情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 因幡 フウタ― そして竜宮城へ ― じゃあ、行って来ます、ばあちゃん。 よいお年を。 [笑顔で見送ってくれるばあちゃんに挨拶をして、理恵と二人、昼頃に家を出る。 向こうは寒くなるみたいだから、とばあちゃんは理恵にもこもこのオレンジ色のマフラーを巻いてやったか。 亀甲模様のシャツにカーディガン、黒のロングコートという出で立ちは、いつぞやのデートの時と同じもの。 新たに理恵からもらったマフラーの緑色を加えて、 まっしろな理恵の隣を歩く。 まだこの姿になってから日も浅いので、見慣れてはいない。 外だと冬の日差しを反射して余計にきらきら眩しいが、 ちらちら見てしまう癖が未だに抜け切らない。 ぼけっとして道や乗り換えを間違うといけないので、 事前に用意したメモを片手に握りしめて先導する。 駅から電車に乗って、途中から鈍行で随分長い間揺られていた。 暇だったけれど、何もする事が浮かばなかった。 途中うっかり寝てしまって、はっと目が覚めて乗り過ごしたかもと青ざめた。 まだまだ目的の駅まで遠いとわかると、 はあああと苦々しく息を吐いたりした] (46) 2020/12/28(Mon) 4:58:55 |
【人】 因幡 フウタ[竜宮城のある町に辿り着いたのは昼下がりだったが、 ちらちらと雪が降ってきているせいで薄暗い。 人影はまばらだったけれど、名物の店などの近くには結構人が集まって見えた。 色んな宿が立ち並ぶ温泉街を奥へ進んで行けば、 大きな池?湖?に橋がかかっていて、その真ん中に小さな島みたいな陸地がある。 そこに建っているのが、どうやらりゅうぐうじょうの様だ。 なるほど、海ではないけど水の中に建つ宮殿になっている。 水の中に亀が見えた気がして驚いたけれど、多分あれは作り物だ] とりあえず荷物を置いてから、 町を歩いてみようか。 疲れとらんか?理恵。 [気遣いつつ和風?中華風?な宿へ足を踏み入れれば、 係の人に手厚く迎え入れられる。 通された部屋は広々としているのに寒くなくて驚いたが、 仕事でしか触った事がないベッドの存在にも惹かれた。 大きな窓の方に御簾がかかっていて和を思わせるのに、 ベッドはこの部屋に妙に馴染んでいた。 己ですらベッドには思わず腰掛けたが、 理恵はベッドを見てもおとなしくしていただろうか。**] (47) 2020/12/28(Mon) 4:59:01 |
因幡 フウタは、メモを貼った。 (a4) 2020/12/28(Mon) 5:02:37 |
(a5) 2020/12/28(Mon) 5:12:04 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新