人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-7

「…………」

病室に来た時、男はベッドで静かに寝ていただろう。
点滴に繋がれた線は多く、肩から胴にかけたガッチリとギプスと包帯で固められている。
輸血も受けたようで、意識は戻り顔色は大分良くなっているが、まだまだ寝ている時間が多かった。

こんなに寝て過ごすのは子供の時以来だ。
命の危険にさらされたゆえに、流石の男も夢を見ても目覚めること無く長時間を寝ている。
あなたは、男の顔からクマがなくなっているのを見るのはきっと初めてのことだろう。

「…………ん」
「……テオ……?」

友達……と、いって良いのだろうか。
あの時一歩進めたのだと感じたことを、そう断定しても怒られやしないだろうか。

そう思ったからだろうか、舌が回らなかっただけだろうか。
同期の名前が最後まで呼べない。
(-8) eve_1224 2023/09/27(Wed) 8:35:26