![]() | 【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 次に、机の上のドロップ缶と茶葉を見やる。 ──アリアの処方。 あの日、大事な時間を分けてくれた彼女を想う。 諦めることだけが得意な私に、 諦めるのは早いと言ってくれた。 私のことは諦めないでと、 諦めない為の方法を手を引き教えてくれた。 私はどこまでも自分のことばかりで、 彼女の為の言葉を何一つ言ってあげられなかった。 けれどアリアにとっても、あの時間の何か一つでも、 あの時の彼女に必要なものだったのだと信じたい。 ] (237) 2022/12/21(Wed) 22:14:12 |