![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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[まるで何かの贖罪のように、“好き”を繰り返す彼。
どうしたのだろう、となぜか苦しそうな顔をしている彼を見つめる。
唐突に抱きしめられて。
ほとんど裸のようになっていた躰にかかっていた精液が彼を汚すのを厭うが、彼は気にしていないように抱きしめられた]
………どうした?
[どうしたのだろうか。彼は泣いているような顔で笑っている。
その顔を覗き込もうとしたら、彼に頭を撫でられた]
―――だから………。
[気持ちよすぎたから。
そう言葉を濁して逃げようとしたのに、彼の顔はそれは嘘だと言っていて。
本当のことをどううまく伝えたらいいのかもわからない。
彼が心配しないように。
傷つかないように、そして嘘でもなく、伝えられる言葉を自分はもっているだろうか。
彼は自分にとって、嬉しい言葉しか与えないのに。
自分の態度は彼をを動揺させてしまう。それが悔しい]
………幸せすぎて、怖いだけだ。
[そして、男としてもどこか卑屈な思いをしてしまっているだけなのだろう。
彼を見ていた一年で、彼はどんどんと男らしく頼りがいがあって、たくましくなっていっている。
それに比べてどうだろう自分は。停滞どころか退化してないだろうか。
彼の腕の中でだけ、彼の雌となりはてて。それでいいと思っているのに、男として劣等感を抱いているのかもしれない。自分を蔑んでいるわけではないけれど。
―――彼が眩しすぎるから]
お前が好きすぎて、苦しい。
[ただ、それだけだ、と顔を両手で覆う。
きっと今の自分はひどい顔をしている。
そんな顔を見て彼が不愉快にならないように。いや、優しい彼は心配をするだろうから、だから俯いて。
そうすれば、自らの精に汚れた躰が視界に入り、彼に愛された中を思いだす。
まだ熱さが残る躰にしみじみと。彼からの愛を感じて。
……本当に、いつまでもこの時が続けばいいのに*]
![](./img/cathedral/173.png) | [いつも仕立ての良い服を着ている。 暮らしぶりから見ても、お金に困ってはいないだろう。 親族の類には会ったことがない。 けれど家族仲が悪いという訳ではなさそうなのは 譲り受けたダイヤのネックレスが物語っている。
それでも君は悪夢に魘されていたらしい。 身体の具合がどこか悪いか、もしくは潜在的な不安があるか でなければ眠れなくはならないと思う。 だってほとんどの人類はお布団の虜だろう?
今は、少しはよく眠れるようになっただろうか。 まだ人知れず不安に襲われているんだろうか。
僕に抱えきれない程の愛情を注いでおきながら 受け取り方がわからない、なんてもし言われても 多分僕は驚かない。むしろ、 色々なことを納得してしまうような気がする。] (49) 2021/01/10(Sun) 0:11:43 |
![](./img/cathedral/173b.png) | [物心付いた頃には教会で育てられていた僕は、 父の顔も母の顔も憶えていない。 普通の人間には有るまじき胸元の鱗のみが 僕の出自を物語っている。
決して裕福な暮らしとは言えなかったけれど、 神父様を始めとして教会の人々は 厳しくも温かいまなざしで僕の成長を見守ってくれた。 幼い頃は特に過保護に大切にされていたように思う。
頭は頻繁に撫で回されていたし それ以外の部分もよく撫で回されていた。 撫でるとご利益があるとか言い出したのは誰だったか。 次第に違和感を覚えて不快だと感じても、 それを口にしてしまえば大抵は罵倒や叱責を受けた。 心地良さそうに、無邪気に心から嬉しそうに 喜んで見せるのが『正解』なのだろう。 そう思って笑顔を作って見せた。
とても高価な品物を幾つも贈ろうとしてくれる人も、 毎日熱心に会いに来てくれる人も居た。 そんな人達でも僕が何の力もないただの子供と知れば 汚い言葉を吐いて僕の前から去っていった。
僕の力を欲しても、僕自身を欲する人は居ないのだと 悟ってしまえば悲しくなるから思考に蓋をした。] (50) 2021/01/10(Sun) 0:11:59 |
![](./img/cathedral/173.png) | [教育係になろうと思ったのは 元々は居場所を失わないでいる為だった。 酷く利己的で身勝手な理由が始まりだったけれど、 一人でも生きていけるまでに育ててくれた教会への恩返しと 僕より幼い孤児たちを護り育てることで 幼い頃の自分を救いたかった面もあったのかもしれない。
子供は弱くて脆くて危うい。 大人に護られるべき存在だ。 僕はもう大人だ。甘えるのではなくて、 甘やかす側の立場になりたい。 ただでさえ大人を信用出来なくなっている 小さな天使たちが、ここで安心して 自分たちの生き方を見つけていけるように。
『良いこと』と『悪いこと』の区別は付けさせても、 『正解』や『不正解』は気にしなくても良いように。 好ましいものは進んで望み、 好ましくないものははっきり断れるように。 それぞれが個性を伸ばして世界を広げられるように。
僕を撫でようとしてくれる心優しい子達も居る。 そういう子達からは、 ありがとう、と受け取ることにしている。 無垢な彼らの想いを否定したくはないからだ。 けれど自分が本当に子供のように扱われるとなると別だった。] (51) 2021/01/10(Sun) 0:12:27 |
![](./img/cathedral/173l.png) | [撫でられたくないわけじゃない。 頭という人体の中で最も重要なパーツを 手放しに差し出せるような人には傍に居て欲しいし、 ここには君を殴る大人は居ないよ、と安心させようとして 教会ではせがまれるまま頻繁に頭を撫でている。
故に頭を撫でるという行為には どうしても子供扱いのイメージが付き纏う。 あのとき既に僕はきっと君に、子供ではなくて 対等な人間として接して欲しかった。
だから正解とか不正解とかの問題ではなくて、 気恥ずかしがったあれは単に心の底からの正直な欲求だ。 正解と思しき答えを選ぶならば 与えようとしてくれる君の厚意を 素直にただ喜んで受け取ることこそが、 きっと正解だったのだろうから。
どうして優しくしてもらえるのか、わからなかった。 見返りを求めての厚意なら何らか返したいと思って、 けれど何も自分に返せるものが思い付かなくて 無力感に打ちひしがれてしまった。
──そんなときに、 貰うばかりで何も返せないことを嘆いた僕に そんな僕でも構わないのだと教えてくれたのは君だった。] (52) 2021/01/10(Sun) 0:13:13 |
![](./img/cathedral/173.png) | [僕が必死に貯めたお金で何か高価な品を買って 君に贈ったとしても、きっとそれは 君なら簡単に手に入れられてしまうようなものだ。
やたらと君は僕に宝石を贈りたがるが 素直に嬉しいと受け取った方が良いのかもしれないと時々思う。 断られるとさみしい。自分の立場ならそうだ。 宝石が欲しくて君を好きになったんじゃない、なんて 抗議したくなるのは僕の我儘なんだろう。
僕が好きで勝手に贈りたがるものに、 君は何かを返そうとなんてしなくていい。 見返りを求めて行動を起こすわけじゃないし、 ただ傍に居てくれるだけで僕は幸せに思っている。
自分はそう思うのに、貰う側の立場になると 君に何も返せていない自分が 不甲斐なく感じられてしまうから不思議な話だ。 どうやら君もそんな感じらしいと 最近になって漸く少しずつ理解し始めた。
本当に君はちょっと驚くくらい派手に取り零すが たぶん僕もちょっと引くくらい派手に取り零している。 君から貰った温かい気持ちを必死に返そうとして 返しきれずに押し潰されている気分なんだが、 まだまだ返したりないと僕は思っているのに 君にとっては多すぎたりするらしい。解せない。] (53) 2021/01/10(Sun) 0:13:51 |
![](./img/cathedral/173.png) | [ただ、君が喜ぶ顔が見たい。 君が与えてくれた想いに報いたい。 君は僕に何の見返りも求めないのだろうし 強いて言えば喜ぶ顔が見たいと思ってくれてるんだろう。
それでも何か、返したい。 一方通行なんてさみしいじゃないかそんなの。 どうして自分が好かれているのか 未だに解らないから猶更だ。
僕が君に惹かれて君を愛しているから、ならば 僕は何も無くとも君を想い続けるからご愁傷様だ。 誰よりも一番君を好きで居続ける自信だけはある。 それ以外に思い付くものが本当に何もない。
どうして僕が君を好きなのか、と尋ねられたなら 十秒くらいごとに「はいそこ!今のここ!すき」とか そんな感じで延々話が先に進まないことになるだろう。 最早理屈を超えてパッションで好きだから説明が難しい。]
おや。君にそんな風に言われるとは光栄だなぁ。 憶えている単語を組み合わせたら たまたまそうなった、というだけで、 もっと上手い易しい表現があるのだろうけれどね。
言葉は世界を無限に広げられるものだから…… 彼らの視野も読書を通して広がると良いな、とは いつも思っているよ。 (54) 2021/01/10(Sun) 0:14:04 |
![](./img/cathedral/173s.png) |
……なんて語ると少しは教育係らしいかな? 実際は単に僕が言葉遊び好きなだけさ。
[知は力ともなるから、と言えば聞こえも良いが 図書館は一番身近でお金のかからない娯楽施設だ。 幅広く満遍なく揃えられた豊富な蔵書が、 余すことなく彼らの知識欲を満たしてくれる。
強いられるのではなく学ぶ楽しさを覚えた彼らが 自分から興味を持って通い詰めているだけで、 僕は文字を教える以外特に何もしていない。
教育係を自称しておきながら未だ未熟な僕は、 君と言葉や想いを交わすことで 沢山のことを学ばせてもらっている。 人を想う楽しさも難しさも、 君を愛さなければきっと知らないままだった。
……少しずつではあるし上手くもないけれど 受け取れるようにもなってきたと思う。
元々、君のプライドを傷付けたいわけではないし 君の気持ちを否定したいわけでもない。 自分が君の愛を受けるに足る人間であるのか それだけが懸念だったが、 自己肯定感のなさは君が真摯に愛情を注いでくれることで 徐々に解消され始めている。]
(55) 2021/01/10(Sun) 0:14:54 |
![](./img/cathedral/173.png) | [だから、そろそろ。 今日は。今日こそは。 こうして無防備な姿を見せられるくらいに僕は 君に心を許して好きで居るんだと伝われと…… 貞操観念ゆるゆるみたいに思われるならば心外だが 必要以上に警戒するのは違うだろう、もう夫婦なのだし。 そう思っての行動も、ただ単に 無防備なだけだと思われていそうな気はする。
お風呂に入れる子供たちの前で素っ裸で居るのも、 君の反応を見て反省してから止めた。 水着を着る分自分を洗う時間が無いので シャワーが活躍するというわけだ。]
…………? 君こそ自分の魅力をもっと自覚した方がいいよ。
僕に魅力があるとすれば、 それは君だけが知っていてくれたらいい。
[なんだかまだ娘のように見られている気がする。 父親的な慈愛のまなざしを感じる。
そんな視線を向けさせてしまう原因は自分にあるのだろう。 もう少し嫁もしくは妻もしくは伴侶として見て欲しい、 そう訴えれば益々子供っぽく見える気がして口を噤んだ。] (56) 2021/01/10(Sun) 0:15:14 |
![](./img/cathedral/173.png) | [あひるちゃん雪だるま化計画が彼の頭の中で 密かに計画されていたことには少しも気付いていない。 そうそのとおり。君の作ったものを僕は壊せない。 けれどもあひるちゃんはあひるちゃんで大切なので 救出したい衝動との狭間で揺れるかもしれない。 君は気付いていないのかもしれないが、 僕は本来依存心が高い。 あひるちゃんや虎ちゃんぬいぐるみを愛でることで 君一人に圧し掛からせてしまいそうな 面倒くさい感情を分散しているのだ。 かかり湯は今度子供たちにもちゃんと教えよう。 案外僕よりも彼らの方が、 きちんと意味を理解しているかもしれないね。] 君となら、雪かきも楽しいと思うけれどね。 後で時間があったら作ってみようか。雪だるま。 [ きっとそんな時間の余裕はないのだけれど 雪だるまを作るよりはかまくらを作って、 中で君とゆっくり寛いでみたいなんて夢を見る。 ああ、でも完成する頃には二人して力尽きてそうだな。 中に入った瞬間爆睡してしまって 起きたら雪に埋もれていた、なんてことになりかねない。] (57) 2021/01/10(Sun) 0:16:05 |
![](./img/cathedral/173.png) | [この場に子供たちが居たらそうは行かない。 やれ雪合戦やれ雪だるまと連れ回されながら 滑って怪我をしてしまわないように、 知らぬ間に体を冷やしすぎてしまわないように 目を配りながら全力で相手をせねばならない。
……もしそんな場にも君が来てくれたなら。 僕だけでは見落としてしまう場面まで、 君なら見守っていてくれるんだろう。] (58) 2021/01/10(Sun) 0:16:15 |
[襖の向こうに並んでふたつ、お布団が仲良く敷かれている。
十分に広さはある部屋なのに、敢えて
ぴたりと並べて敷かれているのがはずかしい。
そういう仲だって理解された上で
敷かれてるってことだろ??? 恥ずかしい。
いや間違いではないんだけれど。大正解だけれど。
普段同じ一枚の布団に潜り込んでるけれども。
ごくり、喉を鳴らしてふかふかのお布団を暫し見つめ
問いかけにそろりと隣の君を見上げれば、
返事をする前にくちづけが降ってきた。
もちろんだよ。いいこだった。
ご褒美はここに。君の目の前に。
そう答える代わりに擦り寄せようとした唇は、
中途半端に甘い痺れを残してあっさり離れていく。]
……ふ。
[するすると襖を動かしてとん、と軽く音を立てて閉め
淡い光の中で吸い寄せられるように君の瞳を見つめた。
向かう先は迷いなく大好きな君のおふとんだ。
ぽんぽん叩かれた辺りへと真っすぐ歩を進めて、
浴衣の裾を踏んでしまわないように君の隣に腰を下ろす。]
[幸せ過ぎて怖い――。
その言葉に声が詰まった。
それは自分も感じていた恐怖だ。
この関係は、彼の深い愛によって繋がっている。いくら自分が恋をしても彼が答えてくれなかったら、生まれなかった関係だった。脈があると告げてくれた言葉が今も胸に刻まれている。そんな事ではないと分かっていても、彼に赦されたからこそ、存在しているのだと思ってしまう事すら、思っていた。
だって彼はとても恰好いい。
眩しくてたまらない。
だが、同じ怖いでも
自分の感じる恐怖と彼の感じる恐怖はきっと違う。それは彼が抱かれる側で自分が抱く側だからこそか。
自分が無力を嘆くように彼もまた何か(劣等感)を抱えているのかもしれない。
全ては憶測でしかないが。]
…鬼走。
[好きすぎて苦しいだなんて。
両手を顔で覆う彼をじっと見つめる。
顔を見せて、というのは簡単だ。けれど俯く彼のひび割れた殻を割ってしまう。そんな気がした。決して割ってはいけない殻を。未だ中に入ったままの雄が存在を主張する。彼の身体はすっかり此方の肉棒に、従順だ。甘やかすようにこのまま抱く事も出来る。
けれど]
……俺は
好きすぎて苦しい、と言ってくれる。
そんなお前が好きだよ。
[これは彼が望む言葉ではないかもしれない。
ずっと俺の事を考えてくれればいいのに。今、こうして苦しんでいる彼を見て、苦しいのに、悔しいのに。同時に愛しさが溢れてくる。自分が好きになった鬼走という存在が此処に変わらず居るのだと感じて]
ああ、鬼走だって
…お前自身が感じられるのが嬉しいんだ。
……今でも時々夢かと思うときがある。
[抱きしめて心臓の音を重ね合わせて、
何度も彼の存在を確かめる。]
だってお前は憧れなんだ。
[いくら抱いてもきっと彼の根本はぶれない。
男としての劣等感を彼が感じていると知れば、それでこそ自分が惚れた鬼走だと告げただろう。自分にとって彼は追いつきたい男だ。誰よりも恰好いい彼が自分に抱かれる事を雌になる事を、許容している。これ程、恰好いい事があるだろうか。唇がそっと顔を覆う両手に触れた。
彼の反応や行動を可愛いと思うのと同時に
彼の反応や行動を恰好いいと思うのは
決して矛盾していない]
もちろん。おいで……
[その手を掬って重ねて、掌に唇を寄せてから。
言葉とは反対に、君の胸の中に飛び込んだ。
猶当方のいろんな意味でののろさは御存じのとおりです。]
…鬼走って名字も
お前の、らしい顔も
全部、含めて
[旭。と時折呼ぶようになったけど
自分を助けてくれたときからずっと彼は鬼走だったから、その呼び方は特別だった。彼の顔がらしくて、好きだ。いや]
愛しているんだ。
…お前が愛してくれるのも含めて
[褪せぬ思いを抱いている。
このまま二人、ずっと抱き合っていたい。
彼に釣り合う男になりたい。と願ったのと同じぐらいに年下として甘えている自覚を何度も繰り返す。それが悔しいのに、俺の事、愛しているだろ。と疑わぬ声色で問いかける癖に、唇は彼の手に再び触れて、
――今度はお前が撫でてくれ。
と甘えるように頭部を押し付けた*]
[自分の弱さを全部曝け出して、愛してほしい、ずっと愛し続けてほしい、と彼の足元に跪きたくなることもある。
でも、それはできなかった。
彼が好きだけれど、卑屈な態度にはなれない。しかし、抱える劣等感が自分を男としてあるままで抱く彼への捻じ曲がる心にもなり、結局は卑屈な気持ちを抱えるのだ。
それが素直になりきれない自分の原因でもある。
その矛盾に自分の心にひびが入る。
自分をそのまま受け入れてしまえるほど、自分はまだ強くなくて。
いつかそれの折り合いをつけられる時がくるのだろうか。
彼と過ごす年月の方が長くなれば、こんな思いは消え失せるのだろうか。
揺れ動き、壊れそうになる男としての矜持。
それを抱きしめて彼が癒してくれる]
………
[彼の言葉を聞いていると、心が癒される。
彼はきっと、本能的に自分の痛みに気づいているのだろう。
変わらない、変えられない自分だからこそ愛してくれているのだと、その言葉は自分に伝えていて。
柔らかいものが手に触れた。
彼の唇だとすぐにわかるのは、全身に彼の唇が何度も触れていて、その感触を体中で覚えているから。
それくらいの彼との触れ合った経験は重なっていた。
まだ二年目の恋。一巡した季節の中でも彼への思いが冷めることはなかった。想いが醒めることもなかった。
その上で、彼が自分を憧れと言ってくれる。
初めて会った頃の彼も似たようなことを言ってくれていたが、それが淡い夢だったらもう覚めていてもよかったはずなのに]
俺も、愛してるんだ。
伸忠。お前が思っているより、たぶん、もっと多くな。
[自分からの愛を疑うことなく当たり前のように言う彼に、顔を覆う手の中でほほ笑んでしまう。
言葉にすると陳腐になりそうなのに、気持ちを確認するために言葉にする。
何より自分の心を確認したくて。
さらりとした髪が手に触れて。言われた通りに彼の頭を撫でてやる。
涙がにじんだ目を見られたくなくて、その頭を抱きしめてそしてその髪を撫で続けた。
ああ、彼に恋している。
彼を好きになってよかった。愛されてよかった。
そう思えば、細い息を吐いて。崩れ落ちそうになっていた心が快復していくのが分かった]
―――ありがとな。
[撫でるだけでは飽き足らず、彼の首に両腕を回して抱きしめる]
借りたばかりの浴衣―――、汚れちまっただろ。
どうすんだよ。
[着てきた服も彼のおいたでずぶ濡れのままで。
やんちゃが過ぎるだろう?と窘める顔は、もういつもの顔だった*]
[手を伸ばして抱きしめる事はできる。
けれど彼の心にまで触れる事ができない。硝子一枚の先に彼がいる。そんな気がして呼吸が乱れた。素直になり切れない、けれど素直な彼。彼のぶれない顔を好きだと思った。今も彼の根本は変わらない。それが愛おしく――同時に、悔しかった。
何時かこの思いも伝える事が出来るだろうか。
憧れをもったまま、彼に恋をしている。触れた手のぬくもりは唇を通しても、あのときと同じ温度を通けてくれた。年月を重ねる程に、きっとこの思いは重くなる。
いつか、彼が窒息するんじゃないか。
そんな危うさを何処かに秘めて
でも、何処かで彼なら
その前に正してくれると甘えている節があったけど]
……旭。
[自分が思っているよりも、愛している。と彼が言う。
其れは幸せなことだった。彼はやはり恰好いい。覆い隠された顔は見えないけれど、微笑んでいるように思えて、その手が頭に触れるのを目を閉じて受け入れた。暖かなぬくもりが大好きだ。撫で続けられた髪がくしゃくしゃになってもいい。
そのまま抱きしめてくれる彼に合わせ
此方の手も彼の背に回し、力を込めた。]
なら、俺だって同じだ。
…俺だって、お前が思っているより、ずっと。
[ずっと思っている。
言葉にすれば伝わっているか心配になるのはきっと繰り返しているから、何時か彼に聞き飽きたと言われそうで、でも俺はこれ以外の言葉を知らない。愛していると言ってくれた彼に沢山を返したい。
撫でるだけでなく、抱きしめてくれ
そして、言葉にしてくれる彼に]
…それも俺の台詞だ。
[感謝を述べたい。のに。
ああこういうとき、叶わないな。と思う。
彼に抱きしめられたまま、目を開けばいつもの顔が見えて少しだけ悔しく感じてしまったのは許してほしい。彼の心の中にある劣等感を包み込みたいのに。彼が隠した矜持を知りたいのに。彼は自分で立ってしまう。
強いなぁと、悔しさが滲みかけた声を飲み。
同時にだからこそ
惚れたんだと、考える。
――凛とした姿に胸が痛い程の愛おしさが溢れ]
謝るしかないな。
…謝るしかないから、後は開き直るしかないだろ。
[それにもっと色んなお前を味わいたい。
そう呟けば、存在を忘れるなと言わんばかりに彼の中を熱源が軽く突き。動かした拍子に少し白が零れ、くもぐった息を残し。そうだ。といつもの顔の彼に忘れていた。と頬を寄せて]
忘れる処だった。
膝枕お願いしてもいいか?
[この状況にそぐわない細やかな願いを口にすれば
ふと思い出したように、彼をじっと見つめ。
わざと場の雰囲気を変えるごとく]
それとも変態プレイ的なお願いを?
[冗談めいた声で彼の中を、
奥をとんっと逸物で突けば、反応を伺う
悪戯っ子の顔を覗かせた*]
[おいで、の破壊力に一瞬硬直した。
きみは女の子誑かすの天職だよね。しってた。
ときめいたというより怯んだほうが正しい。
少しの積極性を見せただけで恥じらっていた頃の君が
走馬灯に流れはじめて……
……おっといけない、これではギャグ路線だ。
慌ててハンドルを切り直す。
胸の中に収まる彼女の肩を押して
重なった体を少しだけ離させる。
密着したままではキスができないので
苦情は受け付けておりません。
灯りを消すか問おうとして
自分が見ていたいから、聞くのをやめた。
普段とはまるで違う顔に見える彼女を見下ろして
きれいだ、と思ったままに、おもわず言葉が溢れた]
きみ触れるたびに、なにか、こう、
神聖なものを穢す様な
……背徳感をいつも抱いている。って
言えば笑われてしまうかな。
[きみのお義父さまもといラ神からの圧とかね。
すごいから。とっても。
でもここでなら別な神様が隠してくれるだろうか?
そんな存在知りはしないので神頼みなんてしないけれど。
触れることへの許しを与えられた気がする
くちづけを受けた手のひらで、頬を包み込むように撫でて
綺麗なだけの物語の中の手本みたいな
キスを落として、うっとりと目を細め見つめ合う。
物足りなさに焦れるのはどちらが先だったか。
二度、三度と重なるごとに
次第に水音が溢れる交わりに変わってゆく。
帯を解くより先にはだけた裾へ手のひらを差し入れて
温泉で堪能し損ねた太ももに掌を這わせた。
内側のやわい皮膚を撫で擦って
彼女から押し付けてきた場所を探る。
きみがそこで触れるのが好きなのか
そこが柔らかいからこそ押し付けてくるのか
ささやかな疑問が頭の中を通り過ぎて、きえた*]
謝る前に、最大限できることはしておかないとな。
[浴衣だから水洗いはできるし、と続けようとして、中を動かされて、高い声をあげてしまう。
そして、目元を赤くして彼を睨む。
こんな状態で頼むようなことではないだろう?という意図を孕んだ視線で、彼を見つめるが奥をさらに突かれれば、彼に育てられた胸の粒も、赤くさらに固く凝っただろうか]
変態的なプレイより、常識的なことをまずしなきゃだろ。
どうせ汚れたんだから、このまま風呂で洗うぞ……っ
風呂も洗わなきゃだし。
[足を開き、彼の逸物が自分と繋がっている部分を露わにする。
放ってなお、固さがまだ残る彼に感心しながら一度腰を回すと、ゆっくりと焦らすように彼の躰を放して、躰から剛直を引き抜いていく。
そして、見せつけるように、彼の上にのりあげるようにしたまま、座位ではだけた浴衣を重ね、そして汚れた裸の上から帯を締め直す。
裾の辺りが緩いのは、立位で着ていないせいだが、それは意図的だったかもしれない。
少しばかりいつもよりだらしなく襟の辺りを抜いているのは、わざとだが。
誘うように彼に背中を向け、そして部屋に備え付けの露天風呂の扉の方へと向かう。
扉を開け放したままにすれば、彼がその気でないとしても寒さに扉を閉じに来るだろうし。
薄い着物1枚で雪が積もる外気は冷たい。
ぶるっ、と躰を震わせれば、ほこほこと湯気を出すかけ流しの源泉の湯でそっと足先を洗う。
それから裾をからげて、足を出し、そして湯舟の縁に座れば足を湯につけて、彼を振り返る。
ちゃぷちゃぷと揺れる水面は、どうしても浴衣を裾から濡らして染みた湯が這いあがっていく]
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