65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】
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[そういえばエン君、おれからしちろの話聞いたみたいだけど、7日7晩の話も聞いたのかな?
エン君いわく"そんな前"からおれはおあずけされてたから、おれは今さら待てなんてできないんだ。
だから、聞いてなかったとしてもするつもりなんどけど……
大丈夫!手加減は、たぶん、きっと、予想では、できるはず!……だといいなぁ**]
はちやぁ……
[自分でも驚くくらい甘えた声が出たけど、もっととねだるみたいに唇を寄せたら嬉しそうに再びキスされたからどうでもよくなった。
七日七晩は……忘れてたけど、今それを言われたなら。多分、俺は嬉しくなって、うんって答えてしまうのだと思う**]
[そういえば、あっちのハチヤとはキスはしたけど舌を触れ合わせたことはなかったなんて思い出して、キスの合間にそっと教えてやろう]
ん。ふふ。
俺。旦那はお前だけど、他に嫁ができたんだよ。
嫁はあいつひとりって、約束しちゃった。
[そういったら、どんな顔をするだろう。そっと布団を持ち上げてハチヤを引っ張り込みつつ顔を覗き込もう*]
[いつの間に。
他に嫁ができたっていつの話なんだろう?
エン君がお嫁さんになったのは昨日だからそれより前?
おれより先に番になったヤツがいるなら、エン君おれのとこいていいのかな?
エン君の衝撃の告白に、おれは目をぱちぱちさせたんだ。
お嫁さんとこ行かなくていいの?って聞きたくなったけど、
言いたくなかったから、かわりに引っ張り混まれついでにエン君をぎゅって抱き締めたんだ。
どっちが好き?なんて聞けなかった。
なんでだろ、エン君がお嫁さんを選んでも嫌だし、おれを選ぶのも嫌だなって……おれはおれを選んで欲しいはずなのに思っちゃった]
エン君
[それでも]
エン君、ごめんね。
エン君のことお嫁さんとこに渡したくない。
おれはエン君と離れたくないのに、エン君を離してあげられなくて、ごめん。
[渡したくない、これだけは言えるんだ。
お嫁さんは傍にいるだけで幸せな存在だから、
おれだったら、エン君と引き離されたら嫌だから、
それでも、おれがエン君から離れるのも嫌だから、おれはエン君が逃げらんないよう、ぎゅうって抱き締めて目を瞑ったんだ**]
[驚いたみたいに俺を見つめてくるハチヤに、未だぼんやりするまま満たされる──声に出して言われるよりも雄弁に、目が俺を離したくないって言ってくれるから]
うん。渡さなくていいよ。
俺にはお前だけだよ。
[ぎゅっと瞑った瞼に順番に唇を落として、額にも。こめかみにもちゅ、と音をたてて口づける]
夢でな。お前に嫁にしてって言われたんだ。
だからお前以外には嫁にしない、って答えたから。
あいつ以外に嫁は貰わないし、旦那はお前ひとりだからな。お前に離されたら、俺ひとりになっちまうよ。
[だから、耳元で囁こう。そうして安心させるように口づけるんだ]
俺の嫁も旦那もハチヤだから。他が入る場所なんてもうないよ。
[めいっぱい、ハチヤの全力で俺だけを愛してくれたらいい。少なくとももう俺はしちろに譲る理由もなくなった。
逃げるつもりもない腕の中、嬉しそうに笑い。誘うように全身で、大好きなこいつを抱きしめよう**]
──────別れた。
もし、美鶴さんが記憶なくしたままなら
しばらくの家賃置いて、
行方くらましたと思うし連絡先も消した。
もう、あなたに会わないようにするために。
[
それだけ、嫌だった。
流石に4年かけてその結果になるのなら
彼女の記憶の鍵が察せるほどの人間でもなく
彼が贈ったものは響いていなかったということ。
だから、もしあれで記憶が戻らなかったなら
ごめんなさい、と告げて
愛しいはずの彼女に別れを告げる。
あと4年頑張れば、と言われては
元も子もないけれど、彼にとっては
記憶が戻らなかったという事実がある。
]
……ま、そんなもん。
*
……そっ、か。
そうならなくて本当によかった。
私の“鍵”よくわかったね…?
自分で買ったものじゃなくて、
貴方に貰ったもので……
「私達を繋ぐもの」だから凄く特別なものだった。
…大事にしすぎてあまりつけてなくて
申し訳ないな、って思ってたけど。
[
ぎゅっと抱きつく腕に力がこもる。
……記憶を捨てなくて本当によかった。
大切なものを失わずにすんで
本当に……よかった。
四年頑張らないの?なんて言うつもりはあるはずもない。
心が折れる瞬間って必ずあるし、そう聞くのは
記憶をなくした私にそこまでする価値があるって
言ってるのと同じな気がするから、私には言えない。
…………私ならどうしたか?
それは、聞かれたら答えるけれど。
少なくとも潤さんと同じ選択はしない。
]
変なこと聞いてごめんなさい。
…潤さんは?
聞きたいこと、あったりしない…?
[
夢で聞かれたことは応えたけど
他にも聞きたいことがあるなら、
そう思って促した。
]**
| [アマミといえど彼女のことは多少なりとも理解しているつもりだ。 彼女が素直に受け取ってくれと言えば、早々に譲ることもないだろう。 それに感謝を受け取っても減るものでは無いしアマミは自身が折れることを選択する。 >>5彼女の問いかけは言質を取るに近いのかもしれないと思うのは彼女から感じられた不安が言葉として表に出たからだろうか。 >>6>>7] なら、心配するな。 ちゃんとなれている。 [彼女が言葉にするまでこれが言えないのはなんだか申し訳なく思えて彼女とはまた違う罪悪感を抱えてしまっていた。] (9) 2021/04/11(Sun) 22:25:24 |
| [零れた涙を指で拭う前。 彼女の吐露から滲む不安と恐怖は、ずっと彼女を思い悩ませていたのだと知る。 対価に見合うかどうか。 投資として彼女に願いを捧げた以上、その対価など求めることに意味は無いのだと。 言葉にしなければ伝わらない。当然のことだ。] すまなかった。 言うのが遅くなってしまって。 君には、もう十分すぎるくらい 返してもらっているというのに。 [だから彼女が気にかける必要が無いのだと。それが言えない自分は不器用だと言われても仕方がないのかもしれない。 本当は今日、指輪を買いに誘うつもりだったと。 きっと直ぐに彼女には言うことになるだろう。 ] (10) 2021/04/11(Sun) 22:26:51 |
うーん……
[エン君の旦那さんになって一年経ったある日、いつもの寮の部屋のなか、おれは紙束と何通かの手紙を前にして、頭を抱えた。
紙束の中身はざっくり言えば家と土地、手紙の中身は街や区からうちに来ないかって話だった。
優秀な人間は吸血……クリムゾンになることができるから、成果を上げたけど、人間のままの錬金術師は希少みたい。
未だにクリムゾンを怖がってるとこからの誘いが多かったけど、それは断ることしたんだ。不都合しかないもん。
一回クリムゾンにならないか、推薦はできるって話は来たけれど、体質的に無理だったんだ。
あとからエン君がクリムゾンの中で短命だって話を聞いたとき、おれはおれの体質に感謝したね。
エン君とずっと一緒にいるためにクリムゾンになろうと思ったのに、エン君なしでずっと生きなきゃいけなくなるとこだったなんでゾッとする!]
[悩んでるのは物件じゃないし土地でもない、もちろん職場って話でもない]
お断りの手紙って難しい。
全部文面同じじゃ駄目なのかなぁ、手書きじゃなくて複写したいよ……
[お祈りのお手紙で腱鞘炎になりそう。
どこで働くかなんてエン君の職場の近くに決まってる。
錬金術は工房作れば家でもできるんだ、エン君に毎日おかえりを言うためにも、どこかに勤める気はないんだ。
それに、エン君の職場は"ちょうど"専属の錬金術師がいなかったって話だ。
エン君に連れられて話をしたらすんなりと、そこに卸すことも決まったんだ。
………………本当に"たまたま"なのかなぁ、エン君わざとそういうとこ探して内定もぎ取って来てない?って、
さすがにおれもちょっと感付いちゃったんけだけど、結果的にはみんな幸せになってるから素直に喜んでおこうと思うんだ!]
……………やめた!
今日はもうやめる!
[って、投げ出したけど、ちゃんと何通かは出来上がってるよ。
ちょうど今はエン君成分が不足してるから、エン君を迎えに行くついでに手紙も出してこようと思うんだ。
あの一件から、おれはあれほど固執していた魔法陣クラスの時間を減らして、錬金術クラスの時間を増やしたんだ。
あの日の薬の一件は、おれにとってはそれくらい重くって、あとから聞いた話だと本当にお弁当を食べてたおれが食べたからあれで済んだけど、
それ以外が、エン君が食べちゃってたら命に関わってたらしいって話だったから、おれはもっと知らなきゃって思ったんだ]
[それから、エン君の家族にも会った。
おれがステラ=セーゲンさんだと思ってたのはエン君のお義母さんのライリーさんで、本当のステラさんは違う人だったんだ!
最初聞いたときは素直に信じられなくて、エン君に
「でもその人、せーじろさんじゃないのかな?エン君が学園来たとき、そう呼ばれてたし。
それとのあさん、せーじろさんがそう呼んでたはず……。
だから、先生さんでねぇねさんがステラさんだと思ってたんだけど……違うの?」って聞きなおしちゃった。
その時のおれはよっぽど変な顔してたみたいで、しばらくエン君にその事で弄られたよ!
可愛かったからいいんだけどね。
ともかく、ライリーさんに息子さんをお嫁さんにくださいって言うことが出来たから、エン君の家族にあった目的は果たせたんだ。
思ったよりもすんなりと許可が出たからびっくりしちゃったんだけど……
なんでかせーじろさんの方がびっくりしてたから、おれはちょっと冷静になったんだ。本当になんでだろ?]
[エン君のおじいさん?は言ったら悲しい顔されたからアルフィーさんって呼ぶことにしたんだ。
エン君のおば…………フレヤさんはフレヤさんだった。ちょっと気温が下がったけど無事にすんだから、止めてくれたせーじろさんに感謝したよ!
アルフィーさんいわく、エン君はクリムゾンより短命で、おれは普通の人間より長生きするって話だった。
それを知った今おれは、二人の終わりが一緒だったらいいなあって思ってるんだ。
死が二人を別つまで?
おれはもう置いてくのも置いてかれるのもごめんだから。
置いてったことはないはずなんだけど、そう思っちゃうから、一緒に終わりを迎えられるなら、
その時が来たのなら、法も倫理も無視しようって考えてるんだ。
あ、エン君には秘密だよ!
まあ、エン君いわくおれは嘘がつけないらしいから……
*気づいてそうな気はするけどね!*]
[あの館は何だったのだろう。
人の一番大事な記憶と思いを奪って、その相手に忘れた姿を見せつけて。趣味が悪いにもほどがある。
アマミさんは許しても
私は許せない。
失って戻って、記憶の重さと大切さを再確認出来たのは悪い事ではないけれど。
奪われた事自体を許せる程心は広くあれない。
……やっとで長年の理不尽な仕打ちから解放されたのに、まだこんな目にあうのかって思い返す程苦しくなる。
この感情は家族の時と同じだ。
二度と関わりたくない。
仕返しまでは流石に考えない。
恨んで生きる真似はしない。
そんな身勝手な存在にこれからの人生を、幸せを邪魔されたくない。
私を不幸にしようとする存在とは関わらず、とらわれず、自分の力で幸せになってみせる。
ただ、許すことだけはない。それだけだ。]
まぁ…………俺の中でも、
あれはあなたに贈った1番最初のものだから
思い入れがあってさ。
…………あなたが現実でつけていないのは、
大切にしてもらっていたからだと、
信じたかったのもあるかな。
[
彼女がぎゅっと抱きついてくると、
朝食を作る気力も、会社に行く気力も
すっかりなくなってしまうのだが。
立場が逆転したら彼女がどうするのか、
気になるけれどもあまり気にしないでおきたい。
だって、彼と彼女は逆だから、
なんとなく察しがつく。
]
好きすぎるわ…………
ちょっと待ってな…
[
小さく呟いて、携帯を手に持ち
ぽちぽちとメッセージを送った。
『忽那体調不良で有休お願いします』
と、先輩に。
でも念のため彼女に休む?と
確認をとってから送ったはず。
]*
だって万が一なくしたら……
……私多分死にたくなるので。
でも、気にするんだったら付けたほうが…?
[
大げさ…?だってそれくらい大事だし…
実際なくしたらちょっと冷静でいられる自信がない。
たぶん泣くし、すごく騒ぐし
……そんな私を相手する潤さんが大変そう。
潤さんに抱きついてると、どうも仕事に行きたくなくなる。
というか、夢のせいで寝た気がしない……。
そんなことを考えてたのがばれたのか、
それとも私と同じことを考えてたのか。
休む?と聞かれてすぐ頷いた。
携帯で休む旨の連絡を入れておいて。 ]
大好き……
ね、こうしてていい?
[
ぎゅうっとくっついたままでいたくて
嫌って言われても離れる気ないけど聞いてみた。
]*
[卒業間近の寮の部屋、あいつは最近うんうん言いながら机に向かっていることが多い。
もうじきこの部屋も出ることになる。入った当初は他の部屋とあまりにもかけ離れた魔改造っぷりに引きつったものだが、慣れてしまうと確かに快適だし必要なものがきっちり揃ったいい部屋だった。
卒業後の進路も無事に決まり、あいつから特に何も言われなかった、のだけれど当たり前みたいに職場近くの物件候補をいくつか見せられたものだからちょっとだけ驚いた。ハチヤに言わせるとお嫁さんと一緒に住むのは当たり前ってことらしい。驚いただけで嬉しかったから全然構わないんだけどな。
就職先は……ちょっと、ほんのちょっとの恣意は入ってる。だってあいつ、魔法陣学であれだけ苦労してたのは何なんだ、というくらい、錬金術はすごいし。自宅に工房作りたい、毎日家で俺のためにごはんを作って俺のためにおかえり言いたい、って言われたら……うん。頑張って条件に合うところを探したさ!
たまたまなのかわざとなのかって疑いながらこっそり俺の様子伺うハチヤは可愛かったので、頑張った甲斐はあった]
[ハチヤと二人してどんな部屋にしようかと内装を悩むのは楽しい。クルスの家は、頼めばきっといろいろと手伝ってはくれるけど、できることならハチヤと二人でやってみたくてお願いしたから緩く見守ってくれている。就職と引っ越し祝いは何がいい?ってアルフィーさんがいい笑顔だったのが怖いけど。
クルスの人たちが反対もせずにハチヤとのことを認めてくれてよかった。ライリーさんに、いいの?って聞いてみたらこれが俺のためには一番いいと思うから、って。たしかに俺もたぶんハチヤも、下手に反対されたら二人して自滅していくタイプだと思う。
あっさり認められすぎて清次郎さんが呆然としてた。あの人ノアさんと結婚するためにライリーさんとフレヤさん連合相手に決闘したらしいからな……言い訳するなら、俺はアルフィーさんに認めてもらうために予めハチヤのプレゼンとかしてたし!]
[あいつの宝物だった魔術符だけど、あれの形式はステラ=セーゲン式に似てたらしい。あいつはそれで得意じゃない魔法陣学に拘ってたらしいけど、あの夢のあと魔術符が消えて、今までみたいに魔法陣学に拘らなくなった。
ついでにステラ=セーゲンの創始者に並々ならぬ憧れがあったらしいんだけど、その憧れの人物をすっかり俺の義母であるライリーさんだと思い込んでいた。途中何度か違うよ、とは言っていたんだが。
クルスの家で誤解が解けたんだけど、ライリーさんと清次郎さんとノアさんとを見比べながら酢でも飲み込んだみたいな顔してた。なんで誤解したのかを聞いたら分からないでもなかったけど。ついでみたいにライリーさんと清次郎さんの訓練という名の決闘騒ぎになってたけどいつものことだから割愛しよう]
[まぁ諸々含めて考えて……俺は今、かなり幸せだと思うんだ。あの夢がなんだったのかは知らないし、消えてしまったあのハチヤを夢にみることはたまにある]
……。
[俺は今、ハチヤのデスクで見つけてしまった研究資料を眺めながら考え込んでいた。これ……魂の同化実験とか、かなりヤバイやつだよな?
専門用語だらけで専門外の俺には難しい内容ではある。けれど実験結果の統計とかを眺めるに]
魂を同化することにより、寿命の長いものを縮小し、同時に寿命の短いものの命を延ばす。
実験の結果……同化されたふたつの生き物の寿命を、同じくする……
[なんとなく。あいつが何をしたがっているのかは、分かる気がする。あいつは多分、俺がいなくなったら生きていけないと思う。自惚れとかではなく]
…………。
ったく……こんなヤバイもん、適当に机に放りだしていくなっての……
[考えた結果。俺はこれを見なかったことにした。あいつはいつかこれを実際に俺に使うんだろうな。だから……俺は、その時を楽しみに待つことにしたんだ**]
つけやんくてええよ。
大切にしてくれてるって分かったし。
……外に出るとき、たまにつけて。
それだけで、俺は幸せ。
[
嘘なんてついていない。
銀行員だし、下手に男の気配を匂わせて
何か問題に発展したら元も子もない。
だから、デートの時に偶に見たいくらい。
後は、特別なときにつけてくれれば
彼としても大満足なのだ。
彼女も休む選択をしたので、
先輩に連絡を入れて携帯をマナーモードに。
]
ん?……勿論。
もう1回、寝よか。
今度は、幸せな夢見たいわぁ。
[
彼女が更にひっつくと、そっと髪を撫でた。
離したくもないので、脚を絡めて
目を閉じながら彼もひっついて。
昼まで起きないつもりで微睡の中に。
昼食も多分彼女が作ったかも。
]*
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