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【人】 世界の中心 アーサー[ 花弁を喰んだくちびるは、 薔薇色を塗るには向かないようだ。 ドレスも、 なにも。 服だけでなく靴だって不自由だというから、 拷問というのも強ち間違いではないのかも知れない。 ──嗚呼、それこそ、 黄薔薇が良いか。 白には紅が映えすぎる。] (260) is0716 2020/05/20(Wed) 11:21:29 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ぬるりとした陶器の白。 冷め始めた水面は薄く張った膜が波打っていた。 ──花弁は、乗っているだけに見える。 口をつけると乳膜が付いてくるから、 赤いばかりの舌が唇を這った。 薄く、色味のないくちびるだ。 これだって 滅多に彩られることないもの。] (261) is0716 2020/05/20(Wed) 11:22:22 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 手渡された薔薇の背表紙は、童話集であった。 薔薇の話ばかりを詰めたものだと言うので、 古書を持ち込んだ行商より買い求めたもの。 実は、完全に“積み本”だ。 ──話は、そう難しくないが、 古書ならではの読みにくさがある。 数頁をめくった後、ひとつで手を止めた。] (263) is0716 2020/05/20(Wed) 11:23:09 |
【教】 世界の中心 アーサーむかしむかし、とってもえらい男がおりました。 男は世界一うつくしいと言われる薔薇園と、 世界一うつくしい妻と、 世界一うつくしい娘を持っていました。 彼はとても幸せでした。 世界一うつくしい日々を送っていたのです。 ────…… (/11) is0716 2020/05/20(Wed) 11:23:59 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 男は、低い声をしている。 こどもに聞かせるよな、優しい声ではなかったろう。 遠回しに読めと言い出した彼女にむけての、 届けるよな語りでもなく── まるで 己を語るかのような、] (265) is0716 2020/05/20(Wed) 11:24:31 |
【教】 世界の中心 アーサーある日、彼の妻が重い病気にかかってしまいました。 お医者様を3人呼びましたが、3人とも、 彼の妻を助けることはできませんでした。 彼は悲嘆に暮れました。 毎日、薔薇園の真ん中で泣いてばかりです。 流れる涙はやがてちぃさな池になりました。 ちぃさな池には蝶々が集まって、 彼の悲しみを聞いておりました。 「ひとつだけ、おくさまを助ける方法があります。」 そう話しかけたのは、 ぼろぼろの羽をした、 今にも堕ちてしまいそうな蝶々でした。 ────…… (/12) is0716 2020/05/20(Wed) 11:25:22 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 挿絵を向ける。 うつくしい庭園に、蝶々の絵。 今、満月に照らされたこの中庭に、 何処となく 似ている。] この話が一番好きなんだよ。 ──結末は童話らしい教訓なのだけどね。 “金で買えない大事なもの”っていう… 僕には今のところ、この話でしか身近でないけれど。 (266) is0716 2020/05/20(Wed) 11:26:09 |
【独】 神置 穂村/* チラ見しか出来ないけど… 中学生ペアが可愛い、瑞洋館いいよね くろーじゃーのトリオも初々しいし めっちゃ甘酸っぺぇ… イエヤスペアって、イエヤスはツチノコ的な? 他3組もファンタジーで好き好き (-70) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:27:59 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ──自分で読むかい? 揶揄する響きは 無い。 “読み聞かせ”に飽きただけの話だ。 …おそらく。 **] (267) is0716 2020/05/20(Wed) 11:28:22 |
【独】 世界の中心 アーサー/* アンデルセン童話に世界一うつくしいばらっていうのがあるけど ままではない 時間かかってしまった…すまない… (-72) is0716 2020/05/20(Wed) 11:30:25 |
【独】 神置 穂村/* そして、アーサーが… 厨二的な肩書なのにカッコイイです、先生 …いや、俺のアーサーが 多分、中身丸見え過ぎなだけだったからだt (-73) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:31:08 |
【人】 神置 穂村今日は無理だけど 博物館に行くとバラライカとか 珍しい楽器を見られるぞ 文化祭の時とか他に公開してる時あるし 暇があれば来てみるのもありかな [別の所に行きかけてた 思考を一旦元に戻し告げた] (270) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:45:20 |
【人】 神置 穂村[が、それ以外に入っているの確認した 発信者は案の定] …めっちゃレス早っ [プッと吹き出してから 返信を、負けじと打ち返した] (272) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:48:31 |
【墓】 神置 穂村『いいこなのは何より ユージンが楽しそうでよかった 連れて来た甲斐があったよ そろそろ、そっちに戻るな』 (+3) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:49:44 |
【人】 神置 穂村[楽器ケースを背負って、ふと思いつき ひとつだけネタを送ってみた どうしようもない入れ知恵な気もしたが これも何かの縁なのだろう] (273) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:50:43 |
【墓】 神置 穂村『一番手前の部屋でチェロ弾いてるのが さっき話してたウチのクラスのヤンさん フルネームは「楊文里」っていって 「提督」と「ミラクル」が仇名だけど 絶対にフルネームをいっちゃやばい 絶対にフルネームをいったらやばい それだけは、忘れないように』 (+4) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:51:55 |
【人】 神置 穂村[ユージンが猫をも殺す好奇心を ここで発揮するとは思えなかったが 学内では有名な話であるし、念には念をで 無駄な地雷を踏む可能性も減るだろう 必要な入れ知恵と自分にいい聞かせて そのまま、追加を送信した] (274) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:53:29 |
【人】 神置 穂村お待たせ、そろそろ外行くか 俺の方が付き合わせちまった感じだし もちろん、ユージンの行きたいところでいいぞ? [ヴァイオリンとヴィオラを1挺ずつ入った 四角い楽器ケースを背中に廊下に戻ると 彼は椅子で大人しくしていたか にこっと彼に笑顔を向けて、促した**] (275) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 11:57:27 |
神置 穂村は、メモを貼った。 (a26) Arianrhod 2020/05/20(Wed) 12:02:36 |
【人】 ミア[ ……話、だけの問題では無くて、 その語り口からも、眠気を誘うのには、 ちっとも向いていなかった。 文字と、挿絵とから想像される光景は、 確かに 今、周りにあるものと似通っているけれど、 ─── 誰の 話なのやら、とか、 女の知る世界の真ん中に居る、 真紅を 見たまま。 ] (277) mayam 2020/05/20(Wed) 13:58:38 |
【人】 ミア[ ……流れで、受け取ってしまったけれど、 読める気も無かったから、どうせ、 捲る頁に続ける声だって 即興だろう。 ] (278) mayam 2020/05/20(Wed) 13:59:25 |
【教】 ミア「 私の羽を どうぞ使ってくださいな。 」 「 月明かりに三日三晩照らし、薔薇の花弁と混ぜ、 おくさまの亡骸に飲ませてあげてください。 」 (/13) mayam 2020/05/20(Wed) 14:00:25 |
【教】 ミア蝶々は ひとと語れたものですから、 きっと お伽噺に聞く妖精でもあったのでしょうか。 羽を喪い、堕ちた蝶々はもう語れませんから、 今となっては、知るすべもありませんが。 彼は、妻がいっとう大切でしたから、 蝶々の言うとおりにしました。 祈るように、縋るように、 妻の亡骸の前で待っていました。 (/14) mayam 2020/05/20(Wed) 14:01:48 |
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