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【秘】 叛逆者 ミズガネ → 新人看守 ダビー「ぇ、ゲホ、ガホげほッ!……ぅ、え"っ……、はっ、はァッ……」 漸く開放された後も、なぞられた異物の感覚が今だ喉に残っている。それを少しでも楽にしたくて何度も咳き込み、涙を滲ませる。 こういった囚人の様子を"悦ぶ"看守も少なくは無いのだが、目の前の男は、叛逆者にはあまりにも『何も無さ過ぎる』様に思えてならなかった。滲む視界に映る翡翠が、確かに生命であるのに余りにも無機質かつ無感動で、得体のしれない気味悪さを覚える。 「は、てめえに、理由言った所で、ハアッ、理解なんて、ハッ、しない癖に、」 伝った涎を乱暴に手で拭い、乱れた呼吸を何とか元に戻そうと苦し気に喘ぎながら答えた。 (-419) 2021/10/05(Tue) 8:35:41 |
【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ 頬に触れる指の先から熱が伝わってくる。それがやけにくすぐったくて、落ち着かなくて、思わず落とした吐息もしっかりと熱を帯びていた。 月は人を狂わせるのだったか。 何処か、何かの文献で読んだことがある。こちらを見つめる潤み始めた琥珀色は、じわじわと恐怖を踏み退け別の色を心に齎し始めていた。 「…………」 素直に飛び出てきた謝罪に目を伏せる。 自分を貪った軍人達は、こんな温かさをくれた事はなかった。 「……チャンドラ様」 体が熱い。思考が溶ける。制御が段々利かなくなって、浮遊感に飲まれ始める。 どくどくと煩いほどに早鐘を打つ体を震わせ、そっと貴方に擦り寄った。 「悪いと……、は、思っていらっしゃる……のなら……っ」 兎を追いかけて薬を飲んだ、哀れな山羊はそれでもなお。 → (-423) 2021/10/05(Tue) 9:00:27 |
【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネ 苦痛に喘ぐ叛逆者を翠色はただ静かに見つめている。例えば見下していたならまだ人間味もあっただろうか。けれど、それすらない。冷ややかな温度のまま貴方を捉え続ける。 「貴様は随分と俺を嫌っているようだから、仮に理解したとしても嫌がるんじゃないのか? ……話す気が無いなら別にいい。 残念だがな。 」言葉を返しながらもスキャナーを起動する。撮影し、映し出された肉体の様子に目を通す。 「……此方も異常なし。 検査は全て終了だ。服を着ていい。戻る準備を」 淡々と告げた。貴方の様子など気にかける事もせず、革の手袋をはめ直したりスキャナーの片付けを始めたり、引き上げる準備を進めていく。 (-426) 2021/10/05(Tue) 9:22:56 |
【秘】 叛逆者 ミズガネ → 新人看守 ダビー「は……、………そうだな。看守サマの中でも、てめえは、特に嫌いだ。 チャンドラサマは理解は出来ねえけど分かりやすく感情豊かだし、あの役者気取りは言い回しは可笑しいけど僕らに嫌悪という感情を持ってるし、後はアンタレス……だっけか。あれも気性は少ねえとはいえ、人間らしい感情は確かにある。 看守長サマや秘書サマも、好き嫌いは別にして命を宿した確かな人間だと思うよ。……オトモダチ君も、気味は悪いけどAIの学習技術が確立された結果かと思うと辛うじて理解は出来る。 けど、てめえは 『人間の癖に何もねえ』 。理由話したってさっきの持ち物の時と同じように、僕の考えを否定する為の『用意された言葉を』告げるのが目に見えてんだ。 僕らを"モノ"として扱う様組まれたプログラムに従って動いてる『機械みてえに』。 ――意志が無くて、気味が悪くて、理解出来なくて、大嫌いだ。」 何度も大きく酸素を取り込んで、それで漸く元の呼吸を取り戻すと、強い嫌悪を咳でかすれた声で口にする。 ……きっと、この嫌悪にも何も示さないのだと思いながら。 スキャナーでの検査が終わり、終了の言葉があなたから告げられると。 畳まれた服をひったくる様に取って、あなたに背を向けて再び衣服を身に着けた。 (-427) 2021/10/05(Tue) 10:31:19 |
【秘】 看護生 ミン → 新人看守 ダビー冷淡な新人看守に見下ろされても怯むことなく、穏やかな表情を崩さないでいる。 看守の囚人に対する態度というのは、"そういうもの"だと思っているから。 「旧式の輸血方法……ですか?」 何故そのような知識が必要になるのか。 囚人は一連の模擬戦を見ていなかったから、血に関する知識を欲する理由に見当もつかなかった。 もっとも、気になったからといってわざわざ尋ねるほど愚かでもなかったが。 「実践した経験はありませんが、方法自体なら知っております。 当時もお教えできるような立場ではありませんでしたが、それでも宜しければご説明いたします。 ……ごく一般的な医療器具を使うことにはなりますが、それでも構いませんか?」 まだ自分が極悪非道の悪人だった頃(今も罪人であることに変わりはないのだが、ともかく逮捕される前の話だ)。 敢えて手間のかかる方法を使うことで、"患者"の精神に変化を起こせるかもしれないと思って勉強したことがあった。 今思えば旧式の治療法を一種の拷問に利用しようとしていたのだから、恐ろしい話だ。 /* 分かりやすい説明ありがとうございます。難しい言葉で言われてたら理解出来てなかったと思うので、ちょうどいい語彙で説明いただいて助かりました。 (-450) 2021/10/05(Tue) 14:37:19 |
【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネ 畳みかけるように繰り出された言葉を黙って聞いていた。口元を手で隠す仕草を見せたのはいつ頃だっただろうか。 沈黙は貴方が衣服を着ている間も暫く続いた。しかし、その静寂は唐突に破られる。 「意志がない、か。 …………なあ、M-701。 楽しい事を楽しいと言えば叱られる。 綺麗なものを綺麗と言えば距離を取られる。 見たい事を見たいと言えば頭がおかしいと言われる。 多くの者が美しいと感じるものを苦痛に感じ、多くの者が醜いと思うものに惹かれてしまう。 大衆に糾弾されるような価値観を持って生まれた人間失格も同然の生き物が、意思を露わにすることを許されると思うか?許されないだろう。 人間社会は大多数の意思が善となる。少数の意思なんて……悪として、軽んじられて終わりだ。 ──面倒なんだ。もう、疲れた。 口を開けば否定されるのであれば、意思を見せずに従って生きた方が楽だ」 所々具体性のない、詳しい事情を知らない貴方にとっては掴みにくい話だっただろう。 それでも男はぶち撒ける。己の内側、底に沈澱していた本心の一部を。 諦念を含んだ声だった。 (-452) 2021/10/05(Tue) 14:40:33 |
【秘】 新人看守 ダビー → 看護生 ミン「勿論構わない。むしろ一般的な医療器具のみで済む方法を求めていた。万が一何らかの事情によってユニットなどが使えなくなった時を想定して、自分でも輸血を行えるようにしたかったからな。 協力感謝する。手筈は既に整えているから、俺の部屋まで同行願いたい」 貴方が医療行為を拷問の一種として利用しようと画策していた事はつゆ知らず。むしろ貴方が医療従事者として有能だったんだろうかなどと評価を改めつつ。男は感謝を述べて、部屋の移動を促すだろう。 もしそのまま同行するのであれば、囚人に用意された部屋よりも豪華な、けれど然程使用された形跡のない看守控え室に辿り着くだろう。中には男の言っていた通り幾つかの医療器具と、トレーニングルームから借りてきた成人男性相当のダミー人形が待ち構えていた。 /* お優しい言葉ありがとうございます、ミンPLさんの優しさに泣いています。SFがわからないので……ふんわりでSFをプレイしている……! (-459) 2021/10/05(Tue) 15:10:53 |
【魂】 新人看守 ダビー「ジュースのように?それならジュース飲んでいた方がいいだろう。酔わなくて済むし」 元も子もない。 なお、貴方が数字で言うと64くらいのそれなりな強さであるのに対し、新人看守は10くらいのお雑魚であった。 「割る……ああ、水割りとかお湯割りという奴か。看守になってから聞いたことある。あれって少ない物資を保たせる為にやっていたわけじゃないんだな。 …………これは水みたいに見えるからきっと弱い奴か……ふうん……こうか…………出来たぞアマノ!」 あ!こいつ日本酒をウォッカで割り始めている!アルコール以外で割れって言ったじゃん! 「……断れたら最も楽なのだが。上の立場の人間の言うことって断れなくないか?」 悲しいかな、上下関係が叩き込まれた軍人の気質が残っていた。 (_36) 2021/10/05(Tue) 15:25:30 |
【魂】 新人看守 ダビー 何してんのコイツな視線に気づかないお酒初心者一年生、アルコール度数をふ〜んみたいな気持ちで眺めている。強かったんだ、アレ……。 貴方の話に律儀に頷きつつ、差し出されたカルーアミルクを一口。 「………………あまい」 それだけを呟いて、くぴくぴと飲み始めた。悪くなかったらしい。 「ああ、今思えば確かに説明していなかったかもしれない。 チャンドラ様やトラヴィス様、アンタレス様は許してくださるだろうか……。怒るような方々ではなさそうだし、……。 …………進言してみる」 ありがとうと呟いて、更にもう一口カルーアミルクを飲み進めた。 「……アマノは酒はどうなんだ?好みなのか?そもそも貴様、ふわふわしてるから何が好きなのかよく分からないな……」 実年齢132歳にふわふわという形容詞を使っていいのか分からないが、今は平和な時間帯なのでふわふわしているように見えた。 (_38) 2021/10/05(Tue) 16:49:52 |
【秘】 叛逆者 ミズガネ → 新人看守 ダビーシャツのボタンを留めている途中だった、だろうか。 あなたの諦念を含んだ色の声に、奥底に溜まった本心に、そして恐らくこの囚人に対し初めて見せたであろう感情に、彼は手を止めて。 「……あは」 あなたに向けて振り返った表情は、嗤っていた。 「なぁんだ。てめえも、ちゃんと 『人間』 なんじゃん。しかも、何だ。多数が善で、少数が悪だって?あはっ、そりゃあ滑稽だ。滑稽だけど、本当に世の中はそういう風にできてる。はは、まさかてめえの意見に、同意できる部分があるだなんて思わなかったよ」 ▽ (-475) 2021/10/05(Tue) 17:25:51 |
【秘】 叛逆者 ミズガネ → 新人看守 ダビー叛逆者は、嗤っている。毒の様にどろりと濁った目で嗤っている。 嗤いながらあなたに振り向いて、はだけた衣服のまま、一歩ずつ、一歩ずつ近寄ってくる。 「けどな?多数を陣取って善人ぶってる奴だって、本性は対して変わんねえぜ? 僕が爆破した船に乗ってたの、政治家や貴族やらのお偉いサンばっかりだったってのは知ってるよな。その中に僕を雇ってたヤツが何人か居るってのも。 そいつもさあ、表向きには皆に慕われる『いい人』だったよ。けど、本性はそりゃあもう酷かったね!!生命の正しい記録だかなんだかって言って、能力を持たない僕みたいなのを好き放題!刺殺陵辱毒殺焼殺絞殺屍姦捕食溺殺撲殺輪姦笑殺、大体そのぐらいはやられたっけな!どうだ?てめえの言う"楽しい事"や"綺麗なもの"や"見たい事"や"惹かれるもの"、この中に一つぐらいはあるんじゃねえのか? ああ、僕だって同じだ!!好き放題してくれたクソ共に僕がやられた事を何倍にも返して、その悲鳴や断末魔を聞きたくて仕方ねえ!!二度と起き上がれなかったヤツらにはむしろ感謝して貰いたいぐらいだよ!!!」 ▽ (-476) 2021/10/05(Tue) 17:27:24 |
【秘】 叛逆者 ミズガネ → 新人看守 ダビー声が掠れるのも厭わず、叛逆者はとても『たのしそうに』『憎らしそうに』『狂ったように』わらいながら、話す。 「──だからさあ、ねえ、ダビーサマ? 安心しろ。あんただけじゃねえよ、イカれてんのは。 どいつもこいつも、この世界には狂った奴ばっかりだ。」 そういって、あなたに顔を近付けて。 囚人は、罪人は、悪と断じられた青年は、その緑青色を三日月の形に細めた。 (-477) 2021/10/05(Tue) 17:29:05 |
【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネ 真正面から受け止める。 慟哭悲哀憤怒絶望狂気それからそれから。 全てを受け止めて、飲み干して。 男の手から機械が滑り落ちた。生命で無きそれは地へと転がり落ちて瞬く間に温度を失っていく。 片手で咄嗟に覆った口元からこぼれ落ちる吐息は、機械などでは決して生み出せない熱が確かに込められていて。 「…………っは、ぁ…………」 甘い痺れが背筋を駆ける。体を巡る血が熱を帯びていく。 心の隅に芽生え始めた仄暗い悦びを更に引き摺り出そうと、手を伸ばす。 当時の貴方を、夢想する。 貴方はどれだけ絶望しただろう。 貴方はどれだけ悲憤を得ただろう。 貴方はどれだけ世界に苦しめられただろう。 非生産的な、考えてもどうしようもないものに溺れ、そして── → (-482) 2021/10/05(Tue) 18:19:59 |
【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネああ、可愛い。 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。 全てをぶち撒け剥き出しの感情を見せる貴方が愛しくて仕方がない。 世界に苦しめられ魂ごと悲鳴をあげる貴方が哀れで可愛らしい。 どうしてこれを愛せずにいられよう。 取り繕った綺麗な世界よりも、整えられた美しい上辺よりも、醜く傷つき歪んでしまった剥き出しのもののほうがずっとずっと愛おしい。 ああ、可哀想なミズガネ。 お前は── 「……ミズガネ。愛しいね」 男は、確かに微笑んだ。 → (-483) 2021/10/05(Tue) 18:20:36 |
【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネ 顔が近づく。緑青がこちらを射抜く。 笑みの形に歪んだ翠色は、毒に侵されたようにとろりと蕩けていた。 「……"ヒトには二面性がある"。あの人の言う通りだったんだな。 お前の言う"イカれた"側面を持っているのに、大半の者は『いい人』になれる。汚くて、反吐が出る」 隠しきれずにいた口元に添えられていた手を、一瞬浮かせ、貴方へ伸ばしかけて──静かに下そうとする。 「……それで。報復がしたくて脱獄を企てているのか?」 聞けなかった問いを、もう一度だけ投げかけた。 (-484) 2021/10/05(Tue) 18:21:17 |
【魂】 新人看守 ダビー 「わかった、気をつける」などと軽く返してカルーアミルクをちびちび舐めながら貴方の話を聞いている。 「ああ、確かに思考が鈍るのは研究員としては致命的だな。やっぱり酒ってよくない代物なんじゃないか? ……で、ええと。M-701と酒盛り?そうか、誰と誰がどう仲良くしようと俺の知ったことではないが……酒を教えてくれた貴様が楽しく飲めることは祈ってる」 とか言いながら「これは餞別だ」とぐいぐい酒瓶たちを押しやった。押し付けたいだけでは? 「……そういや二人はチャンドラ様と主従関係でいたな。M-701が進み出たことには驚いたが……それはともかく。貴様は何故彼と主従関係を?」 酒の飲み方も一通り聞いたので切り上げ始めた方がいいと思っているが、最後に一つ気になったので問いを投げた。 (_40) 2021/10/05(Tue) 18:33:48 |
【魂】 新人看守 ダビー「……………………そうか」 掠れた声で紡がれた理由を、ただグラスを握りしめて聞いていた。彼はどれほどその体に暴力を刻まれたのだろう。囚人だけでなく、看守からも。 「アマノ」 グラスを掲げる。 "思考を鈍らせたい時、忘れたいことがある時に用いると良い" 「酒は、こうやって乾杯するという事は知っている。 …………飲もう、アマノ。少し付き合ってくれ」 相変わらず、こういう時どうしたらいいのか分からない。掛ける言葉が見つからない。 だから、言葉の代わりに示した。貴方の言葉を実践した。その内側にどんな本音を抱えているかは別として、何となくそうしたかった。 それは、歪を抱えた男の拙い慰めの真似事だった。 (_42) 2021/10/05(Tue) 19:34:14 |
【秘】 中堅看守 アンタレス → 新人看守 ダビー貴方の答えを聞き、暫し何かを考えるように見つめる。 実の所、予想し得た答えではあったわけだが。 「...そうか、ならば今は君を候補から外そう。 私としてはチャンドラが望む様は思い浮かばないが。」 あくまで今のところは、だ。 もしもこの先問いへの答えが変わるようであれば、貴方へ使うこともあるだろう。 その時は素直に告げて欲しいと、特に言葉にする訳では無いが心に思った。 「......さて、聞きたいことも言いたいことも言えた。 また何かあれば声をかけるとする。 ...それでは、今日のところはおやすみ、ダビー。」 (-495) 2021/10/05(Tue) 19:51:05 |
【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー逃げようとせず擦り寄ってくる貴方に、少しだけ驚いて。 けれど寂しがりの兎は貴方を見逃がしてやれず、優しく腕の中に捕えた。 君から聞こえる鼓動の音が心地よく、そして。 「うん。二人なら怖くないって君に思ってもらえるように…頑張るから、」 ―――ひどく、唆られる。 貴方が抵抗しないのであれば。その手をとって、口付けよう。 「…お相手、よろしくね?」 (-496) 2021/10/05(Tue) 19:52:17 |
【秘】 新人看守 ダビー → 中堅看守 アンタレス 自分が敬うべき三人の看守を思い浮かべる。 もしかすると、全員安らかな死による逃避など必要がないかもしれないなんて考えながら。 「はい。俺でよければいつでもお話します。 おやすみなさいませ、アンタレス様。それでは」 きっちりと一礼をしてみせた貴方の後輩は、背筋を正しそのまま貴方と別れたのだった。 (-498) 2021/10/05(Tue) 20:04:51 |
【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ 手に落とされた唇の感触にふるりと小さく体が震える。こんな優しい触れ合いは教わってこなかった。 「……はい。チャンドラ様。 俺で……よろしければ……」 くたりと身を預ける。口付けられたその手で、貴方へ手を伸ばす。最も恐れていた事に飲まれないように。まるで縋るように。 (-506) 2021/10/05(Tue) 20:29:25 |
【人】 新人看守 ダビー「……うん?」 夕食後、端末を確認していた男は目を瞬かせた。相変わらず無愛想の無表情で機械めいていたが、こぼれた声はどこか掠れていたしほんの少し疲れたような空気がある。 男は三食いつもほぼ同じメニューである。活動するのに必要な栄養素が取れればいいので、料理を変える必要があまりなかった。 「……この監獄でハロウィンらしいお菓子を配るなど理解できないし浮かれすぎではと思っていたが……輸血パックあるのか……」 端末で配っているお菓子のリストを確認できる事をチャンドラから聞いた男は、しばし考え込む。 治療や蘇生に使うかもしれないと思い普段は自分から輸血パックの申請はしていないが、"たまたま配られた"のであればちゃっかり貰っていいんじゃないだろうか。 「…………一つ、いや三つくらい貰いに行くか……」 微妙に欲が出た。そんな訳で、男は後ほどパンプキンパイvilとタフィーvilとスティックキャンディvilを貰ったのでした……。 (74) 2021/10/05(Tue) 20:41:48 |
【人】 新人看守 ダビー 華麗に輸血パックではなくお菓子を貰ってきた先輩を見た。 「……」 お菓子にはお茶がつきものであることは知っている。 ……紅茶淹れたほうがいいんだろうか……。 後輩、そっと席を立って紅茶を淹れ始める。そんなことした事ないけど。元軍人だし……。 紅茶の出来は多分71点くらい。 (78) 2021/10/05(Tue) 20:50:58 |
ダビーは、トラヴィスにそっと紅茶を用意した。あの、あまり気を落とさず……。 (a73) 2021/10/05(Tue) 20:51:34 |
ダビーは、ところでこの監獄まさかハロウィンとかやるの?って顔をした。勤務歴半年なのでわかんない。 (a75) 2021/10/05(Tue) 20:52:32 |
ダビーは、アンタレスの方を見てちょっと目をきらきらさせた。あの、俺よかったら引き取りますけど……。 (a76) 2021/10/05(Tue) 20:53:13 |
ダビーは、輸血パックを貰っても無表情だがどことなく嬉しそうな空気になった。 (a79) 2021/10/05(Tue) 20:54:34 |
【人】 新人看守 ダビー なんでそんなのあるんですか???の顔。 輸血パックは武器に使うから嬉しいけど吸血鬼というわけではないので……。 「……チャンドラ様。俺、貰いましょうか?」 でもなんとなく引き取ろうとした。使えるかなあと思い……。 (85) 2021/10/05(Tue) 20:57:39 |
【人】 新人看守 ダビー「恐縮ですトラヴィス様。いえ、習ってはいませんが……淹れ方調べたので……」 多分レシピがあればできるタイプ。マニュアルはちゃんと読むタイプ。 (86) 2021/10/05(Tue) 20:58:24 |
ダビーは、囚人たちのおやつパーティに平和な空気だなあとなった。 (a81) 2021/10/05(Tue) 20:59:15 |
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