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【人】 Chiavica テオドロ>>0:187 エルヴィーノ 「それは失敬。 あなたも大概人がいいんですから」 気持ちのいい話でなかった自覚はあるのか、返す言葉は拗ねたような言い草。 「するべき仕事がなければそれに越したことはないと思ってますよ。ただ……面倒とはいえ、嫌ではないので。 あなたみたいなのが最低限の仕事だけやってたらそれで済むようにしていたら、自ずと私のできることを増やして熟すが手っ取り早いと気づいたまでです」 あなた達が出世すれば、という嫌味の延長。と見せかけて、ただ適材適所を貫いているだけとでも言うような。 能力さえあるなら、やりたくないと思わない奴が率先してやる。それが当然だと考えて、ともすればそうして価値を示すことに拘りがある──或いは、意欲的でない者からすれば取り憑かれているようにすら見えるか。 「諦めてください。野放しにしていればそれこそ同僚や上司の品格が疑われるでしょう」 それとは別にだらしない生活が見てられなく思うお節介心も、真っ当に存在してはいるようだが。 #警察署 (1) 2023/09/11(Mon) 21:13:07 |
【人】 Chiavica テオドロ>>12 エルヴィーノ 「そちらの話題の振り方がおかしいんでしょう」 揶揄されるのが面白くないのか、全力で相手の所為にする。 頬杖をついて一層気分を害したというポーズを取っていた。 「倒れたりするものですか……現場に出向いて仕事をする際にはある程度余裕を持つようにはしていますしね。 自分ひとりだけの身ではないことは百も承知です。……気を遣われているのか、向こうから休息がやってくることもありますが」 任せる仕事が無いというのなら甘んじてのんびりしてやるが、この程度で手一杯になると思われていたら癪である。必要以上に評価をされても、あまり甘くみられても困るのだから、流石に難儀な性分である自覚は持っているけども。 だから明確な、胸を張れる出世欲そのものはないが、向上心自体はあるというわけだ。 「……俺としちゃ、昼1食の最低限でピンピンしてるあんたのが不思議だけど。こちとら朝飯抜くだけでも身体が不調を訴え始めるというのに」 体力の全回復を怠っているのではないか?と思ったり。 若しくは常日頃からその不調気味に慣れているのか。失礼なことを考えている。 それなりに付き合いが長いために、ある程度は個人差があることくらい理解しているが。 「そんなわけで……自分の休憩はこの程度にしておきます。 コーヒーに免じて今日の所は自他を大目に見てやりますよ。 たかが知れてますけどね、一缶程度の感謝なんて」 そんな素直じゃない感謝の言葉を吐いて、いつの間にか空になっていたコーヒーの缶を揺らしているのだった。 #警察署 (34) 2023/09/12(Tue) 7:58:58 |
【人】 Chiavica テオドロ>>21 ヴィンセンツィオ 「はは……無償の労働ならまだしも、 金を惜しまず貢献できるほど清貧の思想は持っておらず。 余計な気苦労を負わせるようなことがなくて良かった」 ボランティア側にも要らぬ管理を強いることになるだろうし、と思いつつ、結局はまだ損得勘定が残っているまで。長く続けていたら余った分を活用している可能性は否定できなかったので、やや乾いた笑いとなってしまった。 善い人になりたいわけじゃない。今はただずっと、価値のある人間でいたいだけ。花を育てるのだって人の視線を追いかけるのだって、同じ理由だ。 「仕事中ならいざ知らず、 プライベートでは結構行き当たりばったりで直情的ですよ、俺は。食事一つ取っても事前に食べるものを決めている方が珍しいです」 案外若いと言うべきか、広い意味でのリビドーの制御を強く行っていないような、そんな一面。人を寄せ付けないような態度を取るが、変に心の壁を持たない相手にはその裏を覗かせているかのように。 「……いや、曲がりなりにも警察がこれではいけませんかね。 仕事には持ち込みません、聞かなかったことにしていただければ」 #街中 (36) 2023/09/12(Tue) 8:27:22 |