【墓】 客 タカノ[ 好きな食べ物。 これまで何度も聞かれてきたことだ。 日常生活に置いても、仕事上でも。 当たり障りのない答えを要するものも。 時にはスポンサーの顔色なんかも 伺っていたかもしれない。 何を食べても、おいしく感じられる 味覚には感謝していたけれど。 知らないものをここで食べる度、 好きなものは、増える一方だったし ああ、これ好きだったんだな、と 気づくこともまた、多い。 ] (+204) 2023/03/12(Sun) 15:30:35 |
【墓】 客 タカノ[ 甘じょっぱいつゆには、 鴨肉の風味が移り、より香り豊かに。 肉厚な鴨肉は食べごたえも十分に ありながら、柔らかい。 鴨なんてそんなに頻繁には 食べないけれど、これもまた ああ、好きだったんだと、口に入れて 気づいた そういう気付きを得る時、 カウンターの中には、君がいる。 本日もご機嫌麗しく筆舌に尽くす感想を、 それに対する返答を、 聞きながら、最後の一滴まで残さず 鴨南蛮を平らげる頃には、 鰹もいい具合に、揚がっていただろうか。 ] (+205) 2023/03/12(Sun) 15:30:51 |
【墓】 客 タカノ あぁ、……え、うわ、旨い [ 鰹の竜田揚げ、下味をつけているであろうことは 調理の過程を眺めていれば、知れた。 ほんの少しわかるようになってきた とも言える。 味の想像も僅かになら、想像できるように なってきたと思う。 ] この旨味、好きなやつだ にんにくと、醤油? あとはまだ、わかんないけど。 [ 続けて、二つ口にして咀嚼し飲み込んだ後の 炭酸が、また美味しくて美味しくて。 神田くん同様、そこそこ腹は膨れていたけど、 もう一杯だけ、の酒は注文しただろうな。 ] (+206) 2023/03/12(Sun) 15:31:11 |
【墓】 客 タカノ 葉月、いいヤツだけど 那岐くんが構われて、楽しそうにしてたら 妬くんだけど。 [ 拗ねるみたいな顔、あんまり見せたくは なかったけど、君に関すること、 わりと心が狭いようで。 器の大きい男には、程遠い言葉を言い 握った手を引き、口元へ持っていく頃には もう笑ってたと思う。 少しずつ距離が近づくように、敬語が崩れ 始めているの、嬉しかったし、可愛いと 思っていたから。 ] (+209) 2023/03/12(Sun) 15:32:24 |
【墓】 客 タカノ あいつ酔ったら『お母さん』とか言いそうだけど 驚くかな、どうだろ。 好きな人口説きますって宣言してその後 俺一直線に君に向かっていったから 案外気づいてるかもね。 [ 夜 桜 が月明かりに照らされて美しい。柔らかな光のもと、 そう言いたくなる気持ちが、 分かってしまったので。 ] 綺麗だね [ 自然と口から溢れだしてしまったな。* ] (+210) 2023/03/12(Sun) 15:32:57 |
【墓】 客 タカノ ああ、言われたら生姜、 分かる気がする。 [ 今までも、カウンター席から調理する姿を 眺めることはあった、相手が誰であれ。 生放送を見ている、そんな感覚で。 けれど、今はそれだけじゃない。 好きな相手が、料理が好きだから 興味を持つようになり、解説本などを 読んでいるうちに、より興味を持って、 調理する姿を見るようになったので。 単純に手際に見惚れていることのほうが 多いのだけどね。 仕事だから。いいや、それ以上の手間を 彼らは難なく、こなしてくれるものだから。 見ていて楽しいのも、本当だけど。 ] (+228) 2023/03/12(Sun) 18:10:54 |
【墓】 客 タカノ[ 自分の出演作に、興味を持ってくれるのは 俺が君の調理する姿を見ていたい、それと 近しいもの、なのだろうか。 それ以外にも出演作はいくつもあるが、 あれが、原点。故に巧みな演技力など 期待できるものではないけれど。 ] じゃ、次の休み、連絡して。 [ つい先日、目覚ましい仲間の活躍により 配信が開始されたことは知っている。 仲間のSNSにも大きく告知が出ていた。 余計な一言も、添えられていたが。 "仲間の活躍はいつでも嬉しいです"だとか。 あの仲間という言葉は、自分にも向けられている 事はすぐに察することができたよ。 その情報に紐付けられていた 当時の記念写真は、五人で撮ったものだって 山ほどあった筈なのに、六人で写ったもの だったから。 ] (+229) 2023/03/12(Sun) 18:11:14 |
【墓】 客 タカノ[ 夜と言えども、気候は温暖。 花散らすほどの風もなく、おだやかなもの。 告げた言葉の意味は伝わっただろう。 繋いだ手はそのままに、 ゆっくりと下ろし、こちらも少し応えるように 力を籠めた。 ] (+231) 2023/03/12(Sun) 18:12:13 |
【墓】 客 タカノ すごいドキッとした。 [ 誘われているようで、つい口にしてしまった。 その日は遠くない。休みの日を確保する算段は 既に立ててあるから。 うるさい心臓の音までは 聞こえていないと思いたい。* ] (+233) 2023/03/12(Sun) 18:12:48 |
客 タカノは、メモを貼った。 (c29) 2023/03/12(Sun) 18:27:52 |
【墓】 客 タカノ……あっても教えないよ。 神田くんはその、明るいとこがいいんじゃん。 ところでなんで俺が知ってると思ったの? [ 肩をぽんぽん、と叩く。 大好きで大事な場所に、 大好きで大事な人がいる。 その場を壊すようなことはしたくない、 それは我ら、共通の願いであろう。 餅が黒焦げにならぬよう、手伝えれば 良いのだが、自分にもこの場を打開できるほどの 策もない。 ] (+272) 2023/03/12(Sun) 20:40:15 |
【墓】 客 タカノ[ ない、とは言ったけどそうだな。 たまたまその場を通る事があるのなら ] 賑やかですね でももう少しだけお静かにお願いできませんか どうしてって、 実はその、好きな人に告白しようと思ってて [ だとか、人たらしのような事を 言ってみたりはしたけれど、効果は如何程 だっただろうね。 白うさぎさんと目があったら? 人差し指を立てて、 ] 内緒にしてね、店員さん [ だとか言っていたかもしれないな。 嘘も方便とは言うけれど、事実にしてしまえば 嘘じゃなくなるわけなので。* ] (+274) 2023/03/12(Sun) 20:40:51 |
【墓】 客 タカノ[ 恋愛対象、で言うと。 自分たちを棚に上げられないのだけど。 ] そこは俺もそう思う。 [ 顔見知り程度の関係はそこそこ長く 続いていて、つい最近友達に名乗りを 上げたところだが、以前は派手に遊んでるな と思ったこともあるくらいだから。 まぁしかし、せっかく掴めたチャンスの帰り道に いついつまでも剥れた顔を見せていては もったいない、ので。 ] もし君が誰かにそういう目で 見られたとしても、すっぱり断れるくらい 良い男で居たいね。 [ ――ここまでのやりとり、決して男らしい ところは見せられていないけど、総合点を 狙っていきながら、愛しい夜に似合いの 愛おしげな表情を浮かべよう。 ] (+286) 2023/03/12(Sun) 21:38:04 |
【墓】 客 タカノ そう、届く。 あはは、そうだよ、他に誰が使うの [ サプライズにするような考え方は、 あまり、ない。相手がそれを望めば別だけど。 まさか>>+270と言われればたまらず 笑い出す。遅れて君も。 ] そ、二人してダメになる。 一つじゃ狭いな、と思ったときには ポチってた。 [ 今日は、よく笑う>>+273な。こんなに笑ってくれるなら 最速での配達を頼んだ甲斐もあるというもの。 お店でのクールな対応しているところも、 後輩の面倒見ている兄貴分なところも、好きなんだけど こういう君を、見られるのは特権、だと 思っても良いのかな。 ] (+287) 2023/03/12(Sun) 21:38:25 |
【墓】 客 タカノ ……すごい事、言うなぁ [ 一気に体温が上がったので、 繋がれた指も、顔も、熱くなる。 これでは鼓動が早まるのも、隠しようはない。 本人曰く、甘えたい方、という事らしいが これもその延長上の言葉だろうか。 あれから何度もその言葉の意味を 探ろうとしたし、実践できるなら していたと思うが、どうしたって 敵わない。 ] (+289) 2023/03/12(Sun) 21:39:45 |
【墓】 客 タカノ そういうとこも、 好き だよ[ もう店内での出来事なんて、すっかり 忘れてしまっていたのだけど。 何度でも君に、 恋 をしそうな夜だった――。* ] (+290) 2023/03/12(Sun) 21:40:12 |
【墓】 客 タカノ―― 次の休み ―― [ 翌日を休みにし、日中は仕事をすると聞けば 自分も昼までに仕事と予定はすべて済ませた。 部屋の掃除を終え、食材の買い出しも スーパーにね、行きました。 それからもしかしたら、初心者でも 簡単に作れるものを、いくつか 作ったりもしたかもしれない。 漬けておくだけのピクルスとか ちぎって和えるだけのキャベツと塩昆布の サラダとか。 今日はね、ダメになる日って決めているので 足りないものは、出前も辞さない。 泊まりなら、といくつか酒も用意してる。 昼過ぎに例のアレも届いた。 ] (+291) 2023/03/12(Sun) 21:40:27 |
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