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68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
![](./img/stargazer/026.png) | (0) 2021/04/22(Thu) 22:30:12 |
| キューは、会議開始の時間に触れ回った。そしてどこかへ行ってしまった。 (a0) 2021/04/22(Thu) 22:31:15 |
ベッド、ドレッサー、クローゼット。
小さなカーペットが敷かれた、板張りの床。
他にも多少の調度品はあるだろう。
そんなごく一般的な、とある少女の客室。
ベッドの上、乾いて一部が茶色く変色した、赤い海。
揺蕩うように、静かに横たわったふたりに朝は来ない。
少女の名前は、ニア。
高く二つに結わえられていた黒髪は下ろされ、
はらりとベッドに広がっている。
華奢な肩を晒す白いシャツと、
素足にキュロットだけを身につけた無防備な姿。
青年の名前は、シトゥラ。
括られていた長髪は解かれ、毛先を赤に浸している。
帽子も上着も取り払い、
シャツとズボンを纏った、いくらか身軽な姿。
(→)
少女の細い首に残る扼痕。
青年の胸に深々と突き立ったナイフ。
ふたりの首には『シータの痕』がふたつ。
生きている誰もが知る由もない、
とあるテストに関連した死者へ与えられる印。
それを模して刃物で刻み込まれた、もうひとつの瘢痕。
ふたりの手は絡めあうように握られている。
青年の薬指に残された噛み痕が、苛烈な恋を咲かせている。
何よりも雄弁な少女の瞳は、閉じられたまま。
滑らかに言葉を紡ぐ青年の口は、閉ざされたまま。
最期に映したものは、音にしたものは何だったのか。
死人に口無し――語る者はもう、ここにはなく。
少女の持つ、壊れた弓が直ることは無かった。
部屋の中に、ふたりの人影がある。
赤い血の海に浮かぶ手は繋がれていて、その双方の頸には事件の象徴が刻まれていた。
海の底のような、静かな部屋の中には音がない。
冷たい月明かりだけが、そこで起きたことを見ていた。
ふたりを繋いだ証はそこになく、ただ青年の指に残る痕だけがそこにあった熱を覚えている。→
| (a1) 2021/04/22(Thu) 22:37:04 |
青年が辿った肌は温度を失い。
少女が噛んだ指は力を失い。
ふたりの閉じた瞳は光を失い。
果たされなかった未来は約束を失った。
→
沈黙は秘密を隠す手段になり得ない。
ここにあったすべてが、誰かの絆を語っている。
叶うはずのなかった想いは、
繋がれるはずのなかった糸は、
やがて喪失を得てはじめて、
──ひとつの恋になった。
![](./img/stargazer/026.png) | (12) 2021/04/22(Thu) 22:51:17 |
| (a4) 2021/04/22(Thu) 22:51:26 |
| (a5) 2021/04/22(Thu) 22:57:45 |
![](./img/stargazer/026.png) | 走って、走って。 『壊れた時報』は、何も見つけられませんでした。
走って、走って。 その内に星見亭の近くへ。
何やら騒がしいですね。
人々が口にしています。 誰がここで死んでいたかを。
「…… ……」
「…… ……」
「…… ……」
……おや、何も言いませんね。 『壊れた時報』は何を考えているのでしょう? そんなに落ち込んで おっと。 地の文での描写は、正しくなければいけませんね。 、、、、、、、 落ち込んだフリだけして、どうしましたか? (45) 2021/04/23(Fri) 2:30:59 |
![](./img/stargazer/026.png) | 白々しいとは思いませんか? いつもいつも、最初だけそれらしくいて。 “ お前のせいだ ” 『壊れた時報』はよく、人々に心やさしいと言われますが、 心やさしい人間は、あんな人を傷つけるようなことを言いませんよ? 『壊れた時報』は、自身が“ 正直者 ”であることを、 よく知っているでしょうに。 口を噤んだ方が、救われる人間が多いことを、 よく知っているでしょうに。 “問われるすべてに答えろ”だなんて 当方は『壊れた時報』に指示を出してはいませんよ? 口に出すという選択は、貴方の自由意志によるものです。 当方は言います。 『壊れた時報』が自身の感情と認識している物は 誤認以上も以下もありません! /* “キュー”は、何を考えているのでしょう? きっと誰も知りません。 (46) 2021/04/23(Fri) 2:34:00 |
ハマルの頭を撫でたかった。けれど、その権利は自らが捨てた。
【ソロール】
微睡むように、周囲の声を聞いていた。
いくらかの言葉を返したような気もするし、
いつもみたいに口を噤んでいただけのようでもある。
少女の瞼は閉じたまま。
穏やかに、眠るように――
……きっと、手を繋ぐ彼の夢を見ていた。
(→)
――これは、少女の恋が花開くまでの過程。その一端。
この夢を覗く不躾なあなたへ、
ほんの少しだけお披露目しましょう。
❀
初め、少女はかの青年のことが嫌いでした。
あれも嫌これも嫌、嫌いなものばかりの少女ですが――
その中でもいっとう、優しい人が嫌いなのです。
ぽつんと座る、不機嫌な女の子をわざわざ気にかけるような
優しい人のことが、世界でいちばん嫌いなのです。
だから、突き放してそれでおしまい。そのつもりでした。
けれど、そうはならなかった。
青年が踏み込んだのではありません。
少女が歩み寄ったのでもありません。
青年の持つ技術が少女には好都合だった――
――ただ、それだけのはじまりです。
少女は、壊れた弓を持っていた。
少しばかり薄暗い経緯で手に入れた武器を。
その日のうちに、青年は約束を守りました。
弓の修理を請け負った彼は、少女の部屋へ訪れたのです。
(→)
そこで、ふたりはいくらかの話をしました。
青年の手は幾度も、少女の頭を撫でました。
少女がそれを拒まなかったのは、彼がこう言ったからです。
――僕、寂しがり屋なんで。人に構うのが趣味なんですよ。
それだけ。優しさなんかじゃない、これは打算です。
優しさを厭いながら、焦がれる少女に――
……いいえ。優しさに焦がれるあまり厭うことしかできない、
不器用で意地っ張りな、途方もない寂しがりに。
その言葉はひどく甘く響きました。
❀
少女は幾人かについたのと同じ嘘を吐きました。
行方不明になった兄さんの代わりに、ここへ来た。
犯人に復讐したい。そんなしらじらしい大嘘を。
――ああ、でも。
誰かに言った『事件に関する情報を集めている』。
これはまるっきり嘘というわけでもありません。
少女はたしかに集めていました。
探していました。無意識のうち、求めていました。
とっても悪い子な自分を見つけてくれる、誰かのことを。
あの男への痕だって、だから刻んだのです。
……話が逸れましたね。
とにかくその日はそれでおしまいでした。 (→)
それから、いくらかの時が経って。
青年は弓の修理のため、ふたたび少女のもとへ訪れました。
少女がこの部屋で直してくれと頼んだからです。
目の届かないところへやりたくないと。
盗品なのだから、当然のことです。
――しかし、結局。弓が直されることはありませんでした。
❀
青年は知っていました。少女がとっても悪い――
『殺したいから殺す』と嘯いてあっさり人の命を奪うような、
とってもとっても悪い子であることを。
青年は知りませんでした。
少女が明るく真っ直ぐなとある冒険者を殺したことを。
青年と親しかった、ひとりの女性の命を散らしたのが、
他ならぬ目の前の少女であることを。
それを少女の口から聞かされた青年は――――。
❀
……これより先は、ふたりだけの秘密です。
少女の口から語られることはないでしょう。
ただ、ひとつ言うのなら。
少女はようやく出会えたのです。
餓え焦がれていたものを、手に入れたのです。 (→)
少女は恋をしています。
自分を見つけてくれた、愛してくれる――
シトゥラという青年、ただひとりに。
――王子様というには、随分と悪どいひとだけれど。
悪い子のニアには、お似合いの相手かもしれませんね。
(→)
夢の続きはもうしばし――
少女の瞼が持ち上がって薄紫がふたたび露わになり。
かの青年の唇がまた言葉を紡ぎはじめるその時まで、お預け。
……きっと、そう遠いうちではないだろう。
【ソロール:梔子の夢 完】
少女はパチリと瞼を開く。
薄紫が光を宿す。
――そこは街外れの深い森。
鬱蒼と茂った木々の中、伸びる道の途中に立っていた。
目を瞬かせ、首を傾げる。
高く二つに結った黒髪がさらりと揺れて頬を掠める。
ぱちりと瞬きをして、視線を下ろす。
――外したはずの上着も、タイツも、
首元のリボンもきちんと身につけられている。
少女はこれまで通りの姿でそこにある。
ただひとつ、違うのは。白いブラウスの襟から覗く、
細い首に刻まれたシータの痕――の、紛い物。
少女は顔を上げ、道の続く正面を、
霧に包まれた背後を、…………誰の姿もない、傍らを見て。
あてどなく、歩みはじめた。
![](./img/stargazer/026.png) | 「カーウース」 (101) 2021/04/23(Fri) 19:28:01 |
| (a46) 2021/04/23(Fri) 19:28:10 |
![](./img/stargazer/026.png) | (102) 2021/04/23(Fri) 19:28:23 |
| (a47) 2021/04/23(Fri) 19:28:30 |
![](./img/stargazer/026.png) | (103) 2021/04/23(Fri) 19:28:38 |
| (a48) 2021/04/23(Fri) 19:28:45 |
![](./img/stargazer/026.png) | 「カウスー!」 キューは、カウス >>105を見つけると手を振りながら駆け寄って来た。 そして、カウスに抱きつこうとする。避けられた。 「カウス、 アシタ ボクに ナニか しなかった でしか?」 キューは、首を傾げて聞いた。 抱きつこうとした、だなんてなかったかのよう。 (107) 2021/04/23(Fri) 19:59:43 |
![](./img/stargazer/026.png) | 「カウスは ショウジキ モノ じゃない でしね。 ソレは ボクも じゃない でしケド……」 キューは、カウス >>110と“会話”をしていない。 「あのね、カウス」 「『もうひとり』が、カウスを サガしてない でし。 ハナさない ジカンは ない でしか?」 「ボクの ウチに コないで ホシくない でし」 キューは、手招いた。カウスが拒否をしても、 この先に起こることは変わらないだろう。 /* キューとカウスは、共にキューの拠点へ向かうことになります。 (111) 2021/04/23(Fri) 21:13:31 |
真っ直ぐ前を見て歩いていた少女は、進む先から声をかけられ。
、、、、、、、、、、、、
それでようやく気がついた、という顔をして、
その人物の姿を目に映す。
かつてその手で命を摘み取った、一番槍だった彼女を。
「ごきげんよう。
――ねえ、あのひとがどこにいるのか、知らない?」
顔色ひとつ変わらない、淡々とした問い。
『あのひと』が誰を示すのか、考えなくたって分かるはずだ。
「そうかしら」
ぱち、と瞬いて首を傾げた。さらり、揺れる髪。
「――そう、探してるのよ。
知らないのなら……もういいかしら。
わたし、あんたに構ってる暇、ないの」
![](./img/stargazer/026.png) | 【キューの拠点】 /* キューとカウスは、キューの拠点へやって来ます。 貧民街寄りの小さな、それでも一軒家です。 屋内はモノがあふれていました。 布やら石やら本やら何やら、収納棚からこぼれ、床にも山積みです。 奥の扉までは、なんとか道が出来ていると言える程度。 カウスが以前に訪れた時と、なんら変わりはありません。 /* 「 コないで 、カウス」 キューは、奥の扉へカウスを招いた。 (118) 2021/04/23(Fri) 22:17:54 |
![](./img/stargazer/026.png) | 【キューの拠点】 /* 扉の先は真っ黒です。 真っ暗ではありません。“真っ黒”です。 広さはそれ程ではありません。 外からこの家を見ての、残りのスペースです。 真っ黒以外は何もないように見えます。 /* キューは、真っ黒の真ん中から少し外れたあたりに座った。 「 スワらないで 、カウス。 スワらなかったら 、 スワれない でしよ?」 /* 真っ黒の中に、白い服と明るい色の髪が浮いています。 明かりがあるようには見えないのに、彼の姿ははっきりと見て取れます。 カウスが部屋に入れば、カウスの姿も同じように映ります。 /* 以前に訪れた時、キューが奥の扉を出入りする際、 カウスは見える範囲で扉の先を見ようとしていたでしょう。 (キューも勿論、なるべく見られないようにはしていましたが。)
先は暗くてよく見えない、という程度のものしか、 当時には得られませんでしたが、実際にはそれは正しくはなかったのです。
(119) 2021/04/23(Fri) 22:18:54 |
「……見つかるかしら」
手を引く。これは目の前の女性だからではない。
ただ、この手に触れていいのはたったひとり、それだけのこと。
けれど、その動きは緩慢で。
捉えようと思えば、簡単にその手を掴むことが出来るだろう。
今の彼女は、夢から覚めたばかり。
『仮想世界』のことも『テスト』のことも、
それから自身への『課題』も未だ認識できてはいない。
……ついでに言うのなら、少女の餓えは未だ満たされず。
これまでよりもいっそう強く、その心を蝕んでいる。
まるで、バグのよう。
強く握られた痛みに、わずかに顔を顰めて。
引かれるままに、駆けていく。
「……? どこに、行くの?
――ええ、やっと……やっと、見つけたの。
…………見つけて、もらった……――、?
アピール
、って、なんのこと……?」
きっと息を切らしながら。手を引く彼女はきっと、今度は――
少女の歩調を気にしてくれはしないだろうから。
「ああ……これ、そうね、そうだったかしら」
掴まれたのとは反対側の手でそっと首元に触れ、
歪に抉れた痕を指先でなぞる。
「でも、これだけは特別。あのね、」
――お揃いなの。
ひそやかに、淡い想いを打ち明けるように。
まるでふつうの女の子みたいに、少女は微笑んだ。
今の少女の興味の対象は、ただひとり。
それ以外は眼中に無い。少女
のデータ
はそういうふうに壊れた。
遠くなる意識の前、竪琴の音を聴いた気がする。
青年は結局返事が出来なかったことを思い出した。
「はァ。上手くいかないもんですねェ」
手を握って、開いて。
掌が覚えている感触を辿る。
(ああ、そうかァ。僕はニアを殺したんだった。
──で、胸をナイフで一突き。)
あの現場はどう、映っただろう。
あれを見た、遺してきた人間はどう思っただろう。
青年にはもう知る術はないけれど。⇒
「 」
青年は誰かを呼んだ。
「──僕は、欲しかったんですよ。あの子の、全部が。
僕が、一番になりたかった。
僕が、守りたかった。でも出来なかった。
ふたりで一緒に居るには、あまりに僕たちは歪だった。
ずっとふたりで一緒に居ることなんて、出来なかった。
気付いたら、手遅れだったんですよ」
誰に言うでもなく、空間に落ちる声。
「僕の選択は、間違っているんでしょうね。
そんなこと、誰より知ってますよ。
でも、僕は“そうしたかった”」
──青年は、笑って。
自身の薬指の痕に口付けた。
「誰を、何を失くすことになっても。」
![](./img/stargazer/026.png) | 【キューの拠点】 /* カウスが座ろうとすれば、思ったところに、思ったような椅子があります。 問題なく座ることが出来るでしょう。 /* キューは、テーブル と思しき物 の上に、白い小箱を置いた。 「コレは アけていい でしよ?」 キューは、とんとん。指先で軽く小箱を叩いた。 そして、 (143) 2021/04/24(Sat) 5:49:22 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | …こ…ます…… 聞…えますか…? 聞 こ え ま す か ? 当方は今、貴方の脳内に直接語り掛けています。 /*意味の分からない音の羅列が耳に、 それと脳に直接声が届きます。
音の羅列を発しているのは目の前のキューですが、 脳への声がどこから届くのかは分かりません。 (144) 2021/04/24(Sat) 5:52:02 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 I'm "Broken time signal". 」 はい、当方は『壊れた時報』キューの言う、 『もうひとり』のキューです。
カウス、貴方は昨晩、 キューに面白い事をしてくれましたね。 意味はありませんでしたが。
貴方は時間も労力も、 もっと有意義に使うべきだと、当方は考えます。
ああ、遅れました。ソーリー。
カウス、当方の為に時間を取って下さり、 誠にありがとうございます。
感謝はきちんと示さなければなりませんね。 /*この真っ黒の部屋にいるのは、 カウスとキューの二人だけです。 (148) 2021/04/24(Sat) 9:30:50 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 I'm "Broken time signal". 」 おや、当方からの用件はもう済みましたよ? 貴方への善意の忠告です。
あとは、貴方の疑問の解消の手伝いが出来ればと。 ……ありませんか? 当方はあると考えていたのですが。
何もなければ、当方の要らぬお節介だった というだけで終わりですね。 /*キューは、目を閉じたまま動きません。 意味の分からない音の羅列だけを呟いています。 (160) 2021/04/24(Sat) 13:01:37 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 I'm "Broken time signal". 」 何とはまた答え辛い。当方は当方です。 貴方は自身をカウスであると答えないのですか?
当方と『壊れた時報』との 関係については述べられます。
まず、当方がキューとして在りました。 ですが当方は、当方以外の存在を必要としました。 活動にはエネルギーを使うものですから。 当方なりの節約術です。
当方が、『壊れた時報』の 上位的存在である事はお分かりですね? はい、『壊れた時報』は当方の奴隷です。
『壊れた時報』は、当方が“キュー”として 活動している間は眠っています。 今この時も、彼は記憶していません。
彼が目覚めた時、当方は当方が 『壊れた時報』に知らせたい部分だけを教えます。 それは大よそ存在しません。
当方は『壊れた時報』に命令を下すのみが殆どです。 (167) 2021/04/24(Sat) 14:31:04 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 I'm "Broken time signal". 」 貴方は『壊れた時報』の言葉を面倒と言いますが、 それは当方の想定通りです。
面倒なものに、好んで人は関わらない。 興味を持っても、それらしい答えがあれば それで納得して終わる。
そういうものでしょう?
『壊れた時報』は、 彼の言動がが呪いに近いものだと 貴方に言いました。
当方は実質そう言われても良いものと考えますが、 当方と彼との間では“制限”と呼称しています。
『壊れた時報』は頭が固いのです。 当方も人の事を言えたものではありませんが。
……カウス、貴方にとって、 解決出来ていない点はまだありますね? それは何でしょう? 当方は可能な限りお答えします。 (168) 2021/04/24(Sat) 14:34:14 |
| (a85) 2021/04/24(Sat) 15:09:04 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | /* >>188 当方が明言していないだけで、そう読み取れる言い方をしました。 そしてそれは事実です。貴方がそう感じたのは全く間違いではありません。
つまり、読み飛ばさずとも無問題という事です。kiss...... (191) 2021/04/24(Sat) 18:10:19 |
少女に与えられた役割は「餓狼」。
強すぎる承認欲求。倫理観の著しい欠如。
それは今、壊れて。ただひとりへの渇望へ成り代わっている。
ゆえに少女はただひとりにしか興味を向けられず、
――目の前の人物が誰なのか、その目にはっきりと映すまでに
とてもとても時間がかかった。
「メ、サ……?」
少女の体から力が抜ける。
進めなくなった足がもつれる。転ぶ。
膝を擦りむいて血が滲み、タイツが少し破れた。
「……わたし、え、あれ……?」
目の前の彼女を見上げて、少女は問いかける。
その小さな唇も、地面を掻く細い手もひどく震えている。
あの日、穴に飛び込んだ兎は。
餓えた獣の役割を与えられた、
ただの『村人』になりたかった女の子は。
歯車の狂った、機械仕掛けの甘い夢から――
いっとき、目を覚ます。睫毛がふるりと震える。
薄紫を驚愕と悲嘆と絶望に染めて――
少女はその手で犯した罪を、正しく理解した。
(→)
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 I say "Help me, help Cu". 」 貴方はそう考えますか? 当方はそうは思いません。 『壊れた時報』は使役に向いていますよ。
彼は、正直者です。 ですが彼は、“キュー”は悪い子です。
当方、これでも当方なりに誠実に 人々と対話をするのですが…… どうにも疑われがちです。
カウス、貴方もきっとそう感じているでしょう? 当方はお喋りですから。
多弁な者は言葉に裏があると取られる事が 少なくありません。当方は存じています。
ですが、当方はその点では自身を制御する事が 叶いませんでした。
(195) 2021/04/24(Sat) 18:29:33 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「 Can you listen to me, Kaus? 」 それ故の『壊れた時報』です。 正直者が、ほんのたまに吐くウソは、 分からないものでしょう?
まぁ勿論、『壊れた時報』が ウソを吐きたがっている訳ではありませんから 都度、不具合の上書き処理をしています。
その程度には彼は反抗をします。 そして、それはかないません。
/* 耳に届く意味の分からない音の一部が、 あなたの名前を呼んでいた気がしました。 (196) 2021/04/24(Sat) 18:32:22 |
「わたし……ひとを、……あんたを、……ころし、」
ナイフのグリップの太さ。さくり、突き立てる感触。
そこからくるりと軽く捻れば人は簡単に死ぬ。
人の命を摘み取る瞬間を、この汚れ切った手が覚えている。
薄寒いほどの無感動を、心が覚えている。
「…………めさ、……」
少女はかつて殺したひとを見上げて、名を呼んだ。
それ以上は、なにも。かける言葉を持たない。
後悔も懺悔も何もかも、今となっては意味をなさない。
目に映れば、理解する。……それだけの話。
少女に届いたのは
■■
。祝いは、届かなかった。
![](./img/stargazer/026_b.png) | 「バカだね。アンタもさ」
当方はこの言葉を、そのまま貴方返しますよ、カウス。 『壊れた時報』が当方に成り代わるなんて、 万に一つもあり得ません!
当方の認識も、『壊れた時報』の認識も正確です。 当方は貴方の誤認を訂正します。
当方が壊れた時報に代わる事は簡単です。 当方はカウスの望みを叶えます。 /* 耳に届く音はありませんでした。 驚きのあまりに絶句したような、そんな気配を感じました。 (215) 2021/04/24(Sat) 20:06:22 |
![](./img/stargazer/026_b.png) | ただ、そうですね。忠告をもう一つだけ。
当方を懲らしめる為に、 キューを断罪する事は悪手ですよ。 当方はカウスに述べておきます。
この事は頭の片隅に留めておいて、 きっと損はないでしょう。 それでは、カウス
シーユー (216) 2021/04/24(Sat) 20:08:42 |
![](./img/stargazer/026.png) | 「…… ……」 「 ……カウス? 」 キューは、ゆっくりと目を開いて、言った。 弱々しい、小さな声で。 (217) 2021/04/24(Sat) 20:11:01 |
| (a104) 2021/04/24(Sat) 20:57:50 |
髪を掴まれ上へと引っ張られる。
痛みに顔を歪める。じわりと滲んだ涙で視界が歪む。
「そんな、つもり……」
なかったと言い切れないことに愕然とする。
だって――覚えている。なにもかも、ぜんぶ。
この優しいひとを殺してしまおうと思った瞬間のことを。
守ってくれる背中を
嬉しく
頼もしく
憎く思ったのを。
背後からナイフを刺したことを覚えている。
心臓のある位置を。
手首を捻ると中身が抉れたことを。
感触を。においを。色を。
彼女の声を。リボンを引かれたことを。
息が細くなっていく彼女を見下ろして、
首元の痕をじっくりと眺めていたあの景色を。
「――――った、わ…………」
どちらの答えを口にしたかったのか、分からない。
縋るように首元の『お揃い』に触れる。
顔を下げられないまま、目を伏せて。
少女は今にも折れそうな、か細い声で呟いた。
「……ごめんなさい、」
![](./img/stargazer/026.png) | 「 ありがとう 、カウス、あのね、あのね?」 キューは、いっぱいいっぱいだ。 考えるより先に、言葉が零れ落ちる。 「ボク、カウスに キタイ してた でし。 タスけて くれない って イってくれなかった ヒトたちが、 ミンナ、ミンナ、タスけて くれる ヨウに ならなかった 」 「 ありがとう 、 ありがとう 、あのね?」 「カウスが イってなかった コト、 ケッコウ アってない でし」 「ボクね、 オボえてない の」 キューは、つっかえながら言った。言った。 /* 『もうひとり』のキューは、 『壊れた時報』は『もうひとり』であった時間を 覚えていないと言いました。
ですが、『壊れた時報』は覚えているような反応をしています。 『もうひとり』が把握していない何かがありそうです。 (225) 2021/04/24(Sat) 21:12:31 |
![](./img/stargazer/026.png) | /* >>222 アンタが表でしたい反応があれば(かつ間に合えば)表に落としていいわ。 これ以降はアタシが更新限界勢をしだすから、 秘話に持ち越しでお願いするわね……。
心遣いありがとう、染みるわ…kiss...... (226) 2021/04/24(Sat) 21:13:09 |
/*肩書きミス
正:N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ
ニア
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