【神】 白衣の アルレシャウサギを追いかけるアリスのように靴底が軽い音を立てる。 闖入者が地下へと降りてきているのだ。開けゴマと扉を開いて現れたのは女だった。 はっ、と中の光景を、眩くちらつくそれを見回して、顔は赤らみ、さっと青ざめた。 口元に手を当て唇を震わせながら、それでも勇気を出して膝を前に出し中へと入り込む。 「これは……あの日、あのテラスに居たあの子は、……ここに?」 (G15) 2021/07/05(Mon) 10:41:11 |
【神】 白衣の アルレシャ三人から遅れてメモを読む。白い頬はますます色を失った。 信じられない文面を泳ぐ目で読み取って、ステージの上の慰み物にされている彼を助け出す方法を理解した。 シアターの様に隠されていたそれを、さっと機材の合間を縫って、一つの薬を両手で握りしめた。 「バーナード、貴方の言ったらした噂というの。本当だったのね。 貴方がそうして警告してくれたのに、軽はずみな行動を起こしたことを、どうか許してちょうだい。ばかな女だと、笑ったっていいわ」 それから、ここに集うものの顔を見る。一度ならず言葉を交わした彼らは、きっとその噂を暴くためにここにいるのだ。 自分が、浮かれている間も。 (G20) 2021/07/05(Mon) 10:49:14 |
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