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【人】 灰原 詩桜……………はい! [顔は赤いままだったけれど、 智詞さんの腕にぎゅうっとしがみ付きながら 晴れやかな笑顔を浮かべられたんだ。]** (256) 2020/08/02(Sun) 15:16:43 |
【人】 灰原 詩桜[指輪のお返しに智詞さんに渡したのは 私のアルバイト代三ヶ月分の万年筆。 古書店にいる、文字に親しむお仕事の人だし 今はパソコンでの仕事も多いだろうけれど 文字は一生親しむものだからと思ったの。 時計と迷いはしたけれど この方が智詞さんに似合いそうな気がして。] (260) 2020/08/02(Sun) 17:18:08 |
【人】 灰原 詩桜[夏を超えて、秋。 改めて両家の対面……なんてあったのかな。 ううん、その前に、「娘さんをください」の イベントがあったりしたのかな??? もしあったなら父さんはともかく 母さんはニコニコうふふ、ご機嫌だった。 え、お父さん? どちらの場面でも凄く丁寧な対応をしていて驚いたけれど お酒が入ったら 泣き始めた。 えええええ……、と困る私に よしよしお母さんがお父さんを宥めてたり。 そっか。祝福してくれるけど寂しいんだって。 ちょっと鼻先がツンとした。 あっでもよろしく頼むぞ!って 智詞さんの背中バンバンはやめようか。 うん、やめよ。やめようね脳筋。 ちなみに私の目は父親似で 他の細かいパーツが母親似だったりする。] (261) 2020/08/02(Sun) 17:18:33 |
【人】 灰原 詩桜[秋を超えて、冬。 クリスマスにはマフラーを編んでみた。 初めて作ったにしては上出来…‥だと良いな。 萌黄色のマフラー、優しい風合いが似合うと思ったの。 キラキラのイルミネーションを見に行ったり ひらひらふわふわ、初雪だよ!ってメールしたり。 大晦日は家に居なさいって言われたから年越しは電話越し。 「来年もよろしくね、良いお年を!」 でもすぐ、年が明けて初詣も一緒に行ったよね。 そのあとは成人式。 振袖を着て、ふわふわの襟巻きをして。 智詞さんにお迎えに来てもらったら 地元の友達がきゃあきゃあ賑やかだったな。 あの人だれ、紹介してって。 私の婚約者だよって言ったらマジ!?って、 もっと賑やかになったから早めに撤退。 え、私婚約者居るって話嘘だと思われていてのかな? バレンタインも頑張って手作りしてみたの。 お料理だって少しずつ頑張るよ。] (262) 2020/08/02(Sun) 17:18:51 |
【人】 灰原 詩桜[冬を超えて、春。 私は三年になって就活のことも考えるようになった。 これまでに智詞さんのお誕生日があったなら 私は一生懸命、お祝いするんだ。 ケーキを焼いて、ねえ、プレゼントは何が良い? お花見するのも良いね。 二人きりで? それともみんなで? お弁当作ってハイキングも楽しそう。 そうしてまた夏を迎えるんだね。] (263) 2020/08/02(Sun) 17:19:12 |
【人】 灰原 詩桜[結婚式の招待状。 私が学生だからひそやかな式にするつもりで 招待状をだれに出すのかは悩んでしまった。 両親と祖父母。肉親はこれくらい。 友人は何人か悩んで、かなり限定した。 その代わりきっと市村さんに連絡を。 もし良ければ来てもらえませんか?と。 羽井さんも一緒に。 ジャン先生はどうだったかな。 清平さんも一緒かな。 成瀬さんは連絡先がわからないとどうしようもない。 でも、もし分かったなら呼んだかな。 サムシングブルーには 貴方から貰ったお化粧を、ほんのり目元に。] (288) 2020/08/02(Sun) 20:26:45 |
【人】 二十歳の花嫁 薄氷 詩桜[肩を出した白いマーメイドタイプのドレスに 腰の後ろ側あたりにたっぷりとあしらった オーロラレースやリボンレース。 ほんのりと水色に染められたそれは 夏の日差しの中、まるでゆらめく波の煌めき。 私は 智詞さんと 共に生きていく 誓いを立てる。 ヴァージンロードを、お父さんと歩く。 お父さんは涙ぐんでいたけれど 私はむしろ、どこか晴れやかに微笑んで。 お父さんの手を離れて、智さんの元へ。] (289) 2020/08/02(Sun) 20:27:18 |
【人】 二十歳の花嫁 薄氷 詩桜[貴方と共に 健やかなる時も病める時も 富める時も 貧しい時も 貴方を愛し、敬い、慈しむことを] ……誓います。 ** (290) 2020/08/02(Sun) 20:28:36 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ [市村さん、羽井さんと別れたあと 今度は詞葉さんのお土産を買いに。>>285 うちは3人家族だけど智詞さんは四人家族。 うちは母が放任主義で、発言権がある。 父は体は大きいし力も強いけれど 気が弱くて優しい人、なんて話してた。 実際、虫退治なんかでは役に立ちません、父。 お母さんの方が絶対強いと思う。 私も家族と、友達と。 あとちょっと良いお漬物も買った。 「お茶を習っていて、その先生用です。」 お菓子も干菓子を幾つか買う。 今度のお茶のお稽古の時に並ぶかも。 そんな風にご飯を食べたり、お喋りしたりして のんびり過ごしていた。 いつの間にか流れる風が涼しくなって 辺りが薄暗くなってくる。 屋台の提灯に火が灯って、 辺りを薄ぼんやりと照らしていた。 河川敷に向かう人たちの流れ。 でも、私は智詞さんと一緒ならどこでも良い。 このお祭りの賑やかな雰囲気を感じながら 繋いだ指先にきゅ、と力を込めた。] (295) 2020/08/02(Sun) 20:46:57 |
【人】 灰原 詩桜そろそろですかね、時間。 ……あ! [ドン!と、空に咲く大きな花に 私は顔を上げてパァッと顔を綻ばせる。 隣の愛しい人に身を寄せながら目を細めて きらきら、きらきら、 生まれては消える儚い光に いっとき目を奪われていた。]* (296) 2020/08/02(Sun) 20:47:20 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ 智詞さん、綺麗ですね………? [はしゃいだ声を上げながら智詞さんを振り返る。 けれどそうすると、彼と目と目が合ってしまった。 だって彼は、私のことを見ていたから。>>306 だから視線が絡んで、なんだか恥ずかしくて 頬を染めて彼を見つめる。 くい、と繋いだ彼の指先を引っ張った。] ……綺麗、ですね。 [花火も。花火が上がるたびに煌く貴方の瞳も。 くす、と小さく笑って私は彼に寄り添っていた。 私はきっとこの花火を忘れない。 繋いだ手のぬくもりも、愛しい人との思い出全てを。 ……と、その雰囲気に酔っていた、その時。] (351) 2020/08/03(Mon) 16:16:39 |
【人】 灰原 詩桜…………え? [くい、と浴衣の裾を引かれる感覚。 それに目を見開いて後ろを振り返ると 驚いた顔をした幼稚園児くらいの男の子。 多分、私をお母さんと間違えたのかな。 驚いた顔をしたあと、みるみるうちに 顔が真っ赤になって涙が溢れてきたから。] あら、あら、大変! どうしたのかな、…あの、智詞さん、 案内所ってどっちでしたっけ…? [迷子、という単語は使わないように。 お母さんの電話番号わかる? どこまで一緒だったのかな? そんなことを質問しながら少し人混みから外れて しゃがんで目線を合わせると よしよし、その子の背中を撫でていた。]** (352) 2020/08/03(Mon) 16:17:06 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ [最初、背の高い──見慣れない色合いの男の人に 男の子は驚いたようだったけれど、 その優しい声と申し出にこくりと頷いてくれた。>>375 手拭いを取り出して涙を拭いてあげながら 私もほっと胸をなで下ろす。] 探しながら、案内所に行きましょうか。 すれ違いも防げると思いますし。ね? お名前は? ……そう、ヒロくん。 ヒロくん、お姉ちゃんたちと お母さんたち探そうね? [そうやって笑いかけると、うん!と 大きく頷いてくれたから。 智詞さんがそう申し出てくれたなら>>375 男の子自身に聞いてみる。 一緒に手を繋ぐ? それとも、お兄さんに肩車してもらって 高いところから探す?って。 そうしたら、「上から探す」って言うから。] (379) 2020/08/03(Mon) 20:15:35 |
【人】 灰原 詩桜智詞さん、大丈夫? [ヒロくんの履物を預かって、私は彼らの隣に並ぶ。 人混みから飛び出て高い場所からの眺めに ヒロくんは少し気が晴れたのか、もう泣いてはいない。 頭の上にはまだ大輪の花が咲く。 それと、男の子と、智詞さんと。 祭りの喧騒の中を案内所に向けて歩きながら。] ……智詞さん、良いお父さんになりそうですね? [なんだか微笑ましくてそんなことを言いつつ。 まだ少し緊張した面持ちのヒロくんに 大丈夫だよー、なんて話しかけていた。]* (380) 2020/08/03(Mon) 20:15:55 |
【人】 灰原 詩桜………智詞さんとずっと一緒なの、ずるい。 [普段はそんなこと言わない。 だけど、成瀬さんに他の好きな人がいると知ってても いいなぁーって気持ちが出てきてしまったのは 曲がりなりにも元同級生だから。 全然知らない女の人だったから こんな事きっと思わないんだけど。 ある日、お酒を飲んだ私は そんなことを言って相手に絡んでいたことでしょう。] わたしも、いつか、役に立つかな?って 不動産関連の資格の他にも 簿記とか、経理とか、秘書検定とか、 勉強頑張ってるのに……。 お料理とか。……家事、も。 [若しかしたら智詞さんと一緒にお店をやるのかも。 その可能性もゼロじゃないかなって 勉強も、家事も、頑張っているところだ。 今のところ他での就職をメインに考えているけれど そのお仕事で一緒にいられる、なんて。 就活、頑張ったんだとは思うよ、けどね!] (384) 2020/08/03(Mon) 20:51:28 |
【人】 灰原 詩桜智詞さんと一緒にいられるの、 羨ましい………………。 [ぐでーん、と。 テーブルに突っ伏しつつ どうしようもない管を巻くのでした。]* (385) 2020/08/03(Mon) 20:51:46 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ ええ、そうですよ。 この子も落ち着いてくれましたし……ねえ? [ヒロくんはだいぶ落ち着いたみたいだし、 小さな子を自分から肩車してあげるなんて なかなか出来ないことに思える。 小さい子の扱いは怖いと言う人もいれば 汚くするから嫌だ、と言う人も。 もちろんそう言う人たちだけではないって 目の前の智詞さんが証明してくれているけれど。 でも、悪戯っぽいその笑みには>>388 ちょっとどきりとしてしまって ふい、とそらしたわたしの耳が赤くなった。 やがて、案内所につけば状況を説明して その場から離れようとしたけれど。] (394) 2020/08/03(Mon) 21:32:40 |
【人】 灰原 詩桜……え? [じゃあね、と離れようとしたけど きゅ、っと指先を握りしめられてしまった。 どうしよう、と智詞さんを見たなら ヒロくんのもう片方の手が智詞さんに伸びる。 …心細いよね。うん、わかる。] じゃあ、もうちょっとだけ。 直ぐにお母さんたち来てくれるよ。 [そんな風に笑いかけて、 ヒロくんを手遊び歌に誘う。 とんとんとんとん、ひげじいさん。 なんてやったら、今時はアソパソマソなんだって。 えー、って笑いながら、少し時間を潰してるうちに ヒロくんのご両親が来た。 ぱあっと顔を綻ばせた瞬間のひろくん、可愛かったな。] (395) 2020/08/03(Mon) 21:33:02 |
【人】 灰原 詩桜良かったね、ヒロくん。 それに智詞さんも、ありがとう。 [一緒に迷子の子にお付き合いしてくれて。] 嬉しかった。 [あなたがそんな、優しい人で。]* (396) 2020/08/03(Mon) 21:33:24 |
【人】 灰原 詩桜─ある日の酔っ払いは、語る─ ……………………。 [まだ。それは結婚する前。 甘党の智詞さんと一緒に行ったスイーツバイキング。 その後で事は起こったのでした。 ラムの香りたっぷりのモンブラン。 ブランデーの香りがする生チョコ。 オレンジのクレープシュゼットもお酒の香り。 そんなものを、知らずに食べていた私は すっかり良い気分…………………では、なくて。] (422) 2020/08/03(Mon) 22:18:33 |
【人】 灰原 詩桜………………………ずるい。 私だって、頑張ってるのに。 [資格の勉強をいろいろしている事は 智詞さんには別の機会に話していた筈。 でも酔っ払った頭では そんな事は今うまく伝えられない。 うーんと。えっと。 お店の途中から言葉少なになって、 やっと出てきた言葉がズルイ、なのは、 我ながら意味不明かもしれないけど ズルイと思うのはズルイと思ったんです。 赤い顔で、拗ねた顔で。 顔は向けないくせに、手はギュッと握りしめたまま。] 私だって、働いてるときも、 智詞さんと、一緒にいたい………。 [なのにまだ学生で、卒業だけはしろと言われてたし。 学生結婚は認めても、そこだけは譲れないって。 こんなつまらない焼き餅、 焼いても仕方ないってわかってるけど。でも。] (423) 2020/08/03(Mon) 22:18:54 |
【人】 灰原 詩桜成瀬さん、いいなぁーって…………。 [うん? ここはどこだって? どこだったかな。酔っ払いには分かりません。 ただそこまで言うとぎうぎうと 智詞さんに背中側から抱きついて 頭をぐりぐり、擦り付けてた。 成瀬さんが従業員になったと知ったとき 高校のクラスメイトで、 いろいろあった人だから良かったって 私も喜んだの、智詞さんも知ってる筈だけど。 それでも焼き餅焼いちゃったの。 ちゃんと気持ちを落ち着ける声はできるだろうから もう少し、時間をくださいね?]* (424) 2020/08/03(Mon) 22:19:14 |
【人】 灰原 詩桜─花火大会─ [良いお母さん。>>409 その言葉にほんのり頬を染めていたら ヒロくんに「結婚してるの?」なんて聞かれて 「ま、まだ!」なんて慌てて答えてしまったり。 じゃあね、と手を振って嬉しそうに帰る様子と 頭を下げながらもほっとしていた 親子3人に目を細めたり。] ……智詞さんもいてくれたから、良かった。 私じゃ肩車は難しいし もし智詞さんに出会えてなかったら ここに居なかったと思うし……。 [またドン、と大きな音と光の華。 少しさっきよりも遠いけれど 私は彼に寄り添って微笑む。 そして少しだけ背伸びして、 唇を重ねようとした。] (432) 2020/08/03(Mon) 22:40:18 |
【人】 灰原 詩桜いつか、お父さんとお母さんになれたら嬉しい。 …….けど。 [ふふ、と私は悪戯っぽく笑って。] 詩桜。 ……って呼んで欲しいです。 [なんて、そんなおねだりを。]* (433) 2020/08/03(Mon) 22:40:45 |
【人】 灰原 詩桜いとせめて 恋 しき時は むば玉の夜の衣を かへしてぞきる (恋しくてたまらない時は夜着を裏返して寝ると 夢で会えるというおまじないをして、 あなたの夢を見ようとします。) [ぽつ、ぽつり。 智詞さんが昔の歌で返すなら>>450 私もそこから引用する。 本当に裏返しにしてたりはしないけど、 会えなかったらやっぱりそれだけ寂しいし もっと一緒に居たいな、と思っちゃうから。 でも、そんな我儘も優しく受け入れてくれて>>451 振り返った気配に顔を上げると ……ほら、ズルイ。>>-803 こんなタイミングで言うものだから真っ赤になって ぺしぺし、背中を叩いて降ろしてって。] (483) 2020/08/04(Tue) 8:44:04 |
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