188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】
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[ 『隠者』の証持ちに対する仄かな憎しみ
。
それから、『女教皇』の証持ちに対する、
苦しいぐらいの愛。
『魔術師』と『女教皇』が
互いを大切に思っていたらしいことは、
教典に記されている。
……だからこそ、
『女教皇』が自分から離れようとしたとき、
『魔術師』はひどく動揺した。
]
[ 『女教皇』は、『隠者』を制裁した自分は、
『魔術師』の隣にいる資格はないと思っていた。
だったら――]
[ 僕も誰かを殺したら、
君のそばにいることを許されるかな? ]
[ そうして『魔術師』は『恋人』を殺そうとした。
……けれど、物語は二人が同時に死んで幕を降ろす。
『魔術師』が『女教皇』のそばにいるそれからの未来は、
存在しなかった。]
[『正義』は『力』に、へらりと笑って宣う。]
色々、本当に色々考えたんだ。
この欠けてしまった箱庭は、
どうやったら元通り、正しい形に戻るのか。
22人揃って、
綺麗なバランスが取れていたはずなんだ。
なのに……その均衡が、崩れてしまった。
どうしたら良い?
どうしたら、またバランスの取れた形に、
戻ることができると思う?
[手の中で、剣を弄ぶ。
すっかり手に馴染んだそれ。
『正義』の愛用の剣だった。]
[『正義』は『力』のことを、尊敬していた。
比較してしまえば特別な能力を持たぬ
『正義』だったが、
だからこそ、自らに与えられた
役目を為す為、
自らを鍛えねばならぬと思っていた。
『正義』は『力』もまた、
自らを高めることを好むと思っており、
その性質を好んでいた。
互いに、高め合える相手だと思っていた。
————————だから。]
僕には、
どうしてもわからないんだ。
これ以上、
少しでも欠けないように尽力すべきか、
それとも、いっそ
バランスの悪いところを切り落として、
全て、壊してしまうべきか。
どちらを目指すべきかが、分からない。
きっと、僕が望もうが望まなかろうが、 やるべきことは決まっているんだろうね。 神の作った全き世界、 壊れてしまったなら、すべきことはひとつだ。 僕に与えられた役割は
『正義』だから、
この箱庭に、均衡を、取り戻さないと。
[『正義』は笑った。
『力』の前で、剣を握りしめて。]
君、一番手強そうだからさ。 最初は、君かな、って思ったんだ。[『正義』の手の中の剣は、
曇り一つなく光る。]
[ 神は『教皇』に“場を治めるため”の贈り物を与えました。
それはあくまで“場を治めるため”のものであり
“統治する”ための力ではありません。
何故でしょうか?
それは簡単なことです。
統治は “教皇自身が行うもの” であり
特別な“贈り物”として必要のないものですから。]
[ 口論から喧嘩、諍い、小競り合い、争い──
そのような争いを“止める”為には
何が必要でしょうか?
正しき心?
優しさ?
全てを赦す慈悲?
いいえ。全て違います。
説得に時間が掛かる上
片方に寄ってしまう可能性がありますよね。]
[ 唯の言い争いの口喧嘩から、戦争まで
静止の為第三者の介入が必要になることは
珍しくありません。
強ければ強いほど、瞬時に収束させることが可能で
抑止力もまた、大きくなります。
諍いの再発の確率も下がります。
『教皇』に与えられた贈り物は
全てを
為のものでした。]
[ では何故、神は保守的な役割である『教皇』に
正反対の贈り物を授けたのでしょう?
簡単なことです。
『教皇』とは、神の代弁者ですので
“善の性質”を具え、力を正しく運用することは
前提中の前提なのです。]
[ ではもし、教皇の性質が“善”でなかった場合は?
もし“悪”の性質の者に与えられたならば
相当危険なことになるのでは?
────
そのようなことはありえません!
途中でイレギュラーな出来事が起こり
性質が変わらない限り。
あるいは、最初から“悪の性質”を生まれ持つという
ありえない失敗が無い限りは!*]
| ―――売店:マドカと [ 薄ら感付いていた だから、"何が?" と 怪訝な色を見せた時も 然程も驚く事は無かった あの日のような失敗を犯さなかったのはそのおかげだった ――まあ、流石に。 安堵したなんて言われたら拳を握りしめたけど。 でも、じっと見つめるだけ 「 そっか 」って笑うだけ >>18 ] (46) 2022/12/18(Sun) 2:11:11 |
| [ ――パンドラの箱
初めてマドカと会った日 根拠も無く抱いた印象は ざわめく魂ではない 己の直感が告げた 純然たる不穏
『正義』と『力』ではなく マドカは、俺が触れない方がいい そういう類の性質を持っている気がした だから触れなかった。 世の中には知らなくていい事もある 知ることで、取り返しがつかなくなる 後に戻れなくなる
世の中にはそういう事が 意図せぬ所であまりにも転がりすぎている
その上、触れる事で苦しむのは きっと俺ではなく相手の方なのだから ] (47) 2022/12/18(Sun) 2:11:17 |
| [ 本当に 嫌になる。 縛られたくないと願いながら 己は今既に 三つの箱庭がつきまとう現実 ]
箱庭、というのは これから行くかもしれない箱庭の事?
[ そうであったとしても、そうでなかったとしても 「オーケー」って末吉を渡して ]
" マドカの望むものは得られないでしょう "
[ ありがた〜いお言葉を、笑顔で。 何か言われても「末吉末吉〜♪」ってへらへら笑うだけ ] (48) 2022/12/18(Sun) 2:11:27 |
| [ ぽつりと漏らされた音に マドカを見る >>20 そんな話、には笑った ] ん〜、そうでもないよ ただ マドカとお茶をしてみたかった それも本当の気持ち。 [ もう少し 続けるつもりの言葉はあった けれど果たして今、持ち出すべき事か 目にした光景が過ぎれば 答えを出せないまま ――先に向こうが声を継いだから。 ] そのままの意味だよ? [ そう言って、カフェオレに口をつけた ] (49) 2022/12/18(Sun) 2:11:51 |
[ わたしのこころは しずかな凪でした。
いろんなことは よくわかりません。
つるされた男のとなりで、
わたしはよく
はこにわの かれらを ながめてました。
かれらのなかには
こころよせあうかんじょうがあって
おもいあっていきていました。
『 愛 』するとはなんでしょう?
かれならしっているでしょうか。
すべてをいつくしむような めで
かれらをみまもっている、教皇ならば。
わたしはきっとかれをしんじ、
いろんなことをたずねていたはずでした。
わたしにとっての 師ともいえたはずの。]
| 俺は、…… 箱庭に行く気は無いから
この世界が滅ぶとしても 箱庭へ行く気は無いんだよね だから、最後かもしれない――ってワケ!
[ 神様、とだけは言えなくて、でも あっけらかんと笑って ]
(50) 2022/12/18(Sun) 2:12:41 |
| [ 聴かずとも、察する事くらいはある マドカがどんな選択をするのかも 故に訊いた時、答えにそう頓着する事も無かった ] 俺からも、せっかくだからいい? 気になってたんだけどさ 平等、だっけ >>18 その平等って 何で判断してるの? [ 別に、答えが返らないのならそれはそれ * ] (51) 2022/12/18(Sun) 2:14:27 |
[ いつからでしょうか。
さいしょからだったのでしょうか?
かれのようすが、おかしいことに
きづきはじめたころには、
いろんなことがおそかった ]
……なぜ、あんないいかたをしたのですか
あなたのこえなら正しくとどくかもしれないのに
[ 愚者が殺されるまえにも、
どこか不和がみえることがありました。
はじまりはどうであったかはわかりません。
けれどあなたは争いをかそくさせようとしている、
わたしにはそううつることがありました。
死神と教皇はときおり、意見があわない
そんなようすは
まわりからもみえていたかもしれません。 ]
[ そのうちに、
さいしょのこが ころされてしまいました
あのこをころしたあのこが、みずから命をたちました。
わたしはかなしみました。
ずっと泣き続けました。
どうしてなのか、わからなかった。
わたしには むずかしいことはわかりません。
だれかにおしえてほしいのに
こたえてくれるひとは、いません。
かみさまですらも。
だれもがだれかに おもいをぶつけて
そこで『 死 』がうまれました。
わたしに『 意味 』ができてしまいました。
どうしてでしょう。
かなしくてくるしいのは
わたしだけでは なかったかもしれません。
それでも教皇は、あなたは―― ]
まちがい……?
いいえ、……いいえ、そんなはずはありません
あなたは、
[ うらやましい?どうしてですか。
わたしは しっています。
あなたは あくになどと まけないと
わたしよりもずっと
いろんなことをかんがえて、くるしんで
いるはずです。
あなたは、あなたは―― ]
| (a14) 2022/12/18(Sun) 2:21:19 |
あなたは
あなたの、じあいは
そのていどのひとなのですか?
[ ちがうとひていして、おいかりになられるでしょうか。
それとも、めをさましてくださいますか。
おねがいです。
もうかなしいことは いやなのです。
『 死 』にこれいじょうの いみはいらないのです。
しんじます。
てをひろげて、 あなたを。 *]
( 何、これ
なんで、なんで、私が死ななきゃいけないの!?
やだ、死にたくない…… )
[それらの思いは、言葉にはならなかった。
もう喋る力は残されていなかった。
運命の輪は死に際に様々な事を考えたが、口にすることが叶わなかった為に、誰にも届かなかった。]
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