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ルチアーノは、どら猫は、今日も一匹だ。 (a0) 2023/09/20(Wed) 21:17:44 |
![]() | 【神】 口に金貨を ルチアーノその一人のソルジャーはその日の朝、アジト内の何処にも姿を現さなかった。 部屋の中もまるで何処かに大切なものを持って逃げたかのように多くの棚の中身がごっそりとなくなっている。 その現状に不思議なほど部下たちは慌てておらず、何が指示をもらっているのが傍目にも分かられていた。 何を聞いても詳しくは知らないからと口を閉ざすばかりだが。 それでも不安は隠しきれないのか他のメイドマンやソルジャーに指示を仰ぎその日も働いて回るのだ。 ちなみに男の携帯もばっちり連絡は取れなくなったが、とあるケーキ店で今日もいつもの色男を見かけたという噂だけは残っていた。 #アジト (G8) 2023/09/20(Wed) 22:42:24 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* 追記ありがとうございますPLです。 や、やった〜。大変素晴らしい文章と設定を食らって絶句しておりました。 この後当PCがRPとしてまとまらない感情を吐き出しますが、 結論といたしましては今回はあくまでマフィア取締法の罪状で検挙する方を選びたく思います。 その上で、時間をずらした上でこのアタッシュケースの行方をRPしていきたいと思いますので、もしかしたら牢屋からの解放後(エンディング時)にマフィアに捕まる可能性もあるかもしれないしかし今は牢屋の中で……という方向性は如何でしょうか? (-44) 2023/09/20(Wed) 23:18:10 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* RPの方向性は大丈夫です!! PLのNGなどはありません、覚悟を持ってヴィンセンツィオさんの物語を見届けさせて頂きます。 寧ろこちらに合わせていただいていることも多く大変ありがたく思います。 一応甘ったれの言い訳としましてはボスの不在時に貴方が酷い制裁を加えられるのも道理としておかしいと思っていたり。 一端のアソシエーテも手を出すような程に醜悪な事件ではあるので、せめてノッテファミリーとして正しく過不足なく罰するべきであると述べています。マフィア向いてないと思います。 物凄く迷っているうえに怒りの感情が皆無なわけでもありません、少々味気ないような返歌になってしまうのですがお相手していただけると幸いです。よろしくお願いします。 (-58) 2023/09/20(Wed) 23:45:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「正直今は別の…… それこそ取っておきの顔が見たいね」 自分を叱咤する言葉が頭に入ってくる、だからこそこの状況を説明してやりたいがどうにも上手く言えやしない。 他人からみればただの未練がましい男に過ぎない、それだけでもわかったのが上々だろう。 即答できるように信じて、選ばねばいけない場所がある。 ただのホームシックが体調不良として出てくるのなら重症だ。 「……今のお前の顔はなんか嫌かもしれん」 しかし周りへの疑い癖はすぐには治らんし。 考えても今の頭でまともな答えは出なかったので、眉を顰めて正面を向いた。 消えた幻に一発殴ってやりたいと、殺してやるとも口は嘯けど。 実際また見てしまえは動けなくなるに違いない。 それは、その彼に施された5年間の 教育 の賜物だ。必ず逆らわない、従順で素直で、周りを疑って、それこそ主人が居なくなれば何もできなくなるような人間にする術。 男は何も自覚していない。それが正しいことだと思って、いた。 「あー……何もしたくねえ……。 なにか歌ってくれえ〜、いい年のおにいさんや」 そうして未完成の作品は怠惰に、まるで猫のように人の生活を放棄したがった。 (-78) 2023/09/21(Thu) 1:08:34 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ/* こんばんは、五臓六腑を墓までです。 狼陣営をほぼ全員看破したのでもしかして残りのこいつまさかなぁと今日全力で最後の候補者であるリヴィオを占うつもりであった魔術師と申します。 今日調べきって襲撃に合いますので、確定で行きます。 実際に会って話ができたらなぁと思いますが、 罪状が多すぎて検挙内容に困らせてしまうかもしれません。 まず、ニコロ、アリーチェ、ここを執行役として波魔に陣営に売っています。 イレネオ、ヴィンセンツィオ等を調べるために警察の情報網に入り込んで泥棒しています。 あとお金はきれいですが、まあ、マフィアです。あと猫に凄く懐かれます。 シンプルにしょっ引いていただいても構いません、何が提案がありましたらよろしくお願いします。 (-91) 2023/09/21(Thu) 1:48:20 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡/* こんばんは、すみませんこれから多分向かうことにはなる五臓六腑墓までです。 満員御礼だと思うのですが、ちょっと一人では到底抱えきれないブツがありこの4日目時空にお邪魔したいと思っています。 なにか不都合や、またどうこうしてほしいなどがありましたらお知らせください。 そしてこんなことを今確認するのもあれなんですが、 あの店に黒猫放っていたら、その辺にいましたか?と尋ねるのを忘れていました。 つっかえしててもかまいませんが、よろしくお願いします。 (-98) 2023/09/21(Thu) 2:12:42 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ/* じゃあもうこれは、正面から電話していいですかね。お友達かな? 冤罪をつけてくれても構わんとまで言う可能性がありますが、 いくつかRPの中で注意事故と、お尋ねしたいことがあります。 ・執行役と勘付いているようなRPをしますが、多分ブラフです。 ・何か、後々知られたらまずいこととかあったら教えてください。 知りたいです。 ・このRPの時間の直後に執行されるか話の展開上わからないのですが、結局は連れて行かれる予定です。 格好つけたい演出などがあれば提案してください。 ・なにか知っておきたいことがあれば口を滑らせるので話せます、気軽にお尋ねください。 (-100) 2023/09/21(Thu) 2:28:12 |
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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡/* 大体想像通りで良かったです。 また勝手に店にいってなにかしています。 確認できました、引き続きごゆるりと牢獄生活をお送りください。 レス自体は概ね朝になるかと思います、どうぞご自愛下さいませ。 (-104) 2023/09/21(Thu) 2:39:59 |
![]() | 【置】 口に金貨を ルチアーノその男は常に疑うことばかりしてきた。 誰かを信じることが怖かった、次は裏切られる事の無いように いつも周りを見ていなければいけないと思うようになった。 しかし同じ程信じる事ばかりしてきた。 いつまでも疑っていたら怖いからだ、蹲って出ていかなければ暗い部屋のまま。 どうか置いていかないで欲しい、一人にしないで欲しかった。 それでも子供でもない自分に都合よく手なんて伸ばされない。 ほんの少ししかないプライドと意地が見栄を張らせて嘘をついてしまう。 だから、一人でも立って歩かなければいけなかった。 知りに行かねばならない、人などいくら疑ってもキリがない。 安寧の場所を求め彷徨うだけのどら猫が生まれた瞬間だ。 その猫は何でも奪っていくぞ、盗られたくないなら財布の紐は緩めておきな。 一体いつからこうなってしまったのか。 はっきりしたのは五年前、否、十年前からその予兆はあったのだ。 寂しくなかったのに。それまで感じたことの無い寂しさを感じる様になった。 憂いもなかったのに。それまで感じたことの無い悦びを教えこまされていた。 満たされていたのに。それまで感じたことの無い飢えも渇きも願いも抱えて。 何もかも変わった日から、自分の居場所は何処だった? (L0) 2023/09/21(Thu) 6:12:16 公開: 2023/09/21(Thu) 6:15:00 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → マスター エリカ【魔術師ロール】 ファヴィオ・ビアンコが居なくなってから自分はおかしくなった。 まるでそれは親や恋人を無くしたときのような無気力な状態。 それまでも、顔を認識すれば喜んで尻尾は振っていたし、 姿が無ければ不安になって周りを警戒するようになっていたが。 まるで洗脳のように、彼と共にいた五年間はルチアーノの思考を埋めている。 あいつが居ないと何も手につかないだなんて考えたくもなくて無理やり足を動かした。 動かないでいるのが出来損ないに思えてしまって、そのままでいられるはずがなかった。 それでも、時々やはり足は止まりそうになるから。 その時は思い出すように自分を支えてくれた友人たちの顔を思い出して、会いに行かねばと思うのだ。 今日もいつも通りで居てくれるだろうかと、不安を紛らわせに行く。 「―― リヴィオ・アリオスト 」手帳に書かれた名簿、一番最後の名前。 最初は一番に消したかったがそれでも疑いを消し切れなかった。 底が見えないのは、振舞い方が同じ存在に誰が心を開けようか。 だから。 「……スープ旨かったな」 もう話しかけられなくなるかと思うと、少しだけ自分も裏切り者になった気分になった。 (-123) 2023/09/21(Thu) 6:16:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「お」 ふと道を歩いていると、たった今焼きたてのロゼッタが並ぶのを見て思わず衝動買いをしてしまった。好きなパンだ。 ぼおっとしていたので何を言ったか忘れてしまったが、そこにあるパンは一つではない。 「……、今日もいい日になるといいなあ」 おまけを貰ったのに男の顔は晴れない。 手に持った電話を握りしめて一度目を伏せる、今日契約したばかりの最新機種だ。 「Pront、愛しのリヴィオ。――リヴィオ・アリオスト。 俺だ、ルチアーノだ。 後で会えんか? 新しい携帯に猫かお前の写真でも入れておきたいんでね」 男は特に猫が好きなわけではない。 (-125) 2023/09/21(Thu) 6:25:58 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡とある時間、黒眼鏡の牢屋に声をかけたのは見慣れない警察であった。 再度取り調べがあると無理やり連れ出され付いていった先にあったのは、無機質な壁に囲まれた部屋ではなく、柔らかなソファーと珈琲の香り。 そして一人の男が足を伸ばし待機する休憩室のような場所であった。 「ご機嫌よう黒眼鏡の旦那。 ――ここでの暮らしは寂しくはないかあ?」 貴方の元部下は銀のアタッシュケースを足元に置いて、いつも通りの笑顔を作って出迎えた。 (-135) 2023/09/21(Thu) 7:50:58 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「なんだ両想いか? お前の好きな店でもいいが――」 対面で会っていれば、食事に誘うところだっただろうか。 その上夜だ、繁華街のバーも客寄せをしてにぎやかになる時間。 輝かしい街中で共に歩くのも悪くはないはずで。 「……ちっと遠出しないか。 三日月島に行く船着き場の傍に屋台があってなあ。肉が美味い」 結局選んだのは女を口説くにはあまり甘くもない誘い文句。 そんな便利でもない静かな土地に男は貴方を呼び出した。 (-136) 2023/09/21(Thu) 7:59:21 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ決してヴィンセンツォという男を甘く見ていたわけではなかった。 しかし自分のボスにまで手を伸ばして調べて居たら誰も居ない場所で報復を恐れて縮こまっていただろう。 頭の中に詰め込まれていくことに普段なら安心するはずの知識に何処となく暗雲が立ち込めている。 丁寧に丁寧に教え込まれる度に冷や汗が滲んできて、せめて目立たぬよう掌をぬぐいながら漸くアタッシュケースを掴みなおした。 「……あ、あんた。なんて性格しているんだ」 ひくりと、その笑みを浮かべるような妖艶な仕草に思わずつばを飲み込んだ。 その語気にからかいなど全く見えない、まるで子供にされた悪戯程度気にする必要すらないように。 相手にされてなさ過ぎて逆に楽になってきたような気もする、少しは気にかけて貰えているようだが。 「あれは確かに、……空っぽの馬鹿野郎だが義理は果たす男だ」 隣でなくとも十年は傍にいた上司の名、貴方のその態度と言いぐさから嫌な信頼だけがひしひしと伝わった。 表に出されていない感情を言語化できるほどの仲なのか、年の功というものなのか。 やはり、少し苦手だ。甘ちゃんは親を早くに無くしてから叱られたことがほとんどない。 言われた通りに促されたアタッシュケースを開ける。 ――貴方の態度にどうしてそこまで諦念が見られるのか。 その理由があるのかと開いた鋼の箱は、希望も光も何もないパンドラの箱であった。 → (-141) 2023/09/21(Thu) 8:31:04 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「――あ」 これは、見て居られない。 上司、部下、同僚、友人達が関わっているどころではない。 個人の手に負えるはずもない、最大級の罪の形。 少し読んだだけでも叫び出したい程の感情を理性を抑え込めば、その塊はいつの間にか吐き気に変わっていった。 ルチアーノという男の両親はファミリーとは無関係だが反社会組織に殺されている。 その殺人事件は犯人が捕まらず一時期話題になったが、当時若頭のオルランドはその異質さよりも殺された理由に目を付けていた。 ルチアーノの両親の持っていた技術はとても優れており様々な企業に役立っていた、それは独占すれば危険だと命を狙われるほどに。 そんな彼らの血を引いた一人息子は、運よくか運悪くかそのままにしておかれず。 孤児院に連れていかれる前に引き取られ、直後黒眼鏡の部下となってファミリーの一員になったのだ。 時期さえ違えば、また偶然かち合えば自分も彼らのようになっていたかもしれない。 「…ぅ……ッ……あ”……」 血の気が引いてきて、喉元をせりあがってくる何かを必死にせき止める。 息を整え、また責め続けるようにやってくるそれを零れそうになる涙と一緒に強く堪えた。 「…はぁ…はぁっ…………なん、で。 どうしてこんな残酷な真似をしたんだヴィンセンツィオ!!」 それは怒りを含んだ嘆き、甘ったれはこれでもまだ貴方が非道な人間であると思いたくなかった。 逃避でもしなければ怒りか恐怖で震える体を落ち着かせることが出来そうにない。 (-142) 2023/09/21(Thu) 8:36:13 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「快適そうでよかった。 だが今ファミリー引きの話を聞かんかったらぶん殴ってたぞ。 今の俺の機嫌は取っておいた方がいい。 それとやけに怪我が派手なのはどうしてだろうなあ。 ……イレネオ以外にやられてたら一発殴らせてくれ」 部屋に充満していたのは既に練習していた分の残り香のようで。 男が取り出した袋からテーブルに置いたのは肉とチーズが挟まれたロゼッタにホットドッグ。 立ち上がってふらりと沸かした湯の元に向かっていけばフィルターをつまんで珈琲を作りはじめる。 最低限の設備からにしては整われたコーヒーブレイクが始まろうとしていた。 「やっぱあんたみたいに上手くならないな……あー」 「悪い話といい話を持ってきた。聞くか? 聞かんでもいいぞ。 いい話は執行役が確実に減ってることと。 ――ノッテに裏切り者が一人もいなかったことだ」 ルチアーノから告げられるその言葉がどのような意味を持っているかは貴方が一番わかるだろう。 肩の力を抜いて話していることからも無理に納得付けをしている様子もないだろう。 男の自認だけであれば裏切り者は自分であるのだが。 (-147) 2023/09/21(Thu) 9:03:45 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ夜の海風が肌を撫ぜる。対岸の島には行きつけのバーがあった。 いつか貴方を誘って連れて行こうとしたが、すれ違い様に話すのが好きでほんの少しの時間だけでも満足してしまっていたのだ。 本当は語らう時間なぞいくらあっても足りはしない、この取締法が落ち着けばそんな日も来るのだろうか。 「ここの肉は味がちいと濃いんだがな、ロゼッタで挟むと丁度いいんだ。これを食べるのが好きでなー」 高い服を着る割に路地裏や屋台の店を知っているのはシマの把握の為に一軒一軒その足で見て回っているから。 仕事に悩む女性を喜ばせるための隠れ家的な店まで把握している男は、 どんな相手や場所や時間でも、 正直な言葉 ばかりを伝えていることを心掛けている。「ほれ、店が閉まる前に安くなってたパンを買い占めてきた。 好きな肉買ったら向こうで食うぞ」 そう言いパンの入った紙袋を持ち上げて。大人の贅沢をまねをする子供のようにあなたに笑いかけた。 (-149) 2023/09/21(Thu) 9:26:46 |
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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオその日ルチアーノの部下から貴方の部屋へ白い猫のゲージが持ってこられた。『なーん』。 白い猫はもうわが物顔で貴方の部屋を満喫している。 『あの……ぐす、えぐ……ロメオさん、ルチアーノさんがっ、 すんっ……、その……。迷惑かけて、 ずっ ……すみません……』ちなみにこの部下は猫アレルギー。 マスクをつけながら涙目で距離を取っている。 (-155) 2023/09/21(Thu) 10:18:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「一応、誤魔化してはないなあ。 ほとんどの奴の目を見たうえで言っている。 強いて言えば俺が出て行った後に自分の店を燃やした馬鹿な奴がいるんだが……」 この甘ったれは時々起きたことを見て結果的に裏切りであったかどうかで判断している。 染みるぞ、と言いながら珈琲を置いてやって向かいのソファーに座った。 見立ても何もと何から話してやろうかと頭を巡らす。 5割以上が自分の想像だ、正確な情報しか話したくないが仕方なく口を開いた。 「確実に執行役であったのは警察に所属しているニコロと、アリーチェ・チェステだ。 所属している理由はわからん。 ただそこの二人は昔馴染みでアリーチェはニコロの妹分だ。 二人は何か執行役にならにゃあかん理由があったんだろう。 その上で――……ほかに可能性があるのはヴィットーレ。 あいつは俺が精査する前に牢に行ったからわからん。 わからんが、やったんなら。ガイオの件かもな あとは……。 ……リヴィオ・アリオスト。 俺のいい話し相手だ、後で会いに行く。 後は怪しいと思えなかった、ここ三日で金と部下使って調べさせたのが以上だ」 つらつらと連ねられるのはここで話すにしても問題がある内容には違う無いのだが。 もうすでに手は回しているのか、ここで機密の話をするのは気には止めていないようだ。 (1/2) (-171) 2023/09/21(Thu) 11:34:52 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「因みにもうオハナシをしたかもしれないが。 あんたがしょっ引かれた日にはイレネオ・デ・マリアと ヴィットーレとニーノ・サヴィアが飛ばされている。 今日連れていかれたのは、カンターミネ。 そしてニコロとテオドロ・アストーリ。 そのうちニーノとニコロは 俺が 指示したようなもんかもしれん。それと、……」 貴方が此処に居るのも自分が貴方に情報を流したから。 そして、今から告げる男も自分が彼を調べようとしてしまったから。 ルチアーノは全部自分のせいで、と、心の中で呟いて。 「ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアが検挙された」 「悪い話は、ヴィンセンツィオについてだ」 そう言って、やけに目立つアタッシュケースに視線を移した。 「そこに、――二年前からの、 あんたのシマを荒らした資料が入ってる」 (2/2) (-175) 2023/09/21(Thu) 11:47:37 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ『あり、えぐ、ありがとうございます…… ずーーーーーー!! ルチアーノさんは散歩してると思いまず……。 アッ!! ふざけてるわけじゃなくて、 同じ場所に居ない方が足取りが掴まれにくいからって』 新品は新品でなくなった。 『それと執行役は全員見つけたから最後の奴にあってくると。 場所はすみません、本当にわからなくて。 お気に入りのケーキ屋の場所なら言えるんですが……』 お気に入りのケーキ屋。ルチアーノが部下や特定の人間と極秘のやり取りをしているときに使われる店だ。 一番最新の知らせを間接的にやり取りする役割を持つ。 『……あの』 『ルチアーノさん、最近調子悪そうで。 何もない変な場所見たり、急に胸抑えたり、動かなくなったり様子が変で……』 『もしかして、……チュールでも食べたんですかね』 部下くんは真剣に上司を心配しているようだ。 決して馬鹿にしているわけでも猫扱いしているわけでもない。 (-181) 2023/09/21(Thu) 12:19:34 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……夢の中あ? それは別に、信じてやってもいいが……」 何言ってるんだ、と言いたくもなったが思い当たらないこともなかった。 だからそのまま呑み込んで届けられた言葉に耳を傾ける。 「は……? そうか」 ぽつり、とつぶやいて。腑に落ちたような何も納得できないようなそんな顔を見せる。 ふらついて、貴方の腕を掴めばそのままずるりと、体重をかけてもたれこんだ。 「……何処でもいい、連れてけ」 「……また日が暮れたらに、行かなきゃいけない場所がある」 「それまで一緒に居ろ、寝かしつけでも何でもしてやるから」 ああ、どうしてだろうな。また動けなくなった。 動きたくなくなった。それでも、誰かの為に歩かにゃならんくて。 それをどうして大事な奴に頼らなくちゃいけないのだろうなあ。 この体も自分勝手で嫌になる、貴方が断らないと思ってすがって助けを求めている。 全てその場しのぎの綱渡りであるのにどうしようもなく手を伸ばしたくなるのだから、本当にこれ以上ない程お前のことは信用しているのかもしれないと今になって自覚した。 (_2) 2023/09/21(Thu) 13:10:32 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ生が良ければ、塩漬けの豚肉パンチェッタ。 焼いたのが良ければ牛のステーキ。 ソーセージのようなものが好みなら、サルシッチャ。 貴方は好きなものを横に半分に割られたロゼッタに挟むことが出来る。 中身が空洞であるその薔薇のパンはシンプルな味付けが故にどの肉と合わされてもそれに馴染むのだという。 それを持って貴方を導いたのは海を臨める広場の一角だ。 近くにベンチがあるのにも関わらず、海岸と分けられるように柵が続いた煉瓦路に向かえば、幼子には少し高いそれに肘をついた。 「……改めて、お勤めご苦労様。 このご時世だ、周りが辞めたりして仕事が忙しくなったんじゃないか? リヴィオがどんな部署かは知らんが、書類でも外回りでも人員不足はきついだろう。 お前も休みを取ったらどうだ、有給だとかな」 (-193) 2023/09/21(Thu) 13:33:33 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノその男を上手く扱いたいなら強引なぐらいが丁度いい。 プライドがありそうに見えるが、大抵言うことを聞くだろう。 ごねるようなら何かで縛り付けてやっても良い。 暴力だろうが、快楽だろうが、癒やしだろうが、 無理やり押し付ければ大人しく受け取って甘受する。 そんなふうに全てに抵抗をしなくなったのはどうしてだったか。 男はその理由を自覚していない、ただ、昔そうであるように 教え込まされた ような気がする。それが正しいことであると、ずっと思っていた。 「此処にさっき買ったランプでも置いていってやろうか」 物があれど生活感がなさすぎる、と。 連れてこられた部屋に入って早々男は文句を言っている。 (_4) 2023/09/21(Thu) 14:17:30 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……そうかい、たまには俺と遊んでほしかったんだがなあ」 とってつけた放蕩息子らしく振る舞ってみながら一度目を伏せる。 思えば、本当に。あなたからは基本理想の言葉しか返ってこなかった。 だから疑いなんて一度もしていなくて、ただ何もしてないない証拠もなかっただけ。 その上で何か気になることがあったとしたら。 「なあリヴィオ、……お前無理してないかあ。 俺はお前に嫌われてはないと思ってるが、心を開かれてるとは思えん。 仲良くなれと言ってるんじゃない、その顔、いつもしてるんだろ。ちゃんと休ませてるか?」 そういうところが、自分とよく似ていた。 俺は作ってることまで正直に晒しているがな。 (-204) 2023/09/21(Thu) 15:54:56 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「……黒眼鏡が俺たちを捨てるわけないだろ? それとも言い換えて欲しいのか、その 名前 黒猫を押し付けたときとは違う響きでそれは届けられた。 駆け回った分だけ情報のピースが集まってきて、気付きたくもない事実が手に入ってくる。 俺はそういう星のもとにいたのかもしれんな。 「物食ってる時に見るもんじゃねえが、どうぞ。 ……直接本人から受け取ったんだ」 アタッシュケースを開けば、そこには帳簿が入っていた。 『記されていたのは、ここ2年間を中心とした、20年近くにも及ぶ悪行だ。 孤児院にいた子どもたちの臓器売買、ヴィンセンツィオが主導していた旨がそこに記されていた。 帳簿には子供ひとりひとりの値段、どこにどんな部品が売り捌かれたか、 その残渣はどんなふうに処理されたか、そうしたことが載っている。 中には子どもたちが元気な時の写真も、バラバラの死体になった後の写真もあった。』 (1/2) (-211) 2023/09/21(Thu) 16:49:34 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「あの旦那が実行犯じゃあない。ただ、……。 今は牢屋に入ったがもうほとんどの罪状が報道がされた。 これは事件の――本物の物的証拠だ。 主導者ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 ……俺はこのブツをあんたやボスに渡す前に、ノッテに引き渡すのは出来なかった。 何をされるかわかったもんじゃない、それに――何処に居ても箱から出された瞬間に 討たれる 危険性があるだろ。俺は、ある程度の 最悪の予想が出来てしまった 。だがなあ、分かっても、その未来をどうしたらいいかわからんのだ」 このまま対処もせず放っておけば、あの大罪人は 叩かれて嗤われて、そして殺されるだろう。 そうなっておかしくない罪を犯してきた。 この牢獄内でも無事かどうかわからない。 貴方に答えを出してほしいというわけではなかった。 ただ、貴方ならどんな答えを出すのかを聞きに来たのだ。 (2/2) (-212) 2023/09/21(Thu) 16:50:43 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「アンティークは育てるんだ……。知らんのか。 一年で色の深みも変われば雰囲気も……。 敢えて大事にするために家に帰ってきて、ついでに寝てくれんか」 ソファーに連れていかれ手を離されればそのまま重力に逆らわず横に倒れた。やる気がない。 「……」 写真立てに目を細めてから、そのまま閉じた。 眠るつもりはないが、開けているよりずっと楽だから。 考え事をするにも何も見えない方が捗る。 「お前本当……なんてことを教えてくれたんだ……」 時にこの時の男は、頭にかすみがかったような嫌なものがはびこっており、それを払うためにも驚くような刺激や物理的な衝撃を求めていた。 そして先ほどの情報は相当だったものらしく、余計なものは驚くほど吹っ飛んで行ってすっきりしている。 代わりに何もかもやる気をなくしたが、これは頻繁に起こることなので後は気力が回復するのを待てばいいだけだ。 「さっきの、黒眼鏡に言いに行くのか……?」 (_6) 2023/09/21(Thu) 17:01:21 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺を信用するなよそこで」 思わず苦笑いをしてしまう。 貴方が牢屋に行く原因を作った男だぞ、と言いたくても言えやしないのだが。 「……俺はお前たちのしていることを正しいだなんて言わん。 世間は賛成の声よりも困惑や文句の方が大きい。 だから、何かができるってんなら、 俺はこれ以上お前たちの手を汚させる前に止めさせるね。 おっとこれに返答はするな、急に口からこぼれたお気持ちだ。 聞こえなかったことにしろ」 「どういう話をしたと思う? 苦手に思われてるって思うことは苦手に思ってるってことだ」 「――あいつはちゃんと逃げずにどんな話でも聞くだろうさ。 言いたいこと言って、正直になった方がずっといい」 あなた達がもうすでに何か話したかは知らないが、自分はそんな感想を持ったと。 グラスに入った赤を飲んで、また置いた。 (-216) 2023/09/21(Thu) 17:19:34 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ貴方が新しいアジトに潜ってどれぐらいの時間が経っただろうか。 いつまでも閉じこもってはいなかっただろう、 飲み物か何かの用事で外に出ればその足元に一匹の猫がまとわりついた。 その“灰色”の猫は『ぐるる』と喉を鳴らして何故か懐いて離れない。 その毛並みはきれいに整えられていたが、何処からか逃げ出してきたのか新しめの葉っぱや泥がついていた。 (!1) 2023/09/21(Thu) 17:24:00 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……酒やめろお前ー……夢見悪いならそれ専用に生活を変えろ。 やれること全部やってからだな……。 付きっきりになってほしいのか?」 本気で改善させるぞ、とやる気なさそうに言う。 言葉と態度が今だけはチグハグだ。 「重要どころか、これを俺はどうすりゃいいんだ。 その上あいつに先に言うのはお前だろ? ……もーいい、全部吹っ切れた、しらねえ……。 俺がエルと縁があったのが旦那の運の尽きだ……」 とんでもない上司がいたものだ、それでも嫌いになどなれないし裏切り者だとは思えないから。 「…………エルってそういうときだけ俺に似てるっつーか。 馬鹿っぽくなるよな……。せいぜい頑張れ。 明日俺が聞き出せなかったら情報横流ししてくれ」 そんなに真っ直ぐ直接聞くなよ、とか。 黒眼鏡相手には馬鹿正直にホウレンソウをする自分のこと棚上げで話している。 (_8) 2023/09/21(Thu) 18:12:06 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ協力者であった男が傍にいたならば。 猫に触ったことない人間は多いだとか誰しも初めてはあるからとフォローしていたのだが。 生憎あれから連絡はないし、アジトを突き止める音沙汰もない。 その猫は誰かに飼われていたのだろう、 葉っぱを払われた猫はペットショップにいる彼らと遜色ない清潔さがあった。『ぬぁん……』 そしてやけに懐いてくる。強い衝撃を与えたり尻尾を握らなければ、あと落とさなければ抱きかかえることも容易である。 ……逃げはしないだけで挙動不審がすぎれば抱えられてくれないかもしれないが。 その猫と暫し貴方が格闘していれば細い革の首輪がついているのにきづくだろうか。 タグこそついてないが、その革には文字が刻まれていて。 少し離れた通りの名前と、一軒のケーキ屋の名前が読み取れるかもしれない。 (!3) 2023/09/21(Thu) 18:27:32 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオケーキ屋はメモすることが出来る。 通りに面した何の変哲もないスイーツ店だった、調べるとティラミスがちょこっとだけ有名。 『俺たちが何言っても休まない人なんで上の人がぶん殴る必要があると思います。 勿論俺たちは殴れません、運よく引っ張れてベッドに連れてっても携帯離さないんです』 真面目なんですよね、と楽し気に言うのは愚痴として言ってるようではないらしい。 『いい上司は俺に猫のゲージは運ばせないと思いますけど心配です』 『でも猫の餌食ってないならよかった〜。 食事抜かない人が何も食べない日が続くと何するかわからないんで!』 この部下くんは上司に似て正直者であった。 それじゃあ、ティッシュありがとうございましたと斜め45度ぐらいのお辞儀をすればラウルという部下くんは去っていった。 アレルギーは多分服を着替えてシャワーでも浴びれまマシになるだろうが、果たしてどうなったのかはわからぬままだ。 (-229) 2023/09/21(Thu) 18:53:22 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「心配事……なあ」 ああ、構ってほしいのかもしれんな。とこれは冗談で。 今正直、嫌な予感が更に増した。 そして小さな賭けをしていた自分からすれば、もしその宣告があれば自分は、もう。 「俺は昔から喧嘩は強くないが勘と運だけはよくてなあ。 出歩けば落ちてくるものがあるから、 盗っていったらそれがうまい事色んなものと繋がっていくんだ。 だから、なんとなくなあ。 リヴィオが本当は過激で ちいとやんちゃな面をもってるんじゃねえかって。 いつもそれを我慢してるんじゃないかと思っちまった。 気のせいなら、それでいいんだ。ただのおせっかいだからな」 (-230) 2023/09/21(Thu) 19:02:55 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「……今日の旦那は違う厳しさがあるなあ」 ああ、そろそろ自分も誤魔化せなくなってきた。 中途半端な意見も選びきれない不透明な物も、今ここでは不必要なのに。 「俺のしたいことは 今日ここにいる あんた が、どうしたいかを聞くことだ」今の貴方は過去か、今か、未来か。 自分もどこを見て居るんだと問われた、あの無貌の美少女に。 「確かに、旦那からしたら選ぶ義理も事情もないのかもしれん。 でも流石に自分のシマを荒らした犯人に一言も言及がないのは違和感がありすぎるぞ。 ……選べるようなものじゃないって思ってるか、知っていて放置しているんじゃないか?」 もう間違えでもいいから口を止めず前に進むことしか考えられない。 真実の言葉を引き出す為に素直な言葉をぶつけていく。 消えないでくれとその背中を見ているだけだった。 本当に何もわかってなかった、分からないままだったことを知る為に言葉を紡いだ。 (1/2) (-275) 2023/09/21(Thu) 22:46:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「今のあんたの中には何も見えない」 「アリソン・カンパネッロの面も、 その名前を”使ってた”奴が何も意見がない?」 「悩んでることなんてそれだけだ。 頼りに来たのは確かだ、それでも凭れ掛かりに来たんじゃない。 俺のやりたいことはあ! あんたと、ノッテファミリーの為になることを選ぶことなんだよ」 こんなでかい案件を、明日には牢屋にぶち込まれるかもしれない自分が一人で考えてたまるか。 これは、傲慢なんだろうか。 貴方に無理やり何かをさせようとしているのだろうか。 それをさせてくれた貴方がいるのも、止めようとしてくれた貴方がいたのも知っている。 それにしても、今聞いた台詞。 昨日の俺が幼馴染に言った言葉と全く同じで気味が悪くなったな。 「……どうでもいいならどうでもいいって言ってくれ。 そうしたらこの話は終わりで、茶を飲んでパン食って帰るだけだ」 やけっぱちになりながら吐き出せば、自分の分のロゼッタを眺めて態とらしく苦い顔をした。 (-277) 2023/09/21(Thu) 22:55:54 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「なんであいつから……いやいいが。 それにしても、毎日隣で寝ないとお前は寝られないのか!? 俺の体が足りん、金を払え。無理だが少しぐらいは来てやっても良い」 「一人で早く寝られるようになってくれ」 どうして成人男性にこんなことを言わなくてはならないのだろう。 そもそも、ストレスやいくつかの要因が重なって不眠は起こっている。 何度かぐっすり眠れれば少しはマシになると思いたい。 「……うーん。だが、あれは……」 引きずり下ろす材料になるか? その思考はよくわからんな、と思いながら。 頭があまりよく使えないからか、倒れたままで貴方が傍に来る揺れで動くまで倒れ伏す。 「子供扱いをして……」 それでも甘えるようその手に頭を寄せれば目を閉じた。 よく考えれば、何やら癖のような仕草に見える。小さい頃は無かったのでより珍しいような。 大人になってから甘えたがりになったのだろうか、そんな疑問が貴方に浮かぶかも知れないが、次第に聞こえてくるのは寝息だ。 本当に心地よさように、あなたの手に撫でられて貴方が起こすまでか男はその日夜まで眠ってしまっただろう。 (_10) 2023/09/22(Fri) 1:55:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「お前のお友達がお優しいか、 お前がお花畑だと思われてるんだよ。役者にでもなればどうだ」 悪気はないが、自分もそう思っていたから。 疑おうなんて思ってもなくて、それでもろくに調べられずに残った容疑者の名前にあったお前をその指は指した。 「守りたいもの……? 浮いた話でもできたのかニコロ。 この際だ全部聞かさろ」 (-311) 2023/09/22(Fri) 7:21:17 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「……それを浮いた話と言うんじゃないのか?」 違うのは何となくわかった。 立場かはたまた性別か、そういったものではない絆はあまたに存在する。この男も厄介な縁はいくつも持っている。 現にこれは何だろうか、良く毒も仕込んでいると思わず飲んでいられるな。 「……だれだあ? そんな面白そうな奴は。 本当に誰だ、こっち側の人間だったらぶっ飛ばさなきゃならんので教えてくれんか。 なあに悪い事はしない」 千切りそうになるかもしれないがそっちと縫い合わせてやると。 もしマフィア側でそんなことを考えているのなら殺意が湧いた。 警察でそんなこと考える人はいただろうか。あまり思いつかなくて。 (-318) 2023/09/22(Fri) 7:56:07 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ/* 取り急ぎ連絡をお返しいたします。 予想と匂わせていた予告通り本日死にますので秘話に移行で問題ありません。 ある種無断でかなり穏やかに連れていかれるので、後ほど文句を言われると思いますが何卒よろしくお願いします。 (-319) 2023/09/22(Fri) 7:59:16 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「容赦しない、ねえ。一度喧嘩するのもいいが? ……諸々の関係者だったりすんのか、そんなに気になるってのは」 「いや、なにここまで気にしてるのは。 ……引っかかるんだよ。 俺の勘が悪い予感を察知して他人事じゃねえって語りかけてる。 当たるんだぞ? 結構。あとお前のことは応援しているんだ。 大事な奴を真っ向から害そうとするほど畜生でもない。 ただ最悪の事が起きたら、すげ〜落ち込むだろうからそれを防いでやりたいのさ。 向こう側かお前に少しでも声をかけてやってな」 まあ飲めとげろらせるつもりもなく、饒舌に言葉を紡ぐ。 貴方のその手の力を弱いとは思っていない、プライドもあるだろう、だが本当に守りたい奴を一人で守ることが出来るだろうか。 (-328) 2023/09/22(Fri) 8:44:14 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「――……はあ。俺は疑ってないからな」 これは誰かに対する言い訳だ。 本当に自分は、リヴィオという男を疑わなかった。 信じていたわけじゃない、疑うということをしなかっただけ。 「俺の大事な、」 なんて言えばいいんだあいつのことを。 ただ今何を聞いても裏切られたとは思わないだろう。 本当に、何もか騙されたとしても許せるぐらいに。 「お気に入りだよ」 向こうがそう思っていない可能性も考えた、それはないのだろうと、お互いにきっと。そう思えるほどの信頼がある。 本当に何も知らなければ一生気楽でいられた仲であったのだ。 (-339) 2023/09/22(Fri) 10:46:48 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「さあ? だがなあ。 ……似た者同士ってことは知ってたよ」 何がとは言ってやらない。 本当は正反対で、かつ同じところがあっただけ。 波長が合ったともいえるのだろうが。 「多分聞いてもあいつは何も吐かんだろうな。 なんだ、でもお前みたいな奴話す機会があったならよかった」 「まあ、……じゃあ。 この町から出られないぐらいにはしておくかあ……? 姿くらまされたら嫌だろ」 (-341) 2023/09/22(Fri) 11:00:05 |
![]() | 【人】 口に金貨を ルチアーノ昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。 その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。 一番人気はティラミス、他にもタルトにパイにシュークリーム甘い香りが漂う人気店だ。 「Buongiorno、今日は予約を頼めるかあ」 メモに注文するケーキに連絡先に名前を記せば金と一緒に店員に渡す。 笑顔で受け取った女性店員は、サービスですと包みに入ったクッキーを男に差し出した。 「おっと、……どうもありがとう。 丁度お腹が空いていたんで助かった」 言葉にして気づく、……昨日の夜吐いてから何も食べていない。 流石に食事をとるべきかとあたりを見渡して近くの裏路地へと向かって歩いてく。 ズキリと痛んだ頭がまた何か嫌な夢を見せてきたが、いつかの美少女のデスメタルを思い出してその幻影は振り払った。 (2) 2023/09/22(Fri) 11:24:15 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。 その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。 おススメが乗っている看板にはティラミスの絵、 他にも棚にはタルトにパイにシュークリームが並ぶ甘い香りが漂う人気店だ。 カウンターの中の女性店員がやってきたあなたと目があった。 灰色の猫が目に入ったのか、驚いた顔をしてエプロンをつけたまま路地の方へと駆けてくる。 『あ、あの! もしかして……爪が綺麗なお姉さんですか? 』その猫、うちの猫なんです!と明るい声を出して両手を広げる彼女は、 わざとらしい仕草で嬉しそうに貴方から猫を受け取ろうとするだろう。 (!5) 2023/09/22(Fri) 11:25:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ昼間の人通りが多い目立つ煉瓦道。 その一角に赤のオーニングテントが目立つケーキ屋がある。 おススメが乗っている看板にはティラミスの絵、 他にも棚にはタルトにパイにシュークリームが並ぶ甘い香りが漂う人気店だ。 『いらっしゃいませー、あら……?』 カウンターの中の女性店員がやってきたあなたと目があった。 数秒瞬いたあと、一度すぐ横の路地をじっと見てからまた目をしっかりと合わせた。 『ケーキはいかがですか?』 そうして貴方がケーキでも買えば渡されたのはおまけのクッキーの包みに紙切れ。 紙切れに書かれていたのは、直ぐ横にある裏路地を真っすぐ歩いた先にある最近閉店したバーだった。 (-344) 2023/09/22(Fri) 11:30:04 |
![]() | 【人】 口に金貨を ルチアーノ>>3 エルヴィーノ 「げっ、Ciao……エル。 そうだな、散歩できるぐらいには調子はいい」 話しかけられると思っていなかったのか路地を歩いていた男は、 明らかに困ったような反応をして古くからの知人に返事をした。 「……い、今は見逃してくれるかあ? 散財はしてないし、猫も漁ってない。 後で連絡するから。ほれ、サービスで貰ったクッキーでも分けてやろう」 子供に餌を与えるような言い方で貴方にそれを差し出した。 (4) 2023/09/22(Fri) 13:06:37 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「そうだなあ、かなり割と。 いつだって顔を見れるだけでいい日になると思うぐらいにお前のことは考えてる」 「なあ……本当にありがたいと思ってくれているんなら」 「俺の頼みを聞かないか。 いや……俺の提案に乗らないか、リヴィオ・アリオスト」 頼まれてしまったんだ、そして、俺は任されてもいるんだ。 それが地獄の果てであろうと、何処までも歩かなくちゃいけない。 誰かの光になんてなるつもりはない、だけどお前は、俺の。 「俺が お前の 、お前たちの望みを叶えてやる」 (-363) 2023/09/22(Fri) 14:24:02 |
![]() | 【人】 口に金貨を ルチアーノ>>5 エルヴィーノ 「教えてやりたいのはやまやまだが、 今はその話をしたい気分ではないなあ? ……諸々整理ができてないんでね」 回答はノーコメントだった。 謝罪にも気にしないでいいといいながら携帯を見る仕草は、相変わらず何かに追われているように忙しない雰囲気である。 「……それと聞き逃しかけたが、この俺を捕まえるとか言うのはどの口だ? まるで俺が悪いやつみたいじゃないか。 こんな色男に手錠をかける真似なんてしてみろ、 冤罪だと喚いて金をふんだくるからな」 「一体この俺に、なんの罪があって捕まえられると思っている」 そう笑って、貴方の横を通り抜けようとした。 (6) 2023/09/22(Fri) 14:41:33 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ『ありがとうございます〜! 少しまっててくださいね!』 笑顔で猫は受け取られて行き、その店員の腕の中で伸びたり収まったりしながら店の裏手の方に運ばれた。 流石に表で飼っているわけではないようだ。 そうしていると店員は暖かな色をしたブーケを抱えてあなたのもとへ帰ってくる。 『お姉さんみたいな美人さんが来たら渡してくれって 色男さんが言っていました。こちらお届けものです』 そう言って貴方が渡されるのはピンクをベースとしたグラデーションが美しいのブーゲンビリアの花束だった。 (!7) 2023/09/22(Fri) 19:24:49 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……他の人間の話は少しだけ今は横に置いておこう。 俺はなあ、リヴィオ。 ここに来る間で、お友達にお前のことを聞いたんだ」 さて何処まで、一体いつから本当にお前の中身を知っていたと思う。 それとも全部この口はハッタリを言っていると思うだろうか? 狡い正直者は言わないこともあるが口に出したことは大体本当なんだ。 だけど実際、眼の前に 本物 がいるのに、他人の口コミを鵜呑みにするなんてナンセンスだろう?「……俺は見ためと態度を一番重んじていてなあ。 情報や噂は二の次だ。だから、お前がそう望むってんなら。 全部なかったことにして ここにある面だけを見てやってもいい」▼ (-415) 2023/09/22(Fri) 20:05:36 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「だがなあ、どんな答えが返ってこようと俺はお前をこれから調べ尽くすぞ。 お前が自分から見せんのだから、おれは見に行くんだ。 自撮りから猫の写真から家族や、職場の状況にその怪我の経過。 俺が知らんと満足しない部分まで調べてその面剥いでやる」 「端から俺は、初めてあった日からお前を疑っていた」 信じていたから、疑い続けていた。 あなたが悪者ではないといいと夢見ていた。 ここでの悪者、という意味がどんなものになるか 貴方にわかる日は来るのだろうか。 孤独の猫はそれでも前に進み続け、暴き続ける。 貴方は己にとっての裏切り者にたりうるか? ▼ (-416) 2023/09/22(Fri) 20:09:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「今日は俺を捕まえろ」 「その代わり、提案を受けるってんなら お前から俺たちに会いに来て牢屋にぶち込まれろ」 「中でも外でも全部面倒見てやるよ」 (-417) 2023/09/22(Fri) 20:19:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオノックに返事はなかったが扉が開けられると珈琲のような香りが漂っていた。 中に人がいる証拠だっただろうか、それ以外にも何やら人の気配はするようなしないような。 奥のもう閉じた店内まで行ってみると、昼間でも暗くなるほどの細いブラインドから漏れる僅かな陽光を浴びながら、三人がけほどのソファーに横たわるルチアーノの姿があった。 足元には未開封のクッキーの袋が何故か落ちていて、少し離れた場所にあるテーブルには冷めた珈琲がおいてあった。 「ぁー……?」 息はありそうだが、貴方を認識していないのか顔も体も上がってはこなさそうだ。 (-428) 2023/09/22(Fri) 21:07:23 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ落とされた問の答えはすぐには出せなかった、しかしたっぷりの時間と苦し紛れの空白を開けて返される。 「どうして、俺が殺さないといけない」 罰したいと思えない、苦しんでほしいと思えない。 貴方を信頼してもなければ、嫌ってもいない。 そんな他人事に囚われていても、この胸の中には甘ったれの信条がある。 「……あんたは俺が裁くんじゃない、少なくとも黒眼鏡やボスの指示を仰ぐ。 ノッテファミリーの一員として、私刑は起こさない」 絞り出したものはとんだ弱虫の逃げだったか。 貴方にかかる火の粉を想像すれば全てを振り払うことなど一人では出来ないだろう。 だから裁かれるその日まで誰かの手を借りることを選んだ。 「何も言わないまま楽になんてなるな! 俺は必ずお前のことを調べきってやる。 どんなに地獄みたいなところにその欠片があったとして、必ず真実を見つけにいく」 これも自分が満足したいから言う言葉だ。 貴方のその空っぽの中身に何があったのか。 いつの日にか暴いて、自分の答えを出してやりたい。 「精々それまで、早くしょっ引かれて待っていろ」 ここに来て貴方の顔を何度まともに見られただろう。 生死を委ねるようなその仕草を否定することも無碍にすることも出来ない、眼の前の男を見捨てたくはないのだ。 たとえ民衆全てが指を指して貴方が断頭台に連れて行かれようと、自分は貴方を、罪を抱えた伽藍堂の一片を見てしまったのだから。 (-458) 2023/09/22(Fri) 22:50:03 |
ルチアーノは、真っ直ぐに睨みつけた。 (a16) 2023/09/22(Fri) 22:51:54 |
ルチアーノは、もうその目を逸らしたりはしない。 (a17) 2023/09/22(Fri) 22:53:11 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「 」 その口から溢れて音にならなかったものは。 貴方の名前に似ていて、貴方の名前ではなかった。 男は眼の前の首に腕をまわし自分の顔を近づける。 ゆらりと誘うようなその動きは普段の姿から想像つくだろうか。 怠惰に緩くなったその口元を僅かに開かせて、しばらく顔を見つめていれば小さくつぶやいた。 「疲れた」 シーグリーンの瞳は翠をじっと見つめている。 (-465) 2023/09/22(Fri) 23:21:12 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオそうでしょう、お疲れ様、 食べられそうですか。 何かしてほしいことはありますか。 心地よさそうに降ってくる言葉を受け止めて、目を細める。 自分がしたいことなんて、ずっと決まってる。 だけど今言ってしまえば何処にも歩けなくなってしまうから。 「……俺を抱」 「…………」 「高い高いしてから膝に乗せて頭を撫でてくれ」 この男はその姿勢から微動だにせずそれを言い切った。 (-499) 2023/09/23(Sat) 1:20:31 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「いい加減にしてくれよアレ……ッ」 それは非難の声ではなく呆れと諦めが入った嘆き。 昔と変わったのは敬語がなくなったことと、二度と敬語を話してやるものかと決めたこと。 「どーなってもいいとは言わん。 俺はあの人の罪を調べ尽くすまで見限らないと決めている。 だがあんたのシマの話だ、やりたいことに口出しはしないし ボスからの命令に逆らうつもりもない。 ソルジャー一人が決めて良い問題じゃないと判断したまでだ」 「それまで生かすつもりだった。意見は変えん」 「はあぁああ、………… 本当変わってないな! 「俺がどれだけ今回走り回ったと思ってる! どれほどお前のせいで迷惑を被ったか!! その喧嘩もボスにどれぐらい迷惑かけるつもりだ!? 俺は文句は言うぞ!」 疲れさた、考えさせるなと叫べば乾いた喉を思い出したように潤してため息を付いた。 まだ、この男はまだ休めないのだ、誰かさん達のせいで。 (-505) 2023/09/23(Sat) 1:46:12 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ素直に腕を解かれるとものさみしげに貴方のことを見返したが、 触れられ促されるままに体制を変えればなんとなくその先を理解した。 「……あれ、されたことないんだよなあ」 「旦那に頼めばしてもらえるかね……面倒くさがりそうだ」 重力に逆らわず膝に落ちると声は少し控えめだが普段と変わらぬトーンに戻す。 ぐったりと体を預けて動く様子もない。抵抗も、文句もない。 何処か己の価値に対して無気力なところは似ていると思ったのに、本当に貴方は自分と何もかも違う。 丁寧に都合良く振る舞う貴方と更に違うところは、その献身の先に何を見据えているのかということだ。 どうして救おうとするのかわからない、自分に手を差し伸べて何が変わるのだろう。 「なんで来て……いや…………すまん」 これも俺が来させたようなものだったな。 自惚れて期待するには、貴方は都合が良すぎて困った。 (-519) 2023/09/23(Sat) 2:41:40 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ灰色の猫はもう見えない。温もりも風と共に消えていった。 代わりにやってきたのは、秋の訪れに色鮮やかな葉を見せる花束だ。 『ええ、よく来ますよ! よかったらケーキも買っていって下さいね』 おまけしますから、と言って店員は笑顔で応対している。 二人の間の花は勿論静かで何も語らない。 (!9) 2023/09/23(Sat) 3:10:29 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラあなたは今か、後ほどか。 花束の中にメッセージカードが入っていることがわかるかもしれない。 それは丁寧に書かれた読みやすい文字だ。 『もし俺が逮捕されることがあったなら。 一番最後に会っていた奴はリヴィオ・アリオストだ』 そこに含まれている全ての意味を知る事は難しいだろう。 ただ電子文で送られた最後という言葉にも、 このインクで綴られた最後という言葉にも、 誰かを信じて裏切られるつもりがない男の意思が籠もっていた。 男は今でも 貴方 を。自分の信じたいと思った者達 を信じている。 (-522) 2023/09/23(Sat) 3:14:48 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「たとえだよ、たとえ。 ――だが漸く得心いった。それがお前の源流か。 ……ああすまん、手の怪我は適当に言った。 お前もしかして怪我をこじらせたな? ちゃんと今のうちに行けよ、病院」 ほの暗い過去を持ち隠す人間はごまんといる。 それの一つが、自分と同じような仮面を作る人間だ。 その点においては圧倒的にお前の方がエキスパートだったのだろう。 だが一体俺が何人の厄介な事情を抱えた女を見てきたと思っている。 お前のお墨付きだぞ、子猫ちゃんを見る目に関しては。 あと、まあ。俺は都合のいい仲良しがいるんでね。 ▼ (-533) 2023/09/23(Sat) 5:32:01 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「俺を捕まえる利点? そんなの簡単だ。 俺が捕まったらお前に 視線 が行くように仕組んである」「すると遠くない未来でお前達を狙っていた一人の女、 ダニエラ・エコーが動き出す」 正直者は漸く此処で初めて一人の女の名前を出した。 もう隠す必要もない、そしてあなた達は会う必要がある。そう判断して。 「これまでもニコロ、上手くいけばアリーチェ・チェステが連れて行かれる。 摘発チームは3人編成らしいなあ」 「あとひとり。後にリヴィオは何らかの罪状で検挙される。 これで執行は終わって、つかの間の平穏が訪れる。 お前と俺には罰が食らって大変な事になる」 「ついでにダニエラも連れて行かれちまえばいいんだ。頼めんか? 何人もムショにぶち込んでよお、休みたいだろあいつも。 お嬢さん一人でずっと戦ってたんだ、なにか自棄を起こす前に座らせてやりたい」 そうしたらこの町の執行役が全員いなくなれば、平和だと思わないか。 綺麗事のように掌にある情報を告げる男はそう笑った。 ▼ (-534) 2023/09/23(Sat) 5:32:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……と、ここまではただの俺の想像で」 全て上手くいって欲しいだなんて思わない。 けれどもう俺が用意した舞台はほぼ整っている。 常に周りを疑ってばかりの男が信用した人間達の物語。 「そんなのがどうでも良いほど。 俺はお前が好きだからだよ、リヴィオ」 男はただの正直者で、貴方にとっては猫のエキスパートだ。 「 物好き らしいな。お揃い じゃないか。お好みの地獄に落としてやってもいいが、俺はタダでは落としてやらん。 それを管理するのも、好きに引っ張り出すのもこの俺だ。 まあー牢に居る期間はしらんけどな、此処が長いと次のデートが遠そうだ」 (-535) 2023/09/23(Sat) 5:41:57 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「碌でもないが理性があるんでね。 なんだ、俺が居なくなったら寂しいか? 手を握ってくれてもいいぞ」 誤魔化し方が上手いのは向こうだ。態とらしい程に。 警察の方がよっぽど猫をかぶってるなと、最近であった彼らをみてひとりごち。 「うーん、かわいらしいなあ。 馬鹿にしてないぞ、そこにある想いは感心するが……。 そんな心中を目論んでたカップルを見たことある」 片方が先に死んで結局物理的にバラバラになった。 「……何が何でも……。 何が、なんでも……頭が痛くなる単語だ。 執着なんてするもんじゃない。 はあぁあ〜〜……酒飲み仲間がみんな居なくなるんだが……」 どうしてなんだ、と項垂れ始めた男は少し酔っている。 特に後半は苦々しい表情と一緒に告げられ、そのあとガンと机に脚をぶつけた。 追加で酒を頼もうとしてぎりぎりで水を頼んだ。まだ理性があったらしい。 (-543) 2023/09/23(Sat) 8:21:21 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノその日、貴方が居たバーに男は来なかった。 いくら待てど姿を見せることはなく、 不在の日と変わらぬ時間がすぎていく。 ふと、頼んでもない酒とお皿が貴方の元に運ばれてくる。 それは一本のロゼワインとサーモンのカルパッチョ。 添えられたメッセージカードには 『これ食ったら早く帰って寝ろ』とだけ。 渡した店主は苦笑して、お代は頂きますと伝票に数行を追加した。 (-546) 2023/09/23(Sat) 8:45:10 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「お前が持つんじゃない。 縋ってきたのを俺が引きずってやるんだ、間違えるな」 助けを求めるのはお前だ、と言わんばかりに。 「なんだ……可愛がられ慣れてないのか? もっと褒めて欲しかったのならたくさん言い聞かせてやろう。 ん〜……」 「阿呆に見えて、可愛らしい、それでも真っすぐな色男。 限界を勝手に決めて抱え込んで、潰れちまう前によお。 こうやってまた俺を捕まえるか、連絡して来い。 大体助けてやる。 俺はお前らの敵じゃない。味方とも言えんが。 ――俺はなあ、ちゃあんとお前のことも好きだぞニコロ」 疑っている、信じてもいない、それでもそこに好意はある。 だから助けてやるし、ただでさえ託された仲だ。 お前から消そうとしても何処までも追いかけてやる、と。 此方も貴方とはまた違う感情で簡単に逃がさないつもりでいた。 (-553) 2023/09/23(Sat) 9:04:02 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ自分の予想は大体合っていて間違っていた。 それでも、 どちらでもいいだろう 、とした部分が結局丁度良くはまったので、都合よく利用させてもらった。 果たして 無実の人間 を牢に入れた事実を友人達は許してくれるだろうか。「――なるほどなあ。あの馬鹿が結局……。 やはり体が足りん……手回しも足りん。後で部下に書き直した送らんと」 誰かの背を追いながら男は一人ではない夜道を歩く。 「結局お嬢さんには会えんかったか」 「すまんな。本当の 裏切り者 はこの俺だ」 (!11) 2023/09/23(Sat) 9:30:57 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「……、っ……」 やけに、わざとらしいな。本当に"あいつ"みたいじゃないか。 幻のように付き纏う幻影をよりくっきりさせたような、否、違う熱で上書きするその手に背筋が震えた。 大人しく撫でられていた男は思わず貴方の腕をつかんで、そのまま動きを止める。 「……人を甘やかす天才だなあ、お前。 何が目的だ、俺を放っておけないのは俺が病人だからか。 さっさと食うものを食って、治ったらもう構わんな?」 流されそうになる、この体に染みついた"教え"がその手に媚びることを覚えている。 表に出すまいと隠し通していた失態をあんなふうに晒すとは思わなかった。 その上で何の反応も示さないどころか、願い通りに甘やかしてくるこいつはいったい何なんだ。 もっと、と次を求めるような乾きがのどまで出かかった。 まるで大事にされていると錯覚しそうになって。 どうせ置いていくくせにと、いつかの己が心の中で叫んでいた。 まったく女々しいったらありゃしない、そんな他人行儀と不信を隣人に抱え理性は保っている。 (-583) 2023/09/23(Sat) 10:59:07 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ/* 突然、PL連絡にて失礼いたします。 四日目時空にてロールを送りたいのですが、三日目の秘話はあちらで〆になってよろしいでしょうか? 返し忘れかはたまた終わりかを見極められず連絡させていただきました。お忙しい所すみません! (-589) 2023/09/23(Sat) 11:19:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ多くを震撼させたニュースが出回った日。 姿が見えなくなった上司は貴方に連絡をしていた。 その登録されていないメッセージはやけに遅れて届いてしまっただろうか。 『明日日が昇ったら、何があってもこの俺に会いに来い』 『愛しの上司より』 姿をくらました彼への会い方は少し厄介かもしれない。 情報の少ないその電子文にまだ書かれていたのは一つの店だ、そこに行けば会えるのだろうか。 (-676) 2023/09/23(Sat) 19:33:25 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「手遅れかどうか決めるのはこっちだ。 直接被害を被ってるのは他人だからな……!」 やけっぱちだった。 偽善の面もマフィアの面も保つのが難しくなってきてしまって。 貴方の前で見せられるのは、大人の真似ができてしまう少年だ。 口調や態度がもう崩れかけているのを自覚しつつ、自らを落ち着けるように深呼吸を繰り返す。 貴方への畏怖や敬意の念が薄れたわけではない、ただ近くで見続けた慣れ親しんだものに近く見えてしまったのだ。 どうしょうもなく救えない、救わせてくれようともしない敬愛しているあの背中に。 もしかして本当に貴方達は似た者同士で、遠い昔に全てを置いてきねしまっているような人間なのではないか。 結局は他人、ただでさえ初対面。それでもこれは。 貴方と昔から縁があればあるほど今この瞬間動けなかっただろう。 段々と現実が身に沁みてくるように冷たくなる身体に新しく吸った息を取り込んでまだ真っ直ぐ見続けている。 貴方は本当に一体どれほどの月日をその空っぽの心で過ごしていたのだろう。 事件以外、出生にも関わることだろうか。気になり始めたら何もかも知りたくなってしまう。 それ程にルチアーノの知識欲というものは強く、時にその頭脳と本質はその身を滅ぼしていた。 血は争えない、知るだけで毒である情報もなんでも読み込んで欲してしまう。 それでも、どんな現実がそこにあろうとも、真実を知って後悔をしたことなど一度もない。 → (-681) 2023/09/23(Sat) 20:20:23 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ時に、たったこれだけの逢瀬でも分かってしまったこともある。 貴方を純粋に好いた人間が、必ず、確かに居たことだ。 そして彼らが今何を思っているかも痛いほど理解ができる。 「……気前が良いなあ、まだ仕込が残ってるのか。 聞かせてくれ……言ってくれよヴィンセンツィオ」 だから今貴方の言の葉に酷く引き寄せられた。 それがどんな内容でも、地獄のような場所にでも足は踏み入れると決めていたから。 (-683) 2023/09/23(Sat) 20:23:14 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオさて昨日は美人か色男で選ばれたのは美人だったんだったか。 かなり前から知っていたんだぞ? 朝からそれを聞かされていた俺の気持ちを考えてみろ。 よくもまあマフィアの情報網を二人も抜こうとできたな。 なんて。俺はずっと気楽だ、何も気分が変わらん。 この程度、知ってしまったら嘘にも裏切りにもならないんだよ。 「だーから休ませてやるといってる。 警察の連中は好きだが、お前達の職場環境は今回の取締法で悪くなるばっかだろ」 そんな強引な罰などどんな物好きでもいらないだろうが。 「俺の幼馴染も寝不足でなあ……。 いやーあいつを牢屋にぶち込めばよかったか? そこまでお嬢さんにさせられんよなあ」 ▼ (-689) 2023/09/23(Sat) 20:40:04 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「アリーチェはニコロが変な言い方したんでな。 白だよなあ、やっぱり。まあいいか……。 任されたが俺が世話できるのは牢の中でになるんだし。 それにしてもやっぱあのボヤ野郎。 あいつ……俺が立ち寄った直後に店を燃やしてよ、証拠全部消してやがったんだ……建て直すのに無駄な金がかかる。 経費で落ちると思ってんのか?」 声に出すと色々聞けるもんだな、と何かを正してくれる貴方に苦笑いをした。 そのまま渡されたロゼッタを咥えてあっという間に飲み込んでいく。 自分も食欲があるかと問われれば別であったが、貴方に与えられた食事を食べないわけにはいかないから。 口についたソースをぬぐいながらだったが、肩を組まれるのを拒むはずもなかった。 さっと手早く携帯を操作する、さてそろそろこの新品ともお別れの時間か。 たった一日で使えなくなるとはこいつも思わなかっただろうな。 ▼ (-691) 2023/09/23(Sat) 20:43:22 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ名残惜しいと感じているのは自分だけじゃないといい。 離れた熱を、その手を想いながら目を伏せた。 全て終わったらこの友達ごっこ一日ぐらいならやめてもいい。 その時の俺はお前より見るに耐えかねない自信がある。 牢屋に遊びに来てくれたら見せられるかもしれないが、 仕事は増やしてしまったから期待はしないで留守番をしよう。 「しばらく全貌は明かせなさそうだがー……まあ大方。 こうしてお前を引っ掛けられた時間が出来たと考えよう」 好きだとか嫌いだとか、愛だとか、恋だとか。 真っ当ではなくとも不器用で雑なものを受けてきてしまった分、妙にひねくれて理解をした。 それが永劫に続くことではないことを知っている。 自分も持てるわけではないことを知っている。 どんな感情もいつまで続くかなんて信じられない、いつだって信じられるのは己だけ。 「勿論一緒に行くぞ、三日月島に俺の好きな店がある」 だから何でもやりたいように好きなことをする。 不信も疑いも全て含め真実を知った上で、 信じていた時と振る舞いを変えないこの面が。 あなたの友人……になろうとしている、 ルチアーノ・ガッティ・マンチーニの本当の姿だ。 (-692) 2023/09/23(Sat) 20:53:17 |
ルチアーノは、猫は別に好きじゃない。 (a27) 2023/09/23(Sat) 20:59:28 |
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