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【人】 イウダ[戦利品を片手に、紫亜の手を片手にマンションに戻る。 少し急いで調理しないと花火に間に合わなければ意味がない。 メインは今買ってきた焼きそばがあるから、それと酒を先にベランダの脇に寄せたローテーブルに出して貰い、つまみを作り始めた。 まずは紫亜のリクエスト。 アボカドを二つ割にして中身をくり抜き、種を取ってボウルへ。 刻んだピクルスとスモークサーモン、レモン汁を入れて和える。 それを皮に戻した。 次に推し味噌蔵の商品「クリームチーズの味噌漬け」からクリームチーズを角切りにしてピンを刺す。 残った味噌にはマヨネーズを加えてディップソースにした。 サバの味噌煮缶を汁ごとボウルにあけて細かく潰し、すりおろしたショウガとにんにく、酢、ケチャップ、カレー粉で調味したサバカレーディップと合わせて3種のディップを楽しむ為に、スティック状に切ったきゅうりと大根、にんじん、コリンキー、軽く茹でたアスパラをグラスに入れる。 バゲットも置けば組み合わせだけで様々な味が楽しめる。] (59) 2021/08/21(Sat) 11:07:11 |
【人】 イウダ[ピクルスはディップだけと見せかけて、実は作り置きで根菜ピクルスも用意している。 茹でたレンコンゴボウ人参長芋を、煮沸消毒した瓶に入れたピクルス液に漬けて置いたものだ。 取り出してピンで留めればつまみやすい。 デザートのかき氷は一度食事を終えてからになるだろうか。 単なる氷ではなく牛乳と砂糖を混ぜたミルク氷を凍らせているから、今日はそれを削って上からマスカルポーネと生クリームを混ぜたチーズクリームをかけてココアパウダーを振るティラミス氷にするつもりだ。] お待たせ。 間に合った? あーっ ビール飲みてー! [出来上がった皿と共に、彼女がセッティングしてくれているベランダへと向かった。**] (60) 2021/08/21(Sat) 11:07:30 |
【人】 イウダ[腕をいっぱいに伸ばしてツーショットを撮ることにも慣れた。 いつもと違う格好に鼓動が速いのは此方も同じ。 温泉旅行の時には別の土地だったから気分も最初から開放的だったが、今は自分の生活圏内仕事上がりに着物でいることにどこかそわそわした気持ちになっていた。 スーパーボール10個は一度家に持ち帰ったが、羽出のところの弟妹がもしいるならあげようと思っている。 連絡だけ1本入れておいて、「花火大会おうち席」の準備に取り掛かった。] お〜サンキュー。 じゃあ乾杯! [グラスに注がれたビールは泡とビールの比率も理想的だ。 彼女自身ビールを飲まないのにこんなに綺麗に入れられるということは、これまで多くの酌をする機会があったのだろう。 社会人なんだなと、彼女の「大人」の部分を見つけて感慨深い気持ちになった。 ゴクゴクと喉を鳴らして1杯目を飲み干す。 唇の上に泡が残って、舌で舐めとるのもまた醍醐味だ。] (66) 2021/08/21(Sat) 16:29:12 |
【人】 イウダ思ったよりよく見えるな〜。 この部屋にして良かったかも。 [会場で見ていたら、これ程優雅に楽しめていたかどうか。 大根スティックにつけたサバミソカレーを食べて、我ながら上手くいったと口角を上げた。 花火の光に照らされた彼女の横顔や後れ毛が綺麗で、思わず花火より横を見てしまいそうになる。 食材を取る時にこっそりと盗み見るだなんて、童貞でもあるまいし、バレたら呆れられるかもしれない。**] (67) 2021/08/21(Sat) 16:31:59 |
【人】 イウダ男前度が上がった? [泡の白髭を指摘されたなら、舐めとる前に顎に指を当ててポーズ。 正直髭は似合わないから実際の髭は伸ばしたことはないのだけれど、お約束というやつだ。 「清涼飲料水」と変わらない缶ビールを数本開けても卯田は酔わないが、紫亜の方はチューハイが程よく回るようだ。 露わになっている白い頸筋がほんのりと赤みを帯びて、着物の白によく映る。 酒のグラスを傾けた後は、二人でそれぞれのおつまみを好き好きに摘まむ。 美味しいと相槌を打つ間もその声を消すように大きな音が腹に響いた。] (70) 2021/08/21(Sat) 20:23:25 |
【人】 イウダじゃあ来年からも同じ時期の休みを希望しなきゃな。 大きな大会に一緒に見に行けないのは残念だけど、この祭りで特等席があるのはありがたい。 [家族が増えて引っ越す時も条件の一つにしてしまいそうな程、ベランダからの景色は最高だ。 人混みもなし、蒸し暑さも扇風機のおかげで和らいで、ゆっくり酒とつまみを食べながら遮るものなく花火を鑑賞できる。 今年は二人だけど――] この部屋からの花火が綺麗ってハネムーン中のあいつに送ったら、 来年は夫婦でこっちに来るって言いだしたりしてな。 [その時には花火ではしゃぐ少年時代に戻ったような二人が見られるかもしれない。] (71) 2021/08/21(Sat) 20:23:40 |
【人】 イウダ[「おうち席」の良いところは、こんな風に花火を見ながらも気兼ねなく会話できるところにあるだろう。 義兄夫婦だけではなく同僚カップルも呼びたいところではあるが、自分が休みを取るという事は彼らは出勤という事なのできっと実現しなくて、それは少々寂しいなと思ってしまった。 人の気配のない家庭で育ったからなのか、自分はどうにも随分寂しがりらしい。 空は花火の影響で煙の雲が漂っている。 最初は間隔が開いていた花火も連続で上がるようになっている。 こうしてゆっくり花火を見ることがあまりないから知らなかったが、最近の花火はハート型もあるらしい。 その後にメッセージ花火も打ちあがって、夜空でプロポーズか……とどこかの男の想いが実ることを祈った。**] (74) 2021/08/21(Sat) 21:29:40 |
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