【墓】 花火師 ヴェルク>>+99 サルガス 的のひとつは破壊出来た──が、砂埃により視認出来ない。 後で確認すればいいだろうと 1回 手を鳴らし。手にした爆弾を壁に密着させて── パチンッ。 威力は壁を壊すだけの、最小限に抑えたもの。 上限は制限されているが、下限については男の思うままだ。 壁が壊れ、矢じりが外れるのとともに爆風が男の身を吹き飛ばす。 君であればこちらを狙うだろうと計算しての行動だ。 熱が手袋を焦がし、軽く身を焼くが気にする様子もない。 実際、 紫電 の弾は男のいた場所へとその跡を残している。それを認識している時間はなく、身を捻ってまだ微かに 帯電 の残る地面を滑るようにして勢いを殺す。その途中、近くの的に向け新たに生成した爆弾を投げ── 爆破 。地面に残る 紫電 により僅かな痺れが男の身体に走るが、直近の二発の弾丸よりは軽いものだろう。「…………ははっ…!」 楽しい。 こちらに向かう君の姿を認識し、男も駆け出した。 (+106) 2022/06/17(Fri) 23:27:33 |