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【人】 御供三樹[ 人喰いの悪鬼。 いつから呼ばれ出したのか分からない まことしやかに人の心に巣食う悪意の呼び方 それでもかなわないと知っているから 巫子と呼んだ若い子らを捧ぐ ] (89) 2023/01/14(Sat) 18:51:11 |
【人】 御供三樹……興味は ない、でしょうから… ……申し訳ありません [ 誰が知っているのだろう。 怒りに触れることを恐れて 山に立ち入りもしない人々が廃れさせた いくつものもののことなど。 綺麗。 記憶にある寂れた光景を思い あなたの方を見やってから、逸らした。 ] (90) 2023/01/14(Sat) 18:52:04 |
【人】 御供三樹[ 見様見真似となれば 重ね合わせる以外のことは知らない。 見ていたといってもほんの数瞬。 巫子となるべく育てられた子が 間違っても穢れてはいけないと 垣間見ただけで忘れろと言われるのだから。 ] (92) 2023/01/14(Sat) 18:52:55 |
【人】 御供三樹[ 唇が触れる度、わずかに力が抜けるような、 文字通り気が持っていかれる、ような。 気が、溶け渡るのを感じていた。 ] …っ、…はい、 お望みの、ままに… [ 段々と深く、長く。 けれど合わせるだけの口付けを 求められるがまま繰り返して。 ] (93) 2023/01/14(Sat) 18:53:19 |
【人】 御供三樹…ッ、はあ、… はなさ、ないで… [ 力の入らない手を伸ばし あなたの後頭部へと添え 引き寄せられるように口付けて 舌を破られる痛みも感じないほどに あなたが望むままに与え続けた ぐずぐずに蕩けた瞳が閉じられたのは 生気の渡しすぎで気を失い 倒れ込むようにあなたへ寄りかかった頃 ]** (94) 2023/01/14(Sat) 18:55:19 |
【人】 月迦嶺鬼[ この地域の冬は厳しく 雪と寒さが生き物に試練を与える。 人身御供。 人は捧げて満足するだろう。 だがそれで終わりではない。 生贄に選ばれし者。 その末路とは───────。 ] (95) 2023/01/14(Sat) 23:20:13 |
【人】 月迦嶺鬼天災を鎮める為に 人に恐れられし山であれど 生きとし生けるもの 最も尊きはその御魂だ 生きたいか? 巫子が望めばいつでも逃げて良い 我は追わぬ 誰も咎めぬ だが村に戻れば山は怒りを向ける 巫子にではない。村に、だ。 巫子は選んで良い (96) 2023/01/14(Sat) 23:21:24 |
【人】 月迦嶺鬼[ この言葉で逃げた巫子は数知れず。 だが、それで幸せを得られるのなら 我の巫子との契はお互いの同意の元 消滅したとされる。 最初に少しばかり生気をもらえれば それで良い。 足りぬ分は我の力を使えば良かった。 ───────前までは。 ] (97) 2023/01/14(Sat) 23:21:47 |
【人】 月迦嶺鬼美味しかったぞ みつきの味 [ 力のなくなった体を抱きしめ余韻に浸る。 自らに気が戻り体に力が入ることを実感する。 ぽんぽんと優しくその抱きしめた背を叩いてみたが 力加減は出来ていたと思いたい。 ] (99) 2023/01/14(Sat) 23:23:29 |
【人】 銀おや、珍しい 人の子がこの場所にいるとは 迷子ですか? [ 音もなく部屋に現れた一人の男。 今来ましたとばかりの様子だが 最初からこの部屋にいたとしても この様に素知らぬ顔をするのだろう。 ] (100) 2023/01/14(Sat) 23:27:55 |
【人】 月迦嶺鬼我の巫子だ 解ってて言っているのだろう? お前はそういうやつだ [ 呆れた顔で見やるが その表情は何も変わらぬだろうことは 面の下からでもわかる。 ] (101) 2023/01/14(Sat) 23:28:09 |
【人】 銀可哀想に こんな鬼に捕まってしまって…… 新しい巫子を貴方様の塒に連れてくるとは 天変地異の前触れですか? 明日は雪ではなく 槍が降ってくるやも…… (102) 2023/01/14(Sat) 23:29:14 |
【人】 月迦嶺鬼我が巫子は我のために 生きていたのだと言ったぞ 村の人間になんと教えられていたのか…… 逃げもせず、気丈に振る舞って 健気であろう? (103) 2023/01/14(Sat) 23:30:13 |
【人】 月迦嶺鬼少なくないと言っておきながら お前は全く我を敬っておらぬな 知らせずともどこからか聞きつけてくるのだろう 静かな塒にそんなに来客はいらぬぞ ただでさえお前で賑やかになったというのに (105) 2023/01/14(Sat) 23:32:26 |
【人】 月迦嶺鬼思えるか そんな大きい置物は邪魔にしかならぬ 用が済んだのなら帰ってもらおうか 今は機嫌が良い このまま巫子と寝るのでな (107) 2023/01/14(Sat) 23:33:35 |
【人】 銀気が……増えましたね 貴方様の気はこの山の寿命のようなもの 尽きかけた時はどうなることかと思いましたが 無事巫子から貰えましたか 今回は 貴方と合う様で良かったですね (108) 2023/01/14(Sat) 23:36:04 |
【人】 銀いつぞやの出会ってすぐ逃げられた時や 気が合わずに嘔吐した時 山は荒れに荒れてわたくしにも被害がきたもので 全く、強そうに見えて繊細過ぎるのですよ ……おやおや、でも今は鬼の様に 気を失うまで貪ったのですか 折角手に入れた巫子を逃がさないでくださいよ (109) 2023/01/14(Sat) 23:36:26 |
【人】 月迦嶺鬼……言われずとも 我が巫子を守れずしてこの山を守れようか 我に力が戻れば山も戻る またこの山で花見をしよう。……皆でな ほら、もういいだろう [ 手をひらひらとさせ追い払う動きを見せる。 寄りかかった体を抱え直し 力を入れすぎず、落とさない様にと 慎重に持ち上げる。 ] (110) 2023/01/14(Sat) 23:37:09 |
【人】 銀おやおや 邪魔者は消えるとしますか 巫子用の母家は別に用意してあるのに わざわざ一緒を選んだのですからね では、また [ また音もなく消えていく、 空へと移動したのかそこには一枚の白い羽根が ひらりと落ちていった。 ] (111) 2023/01/14(Sat) 23:39:28 |
【人】 月迦嶺鬼知っておったのか 抜け目のないやつだ みつきに聞かれたらどうするのだ [ 今の言葉を聞かれたら、と気配を探っても 寝ている様にしか見えず 大袈裟に息を吐く。 ] (112) 2023/01/14(Sat) 23:39:44 |
【人】 月迦嶺鬼あやつにはなんでも見通されてしまうな みつき……。我の巫子 我の巫子よ [ 閉じられた瞳に口付けを落とせば 微々たる生気が流れてくる。 こうやって触れ合ってるだけでも 生気は流れてくるのだ。 それは僅かばかり、静電気のようなもの。 触れ合うことで生まれる気が 二人に流れるので体に支障は出ない。 ]** (113) 2023/01/14(Sat) 23:40:03 |
(n9) 2023/01/14(Sat) 23:44:37 |
(n10) 2023/01/14(Sat) 23:44:45 |
(n11) 2023/01/14(Sat) 23:45:01 |
(n12) 2023/01/14(Sat) 23:45:06 |
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