54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| (a2) 2021/01/03(Sun) 17:47:15 |
―― アルバイトの理由 ――
ごめんお姉ちゃんそろそろ行かなきゃ。
[ え〜やだやだもっと遊ぶと、見事な甘ったれに
育った妹は不満そうな顔をするけれど。 ]
良い子で待ってて。
お土産に柚理の好きなアイス、買ってくるからね。
[ わかったとニッコリする辺り、血の繋がりを感じる。
とても、現金。そっくり。
可愛い。
父と妹にいってきます、と言って家を出る。
向かう先は父のよく知る蕎麦屋さん。
アルバイトを始めるに辺り、父とした約束は三つ。
土日祝日のみ、夜八時までに家に帰れるようにすること。
成績を大きく落とさないこと。
決して無理はしないこと。
母は、欲しいものもあるんだろうし好きにしなさい
とだけ言った。
それから私は約束を守って、アルバイトに行っている。
お昼少し前に蕎麦屋に到着すると仕込みのお手伝いをし、
19時には仕事を終えて帰路へつく。 ]
天ざる、おまたせしました。
お茶のおかわりご用意しますか?
[ ふた月もすれば、仕事はある程度身についたし
女将さんも大将も、同僚も、そしてお客さんもとても
良くしてくれた。
家に居ると、否が応でも妹にひっつかれるし、
――嫌ではないんだけれど。
母があれこれと私にさせるものだから、
息が詰まる時もあった。
それに気づいていたからこそ、父はアルバイトを
許可してくれたのだろう。 ]
はーい、ただ今参ります!
[ 呼ばれて駆けつけると、いつぞやに
おじさん、と呼んでしまった客が居た。
あのときのことは誠心誠意謝ったし、
向こうが気にしていないようで、
時たま雑談することもあるくらいだから ]
今日はどうしますか?
いつもの南蛮蕎麦ですか?
[ 気さくに問いかけると、うん、と返事をくれる。
――尚、まだ20代らしい彼曰く、妹のように
思っているだそうで。 ]
「真里ちゃん毎週いるよねぇ、そんなに働いて……
なにか欲しいものでもあるの?」
[ そう聞かれた時に、迷わず ]
会いたい人がいるんです、少し遠いので
旅費と、もうすぐ誕生日なので、
驚かせたいんです。
[ そう言った。その時はそっかぁ頑張って、とだけ
言われたので、はいと元気よく頷いた。
――このお客様が後程、女将さんから
なにやら忠告されていたということは、
私は知らないし、これからも知ることはないだろう。 ]
う〜〜ん………
[ 二十代後半の男性が、欲しいと思う
大事にしてもらえるようなもの。
なんだろうと考えて考えて考えても、
答えは出てこない。
リサーチしようにも、相手に心当たりもなく。
雑貨屋、服屋、楽器店、気になる所には
手当り次第入ってみたけど、これといって
気になるものもなく。
アルバイトをして得たお給料は、
ときどき、妹にプリンやアイスを買ってあげる
くらいで他には使ってないから、蓄えはあるけども。 ]
あんまり、高価なものにすると気を遣わせそうだし
かと言って安っぽいのも、やだな。
[ 親身になってくれた店員さん達、ごめんなさい。
決めかねてしまって。大きな大きなため息をついた時、
小さな子供が足にどすんとぶつかってきた。 ]
わっ、ごめん、前みてなくて
怪我してない?
[ 子供は風の子とはよく言ったもので、
小さな男の子は、へーーーきぃーーと言って
またぴゅんと風になって消えていく。
その後ろ姿を見た時、 ]
――これだ!
[ ふわふわもこもこのファーコートを着ていた
その男の子を見て、思い出した。
兄は寒がりだったし、あまり家から出ない。
だからこれしかない、って。
それから家に帰って、タブレットで
あれこれ素材やら吟味し、選び取ったのは
"肩のこらない""でもとてもあったかい"
黒のロングガウン、着る毛布。
本当は、カシミヤのほうが手触りが良さそう
だったけれど、気兼ねなく受け取ってもらえる
値段のものをチェックし、翌週には実物を見に
生活雑貨店へ行き、即購入。
当日には間に合わなかったけれど、
翌々日くらいにはきっと届くだろう。
時間指定はなく、メッセージカードはつけず
手紙だけ、同封した。
やたらとうきうきしていたものだから
誰かへのプレゼントですか、とコンビニの
お姉さんに聞かれてしまったの、
少し恥ずかしいけれど、きっと私は誰かに
言いたかったから、 ]
兄です、誕生日なので――……
[ そう答えて、荷物をお姉さんに預けた。
どうか、寒がりな貴方を、あたためてくれますように。
喜んでくれますように、と願いながら。* ]
| ── 部屋の露天風呂 ── [涛駕さんは、身体も心も、動作も大きい。] ……教え方が良いからです ありがとうございます! ……へへ [地球の人にとっては常識であろうこと。 丁寧に教えてくれるだけで有り難いのに 真っ直ぐに褒めてもくれるから はにかむような微笑みが溢れてしまう。 >>0] (34) 2021/01/04(Mon) 10:51:36 |
| [そして自分の身体もまた大きい。 >>1 体育座りの形で縮こまってはいるが 90kgを超える筋肉達磨だ。 地球に来てから筋肉の上に脂肪もつきつつある。 オペレーターの方とか、近所の方とか、 お菓子を沢山分けてくれるから……。 そんな自分のことを偶に可愛いと称してくれる彼は とても奇特な感覚の持ち主だ。 何と答えたらいいか解らず戸惑ってしまうものの いつも悪い気だけはしなくて 照れ笑いを浮かべるのだけど。] (35) 2021/01/04(Mon) 10:51:43 |
| [平和に尽力、貢献している涛駕さんは良い。 余り役に立っていると思えない自分は どうにも気が引けていた。 (番組視聴率とか円盤とかよく知らないので) ついネガティブなことを吐き出してしまったが 涛駕さんが吹き飛ばしてくれる。 >>3] 贅沢して、英気を……そうですね [休ませて貰った分、組織の為にもっと頑張ろう。 まずは温泉を楽しもう。気持ちを入れ替え。] は、はい……えっ?!?! いや、それだけはダメです 涛駕さんに足を乗せるだなんて メッソーもありません……! [素肌の肩を叩かれ、大袈裟に水面に波を立てた。 手足を伸ばす、には同意したが一部には拒否を示す。 凡ゆる面で恩人である彼にそんなこと出来るものか。 羽を伸ばすという表現は確と頭に刻んで。] (36) 2021/01/04(Mon) 10:52:34 |
| [一人称が変化したことに気づいた。]
(いま、おれらって言ってた……?)
[気を許して貰えていることの証左に思えて まだ湯に浸かったばかりなのに 頭の中が上せてしまいそうになる。
距離を詰めて貰えたようでうれしい。] (37) 2021/01/04(Mon) 10:53:12 |
| ……っえ、あ、せ、性格、ですか……? [少し考え事をしていたので、こちらも吃った。 >>4 近くに寄せられた顔にどきりとして見つめ返す顔は赤い。 涛駕さんの様子、どこかいつもと違う気がすれど どこがどう違うまではわからなかった。] 断じて、良くはないですよ どう育ったか、ですか…… [余り明るい思い出ではないから そっと目を逸らしながら話し始める。] (38) 2021/01/04(Mon) 10:55:47 |
|
オレの星でオレと妹は異端でした 本来の能力を半分ずつしか持ってなかったから
[妹は正の。自分は負の感情だけが周囲に作用する。 あの星でそれはとても珍しいことだった。]
特にオレの方は世間に疎まれていたので……
迷惑をかけないよう親から離れて 山奥で静かに暮らしました
妹は、親ではなくオレについて来てくれた とっても兄想いの良い子なんですよ
[誰より自身を疎んでいたのは親だがそれは隠して……。 シスコンがシスコンになった由来を話す口調は穏やかだ。 売り込むのを忘れない程、大切な存在。] (39) 2021/01/04(Mon) 10:55:57 |
|
あ、わかりました
良い人間、良い兄でありたいって ずっと思ってきたから今のオレがある
オレの性格が良く見えるんだとしたら 妹のお陰ですね
[話し始めは暗い気持ちだったが 良い結論に辿り着けた。 涛駕さんに視線を戻し、にこりと笑いかけた。] (40) 2021/01/04(Mon) 10:56:09 |
| [人間はゴミ袋に詰めてはいけないこと 下着は履くもの いろいろなことを教えてくれて
共に戦うことを許してくれて 些細なことも褒めてくれて
こんな風にたくさん笑えるようになった。
みんな涛駕さんのお陰だ。
とても、感謝している。] (41) 2021/01/04(Mon) 10:56:25 |
| [他にも何か訊ねられることがあるなら答えよう。 何もないようなら、こちらも訊きたいことはある。
それは例えば、気になる女性の有無、だとか。 ――妹を応援する兄として。**] (42) 2021/01/04(Mon) 10:56:40 |
悔恨
―とある少年のXX―
[幾度となく説得を試みたものの、
母からの返答は芳しく無く、
おざなりに生返事をよこすだけだった。
話しにくいのならば自分から話すと伝えたところで、
それは親の役目と譲らないのでは打つ手がなかった。
――少しだけ、少しだけ。
もう会わない人間に割く労力が無駄、と、
そう思っているような気がして、嫌な想像をしたと首を振る。
こどもだった、と思う。お互いに。
いっそ、もう少し自分を押し通すだけの幼さがあったなら。
結果は、違っていたのだろうか。]
……あっちについたら、住所を教えて。
[それは、幾ら言っても無駄だと悟る少し手前の悪足掻き。
ここのところ対話を拒否し続けていた母親が、
漸くそこで反応を見せた。心底、嫌そうに顔を歪めて。]
「なにする気? 来なくていいから。
里心がついたら可哀想でしょ。
それに、あたらしいパパが出来るのに、
アンタが居るからって懐かなかったらどうする気?」
……は、
[絶句した。
その言いぐさに、懸念が正しかったことに、そうして、
やはり、母親にとって、自分は不要な存在だったのだと。]
[自分はどう戦えばよかったのだろうか。
妹のために、何をしてやれたのだろうか。
きっと全く手が足りなくて、届いていなくて、
だからきっと、
――きみにとっての、頼れる兄ではなかったね。
結局ここでも間違えた。
無理を通してでも、話をするべきだった。]
「まりかをきらいになったの」
(まさか、そんなはずがない)
「いっしょじゃなきゃやだ」
(おれだっていやだよ、あのひとは"娘"を愛してはいるけど、
それは"真里花"じゃない、きみを愛してくれない)
「まりか、おにいちゃんがきらいなとこ
ぜんぶ、なおすから、――だから!」
兄ちゃんは、世界で一番真里花が好きだよ。
これまでも、これからも、ずっとだ。
嫌いなところなんて、ひとっつもない。
ほんとうだよ。
[ずっと間違えてきたなら、ここだけは間違えるな。
なんとしてでも間違えるな。
きみを愛してるよ。
ずっとずっと、これからも。
だからきみの頼れる兄であるために、
虚勢を張ってでも笑って見送るから、
――どうかこの笑顔を憶えておいてほしい]
要らない子
おれが悪い子だから、一緒には行けないんだ。
[無力だった。
文字の上では笑顔で居られる。
声音だけは平常に取り繕っていられる。
何も出来なかったから、それだけは果たそう。
――本当に、合わせる顔がない。
妹にも、頑張れと背中を押してくれた友人にも。]
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