人狼物語 三日月国


251 【身内村】on a Snowy Day

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【人】 癒月

 

  んなこたあねーよ……


[否定をする間延びした声は
 幼子をあやす母のように
 ただただ慈愛に満ちていた。]
 
(8) 2024/03/14(Thu) 9:17:48

【人】 癒月

 
[その先は呆れの色も多少混じる。]


  ま、敬意ってやつは無いわな

  幻覚じゃないっちゅうの
  おれらはさあ


[涙を拭い、そうした指を口に咥えて塩っぱ、と呟く。
 先程までと変わらぬ姿形で隣にいた。*]
 
(9) 2024/03/14(Thu) 9:20:40

【人】 小説家 月代

敬意って何だよ、幻覚のクセに。
勘弁してくれ。


[目の周りが熱い。
声が抑えきれずにちょっと裏返る。
もう取り繕う必要は無いのに。]


居なかっただろう。
今。
居なかった方が幻覚?
はぁ、あ〜〜。
分からないな、どうしようね。


[問いかけでは無い。
全て独り言だ。
何故ならここには誰も居ないから。

猫は返事をするとおしゃべり癖が付くって言うけど、幻覚はどうだろう。
なんて、全然関係ないことを考えてみる。
膝をとんとん叩いてみたり。
何とか自分の気を逸らさなければ、この涙はずっと止まらないから。]*
(10) 2024/03/14(Thu) 12:14:53

【人】 癒月

 
[膝が叩かれるのにあわせて微かに揺れる水面。
 そこには相変わらず己の姿は映らない。
 相手が話すのが独り言だろうと聞く耳持たなかろうと
 こちらも勝手に話しかけるだけだ。]


  約束の案内が終わったから
  もういいかと思ったんだよ

  だってアンタ取材っつーか
  自分のことにしか興味ないし

  欲しいのは都合の良いネタだけっしょ
  おれはもう用済みじゃ〜ん


[ホラ部屋からすぐ出て行っちゃったし?>>1:13
 道中も伝承への私見なんかは聞けたが
 個人的に意見を聞きたい所ばかりが流された。

 おれは気が合いそうかもって言われて
 嬉しかったんだけどねえ。ぐすん。>>1:9
 
(11) 2024/03/14(Thu) 16:53:09

【人】 癒月

 
[つか幻覚っていうなら寧ろやりたい放題じゃね?
 誰かの父のような大きな掌で
 頑固者の頭をぐっしゃぐしゃと撫でた。]


  オラッ、おれは幻覚なんだろっ
  この髪ヤサイ人みたいに
  ツンツンにしちゃるかんな!

  あっクソ、ちと栄養不良で傷んでっけど
  生まれ持ってのキューティクルが凄くて
  スルンと戻っちまうじゃねーか
  お綺麗な黒髪王子ですことッッ


[まあそれでもちょっとは乱してやることに
 成功したかな。えっへん。]
 
(12) 2024/03/14(Thu) 16:53:36

【人】 癒月

 
[閑話休題。]


  あーそうそう敬意な

  アンタその仕事しながら
  そういう類のこと一切信じてないだろ


[まるで全てを見透かしてるかのように言う。]


  人に怪異とか言われてるやつらは
  自分達に向けられる視線に敏感なんだよ


[信じるものが誰一人いなくなったら
 存在できなくなってしまうのだから。]
 
(13) 2024/03/14(Thu) 16:55:40

【人】 癒月

 

  アンタが怪異について小説やら何やらを書くとき
  怪異側もアンタに注目してるってこと

  こっちとしちゃリスペクトを以て扱われたい訳だから
  蔑ろにされたり捻じ曲げられてダサくされたり
  自分のシマに別のモンが住んでる事にされるのは嫌なの

  集合写真から自分だけトリミングで消されたり
  すっぴんボサボサ髪を突然ノーマルカメラで撮られて
  無断でSNSにあげられるのは嫌っしょ?

  それらとおんなじことなのよ


 
(14) 2024/03/14(Thu) 16:57:59

【人】 癒月

 

  アンタ不興を買って悪いのが憑きすぎてる
  調子が悪い一因はそれだよ

  そのままだと死ぬぜ


[原因の全てとは言わない。
 人は複雑な生き物だから。]
 
(15) 2024/03/14(Thu) 16:58:17

【人】 癒月

 

  ま、それはそれとして
  アンタの小説おもろかったから

  次をたのしみにしてるよ


[町には古本屋なるものがありまして。
 ふぅー、と細長く息を吐いた。
 随分長く喋っちまったよ。
 校長先生の話は嫌われるのにな。**]
 
(16) 2024/03/14(Thu) 16:58:49

【人】 オーナー 敷島

 
[102号室に宿泊のお客様は痩せ細り
 肌は外に積もる雪のように真っ白だ。
 水や食事を摂りたそうなそぶりを見せても
 実際に口に運ぶ量はごく僅か。
 それらの様子を態々自分に見せてきたのは
 なにかの──SOSのサインだったのだろうか。

 「外出中・掃除不要」の札を見ながら
 そんなことを考えてしまっていた。
 空気が読めない男が想像をしても仕方がないのだが
 自死の為に宿をとる人も一定数いるので
 経営者としては常に警戒をしなくてはならないし
 それよりはもっと……、
 人情的なところで彼のことが気にかかっていた。

 心配なのだ。]
 
(17) 2024/03/15(Fri) 12:44:50

【人】 オーナー 敷島

 
[都会で働いていた。
 エリートと呼ばれていた。
 妻も子供もいた。

 全てが過去形だ。

 生きていれば彼は息子と同じ位かもしれない。
 老後のためにしていた不動産投資くらいしか
 手元に残っていないアラカンの男には
 気にかけるのに充分すぎる理由だった。]
 
(18) 2024/03/15(Fri) 12:45:27

【人】 オーナー 敷島

 
[山下さんに呼ばれて顔を上げる。]


 「敷島オーナー、町内会の方々が来てます」

  ……? わかりました。ちょっと行ってきますね


[祭りの役割は当日までない。
 訪問の理由がわからぬまま応対をしに玄関へ。
 すると普段話すこともない重鎮たちが並んでいた。
 それも思っていたより人数が多い。]


  穏やかじゃないですね……
  何かありましたか?


[熊が出たか、窃盗でもあったのか……、予想は外れた。]
 
(19) 2024/03/15(Fri) 12:46:25

【人】 オーナー 敷島

 
[聞けばペンション前の停留所からバスに乗り
 禁足地の近くで降りたものがいたらしい。
 バスの運転手から通報があったそうだ。
 私のような若輩者が立ち入るのはおろか
 異邦人には存在を教えてもいけない場所である。

 ネタを探しに来たと言った彼を想像し嫌な汗が流れる。
 あの時も自分は誤魔化すのに苦労したのだが。]


  うちのお客様に
  そのような特徴の方はいませんね
  このあたりに宿は密集していますから
  他所に宿泊の方でしょうか


[咄嗟に嘘を吐いてしまった。
 いると言えば部屋を無断で調べるのも厭わないだろう。
 人員を設置され、帰ってきたところを
 捕まえようとする可能性すらある。]
 
(20) 2024/03/15(Fri) 12:47:53

【人】 オーナー 敷島

 
[見かけたら通報することを約束し
 次の宿へ聞き込みに行くという彼らを見送った。]


  ……どうやって?


[自分でも具体的な場所は知らない。
 やけにふらつく足で清掃が残っている客室に向かい、

 104号室の前で立ち止まる。

 もしやあれに唆されたのだろうか?]
 
(21) 2024/03/15(Fri) 12:48:28

【人】 オーナー 敷島

 
  ……、……
  絶対に立ち入らないでと言ったのに…──**
 
(22) 2024/03/15(Fri) 12:52:07

【人】 小説家 月代

案内が終わったからって、普通は消えないんだよ。


……僕、笑えてなかったかな、君と話してる時。

[自分のことにしか興味がない、と言われて、そんなにつまらなさそうだったかな、と頬を触る。
ニコッと笑顔を作ろうとして、なるほど頬がぴくりとも動かない。

でも良かったのかもしれない。
1人で喋る笑顔の成人男性より、1人で喋る無表情の成人男性の方がマシだろう。
あまり変わらないか。]


でもね、相手がつまらなそうでも、普通はこんなとこ置き去りにしないんだ。


…ちょっ、やめてほしい
…汚いだろ。

[いきなり伸びてきた手に身構える。
綺麗な訳ない、昨日はシャワーも浴びてないんだから。
少しだけ治っていた涙が、左右に揺れるたびにまた込み上げる。
申し訳ないなぁと思っただけでこれだ。

あーあ。]
(23) 2024/03/15(Fri) 14:09:55

【人】 小説家 月代

[敬意について話す様子を不思議そうに眺める。]

心霊生物が存在するように言うんだね。
まぁ君もそのようなものか。


[隣にいる筈の癒月は水面に映らない。
やはり頭の中にしか居ないのか。

そのままだと死ぬ、次をたのしみにしてる、なんて。
ふふっと笑った。
少なくとも声は出ていた。]

褒めてくれてありがとう。
でも、ゆづ君…僕の幻覚のくせに面白い事をいうね。
カバンにロープが入ってるの、知ってるだろう。**
(24) 2024/03/15(Fri) 14:13:37

【人】 癒月

 
[汚いは人間の尺度での話なので気にしまい。
 何が可笑しいのか笑い声を上げる彼に
 首を傾げて見せた。]


  ん、なに、手伝って欲しいん?
  「普通」ならどうするわけ?


[普通は消えない、普通は置き去りにしない。
 どちらも彼自身の希望のように
 自分には聞こえたのだけれど。**]
 
(25) 2024/03/15(Fri) 17:43:20

【人】 小説家 月代

手伝う?
何を。

何が出来るの?

[ため息を吐いて語気を整える。
ここに案内してくれたこと、話を聞かせてくれたこと、今日一日助けてもらったことは沢山ある。

これ以上何かしてくれると言うのなら、彼をモデルに書いてみようか。
月代は裏付けの役がやれればそれで良い。]


君なんでこんなに良くしてくれるのかなぁ。**
(26) 2024/03/16(Sat) 5:45:41

【人】 癒月

 

  なにができるって?
  なーんでもできますわよ
  アータそこで見てなさいよねッッ


[最後の独り言は聞こえないフリをして
 ぷりぷりしながら
 カバンからロープを取り出すのである。]
 
(27) 2024/03/16(Sat) 8:19:10

【人】 癒月

 
[持ち手の所で長さを調整すると
 少し離れた場所で跳び出した。]


  ウオラーッ
  インドア派を舐めるなよーッ
  いつもより多く跳んでいますっ!!
  ほらつっきーついてこれてるかぁ!?

  あっ


[前跳びからの見事な連続二重跳び!
 そして三重跳びを決めた所で
 手を外れた縄はぴょーんと湖に飛んでいく。
 乗り出しても届かない所で水飛沫は上がり
 見えぬ底に沈んでいくのをぽかんと眺めた。]
 
(28) 2024/03/16(Sat) 8:19:46

【人】 癒月

 

  ゴメン……


[しゅんと項垂れて隣に座り直した。
 罪悪感がないわけじゃあないのだ。

 わざととは言え。]
 
(29) 2024/03/16(Sat) 8:20:07

【人】 癒月

 
[何が出来るか。
 何も出来ないに等しい。

 元々隣に立つのはおれの役割じゃないし。
 心を変えるなんて、そんな大それたこと。

 下手くそで伝わらない激励も
 道具を捨ててしまうのも

 きみのこと少しでも
 死から遠ざけたいおれのエゴ。]
 
(30) 2024/03/16(Sat) 8:20:21

【人】 癒月

 

  な、もうかえろーぜ
  おれは今日発売の
  ジャンボが読みてえんだ

  ほら


[握れとばかりに手を差し出す。

 バス停から続く足跡が発見されている。
 追っ手が迫ってきていることであり
 ここは直に騒がしくなる。**]
 
(31) 2024/03/16(Sat) 8:22:59

【人】 小説家 月代

わ、何…?


[ショルダーバッグを引かれて驚いている間に始まった縄跳び。
ぴゅんぴゅん風が鳴るのと癒月の声とを呆気に取られ聞いている(あまりついて行けている顔では無かった)と、お守りのように持ち歩いていたロープは水底へ逃げていった。
最後まで一緒だと思っていたのに、裏切り者。

隣に来た彼は大型犬のように項垂れるので、さっきとは逆に、そろりと髪をなでつけてやった。
気にして無いと気持ちを込めて。


元より今日がその日のつもりは無かった。
ただ、良いタイミングだと思ったのも事実ではある。]
(32) 2024/03/16(Sat) 17:52:43

【人】 小説家 月代

[帰ろうと差し出された手に捕まって腰を上げる。
彼が幻覚なのか、消えたと言う幻覚が見えたのか、ただ突然身を隠した普通の人間なのかはまだ判別が付かない。
それもどうでも良い事だ。
守りたい体裁もプライドももはや薄皮一枚で、取り繕えているのかさえ分からない。

最後の一冊を書き終えたらまたここへ訪れよう。
水面にも何か映るかもしれない。
大切な物がその時には作り出せている筈なので。]**
(33) 2024/03/16(Sat) 18:45:13

【人】 癒月

 

  ん。じゃ帰りはラクしますかあ


[よいしょ、と許可も取らずに俵抱きにすると
 次の瞬間には二人はペンションの中に移動していた。

 体調のことを考えて行きもこうすれば
 良かったかも知れないとは後の祭りだ。
 取材地に近づくにつれて
 笑顔が失われていった様には感じたが
 木の匂いだとかに反応する彼がかわいくてつい。]
 
(34) 2024/03/16(Sat) 21:15:17

【人】 癒月

 
[フロントを覗き込むが目的の者がおらず。
 あ、後ろにいたわ。]


  オーナーよう
  んなぁにしてんだよそんなとこで〜
  まっなんでもいーけど

  こいつに何か作って部屋に持ってきてよ
  胃にやさしそーなやつ
  その間にフロ入ってあったまってくんから〜

  あっあとジャンボ買ってきて!
  飯持ってきた後でいいから!


[月代くんの幻覚は優秀な幻覚でありますから?
 人間とお話したり頼み事ができてしまうのでした。
 スッゴイデショオ!]
 
(35) 2024/03/16(Sat) 21:16:55

【人】 癒月

 
[それから先は?
 毎日のように備え付けの温泉に連れて行って
 髪や体を洗おうとしたり湯船につけようとしたり
 オーナーに作らせた飯を日に3度食べさせようとしたり
 抱えたまま昼寝や夜寝をさせようとしたりした。
 執筆をするならその邪魔だけは(あんまり)せずに。
 だって放っておけねーんですもの。
 彼がこの町に滞在する間は*ずっとそうしていた*。]
 
(36) 2024/03/16(Sat) 21:19:56

【人】 オーナー 敷島

 
[無事帰ってくるか心配で
 玄関から外を伺っていた時だ。
 背後に現れるのはやめて欲しいと
 何度も言っているのに。]


  うわっ!! 吃驚した……
  あっちょ……、それ月代様ですよね!?
  もっと丁重にお連れして……!

  ああハイお食事ですね、すぐ持って行きますよ
  温泉は貸し切りの一つ目があいてます

  いやジャンボは知りません
  町内で買えるんだから自分で買ってきて下さいよ……
  あ、ねえ、知りませんからねーー!


[二人の顔、否、
 一人の顔と一人の臀部を見て安心したのも束の間。
 野菜を細かく刻んだスープを急ぎ作って持っていったり。
 コンビニに漫画雑誌を買いに走る姿があった。**]
 
(37) 2024/03/16(Sat) 21:55:13
 




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0回 残----pt

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