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![]() | 【人】 四谷 隆史[我が子を堕胎することを決めても その結果心を病んだ恋人が自殺しても 死を身近に感じる、ということはなかった 苦しむ声は知っている。流した涙を知っている それでも子であった残骸は目に触れることないまま 処置室より処理室へ運ばれていったし 女の死を知ったは翌日の学校であったから ――それは遠い出来事のようであった 見ないふりができた じゃあ、今は? 闇に飲み込まれ連れ去られるを見るは二度目 自分の目の前で人は消える 瞳があった、と思うは錯覚か>>1:155 見られている。なんて自意識過剰か 何せこちらからは遠すぎてそれが本当に 此方を見ているかどうか、なんてわかりはしないのだから それでも肌を撫でる強烈な死の気配が 己の混乱に拍車をかけたは確かであった] (0) leaf 2022/08/13(Sat) 7:18:32 |
![]() | 【赤】 四谷 隆史[死にたくない怖いお願い一人にしないで 廃病院で出会っただけの人らへの精神的依存 こんなの知らない分からないとの現実逃避 色んな感情を綯交ぜにして、 蹲り絶叫する己に注がれるものがある 視線であろう。或いは気配であろうか 怖い、見ないふりして耳を塞いでしまえばいい なのにふと、一瞬だけ顔をあげてしまった みてしまった どうして、それが笑んでいるようだ なんて、思ってしまったのだろうか ああまるで許されたみたいに! ―――そんなことはありえないというのに ] (*0) leaf 2022/08/13(Sat) 7:20:11 |
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![]() | 【人】 四谷 隆史ごめんなさいごめんなさい許して楽にして [魅入られた、というわけではない 死の色だけが蹲る己を撫でた ――それだけのはずだった。*] (1) leaf 2022/08/13(Sat) 7:22:21 |
![]() | 【人】 四谷 隆史[絶望や恐怖に飲み込まれそうな所を 何度も助けてもらっていた。 だからこそ、自分の精神的な脆い部分を 死を望んでいると知ってはいながら 自分は彼に依存していることに気づいていなかった セキさんがいるなら、まだ大丈夫だ、なんて 迷惑以外何物でもなく それを心の支えにすればいつかなくなるものだと知っていても もしかしたら。このまま怪異がみつからなければ この世に留まってくれないか なんて甘い考えを持っていた。 だから。 その微かな囁きに目を見開いて] セキさん? [希望というものは、絶望への呼び水である 希望を抱かなければ、人は 絶望というものを得ることはないのだから] (4) leaf 2022/08/13(Sat) 7:39:42 |
![]() | 【人】 四谷 隆史[彼は生きろと己にいう どんなことがあっても。何があっても。 生きて苦しむことを願われる 逃げることをするなと告げる言葉は 罪に向き合い続けろという ――それがどれほど、苦しくても。] (5) leaf 2022/08/13(Sat) 7:40:14 |
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![]() | 【人】 四谷 隆史[はくり、はくり。 息ができないようだ ――ふらふら、と。まるで夢遊病患者みたいに その手をとろうとするだろう。 叶うなら、刃を遠ざけてそれ以上傷つくことはないように 無理ならせめて、血を止めねばとその手を握ろうとするだろう 血で汚れるのも厭わずに] セキさん、せきさん。 [顔色はもはや青を通り越して真白 譫言のように名を呼び、それを止めようとする ――手当しなきゃ。どうすればいいだろう ぱたり、ぱたりと涙を零しながら*] (8) leaf 2022/08/13(Sat) 7:42:24 |
![]() | 【秘】 四谷 隆史 → 勢喜 光樹 死なないで…… [言ってはいけない。拒絶されたら等の保身が崩れて 残酷な願いを口にする 叶わないだろうという諦念を抱きながらも もしもを願って。 ――現実が残酷なことなんて、知ってる癖にさ*] (-2) leaf 2022/08/13(Sat) 7:42:46 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 ![]() (a0) leaf 2022/08/13(Sat) 7:58:06 |
![]() | 【独】 四谷 隆史/* …… 恋愛どころか四谷くん、セキさんいなきゃ生きていけないくらい依存が強いのですが どうしませう……(自問自答) 多分セキさん死ぬなら後追いしそうな勢い (-16) leaf 2022/08/13(Sat) 18:55:35 |
![]() | 【人】 四谷 隆史[血を流す姿を見て、呼吸が止まりそうな心地を覚える 己が血で汚れようが、セキさんから流れ出ようとする命を留めたかった。 死んでほしくないから。生きていてほしいから それが彼の願いに反しているとしても。 ――自分の我儘であった。 喪いたくない、と願ったのだ。 もう二度と――……] (音がする。金属が床とぶつかって 硬質な音を奏でている) ――……。 [セキさんは何故だと、問う。 当然だ。死にたいと明かした自分をこの世に留めようとしているのだから。] (40) leaf 2022/08/13(Sat) 19:49:26 |
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![]() | 【秘】 四谷 隆史 → 勢喜 光樹 俺が泣くから死ねなかったっていうのなら。 これからもそうあってください、よ。 俺に生きて欲しいというのなら。 ……俺の生きる理由を奪わないで。 セキさんがいない世界で生きるのは嫌だよ。 一緒に生きて。 [彼女と子を喪って。生きてるのか死んでるのか わからないまま惰性で過ごす日々にはもう戻れない 貴方が死のうとしている所を見て、俺は。 ……俺は、貴方を喪いたくないんだ。例えそれが 貴方の願いに反しても。] (-18) leaf 2022/08/13(Sat) 19:53:33 |
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四谷 隆史は、メモを貼った。 ![]() (a10) leaf 2022/08/13(Sat) 19:58:35 |
![]() | 【赤】 四谷 隆史[例えば、知らない芸能人の訃報のニュースを見ても ふぅん、とポテトチップス齧りながら 人というのは聞き流し、数分後には忘れ去るだろう ――でも、俺にとっては、あなたは 知らない人じゃない。 この恐怖に塗れた世界で、手を差し伸べてくれた優しい人 一緒にチハヤさんを探してくれて 俺の懴悔にも、嫌悪も見せずに ……そして、死にに来たのだと告げる姿が 悲しい位に胸を軋ませる人だった] (*11) leaf 2022/08/13(Sat) 22:28:03 |
![]() | 【人】 四谷 隆史セキさんが、謝ること、ない、けど でも、でも。 痛かった。セキさんが死ぬ、かもって 怖かった、怖かったよ…… [我儘な理由なのはわかっている 覚悟をもってこの廃病院に訪れたのだって それでも] (今度は、間違えてしまってはいけない) [――手繰り寄せたいのだ。 利己的であっても。あなたを喪う恐怖の方が ずっと。ずっと怖くて、痛い] (61) leaf 2022/08/13(Sat) 22:28:39 |
![]() | 【秘】 四谷 隆史 → 勢喜 光樹 当たり前だよ。 ……世界でどんな奴が何言ったって。 俺が、セキさんに。生きてほしいと願ってる。 [俺の願いが、貴方の生きる理由になれればいいと 思う位に、 生きていてほしい。セキさんの最初の願いを 捻じ曲げることになってしまったとしても 我儘を押し通したい。もう喪いたくない。 あなただから、喪いたくないのだ。] (-23) leaf 2022/08/13(Sat) 22:29:00 |
![]() | 【秘】 四谷 隆史 → 勢喜 光樹[ああ、その言葉が貴方から聞けた ――それが、うれしくて。 血に濡れた指が、零れたものに触れる それがとても温かくて、また泣きそうになる。 辛くて苦しい物じゃ、ない。] ……ほんと? [嬉しいな、と呟く声は喜色を宿し 小さく口角をあげた俺は 確かに 笑んでいたのだ] (-24) leaf 2022/08/13(Sat) 22:29:25 |
![]() | 【人】 四谷 隆史[抱き寄せられ、腕の中。 なら、セキさんの脈打つ鼓動は聞こえるだろうか ――よかった、生きてる。 どくどくって、言ってる。 それに安堵してやっぱり泣いてしまうのだから 俺の涙腺は多分水道のパッキンが壊れたみたいになっている それでも、よかったぁ、と安心して 漸く頬に血色が戻ってくる 貴方がこれから出会う誰かとも きっと縁が結ばれていく その中には俺より強く生きる理由を貴方に 与える人はいるかもしれないけど それでも最初に結んだこの縁を。生きてほしいと願った自分を 忘れないでいてほしいな、と思ってる できれば手放さないでほしいなぁとも。 それくらいには俺は、 我儘なのであった*] (62) leaf 2022/08/13(Sat) 22:33:54 |
![]() | 【秘】 四谷 隆史 → 勢喜 光樹うん。 ……うん。 [一緒に生きたい。あなたと。 もう死にたいと思わない位に そう思わせない位に、なれるように。*] (-25) leaf 2022/08/13(Sat) 22:36:00 |
![]() | 【独】 四谷 隆史―――― 女は嗤う ――― [異界と化したこの場でも 実体化できぬ女は、笑っていた 自分との間にできた子を殺したことを ただ、一緒に悲しんでほしかった ただ、その子の名を呼んでほしかった でも返ってきた言葉は女を絶望させるに十分だった LINEの返信もない。既読もつかない だから女は、早朝に学校の屋上から飛び降りた 女は思った 貴方は喪った苦しみを知らない 腹の中で育む命が掻き出される悲しみを知らない 同じ目にあえばいい。でも男であるあなたは子を孕めない ならば、同じように大事な者を得ればいい それがもしも、できたのならあの時の 私の悲しみを知るでしょう 私の苦しみを知るでしょう 喪いたくないものを喪わざるをえなかった私の心を 顧みてくれるでしょう その時漸く、私とまなぶは。あなたに見てもらえるわ] (-35) leaf 2022/08/13(Sat) 22:54:32 |
![]() | 【独】 四谷 隆史[その時に悔いてよ。悲しんでよ そして今度はあなたが味わうのよ。心を許す人ができたなら これからずっと、ずっと得たものを 喪うかもしれないという恐ろしさを味わい続けるの ――……それでようやく、あなたはあの時の私になれる*] (-37) leaf 2022/08/13(Sat) 22:55:51 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 ![]() (a19) leaf 2022/08/13(Sat) 23:20:46 |
![]() | 【人】 四谷 隆史[心細さと、また見捨ててしまった恐怖と絶望と 罪悪感に押しつぶされそうに蹲っていた己を見つけ、 声をかけた貴方の瞳はどこか寂しそうな気がした 一緒に探してくれるという言葉に甘えた 其れから探すうちに彼の目的を知って それから――……] [漸く、逃げてきた過去に振り向いて そして現在を逃げないことに、決めたのだ] (85) leaf 2022/08/14(Sun) 0:47:55 |
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