人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 従業員 ルミ

 

[ 優しい嘘という言葉がある。
  あれは言う側ではなく言われた側に許された例えだが、
  今この場で「可愛いと口にしたことはない」などと
  嘘を言われても、自分は優しさと捉えなかっただろう。

  言った経験くらい推察できる。
  インターネット越しに見て来たのだから。
  なにも考えずにただ眺めていたなんてあるわけがない。 ]


  ふふ、それはもちろん
  ──……ほんと、大きくなったね、お兄さんも


[ けれどネットとリアルは違うものだ。
  いくら分かった気になっていても、
  直に触れて初めて" 実感 "としてそれを得る。

  過去の亡霊が大人になったような感覚が、
  輪郭を伴い、温度を連れ立ってやってくる。 ]

 
(*81) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:17

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 何でも知りたいと願って糸を巡らせても、
  秘められてしまえば分からないもので。
  長い睫毛を瞬かせ、呆けたような顔を浮かべた。 ]


  ──────……おにい、さん、って
  そのときから、かわいいって
  思ってくれてたの?

  ……わたしのこと、面倒になったとか
  そういう理由じゃなかったんだ……。


[ よかった、と消え入るような声で呟いて、
  彼の肌へ頬をすり寄せた。
  例え知っても嫌いになんかならなかったのに、と
  悔しいような気持ちにもなるけれど。 ]

 
(*82) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:21

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 縛り付けられていることが我慢ならず別れた、
  という事情までは知る由も無いが。
  その過去があって尚「ずっと傷をつけていい」と
  自分に許しをくれたのは、
  他の誰よりも痛くて尊い特別だ。 ]


  ……ん、……うん。
  …………うん。

  うれしい、お兄さん、──だいすき。


[ 痛みも甘やかな毒にして、
  ふたりしかいない世界で一緒にいられればいいのに。

  出来ないならせめて、ここにいるときだけは、
  自分のことしか見えなくしてしまいたい。
  ──……ぎゅう、と一度、彼をやわく抱き締めて。 ]

 
(*83) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:25

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 運命の出会いには可愛いドレスが付き物だ。
  再会を演出する道具にうってつけの気に入りの服。
  鮮烈に記憶を彩って、
  忘れがたい程の色を植え付けるための。

  傷んでしまっても良かった。
  わたしが可愛く在りたい理由は結局のところ、
  貴方の目に入りたい一心だったから。 ]

 
(*84) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:40

【赤】 従業員 ルミ

 

  えー……うーん……。
  だってそれだと、お兄さんがいない時、
  思い出すばっかりで寂しくなっちゃう……

  ……んん、いかない。
  わたしばっかり思い出すなんてずるいもん。
  お兄さんもこのソファ座る度に、
  思い出してよ、わたしのこと。


[ 可愛さを武器に生きてきた自覚はあるし、
  言葉や態度が男性にどう刺さるかも知っている。
  が、これは計算でデコレートされた甘さではない。
  そんなことが出来る余裕はとうに奪われた。

  ベッドで熱を思い出すなんてのも良いけれど、
  せっかくなら、彼の日常に潜む記憶でありたい。 ]

 
(*85) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:52

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 部屋を暗くしたがるような初々しさは無いけれど、
  慣れたような素振りを見せることもない。
  ゆっくりと与えられる刺激へあまやかに鳴いて、
  身体を跳ねさせ、内側に熱を燻らせた。

  触れられずともぴんと立った右胸の先へ、
  彼の舌先のぬくもりが触れれば ]


  ────……ッひぁ、あっ!?


[ やわらかな舌の感覚が妙に心地よくて、
  なのにはっきりと分かるほどに舌があつい。

  かわいく表情を作ることも出来ていないのに、
  それでも彼には自分が可愛く映るのか。 ]

 
(*86) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:04:55

【赤】 従業員 ルミ

 

  ンぅ、あ、──ッひぁ、ア、ん……ッ
  や、それ、やだ……ぁ…っ

  おなか、きゅうって、なる……っ


[ 刺激に慣れる前に別の愛撫が施されて、
  すっかり力の抜けた手で彼にしがみついた。

  胸を揉まれたことなんて幾度かあるのに、
  あの時とはまるで感じ方が違うのだ。

  尾骶骨と脇腹の間へ軽く吸い付かれただけで、
  大きく震える体を抑えられない。
  本当に嫌というわけでもないのに
  それ以外に例える言葉を知らなかった。 ]

 
(*87) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:05:51

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 言葉で「やだ」と紡ぎながら、
  身体は決して彼から逃れようとはしていない。

  しがみつくのと同時、
  初めて味わう快楽を「もっと」と求めるように、
  彼へねだっている。** ]


 
(*88) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 23:07:22

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 愛しているから何でも知りたいような、
  傷付けることすら出来てしまうこの愛はきっと
  無理矢理に犯す愛を持たない彼とは
  根本から違う色を帯びている。 ]


  あは、……お兄さんはそれで傷付いてくれるんだ。
  うれしいなあ。

  でも今ここでおあずけするの、
  わたしがヤだから、大丈夫。


[ 本当に夢から醒めたと嘘を吐いたとして。
  彼を傷つけることが出来ても、
  それで離れて行かれては元も子もない。

  ​───日常に根差す毒花である方が
  わたしのことを忘れられないでしょう? ]

  
(*96) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:44:29

【赤】 従業員 ルミ

 

[ わたしにとっての愛は優しくない。
  目に見えないくせに形すらまばらで歪で
  日常のどこにでもあるような色をして、
  世界から隔絶されたような鮮烈さを残して。

  縛っても呪っても抑え込んでも構わない。
  だからずっと憶えてね。
  わたしが貴方を傷付けた数だけ、
  わたしが貴方で傷付いたこと。
  ​────これじゃまるで人魚姫だ。 ]


  …………ずるいよ、お兄さん
  そんなこと言われちゃったら、許したくなる。
  ────────……。


[ もっと早く教えてよ、と肌に縋った。
  彼が一番にかわいいと言ってくれていたら、
  彼だけにかわいいと言って貰えたら。

  もう手に入らない夢のたられば話だ。 ]

  
(*97) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:44:46

【赤】 従業員 ルミ

 

[ あの頃は、同じ気持ちなどひとつも返って来なかった。
  好きなのも一緒にいたいのも離れ難いのも自分だけ。
  それでも良いなんて健気な女のフリをして、
  諦め悪く惨めに夢へしがみついて。

  ふらりと足を踏み入れた夜の街は綺麗だった。
  満たされてない人ばかりの雑踏に紛れれば
  わたしの痛みも昇華されると思っていた。
  時折金を貢いで気を引こうとした男は、
  どれもみんな思い出の中の彼に似ている。

  傷の中でしかもう会えなかった好きな人。
  ──これからはもう、全部、わたしだけの。 ]

  
(*98) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:45:03

【赤】 従業員 ルミ

 

  ………………、………

  ……お兄さんだけで満たされるように、
  これからずっと、いっぱい言って。


[ この承認欲求が歪んでいることは分かっている。
  数多の人に愛想を振りまいて、色をかけ、
  薄っぺらな愛を得ようとする不健全さ。

  一時だけ満たされるために始めた仕事も、
  彼しか充たせない心の隙間が埋まった後なら
  辞める決心もつくだろうから。

  そうなれば。
  その時ようやく、彼の好きだという気持ちを
  微塵も疑わずにいられるのだろう。 ]

  
(*99) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:45:17

【赤】 従業員 ルミ

 

[ ソファを見る度押し倒された記憶が蘇ってくれるなら、
  あのシュガーポットも警戒するだろうか。
  捨てはせずとも仕舞い込む予定ではあるけれど。 ]


  すごいの……?
  …あんまりえっちなこと、分かんないけど
  お兄さんの好きにしていいよ。

  ……いいって言い方、だめかな
  してほしい、のほうが正しいかも…


[ 体から始まる恋もあるというし。
  手放すのが惜しい体だと思われれば御の字である。
  最悪顔で留めてはおけないものか。 ]

  
(*100) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:45:32

【赤】 従業員 ルミ

 

[ すぐさま体と顔に頼ろうとする悪癖を頭に過ぎらせたが、
  与えられた刺激が即物的な思考を追い払う。

  強くはないどころか、ただ甘くて優しい触れ方なのに
  声がこぼれ落ちるのが止められない。
  彼の熱が太ももに当たり、粘性の液体が肌へ伝った。
  ──それだけの刺激さえ甘いような、 ]


  ン、ゃ、おにいさ…っ


[ 吐いた息は体温を乗せたようにあつい。
  時折肌にかかる彼の呼吸も同じように熱を帯びていて、
  堪らないような心地になり、軽く頭を抱いた。 ]

  
(*101) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:45:48

【赤】 従業員 ルミ

 

[ お腹がきゅうとなるような感覚は、
  これが“ きもちいい ”ということらしい。
  薄っぺらな生白い下腹部をやわく摩り、
  ぽや、と半ば蕩けた目で彼を見た。 ]


  これ、が、きもちいい……なら
  もうお兄さん、挿れてくれる、の?


[ 確か最初、そんなことを言っていたような。
  必死に頭を回し、あやすような柔いキスを追い掛ける。
  甘える子どものようにキスをねだり、
  乱れた息を落ち着けた。 ]

  
(*102) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:46:03

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 差し込まれた指が軽く動かされるだけで、
  いやらしい水音が立って鼓膜を揺らす。
  ローションも使っていないのに、
  気付けば下着は粗相でもしたように濡れていた。 ]


  ぅ……や、だめ、みないで……


[ 彼の視線の先に気が付いて、
  思わず手で秘部を隠しては俯いた。
  生まれつき薄い陰毛は大事な場所を隠すにはやや足りず、
  卑猥な糸がとろりと太ももへ伝い落ちる。

  どう見ても不感症のそれなどでは無い。
  それくらい自分にも嫌ほど理解が出来て、
  今しがた秘部を隠そうとした手を動かし直して
  今度は彼の目を覆うようにあてがった。 ]

  
(*103) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:46:18

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……えーと、えへへ……
  か、かくれんぼ……。


[ 何とも色気のない言い訳だった。
  幼い頃かくれんぼをふたりで遊んだ記憶が蘇り、
  どこか懐かしいような気持ちになる。

  そのまま彼の髪へ顔を埋め、目を細めた。
  砂や太陽の匂いがしていた昔と違って、
  匂い立つのは大人の男としての色。

  ずくりとお腹の奥が重くなって、熱が疼いて、
  それを隠すようにまた息を吐いた。** ]

  
(*104) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 18:46:34

【独】 従業員 ルミ

/*
>>*112に着地するの好きすぎる
(-4) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 21:55:58

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 虐げられるのが好きなら最初から喜んでいるだろう。
  さすがの自分でも、まさか被虐趣味かと疑ってはいない。
  いや、もしそうなら受け止めるつもりではあるが、
  SNSも現実の彼もそんな片鱗は見えないので。

  許されるつもりなどないまま、毒林檎を手向けた。
  ふたりを結ぶのはもう過ぎた過去の青さでも、
  陽だまりの柔さでもないと知っていたから。

  呪って縛って、
  血よりも赤い糸で彼と自分の世界を繋ぐ。 ]


  ……


[ わたし以外の誰のものにもならないで、と祈るのも愛で
  わたしを忘れられないくらい傷付いて、と呪うのも愛で
  わたしとずっと一緒の地獄にいようよ、と願うのも愛だ

  日常の色に紛れた呪いは愛の顔をしている。 ]

 
(*113) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:02:46

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 大人になっただけのただの男女ではなく、
  恋人よりも強く結びついた唯一の関係というのは
  傍目に見れば正しいものではないのだろう。

  正しくないことを「おかしい」と糾弾するのは簡単だ。
  自覚している。理解だってしている。
  けれど、" おかしい "からなんだと言うのか。

  わたしは狡いから、きっと許したくないと言う。
  傷を主張すればずっと償わせて傍に置けるから。
  過去のふたりも、捨てたくないから。 ]

 
(*114) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:02:51

【赤】 従業員 ルミ

 

[ イミテーションの愛はもう飽きてしまった。
  どれだけ与えられても満たされない。
  求めた本物のひかりをいつか素直に受け入れられたら、
  きっと、縋り続けた偽りだって手離せるのだろう。

  愛される存在を演じて、そして向けられた愛は
  手離す間もなくやがて朽ちるかもしれないが。 ]


  ────ん。
  お兄さんの今の言葉、忘れないでね。

  何かある度に突き付けてやるんだから。


[ その度に腕を切って脅すことも躊躇いがないのだ。
  都度罪悪感で転げ回って欲しい。

  彼となら初めても、それを越えたあとだって
  どんなことも特別ないろになる。
  ──雪は何色にだって染まるものだ。 ]

 
(*115) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:02:55

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………?
  りんごあめ食べ切れなかったのはおにいさ、
  ────ンむ、


[ なるほど……と神妙な顔で頷こうとしたが、
  思い返さなくてもりんご飴ギブアップは彼ではないか?
  わたし泣いたことないもん、と
  異議を申し立てようとするより先にキスが降る。

  ────まあ、いいか。
  途端に思考を溶かして目を閉じる。
  薬が抜けきったなら、交わる体液にも影響はない。

  白雪姫はキスで目が醒めたのに、
  今はまるで真逆のような。 ]

 
(*116) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:02:59

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 喉が鳴る音が近くから聞こえるのが居た堪れなくて、
  まるで幼い頃に戻るように戯れを重ねた。
  したいと言った思いに嘘はないのに
  許容量を越えそうな現実が、判断を鈍らせる。 ]


  えっ、えと、じゅう……?


[ 十秒しか猶予がない遊びだったか、あれは。
  今この場では至極どうでもいい二人のルールを、
  必死に思い出そうと海馬に潜る。

  いや三十秒だったじゃん!などと言ったとしても、
  どのみち時間制限があることに変わりないのだが。 ]

 
(*117) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:03:04

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……あぅ……。


[ 恥ずかしいからといって反射で動かなければよかった。
  着実に進み続けるカウントダウンに、
  むしろその時を意識してしまう。

  今更やめた、など通用しない空気になってしまった。
  身を守っていたショーツが横に避けられ、
  もう意味も無い可愛いだけの布一枚になる。

  触れられる距離にいるのに、触れられない。
  お預けに似たことをしたのは自分なのに
  そのくせ落ち着かない気持ちになりながら。
  律儀に数え続ける彼へ、つい昔の影を── ]

 
(*118) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:03:12

【赤】 従業員 ルミ

 

  ────ッは、反則……!


[ 見なかった。
  素直な少年は狡い大人になり、早口でカウントを終え
  面影を辿る時間を奪っていく。

  そのまま彼の手が自分の手に重なって熱を帯びる。
  幼子のじゃれあいのようなやり取りは終わって、
  ここにあるのは、体温を融かしあう二人の男女だけ。 ]

 
(*119) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:03:17

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 息を吐く。
  少しの間忘れられていた腹部の熱が重く疼いて、
  そろりと彼の目から手を離した。

  見つかってしまったら、鬼は交代。
  ────けれど今回に限っては、
  ありきたりなルールは返上になるだろうか。 ]


  ……みつかっちゃった。
  ふふ、懐かしい
  昔はよくこうして遊んでた、けど。


[ 今と全く同じ言葉を紡いで、
  彼を見つける側に回ったものだった。

  夜の匂いなど無かった頃の話。 ]

 
(*120) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:03:23

【赤】 従業員 ルミ

 


  …………ああもう、…だめかも。
  はずかしいと、わたし、言葉が多くなっちゃう。

  ……お兄さん。
  あのね、……しゃべれないくらい、きもちよくして。


[ ぎゅ、と彼に再び抱きついた。
  そのまま首へ吸い付いて痕を残そうとしたけれど、
  経験が足りないのか、上手く赤がつかなくて。

  代わりにかぷりと首筋を噛む。
  ふふんと笑って、「浮気防止」と呟いた。* ]

 
(*121) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:05:41

【独】 従業員 ルミ

/*
簡易メモくさ(ごめんwwww)
(-5) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:12:26

【独】 従業員 ルミ

/*
無駄に!を増やすなど
(-6) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:15:53

【独】 従業員 ルミ

/*
あれ今日エピ入るのか…
文章が格段に下手になってました、が、常に愛は込めています
いつもありがとうの感謝の気持ち
(-8) 鬼葉 2024/05/14(Tue) 23:49:41