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人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


Revenger ヴィルヘルムは、メモを貼った。
(a0) 2020/11/28(Sat) 10:10:46

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム

 

[ 学園生活は飛ぶ様に過ぎて逝った。
  そう感じるのは濃密な日々の所為か、
  疾く去れと秒針に向かって吼えたからなのか。 ]


   [ 何れにせよ、彼女の居ない季節は少し色褪せて、
     再び零れ花の時期を迎え、終わりを意識する頃には
     学び舎を懐かしむ想いもいつの間に消えていた。 ]


 
(25) 2020/11/28(Sat) 23:06:26

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム




 ( ……あんな物は、
     未来が無いから終わらせてくれと
     自ら明かしている様なものだ。

        ならばお前は何故に戻れない路を征く?
        其れ程迄にお前を突き動かす訳は、 )


   [ 其れが■■であると気が付けないのは、
     或る意味では幸運だったのかも知れない。 ]

 
(26) 2020/11/28(Sat) 23:06:49

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム

 

[ 誰かに激しい執着を注がれては息を奪われる日も、
  誰かにしがみ付いては温もりの分け合い方を教わる日も、

  隣から寝息が立てられるのを聞き取れば
  決まって同じ人物の行方を思い浮かべた。 ]

    [ 歪んだ執心と、真心による献身の違いは
      二人と関わっていれば次第に判るもの。

      遊びでは済まされない行為に火傷を重ねながら、
     
慕と博
の相違を学ぶ。 ]


( 盲愛の火に飲まれる前に身を引き、
  それ以上燃え広がらない様に振る舞う。

   未知である仁慈の施しに慣れる頃には、
   それが夫婦の間にある様な物とは異なると知れた。

    ────人心掌握と処世術を身に付け、
        知りたいものを欲のままに得る為に
        上手く立ち回っていたつもり。 )


 
(27) 2020/11/28(Sat) 23:07:42

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム

 

[ 
執のエヴァーグリーンを、最期までこの眼は視ない。 ]


 [ 気心知れた仲だとばかり思い込んでいた白の王子を
   情欲に狂わせてしまったのが自分だと云うのなら、
   とどめの銃爪を引いたのも己に違いなかった。

   柔らかな笑みの裏に隠したものを暴いてみたいと、
   好奇心から踏み込んでしまったこの過ちは
   未だ薄く残る縄の痕と花の残り香に代わる。

       ────其れでも、心までは渡せない。
           だから何も告げずに去った。 ]


                  
演じた

 [ 獅子は演目の末に冷酷無比な暴君に成った。 ]

 
(28) 2020/11/28(Sat) 23:08:12

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム

 

[ 深い
に似た抱擁を擦り抜けて、炎獄に身を置く。 ]


 [ 唯一恐れたものと言えば、
   何かを得てこれまでの自分より弱くなってしまう事。
   空の器に仁愛を溢れんばかりに注げば脆くなる。

   其れを乗り越えて抱き締め方を知ったからこそ、
   自分の居場所は此処ではないのだと強く思えた。 
     
与える先


      ────『ありがとう』で正解だったのか、
           正直今もよく分からないまま。 ]



[ 愛されなかったこどもは得た知識と共に飛び立った。 ]

 
(29) 2020/11/28(Sat) 23:08:36

【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム



 [ 己はこれから学友をも殺す。
   教師を手に掛ける事だって有り得る。
   報復の為に死ぬと解っている闘いへと赴き、
   英雄となり────そして死ぬのだ。 ]



( 近い未来に起こりうる事実を話したのは一人だけ。
  己が戦を巻き起こした事もいずれは耳に届くだろう。

  だからお前達は「今は」何も知らなくていい。
  初めから遥けき星屑に過ぎなかったのだと、
  嘆息の儘に────老いて逝け。

      其処に悲哀を背負い続ける様なことだけは
      あってはならんのだ。 )



[ 悪役になるからには、飽くまでも解り合えぬ存在として
  使命に生き、生涯を捧げ、必ず最期には滅びよう。 ]


 [     “だからどうか誰も引き止めないで”
   正門を去る背はそう語っている様に見えただろう。 ]


 
(30) 2020/11/28(Sat) 23:09:36

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム

 

[ ────花など受け取った所で副葬品になる様なものだ。

   解っている筈なのに、同級生にも在校生にも
   さんざ揉みくちゃにされて贈り物に埋もれた。

   静かに過ぎ行く充実した日々に
   何もかも忘れて閉じ篭っていたいと思ったのは、
   二年生の頃までの話。 ]

           [ 砂時計は逆さには昇らない。 ]


 [ 既に自分の闘いに身を投じているであろう者に、
   腑抜けた姿は見せられんと、一年振りの花道を踏む。

   門を過ぎれば立っているのは暴虐の王だ。
   そう念じながら
愛した
学び舎を後にした。 
   振り返ることはもうない。 ]*

 
(31) 2020/11/28(Sat) 23:10:11
─仄暗い地下の奥から─


 …───あぁ、来たね?


[慇懃無礼に出迎えれば、
盗人君の短剣が俺様に向かって伸ばされる。

ひっでぇなぁ。
普通は宝の守護者たるガーディアンがいるくらいで、
ダンジョンの主たる俺様に出逢えるのは
冒険者的には超絶ラッキーなんだがなぁ。

まったくイマドキの若者は、
礼儀って奴がなってやしない。


まぁ、俺の顔を知ってて生きてる奴なんざ
精々同業者くらいのもんではあるが]

[なんて嘆息している間にも
その切っ先が俺様に届く事は無く。

先程起動しておいた
元気いっぱいの蔦触手ちゃん達が
その腕を、脚を。

ぎゅるぎゅると締め上げていく]


 そ。俺様がこの館の主。
 通称魔王様ってな。


 獲物を手放さないのは立派だが、
 変に力を入れるのはオススメしないどくなー?

 君もさぁ、折れたり千切れたりしたくないっしょ?


[朝顔に釣瓶とられてもらい水ってのは、
どっかの異界のポエムだったか。

その言葉の通り、腕に巻き付いた蔦の先端が
短剣を握り締める青年の指の一本一本に
巻き付き、拡げさせていって]

[やがて地面に落ちた短剣を、
よいしょと屈んで拾い上げると]


 俺様の噂は知ってっかなぁ?

 人体実験してるとか、人殺しだとか。


[ペチペチと峰の部分で、
目の前の魔法剣士君の頬を叩く。


胴体の部分だけ自由にしつつも、
反撃とかされたらほら、嫌だからさぁ。
手足の拘束はしっかりと。

半ば天井から宙吊りにするような体勢で持ち上げて]



 ────あれな、
全部本当
なんだよねぇ。


[にやりと嗤って、上から下へと。


 
短剣を、縦に振り下ろす。



青いマフラーと、その下の黒の着衣を
臍のあたりまで切り裂いて]

[うっすい胸板のあたりまで切っ先が入って
肉を裂いちまったが……

これくらい、後ですぐに治せる。


念の為服の切れ目に指を突っ込み、
血に汚れるのも構わず横に引っ張れば]


 ……んだよ、やっぱ野郎かよ。


[中性的な面してやがるから、
一縷の望みをかけたんだが……

貧乳ちゃんという訳では無かったらしい]



 なぁ、お前名前なんつーの?


[俺様が手を引き抜いたその切れ目に
何本かの蔦が集まって来る。

ある一本は疵口を舐める様に這い回り、
もう数本は着衣の更に奥────…


 早い話が、尻穴と性器に群がっていったのだった。


精々腰を引くくらいの抵抗ならできるだろうが……

それもただの時間稼ぎ]

[やがては俺様の見ている目の前で
蔦達は青年の下の装束を半ばずり降ろし。

剥き出しになった前の竿と後ろの孔。
両方を、指先程の蔦が責め立てはじめただろうか。

膨らみのある根本から
雁首へと向かい螺旋状に巻き付いていき。
辿り着いた蔦の先の細い部分が、
そうやって無理矢理立たせた亀頭の先端を
押し潰す様に弄くりまわす。

尻は尻で、つぷりつぷりと
蔦触手が人ではなし得ない柔らかな抽挿を繰り返し]


 お前を俺様のモノにしたくてな?
 んでちぃとばかし、その身体イジらせてもらうんで。


[まぁ、拒否権はねーんだが。

蔦達が兄ちゃんの身体を好き放題にしてる間。

俺様は実験台の準備をしながら
その様子をじっと観察していたのだった。

──俺様の目的の為には、
ある程度感度が良い方が助かるからなぁ。
これはほんの、事前調査って奴だ*]

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム

 

 [ ────アーレンベルクもその例外でなく。

   血の禁術に悪魔との契約、
   生まれ落ちた時より背負った使命に
   死後の振る舞いでさえ異邦の存在に委ね……

   生殺与奪を投げ打って尚、
   故国に戻って初めに果たすべき役目は決まっていた。 ]


[ 即ち、父帝の
害。

      帝国の命運を握る皇子は玉座に上がる時機を
      意のままにする事さえ出来た。
      命を刈り取り、力を得ることで戦支度は整う。

    帰国して直ぐ行うと決めていたのは、
    還御の報せが冷めぬ内に民を焚き付け
    士気を保ったまま火蓋を切り落としたかったから。 ]


 
(39) 2020/11/29(Sun) 2:26:38

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム



( 人殺しも初めての経験ではない。
  剣で兵を殺す方法なら十の頃、罪人を練習台に教わった。
  大将であり、最も強力な駒で在るべき『王』は
  血を見ることを誰より早く知っておかねばならなかった。


   王とは象徴だ。そして同時に兵器でもある。


  国の治め方をありとあらゆる視点で習ったが、
  どれも空虚な教典の様に記憶からすり抜けた。
  父と己とではまるで本質が違うと知っていながら、
  殺して奪う事には……一抹の不安が存在した。 )


(41) 2020/11/29(Sun) 2:27:41

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム




[ 少年は剣を取る。
  新たな王に相応しい佇まいで陽の光に其れを翳す。
  抱いたあらゆる雑念を振り払おうとする様には、
  まだ僅かに幼さと未熟さが混ざっていた。

  咎人でも、魔女でも、平民でもなく。
  誰より神聖な存在である実の父は、
  同時に運命に呪われた子を生み出した張本人で。 ]


 ( ……この路を恨んだ事は無いが、
     選択肢などあってなかったようなもの。
     “自身で選んだ”などと宣えたのは
     俺の見栄か、或いは恐れからだったのか。 

       今となってはもう分からないが、
       この瞬間、確かなのは──── )



            ──────── 父上、

 
(42) 2020/11/29(Sun) 2:28:10

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム





     栄光を掴み取ったその後────
     再び相見えるは地獄にて。


 ( 我々はどうしようもなく、
   業火に灼かれるべき人殺しだと云うこと。 )


 
(43) 2020/11/29(Sun) 2:28:41

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム

 
 

 [ 
空を裂いた真一文字、

     音もなく一陣の風が通り過ぎれば

       一つの肉体が統率を失って膝を突いた。 ]


 
(44) 2020/11/29(Sun) 2:29:02

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 僅かに横に『ずれた』果実は、
  重力に従って滑り落ちようとする。

  重い剣を庭園の床へと放り捨てて、
  代わりに蜜を零す赤い実を胸に受け止めた。
  新皇帝の足許には切り倒された木が横たわり、
  その洞から同じものを垂れ流していた。 ]


     ( 何を言い立てた所で
       我々が殺人者なのは明白だとしても、

       この
は神にさえ裁かせはしない。 )


 
(45) 2020/11/29(Sun) 2:30:32

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 


   進軍準備をせよ。
   アルビ砦にて中央軍の再編成を行う。
   我々は今日より、簒奪者の歴史に終止符を打つ!


 
(47) 2020/11/29(Sun) 2:31:43
 

   魔王、だ、と……ぐぅ。


[ 目の前に現れた男は魔王だと名乗る。

  一体何の冗談なのか。

  しかしそれに異を唱える余裕はなく。

  男が言葉を述べてる間にも
  蔦はさらに身体に絡みつき固く締め上げてきて。

  指の一本一本に巻き付いてきたかと思えば
  強引に固く握った指先を広げていく。

  得物を離して堪るかと
  指に力を入れるも抵抗虚しく。

  カラン、と乾いた音を立てて短剣が地面へと落ちた]
 

 
[ 男は地に落ちた短剣を広い、
  此方へと向き直っては剣の峰で頬を叩く。


  軽口めいた口調で告げられるのは
  何時ぞや聞いた、魔王と呼ばれる男の噂。

  まるで自分の事のように語る言い草に
  最初は何を言っているのか理解出来なかった。


   
( 魔王だと? こんな男が?

      
…────そんな馬鹿な )



  こんな辺境の地に、あの、人々に恐れられる魔王が
  存在したなどど、信じられる筈もなく]
 

 
[ けれど、身体を宙吊りにされるように
  蔦で天井の方へと持ち上げられた後。

  その氷のような冷たい笑みに、向けられる刃に
  背筋にぞくっとしたものが駆け抜けた]


   
( まさか、コイツが……まさか!? )



  内心驚愕を浮かべるものの、
  表情は努めて平静を保ち。

  こめかみから冷や汗がぽたりと滴り落ちる。


  滴る汗が地面へと到達した、───その直後。
  短剣が目の前で振り下ろされる。

  ちくりと皮膚に走る痛みと共に
  マフラーと黒の着衣が
  胸の辺りから臍に掛けて切り裂かれた]
 

 
[ 露になる己の胸元。

  筋骨隆々というほどでもないが、
  引き締まった胸筋が形作るそれは
  明らかに男のものだったであろう。

  それを見た男は何処か不満そうな顔で
  身勝手なその言い分に片眉を上げては
  睨みつけるもそんなものはどこ吹く風。


  名を問われても
  射貫くような眼差しは変えぬまま]


   聞いて…どうするんだ。
   貴様にはどうでもいい事だろう。


[ 人間を物のように扱う男が人の名を聞くなどと。
  全く理解出来なかった。知ってどうするのかと]
 

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 刀身を伝う雫を振り払う。
  平原は赤く染まり、立ち開かる者は全て斬り殺してきた。

  かつての学友。見知った顔。
  家を継ぐ為に生家に戻り、戦に駆り出された者達。
  打ち拉がれるものも、心悩ますことも最早存在せず。 ]

      [ 見えない痛みばかりが降り積もっていく。 ]


[ 未熟な若者を殺した。肉盾紛いの老兵を殺した。
  奴等が戦支度など出来ていなかったのは明白だった。
  その上で、退かぬならば討ち滅ぼすのだ。

    汚泥と化した大地に屍を積み上げ、
    必要とあらば
いた。

    表面上の平穏を長年貫いて来たこの大陸に、
    これ以上ない程の巨大な篝火を上げる。 ]

 
(67) 2020/11/29(Sun) 17:14:14
 
[ 何本もの蔦が開いた胸元に伸びてきては
  服の中を蠢き、這い回り。

  傷口を舐められる度じくじくとした痛みを覚える。


  それだけならまだ良かった。

  蔦は胸元だけではなく下腹部の方へと伸びて
  着衣ををずり下ろしては下半身を
  男の眼前に曝け出す]


   っ…! あ、アシュレイ、だ……。

   な、何を……ぐ、ぅ……ぁ、あぁ……!


[ 屈辱この上なかった。

  手足を拘束され、下腹部を、陰部を
  敵の前に曝け出すなどと]
 

 
[ それだけに止まらず、眼下では蔦が己の陰茎に這い
  背面では不浄の穴にまでそれは伸びては蠢いて]


   は、ぁ゛……ッ、…やめ……ん、ぐぅ……


[ 蠢く蔦から齎されるその感触に
  目を閉じ、唇を強く噛んで堪えるものの。

  堪えきれない声が唇の隙間から零れ落ち。

  自然と下腹部に血が集まり肉茎は大きさを増して。
  浅ましくも無意識の内に腰は前後に揺れる。


  そのうち、蔦の動きが止まらなければ
  鈴口から白く粘ついたものを垂れ流し。

  身体をびくびくと小刻みに震わせた後
  全身をくたりとさせただろう]*
 

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 
           
我が民よ

          
Brabant!


    篤と視よ。之こそがお前達の拝する力。
   幼帝に始まる暗黒の時代の幕を引く者の姿だ。

     お前達は再びの栄光の先駆者となる。
   我が祖先を屠りし雨を晴らさんとする者達よ、
   其の御旗を、武器を、天に掲げるが良い!


   
 『 我々は必ず借りを返す! 』



 
(70) 2020/11/29(Sun) 17:15:54

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 血のような瞳に映り込んだのは、
  城壁を焦がしてゆく無数の焔。
  誰もが天を仰ぎ其れを見詰めた。
  斯くも怨みとは激烈であるか、と。

  対岸から黒煙が上がるのと同時、
  眼前の橋は遂に降ろされた。

    然れど望むのは交渉ではなく。
    裏切り者の
を以て代価とする未来のみ!


   雄叫びを上げ、軍勢の先頭から境内へ流れ込む。
   退路を切り開く為に現れた敵兵とぶつかり合い、
   全ては燃え盛る戦場と赤い霧の中に消え行く──── ]

 
(72) 2020/11/29(Sun) 17:17:05

【人】 仇討王 ヴィルヘルム



[ 其れから幾許かして出された手紙。
  小さく丸められた羊皮紙を渡鴉の鉤爪に括り付け、
  小瓶に残された微かな魔力を道標に、空へ送り出す。

     
“Arryn”

 『   白き鯉は獅子の懐にて灰へと変じ、
   アズールの流れに揺蕩う薔薇の一欠片が
    今は遠き故郷への路を報せるだろう  』

  初陣から快進撃を重ね、兵を引き上げれば
  次に攻め込むのは山脈に掛かる雪が融けた後。
  暫しの休息であると示す様に。 ]


 ( ……何も変わりない。地図が少し塗り返されるだけだ。
     其れを真っ先に伝えたかったのは待つ民でなく、
     一足先に戦いへ身を投じた誰かだった。 

     返事は期待しておらなんだ。 
     故に復路の為の筆と紙を運ばせる事もせず。 )*


(73) 2020/11/29(Sun) 17:17:33
仇討王 ヴィルヘルムは、メモを貼った。
(a1) 2020/11/29(Sun) 17:21:01



 ほいほい、アシュレイちゃんね。


[青年の鋭い眼光が
驚愕に見開かれるのを楽しく眺めながら、
蔦に絡まれたその全身を観察する。

均整の取れた良い身体だ。
肉の付きっぷりも悪くない。

下のサイズは────
これくらいなら、射精は一度で良さそうか。

頭の中で、オペレーションプランを構築する。


いやしかし、こいつぁ良い声で鳴きやがるな……

先に味見をとも食指が動いたが、
鈴を着ける前に近寄って
引っかかれるのも阿呆らしい。

此処は我慢だバルトロメオ]

[そんな葛藤をしている間にも、
垂れ下がった蔦はまるで
熟練の娼婦の指先の様に青年をもて遊び。

若さに溢れたその肉茎に
絡み付き、大きく育てあげていった]


 おぅ兄ちゃん、腰が揺れてるぜぇ?

 なんだよ相手が触手だろうがなんだろうが
 全然イケる口かよ。
 

[……まぁ、そうでなけりゃ困るんだが。

誂う様な俺様の一言は、
同時にアシュレイちゃんへの合格通知で。


一際強く、蔦触手が熱の塊を擦り上げる。
容赦も遠慮もない、捕食するかの如き陵辱に
捕らわれの青年はひとたまりもなく気を放ち。

その身を弛緩させたのだった]



 さぁって、準備完了だな……


[両手両足を絡め取られたまま
ぐったりとしたアシュレイを
触手達が実験台へと寝かせていく。

仰向けに、大事な部分だけを露わに露出させて。


そういや胸元に着いた傷が
いつの間にやら塞がりかけている事に。
後孔を穿っていた蔦触手が、
不浄の物を喰っていた事に。

こいつは気が付いたんだろうか?


……そんな余裕は到底無かった気もするが]

[無数の実験体の血を吸って、
赤黒く変色した実験台。

その上に、
まさに大の字型に拘束された青年に
俺は下からゆっくりと近付いていった。


その腕に、灼熱の鋸を手にして]


 よいしょ、っと……

 これで切れば疵口が焼けるからさ。
 出血死はしないですむと思うんだよねぇ。

 だから、さ。


  ────痛みで狂わないでな?


[
ジュウ
、と。
鋸の刃が触れた睾丸の付け根から
人肉の焼ける嫌な匂いが漂ってくる。

あんま暴れると、手元がブレて更に痛いだけだぞー?]

[そうして。


 ジュゥ。


         ジュブリ。



       ブツリ……


    
     ジュ ッ。


               ジュ、ジュ……ジ ュ……



真っ赤に焼けた鋸のギザギザの刃が、
白の飛び散った青年の性器を切り裂いていく。

切り裂くっつーか、焼き千切る?
当然既に縮まってるだろうから、
そこは蔦触手ちゃんに引っ張ってもらって、な]

[俺様が一仕事終えた時、
奴さんの意識はまだあっただろうか。

これで、第一工程は完了だ。


焦げた血と脂にまみれた鋸を
俺様は床に置き、そして────]

[アシュレイが気が付いた時、
部屋は静寂が支配していた事だろう。

それこそ、自分を拘束していた大量の蔦も
幻の様に消え失せて。

誰もいない地下研究室の実験台上に、
一人寝かされていたのだった。

先程までの事が嘘だったかの様に
全身に痛みは無く。


────けれど、ズボンや下着は未だ膝下近くまで
引き下げられたままであり。
視線を下げれば違和感に気付いた事だろう。


黒の着衣の切れ目から、
零れ落ちそうな程に膨らんだ胸元に。

そして、茂みの下の
あるべきものが無い部分に生じた
後孔とは違うもう一つの、孔に*]

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム

 


    ──── だとしたら何だと言うのだ?


 
(99) 2020/11/30(Mon) 9:21:40

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム

 

        
[ しろかねの翳りがその頸を
つ。 ]



 [ 父帝に剣を振りかざしたその時とは異なり、
   唾棄すべき謀反人の頭は石畳に転がり落ちた。
   その髪を掴み上げ、戒めの様に掲げる。

   断罪とは呼べぬ二百年越しの報復だったが、
   獅子がその爪と牙で一つの貴族の全てを奪い
   歴史から消し去ったのは確かだった。 ]

 

       ……生まれ落ちた其の日から、
         欠かさず貴様の死を望み歌い続けたが
         聴こえていなかったのか?

           其れは遺憾だ。

 
(100) 2020/11/30(Mon) 9:22:04

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム

 

[ 騎士団長に渡された毛皮で懐剣を拭う。
  刀身には焼き焦がされた血が硬化してこびり付いている。
  切り伏せた刹那に命まで燃やそうとしたかの様だ。]



     加え、俺の様な男はこの俺だけだ。
         
( 俺で最期にすべきだ )


[ その眼が、主君の死を見届けた敵兵をなぞる。
  恐怖に竦み上がり、思わず声を上げる者までいる始末。
  だが、而して屠った無抵抗の羔などに価値は無く。 ]



[ 出生から将来に至る生涯の全てを火に焚べた心には、
  仇敵の言葉など最早何一つ届かない。 ]



 
(101) 2020/11/30(Mon) 9:22:53

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム

 

  施しがあれば受け取るのは構わん。
  だが、此方から要求する事は許さない。
  奪い取るなど言語道断だ。

      ────彼等は“今も昔も”余の民であるが故に。


 ( 恐怖による支配を望んだ訳ではなかった。
   とは言え、歴史書が其れを記す事はないだろう。

    ……後の世など知った事ではないが。 )


 
(103) 2020/11/30(Mon) 9:24:01

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム



[ 添い遂げられないと知っていて選ぶのは、
  他国からの協力を得られる可能性があったから。
  政略結婚など幾らでも目にして来たが、
  いざ当事者となっては誰の眼も直視出来ず……

   家柄も、容姿も、振舞いも考慮はせず
   唯一人悲しむでもなく、一度たりとも俯かなかった
   凛々しい横顔の彼女を選んだのだ。 ]


  ( 選ばれた者が幸運なのか不幸なのか、
    其れすら確かめるには時間が足りない。)


(105) 2020/11/30(Mon) 9:25:06

【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム




 ( 選ぶ立場でありながら、誰と向き合っていても
  『何かが違う』と過去に思いを馳せるなど────
   図々しいにも程があるとは解っている。

    其れでも、夫婦の務めは果たさねばなるまい。 )



 
(106) 2020/11/30(Mon) 9:25:43
 
[ ぐったりとした後、何時の間にか
  何かの台に寝かされている事に気付いた]


   はー……、はー……


[ 荒い呼気が唇から漏れる。
  胸郭が呼吸に合わせて上下に動く。

  未だに手足は蔦に絡め取られたまま。

  身動きも出来なければ逃げられそうもなく
  まさに、まな板の上の鯉といった状態であった]
 

 
[ 暫し、深呼吸を繰り返していれば
  視界の端で何かが動くのを目に捉える。

  この悪夢の元凶たる男。
  そいつが足先の方から近付いてくる。


  睨みつけるのは今出来る精一杯の抵抗。
  怯えた表情を見せないのは己の矜持故。

  けれどそんな強がりは長くは続かず
  すぐに視線は別の場所へと引き寄せられた]
 

 
[ 男の手にしている金属、鋸。
  鋸は部屋の照明を受け、冷たくギラっと輝く。

  それを目にし、認識した瞬間。
  目を大きく見開き、恐怖に顔を歪ませて]


   っ……! や、やめ、ろ……!


[ 必死に蔦から身体を自由にしようと藻掻く。

  けれども、蔦は頑丈に絡みついており
  己の力ではそこから逃れる事など出来もせず]
 

 

   っ……! あ、ぁ、 ───────っ!!!!


[ 肉の焦げる匂い。足の付け根に走る
  今までに一度も感じたことの無い、地獄の痛み。

  思わず、口から声にならない叫びが迸る。
  あまりの痛みに背筋を海老ぞりにして全身を硬直させる。


  刃が進む度、己の口から
  悲痛な叫び声が飛び出していく。

  それでも男の手が止まることはなく
  ただ押し寄せてくる
  強烈な痛みを享受する事しか出来ず。

  そのうち限界を超えたのか意識は薄れ始め
  最終的に真っ黒に塗り潰されたのであった]
 

 
[ それからどれだけの時が過ぎたのだろう。


  闇に沈んだ意識は浮上し
  薄っすらと目を開ければそこは知らない天井。

  頭は霞がかってぼんやりとする。
  自分はどうしてここにいるのだろう。


  記憶を辿っていけば、浮かび上がってくるのは
  悪夢のような出来事。
  思い出すだけで全身にじとりとした脂汗が湧く。

  目を閉じ、あれは夢だ、夢なんだと
  胸に手を当てては己に言い聞かせるように
  内心呟く。

  ────と、その時であった。
  自分の身体の変化に気が付いたのは]
 

 

   な、なんだ…これは…!?


[ 胸のたわわな膨らみ。
  それは本来男である自分には存在しない筈のもの。

  そして下半身の妙な違和感に
  思わず上半身を跳ねるように持ち上げ。

  己の下腹部に目を向ければ、
  剥き出しになった足の付け根、
  本来あるべき筈のものがそこにはなく]
 

 

   な……なんで、いや。
   俺は……一体、何を……?


[ 手を伸ばしてもそこには何もない。
  最初からなにも存在しなかったというように。

  すぐに現実を拒絶するように
  目を閉じては首を大きく横に振る。

  だが、そんな事をしても何も意味はなく。

  ただ時間は残酷に過ぎ去っていくだけであった]*
 

─スリーピングビューティー─


 おぅ、目が覚めたか。


[革靴が石造りの階段を叩く音を響かせ、程無く。
俺様は扉からひょっこりと顔を覗かせた。

最初に出くわした時と違うのは、
着衣に赤黒く乾いた
血の染みがいくつかこびり着いている事。

それと大きな緑色の宝石が埋め込まれた
ガントレットを片腕に嵌めている事だった。


さって、お互い一晩休んで気分爽快──
と行きたいところだが、
やっこさんはそういう訳にはいかなかったらしい]



 ふん……
 訳が分かんねーって顔してんなぁ?

 お前さんは俺様の館に不法侵入した盗っ人で、
 それがあえなくとっ捕まったのはおーけー?


[よしよし。
溶けても死んでもいないっつー事は
無事改造魔導手術は成功したとみて良いだろう。

邪魔なブツを取り払い、
仮死状態にした身体から魂を取り出し
本人の細胞と精液で培養した
女性体ホムンクルスに定着させっつーな。


いやー、やっぱ今までの失敗の原因は魂だったか。

しかし今回はなにせ原材料が本人だからな。
性別が逆な以外は、100%人間と変わりゃしねぇ。

とはいえ……
何せこいつ見て思いついての突貫工事だったからなぁ。

よくまぁ成功したもんだ。

余程素材と俺様の腕が良かったっつー事だな、うん]

[そんな訳で俺様は、実に機嫌よく
やっこさんの元へと歩み寄ったのだった。

実験台の前に仁王立ちとなり、
アシュレイを見下ろすと]


 
悪ぃのは人様んちに勝手に入って来たお前らだ。



 ……つまり。
 何されても文句は言えねぇよなぁ?


[ぐぃ、と、ガントレットを着けた右腕で
虚空の何かを引っ張り上げる。

魔法の素養のあるこいつなら
ガントレットに着いた宝石から伸びた
魔力の鎖を俺が握っているのが判っただろう。

その鎖の先は、アシュレイの首筋に。


────透明な魔力の首輪が、その首に嵌っていた]



 他の奴らは豚どもの餌になっている。

 お前は……


[鎖を引き、無理矢理見上げさせたアシュレイに
言い聞かせるように宣言した]


 
俺様の、女で。奴隷で。道具だ。


 
 判ったかい?
 ・・・・・
 お嬢ちゃん?


  ……しっかし……… 

[愉しげに眇められた俺の視線が、
剥き出しのままの奴の秘所に注がれる]

 




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