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【人】 店員 イウダ[明日から卯田は数日の休暇に入る。 普段中々外でゆっくり逢えない彼女と温泉旅行に行く予定だ。 泊まる旅館のHPを事前に見ていたら、美味しそうな和食が並んでいて、そういえば自分ではあまり店で出したことが無いなと思ったのだった。 行く先のリサーチなどはしているが、持ち物などは特に新しく買うものはなく、準備は退勤後でも間に合うだろう。 彼女の方は旅行に備えて色々買うと言っていた。洋服が好きな彼女がどんな格好で着てくれるのか、それも楽しみで仕方がない。**] (3) 2021/05/17(Mon) 14:42:05 |
【人】 店員 イウダ[新ごぼうの皮むきは皮むき用の固いグローブで擦るだけ。ささがきにし、水に晒してアク抜きをする。 人参も同様にグローブで擦って汚れを落とすだけにしてささがきにする。 薄くスライスした蛸の足とごぼう、人参を酒、しょうゆ、砂糖の漬け汁に暫くつけて具材に味を浸透させる。 土鍋に米と具材を漬け汁ごと入れ、薄口しょうゆを足す。 昆布水で水分量を調整したら、後は炊き上がりを待つだけだ。 和食が珍しいとはいえ、昆布出汁は色々な料理に使えるので、千切りのだし昆布を茶漉しつきポットに入れて水出しする昆布水は常備してある。] (6) 2021/05/17(Mon) 17:30:47 |
【人】 店員 イウダ[この出汁は味噌汁にも使う。 縦にところどころ皮を剥き、斜め切りにして塩水に浸けて水気を拭いた茄子をサラダ油で炒め、昆布水を加えて煮る。 以前から拘って仕入れて貰っている味噌蔵の赤みそにみりんを加えたものを溶かす。 椀に入れて出す時に、千切りにした茗荷を盛って上から白すりごまを振る。 茄子と茗荷の味噌汁は、カロリーも低いので夜遅い食事の人にもおすすめだ。] (7) 2021/05/17(Mon) 17:38:10 |
【人】 店員 イウダ[今日の賄いは、ランチメニューのパスタ「豚肉とエリンギのクリームパスタ」。 ソースとパスタを別々に用意するタイプなので、賄いの分を用意しやすいのだ。 玉葱と棒状に切った豚ロースをにんにくで香りを出したフライパンで炒め、白ワインで蒸し焼きにする。 牛乳と生クリームのソースを粒マスタードと塩コショウで調味して盛り付けた横に、茹でたフィットチーネを添える。 その賄いを、新人は2人前、事も無げに平らげた。>>11 喜ぶ笑顔が若い。きらきらしている。 6年前店の近くで倒れていたと聞いたが>>10、自分が休みの時だったのか記憶にない。 名乗られたカタカナをそのまま発音するのがアラサーには少し気恥ずかしくて、「麦」と呼ぶようにした。 履歴書に書かれていた本当の苗字は、知らない。] (16) 2021/05/17(Mon) 19:20:52 |
【人】 店員 イウダ[パプリカは生でも甘いし肉とも魚介とも相性が良い。 黒板に書かれているのは「蛸と新ごぼうの炊き込みご飯」「茄子と茗荷の味噌汁」だけだから、メインは客の好みに合わせて用意し、パプリカを添えられるなら添えようと考えていた。 舌平目のムニエルを和に寄せるならバターしょうゆにしてパプリカは炒めて添えようか、とか。 豚肉ならカリカリに揚げ焼きして、パプリカや他の生野菜たっぷりと焼肉サラダみたいな形も美味いだろう、とか。 食後のデザートにはタルトがある。 賄いまで残っててくれないかな、なんて、残ることを願うのは店員失格だから、お客様の前では言いませんよ。] (19) 2021/05/17(Mon) 19:36:59 |
店員 イウダは、メモを貼った。 (a3) 2021/05/17(Mon) 19:59:44 |
【人】 店員 イウダいらっしゃい。 荷物預かろう。 [今日の卯田のタイはうさぎ柄。 それが意味することを、常連の嵐あたりはそろそろ察しているかもしれない。 カウンターを真っ直ぐに選ぶ紫亜を見て、すぐに調理の手を止めて出迎える。 普段の荷物なら、今はホール担当が入ったから任せるけれど。 ほら、旅行鞄なので。 中にはプライベートなものが入っていると思うと、他の男の手で運ばれたくなかったのだ。] (37) 2021/05/17(Mon) 21:04:07 |
【人】 店員 イウダ何食う? 明日早いし、あんまりがっつり食うと響きそうだけど、この時間じゃやっぱり腹減ってるだろ? [黒板を指さした。 味噌汁とご飯くらいなら入りますか?お嬢さん。] (38) 2021/05/17(Mon) 21:05:48 |
【人】 店員 イウダ[荷物を受け取って、お客様専用の預かり棚に置く。>>41 女性の旅支度はもっと沢山ものがあるのかと思ったが、意外とコンパクトにまとめられているものだなと感心した。 旅慣れしているのだろうか。 若い時からずっと仕事一辺倒だった自分はこれがほぼ初めての旅行だから、彼女には色々頼ることになりそうだ。 借りられる浴衣は、よくある寝巻のようなものに加え、そのまま温泉街を歩けるように襦袢がついたカラフルなもののセットもあるらしい。 普段見慣れているスカートも可愛いけれど、浴衣もきっとよく似合うんだろうな、と想像してにやけそうになって、まだ仕事中だったと頬を叩いて戒めた。] 足りなかったら何か作り足すから言って。 さっぱりしたのが良かったら、豚バラのおろし和えの小鉢とか。 [流石に焼肉サラダは生野菜が多いとはいえ胃もたれが心配だ。 まずは炊き込みご飯と味噌汁をすぐに出す。味噌汁用のごまは別皿に添えて出した。歯に挟まるのを気にするかと思って。*] (44) 2021/05/17(Mon) 21:50:21 |
【人】 店員 イウダ[彼女の口から発せられる「フーくん」という響きが可愛らしくて、毎回少しだけ苦い気持ちになるのは言わない。 彼女の心が長く此方だけを想ってくれているという確信はあれど、それとこれとは別の話。 こんな心の狭い嫉妬、紫亜にも当の麦にも言えやしない。] (50) 2021/05/17(Mon) 21:54:35 |
【人】 店員 イウダ[宇張が蛸をどういう風に調理するのかはわからないが、蛸に時間がかかることを想定し、パプリカだけではなく紫タマネギも薄く切っておく。 紫を名に持つ彼女が出来て、紫の食材も自分にとって特別になった。 紫芋だけではなく、紫タマネギや紫キャベツ、トレビスなど。 感情が食材に対する愛着も変えることを知って、最近の自分の変化には少し戸惑っている。] (56) 2021/05/17(Mon) 22:10:22 |
【人】 店員 イウダ[紫亜の「いただきます」>>66を背中で聞きながら、追加の注文の準備をする。>>65 彼女は食べ方が本当に綺麗だし、美味を味わう時の顔が最高に可愛いので出来ればずっと見ていたいのだが、ご飯と味噌汁が終わってから作ったのでは定食感が出ない。 明日からは旅館のご飯を対面で食べる時に見られる訳だし、と自分を叱咤して材料を切り始めた。 千切りしょうがと豚バラを炒め、そこに酒・しょうゆ・みりんを加えて煮る。 煮立つまでの間に大根を摩り下ろす。 力と時間がかかる作業だが、こればかりは作り置きをしては風味が損なわれてしまうので仕方がない。 ごしゅごしゅとおろす音はカウンター越しに客に届いて料理を待つ間のBGMとなるだろう。 煮立ったら、ざく切りの若獲り水菜と大根おろしをたっぷり加える。 どちらも火を入れ過ぎるとさっぱり感が損なわれてしまうので、加熱はほんのわずかの時間。 小鉢に盛って飾りに千切りにした大葉を少し乗せ、紫亜の前に出した。] (77) 2021/05/17(Mon) 23:08:41 |
【人】 店員 イウダ[「振り回す」は半ば冗談ではあったが、そこで膨れる紫亜の表情が可愛らしくて思わず笑ってしまう。>>98 宇張がモテていた話題は嵐には気が気じゃないだろうとこっそり見たらやはり。>>101 店内では保っていた「さん」が取れている。 気持ちはわかるよ。 たとえ撃退したといっても、その対応時間と言葉を知らない男に使ったの、嫌だよな。 うんうん、と内心相槌を打ちながら、二人の水を注ぎ足した。 「お買い物」の内容について察した卯田を制すように繰り出される肘鉄。>>104 まだ何も言ってないが?!] う”ッ…… [――水のピッチャーを置いた後で助かった。] (126) 2021/05/18(Tue) 15:24:30 |
【人】 店員 イウダ ん?あ、任せて良いか? [オーダーを取ったのは麦だ。 >>124聞かれたら、先に嵐に茶葉の指定があるかを問う。>>119 以前出したルフナを気に入って貰って家に置くようになったという話を聞いた。 それならば外食の時には別のものが真新しくて良いかもしれない。 此方に一任して貰えるなら、チェリータルトのクリームの風味を邪魔せずかつ今日の夕食の流れを汲んだ和紅茶を提案してみよう。 「べにほまれ」と聞くと米の品種のようだが紅茶の名前だ。 渋みが出やすいので抽出時間は他の茶葉よりも短くなければならない。 緑茶を焙じる良い香りがする。 デザート用と知りつつも、焙じたてを飲みたいなぁと思ってしまうのがお茶好きの性。*] (132) 2021/05/18(Tue) 17:04:01 |
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