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![]() | 【秘】 怪物 ツルギ → ユス「………、………………っ、の、」 ───正論ばっかり言いやがって! 「てめえが、」 ───お前は俺の一体何を、 「 知って、ん、……… 」───……、ああ、そうだ。 君は、全部知ってたんだった。 全部知った上で、正論とかじゃなくて、取り返しのつかないことをした上で、自分の言葉としてこうもハッキリ言うものだから。 反論の余地が無い。 視界が覆われて、憎たらしい笑顔が隠されて、額に懐かしい感触がして。 記憶と違うのは、部屋に満ちる鉄錆の臭いと、掌の大きさと、君の唇が触れた額が。 ……温かい、気がしたこと。 ………W楽しかったWか? 本物の海には行ったことがないけれど。友達と行った偽物の海は、楽しかったから。 海に嫌な思い出は、ひとつも無いから。 「 だっ…たら。………海、が…いい。 」真っ暗な視界の中で、君を探して。 小さく、弱々しく、手が彷徨った。 (-235) 2022/03/13(Sun) 18:02:06 |
![]() | 【秘】 ツルギ → ユスふと触れた体温に、指が食い込む程しがみつく。 繊維が千切れる音がした。 ………死んでも離すものか。 君はおかしいよ。 簡単に思い出を上塗りしてしまう。 俺なんかより、ずっとおかしいんだ。 「………本当に全部、代わりにやってもらうからな。」 ……死ぬのはいつでもできますから。 あっこれ一緒に行けそうにないな、って思ったらあいつを殺して俺も死ぬつもりですよ。 「俺を殺すのも。お前を殺すのも。」 元より俺の命は、君のものだから。 別に何もおかしなことは言っていない。 これは頼みで、お願いで、 命令 だ。 (-236) 2022/03/13(Sun) 18:04:14 |
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![]() | 【秘】 ユス → ツルギ「……っ、ぐ、ぅ……ッ」 何か千切れる感覚がした。 流石に笑い続けることは出来なくて、痛みに顔を歪ませるけれど。 こんな触れ方をしたのは、こんな反応を見せてくれたのは初めてだ。 その痛みすらも愛おしい。 こぼれ落ちた吐息にかすかに楽しそうにわらう音が混じる。 「……ふ、……はは。 ああ、ああ。行こう。海に行こう。 二人で同じ景色を見よう」 98uよりも広い、切り取られていない見渡す限りの海。 本物を一人で見たことなどないし、誰かとだって見たことがない。 ▼ (-238) 2022/03/13(Sun) 19:07:20 |
![]() | 【秘】 ユス → ツルギ そうだな、おかしいかもしれないな。 だって俺は怪物だから。 憎い人間の呪いなんて、己の呪いで塗り潰そう。 「ああ。全部、全部代わりにやる。 お前の全てを貰おう」 全て切り捨てた俺は、何も持っていないから。 底すら無くした穴の空いた器だから、満たされることなんてない。 死ぬまで、俺の心が止まるまで。 ──ずっと、お前を欲しがり続けるよ。 「大丈夫、お前が教えてくれたから。 お前が俺を作ってくれたから。 生かすも殺すも、ちゃんとやれる」 ▼ (-239) 2022/03/13(Sun) 19:08:13 |
![]() | 【秘】 ユス → ツルギ「お前の全ては俺のもので 俺の全てはお前のもの。」 「勝手に独りになるのも許さない。」 「地獄まで、一緒に見てもらうからな」 (-240) 2022/03/13(Sun) 19:09:07 |
![]() | 【秘】 きみの ツルギ → ユス「………っ、ぐ、」 首筋に鈍い痛みが走る。紛い物ではなく、現実の、本物の印。 ………ああ、楽だ。 もう何も考えなくていいんだ。 全部君が決めてくれる。 全部君が考えてくれる。 全部君のせいにできる。 夢を捨てて、夢から醒めて。 現実で生きろと言われても、当然できるはずもなく。 でも 生かされる くらいなら、できそうな気がするから。息をするだけなら、なんとかできそうな気がするから。 飼うより飼われる方が、ずっと簡単だ。 「………ははっ、いいよ。 地獄でもどこでも連れて行け。 淋しさを誤魔化すために、命の過程に何かを見出そうとして。 人の命をいとも簡単に消費して。 夢の微睡から、無理矢理引き上げられて。 わかったのは、君が俺のもので、俺が君のものであることだけ。 ……最初から、それだけで良かったのかもしれない。 たったこれだけの答えを知るために、随分と遠回りをしてしまった。 (-243) 2022/03/13(Sun) 19:27:58 |
![]() | 【秘】 きみの ツルギ → ユス……さて、完全犯罪の仕上げをしなければ。 君が脱いだ服も持って行かないと。 君が後ろから殴られて、どこかに隠れて、俺が逃げてから通報した…という筋書き通りに。 俺は君の服に着替えて、地元に帰って、予備機を含む証拠の隠滅。 どんなに辿っても、人間関係を漁っても。 俺たちの関係は、誰にも分からない。 俺たちにだって、わからないんだから。 「………じゃ、手筈通りに。」 帽子を目深に被り、マスクをすればどこにでもいる通行人の出来上がり。 靴を履こうとして、土足のままだったことを思い出す。 (-244) 2022/03/13(Sun) 19:29:18 |
![]() | 【秘】 きみの ツルギ → ユス「終わったら、連絡して。」 玄関を出る前。 振り返って、マスクの下で。 ほんの少しだけ、笑ってやった。 ちゃんと見せてあげるのは、全部終わってから。 「─── 地獄だろうと それまで、お預け。 (-245) 2022/03/13(Sun) 19:30:23 |
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