54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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『真里花はしっかりしてるからお母さん助かるわ』
『真里花ちゃん、何でも一人でできちゃうんだね』
『おかあさん!まりお姉ちゃんがやさしくしてくれない!』
『おとうさん!まりお姉ちゃんが柚理と遊んでくれない!』
『あらあら"お姉ちゃん"なんだから』
「……うん、でもこれはだめ。他のであそぼ」
[ 妹の、見えるところに置いていたわたしがわるい。
――いつでも見える場所に、置いておきたかったのに
妹が興味を示すようなものなのだから
隠して置かなかった、私が悪い?
――兄がプレゼントしてくれたもので遊べるのは、
妹が寝静まった後の話。
いつも、遊べなくても。
いつも、眺められなくても。
汚されたり、壊されたりするよりはずっとまし。
妹は、姉の持っているものを自分も持ちたがり、
姉のやっていることはなんでもやりたいと言う
かわいいいもうとで。
姉は、そんな妹のわがままにすべて「いいよ」で
答えなければいけない、
てのかからないあね なのだから――。 ]
こわいゆめみたの
いっしょにねて
[ そうじゃなくたって、潜り込むくせに。
わたしはいいわけをしては、
兄の布団に転がり込んでた。 ]
おばけがきたら
こわいから
[ ただただ、一緒に寝たいと
そう口にすることも時々はあったかな。 ]
| ― 自宅 ―
………。
[彼と暮らす約束はしても、今はまだ自宅は一人暮らしのままで。 一晩と思えないくらい濃密な時間を過ごしていたせいか、はたまたここしばらく彼とここで暮らしたせいか、この部屋はこんなに広かったっけか、と彼が帰った後に思ってしまう。
―――淋しい。
彼がここにいないのが淋しい。 ついこないだまで、彼が忙しくて会うことすらままならなかったのに、自分はいつからこんなに強欲になったのだろうか。
早く一緒に暮らしたい。 暮らして……一緒に暮らすことで、彼が自分の新しい一面を知って嫌われないだろうか。そんな危惧もあるが。
彼には、結構言いたい放題もやりたい放題もしているから、新たな一面なんかないような気もするけれど、自分も知らないところがあるかもしれなくて、それで嫌われたりしたらと思うと怖い。
そう思いはしても] (144) 2021/01/12(Tue) 0:47:08 |
| 絶対にもう離れないんだから。
[彼がくれたマフラーに顔をうずめたら、彼に抱きしめられた気がして。 そして、スマートフォンを取り出すと自分からメールを書き始める。 それと同時進行でパソコンを起動させて、新しい家を探し始めて。
今度誘うのは自分の方。自分から彼に声をかけて呼び出そう。
そして―――]
(145) 2021/01/12(Tue) 0:47:29 |
| ………キングサイズのベッドは1つは買ってもいいけど、シングルのベッドも買うからな。 [ >>141彼の甘い口づけを受けながらも、しっかりと釘を刺す。 彼の本来の性欲の強さを思い知らされたからこそ、一緒に暮らしたら毎晩コトに及ぶ可能性と危険性の方が高い気がするがでもプライベート空間は必要だと思うから。 喧嘩するかもしれないとそれだけは譲らず、きりり、と真面目な顔をして言い張るが] (148) 2021/01/12(Tue) 0:48:03 |
| ………お前が邪魔にならないやつがいい。 [結婚指輪について言われたら、目を伏せて幸せを噛みしめる。 仕事柄、彼は手に装飾品はきっとあまりつけられないだろうから、彼に合わせると言い置いて。 内勤な自分は指輪をつけるのは当然全然かまわないのだから。 これからそこは自分の占有席になるのだと。 彼の左手の薬指をとりあげると、そこに小さく口づけた] (151) 2021/01/12(Tue) 0:48:32 |
―とある青年のこれから―
[脱衣所の棚へと何種類も詰め込まれた入浴剤に、
うんざりと詰め込んだ犯人を見上げる。]
おまえ、これどうやって消費しやがれってんです。
[抗議の視線も何のその、
気分で使い分けなよとへらりと笑われては、
二の句は飲み込むことになった。
いくつかは妹にもおすそ分けしよう。そうしよう。
妹から送られてきた誕生日プレゼントに
すっぽり収まったまま、片足で犯人に蹴りをいれておく。
そうして自分はリビングへと引き上げた。
調子っぱずれの鼻歌が聞こえるあたり、奴の機嫌は上々だ]
[ほんの数時間の不思議な小旅行から帰ってきてからというもの、
とりあえず変わったことといえば、
まずはメッセージアプリのIDを伝えたこと、
年に数度の特別なやりとりが、日常に馴染みつつあること、
それから、]
「じーんー、これとこれどっちつかっていいやつー?」
ひだり。
「こっちね」
おれからみて左だ。
[はいはーい、とわかっているんだかわかっていないんだか、
間延びした声を返して今度はキッチンに引っ込んだ、
件のこの"友人"との関係性が、少し変わってきたこととか。]
[誕生日のメッセージはいつも日替わりギリギリに届く。
――毎年律儀に。
なぜ迎えた直後でないのかと聞けば、
それは妹ちゃんのもの、と殊勝な答えをよこしたので、
いちいち祝わなくていい、なんて無粋はやめておいた。
だから今年もメッセージを受信した直後に、
初めてコールバックした。]
『珍しいなァ、誕生日おめでと〜』
どーも。
温泉に行ってきたんですよ、この前。
『へえ、いいじゃん。どこの?』
遠いとこ。まぁそれはいいです、
んでおまえ、前土産に入浴剤よこしかけたでしょう。
『雑だな! うん、オマエがいらねーっていったやつね』
あれまだあります?
それと、こないだ言ってた果樹園に、
今度妹来た時行きますよ。食事場所は任せました。
未成年入れるところで。
[旅館に居た間に書き込んでいた脳内タスクを、
これでもか、と一度に放出して、ふうと息をつく。
戻ってきたのは、ふわふわとした笑い声だった。]
『めっちゃ一気に言うじゃんオマエさァ』
[言葉ばかりは呆れたようなふりをして、
声音には喜色が滲んでいた。
思わず唇をもごつかせて、]
……まあ、十年分ぐらいありますし。
『いーよいーよ、オレがちゃあんと準備しといてあげる』
[今度こそ閉口した。
もしやと思うが、自分が妹に声をかけているときも、
こんな声音なんだろうか。
こんな、
愛おしくてたまらない、というような、
――途端に恥ずかしいような面映いような、
なんとも言えない感情が押し寄せて、スマホが軋む]
――それだけですんで、
[いたたまれなくなって、通話を強制終了した。]
[ソファの上で、毛布にくるまって縮こまる。
思い出してはならないものを思い出した気がする。
無心で最近置物を脱しつつあるテレビのスイッチを入れて、
クリスマス特集!の音声で問答無用でチャンネルを変えた。
――世間はクリスマスだ。
きっと、妹のところにも、"プレゼント"が届いたころだろう。]
「楽しみだなァ妹ちゃんに会うの」
おまえに会わせるために呼んだわけじゃねぇですけど。
「えー会わせてくれるんじゃねぇの?」
…………くれぐれも言動には気をつけるように。
[ココアを入れたマグを持って、隣に腰を下ろした顔を盗み見る。
終始ご機嫌らしい横顔は、視線に気づくとうん?と首を傾ぐ。
自分の分で両手を温めながら、ふいと視線を外した。
――あの電話以来、万事が万事この調子で、まるでぬるま湯だ]
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