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【人】 模範囚 メサ行われる処刑を一瞥しながら、思案。 罰というのにも、様々あるという事は、理解が及んできた。 恐らくは、あれも彼なりの罰であったのだろう。 とはいえ、自分が納得できるかは別であった。 苦痛による贖罪を望んでいた囚人に、それを与えなかった看守。 憤りは、今も胸の奥で揺らいでいた。 宴もたけなわ。 ここでやり残した事は今後の監獄生活にて胸に残ることもまた、理解に及んだ。 (36) 2021/10/17(Sun) 16:12:22 |
【人】 模範囚 メサ「──すみません! 拙も一発殴っていいですか!! いえ、殴らせて頂きますね!!」 清算は、済ませなければならない。 決断をし、清廉な敵意を向ける。 (37) 2021/10/17(Sun) 16:14:40 |
【人】 墓守 トラヴィス「死ぬ、……だろ、」 銃創から溢れる血液を押し戻すように胸部を強く抑え、呻いた。死ぬためにやってんだよ。 澄んだ凍土の風に似た殺意に、自然背後を意識する。剣の柄を握るために必要な神経が優先して回復される。防げる気もしないのに、しかし無策で受けるのは絶対に、ごめんだ! (38) 2021/10/17(Sun) 16:19:46 |
【人】 模範囚 メサそこから、よろめく墓守の前に出るのは速かった。 一足で彼の懐に潜り込み、息を吐く。 外面を剥がさない、という要望を聞き入れて、 掌を開いたまま、最短距離、最高速度で彼の土手っ腹に叩きつける。 掌底。内側より臓腑を破壊する。 上手くいけば喀血くらいは派手に出来るだろうか。 (39) 2021/10/17(Sun) 16:25:02 |
【人】 紅月夜 チャンドラ「…やってるねぇ」 どれくらい回復したんだろうか…とゆるりと思考する。 部下のしぶとさだと感覚を開けて数人が、では死なないのではないだろうか?という疑問と、散歩にいきたくない犬みたいな気持ちで処刑室に遅れてやってきた。 (40) 2021/10/17(Sun) 16:36:08 |
【人】 墓守 トラヴィス衝撃は、強化肉体とはいえその骨格と筋肉を幾つも崩壊させてゆく。ぱりぱりぱり、と、存在しない膜が剥がれ落ちる幻聴を覚えた。天才の脳ならばそれを知覚し、視床下部の治療メインシステムの異常音だと察することができただろうか?しかしトラヴィスはそうではない。思考したのは、 間に合うかこんなもの、 突き上げるように消化液と体液と血液、断裂した骨とずたずたに破壊された内臓が口から、鼻から勢いよく噴出した。ずる。少年めいた男の発達した手腕に、青年の肉体は崩れ落ちる。円形の穴が空いている。 咳込むほどに正常な機能は残っていない。どくどくと流れる液体をそのままに、治療システムが鈍く脊髄の回復をはかっているのが視認できるだろう。 (41) 2021/10/17(Sun) 16:43:15 |
キンウは、躊躇いながら処刑室へ赴いた。 (a11) 2021/10/17(Sun) 16:53:46 |
キンウは、穴が空いた腹を見た。 (a12) 2021/10/17(Sun) 16:54:05 |
【人】 環境破壊 イクリール「ははは!あんなにガワに拘っていたのに汚いな」 自分が手を出すまででもなさそうな様子に、心底楽しそうに拍手する。 おかげでのんびり鑑賞できるし、さっき蹴られたところがまだ痛いのも全く大丈夫になってきた。 (43) 2021/10/17(Sun) 16:54:38 |
【人】 不覊奔放 ナフ大穴が空いている胴体と、真っ赤に染まる周辺を見た。 脊髄が動いている様子も眺め、おおーなんて無邪気な歓声をあげる。 そして、それによって、あぁまだ死ねないんだな、とも思った。 脚を踏みしめることもなく、ただ近くへ。まだ動いているその身体へ。手を抜いたでも、この程度ならとたかを括ったわけでもなく。 走っていくよりも、『タメやすい』から以外の理由はない。 「センセェ、」 呼ぶ、というより漏れた声。呼びかけ。こっち向いて、ととれるかもしれない、もし聞こえてさえいればだが。 しかし振り向くほどの猶予もなく。さっき反則だと言われた頭部に向けて。鋭い蹴りを放った。 (44) 2021/10/17(Sun) 16:55:01 |
キンウは、2,3歩後退った。 (a13) 2021/10/17(Sun) 16:55:28 |
【人】 墓守 トラヴィス返事はない。 するための軌道は塞がっている。 頭部への衝撃は、頭蓋内部のそれを激しく揺らす。 ばつん。ばつん。 音のない音を聞いた。彼の脳はそれを認識したが、彼の意識が意識したわけではなく。システムが明滅している。崖から落ちる幻。脊髄だけが残る肉体が支え無く繋がり続けるはずもない。 上部と下部がばきりと音を立てて分かたれ、別々に床に倒れ込んだ────右指が。なにかを掴むように、震えた線を描く。もがく。未だ、それは、生きている。 (45) 2021/10/17(Sun) 17:04:18 |
【人】 知能犯 ルヴァ「死にはしないんだね」 予想外、を孕んだ声。 しかしそれを取り繕わなくていいぐらいに『間に合わない』だろうなと推測している。己が試して、使って理解しているから。 両手で拳銃を構えたまま近づいていく、焦らず慌てず、されどしっかりと己のできる限りの完全を示しながら。生きているのなら視界はあるだろう。又は聴覚はあるだろう。覚えてもらわねば。 「さようなら」 ニアにやったように銃口を貴方に突きつけて。 但し位置は貴方の上半分の上、あなたの眉間。既に血に汚れているあなたの顔に、それでも醜いのは受け付けないのか、真ん中をできる限り定めて。 あなたの顔を割った。 振動、反動、やはり少しズレたかもしれない。 でも少年は笑顔のまま、終われば何事もないように下がって、 「人が嫌がることやるからだ。」と最後に呟いた。 死体には聞こえてはないだろう。 (46) 2021/10/17(Sun) 17:24:12 |
【人】 墓守 トラヴィス天才は彼の脳を知っている。その治療プログラムを理解している。仕組みを、ハードの位置を完全に把握している。眉間からどの角度で撃てば「それ」に届くか知っている。どう破壊すれば機能を失うか理解している。ならばそれは、彼こそが止める、彼の心臓部だ。 落ちて行く崖の底から夜の空を見た。 暗く落ち続ける深淵の先で、ぎらぎらと燃える恒星が幾つもそらを飾るのを見ていた。 遠く、しかし、それらは遠ざからないことを、 彼の魂は漸く覚えたばかりだ。 やがて底に着く前に、生命活動は完全に停止した。 (47) 2021/10/17(Sun) 17:34:19 |
トラヴィスは、骸になった。治癒は停止している。 (a14) 2021/10/17(Sun) 17:34:47 |
ルヴァは、下がりきらずに、骸を見下ろした。 (a15) 2021/10/17(Sun) 17:51:33 |
ナフは、じっとそれを見ていた。 (a16) 2021/10/17(Sun) 17:55:32 |
【人】 金糸雀 キンウトラヴィス様。 唇が動いても空気を震わせる事はない。 言の葉は出ない。 僅か、動いた手を、指を、 動かなくなったそれらを見て、 キンウは目を伏せて祈りを捧げた。 キンウはそれしか知らなかった。 (48) 2021/10/17(Sun) 17:57:19 |
【人】 環境破壊 イクリールイクリールは学習した。 馬鹿正直に貰っていく、などと宣言する必要はないのだ。 そ〜、っとトラヴィスの足を引っ張る。いまだかつてない 存在感の薄さで。 (49) 2021/10/17(Sun) 18:00:26 |
キンウは、イクリールを<●><●> (a17) 2021/10/17(Sun) 18:03:28 |
アンタレスは、参加しなかった。処刑が終わる頃、目元を手で覆いお疲れモード。 (a18) 2021/10/17(Sun) 18:04:28 |
アンタレスは、暴食を警戒していたが宣言すると思っていたので見ていなかった。...疲れている。 (a19) 2021/10/17(Sun) 18:05:07 |
イクリールは、キンウに、(*˘︶˘*)ノ (a20) 2021/10/17(Sun) 18:06:39 |
ルヴァは、見えているが気にしていない。脚一本なら回復するのだろうし。 (a21) 2021/10/17(Sun) 18:07:04 |
キンウは、せめて美味しく食べられることを願うのみだ。本当にそれでいいのか? (a22) 2021/10/17(Sun) 18:09:03 |
トラヴィスは、心臓を動かした。 (a23) 2021/10/17(Sun) 19:20:04 |
【人】 知能犯 ルヴァ>>51 ナフ 「…………っ」 それが了承の意味なのは認識し、返事をしようと口を開こうと。 だから、貴方のその次の反応に対応はできない。向かってくるのを認識し、己の身体は唐突な突進に僅かに後ろに倒し。 但し少年の反射的な反応はそれだけだ。避けることもしない。そうならないように制御する。殺される約束だから。騒動の主犯にもなった少年は案外約束を違えない。 腹に素早くも鈍い一撃が入り、少年は貴方の力によって踏ん張ることもできずに大きく後ろによろける。右手に銃を握ったままにはしてあるが。 「……条件は失血。忘れないで、ね」 攻撃の合間にそんなことも言いながら。時間があれば、どうすれば楽しいかなんて要望も聞いたりもしながら。 (52) 2021/10/17(Sun) 20:19:41 |
トラヴィスは、息をしている。 (a24) 2021/10/17(Sun) 21:29:16 |
【人】 墓守 トラヴィス水面の輝き。 或いは恒星の瞬きを、手にしたような気がした。 「────ああ、」 声を上げるための気道は開いている。 温かい。 爪の先が、かつ、とポッドの蓋に当たって音を立てた。袖口が見えない。随分と薄着になったものだ。 音もなくポッドが開いた。海溝は遥か遠く、今は光の騒がしい暗黒の中。船があるのだけは海に近いのかな、と空想に思考の大半を支配されながら、棺の外へ足を伸ばした。 (54) 2021/10/17(Sun) 22:09:02 |
アンタレスは、処刑を見届けた後 処刑室からさっさと出た。...何処へ向かうとか そうしたものは無い。 (a25) 2021/10/17(Sun) 22:20:07 |
【人】 知能犯 ルヴァ>>53 ナフ 「できるかなあ……、っ」 殺しても構わない。そう言われたらその通りにするだろう。ただ確率的には低そうだ。 だからそんなことを言いながら、貴方が武器を選ぶ間に急いで銃を構え直す。片手で連射する程の経験は積んでいない。 但し貴方が跳躍をすれば、少年は貴方が頭上に来る前には迷わず一歩前に進んでは後ろに振り向いて。後方上部に構える。 貴方の跳躍の軌道を読んで、あなたが後ろ側に着地する前に発砲するつもりだ。流石に、確実に照準を合わせる暇はないので、避けなくても致命傷を狙える程ではない。 又、貴方がそれを見て行動を変えてくると、対処できないだろう。精々、戦闘訓練は受けていない少年は、一般的に軌道を予測して先回りするしかない。先程殴られた痛覚も残っていれば、それに惑わされなくても反射に対応できるほどではない。 (55) 2021/10/17(Sun) 22:20:22 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>55 ルヴァ 「あッ、はァ!」 笑い声一つ。銃口がこちらを向くのが見えて、発射される音が聞こえて、その身に、左肩に銃弾が突き刺さったころのこと。 あなたになら、銃口を見ていたのがきっと分かるだろう。分かるならば、避けなかったのだということも分かるはずだ。 その後の着地。身体を捻り、あなたの方を向いての着地。だから恐らく、銃弾は男の正面から当たったはず。血が溢れ出る傷口を顧みもしない。 着地から床を踏みしめるまではノーモーション。すぐにあなたに向けて飛びかかる。タックルでも仕掛けるように。 銃を持った相手だから、一応は両腕を頭の前に掲げて盾とし、あなたに接敵。叶えば、懐に飛び込んで首から胸元へとナイフを振り抜こうと。 (56) 2021/10/17(Sun) 22:36:33 |
【人】 知能犯 ルヴァ>>56 ナフ (むりだったか。) ここで心臓に当てなければ、貴方は向かってくるだろうと知っていた。あなたの戦闘は見たことがある。あなたの弱点も知っている。でもそれが実行できるかは。 それでも全力で反抗すると決めたのなら、諦める選択肢はない。 少年は身体を制御するのに長けている。それはいつもは感情で暴走しないように抑えるのが主だったが、何も力を抑えるだけではない。チャンドラ相手には射程がどうしても足りなかったが、ナイフ相手のあなたなら又は。 銃をぱっと、一瞬の気の隙を作る狙いで目の前で手放す。 そしてすぐさま拳銃を右手でキャッチし直すように、右腕を構えた姿勢から左へ移動させる。身体も捻って左に。 そのまま少年の脳は命令する。リミッターを外せと。それは体組織を壊しながら、常人を超えた力を出すことを数回だけ可能にするだろう。 そのまま身体ごと腕を右に捻って。 全力で 貴方の腕や頭めがけてなぎ払い、突き飛ばそうとする。この際腕がナイフに刺さるかもしれない。それでも構わない。近づかれ、庇われてしまったのなら一旦距離を取らなければいけない。撃つだけでは対処法がバレてしまうだろうから。 ……とはいえ、少年の身体能力は平均少々下。彼の全力だとしても、その2倍だろうか。全力というのは聞こえがいいが、男性二人分でしかない。少年が全力を出してやっと出した力をあなたはどうするだろうか。 (57) 2021/10/17(Sun) 23:04:15 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>57 ルヴァ 目の前で離された銃を、見はするが隙ができるほどではない。 戦う際、男はもはや考えてなどいない。一瞬一瞬を繋ぎ合わせて動作としている。あなたとは違い、むしろ考えたらそれが隙である、ような。 しかして。思考するあなたと試行する男の行動が偶然似通ったのを知ったとき。 男は今までになく、歓喜するように声なき声を上げて笑った 。身体の損傷を度外視して動くのは男もよくやることだ! 「はッ………、ァ、」 たのしい。あなたはきっと男からそれだけを感じ取れるはずだ。 振り回される腕にせめてとナイフを大きく振るう。刺さったとしても、突き飛ばされてそれはすぐさま抜けるだろう。もし仮に刺さっていたとしたら、抜ける際に傷を大きくするかもしれないが。 蹈鞴を踏んで後ろへ数歩。全力の腕に当たってしまったからには、男も無事とはいかない。頭は避けたものの、胸に、肩に、酷い痛みを感じる。肩なんかは、さっきの傷が更に悪化したような。 「あは、」 男は笑っている。 (58) 2021/10/17(Sun) 23:24:53 |
【人】 知能犯 ルヴァ>>58 ナフ 貴方は知らない話だが。アマノに『頭と両腕以外ならどこまで傷ついていいか』には、『頭だけ残してもらえればいい』と答えた。 目的を達成するのに、時に命すらいらない。それが今あなたと踊る舞台の由来だし、本当に、お互いよくやることだ。 ただ、少年は楽しんではいない。刺された腕と、全力を使った反動の痛みに苦しんでいる。 それを表情に出すことはなく、あなたと共に笑う。弱みを見せぬように。他の誰にも。 ナイフは外される。傷口が更に開いていき、赤い血が流れ始めていく。 両腕の痛みに耐えながら、息を制御できず粗く肺を揺らし、それを放棄しても壊れていく筋組織を出来る限り制御しつつ、銃をやっと構え直す。 もし間に合ったのなら、笑うあなたの心臓に向けて発砲するだろう。 出来たとしても、発射する前も、したあとの反動も、腕が銃に逆らえず、大きく揺れる。壊れていく腕と共に、傷口が開くのを感じる。命が流れるのを感じる。 それでもにこりと笑う。また来るのなら、また力任せに振り払うだろうという圧をもかけながら。楽しませるために、 出来るなら勝つために。 (59) 2021/10/18(Mon) 0:07:50 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>59 ルヴァ 知らない話だが、知ったらきっと酷く笑っただろう。機嫌良さげに。目的に対して容赦ない様子は好きだ。 男は、あなたが楽しいわけがない、と知っている。ひとに興味がないのだ、自分の楽しみに付き合うのが楽しいはずがない。ひとに興味がないから、痛みも血肉も好きなはずがない。 あなたは頭がいいから、約束を破るより守った方が面倒が少ないと思っている、と思っている。 男がぼんやり抱くのは、律儀だな、という感想のみ。 それも愉悦に押し流されて。 笑みの圧に負けるくらいならば、こんな勝負を仕掛けていない。構え直すまでは数秒くらいあるだろうか?ならば、男にとっては十分な隙だ。 そうでなかったとしても、男は蹈鞴を踏んだ3歩目で跳ね飛ぶ。高く、と思わせて、低く。次には高めに。狙いを付けづらいように。ぱたぱたと血の雨が降る。これには何の効力もないが、ただ重力に従って降っていく。 最終的に着地するのはあなたの眼前。もしそこまでの接近を許してしまえば、近過ぎて腕を振り回すのも困難なのではなかろうか。 男はといえば、横から水平に差し込むように、ナイフをあなたの首へと突き立てようとするだろう。 (60) 2021/10/18(Mon) 1:07:21 |
メサは、───黒の芥となって崩れおちる。 (a26) 2021/10/18(Mon) 1:45:09 |
【人】 知能犯 ルヴァ>>60 ナフ 笑うだけで貴方を制圧できないのはわかっていた。とはいえ同じ顔である限り、どれぐらい弱っているか推測がつきにくい、筈だと信じ。 少年は確かに約束をあまり破らない。でも必要があったら容赦なく破るだろう。それでもここで貴方に殺されることを持ちかけた。 この処刑室という場所が命をあげる場所として丁度いいと思ったし、丁度処刑を終わらせた時期が丁度いいと思った。銃弾を今倒れている人を死体にしたとき、もうやることは終わったのと感じたのも大きい。確かにこれでゲームは終わったのだ。 それだけだ。 そして、誘われたのなら勝ってやりたかった。勝って、何事にも勝って、全てにおいて完全へと、否、長年勝てることのなかった暴力に一回でも勝りたくて。その後はわからないけど。 そう、構え直すまで数秒。きっと少年は構え直すまでの正確な時間はわかっていた。それが貴方にとって大きな時間であることも。それでも短縮することは叶わなかった。 その間は撃つことができない。グリップを握った頃にはその間に貴方が入り込んできた。視界には貴方を捉えていても。 まだ腕をあげられない。上げるには0.8秒は足りない。今撃ってもその先は心臓でも脳でもなく、貴方の右の腿だ。 銃声は響かないまま。 少年の首から血が湧き出した。少年は己の命が流れるのを感じた。己の体がどんどん制御を失うのを感じた。寒さを感じた。生理的な恐怖を感じた。又死ぬのだと理解した。 そのまま少年は0.8秒又はそれよりも長い時間を耐えきり、制御を失い始めた視界を頼りに貴方の心臓の前に銃口を恐らく突きつけ、冷たい指でトリガーを (61) 2021/10/18(Mon) 1:53:15 |
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