黙って聞いていたが、続けられた言葉に目を瞬かせる。 「望みが叶えばいいって……思ってた?え、あの、えっ!?」 ずい。ずいずい。ずずずい。 にじり寄る。 「……す、スロウス。それっていったい、あの、どうして……?」 最早それは仕事、役割には関係のない範疇の話だ。 生きる為に仕事をするのではなく、仕事をする為に生きていると答えた貴方からその言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。 くるりと瞳を丸くさせ、共犯者のガラス玉にも見た目を覗き込む。 仮面を投げ捨て素直に驚きの表情を浮かべた女の顔が、きっと貴方の水色の瞳に映り込んでいることだろう。 (51) 2021/07/11(Sun) 16:13:21 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>49 ダビー 「知らない。君の事なんか分かる筈ないでしょう……ばかなひと」 あれだけ騙したのに、それでも生き残れと言ってくる。その優しさは一体どこから出てきていると言うのか。 ああ、眩しい。ああ、妬ましい。 「……ふうん、そう」 ただそれだけ答えた後、スプーンを置いた貴方とは裏腹に食べ進めていく。まるで興味がないと言わんばかりに。 「もう取り返しのつかないことはしてしまったんでしょう。 それなら無理に心を制御する必要なんてないんじゃないかな。 一度受け止めてもらって、それで関係が壊れていないなら……きっとまた受け入れてくれるよ」 ▼ (52) 2021/07/11(Sun) 16:32:10 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>49 ダビー 「だから、さ」 貴方を見つめる緑色がゆるやかに歪む。 獣のような獰猛な、相手に噛み付くような光を宿して。 「早く君も呑まれるといい。楽になれる」 自分は掴めるかも分からないのに、君はもう欲しいものを手にしている。 全くもって羨ましい。ずるいったらありゃしない。 「ねえ、ダビー。 仮面を捨てて曝け出すのって……"サイコー"だよ?」 だから、女は囁いた。 地の底から緑色の怪物が、共に狂えと手招きをしている。 (53) 2021/07/11(Sun) 16:33:13 |
サダルは、ギャンブラーだ。 (a38) 2021/07/11(Sun) 17:00:28 |
サダルは、君の全てが、心から欲しい。 (a39) 2021/07/11(Sun) 17:00:44 |
ムルイジは、ギャンブラーだ。 (a40) 2021/07/11(Sun) 17:58:50 |
ムルイジは、その引き金に、指を掛けている。 (a41) 2021/07/11(Sun) 18:00:47 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>G5 >>45 ニアとたぬバーナード ※外見はたぬきです 「ヴーーー」 (うわっ何だコイツ!?) 「ウユーーン」 (持つな掴むな!お前の家からどうやって来んだよ!) 元々毛色が似たようなものもあり、違和感のないたぬきは捕まえられ、じたばた暴れています。何とも声にしがたい鳴き声で暴れています。 たぬきは普段は無口な割に、威嚇でこんな何とも言えない声を発するのです。最も、たぬナードは煩すぎる狸なので、大体は鳴いてるのですが。 (56) 2021/07/11(Sun) 18:40:49 |
サダルは、一発の弾丸に貫かれる。 (a42) 2021/07/11(Sun) 19:10:19 |
サダルは、"賭け師"の唇に自分の唇を重ねた。 (a43) 2021/07/11(Sun) 19:12:03 |
サダルは、今度は手で隔たりなど作らなかった。 (a44) 2021/07/11(Sun) 19:12:18 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジそっと、その体を寝かせ。 「……………クク。 ハハハ。 ハァーッハッハッハッ!!! 」仰け反って、大声で叫び笑う。 部屋に据え付けられたカメラに向けて、 熱病に冒された子供のように狂い笑う。 「……見たかよッ。 見てんだろ、サイコーのショウをよォ! ムルイジ様をこんな地獄に落とした、 生意気なクソ女にギャンブルで勝ったぜオイ!! 見てるヤツらの中にゃ、 こいつにイライラ来てたやつもいるだろうよ!! 見たかよこいつの銃弾食らった時の顔、 絶望に塗れて、こんな掃きだめで、 自分の落としたやつに復讐されて、 サイコーにキマるだろ、チョーシに乗ってるやつが、 思いっきり地べた這いつくばる様はよォ!!」 カメラのマイクではサダルの小さな囁きは拾えず。 その細かい表情までは見えないはずだ。 だからオレはあえて、煽るように嘲るように 両手を真上に上げて挑発するようにカメラに向かって叫んだ。 ▼ (57) 2021/07/11(Sun) 19:47:13 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジ「見たかったんだろォ!? 自分より偉い人間、強い人間、安全圏に居る人間。 そういうやつらが、皆等しく地に落ちるこの瞬間をなァ!! 」両手を広げることができないので、限界まで鎖を引き延ばす。 「堪んねェだろ、オレのこと見てるやつは 皆そういうイイ趣味してるって、オレは信じてるぜ? 自信満々で、鼻もちならねーやつが、 後悔のなか無様に敗北する様が見たくて、 モニタに齧りついてるのが、 オレにとってのお得意様ってやつだからなァ!」 きっとモニタを見ているやつの中には、 オレのこの演説にも反発し、 さらに責め苦を与えようとする者もいるだろう。 関係ない、オレたちが本当に賭けていたものは――。 オレたちがその"賭け台"に乗せていたものは――。 「サイコーのショウにしてやったぜ、 従業員だって、この船の上では例外でも治外法権でもねェ。 すべてが供され、何もかもが賭け台に乗る、 安全圏なんてどこにもねェ、支配もギャンブルには及ばねえ! 最初から結果が決まってねェからこそ、 賭けってのはサイコーにアガるんだろうが! 喝采を以って慟哭しろ、賞賛を以って怒声を放て、 負け犬の遠吠えと笑いながら、この海上の楽園で愉しもうぜ!」 ▼ (58) 2021/07/11(Sun) 19:48:27 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジ――それは文字通り、 負け犬の、敗北者の、意味のないパフォーマンスだ。 だが、こうやって従業員だったサダルが 地に堕ちたオレによって撃ち殺されることで。 思ったはずだ。感じたはずだ。例え僅かだけでも。 ――何かが間違えば、 自分が、こいつらの賭け台の前に立つかもしれないと。 実際その可能性は低い。 この船では、地位に、金に、立場に、物理的に、 何かに守られているやつが大半だ。 疑念が具体的に芽吹く可能性は杞憂とするにしても あまりにも確率は少ない。 でもその萌芽は。 百日のうちの一日の不安を煽る。千日のうちの一秒を惑わす。 この画面を見ていた全ての人間に極小の種を撒き散らした。 それは否定すれば否定するほど根付き、いつかそれが花咲くとき。 人を一律に舞台の上でギャンブラーに堕とすだろう。 そのきっかけは、どこにだって、誰にだって平等にある。 何もかもを賭け台に乗せるオレ達の生き方を、 嗤いたきゃ嗤えばいい。それが――画面越しである限り。 ▼ (59) 2021/07/11(Sun) 19:50:46 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジその時にオレの銃口の先に、 己の運や決断しかない状態で立っていて正気で居られるかを、 オレはこの船の上で高らかに問うた。 一人の、ギャンブラーという生き物として。 ああ、愉しいな、世界はこんなにも自由で不自由だ。 従業員たちが部屋になだれ込んでくる。 安否を確認される、備品であるサダルの姿を横目で見ながら、 四方を従業員に掴まれながらも大声で叫ぶ。 これは"オレたちの戦いの始まりの合図"だ。 お前の愛したギャンブラーは、 どこに居たって"ギャンブラー"だ。 さっさと来てみろ、追いかけてみろ、 いつだってどこでだって、相手してやっからよ。 「――さあ。 ご来場の皆さま、引き続きクルーズを楽しもうじゃねェか。 遊びたきゃいつでも相手してやるよ。 煉獄と天国の狭間を泳ぐ、 ――オレ達、賭け師の楽園、 イースター・カッサンドラの上でなァ!!」 (60) 2021/07/11(Sun) 19:53:19 |
ラサルハグは、今も、テンガンの望みが叶えばいいと思っている。 (a45) 2021/07/11(Sun) 20:20:39 |
【人】 世界の中心 ニア>>56 ばなたぬさん 「だれかのおうちの子ッスか? ボク、おうちわかる?」 家の林からついてきたならもっと早くに気が付くだろうし。 「ニアの持ち物に化けてた?」 後ろで大人たちが目の前にいる狸と同じようにわたわたしていようがニアは気にしない。 「元気そうっすねー、暴れると危ないっすよ?」 ふかふか! かわ〜いい! 狸が本気で逃げ出そうとすればペンより重いものをもったことなんてなさそうな。ちいさくてやわらかな腕から 強く暴れれば逃げ出すことだって可能だろう。 「んふー、いいこいいこ。げんこつ山からお越しに?」 ニアは人にも動物にも自分にも話しかける癖がある。 「 密輸っすか? そして家庭の事情で、ちょっぴりだけ詳しい分野もあった。 (62) 2021/07/12(Mon) 7:31:49 |
【人】 翠眼の ダビー>>52 >>53 サダル 「――…先達であるお前が言うと説得力が違うな、」 更に言うのならば『同類』のお前が言うとなおのこと。 互いの緑色がかち合っているだけなのにその奥、明確に感じる怪物の手招きに思わずくつくつと笑いが漏れる。己の中の怪物があなたの言葉に共鳴し己の持つ黒々とした淀みを嗤っているのだろう。 「そう焦るな、私もじきにそちらに行く。 完全に目覚めきればもう戻れないし、そもそもここから引き返せるだけの正気はもう持ち合わせていないのだから。」 本来の青年の性質であればどんな手を使ってでもこの船を降り、その先で好き合う者とともに暮らす道だって選べたことだろう。それを選択できないのは彼がこの船の"従業員"だったからというのが大きいが、己の中に強大な嗜虐性が芽生えたことが判断の一助となったのもまた疑いようがない。…あの"研修"で壊れたのは彼だけではない、ということだ。 「怪物の巣窟で互いがどれだけ生き残れるか見物だな。精々頑張って私よりも満たされるといい、…ごちそうさまでした。」 食事を終え席を立つ。あなたが何かしらで引き留めないのであればそのまままた別のどこかへ歩き出すことだろう。 (63) 2021/07/12(Mon) 15:28:02 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>62 ニア密輸王子姫 ※外見はたぬきです 「クゥーーン」 (危なくさせてるのはお前だろうが!俺俺俺!) 「キュゥーン」 (密輸しそうなのもお前だろ!?) この姿のまま家に持ち帰られたら溜まったもんじゃない。 ……いや、豪勢な生活が送れるのか? 一瞬考えたが、『タヌキが何を食べるか』など色々実験されそうで怖い所があるのでその発想はすぐに捨てた。なにより子供の口から「密輸」なんて出てくる時点でヤバい家だ。そんな訳でジタバタとこのタイミングで人間に戻った。 (66) 2021/07/13(Tue) 23:39:03 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>62 ニア密輸王子姫 「どわああああああ!?」 突然アラサー間近29歳!普通にガタイのいい成人男性に戻った! 抱えられていたなら下手するとニアを踏み潰しかねない。一応気付いた瞬間すぐに退こうとするので怪我とかは無いだろうが、周囲含めてこの光景は色々と大惨事ではないだろうか。あなた達に「動物になるパイ」の心当たりがなければもうしっちゃかめっちゃかだ。 最も、たぬきだったせいで単に たぬきが成人男性に化けたように見られかねない とも言えないのが複雑である。 (67) 2021/07/13(Tue) 23:42:47 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──幕間の観賞室。 今となっては王達は去り、人払いだってされていない だというのにも関わらず、相も変わらずここは閑散としていて 今の時間は人っ子一人居なかった。 観客の無い"喜劇"を背に、薄明かりの下を探る。 誰も、従業員さえも覗く事のない、暗がりの中。 自身の手で隠したものを、探って 探って、 探って、 「──あった」 ずしりと重い、人の命を奪う為の道具。 込められた弾が、ただの一つも欠けていない 事を確認して── (*0) 2021/07/14(Wed) 5:43:04 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──何をするでもなく、ただ懐に仕舞った。 初めから、使う事を想定して持ち込んだものだ。 "上"の意向によっては、迷わず命を絶っていただろう。 そして同時に、それを他者へと向ける事だって想定していた。 或いは、この凶器を誰かに握らせる事だって十分に有り得た筈だ。 たった一発の銃弾で人は死に、 たった一滴の毒で人は苦しむ。 それを与える事は躊躇わない。 ただ、何れも 今ではなかった。 特別な理由なんて何も無い、たったそれだけの事だ。 (*1) 2021/07/14(Wed) 5:43:31 |
【赤】 好運なる白蛇 ラサルハグやるべき事は終えた。 観客の無い"喜劇"は終わり、エンドロールが流れている。 じきに舞台は幕を閉じ、登場人物達はそれぞれの道を歩み出す。 今度こそ、幕引きだ。 裏切りと、そして駆け引きのその後に カーテンコールを迎えた後も、彼らの人生は続いていく。 今この一齣の舞台に幕が降りたって、 一人ひとりの人生、その演目はこれからも続く。 幕が降りれば、新たな舞台が始まる。 哀れな役者、その役に殉じた"怠惰"は舞台を降りれど また何れ、再び舞台へと上がる事になるだろう。 次はきっと、異なる役を演じる事ができるはず。 (*2) 2021/07/14(Wed) 5:44:22 |
ラサルハグは、観賞室を後にした。 (a46) 2021/07/14(Wed) 5:44:43 |
【人】 "賭け師" サダル>>55 ラサルハグ 興味がある。 先日二人で話をした時に聞いた言葉だ。聞き間違いではなかったし、夢の中の出来事でもなかった。 「……そ、っか。そっか……」 共犯者の声を何度も脳裏で反芻する。三人いる共犯者の中で一番己の感情に振り回されている人間だ、今もずっと"怠惰"に対する嫉妬や憐憫、その果てに歪に芽生えた仲間意識などが整理されないままでいる。 故に、今女の中に生まれたものはひと匙のむず痒さと落ち着かない嬉しさ。 「……スロウス。私はね、きっとこれからも飢えたままだよ。 例え一度満たされたとしても、それだけじゃ足りなくて人から何かを奪おうとしたくなる。長年人を羨み妬んできた私が、一度満たされただけで納得できるとは思えない」 だから、と一つ言葉を置く。そうして軽い深呼吸。 ▼ (68) 2021/07/14(Wed) 17:07:19 |
【人】 "賭け師" サダル>>55 ラサルハグ 「興味が潰えるその時まで、走り続ける私を見ていてね。 走り切った私の物語が喜劇になるか悲劇になるかは分からないけれど……暇つぶしくらいには、きっとなると思うからさ」 唇を獣じみた笑みに歪め、そう囁いた。 これはただのエゴだ。傲慢な一方的な想い。 相手は何かを欲する事など無い"怠惰"。誰かから何かを与えられたいと思っていないだろう。 そうやって生きられる貴方が羨ましく、妬ましかった。自分には無い強さがそこにあった。 そんな相手に興味を持ってもらえるなら。 私はこれからも抱えた業のままに踊ってやろう。これからも人を騙し、傷つけ、地に引き摺り込んででも自分の飢えを満たそう。 決して交わることのない、平行線上にいる貴方。 そんな貴方に──私は私という傷を、贈り物を、与えてやりたいと思っているのだから。 羨んで、憐んで、嫉妬して、そうしておかしな形に生まれてしまった好意と庇護欲と仲間意識を抱えた身勝手な共犯者は微笑んだ。 大一番の賭けに挑み、長い眠りにつく前の事だった。 (69) 2021/07/14(Wed) 17:10:49 |
【人】 世界の中心 ニア『船内に悪い狸が混ざっており、夜な夜な人を騙し殺してしまう。もはや投票で疑わしきものを罰するしかない!』 そんな噂で済んだのか、それともパニックを起こした集団が…… それが嘘か誠か知るものは誰もいない。 (72) 2021/07/14(Wed) 19:29:01 |
ニアは、当分船には乗りたくない。 (a47) 2021/07/14(Wed) 19:44:00 |
【人】 連理の枝 ラサルハグ束の間の休憩時間。 「……あなたはそれで満たされた?」 買ったばかりの缶コーヒーを手の中で弄びながら、一人呟いた。 「いいえ、あなたは──そして僕も未だ、満たされてはいない。」 脳裏に去来するのは、二人の共犯者と、それから。 「その意思の果てを見届けよう。 あなた達がその餓えを失わない限り──」 (73) 2021/07/14(Wed) 19:54:28 |
ラサルハグは、その日(2)1d5杯目のコーヒーを開けた。 (a48) 2021/07/14(Wed) 19:58:25 |
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