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![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「はは、分かった。それじゃあ今夜よろしく。 聞きたいことを考えておいてくれ」 とは言っても、話す内容によって続く質問は異なるだろう。 考えたところでものによっては問となることなく消える。 軽い自宅飲み程度の緩さで考えているくらいが丁度いい。 「それじゃ、仕事が終わり次第君の部署で」 迎えに行くよ、言葉にはせずとも暗に含んで。 この時は一度、 解散の流れとなるだろう。 (-354) 2023/09/17(Sun) 0:01:07 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ/* こんばんは、夏に瓶ラムネです。 このまま続けても良さそうであれば 迎えに行った後の描写でお送りさせていただくか あるいはお送りいただければその続きを描写いたします。 家に着いた時点からでも問題ございません。 勿論お手隙であればとなりますので 更新後でも大丈夫です。 誘いに乗っていただきありがとうございます! (-358) 2023/09/17(Sun) 0:04:59 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ君が言葉を振り絞るのに、 葛藤するような様子を見せる理由は分からない。 だからこそ、君の動き全てを翠眼は捉え、 しかし何かを急かすこともなくただ見つめるだけ。 それが1分、10分、1時間。それ以上だとしても。 一度だって、急かそうとは思わない。 絞り出された問いを聞き、 男は手にしていたカップから手を離す。 隣に置かれたその中身には、小さな波が揺れていた。 「なれる──とは、言いきれないかもしれない。 君の心が迷路の中にいるうちはね」 何故聞きたがるのか。何故憧れるのか。 その理由を明確に聞いたことは一度だってない。 だから男に答えられるのは、己の感じるもの。 それを言葉としていくだけだ。 「…それでも、君がこうして俺に問いかけて、 それでそうなりたいと願って道を歩むなら、 不可能だとも言い切れないんじゃないかな」 「俺は、君ならきっと大丈夫だと考えているよ」 (-387) 2023/09/17(Sun) 1:28:13 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ手土産なんて気にせずにと笑う男は、 適当な肴として惣菜等を籠に放り込んでお買い上げ。 本当に気にせずと考えているのか微妙なところではあるが、 どうせ君はそうは言ってもワインを購入するのだろうと、 そう考えてのことだった。 「もう少しで着くよ」 そうして家──マンションの下へと着けば、 カード式のキーを取り出し入口付近のセンサーに翳し。 中に入ればエレベーターで上へと向かって、 同様のカードキーで扉の解錠を行えば、 「どうぞ」と君を部屋へと招き入れるのだ。 奥へと進めば、テーブルにベッド。それからタンス。 必要最低限のものだけが置かれたシンプルな部屋に辿り着く。 君の知る男にしては、少し物足りない印象を覚えるかもしれない。 ベッドに転がったクッションを2つテーブル付近に置いて、 そこへと座るよう促し、袋の中のものをテーブル上へ。 (-393) 2023/09/17(Sun) 1:48:19 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ意外そうだと語るその表情に、 凡その反応を予想していた男は微かに笑みが浮かべて。 「人を呼ぶことがなかったからね。 部屋までらしくする必要はないかと思って」 それ故、家に人を呼ぶことはなかった。 らしさを見せる部屋は実家にあるし、 わざわざ1人の場でもそうある必要はないだろうから。 キッチンへと向かいワイングラスを2つ手に取って、 テーブルの上に置いた後にようやく、 男もまた空いたもう1つのクッションへと座る。 「それで?聞きたいことは決まったかな? …あぁ、テーブルの上のものは好きに食べてくれ」 カプレーゼにブルスケッタ、それからドライトマト。 ラザニア、ポルペッテと本当に適当に選んだらしい食材が テーブルの上に並んでいる。 (-397) 2023/09/17(Sun) 2:26:19 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「変わり者へ関わりたくない人間は多い。 仕事上の関係で終わらせる方が楽だしね」 まともに話が出来ると感じているのは一部だろう。 今まで積み上げた"リヴィオ・アリオスト"という人間が、 他者にそうさせてしまっていた。 「どうして、か。保てなかったからだろうか。 心も、体も……俺は案外劣等感の塊らしいからね」 背後のベッドへ背を預け、コルクが抜かれていく様子を眺める。 その表情はいつも通りとは違う、素の"リヴィオ"だ。 「君には話したことがないとは思うが、 俺は親に捨てられて児童養護施設に引き取られたんだ」 「だからね、昔は大人しくて暗い人間だったよ。 …ただ、捨てられた人間だと。要らない人間だと。 そう思う度に生きているのが苦しくてね、 生きるために俺は、そうするしかなかったんだよ」 そのおかげで、今の家に引き取ってもらえた。 要らない人間じゃないって、思えた……はずだった。 「…でも、俺がどれだけ努力しても"本物"には叶わない。 嘘のリヴィオが誰かの目に憧れとか、 そういうものを抱かれる度に俺は……苦しくなったんだ。 生きるために嘘で描いて、その結果苦しむなんて」 馬鹿だろう?男は自嘲するように笑い、視線を落としていく。 (-478) 2023/09/17(Sun) 14:02:38 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ涙を流すことの何がみっともないのか。 そう思う心はあれど、君が隠すなら暴こうとは思わない。 代わりに、浮かんだ笑顔に笑顔を返そう。 「誰かに問える君は強い。顔を上げられる君は強い。 だから君は、君なら、 大丈夫 だ」もう一度君に大丈夫を唱え、笑みを深める。 君なら君の道をいつか、見つけられると信じているから。 「そうして悩める君は強くなれるよ。 迷うことは悪じゃない、立ち止まることもそうだ。 諦めてしまわない限り、君の道はちゃんと続いている」 「いくらでも迷っていいから、いつか。 …いつか、君がその迷路を抜けられる日を俺に」 語る男の瞳は細まり、そのまま緩やかに閉じられた。 「──俺に、見せてくれ。見守っているさ、ずっと。 だから俺で良ければ、いくらでも」 (-488) 2023/09/17(Sun) 14:38:12 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ己の息を呑む音が聞こえて、 落ちた視線も勢いよく持ち上がった。 それはどちらも無意識で、君の言葉を聞いたが故に。 「……………は、君ってやつは。 俺を口説いたところで何も渡せないぜ」 僅かな間の後、ようやく引き出した言葉は冗談めかすもので。 少し崩れた笑みが君の瞳に浮かぶのかもしれない。 「…それに君に必要なのは、君の幼馴染達だ。 あまり多くに手を伸ばすなよ、掴めるのには限度がある。 そうやって沢山口説いてると後が大変だよ」 なんでもないように言い切って、 けれど深いため息が男の口から零れていく。 そのまま持ち上がった手が自身の髪を乱して、 複雑な感情の中、もう一度下手な笑みを作った。 (-500) 2023/09/17(Sun) 15:34:54 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ男が再び瞳を開く頃、一滴の涙は既に落ちきって。 映るのは目元を擦り、顔を伏せながらも声を絞り出す君だった。 だいすきだと伝えてくれる君へ「俺もだよ」と返し。 ありがとうを伝えてくれる君へ 「礼を言われることじゃない」と男は笑う。 結局、言葉を受けて下を向き続けるか。 あるいは、上を見て、前に進もうとするか。 それを選ぶのは自分自身他ならないのだから。 「はは、その調子だ。君がそう名乗れるようになること、 俺は楽しみに、期待して待っているよ」 いっそナンバーワンになるほどに高く。 君の心が強く、いつか形を掴めますようにと願って、 君へと手を伸ばしその頭を撫でようとするのだった。 (-504) 2023/09/17(Sun) 15:57:52 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「…………君ってモテるだろ」 もう一度深いため息を吐き出して、 君の表情を伺うように翠眼が揺れた。 「俺がそんな人間に見える?くらい言えたら良かったんだが、 ここまで話して言えることはないな……困ったな」 断言された内容が本当にその通りで、 今更否定したところでなんの意味もない。 諦めたように一度肩を落として、 何を言えばいいかと言葉を探す。 「……そんなこと言われると、惜しくなるだろ」 自棄になって破滅を望み進んだ先で、 欲しかった言葉が真っ直ぐに向けられて、 描こうとした終わりに、ほんの少し未来が欲しくなった。 本当の自分としての未来を。 「君ってやつは本当に、お人好しだな……」 (-532) 2023/09/17(Sun) 19:06:42 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ「もちろん俺も嬉しかったさ。 誘ってくれてありがとう、ニーノ」 前を向き晴れていく君の心とは対照に、 曇り空の広がる空は今にも雨が降り出しそうだ。 この時間を名残惜しく思う気持ちはあれど、 そろそろ解散の時が近付いているのかもしれない。 「…あぁ、俺で良ければと言っただろう? いくらでも、甘えてくれて構わない」 「また、食事も行こう。俺の話は……はは。 何か、いい話題を考えておくよ。 君も、聞きたいことを考えていてくれ」 隣へと置いたカップを再び手に取り、 残るジュースを飲み干して、 立ち上がった男は君へと手を差し出した。 「次も、楽しみにしているよ」 (-536) 2023/09/17(Sun) 19:21:14 |
リヴィオは、この『 』が希望になるよう願った。 (a35) 2023/09/17(Sun) 19:22:22 |
![]() | 【人】 無敵の リヴィオ>>86 ルチアーノ 「OK、仲良く分け合おうか」 意図は違うとしても形は同じ。 黙った理由を問うこともなく頷いた。 元々自分が持ちかけた話を断る理由もない。 取り皿を貰えるようマダムに頼み、 運ばれてきたスープをきっちり2人分に分けて片方を君に。 「ありがとう、レディ。それじゃあいただきます」 両手をきっちりと合わせてから料理への感謝と敬意を述べる。 スプーンで掬って運んだスープは確かに高級な店には劣るが、 気持ちは込められているのだろうと笑顔が浮かんだ。 「…うん、美味しいね。ほら、君も早く食べるといい。 空腹よりも多少腹を満たす方が頭は回るからね」 君の用事を全く把握していないものの、ご利益を求めるくらいだ。 頭が回せる状況にしておくべきではと勝手にも考えての言葉。 実際のところは必要のないことなのかもしれない。 #路地裏 (94) 2023/09/17(Sun) 19:58:08 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「…そうかい」 それは君が幼馴染に夢中だったからかもね。 漂う香りとともに余計な言葉は飲み込んで思うだけに留める。 「………分かっているさ、分かっているよ。 しかし今更覚悟をするってのは案外勇気がいるものなんだ」 それは、これまでして来なかったことだ。 嘘で身を固めて、掴もうとしなかったものだ。 注がれるワインを眺めながら躊躇うように手を伸ばして、 触れる直前で指先を握りしめた。 (-561) 2023/09/17(Sun) 20:41:37 |
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