202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】
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[彼女の成り立ちを知る。
悪と断じられ、滅せられるはずだった側。
彼女は初めから『いらないもの』として生み出された。
そしてその行為を『最も愚か』と自称するに至り、『世界に捨てられた身』とまで思っている。
なんとやりきれない話か──楓の内には確かに、その思いはあるのに。
一方で、別に思うことがあった。
“初めからヒトでなければ、もっと楽に殺せたのか?”
──彼の中ではもう、殺すことが日常なのだ。その発想のおかしさに自分一人で気づくことは無いだろう]
[カップに茶を注いで飲み干す姿を眺めた。
問うまでもない味らしいと気付きつつも、コメントすることはなく]
……オレは、椿に生きていてほしいよ。
人間でないとか、関係ない。
今まで何をやってきたかも。
[彼女がどういう存在であろうと、楓の思いは変わらなかった。仲間と感じた、護りたい相手。
狼同士だとわかったからといって特別に思い入れたことは無い、とも言えるが]
[楓は自らの意思でヒトを喰う道を選んだ。
その理由はもちろん“敵”──自分自身を御するため、ではあるが。
それだけの理由で苦しみに満ちた罪の道を歩き続けられようはずもない。
彼がその道を歩める大きな理由が、ほかにもある。
けれど、それは……問われなければ、いや、問われたとしても明かそうとはしないだろう。
それこそ彼が自分自身を人間たりえないと思う理由だから]
[室内に満ちた林檎の甘い香り、というには全く美味そうには感じない咽せ返るような臭気に頭がぐら、とする感覚がして。
手のひらを見下ろすと、べたりと肌色で濡れていて、そこからも果汁のような不快な香りが漂ってくるようだった。
目の前の顔は、不自然な形に引き攣れ、耳障りな聲を発している。]
何言ってんのか全然わかんねえんだが……
["柚樹"ハ、あンたは要ラない、
あんタじャなイっテ、言ってルノに?
その顔でそう言われると胸に刺さるものがあるな、とは。
確かに昨晩の様子はおかしかったし、オレのことを通して別の何かを見ているように思えたけれど。]
“柚樹"にオレが必要ないわけないだろ。
[口からついて出た言葉に、ああ、と今まで感じていた違和感が消えていくのを感じる。
──要らないって言ったでしょう。
──余計なお世話。
──武藤が好きになってくれたのは、私であって、
── あんたじゃない。
頭の中に響いた声と、見たことのないはずの風景が広がっても、もう頭は痛くならなかった。]
オレは柚樹に変わって欲しいとは一言も言ったことはないんだが……?
[柚樹がオレのためにいろいろ努力してくれてることは知ってる。
そういうところがかわいいし、嬉しいと思う。
心配なとこはいっぱいあるけど、それはオレがどうにかしたらいいだけの話で。]
オレが好きなのは、“柚樹“一人なので。
[“理想の恋人“はもういるから、とは、狂ったように笑い続けている“それ“に届くかはわからないが。
それより何より]
柚樹に会いに行かないとだから、
そこ、退いてくんねえ?
[顔は歪んでいても仮にも柚樹と同じ顔な分、いくらか抵抗はあったけれど、よく知る身体とは異なるそれを思い切り突き飛ばせば、入り口の扉を開けた。]
[オレはオレの偽物に会ったことがないから“完璧なあの人“がどんなものなのか知らないし、柚樹が其方を選ぶとは欠片も思ってないが。
触れたりなんだりしていたら、と思うと気が気ではなかった、のと、あと何か腹立つので。]*
["そこ、退いて"の声
に、縋るように"それ"の手が伸びる。
細く白い指。指先には甘く淡い春色のネイル。
伸ばされた手が当人のものだったなら、当人の力だったなら、武藤を止めることも叶ったのかもしれない。
けれど、"それ"の力は、平均的な女性と大差ないものでしかなかった。
あっさりと突き飛ばされるままよろけた"この世ならざるもの"と現実世界とを隔てるように、コテージ入口ドアが、開いて閉じる。
カチャリ。
硬質な音は、オートロックの施錠が常通りにかかったことを意味していた。]
[甘ったるい腐臭をまき散らしながら歌うような声を垂れ流し、"それ"はダイニングテーブルの椅子に腰掛け、ゆらゆらと身体を揺らし続けている。*]
……ありがとうございます。
あの人も、同じことを言いました。
[一人になったことのない自分に一人で生きろなどと
随分無理を言うものだ、と今更になって思いながら。
月はもう昇っているだろうか。
太陽に少し遅れてついていく、
糸のように細い月は。]
[記憶戻った?と聞いてくる彼女に緩く首肯する。
戻ったも何も最初から知ってるよ。
“あれ“は絶対忘れないとか言ってたのに忘れてたけどね。]
[ずっと会いたかった。
シャツを掴んで俯いた頭をそっと撫でて囁くように答える。
言葉を連ねて抱き締めようとした後、離れていく体に小さく嘆息した。
あーあ。思ってたより気付かれるのが早かったな。
しかもアイツの何の美徳とも思えないところで。]
でもオレは言ってあげられるよ。
柚樹は言われたくないの?
そんなこと言っても実際にアイツは忘れてるし、
柚樹も忘れていいんじゃない?
[投げかけられたこと、ひとつひとつに穏やかな声音のまま答える。
何か間違ったこと言ってるかな?
言ってないと思うけど。]
[柚樹のことを忘れて他の女に気を取られてるかも、童貞だし。
あんな薄情者よりオレの方が柚樹を幸せにしてあげられるよ。
身体を傷つけたりもしないし、ひどいこともしない。
醜い嫉妬もしないし、束縛もしない。
あれより余程中身だってあるし、毎日だって愛を囁ける。
だから、オレのことを選んで?と、歩み寄ると背中に腕を回して抱き寄せた。]*
[彼女の生を望むことは、彼女にとってはどのような意味を持つのだろう。
昨日の彼には思い至らなかったことだ。
人間でないかもしれないと思っても、その確証までは無かったから。
けれど、彼女もまた“狼”であると知った今は……
生きていてほしいと望むことはすなわち、“喰い続けろ”という願いになる。
あるいは“喰いたいのを耐えろ”になるだろうか?
どちらにせよ過酷な道だ。
それはわかる。わかるのに。
それでも彼女には死んでほしくないと思う。
なんと身勝手なのだろう、と彼女の礼を聞いてからやっと思い至ったのだった。無責任に彼女一人ででも生きてほしいと願ったその人と、やっていることは変わらない]
[いつまでもこの現状を維持し続けられるなんて、本当は楓も思っていないのだ。
いつか罪が露見し自分は死ぬ。
殺されるのだ、人間たちに。
それがいつなのかはわからずとも、遠からぬ未来だとは予想できている。
いつか訪れる確かな未来、そのひとつがそれ。
生きるために人間を喰い殺し始めたときから、当然の理として理解できているはずのこと。
けれどずっと、目を背け続けている。
『今』が続けられると信じて、実際に、続けてきている。
少しでもその未来の到来を遅くしようと努力しながら]
武藤が忘れてるなら、尚更、私は絶対に忘れないよ。
[何言ってるのかな、と、穏やかに話しかけてくる武藤の態をした"何か" に答える。
私まで忘れてしまったら、積み重ねてきた大事な日は本当に消えてしまう。
────たとえ武藤が今のままの状態で現実へ戻ることになっても構わない。
私は、そんな覚悟を固めつつあった。
"愛してる"なんて言葉、言ってくれなくたって、武藤はそれ以外の形でずっとずっと、私にたくさん伝え続けてくれるもの。
だから、そんなものも要らないよ。]
[武藤の記憶が仮に戻らないとしても、あんな女に武藤がうつつを抜かすとかは考えられない。
傷つけるって?……ああ、噛みつかれたりとか?それも私、嫌ではないし。時々は噛みつき返してるから、あんまり人のことも言えない気がするし。
嫉妬や束縛だって、別に直して欲しいとは思わない。
武藤が抱える不安はいずれ解消できれば良いとは思ってるけれど、それ含めての武藤だもの。
中身?あんたの方がよっぽど無い風に見えるけどね?]
………………。
[饒舌につらつら語る武藤のような何かは、口を開けば開くほど、"武藤とは違うもの"だと思い知らされる。
武藤の笑顔は、堂々としてる風ではあるけど、あんたと違ってちょっとだけ臆病さが滲んでて。
私には、はにかむみたいな、照れくさそうな瞳を向けてくるんだよ。
それは私だけが知ってる、武藤の顔。]
[数歩離れたところに居た"それ"が、その距離を詰めてきて。
背に腕が回ろうとした瞬間、私は大きく身をかがめ、その腕をすり抜けていた。
あんたなんかに抱き寄せられてたら、武藤をまた心配させてしまうもの。]
────私を幸せにできるのは、武藤だけだ。
[川辺の砂利に片手をつき、腹を丸めて力を込めながら、唸るみたいな低い声でそう告げて。
私は容赦なく全力の蹴りを繰り出していた。
場所?そんなの股間一択に決まってる。]
それって、足りなかったということですか?
でも、あんまりすると動けなくなっちゃうでしょう?
[彼にからかわれているというのはわかりつつ、苦笑しながら彼の隣に座る。
放置されていたスマートフォンを見れば、メールが届いていた。
相手は自分になついてくれている部活の後輩だ。つまり要の後輩でもあって。
彼からの好意は感じるけれどそれが同性の先輩としての単なる憧れか、はたまたそれが恋愛感情かは計りにくい。
しかし好きなものは好きと、それを態度に出せる後輩は偉いと思う。
自分なんて気になって仕方なかった先輩の要に素直になることができなかった。
もっとも、それは所かまわず裸になる彼のせいでもあったけれど。
彼を意識しすぎて……ありていに言えばいやらしいことがしたすぎて、どこかぶっきらぼうで可愛げがない態度をとっていたと思う。そんな自分だったのに彼はよく面倒を見て構っていてくれていた。
自分も要を見習って後輩の面倒をみてやろうと何くれとなく相談にのったりしていたりもするのだが]
あ、ちょっと待ってくださいね。
メール来てたから返事しますね……。
[もう一つ、自分が後輩の面倒を見るのは、要にちょっかいを出されてはかなわないという防波堤の意味もある。
自分と付き合うようになってから要は人前で脱いだりしなくなったのだけれど、どこか服を透かして見えるような色っぽさは増したような気がする。
そんな要に悪い虫がついてたまるものか。
自分は悪い虫ではないのかということをさくっと無視した。
後輩のことを意識してないからこそ、要の目の前でも堂々とメールをチェックをして返信を済ませてしまうのだけれど。
膝の上に要の頭をのせて、片手でスマホをいじるのはだいぶ慣れたものだ。
愛し気に彼の髪を指で撫で。
そして、十秒もかからず用事を済ませると、視線を彼に落としてもう離れない]
そろそろお湯が溜まったみたいですね。
行きますか。
[お姫様のご要望通りに要を浴室まで運んで案内すると、全裸な彼はすぐに入れるけれど、自分は洋服を脱ぐ手間がある。
彼と付き合うようになってから、こっそりと筋トレを始めたのが懐かしい。
彼の騎士として自分があるべき姿で釣り合いたいと思ったからだ。もっとも見た目ではなく本質として筋力を鍛えたいだけなので、ボディービルダーのようにマッチョを目指しているわけではなく。自分の裸を見ている要でも「なんか引き締まった?」くらいの違いでしか分からないとは思うが。
軽く汚れを落として浴槽に入れば、彼が自分の上に乗り上げてくる。
そんな要を当たり前のように迎え入れて抱きしめた]
ここも風情ありますよね。
ちょっと光量が足りないけど、露出長めにしたらいい感じの写真が撮れそう。
それこそ、温泉旅館の宣伝みたいな。
[そう言って写真に紛らわせているけれど、赤味が強い光のせいで、目の前の要はいつもよりムードたっぷりに見える。
人間は視覚に相当左右されるし、そして赤い色は相手を“色っぽく”“美味しそう”に魅せる色だ]
いい子していて、洗われてくださいね。
[囁きながらつん、と彼の淫花をつつく。
今日は自分の熱で彼の中を汚しきっていないのだから処理は不要なはずなのだけれど。ムードに流されているのは自分の方だろうか*]
[なんでそんな不可思議そうな顔をしてるんだろう。
忘れたままだったら“あれ“は、柚樹が悲しんでる理由も聞けないんだから、想いを伝えることも出来ないだろうし、恋人に戻るのには相当に時間がかかるんじゃないかな。
それこそあの事件みたいなきっかけでもなければ、こうして抱き締めることは叶わないよ。]
[囁いて、抱き寄せようとした体がすり抜けて、一瞬視界から消えた。
低く唸るような声が聞こえたと同時に、急所に重い一撃が放たれるのに気づいた時には避ける余裕もなく]
[ふざけんな、このクソアマ……。
攻撃するにしても他の場所あるだろ。
“女の子らしく“はどこに行ったんだよ。
股間を押さえて疼くまりながら呪詛を吐いても、蹴られた箇所がぐしゃりとへこんだような状態になっては、ヒトの体と違って容易には戻らない。
立ち上がれないままに、遠くの方から耳障りな声が聞こえてくるのに舌打ちをした。]*
あっ……、なんかされてない?!
[思い出したように顔を上げると、瞳を覗き込んだ。
それから傍らに疼くまってる見慣れた金髪に目をやって。
さすがに少し同情……、は、いや、この状態になるようなことを“それ“はしたんだろうとわかれば、抱き締めていた腕を解くと、初めて会う“完璧な人“らしい自分とよく似た姿の方に歩み寄る。]
…………ッ、
[ワイシャツの襟元を掴んで身体を引き起こすと、まるで鏡写しのように同じ顔の中心を思い切り殴りつけた。
ゴツ、と鈍い音がした気がしたけれど、拳に伝わる感触は、グシャ、ともつかない果実の潰れるものに似ている。
蹈鞴を踏んだ足が川辺の砂利を踏んで、バシャリと川の中に倒れると、ドロドロと身体から滲んだ油のような色が水に流れ出して。
恨めしげな視線と目が合うと、その姿も溶け出した色彩も、跡形もなく掻き消えていく。
僅かに残った林檎の甘い香りも、春の陽気を含んだ風が浚っていけば、ひとつ大きく息を吐いた。
“完璧なオレ“ってどうだった?とは、柚樹に聞くのはちょっと怖い気がした。
見た目には殆ど、違いはわからなかったし。]*
[話しかけたはいいものの、じっと見られていた。
まぁそれはそれでこっちも都合がいい。自分からも見ていても、顔立ちやらがペルラの若い頃に似ている。だが雰囲気はやはり違う]
それはどういうことをいってるかわからないが、俺は一人っ子だな。
[急な問いかけにわからないまでも律義に応えながら、何かを納得するまでをしばらくまちつつ、こちらもわからないが、あちらも俺の言いたいことが伝わっていない様子だ]
だいたい上等な服を着てるやつってのは飛行船に乗ってるからな。
飛行機乗りはもうちょっと粗末なもの着てるのが多いし、オイルの匂いがするもんだ。
[服をぱっとみたところ、そうだと思ったからだ。といってみたが、どうにも要領を得ないことだけ理解しつつ、ニホンという言葉に首を傾ぐ]
悪いが聞いたことない…さっき運ぶっていったが力になれんかもしれん。
[まいったな。と内心で口にしつつ]
夢の世界かぁ…さぁそんなの……
[と皮肉気に口を開こうとしたが、途中でやめた。どうにも会話が成り立っていないというのもあれば、見た目のこともあって調子が狂う。ため息を一つついて言葉をとめて言い直す。]
現実だって俺は認識してるが、どうにもどういう事情があったのかはよくわからんな。
一つずついってくからよく聞け。
俺は飛行士のアスル・ラーゴ。
今は島から島への移動中に休むために小島に停泊中だ。
乗ってきた飛行機はそいつだ。
んで、野営中にそっちが降ってきた。上から降ってくるなんて飛行機か飛行船かのどっちかにでも乗ってないとおかしいって俺は思ったんだが…
ひとまず、ここまでで何かわかることはあるか?
[めんどう。というよりはどこかやる気がないのは変わらないものの、その割りに丁寧に一つ一つ言っていく男。
名前を告げることから始まり、現状はどこにいるのかなどの説明。自分が乗っていたトンボ型の飛行機も指し示したり、そして落ちてきた様子を口にしたりとして一連の流れを説明していった後、どうだ?と聞いてみて]
俺はそこそここの辺りを旅してたが、少なくとも近くにニホンって島があるのは聞いたことないんで連れて行けそうにないんだが、なんか特徴とか教えてくれるか?
[後は噂とかを手繰ればどうにかなるだろうと。おかしい状況は理解しつつも流石に世界をまたいでやってきたとまでは思っていないアスルは届け先のことを知るために聞くのであった*]
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