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フィオレは、教会で祈りを捧げた。これ以上、自分の大切な人達が奪われてしまわないように。 (a4) 2023/09/18(Mon) 10:28:45 |
【人】 うたかたの ダニエラ朝のルーチン。2日に1度のサンドイッチ。 いつもと同じメニューを頼む。 「ありがとおございまあす。」 レシートを受けとり、馴染みの店主に手を振って。 齧りながら通勤の道を歩いた。 街は今日も、取締法のせいかどこか縮こまったような様子。 それを横目に眺めながら、小さく、溜め息を落とした。 (6) 2023/09/18(Mon) 11:56:40 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>1:153 テオドロ 0日目 いくらか、答えに対して返る視線があった。幼いものを見るような、柔らかな目だ。 小言もこれまでとしたからには、今は言葉で伝えるものはない。 そして、それは自分だけの役割であるわけではない、今説かねばならないことではない。 ただ、今は曖昧な納得だけを返すように、長い睫をそっと伏せて笑った。 男がいくら言葉を弄そうが、今の貴方は"そう"なのだ。 「取り調べの時も、完璧な服装では出向くなと教える人もいた。 目標や被害者に話をしにいくのに、わざとネクタイを緩めたりカフェオレをこぼしたり、 隙のある人間であるように見せることで、相手の話したくないことを聞き出す術らしい。 抵抗の有る言い方かもしれないけれど、人を頼るというのも同じことだ。 もしも曖昧な感情や関係性に信を置けないのなら、そういう作用を見るといい。 ……別にこれも、計算ばかりの話ではないんだ。 安心して心を開いてほしい、無理強いしたくないというのは捜査官として不自然無い動機だ。 罪を犯していたとしたって、相手が市民であることはいつだって変わらない」 0と1ばかりの世界の話ではない。傾いた夕日が映す街のシルエットを見据えて男は言う。 ひととして生きるにあたって地続きの公と私を交えながらに、声の調子が変わったのを見て振り向く。 連れ立って商店街のついてきた足は、まだ方向を変える様子はない。 「うん? ……ふふ、そうだな。 私の買い物に一つ付き合わせる代わりに、私も君の買い物の様子を見せてもらおうかな。 ちょっと古い友人に会いに行こうと思ってね、手土産を探していたところなんだ」 言葉で差し出された順番は、実際の買い物の順番とは逆行するだろう。 自然と言い換えてしまって、己の責が先行しているかのように足を進める。 #街中 (8) 2023/09/18(Mon) 17:07:21 |