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【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ ・・・小さな楽器工房・・・ >>1:305 そうですね。 弓毛がそろそろ取り替え時期です。 お取替えいたしますか? [ そうカウンターの中の彼女は言った ] ぜひ、お願いします。 [ ニコロはそう言うと 彼女はニコロにコーヒーを用意して 毛替えを始めた。 彼女はどうやらニコロが入ってきた 時の戸惑いに気づいていたようだ ニコロはコーヒーを飲みながら ここを紹介してくれたカフェの 女性が「初老の」と言っていた事を 少し気まずそうに言った ニコロは手早く、しかし丁寧に 弓毛を取り替える彼女に感嘆した ] (19) 2020/09/24(Thu) 7:33:41 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロああ、貴女に出会えたことに感謝します カフェの女性が言っていたのは きっと貴女のことなんでしょう 貴女はとても素晴らしい職人ですね [ ニコロはそう言いながら このヴァイオリンとの出会いを 弓毛が張り終えるまで ゆっくりと、静かに話し始めた。 >>1:281 そして最後に] このヴァイオリンを渡してくれた 師匠が言っていました 素晴らしい出会いをたくさんしなさいと 今日、この日の出会いはとても 私にとって素晴らしいものになりました この素晴らしき出会いに感謝を (20) 2020/09/24(Thu) 7:33:58 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ[ ニコロはそう言って微笑んだ そろそろ弓毛のかえも終わる頃だろうか 彼はきっと最後にこの出会いが ここで終わりになってしまうことに 寂しさを感じて 「ぜひ、今日か明日お時間が合えば この街一番の音楽の溢れる酒場に ぜひ来てください そこで演奏をする予定なので… 」 と言っただろう そして、彼女はなんと言うだろうか]* (21) 2020/09/24(Thu) 7:34:21 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ・・・小さな楽器工房・・・ >>79 ねぇ、自分の歩いてきた道に 後悔したことはない? [ 彼女のその言葉に笑みを浮かべていた顔が一瞬 自分でも強ばってしまったのがわかった ] ああ、私はまた思い出してしまう この記憶もこの感情も この国では、私は私として思い出さず 忘れて楽しむと決めていたのに 溢れてしまう [ ニコロは彼女の このヴァイオリンの音を聴けるのを 楽しみにしてる。 という言葉を聞き (111) 2020/09/25(Fri) 8:55:18 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロありがとうございます お時間があったらぜひこの子の音を そう言って ニコロはお代をカウンターに置き 工房から出た ] * (112) 2020/09/25(Fri) 8:55:25 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ[ ニコロは工房から出たあと もう一つのオススメの場所に向かうことにした。 そこは【穴場な花屋】だとか カフェの女性のオススメは本物だと思った なぜなら、先程の工房はとても職人としての腕も そして、落ち着いた空間も素晴らしいものだったからだ 彼は、工房でのことを思い出しては 最後に誘ったのは失敗してしまったのではないか そう思った。 この国の最大のイベント コンペの時間にかからないとはいっても きっと、初対面の自分に誘われるたのは困惑した だろう。その上、客と店員…断りづらかっただろう そんな事を考えながらも、教えてもらっていた 花屋の前にたどり着いた ] ああ、とても華やかな匂いだ 華やかなのに落ち着くのはなぜだろうか… また、素敵な出会いがありますように [ ニコロは花屋の扉を開けた 店員はいるのだろうか?いたなら、ニコロはきっと この素晴らしい空間に「この素晴らしい日にオススメの花を もらえないかな?」と言っただろう 店主が不在のようだったら、また出直すだろう ]* (135) 2020/09/25(Fri) 19:29:01 |
旅のヴァイオリン弾き ニコロは、メモを貼った。 (a38) 2020/09/25(Fri) 19:35:50 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ・・・花屋・・・ [ ニコロは扉を開けると >>158 「いらっしゃいませ」 と美しい声が聞こえた。落ち着いた優しいこえだ。 この素晴らしい日にオススメの花を もらえないかな? なんて、唐突に言ってしまった。 普通、初見の客がこんなことを言ったら引くだろう ニコロは少し後悔した しかし、何故だかこの女性なら自分の難しいこの要望でも 応えてくれるのではないかと、ふとそう思ってしまったのだ。 「はい、では少しだけお待ちいただいても?」 彼女は少しぎこちなく動いたが、それでも ニコロの難しい要望に答えようとしてくれた。 ニコロは女性から案内されたソファに腰をかけた。 彼女が真剣に花に向かい合う姿を眺めながら 彼女の選ぶ花を楽しみに待つことにした。 (228) 2020/09/26(Sat) 18:47:30 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ今日は酒場で大切な演奏をする日。 酒場に花は似合わないかもしれない。 が、ニコロのひとつのルーティーンとして その街の花を横におき。落ち着いた気持ちで弾くのだ。 この街は、この花屋の彼女はどんな街の姿を 見せてくれるのだろうか そう思いながらゆっくりと待つことにした。 ]* (229) 2020/09/26(Sat) 18:47:37 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロとある酒場にて [ 酒場にニコロが入る前、コンペ会場から聞こえるだろう素晴らし い曲と拍手の音。 ニコロはその音を少し名残惜しい気持ちを抱えながら 酒場の中に入っていった メインストリートの中にあるだけあり、酒場は他の 場所に比べ大きく、そして賑やかだった グラスのぶつかり合う音 人々の笑い声と僅かなすすり泣くような声 ニコロはその音を楽しげに聴きながら 酒場の主人のもとに歩み寄り挨拶をした 「好きなようにそこの舞台で弾けばいい みんなそうしてきた」 主人はそれだけを言うと仕事に戻った ニコロは舞台に上がり、自分の横に花を飾るだろう ヴァイオリンケースから丁寧に調律調整された ヴァイオリンを取り出すと肩においた まだ、酒場の客たちは思い思いに過ごしている 舞台上のニコロに気づいていないのだ ] (264) 2020/09/26(Sat) 22:34:52 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ[ ニコロはこの三日間の思い出を振り返る 素敵なカフ 素敵な楽器工房 素敵な花屋 どれもキラキラと輝いていて ニコロはその細い指から軽快な音楽を奏で始めた それは、楽しげで跳ねるような曲調 思い出すのはメインストリート 街の賑やかな光景 自分の過去みた世界とは真逆で素敵な街 酒場の客たちはニコロが曲を弾き始めてすぐ 驚いたように舞台を見て そして、その楽しくなるような曲に知らないはずなのに 手を叩いていた ニコロもその手拍子を聞き、より楽しげにヴァイオリン を響かせた 曲が終わると酒場の客たちは拍手と指笛を鳴らし 「いいぞあんちゃん」「もう一曲くれや」 と囃し立てた (265) 2020/09/26(Sat) 22:44:53 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ ニコロは笑顔で次の曲を弾き始めた ゆったりとした曲 酒場には似合わないのではないかと思うような 繊細な音が響く ニコロは落ち着いた雰囲気の工房を思い出し 華やかな匂いのする花屋を思い浮かべながら 一曲を弾いた 客たちはさっきまでとは違い その繊細な曲に聞き入っていた ニコロは最後の曲を弾くことにした それは、この街で聞こえたんだ歌声や コンペ会場から漏れ聞こえたこの国にはない新しい 楽器を使った音楽 そして、きっとその人たちの周りで起きた 事件と奇跡 それに対してどうか幸せになりますようにと 願いをかけた曲 酒場の客たちはこの曲を聞いた時に 「家に帰りたくなった」「母ちゃんにあいたくなった」 「ちゃんと生きなきゃ」 と考えるようになったとか ニコロは演奏が終わると静かに舞台を降りた。 客たちは投げ銭をしようとしていたが ニコロが入れ物を指定しなかったために直接渡そう (266) 2020/09/26(Sat) 22:50:11 |
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