224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】
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そそそ……と貴方にグラスを戻しながらも。
「エッ」
ケロっと明かされたネタ晴らしにはそんな声が出た。
飲む前に言わなかったのはつまり、とほんのちょっぴりじっとりとした視線を向ける。
「も〜〜〜……揶揄ったな?
ロメオさんが悪い大人だなんて思ってないけどさあ〜。」
それでもびっくりするのはびっくりするから唇を尖らせて。
「というかなんでそういうの知ってるの?
もしかして常識……?」
オレが無知すぎるだけか……?と零しつつも自分のカクテルにも口をつけてみる。
口内に広がったのはお酒とは思えないほどの、甘さ。
やっぱり度数はきついのだけれど先程のよりは飲みやすい感じがして、「デザートみたい……」を呟いていた。
「無害……本当にそう思われればいいのだけれど。
教会に迷惑だけはかけたくないから、
せめて、捕まるなら……」
ひとりでじゃないと。
決意表明のように呟いてから、
あなたの答えには少し嬉しそうにはにかんで笑う。
「話し相手としては認めてくれてるみたいで、よかった。
次に会ったときは、お望みのお酒を頼むわね」
なんて笑って、今宵の夢は仕舞いとなるだろう。