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テオドロは、アリーチェに「用意ができたら呼べ」と連絡を入れた。 (a21) 2023/09/17(Sun) 12:47:16 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「あんたの伝手で助けを得るの、 いよいよもって法令に喧嘩売ってる気がするなあ」 迂闊な真似をするな、と𠮟りつけながら、 ここで漸く抵抗の意志を見せて振り払う。 あんまりにも遅すぎる抵抗な気がしなくもなかった。 「俺にとっては恐怖の象徴ですよ。 以前言った通り。一番ろくでもない手合い。 ……重ねて言っておくが、あんた自体にはそこまで思入れは無いからな」 これはただ突き放す言葉というよりかは、 線引きを明確に示している、切実なところからの発言。 勘違いしないでよねというツンデレ的なものではおそらくない。 「いい度胸ですね……首輪じゃなくて手錠のがいいか? 曲がりなりにも現職の警察なんだから、 度を超えたら普通にしょっ引きますからね。お忘れなく」 (-470) 2023/09/17(Sun) 13:24:37 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「ああ言えばこう言う…… それは現物が金と等価な時に通用する話ですよ」 本気で、心の底から嫌悪してはいないのか、こちらも苦笑交じりで答える。 「お世辞はいい。価値ある行動だという自負はあるが」 「勘違いされるならそれに任せておけばいいでしょう。 気づくまで好きに言わせておけばよくって…… 事の仔細を掴まずにレッテル貼る相手、普通に願い下げだし」 性格に対しても、デートに対しても同じこと。 あるいはもっと大枠の、出自に関する話にも触れているのかもしれない。 職業に大まかな当たりをつけているというのに、 法に触れても、未だに関係を持つ。気を許しているその所以を。 「俺に付き合っている奴がいないのはいいとして、 あんたって本命がいたらちゃんと身を落ち着けるタイプだったりしますか?もしそうなら1セント単位で見直してやります」 脱いだジャケットを丁寧に畳みながら。 意外でもないが、それなりに偏見はあったもので。 (-479) 2023/09/17(Sun) 14:07:39 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「まさか花屋でもやってると思ってましたか?」 ボランティアとは言っていたから、 まさか勘違いされてるとは思っていないが。 「むしろ、今日それだけ不安がるあたり、 気づいているものだと思っていたが…… ……思えばだいぶ余計なことを言ってしまったな」 警察がここまで気を許しているのって、 結構な弱みになるんじゃないかと思わんでもない。 事の善悪は肩書ではなく人を見るべきだと思っているから、 その道理が通らなかった次点で付き合う気もないが。 「後ろめたいことがあって、 逃げるんだったら今の内ですよ?」 (-485) 2023/09/17(Sun) 14:27:09 |
【人】 Chiavica テオドロ「慌ただしいですねえ、街も。 こうしてみると効果があるんだかないんだか」 警部補たるもの、たまの見回りも仕事の内。 そんなこんなで街を眺めていると普段と比べて、身を縮めてそそくさと歩く人間たちが多い気がする。 警察の目が怖いなら猶更堂々としているべきだというのに。 叩く気になれば埃やそれ以外がいくらでも出てきそうだ。 (こんなので手柄上げて、 あの署長代理に取り入りたいわけでもないしな……) 自分にとっての価値と、誰かにとっての価値は、 いつだって違うものだとはわかっているが、にしたって。 今日も諸々の未然防止のために、 皮肉屋の警部補は程々に目を光らせている。 #街中 (74) 2023/09/17(Sun) 15:34:33 |
【人】 Chiavica テオドロ「あなたは何をしている」 これは巡回に行っていない方の時間軸。 書類を纏めていたら良い匂いがすると出所を探ってみたら何故か隅の方で縮こまっているのが居るときた。 幼馴染もやっていた、今警察署内でブームが来ている挙動なのかもしれないな。漠然と脳内で茶化していた。 #警察署 (77) 2023/09/17(Sun) 16:51:29 |
【人】 Chiavica テオドロ「挙句さらっと巻き込まれたし。 昼の用意はあるんですが……」 それはそれとして内容物を見る。 中々美味しそうではないですか。この付近で言うとダニエラの言っていたベーカリーの物でしょうか? 案外挙動が素直な警部補は既に一つ手に取っている。 #警察署 (85) 2023/09/17(Sun) 18:09:49 |
【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ待ち合わせにはいつだって早く着くようにしているが、人の家に上がる場合はそうともういかない。 代わりに時間ぴったりに扉が開くという几帳面さを見せたところで、職場で見るよりいくらか険の少ない顔つきの男が現れる。 「……別に、いつも通りだよ。 今日だって食べたいもの食べて生きてます」 少ない手荷物を適当な場所に置いてから、向き合うように座って。 いただきます、と一声かけてから早速手を付け始める。 本題だからさっさと食っておきたい。そんな気持ちの表れ。 「大丈夫かどうかと言われたら…… 多分、大丈夫ではない。強引なやり口の代理が来てしまったもんだ」 「だからといって俺たちにできることはない。 精々目を付けられないように祈ることしかできないでしょう」 他人の心配よりも自分たちの心配をするべき。 そうでも言いたげに、深々と溜息を吐いてからトルタを一口。 目が覚めるようなレモンの香りがして、うん、と頷く。 自分の家もまた、必要なもの以外は置かれていない故に、 飾り気のない部屋は寧ろ落ち着くとさえ思えた。 (-546) 2023/09/17(Sun) 19:50:55 |