【人】 厨房担当 シャミ[一緒に外食] だめかな [賄いのテーブル、ほとんどを数口ずつの配膳でも、受容してくれる優しい食卓だけではなくて 叶わないからこそ夢であった、夢] ソフトクリームとか ……ラーメン屋さんとか パンケーキとか 作ったことあるけど、お店で食べたことなくて その、……私がたべきれないとき 手伝ってくれないでしょうか っていう シェアハピ? [頼んでもいい、もっと頼っても。そう念じる*] (2) 2023/03/07(Tue) 1:26:41 |
【人】 タカノ―― 帰り際 ―― [ お手洗いに寄り、 ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外し スカジャンを羽織る。 伊達眼鏡は外し、店を出たら サングラスをかけるつもりで。 作戦通り誰かと伴って店を出られたかは 分からないが、少なくとも、 玲羅先輩が一人で帰るようなら、 駅まで送ろうと声はかけたはず。 一度は会計を終えて、出口へ向かったが、 ] ――……、ごめんちょっと 三分で戻る。 [ 同行者や見送りの誰かが居たら 一言声を掛け、店内へ戻っていく。 ] (3) 2023/03/07(Tue) 1:30:37 |
【人】 タカノ瑞野さん、 ……お兄さん[ 名字で呼び掛けて開いた口を一度閉じ、 お兄さん、と呼び直す。 どこまでこのまま行くのかは君次第だが、 意地になってしまっているのは否めない。 ] (4) 2023/03/07(Tue) 1:31:03 |
【人】 タカノ ……、 『この間は行けなくてごめん』 『今日はあまり話せなかったね』 『デザートの約束、覚えていてくれただけで 嬉しかった』 [ 掛けたい言葉はいくつもあったのに、 そのどれも、音は伴っていなかった。 ] (5) 2023/03/07(Tue) 1:31:24 |
【人】 タカノ また来るけど、それまで我慢できそうにない。 今日こそ、名前を教えて。 [ 教えてもらっても?聞いていいか? そんな疑問符は、伴わない。 生きてる音が、こんなにも騒がしい。* ] (6) 2023/03/07(Tue) 1:31:46 |
厨房担当 シャミは、メモを貼った。 (a1) 2023/03/07(Tue) 1:32:55 |
タカノは、メモを貼った。 (a2) 2023/03/07(Tue) 1:38:32 |
【人】 客 葉月-回想/ピザと鍋の夜- [当事者である瑛斗の言葉は頼もしかった>>2:662。 きっと、こいつにしか言えない言葉もあるだろう。そしてこいつはそれを、ちゃんとあの子に伝えられるんだろう。 心からそう思う。俺は、瑛斗のそういうところを信頼している] 俺も?……まあ、そりゃいるけど。 [目をぱちくりさせる。 あの子のいるこのお店は俺にとって大事な場所だし、 俺はこの場所であの子を待ってたいって思うけど。 でも当のゲイザーちゃんにとっては多分違うだろ。俺はただの客だし。 あの子にとって大事な関係性ってのは、多分もっと他にたくさんあるだろうし……。 そう思うと、無性にもやもやした] (8) 2023/03/07(Tue) 1:40:08 |
【人】 店員 チエいや、うん? 全然いいけど。 その大役、ボクでいいやつ? [数口ずつ食べて、残りをボクが。そういう話をされている。 ソフトクリームとラーメンとパンケーキ。 まあ、数口のシェアがある前提なら、行けるな?] シェアハピ、しちゃおっか。 へへ。食い倒れちゃうかー! [ふふふ。楽しくなってきた。 口元は緩んで、サーブの足取り軽く*] (10) 2023/03/07(Tue) 1:40:48 |
【人】 客 葉月誰が筆頭じゃい。 ……おう、急に来るな。照れるわ。 [そんな言葉を返した] (足りないのは自信くらい、か) [そう思ってくれるのはすごく嬉しい。 お前も大概俺のこと美化してない?>>1:152なんて思ったりはするけれど。 だって俺なんか欠けてるとこばっか……ってこういうとこだよね!!!!知ってる!!!! ……ちなみに、連絡先は交換した>>2:663。 スマホを見せるとき、待受が見えないように隠すか一瞬迷ったけど(なんせローレライちゃんの画像なので)結局取り立てて隠すことはしなかった。 別に何もやましいことがあるわけではなく、彼女は俺に勇気をくれるひとなので。 鍋をつつきながら、俺は末っ子(たとえ2対1で負けていようと俺は諦めないぞ)が可愛さ大乱闘に乱入して全てをうやむやにしてくれないかなーとか思ってたけどダメだった。 まあそりゃそう。叫ぶなら心の中だよな。>>2:684 また会えたら、お前の話ももっと聞きたいよ。せっかく友達を通り越して兄弟になれたんだから。 鍋をいただきながら、気付けば夜は更けてゆく**] (12) 2023/03/07(Tue) 1:41:38 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a3) 2023/03/07(Tue) 1:45:39 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a4) 2023/03/07(Tue) 1:46:47 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a5) 2023/03/07(Tue) 1:47:02 |
【人】 厨房担当 那岐[白うさぎの妙に意味深な返事を相殺して、 その日は、メイン料理の担当に徹することにした。 料理も幾つか出した後、牛しゃぶには>>2:525、 少しさっぱり食べられるように、 昆布出汁をベースに醤油と料理酒で整えて。 大根だけは先に煮始めておく。 水菜、白ねぎ、しいたけと野菜をたっぷりと使い。 メインとなる牛肉は湯が通りやすいように薄切りに。 先に一緒に入れておくこともできるが。 鍋ならば生のまま、簡易コンロを用意して、 自身達の手でしゃぶしゃぶしてもらおう。 トッピングに青ねぎと生姜を多めに添えて。 味変を楽しむのもまた楽しみの一つ。] (13) 2023/03/07(Tue) 1:54:44 |
【人】 厨房担当 那岐[いちごオレは知恵が承っていただろうか。>>2:652 沙弥と杏が簡単な面接を始めていたが、 カラーが決まればもう採用されたようなものだろう。 うさぎの穴にもう一人、色付きのうさぎが増える。 忙しくも緩やかに過ぎていく時間は過ぎていく。 ピザを届けたカウンターのお客様には>>2:385、 後からお茶のおかわりを差し入れただろう。 二杯目となるサービスは受け取って貰えたかどうか。>>2:329] ピザ、食べにくくなかったですか。 結構ボリュームあったでしょう。 食べきれなかったら、残してもいいんで。 [そう、考えたのは今日の沙弥の姿を思い浮かべたから。 無理なく、自分の配分で楽しんでほしい。*] (14) 2023/03/07(Tue) 1:55:16 |
【人】 厨房担当 シャミクラッカーにブッラータ いいね。作り手のアイディア [でもブッラータチーズが美味しそうすぎてブッラータチーズのことばかり考えていると、何を言ってもブッラータって言っちゃったりしますよ] (15) 2023/03/07(Tue) 1:57:13 |
【人】 厨房担当 シャミチエが、デートしてくれるんでしょう? 他の人を誘ったことないけど [食い倒れ。 その単語はやけに生々しく迫ってきたのでちょっと口を押さえて俯いて] じゃあ、まずは洋服からだね 楽しみ [ブッラータチーズのオープンサンドを託して。 それから今度は、何処かのお客様の飲み物を選びにセラーへ歩いていく*] (16) 2023/03/07(Tue) 2:01:33 |
【人】 店員 チエ[かわいいピンクのいちごミルクは、ミキサーは使わない。 砂糖といちごを潰しながら水分を出して、蜂蜜をとろり。 真っ赤な果肉が沈んでいるところに、ミルクを注いでピンクに染め変える。 これくらいはチエさんでも出来ますとも。 そうするうちに、店長が好きな色を聞くのが聞こえてきて>>2:646。] え、おにーさん働く側になるんです? 水色は、新色かも。 くすみニュアンスカラー、ずっと流行ってるしよさそう。 [まだ実は、名前もちゃんと把握してないんだけど。 エプロンが支給される頃までには聞けるかな。 仲間の増える予感に楽しみが増えるのを感じながら、葉月さんにいちごミルクを届けに行こう*] (17) 2023/03/07(Tue) 2:11:28 |
【人】 客 葉月『俳優、高野景斗の新たなる生き様。ラジオ公開録音完全レポート』 『20◯◯年◯月◯日。(任意のハコ)にて行われたラジオの公開録音。番組側の想定を遥かに上回る数のリスナーが押し寄せたその場所で、高野景斗はいつもと同じ穏やかな笑みを浮かべていた』 『スタッフとの信頼関係が伺えるアイドリングトーク。その最中、会場へ足を運んでくれたファンに向けて感じ入ったような表情を浮かべる姿も』>>2:175 『番組宛に届いたお便りを読み上げる中、ファンから届いた愛ある“死亡説”弄りにツッコミを入れる一幕もあった。 何処にいても彼を“みつける”ファンとその想いに応える彼の姿は、さながら息の合った恋人同士のようだ』>>2:177 『そしてお馴染み、サウンドドラマのコーナー。 ゲストの◯◯(大物俳優)やリスナーに弄られながらもやり切る姿に、等身大の彼の表情を垣間見た』>>2:180 (19) 2023/03/07(Tue) 2:12:32 |
【人】 客 葉月[見れば、SNSのエンタメニュース欄では結構な上位に来ている。 ということはPV数も結構いい感じなのだろう。通りでクライアントからのメールも好感触だったわけだ。 多分だいたいステージ写真に写っているやつの顔のおかげかもしれないけど、そこは都合よく無視しよう。 俺の仕事が評価されたぜ。やったぜ。 今日は仕事も早く終わりそうだし、あの店にも行けるだろう。 この記事を読んでくれた人も、もしかしたらいるだろうか**] (21) 2023/03/07(Tue) 2:13:36 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a6) 2023/03/07(Tue) 2:17:43 |
【人】 厨房担当 那岐[一度、伏せた視線を上げて、微笑む。] イザナギノミコトの那岐。 名字はもうバレてると思いますけど。 下の名前は、ナギです。 [彼には"個"を認識されたくて、そう告げた。*] (27) 2023/03/07(Tue) 2:18:58 |
【人】 店員 チエ[あ。食い倒れのフレーズは不味かった>>16。 口元抑えるのは気づいたけど、あえて指摘はしないでおこう。] デート、しますよ? 映えある一番手。 [言いながら、なんだか頭の中がふわふわしてきた。 え、一番手? どういうこと? いや、え、なんでこんなことになってる、んだっけ? 平気なふりしてるけど、デート、いつぶりだっけな。 いやいやこの場合のデートっていうのは言葉の文みたいなもので普通に遊びに行くだけ、だけど。 言ってることおかしくないか? 大丈夫か?] ……ん、探す。なんか良さそうなやつ、絶対探す。 [楽しみなんて言われたら、全力出さざるを得ないじゃないですか*] (28) 2023/03/07(Tue) 2:25:44 |
【人】 タカノ[ さいしょの約束は、果たされた――。 ] いや、まさか。 [ それは自室での呟きだ。 皆が知っている名前ひとつ、 漸く手に入れたという有様なのに、 音が、止まない。 あれだけいつも冷えている指先が、 熱を失わない。 でもその正体を、知ってはいけないという 警告音も確かに聞こえるのに、 冷静な判断力を失っていたのかもしれない。 ] (34) 2023/03/07(Tue) 3:07:25 |
【人】 タカノ[ 意識的に行っていたわけではない。 という言い訳を、させてほしい。 ] 顔、見に来た。 [ そして決して仕事を疎かにしては いないとも。 知りたかった。訪れるたび、 なにか一つでも、那岐を。 自然と、週に一度か二度だった 来店は、二日とおかず、という頻度に変わった。 ] (35) 2023/03/07(Tue) 3:08:01 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a7) 2023/03/07(Tue) 3:08:04 |
【人】 タカノ こういうの、好き? [ そして、会話もまた。増やしたというか 気づいたら増えていたかな。 聞き役に徹することの多い彼から、 いくつでも、引き出さんと、饒舌に。 スマホの画面を見せながら問うた。 画面上には、地方へ赴いた際の景色や ついでに訪れた観光地のマスコット等。 実家の犬まで多岐に渡り。 ] ここ、気に入ってるんだ。小さな湖の近く。 夜は特に静かで、なーんもしないを やりにいく。 一時間ちょっと、バイク走らせて。 夏に行くと、ちょっと賑やかだけどね虫の音が。 [ 数少ないオフの日の事も、思いつくままに ――言うなれば、後先考えず 話した。 ] (36) 2023/03/07(Tue) 3:09:26 |
【人】 タカノ[ そうしていくつかの日を過ごした後。 トークアプリでの会話も、 いくつかあった。そのうちの一つ。 『休みの日、いつ?』 迷った後にやはり、追伸を。 『これは、どこか遊びに行かないかっていう 下心のある、質問です。』 送ったその日はそこそこ後悔したし もっと言葉の選びようがあったと 頭を抱える羽目になった。 普通に考えれば――。 ] (37) 2023/03/07(Tue) 3:09:55 |
【人】 タカノ[ そう、普通に考えれば 同性の友人の言葉としてなら なんの問題も、ないその言葉の先に ] ………俺 ヤバい奴だったのか [ あの日、燻って消えかけそうになっていた 思いの名を、知った。 ] キモいとか言われても、 ごめんねで済ませられないな もう。 [ だけれどどうしても、 知らないままのほうが良かったとは思えなくて。 ] これっきり、返事来なくなったら どうしよ [ ――その時は素知らぬ振りを、できるだろうか。 気さくな、よく来る常連客の顔なんか、 もう、覚えちゃいないってのに。 判断力、今頃戻ってきても、もう遅い。** ] (38) 2023/03/07(Tue) 3:10:41 |
タカノは、メモを貼った。 (a8) 2023/03/07(Tue) 3:13:26 |
店員 チエは、メモを貼った。 (a9) 2023/03/07(Tue) 3:27:37 |
店員 チエは、メモを貼った。 (a10) 2023/03/07(Tue) 3:31:01 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:法事当日 ― [とある地方の古刹で、母方の祖父の三回忌は執り行われた。 祖父は2年前の時点でそれなりに高齢だったが、鬼籍に入ったのは穏やかな老衰からではなく、事故にも等しい急性の病から。とはいえその病が出たのも年の所為とは言えたかもしれないが。 父親を亡くした「おかーさん」は、落ち着いた様子ながらも時に俯き。 青春の日々から共に過ごした夫を亡くした「おばーちゃん」は、声こそ抑えながらも、たびたびハンカチで目元を拭っていた。 祖父を失くした速崎璥は、まるで何も思っていないような顔で、席に着いていた。 「女性」の参列者の中でただひとり、黒のジャケットとスラックスのフォーマルスーツを着ていた璥は、それ以外の理由でもこの場の自分を「異質な者」と感じていた。] (39) 2023/03/07(Tue) 7:03:12 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a11) 2023/03/07(Tue) 7:07:36 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[あれから、今はまだ遠い地の『うさぎ』でのことを思う。 それこそ海外ドラマの中の多種多様で愉快なエイリアンのように分裂でもできていれば、騒動の件を別にしても、店に残してしまったスタッフ>>2:575>>2:594の負担を減らすことは叶ったかもしれないし、「大咲&速崎のクッキー」を、速崎抜きの大咲ひとりでサーブさせるという事態も避けられただろう。 仮に村がコンソメに焼かれていたらエイリアンでも救えないかもしれないし、誰が一番可愛いかスマッシュ大乱闘にどこまで乱入するかも謎だが。 クッキーの三種類目は初めから大咲ひとりの手で届けられるもので――その行方は知らぬまま、一先ず置いて。 手を重ねずに膝の上に置いている、参列者席上の速崎璥の頭の中にこの時あったのは、けれどこうしたことではなく。 今の時点ではどうにもならない、昨夜の思い>>2:563でもなく。 以前の夜に店を訪れた「タイガー」――美澄のことだった。 その美澄のアリスブルーの未来>>2:670については、おそらくこの時の速崎は知らぬまま。] (40) 2023/03/07(Tue) 7:39:02 |
【人】 役者 セロ[それは、咲く前に枯れた蕾、実る前に摘まれた果実の芽。 画面の向こうのヒーローや、舞台で輝くアイドルのような、美しいものへの憧憬に似たもの。 きっと、そういうものなのだ。]** (41) 2023/03/07(Tue) 7:54:33 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[あの晩に美澄(「タイガー」呼びの了承も貰った!)と話した時>>2:41の速崎は、やはり、至って明るく応対し続けていた。 美澄からイギリスにいた旨を告げられた時、相手の来歴を質すような己の非礼でタイガーを傷つけることにならなくて良かった……と内心思いほっとしたり。 ハラムとハラルの違いをはじめとした宗教事情になれば、うんうんと世間話の態で相槌を打ったり。 そしてアレルギーの話題にもまた、「ですよね〜」と頷いていたのだが――。 この時美澄が口にした「申告」の語は、この本音が紛れもなく「作る側」の言い分だと示すもの。 紺の暖簾の上の白い「みすみ」が、この時に再び、速崎の脳裏を過る。 それでも、この場で速崎が見聞きしたことが、ただこれだけに終わったならば。 「ああ、あのご飯屋さんの親戚か孫かなあ」くらいの感慨で留まっていたのかもしれない。] (42) 2023/03/07(Tue) 8:47:12 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[美澄は、泣いていた。ぐずぐずと泣いていた。 大咲との話の中で(その話の中身>>1:369>>1:370を聞き取れなかったが故に、速崎は昨夜の「なんで」の続きが判らないままでいた)「ばあちゃん」の語を口にしていた>>1:341>>1:396。 大咲や嘉数の差し出す温かさのおかげか、一度涙が止まって見えて、けれどもまた目元を拭って>>2:42>>2:44。 その後に美澄がほろりと口にした「こんな店で仕事できたら」まで、きちんと頭に入ってこなかったのは。 いつものゲイザーの笑顔の裏で、一瞬だが、ぼんやりと頭を過ったものがあったから。] ( タイガーは、泣けるんだ。 「ばあちゃん」亡くなって――お店無くなって、 もう、大分経つのに、泣けるんだ。 ) [実際にこう呟いてしまえば、「うさぎ」としての明るい笑顔が崩れてしまう気がしたから、この時は、努めて口に出さないようにしていた。] (43) 2023/03/07(Tue) 8:47:28 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[……配布された経典を開いて読む仕草しながらも、法要の読経は上の空。 未だに泣くことができる若き虎と、 もう泣かなくなってしまったエイリアン。] ( 去年も、 ……泣かなかった、な。 結局、おじーちゃんが死んだその時、だけだ。 ) [こうして法要が終わった後、久々に顔を合わせた祖母や母、父やきょうだい、親戚らと話をしながら。 その日は母方の実家に泊まって過ごすことにした。 『うさぎ』のもとへ飛び立つのは、明くる日の朝だ。] (44) 2023/03/07(Tue) 8:47:47 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( おじーちゃんのことも、すぐに泣けなくなった。私は。 ) ( テンちゃんにひどいことしても、別れても。 あんなに、苦しかったのに、泣けなかった。 ) ( ……マシロのことだって、私、泣いてない。 行ったり来たりの繰り返しなのに、泣けてない。 ) (45) 2023/03/07(Tue) 8:52:35 |
【人】 厨房担当 シャミ─ その翌朝 ─ でーと? [目を覚ました。自宅の天井。 途端に込み上げる嘔吐感に横を向いて背中を丸める] (デート?) [昨夜の途中から記憶が霞んでいる。 酔ってはいないはずだ、アルコールを摂れたはずがない。 枕元には、くしゃくしゃのティッシュが数枚入ったポリ袋と、蓋の閉まった水のペットボトルが見える。 素っ気ない、企業の商品名が書かれた普通の量販品の箱ティッシュに手を伸ばす。 どうやって帰って来たんだっけ。気絶した? まさか] (デート???) (47) 2023/03/07(Tue) 9:02:40 |
【人】 厨房担当 シャミ[賄いの場には出られたんだっけ。 お客様は美味しく食べて帰られたっけ。 ゲイザーは無事に着いたのかな。 アリスブルーの子と何を話したっけ。 (デート) 抑えずに吐いたとしても胃は空で、また苦い汁が上がってくるだけだろう。 薬を飲もうと体を起こすと、少しずつ記憶がはっきりしてくる] デート…… いや、私、何言って [なんだろう。バッドステータス・ハイ? 少し箍がゆるゆるになっていたような、それで、なんか自分から言ったような。デートって] (デートしますよって言ったよね?) (私と、デートしますよって、外食一緒にしてくれるって) [もう一度シーツに沈む。 待て、夢かも知れない。息を整えて、もう一度昨夜の記憶を反芻しようと*] (48) 2023/03/07(Tue) 9:04:16 |
【人】 客 クリス── 俺はそんな連日うさぎの穴には行けないからね ── [金だ。金さえあれば通うのに。神田さんみたいに皆勤賞だって狙うのに。俺にはいかんせん金が無い。 しかし宣言通り財布を軽くした日は楽しかった。 本当に財布は軽くなったが、色々シェアしたおかげで、かかった金額以上に美味しい物を食べられたし、楽しかった。ふふっ。 俺は幸せそうに笑いながら、あの日以来初めて。 うさぎの穴の扉を潜る。] ただいまー。 [潜る時の言葉はきっとこれ。 だってこの言葉が本当にしっくりくると思うから。] (49) 2023/03/07(Tue) 9:25:14 |
客 クリスは、メモを貼った。 (a12) 2023/03/07(Tue) 10:04:01 |
客 クリスは、メモを貼った。 (a13) 2023/03/07(Tue) 10:05:35 |
【人】 厨房担当 那岐[自身の名前を名乗りを終えたその日。 全ての仕事を終えて、バックヤードに向かう。 レジを締めた後も雑務はある。 大咲はいつもより慌ただしく帰っていったか。 何人かのスタッフが帰っていく中で、 発注が終わらないのか、頭を悩ませている杏の傍ら。 何気なく手元へと視線を落とせば、 ディスプレイが光ったままのスマホには 速崎からのメッセージが表示されていた。>>2:562 ……どこまでも気を使うその人柄に。 思わず苦笑を零してしまう。] 法事、って言ってたっけ。 実家が遠いと大変だな。 ……まあ、休むタイミング的には良かったのかも。 [仕事中の杏に、そんな話を振って、珈琲を一口。 あの状態で翌日店には来づらかっただろうから。 少し、時間を置いて心の安寧が保たれればいいけれど。] (51) 2023/03/07(Tue) 10:32:23 |
【人】 厨房担当 那岐[スープの味付けを、野菜の皮剥きを、 デザートに彩りを、ドリンクの仕上げを。 手を動かしながらも高野の声には耳を傾けていた。 ノイズのない声は柔らかく、少し温度が乗っている。 スマホの画面を差し出されたら>>36、 カウンター越しに覗き込んでその中の世界を見た。 仕事柄、遠出をすることも多いのかもしれない。 自身は赴いたことのない地域も多かった中で、 足を運んだ場所を見つけたなら。 ここは行ったことがある。と、共感するように 幾つか、並べて。 実家の犬は大切にされていそうで、 可愛がっていることがよく分かる。 その中で、湖に映る星空の写真があったなら。] ……ああ、綺麗ですね。 何もしないって、贅沢な時間な気がします。 [見たことのない景色の中の音を、想像して。] (54) 2023/03/07(Tue) 10:34:42 |
【人】 厨房担当 那岐[バイクで一時間なら、 そう離れた場所ではないのかもしれない。 夏の賑やかな虫の大合唱もまた、 季節を感じられそうだが、 少し苦い顔をするのに笑いながら。] でも。 バイク、いいですね。 風を切るのが、気持ちよさそうです。 [都会暮らしとあって免許を持つ機会のなかった話題に、 ふと触れてみる。 俺も持っていたなら、 一緒に走らせることも出来たかもしれないな。] (55) 2023/03/07(Tue) 10:35:23 |
【人】 厨房担当 那岐[うさぎの穴の中では直接。 穴の中を出た後は、メッセージアプリで。 少しずつ、高野のことを知っていく。 ラジオでは聞いたことがなかった会話も、 その中には含まれていて。 いつからか手元に置くようになったスマホは。 液晶を見る回数が、少しずつ増えていく。 不意に、鳴った通知音。 既読がつくのは、以前よりも少しだけ。早い。 休みを聞かれた時は、自身の休みじゃなくて。 不規則な店の休みが知りたいのかと思ったけれど。 少し遅れて、ぽこんと増えたメッセージを見て、 遊びの誘いだということに気づいた。>>37] ……――、したごころ。 [読み返しても、そう書かれている。 遊びに誘う意味での冗談の一つだろうか。] (56) 2023/03/07(Tue) 10:35:46 |
【人】 会社員 レイラ……… [少し、それを見つめて。] いいの? じゃあ、遠慮なく貰っていこうかな。 [高野――なんでか半笑いではあるが――なりに 何かしら役立てば、と 気を回してくれているのだろうことは窺え。 使うかどうかはひとまず置いておくにして 有難く厚意に甘えることにした。 アクセサリー教室の招待券を数枚抜き取り。] (61) 2023/03/07(Tue) 10:47:02 |
【人】 厨房担当 那岐[白のシャツに袖を通したら、二つ折り返して。 膝下まで隠れる黒のビストロエプロンを腰元に巻いて、 腰の前できゅ、とリボンにする。 トレードマークの紺のキャスケットを被って。 バックヤードを抜けて、スタッフの面々に挨拶を。 ブラックボードに書かれたアスパラガス。 たけのこの表記に春が近づいていくるのを感じる。 ブロッコリーは好き嫌いが別れるが、 個人的には茹でた後、マヨネーズと塩を振りかけて シンプルのブロッコリーだけを楽しむのも好きだった。 鶏肉があるならガーリック炒めにしようか。 それとも甘酢を使うか。 オイスターソースを使うのもいいかもしれない。 ヤリイカはパエリカにしようか。 ミニトマトがまだあった気がするから あさりと合わせてラグーにするのもいい。] (63) 2023/03/07(Tue) 11:02:29 |
【人】 会社員 レイラ[デザートのクッキーが運ばれてきたのは ちょうど高野が少し席を立っていたタイミングだろうか。>>2:673 チェスの模様が描かれた皿に乗る、 白と黒のアイスボックスクッキー。>>2:424 ほんのり香る珈琲の風味が甘すぎないクッキーを彩る。 歯を立てればサクリ、と小気味よい食感がして。 口の中でほろほろとほどける。 もうひとつは苺とストロベリーソースで彩られた ミルフィーユ仕立てのワッフルクッキー>>2:425 よく見ればチーズもかかっていて、ピザとはまた違う味わいを楽しむ。] ん〜〜美味しい〜〜。 市販で買うクッキーも美味しいけどさ、 ざくざくした熱々のクッキーって大好き。 幸せな気持ちになる〜。 [などと誰に言うでもなくデザートを楽しみ。 全部なくなるまでに高野が席に戻ってくれば おすそ分けしたことだろう。] (65) 2023/03/07(Tue) 11:05:28 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a14) 2023/03/07(Tue) 11:06:56 |
会社員 レイラは、メモを貼った。 (a15) 2023/03/07(Tue) 11:13:11 |
【人】 会社員 レイラ― 幕間:泡沫の話 ― [あの頃。 ピュアマーメイドは人気アイドルへの階段を駆け上がった。 歌番組やバラエティには引っ張りだこで、 ライブチケットはすぐに完売。 バンバンCMなんかでも曲が流れて。 過密なスケジュールの中で私生活も食生活も制限されて、 毎日が飛ぶように過ぎて、 同い年の友達がしてるようなことは碌に何にもできなかったけど。 それでも楽しい、と思っていた。 あと、熱心な――少し粘着なファンも増えた。 好きな服を着てただけで「なんかちょっとイメージ違うな。 ローレライにはこっちの方が似合うと思う」って言われたり。 SNSの更新タイミングを逐一チェックして、 「いつもの時間に更新なかったよね?何してたの?」って指摘されたり。 でもまあ、仕事だからね。 ニコニコ笑って、愛想を振りまいて。 そうやって日々を過ごしていた。] (67) 2023/03/07(Tue) 12:03:15 |
【人】 会社員 レイラ[その人は、友達に誘われて 遊びに行ったグループの中の一人だった。 顔が好みで、気が合って、イイな、って思って。 なんだか目が合うだけで浮かれた気持ちになって。 淡い恋――だったんだと思う。 でも、あんまり自分から告白しようとか、 実らせようとか、そんな気はなかったんだ。 だって私、アイドルだからさ。 たまに一緒に遊んで、話して。 忙しい時間の隙間を縫って、学校帰りに街で遊ぶような、 デートとも言えないようなやり取りをして。 本当に、あの時の私はそれだけで満足だったんだ。] (69) 2023/03/07(Tue) 12:06:40 |
【人】 会社員 レイラ[ちゃんと気を付けてたつもりだった。 でも、きっと甘かったんだろうな。 まさかファンに待ち伏せされてたなんて思わなかった。 一緒に居た彼を見て驚いたのか そのファンはすぐに逃げて、大事にはならなかったけど。 その後もしつこく嫌がらせのメールが届いたりしてた。 色々裏で手が回って特定されて、 程なくして捕まったらしいけど。 別に何かをされたわけじゃない。 マスコミに騒がれたってわけじゃない。 たぶんこの業界ではよくあるような、些細な話。 ――でも。] (71) 2023/03/07(Tue) 12:07:59 |
【人】 客 葉月-回想/ゲイザーちゃんが帰ってきた日- [突然だが、俺には金がある。なんせ社会人なので。 ……すみませんちょっと見栄を張りました。高所得ではないので実際そんなないです。 ただ社会人かつ20代後半一人暮らしなので、自分の稼いだお金を自分の責任の範囲で自由に使えるってだけ。 だからこの店にも俺は毎日通える。 勿論そのぶんだけ財布は軽量化していってるけど。予定していたPCの買い替えがちょっと遠のいてるけど気にしないぜ。 俺は従業員じゃないからゲイザーちゃんからのメッセージを受信していない。>>2:562 だからあの日の翌日、会えたら何を言うか頭をぐるぐる巡らせながらドアを開いた俺は盛大に空振りしただろう。 そして、その次の日だ] (72) 2023/03/07(Tue) 12:09:04 |
【人】 会社員 レイラ「俺の知ってるローレライじゃない」「裏切られた」 「誤解を生むような行動するのはプロ失格」 「俺たちが貢いだ金で男と遊んでたのかよ、騙しやがって!!」 (73) 2023/03/07(Tue) 12:09:32 |
【人】 客 葉月今日のおすすめなに?黒板見るの忘れてたわ、お任せしてもいい? [言ってから、やばいこれ会えるか気になって黒板見るの忘れてたってバレるかな????なんて一瞬焦ったけどもう遅い。 それに、] (……まあいいか、バレても) [そんなふうにも思うので。 ともあれ、それが俺にとってのゲイザーちゃんとの再会だったか**] (75) 2023/03/07(Tue) 12:10:07 |
【人】 会社員 レイラ[私、一線は守ってたつもりだった。 別にファンを裏切ってたつもりも、 アイドル活動に手を抜いてたつもりもない。 でも、それじゃダメだったんだ。 真実がどうだとか、そんなの関係なくて。 見せたいものを見せるのがこの仕事。 それ以外は全てノイズだった。 メロウは「そんなの気にしてたらやってけないよ」 ってからっと言ってたけど。 でも、だからそう。 つまり「やっていけなかった」んだろうね。私は。] (76) 2023/03/07(Tue) 12:10:35 |
【人】 会社員 レイラ[じわじわと積もり続けていた違和感。 皆が進学や就職に備える、人生の岐路を前にして。 "ローレライ"は仮初のお姫様だ。 一生、そうして生きるの?私? なんの、誰のために? ―――って、ふと、我に返っちゃったんだよね。] (77) 2023/03/07(Tue) 12:12:02 |
【人】 会社員 レイラ[童話の中の人魚は、 王子を殺せず海に身を投げて泡になる。 今でも語り継がれる有名な自己犠牲と悲恋の話。 でも、私はそれを選べなかった。 私によく似た、私ではない何かに恋する男の為に 自分のすべてを投げ捨ててまでは尽くせない。 だから、これは人魚姫になれなかったただの女の話。**] (78) 2023/03/07(Tue) 12:14:04 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a16) 2023/03/07(Tue) 12:14:49 |
【人】 役者 セロ―Madam March Hare 店内― [久しぶりになってしまった。 いつもよりちょっと緊張してドアを開け、いつものように挨拶をする。そこにゲイザーの姿があるならば] ただいま、ゲイザー。 [そう言って、小さめの紙袋を渡す。] 勤務中にごめん。これ、誕生日プレゼント。当日に来られるかわからないから。 [袋の中身は、シュネーバル。雪玉という意味の、ドイツの焼き菓子だ。 粉砂糖をまぶしたスタンドートと、チョコレートをかけたもの。気に入っている店で買ったものだ。 それと、ちょっとしたおまけも。 近く公開されるアニメ映画の招待券。ラスト・サマーの監督の最新作で、セロも出演しているもの。 はたして、彼女の反応はどうだろうか。] (79) 2023/03/07(Tue) 12:36:47 |
【人】 役者 セロ[無事にプレゼントを渡せたなら、今日はウンターに座ろうか。 今日のお勧めをみて、やっぱり悩んでしまって] うーん……うん、全部ください。今日、いっぱい食べられるので。 辛すぎるもの以外で、お任せします。 [無茶振り?わかっているとも。 だって、絶対あとから食べたくなるんだから、今頼んでおいた方がいいでしょう。たぶん]* (80) 2023/03/07(Tue) 12:38:31 |
役者 セロ は、メモを貼った。 (a17) 2023/03/07(Tue) 12:41:25 |
【人】 店員 チエ――深夜に―― [『高身長 可愛い服が着たい』で検索ボタンを押す。 インターネットの世界は広大で、飛び込めば何でも出会える。 世の中にはモデルも多くいるし、そんなの関係なく身長が高くて、服を探している女性もいる。 何なら、女性ものの服が着たい男性のコミュニティもある。 嘘も本当もある世界。写真に書かれた身長の欄がどこまで信じられるかはわからないけれど、そこは数を当たるしかないね。 ふわっふわのロリータ系は、たぶんシルエットが大きすぎてしまう。男が脚や体型隠すのにはいいんだけれど、もっとすっきりした印象のほうが似合いそう。 お、トランプの刺繍はいってるエプロンワンピある。ダークレッドはいつも見慣れたカラー……ん、でもモデル160でこの丈だと、厳しいかな。 チャイナ風、王子系ゴシック、反対になるべくシンプルなスタイル。手当り次第探っていく。 ……やばこのヘムスカート絶対買うちょっと待ってボクのサイズある?] (81) 2023/03/07(Tue) 13:11:53 |
【人】 店員 チエあ。 これ、かわいいな。 [手が止まった、一着のワンピース。 オフホワイトのブラウスに、クラシカルなブルーグリーン。 普段自分ではあまり選ばない色だけれど、吸い寄せられるように目が離せない。 エプロンドレスじゃないけれど。立て襟でもないんだけれど。 黒のセーラーカラーが大ぶりで、身頃の印象がすっきりしてる。 このモデルでマキシ丈なら、ミモレくらい、短くなってもミディ丈に見えるんじゃないだろうか。 胸元の刺繍とリボンも、絶妙なキュートさ。 何より。] (82) 2023/03/07(Tue) 13:12:05 |
【人】 店員 チエ[商品ページの、軽く座ってカメラを見上げている写真が、昨日の視点と重なる気がした。 胸の奥が跳ねる気がして――逆に、冷静になった。 いや、待て待て、待てよ。ちょっと待て。 デートとは銘打たれたものの、オンナノコ同士のお出かけ、みたいなアレだよな、きっと。 外食で上がった話も、ラーメンはひとまず置いておいても、ソフトクリームとパンケーキだし。] (83) 2023/03/07(Tue) 13:12:36 |
【人】 店員 チエやー…… [天を仰ぐ。顔を覆って俯く。忙しい。 今まで人を誘ったことがないとか。あんまり食べないシャミさんが外食を選んだとか。 しかも可愛い服を探してほしいみたいな話にもなって。 それはそれは大役の誉れを仰せつかった心地でルンルンになっていたわけだが、流石に突っ走り過ぎでは? ひとりで浮かれてるのでは、と思った瞬間、ほんとに顔が燃えてるんじゃってくらい熱くなって、パソコン消してベッドにダイブした。 寝に逃げる。きっと目が覚めたら忘れると、誰かが歌っていた気がする*] (84) 2023/03/07(Tue) 13:13:13 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:法事後の帰還 ― [速崎璥は、御堂宛てに送信したメッセージ>>2:562の通り、あの早退の夜から2日後に飛行機で戻ってきた。 『うさぎ』の穴に裏口から転がり込み、フォーマルから制服に着替えたのは午後になってから。 昼営業は遅刻という形になったが、これは事前の連絡通り。 それでも速崎は店長に深く頭を下げ、バックヤードのデスクに差し入れのお菓子の袋を置く。] この前はマジ……本当に、ご心配ご迷惑おかけしました。 これ、地元のお土産です。みんなで食べてください。 [なお、「旅行からの復帰時に旅行先のお土産を職場に差し入れする」という暗黙の慣習については(『うさぎ』にもあるか否かは置いといて)昨今疑問が呈されてもいるが――。 速崎は早退の際に本当に迷惑を掛けた自覚があったため、個人の意志で、このお詫びの品を差し入れている。] (85) 2023/03/07(Tue) 13:38:49 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さて、この差し入れの品>>85というのが、包み紙で包まれた小さなチョコレートを詰め合わせた袋2種。 それぞれ金貨と、緑色の三つ葉のクローバーシャムロックを象ったもので、アイルランドのとあるチョコレートブランドから市販・輸入されたもの。 金貨も三つ葉もそれぞれ、店長を含めたスタッフ全員の分の枚数がちゃんとある。 ……「速崎、お前アイルランドに帰省していたのか」と誤解されかねない差し入れだが、履歴書を見れば速崎が 日本のXX県出身 であることは明白である。これは単に、速崎の地元にたまたまアイルランド料理店があり、3/17の聖パトリックスデーのためにお土産として売られていたチョコレートを買ってきたというだけのこと。 この差し入れ、もしかしたらホワイトデーの何かしらのお菓子と被るものになってしまったかもしれないが、そこはあまり気にしていない速崎なのだった。*] (86) 2023/03/07(Tue) 13:41:41 |
【人】 厨房担当 那岐[さて、ランチから夕方に向けて店が開くまでの間に。 マンゴーの皮を剥いて種を取り除く。 角状に切って食べやすいように。 牛乳は低脂肪のものを使って鍋に入れ中火でゆっくり。 沸騰しそうになったら火から下ろして、 溶かしておいたゼラチンを混ぜ合わせていく。 粗熱はここでしっかり取っておくのが美味しくなるコツ。 生クリームにグラニュー糖、杏仁霜を入れて ハンドミキサーで泡立てていく。 ほんのり柔らかくツノが立つようになればそこで止めて、 粗熱を牛乳ゼラチンを加える。 いわゆる杏仁豆腐のムースだ。 タルト生地のベースは、黒原がいつも 作ってくれているからそれを借りることして、 出来上がったムースのベースを流し込み。 その上、用意しておいたマンゴーと 彩りにクコの実を盛り付けて冷蔵で冷やした後は。 マンゴーの彩りをより良くする為にのナパージュ作り。] (87) 2023/03/07(Tue) 14:10:20 |
【人】 厨房担当 那岐[水にゼラチンを溶かしたものに、砂糖を入れて。 鍋で加熱した後はまた粗熱を取って。 温度が高いままのナパージュを塗ってしまうと、 フルーツが傷んでしまうから。 時間をかけて熱を冷ました後は手早くハケで塗る。 それからもう一度、冷蔵庫へ。 艶を含んだマンゴーと白いムースのコントラスト。 杏仁マンゴータルトは、 後で、黒板のおすすめに追加しておこうか。] (88) 2023/03/07(Tue) 14:10:39 |
【人】 厨房担当 那岐[丸鶏が手に入ったから、一羽貰って丸鶏スープを作ろう。 煮干しは頭とワタを取り除いて、 しょうがは叩いて潰していく。 丸鶏の重さの合わせて、塩も忘れずに。 全体と腹の満遍なく行き渡るように振りかけて寝かせる。 丸鶏から出た水気はペーパータオルで押さえ。 煮干しに干し椎茸、干しエビに昆布。 もう少し味を深めたいから、ねぎと生姜。 それに2、3かけのにんにくを。 たっぷりの水に加えて火は強めに。 煮立ったものを丁寧にアクを取っていく。 これがなかなか手間が掛かる作業だが、 湧き出てくるアクを取っていくのは苦ではない性格なので。 黙々と火の加減を見ながら時折鍋の様子を確かめる。] (89) 2023/03/07(Tue) 14:10:50 |
【人】 厨房担当 那岐[そんな昼と夜の間の時間を過ごしていれば、 スタッフも少しずつ出勤してきただろうか。 大咲がスマホを片手に持ってきて 有線でもよく耳にするアーティストのMVを>>1:65 準備の合間に見せてくれる。 そこに写り込んでいた「憧れのヒーロー」。 ラジオ以外で仕事している姿を始めて見た。] ああ、本当に『ヒーロー』なんだ。 [最近は普段の彼を見ることのほうが多かったから。 画面の向こうで決め台詞をいうそのギャップが、 面映ゆいような、少し誇らしいような。 ファン、と語れる程。 彼の仕事振りを知るわけではないけれど。 SNSのエンタメニュースに取り上げられる程に>>21、 有名であることは、もはや周知の事実となっている。] (90) 2023/03/07(Tue) 14:11:22 |
【人】 厨房担当 那岐[アクを丁寧に抜いた丸鶏のスープは、 少しずつ火を弱くしていって、時間をかけて煮込む。 鍋から鶏を取り出した後、 紙タオルを重ねたざるでスープを濾せば、 黄金色の透き通る丸鶏のスープの完成だ。 スープを作るのに使った茹で鶏は、 塩が効いているから他の料理にも使えるだろう。 スープはラーメンにも応用できるし、 前菜としても使える。 誰が使っても良いように、いつものストックへ置いて。] (91) 2023/03/07(Tue) 14:12:10 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a18) 2023/03/07(Tue) 14:27:31 |
【人】 会社員 レイラ― 現在/店→ は〜〜〜…… 疲れた…… [その日の玲羅は疲れた顔で とぼとぼと夜遅い繁華街の中を歩いていた。 飲み会で酔った上司のおじさんに 今度ご飯でも行かない?としつこく絡まれた帰りだからだ。 いや、いいひとなんだよ。 普段は男女問わず部下にも優しいし、 融通も利くいいひとなんだけど。 お酒が入るとちょっとばかし下心が明け透けになるのである。 セクハラアルハラだと何かと過敏に叫ばれる昨今ではありますが、 玲羅は別段彼を糾弾する気にもならない。 だって人類は下心があるからうまく回っているのである。 勿論行き過ぎはよくないけど、まあある程度はお互い様でしょ。 これは玲羅の持論である。] (93) 2023/03/07(Tue) 14:28:18 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a19) 2023/03/07(Tue) 14:28:39 |
【人】 会社員 レイラ[片手でスマホを持ってアプリを開いた。 大丈夫だった〜?と先輩からの心配。 友達からのって次休みいつ?って連絡。 それらを流し見て、書きかけの文章が目に留まる。] 「友達から手作りアクセサリー教室の招待券貰ったんだけど、よかったら一緒に行ってみない?」 [最近新しく追加された連絡先宛に打ちかけて 送信ボタンが押されていない文章は 結局下書きに保存されたまま。] (94) 2023/03/07(Tue) 14:32:19 |
【人】 会社員 レイラ……はあ。 [これを送って、別段悪い顔をされることも ないんじゃないかなあとは思う。 6.7割くらいでいいよって返ってきそうな気はする。 あの無邪気な笑顔で。 でも、何となく送るのを躊躇ってしまったのは――……] (95) 2023/03/07(Tue) 14:43:53 |
役者 セロ は、メモを貼った。 (a20) 2023/03/07(Tue) 14:54:07 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[自分の事業を抱えた遠藤を、この『うさぎ』という古巣で「おかえり」と迎えていた時>>1:35のことをふと思い返す。 速崎自身はまだまだこの古巣に入り浸っているベテランではあったけれども、なんとはなしに少しだけ不思議な感じがした。この時点でもう既に、店長や、或いはあの夜のショートメッセージを知る瑞野>>51が来ていたならば彼からも、「おかえり」の出迎えはあったかもしれないが――] いいですね、「おかえり」って待ってて貰えるの。 [呟く口調こそ軽いが、やはりどこかしんみりした響きになってしまうのは否めない。 とはいえこの時の心持ちは決して重苦しくはなく、寧ろ、温かい。] (98) 2023/03/07(Tue) 15:02:31 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[それから、明らかにブラックボードを見ていないオーダー内容が葉月>>75から飛んできた。 この言動だけであれば、単に文字通り「会えるのを待ってた」から、とだけ速崎は考えていたかもしれないが――。] ( ……うん。やっぱり、そうなのかな。 ) [いつかの夜に、「変な意味じゃ」と焦りながらフォローを入れていたこと>>1:244>>1:247。あの一昨日の夜に、飛び出すウサギの背を追い掛けて引き止めに来たこと>>2:275>>2:276。 ここまで積み重なれば、この速崎にもある程度の想像が叶う。] じゃあお任せで作っちゃいますね〜。 [想像した上で、葉月に何を告げるかは、後。] (99) 2023/03/07(Tue) 15:04:43 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[まずは完全なるお任せ指定で振られたオーダーに応えるのが先。 とはいっても、ここでまたすぐさまにお家芸(?)のスターゲイジー・パイを出すことはなかった。 これは、「オレンジのうさぎ」の帰還だって「なんでもない日」の一つだ、ということの証左のようでもあったが――。] ( まだよく、わからないよ、おばーちゃん。 …… のために泣けたの、 本当に、おばーちゃんの言う通り、なのか。 ) [一晩という時間では、精神の休養こそ叶っても、新たに生じてしまった問い>>46への解には辿り着けないまま。 辿り着けないが故に、心からのお祝いだとかお祭りだとか、そういうメニューは頭の中に浮かんでこなかったのだ。] (100) 2023/03/07(Tue) 15:06:24 |
【人】 厨房担当 ゲイザーハヅキんお待たせ〜! 本日限りの、ギネス風味のシェパーズパイです。 お皿のほうめっっっちゃ熱くなってますんで…… くれぐれも気を付けて、ゆっくり食べてくださいね。 [だからこの夜は、察していながらも何も踏み込まないまま――葉月に「そのこと」をはっきりと告げる>>2:502ための準備が整っていないまま。 ただいつも通りの元気を取り戻しただけのゲイザーが、この日、葉月の前にいただけだった。 ちなみにここで出されたシェパーズパイだが――。 丸型の深皿の底に、牛挽肉と玉ねぎ・マッシュルームを炒めたものをギネスで煮込んだ具が敷き詰められ。 その具を覆う形で、バターとクリームチーズ、黒胡椒を利かせたマッシュポテトが盛り付けられている。 (パイとは呼ばれるが、いわゆる小麦粉のパイ生地は使われていない) イギリス料理としても知られるこの料理は、けれど今日は、あくまでアイルランドのギネスビールを用いている。 スタッフ向けの差し入れのチョコレートとは異なる形での、「地元のお土産」>>86めいた一品である。] (101) 2023/03/07(Tue) 15:16:16 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[なお、この夜営業の後、速崎は体調不良を起こして何日か店を休んだ。 これはこの日会った葉月の所為でも、この日会えなかった大咲の所為でも、或いは速崎が「泣けた」者の所為でもなんでもなく。 この三日間の過密スケジュールを強行した挙句、薄着の制服で夜を駆けて体を冷やす>>2:592という自己管理不足の所為である。 帰還直後のあまりにもみっともないダウンぶりではあったものの、 有給の残りはしっかり利用した。 この時から、来たるいつかの日>>49>>50までの間、もし仮に大咲が『うさぎ』に来ることがあったとしても。 速崎の欠勤タイミングもあってか否か、この二人が『うさぎ』で再会することはなかっただろう。*] (102) 2023/03/07(Tue) 15:17:33 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a21) 2023/03/07(Tue) 15:27:25 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a22) 2023/03/07(Tue) 15:28:35 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a23) 2023/03/07(Tue) 15:28:51 |
【人】 会社員 レイラ(あー……なんか……酔ってんのかなー……) [疲れているからだろうか。どことなくネガティブなのは。 スマホをしまい、とりとめなく考えながらぼんやり歩き。 うさぎ穴にたどり着いたのは、 帰ってきたオレンジうさぎを出迎える人々の波からは 多分少し遅れてから。 こんばんはあ〜と店内に声をかけ、 カウンター席の隅っこに腰かけて 取りあえずサービスのお茶を貰おうかな。**] (103) 2023/03/07(Tue) 15:41:47 |
【人】 厨房担当 シャミ─ 幕間:走馬灯 ─ [目が覚めたら忘れると、歌ではあるらしいけれど。 シーツに顔面を埋めたまま、前日を振り返ってのダイジェスト。 朝からかかりつけの病院に行き。いつものガサツな主治医につわりの可能性ないのかと聞かれ、なるほど想像妊娠ですね、と答えた。 吐き気どめをもらった。 どうしても出勤したかったけどもたもたしていたら、クリスさんが偶然介抱してくれて。 新しいうさぎのぬいぐるみがいた。もふっとした毛並みの、茶色の、名前はなんだったか聞いた覚えがない。フトシ? 真白に痛ましい顔をさせてしまった。一緒に揚げたカツレツ。 チエがはじめてのピザデビューして。そうだ、お祝いしないと] [……記憶を掘り起こせばカツレツのあたりから少しずつ、気分がふわふわと地に足のつかない感じになっていたらしい。 なんとなく思考能力が低下して、反射で喋っていたような。思っていたことが口に出るのを引き留めかねた、みたいな] (104) 2023/03/07(Tue) 16:15:40 |
【人】 厨房担当 シャミ[ナギが洗眼液をくれたんだっけ。あれは冗談か。 カウンターで男性客3人が談笑していて。その3択からの可愛らしさなら末っ子が優勝だな、と思ったけど口は滑らせなかったはず。多分。言ったかもしれない。 コンソメスープは村を焼かず、レイラさんは何か閃いたらしい。 他にも。他にも来ていたお客様の顔を思い浮かべる。 初来店? のタカノさん? もいた。結局あのあれはなんだったのか、後で聞いたような記憶がうっすらある。普段なら尋ねたりしない事情は、聞いたけど謎が深まるばかりだった、ような。 ツユリさんはそれほど客同士の交流をする姿を見ないけど、静かに美味しそうに食事を満喫していて。 アンがブッラータのカプレーゼを作っていて、アリスブルーの子は確か……名前を聞いたはず] (105) 2023/03/07(Tue) 16:16:22 |
【人】 厨房担当 シャミデート…… [チエにかわいいって言われてみたくて、言わせて。 オフの日専用の、いつもと違うかわいい服の話。デートの話。 自分の手を介さない、外の世界のお店で食べてみたい、と言う夢] (夢じゃないなぁ……) [それから。ゲイザーはエプロンも解かずに早退したと、ロッカールームで気づいた。 それから、それから──真白は少し早く上ったっけ。 たしか、まかないを食べられないままハンドクリームとリップを塗って、少しみんなと話した……ような。それから帰ろうと] [結局どうやって自宅に辿りついたかははっきり思い出せなかった*] (106) 2023/03/07(Tue) 16:17:12 |
【人】 厨房担当 シャミ[それから、チエが来ていたらバックヤードで声をかけた] チエ、ねえ 昨日の話なんだけど。一緒に出かける話…… 少しいい? 私、昨日すこしぼんやりしてたみたいで だからなんかつい誘ってしまったんだけどね [視線を下げて口元に指の背を当てる] ……オフにデートって日程の調整が要ることを忘れてた 忙しくて申し訳ないんだけど。スケジュール合わせよう? [え、あれ本気だったんですか? なんて、もし思っても言わないでいて欲しい。 いささか緊張してしまうけど、冷たく断られはしないはず*] (108) 2023/03/07(Tue) 16:20:16 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 現在:体調不良からも帰還 ― [もはやこれ以上の不在の負担は掛けられまい……という妙な気迫は、再びの過労の素になりかねない。 あくまで自然体で、速崎は今日の夜の業務に就こうとした。 店長が揃えてくれた今日のオススメ>>0のメニュー案に思考馳せながら仕込みを進めていく。 やがて、『うさぎ』の穴を潜り抜けてきたのは――>>49>>50] いら――― [作業に追われて――敢えて自ら追い込んでいたのかもしれない――頭から一時追いやっていた、その人の「ただいま」が、笑顔が、そこにあった。 一瞬、ぽかんとして間の抜けた顔をした速崎がオープンキッチンにいた。 けれどもそんな間抜けなシーンは、本当に一瞬。同じキッチンにいる瑞野>>64が、こちらに合わせるようにして挨拶の言葉を口にしてくれたから] ―――っしゃいませ! [瑞野の声に重なる形で、速崎も挨拶の言葉を最後まで言い切れた。] (109) 2023/03/07(Tue) 16:49:04 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[瑞野が今日のオススメの鶏肉を挙げた中、けれども速崎は――] ………クリリンちっす。 [「ちーっす」といういつもの調子のいい響きではなく、本当にぽつんと気の抜けたような響きを零した。] クリリン。 ホントにお財布、空になって、 来れなくなったのかって思ってた。 [本題をすぐに思い浮かべられなかったが故に、その場しのぎのように紡いだ冗談ではあったが。 実際、あの日の晩から今日まで全く姿を見かけなかった栗栖に対し、一時本気でその可能性>>2:198を考えたことはあった。あくまで一時だ。 (何せあの晩、速崎は栗栖の退店を見届けていないのだ)] (110) 2023/03/07(Tue) 16:50:24 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( ……うん、 ) [『うさぎ』への帰還当日には、まだ導き出せなかった解>>100。 それから日々を経て、幾日かの休養をも経て、今はもう自分なりの答えに辿り着いている。 けれども栗栖にそれを告げることよりも、もっと必要なことがあると、この時点で速崎は考えていた。] ただいま、クリリン。 ちゃんと、私、帰ってきたよ。 [なんとか精一杯に、明るい笑みを満面に浮かべて告げた。 今はあくまで営業中だ。「オレンジのうさぎ」のゲイザーは、努めて明るく、屈託なく、時におどけて立ち振る舞おうとする。 もうひとりの来店者――あの晩には入れ違いの形になっていた栗花落>>79の姿にも気づけば、なおのこと、明るく。] (111) 2023/03/07(Tue) 16:51:11 |
【人】 厨房担当 那岐[『おかえり』は速崎にはもちろん伝えていた。>>98 ただ、いつものようにタイミングが掴めないので。 人より少し遅れたテンポで、 誰かが速崎に言うのに気づいてから。 調理を手伝う合間に、ほつりと伝えただろう。] おかえりなさい、ケイさん。 お土産、後でいただきます。 実家、どうでした? [法事ではなく、実家と尋ねたのは。 無闇に弔事には触れない方がいいと考えてのこと。 余り大きな話にはしたくないから、二人。 隣に並んだ時に、そっと。 バックヤードに置かれていたチョコレート>>85、 そちらは休憩の合間か、 仕事が終わってからの楽しみにしている。] (112) 2023/03/07(Tue) 16:55:32 |
【人】 厨房担当 シャミ─ そして本日 ─ ただいま [相変わらず何やら忙しい。この日も感覚としてはとても久しぶり(実際は中3日)の出勤日。 ただ、珍しくランチタイムにもシフトを入れて、パスタランチを提供しつつ裏で趣味のコンソメを引いたりしていた。 昼営業終了後に一度外出して、再び戻って来たのだから、今回は「ただいま」で何もおかしくない] 外、ずいぶん暖かかったよ すっかり春だね [ゲイザー帰還日当日>>85にはこちらが休んでいたため。 その差し入れ>>86を話題にしたのはだいぶ後ということになる。 やあゲイザー久しぶり、そういえばこないだ置きチョコもらったけど何かな? バレンタインのお返し? と 話題の新鮮さは既に失われたとばかり、ごくごくいつも通り] (114) 2023/03/07(Tue) 16:56:37 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a24) 2023/03/07(Tue) 16:59:58 |
【人】 タカノ[ いつだって、誰かのおすすめを。 そんな注文の仕方をしていた。 それは、通う頻度が変わっても、 多分変わらなかったと思う。ただ、 ] この前食べたピザ、美味しかったんだ 誰が作ったんだろう? [ 事前に『今から行きます』とか、 『20時頃に、行くね』とか。送れる日は送ったし 仕事の内容的に今なら寄れる、だとか思えば ふらりと、寄る日もあった。 君の手が空いていれば、なにか作ってと ごく自然に頼むこともあったけど、 近くにいたのが他の誰かでも、同じように 注文はしたし、迷惑になるほど長居はせずに さくっと帰宅することもあった。 ] (116) 2023/03/07(Tue) 17:07:32 |
【人】 タカノ そう、贅沢なんだよ。 その日何があったとかも、明日何があるとかも 何も考えないで、ぼんやりするんだ。 時々、ああ、鳥が飛び立っていったな 水が跳ねたな、魚かな とか その場で起きたことだけ、目の前を通り過ぎて 行く感じで。 [ 人のざわめきのない世界の良さを語る。 話している相手の後ろに、その景色を夢想しながら。 バイク、いいですね。>>55と彼が言う。 ] 乗ってみる?後ろ。 機会があれば。 [ それこそ、夢みたいなことを口にすることもあった。 二つ返事で了承されるようなことは、 ないだろう、と思ったゆえに、冗談の延長のように。 だからこそ、気軽にそう言えた。 ] (117) 2023/03/07(Tue) 17:07:48 |
【人】 タカノ[ 一日中、連絡を取り合わないと不安になる そんな人もいるらしい。話でしか聞いたことはないが。 彼とのやり取りは、増えたとしても、 一日一回程度じゃないだろうか。 今までも気づけば返事が来ている、 こちらも気づけば返事をする、負担にならない程度に。 会いたくなれば、行けば良いのだから。 送った後で、やっちまったと頭を抱え 現実を受け入れるため、もう一度 そのメッセージを読み直そうとしてスマホを手に取り ] (118) 2023/03/07(Tue) 17:08:03 |
【人】 タカノ ぅわっ [ 落とした。拾った。 メッセージの後方、相手がそれを確認したことが 読み取れる、既読の文字。 ] ごめんなさい。 [ その謝罪は、スマホに向けて。 ――ベッドサイドのチェスト上に、スマホを置き 床に正座し、という他人が見たら、 面白すぎる姿にて。 どれくらいそうしていたか。 ] ……え [ 答え、ぽひゅん、とちょっとマヌケな音が、 耳に届くまで。 ] (119) 2023/03/07(Tue) 17:08:34 |
【人】 タカノ えぇぇ………、いいの [ そのいくつかの候補、噛み合ったら どうするのだ。そんな気軽に、教えてしまって 全日抑えられたらどうするの。 迷いに迷って、そこから一時間くらいして ] 『ありがとう、調整する。』 [ とだけ返した。一時間も経てばリアルタイムな やり取りとは言えないだろうが、 それでも今までよりはずっと 早いレスポンスになっただろう。* ] (121) 2023/03/07(Tue) 17:09:26 |
【人】 タカノ―― 過日、玲羅先輩と ―― [ 指南してくださる先輩方の反応は様々。 笑う先輩、呆れる先輩、苦笑いを浮かべる先輩。 そんな感じだっただろうか。 真面目な顔して、 "ものすごく真剣に取り組んでいるのですが、向いてないですね" と言った事もあった。 ] そーね、リメイクされる程根強い人気の ある作品もあるしね。 [ 熱々のピザを頬張り>>2:486 カクテルを傾ける彼女の姿は、まさに ふくふくとした顔で笑う女性の理想像、そのもの だったように思える。 微笑ましい、愛らしい、そう思うのは嘘じゃない。 そういう姿を見るのは好きだ。 ] (122) 2023/03/07(Tue) 17:10:19 |
【人】 タカノ うん、俺が持っててもなかなか行けないし 出来たものは貰えるらしいし、 材料もあっちで用意してくれるみたいだから [ 半笑いに何かしらの反応があれば ] や、人に言うのは出来るくせになって 言うは易く行うは難し、を実感して (124) 2023/03/07(Tue) 17:11:10 |
【人】 タカノ 出来るといーね、デート。 [ そう返した。 自分と彼女の、この"多少"気心知れた友人の距離では 彼女の転機になった恋>>69の話や、 心無い自分勝手な欲望の塊から受けた仕打ち>>71 浴びた言葉>>73までは、知ることは出来なかったし 聞くこともきっとなかっただろう。 ただ十七歳、まだまだアイドルとしては 成長期。下世話なことを言えば、売り時であった 彼女がふつうの女の子>>0:11を選んだこと また今彼女はそのふつうの女の子として 彼女たちと同じように悩み、恋をしていること。 それらは知れる。知ればほんの少し、 声援ではなく、背を押せるなら、嬉しかった。 ] (125) 2023/03/07(Tue) 17:12:14 |
【人】 厨房担当 ゲイザーツユリん、―――おかえり! [栗花落の素性を察した今でも、店の中で呼び掛ける名前はあくまでこのあだ名。 あの春人を演じる「セロ」であっても、これまでの「ツユリん」と変わらず接しようという、そんな呼び方で迎え入れた。] (130) 2023/03/07(Tue) 17:43:07 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[それから差し出された小さな紙袋に、きょとりと瞬くも] そっか、ツユリんもお仕事慌ただしそうですもんね。 フライングでも全然嬉しいです! ありがと、ツユリん。 [この程度であれば、「セロ」だとも声優だとも、芸能人だとも解らない言い回しになるだろう、と。] で、これ今見ちゃっても……ってそれどころじゃないな今! 帰ってから見てみます〜。 [ 勤務中だと気遣われた手前にこの態である。 軽めの紙袋越しに伝うのは、お菓子かな?と察せられる程度の、雪玉かこぶしを思わず丸い膨らみ。 そして、少しの厚みと手ごたえを感じさせる、ひとひらの紙のような感触。] (131) 2023/03/07(Tue) 17:43:58 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( ……アレのチケット? いや考えすぎかな……いやマジでそうならなおのことここで見たら不味いな……色々…… )[こう考えながらも、期待故に、ちょっとにやにやとしてしまった笑みが零れてしまう。 紙袋の中に本当に、あの『ラスト・サタデー』の監督の最新作にして、セロの出演作である映画の招待券が入っていることを知るのは、もう少しだけ後の話。] (132) 2023/03/07(Tue) 17:44:40 |
【人】 タカノ ええ、その方向で。 なにせもう脱げないし、俺。え?もう半裸求められてない? [ 反響は留まるところを知らない、が 徹底して事務所の側から「俳優 高野景斗」の名を 出さなかったため、一つまた一つと舞い込む オファーの宛名は「無名のヒーロー様」 「○○の永遠のヒーロー様」 「蘇った漆黒様」などと、 大喜利大会が行われているような然様だった。 ――余談だが、我が社の社長。 あのオーディションで幅を利かせ、 新人採用を決めた彼は、現状の俺に 責任を感じているらしい。飲むと必ず、 休む時間を持たせてやれば、と零すので。 本人は隠しているつもりらしいが、バレバレです。 でも俺別に自殺願望あったわけじゃないんだけど。 あの日向かっていた場所、今でもよく行くし。 なもので此度舞い込んだオファーの数々 自由にしろ、と仰せつかった。 ] (136) 2023/03/07(Tue) 17:58:28 |
【人】 タカノ[ ので雑誌の取材も、ドラマも、映画も、 大体すべて、断った。一番多い朝や昼の、 ワイドショーなんて封すら開けずに。 彼らの、大型量販店で渡されるレシートのように 長ったらしい賛辞の言葉の裏側には、 「復帰第一作目という話題をうちで」 「話題性があるうちに使えるだけ使う」 と、書いてあるのだろうから。 ――当時出演した戦隊シリーズの最新作に ゲスト出演しませんか、というオファーには だいぶ、心が揺れたが。いや揺れた故に 保留にしてあるが。 後進の育成にも慣れてきたし、やりがいってやつも 感じてきた。 ラジオの仕事も、言わずもがな。 今の生活、気に入っているものだから。 ] (137) 2023/03/07(Tue) 17:59:49 |
【人】 タカノ マジで……マジでありがとう………助かる 命が。俺の命が。 今度奢る、寿司でも、鉄板焼でも。 [ そんな中、休みの日を調整するため 声がけをしていた一人から、実に軽い、 いいっすよ!が聞こえてきたので、 拝み倒した。 やった〜!高くて美味しいお肉〜〜!! と彼が言うので、思い出した顔がある。 少し、似てる気もする。 彼は今日も、お肉食べてるだろうか。 ] (138) 2023/03/07(Tue) 18:00:11 |
【人】 タカノ[ そうして合わせられる日を、手に入れて。 事務所を出て、駅へ。 ――○○さんのヒーローさんですか そう声を掛けられる事も、少し増えてきた。 電車待ちのひとときとか、 コンビニの店員さんとか。 そういう時決まって ] (139) 2023/03/07(Tue) 18:00:28 |
タカノは、メモを貼った。 (a25) 2023/03/07(Tue) 18:04:16 |
【人】 厨房担当 シャミあ、タルトはナギの作だね もう冷蔵庫にあるから、前菜がわりにいきなり行ってしまうこともできます。すごい美味しそう [手をゆらゆら横に] そうだな……まず1品、アスパラの温菜はすぐ出せるよ (144) 2023/03/07(Tue) 18:05:12 |
【人】 客 クリス[ゲイザーが。俺と佑一の遣り取りをどこまで知ってるかなんて知らないけど。 あの日佑一がゲイザーの元に飛んで帰って、何か話していたことと。俺と佑一がしばらく距離があっただろうこと。俺の方から距離をとった事は事実で。 そうして俺は、ゲイザーが周囲への目端が効くヤツだって思ってた。**] (145) 2023/03/07(Tue) 18:09:57 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[栗花落のオーダーで妙に気合が入ってしまっていたこの時は、多分、まだ貝沢>>103>>115が『うさぎ』の穴に辿り着いていなかった頃で。 この少し前に、今日再び『うさぎ』に戻ってきた(昼営業時にも来ていた!)遠藤>>114からの「ただいま」に速崎は振り返っていた。] シャミーおかえり〜。 いや、ホントにあったかかったんだね今日。 天気予報では言ってたけど。 [屋内での勤務を続けていると解らない感覚を伝えてくれる、他愛ない言葉。 チョコレートの時期外れの話題にも、「あれ地元のお土産です」という、履歴書の内容を覗き見していなければ誤解を招く返答をしたりする、そんな、いつも通りの遣り取り。] (146) 2023/03/07(Tue) 18:12:11 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[そんな他愛なさに浸りながら、けれどもまだ、抱えている言葉を出し切れていない、と。 話題に上がった法事帰りのチョコレートに急かされるようにして、速崎はキッチンを走る。] (147) 2023/03/07(Tue) 18:12:58 |
【人】 客 葉月-回想/ゲイザーちゃんとの再会、そして- [振り返ったゲイザーちゃんの唇が、俺の名前を呼びかける。 ほんの一瞬、その唇が迷うように動いたように見えた。>>97 耳に届いたのはいつものゲイザーちゃんの声。 明るくて優しい、お店を照らすライトのような声だ] おー、よかった。さすがスーパーゲイザーちゃんだな。 ……ゲイザーちゃんにおかえりって言えるの、なんか不思議なかんじ。 [しみじみとした表情で言葉を紡ぐゲイザーちゃんの姿になんとなく気恥ずかしくなって、ぽりぽりと頬を掻いた。 カウンター席に腰掛ける。 「お任せで作っちゃいますね〜」と明るい声で言うゲイザーちゃんの姿はいつもと変わらない。>>99 ──多分色々バレてるんだろうな、と思う。 俺は隠すのが下手くそだ。なんせ全部顔や態度に出てしまうから] (148) 2023/03/07(Tue) 18:14:05 |
【人】 客 葉月うんまあ……。 [俺は同業者と違って、美味いものを食べると語彙力がなくなってしまうのだ。 頬っぺたをゆるゆるにしながら、忙しなく料理を口に運んでゆく。 そうして、ゲイザーちゃんとの再会は恙なく終わった。 ……の、だけれど] (150) 2023/03/07(Tue) 18:14:56 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a26) 2023/03/07(Tue) 18:22:11 |
【人】 厨房担当 那岐[贅沢な時間の使い方は、子供の頃ならよくあった。 中学、高校、専門学校を経て、 社会に出て大人になっていけば。 あれほど余らせていた時間が、 予想以上に限られていることに気づいていく。 彼のようにスケジュールが不定そうな仕事なら、 尚更、自由な時間は少ないのかもしれない。 耳を傾けながら風景を想像すれば、 枝から羽ばたく鳥の音が浮かぶ。 同じような光景を 高野も思い浮かべているとは知らないまま。>>117 不意に飛んできた誘いに。] そうですね、いつか。 機会があれば。 [同じ感覚を味わってみたくなったから。 彼と同じ言葉を重ねて、不確定な約束をまた一つ。] (155) 2023/03/07(Tue) 18:47:33 |
【人】 厨房担当 那岐[翌朝、充電のしていないスマホに新しい通知。 目覚めの回らない頭でメッセージを読み込む。 忙しいであろう高野の貴重な時間を共有できることに、] 『楽しみにしています』 [一言、シンプルに心情を伝えた。**] (157) 2023/03/07(Tue) 18:48:10 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a27) 2023/03/07(Tue) 18:51:14 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[栗花落に向けてのメニューのため、赤紫と緑の蕾のままのブロッコリーを洗ったり、ハーブやパン粉を見繕ったりしながら――。 少し前、別のオーダー>>141をゲイザー指名で告げた栗栖に、速崎はなんとか、至って明るいいつもの顔を向ける。 空まではいかないが本当に軽くなった、の返答に「まじかよ」の驚愕が一瞬顔に出るも。 楽し気で朗らかな笑顔は、事の深刻さを特に示していない――ように見えた。 改めて告げられた「お帰り」という一言も、微笑も>>142。 他愛ないようで、なんでもないようで、ただ温かいだけのもののようなのに。] ( ……なんで、泣きそう、なんだろ。 ) [ふと気づかされた感覚を、笑顔と忙しなさの裏に、一度押し込めていた。] (158) 2023/03/07(Tue) 19:14:21 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[真剣な眼差しで語られる、友人自慢。 「俺の友達」とはっきり語られた葉月のこと。 その人と栗栖との間にあった一悶着を、その解決の場面だけでも見届けていたから、なおのこと自慢話から受ける真実味。 それに速崎自身も、葉月の勇気を――きっと勇気がなければできなかったその行動を、間近に知っている。] そうだね。ハヅキんはさ、かっこいいよ。 ……ううん、ちょっと違う、かも。 かっこ悪くても、かっこ悪いなりに、 一生懸命頑張って、優しくて、真面目で。 自分なりに真面目に考えて、私に向き合って、 勇気、振り絞ってくれる人だよ。 [葉月の昔の姿は勿論のこと、女癖悪く振舞っていた頃>>2:501の姿さえも、店の中でばかり葉月と会っていた速崎は知らない。 けれども仮に知ることがあったとして――それでも速崎の目に映る今のその人の姿は、あくまでこの言葉の通りだ。] (161) 2023/03/07(Tue) 19:20:27 |
【人】 客 葉月……お前はなんでそう、こっぱずかしいことをさあ……。 [なんて言いながら、耳まで真っ赤になってることを弄られたりするんだろうな。 お前そのとき言葉には気をつけろよ。多分そのとき俺は] (こいつの会計、今日全部俺が持ってやってもいいかな……) [って気分になってるだろうから、そこはちゃんと] 「流石佑一かっこいい! 長男は佑一しかいない! 」[って言うんだぞ。そこはお前次第だからな] (163) 2023/03/07(Tue) 19:22:17 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[その上で速崎は――笑みの消えた顔で告げる。 悲しげな顔でも青い顔でもなんでもなく、ただ、淡々と事を告げるだけの無表情で。] ……そんなハヅキん、なんだもの。 私は、あの人と付き合っちゃいけない。 [この言葉は本来なら、葉月その人に直接告げなければならないこと。けれども告げるチャンスがあった日には、まだ自分の中で、その解――「付き合っちゃいけない」理由を示すことができなかったのだ。 葉月の姿は、今の速崎の瞳には映っていない。 大咲の出勤にも気づかないレベルで、目配りが行き届いているようでいて実は妙に余裕のない慌ただしさ故に、仮にこの時葉月が既に店にいたとしても気づいていない。 それ故に、まるで陰口めいた言葉のようにも、内心でふっと感じてしまう。] (164) 2023/03/07(Tue) 19:24:14 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[そして、ここまで言葉に出してしまった以上。 その理由も、速崎璥はここで栗栖に打ち明けざるを得ない。 ――意識しての判断というより、それこそ「失言」めいた率直な衝動で。] だって私は、あんたが好きだから。 クリスが――クリスさん、が――クリリンが。 [ドラマやアニメに描かれるような、初々しい恋の慌てふためきだったり、興奮だったり、或いは甘美さだったり交歓だったり――そういうものを意識していた訳ではない。 璥という「異質な者」の中にあったのは、ただ] 好きじゃなきゃ、私は泣けない。 なんでか判らないけれど――私はあんたにしか、泣けない。 そう気づいた以上、私は、あんたとしか付き合えない。 (165) 2023/03/07(Tue) 19:25:33 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a28) 2023/03/07(Tue) 19:30:54 |
厨房担当 シャミは、メモを貼った。 (a29) 2023/03/07(Tue) 19:32:42 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[……勤務中に、それも何かのサプライズイベントでもない時に言うべき言葉でないことくらいは(言った後になってだったが)速崎にも解った。 かといってまたあの時のように、栗栖に背を向けて立ち去ることはしなかった。] ( 私は、 ちゃんと、話し合う、よ。 ) [「言い過ぎ」た後にはなってしまったが、それでも自分から一方的に断ち切りさえしなければ――。 いつかの誰かさんの、重くはないけれど真剣な声>>2:202が脳裏に過る。 ブロッコリーとチキンのことも思考には入れながら、速崎璥は、涙滲んでしまった両目で栗栖を見つめ返す。*] (167) 2023/03/07(Tue) 19:35:16 |
【人】 若者 ミスミ[持ってきていた>>2:671というよりも、一先ず話を聞いてからにしようと思っていた履歴書提出があれよという間に自分の手を離れていった日から今日で何日目か。 いいんじゃない>>2:672、と受け入れられたアリスブルーの腕時計もそういえばデンマークで買ったものだったなと思いだしたのはスモーブローの最後の一口を食べてから。 働く側になるんです?>>17と尋ねるその人の手にある苺ミルクがちょっとおいしそうだな、なんて思ってしまったけど流石にスモーブローの後に苺ミルクは勇気のいる取り合わせ過ぎるなと素直にワイングラスのステムに指をかけたのだった*] (168) 2023/03/07(Tue) 19:40:04 |
【人】 若者 ミスミー店への道中ー [一先ず、雇ってもらえることになったし、あとは早めにあの家をお暇する流れにしたい。 そんなことを思いながら見上げる物件の相場は以前より少しだけ上がっている。 仕事が決まったということもあるが先日一冊の通帳と書類を渡されたのがきっかけだ。 ばあちゃんの弟だという大叔父さんつまりおじいちゃんは、ばあちゃんの店の立退料やいくらかの遺産を全部孫である自分の名義にして管理していてくれたらしい。 母の従姉夫婦が事務手続きをしたのはこちらだの何と言ってもあの店に関する権利は孫のものだと譲らなかったそうで、成程これが今のあの家における居心地の悪さの原因かと受取ながら納得してしまった] うーん…。 [部屋を借りるのに保証人が必要ならおじいちゃんがなってくれるとも言っていた。 通帳のことだけじゃなく、何から何までありがたいことだ。 まあ、だからと言ってポンと部屋を決められるわけではないのだが] (169) 2023/03/07(Tue) 19:40:35 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a30) 2023/03/07(Tue) 19:42:15 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a31) 2023/03/07(Tue) 19:44:27 |
【人】 若者 ミスミ−おみせだよ− おはようございまーす。 [不動産屋を回ったり、必要なことをするのは夜シフトの日にすればいいのだと学んだのもごく最近。 ささっと身支度を済ませ、前髪が目元にかからないように横に流してピンでとめる。 面接のときに好きな色を聞かれた理由に納得したのでこのヘアピンもアリスブルーのものを探して買った。 購入先がファンシーショップだったせいか、プレゼント用ですか?なんて聞かれたがきっぱり違いますと返してしまった。 それでもなんかかわいい袋にかわいいシールでとめてくれたので、もしかして素直にプレゼントを渡せないタイプの人間とでも思われたのだろうか。解せぬ。 白のシャツに黒のタブリエは共通らしい。 腰骨の上できゅっと閉めると、ちょっと気合が入る。 なるべく早く一人前になれるように頑張ろう、と思った心が、瑞野先輩の完璧な準備で早くもへし折られるまであと五分*] (170) 2023/03/07(Tue) 19:49:28 |
若者 ミスミは、メモを貼った。 (a32) 2023/03/07(Tue) 19:50:31 |
【人】 役者 セロ 杏仁マンゴー…タルト? え、杏仁豆腐ってタルトになるんですか!? [思わず大きな声を出してしまい、慌てて口を押さえる。 (セロは杏仁=杏仁豆腐だと思っている)] 大丈夫です、私、胃袋二つあるんで。 [ここ一番のいい顔をして見せる。 ご飯用と、デザート用。気持ちとしては2つ持っている。] アスパラも好きです、お願いします。……マンゴーのお酒って、ありますか? [今日は飲んでしまおう。どうせ、明日は休みなのだし。]* (172) 2023/03/07(Tue) 20:02:43 |
【人】 客 葉月-現在の話- [俺がそのドアを開けたとき。 そこには二人がいた。瑛斗と、ゲイザーちゃん。 この店で出来た大事な友達と、この店で出来た──、] 「……そんなハヅキん、なんだもの。 私は、あの人と付き合っちゃいけない」 [心臓に、刃を突き立てられた気分だった。 空いた穴から、どくどくと血が流れてゆく。 何かがうしなわれていくような、感覚。 ──けれど、不思議と痛みはない。 薄々分かっていたことだ。 あの子の表情を変えられたことが、俺はなかった。 いつだってあの子は笑っている。店の中、柔らかなライトに包まれて。 一度きり。泣いていると分かっていても、俺はそれを拭いに行けなかったのだから] (173) 2023/03/07(Tue) 20:02:44 |
【人】 客 葉月(──瑛斗は、友達だ。 あいつはなにも悪くない。悪いことなんかしてない。 あいつはきっと、俺の気持ちにも気付いてたから。 サポートしてくれてたんだ、それで、) [走っている最中、もしかしたら誰かとすれ違っていたかもしれない。 けれど俺は気付く余裕もなかった。 立ち止まる。ここはどこだろう? 耳鳴りがうるさい。頭が痛い。 ──消えたと思っていた汚いものが、いっぺんに噴き出してきた。そんな気持ちだった] (175) 2023/03/07(Tue) 20:03:47 |
【人】 客 葉月(いや、ほんとは消えてなんかなかったのかもな) [口元に笑みが浮かぶ。 それは自分を嘲る笑みだった。 だって人は、そんなに簡単に変われない。 そんなの、とっくに分かっていたことじゃないか**] (176) 2023/03/07(Tue) 20:04:06 |
役者 セロ は、メモを貼った。 (a33) 2023/03/07(Tue) 20:05:05 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a34) 2023/03/07(Tue) 20:06:37 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a35) 2023/03/07(Tue) 20:06:56 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[……いつかの夜のテーブル席、彼女と栗栖の賑やかな会食>>1:549>>1:572のことは覚えている。 なにせあのテーブルに、さりげなくかつ堂々とサーブしに行った当事者だ。具体的な会話は聞かずとも、雰囲気の良さが確かにあったな、と覚えている。 勿論、あの時の料理を、ふたりとも美味しく食べてくれていたということも! それでも、速崎が自分の中の「好き」に辿り着いただけの時点であれば、この記憶に映る色合いは何も変わらなかった。 葉月に対して「付き合えない」と伝えようという意志は確かにあっても。 それはイコール、栗栖に対してもそれを伝える、ということではなかったのだから。 けれども今は、もう、言ってしまった>>165。 貝沢その人が、今この店に来ているか否か>>103にもちゃんと気が回っていないまま――。 あの思い出がこれからどんな色合いになるのか、この時の速崎璥には、まだ判らない。**] (178) 2023/03/07(Tue) 20:11:33 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a36) 2023/03/07(Tue) 20:15:17 |
【人】 客 クリス俺ね………… 前から。ゲイザーは俺と似てるなって、思ってた。 どんなに明るくて。 他人から見たら、距離が近いように見えたとしても。 自分の中の一線をきっちり保ってるヤツ。 だから強く居られる。 あの一言>>2:254は、俺に対してそれがバグったんでしょ? だから傷付いたけど、嬉しかったよ? 俺に対してそれだけ気を許してくれたんだって。 ありがとう。 光栄だなって思ったし。友達になりたいって思った。 前から友達になりたかったんだ。 ……実は今もそう思ってる。難しいかもしんないけど。 [微笑みかけて。 どんなに酷い事でも、正直な事を言おう。 ゲイザーが好きになってくれた俺は、そう言う俺だから。] (184) 2023/03/07(Tue) 20:15:35 |
【人】 客 クリス俺はゲイザーとは付き合えない。 俺はゲイザーが好きだし。 今恋人も居ないけど。 ……恋人に。なれたら良いなって。思う人が居るんだ。 俺は皆が好きで。 こういう言い方すると酷いけど。本当に、皆が大好きで。 でも。その人の事を。俺の中の『特別』に出来たら良いなって思うんだ。 その人の事が好きなんだ。 だからゲイザーとは付き合えない。 ごめんね。……ありがとう。 [瞳を見詰めたまま。穏やかに。 自分と向き合ってくれた人に。正直な自分を語った。*] (185) 2023/03/07(Tue) 20:16:16 |
【人】 店員 ミスミ…日本は夜勤でもおはようって言うって聞きましたけど?! [夜だよ>>182という指摘に、膨らんだ頬からとがった口でぷすーと空気を抜く。 この店に来てから教わったというのに、誰だ下手人は。 振られる手にプスプスとまだ鎮火しきらない頬袋を膨らませていたが] お勧めですか。 うーんそうですね…イカならイカ墨もあることだし中に洋風のイカめしとかもいいかなと思いますけど… 一杯単位で用意するのはちょっと効率が悪そうなので、アスパラと合わせてミックスでフリットにするのもいいかなと思います。 黄色、白、フレッシュグリーンで色も綺麗だし。 マンゴーの味見てみないとわからないですけど、チリソースと合わせてソースに添えてもいいなぁ…。 [一先ず原価計算を抜きにして考え始める] 筍と鶏肉はやっぱり筑前煮にしたくなるけどちょっと店の雰囲気と会わないのでもうちょっとこう…なんかうまい事…ううん。 [考えはじめたらノンストップ*] (190) 2023/03/07(Tue) 20:30:31 |
【人】 タカノ 好きなもの、多すぎてどう答えるべきかなぁ スープ類は、特に好き。ここで食べるものは 全部好きかもしれないなぁ。 ああ、あと。 ちょっと、まってね、――えーと。 [ さて今日も今日とて、ここまで出かかっている。 のお時間です。 何度も繰り返した日のことを短くリフレイン。 ] あ、自信ある、これ。きっと大丈夫。 こめこ、 米粉のクレープ、だ。 ここ数年で食べた甘いものの中では あれが一番好きだった。 もちっとして、なんとも言えなくて あの日珈琲をお代わりしたから、 覚えてる。 ――名前を覚えていたのは、 教えてくれた真白さんのおかげだけどね。 [ 好きなものを語りながら、 いつかの日を思い出す事もあった。 ] (191) 2023/03/07(Tue) 20:31:17 |
【人】 タカノ 大丈夫じゃなさそうじゃん どうした [ やがて彼が立ち止まれば、 嫌でも気づくよう、肩を叩き、問いかける。 無論、触れないでほしいようなことを 言われたり、一人にしてだとか言われたなら 引き下がるつもりで。* ] (195) 2023/03/07(Tue) 20:33:52 |
客 クリスは、メモを貼った。 (a37) 2023/03/07(Tue) 20:36:01 |
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