77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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| ── 山頂の御屋敷 ── [ミクマリ様をお祀りし 生きる糧をいただいてきた この村の新年の始まりは 他所とは違い、水の月である六月だ。 一つ歳を取り 成人之儀を済ませた その日の内に、輿入れとなる。 早朝から三度に渡って身を清められ 今まで袖を通したこともないような一張羅を 細いながらも筋肉の着いた 体躯に纏って、 様々な貢物と共に御前へ参じる。 >>64] (89) 2021/06/16(Wed) 8:35:39 |
| [直視するのは畏れ多いと伏し目がちに進み、 酒、餅、旬の野菜や果物、 菓子や塩などの入った包みをふたつ そっと床に下ろしたところで お声が掛かった。] …… [こくり、頷くと 見慣れぬ洒落た装飾の施された袖から覗く 御手に誘われるように >>64 お傍へと赴き、膝を折る。] (90) 2021/06/16(Wed) 8:35:50 |
| [ぺたぺたと 触れられたことに驚いて >>65 跳ね上げてしまった視線が捉えたのは、 柘榴の実のように艷やかな赤い瞳。 (なんて、綺麗…なのだろう、) 不敬だなんてことも忘れて その美しさに魅入っているうちに 及第点をいただいていた。 顔が気に入らないと 即刻、返された者も居るという話だったから >>66 よかった…と胸を撫で下ろす。] (91) 2021/06/16(Wed) 8:36:16 |
| [帰されたところで もう自分には、あの村に居場所は無い。
いや…、弟の虎之介は 喜んで迎えてくれるとは思うけれど、
啞(おし)になってしまった 元は余所者の自分を ここまで育て上げてくれたのは ミクマリ様に捧げるために他ならないと知っている。
自分がきちんと務めを果たせている間は 豊かな実りも約束され 唯ひとりの肉親である弟も 幸せに暮らせていると信じられるから。
だから────…、] (92) 2021/06/16(Wed) 8:36:58 |
| [ミクマリ様からのご要望に即刻応えるべく >>67 こくりと素直に首肯すると、 少し奥まったところへ移動し 婚儀のために誂えられた衣装を脱ぎ始めた。 黒い縁取りこそあるものの ほぼ純白のそれは汚れやすく、 踝まである裾は動き難い。 手際よく家事をこなすのには向かないから 持たせてもらった普段着の 袖のない上着と 足先がキュッと締まった下衣へ着替えていく。 普段使いと言えども 布地は張りがあり光沢もある上質なものだ。 黒い飾り紐の意匠も凝っている。 洗い方、保管の仕方なども しっかり叩き込んで来たから問題は無いが わりと手間のかかる代物だった。 (もっと簡素なもので良いのに…) そう思うけれど ミクマリ様に相応しく 在らねばならぬのだから文句は言えない。] (93) 2021/06/16(Wed) 8:37:16 |
| [婚儀の衣装を 手早く美しく畳み終えると、 すぐに片付けと掃除に取り掛かる。 道具の位置などは 先だって追い返された覡らから聞いていたから 迷うことはないけれど、 (んん、これは、…?) 散乱している紙の扱いには 少しばかり悩んだ。 村で教わったものとは異なる文字?が書かれたものと 何かの意匠だろうか‥‥ 花のような文様のものなどが雑然と落ちている。 >>68 閃きを残してあるのかもしれないし とにかく大事なものである可能性も考えて、 文字と形と 分類しながら重ねて、束ねて 大切に保管しておくことにした。] (94) 2021/06/16(Wed) 8:37:38 |
| [それから、 拾い集めた筆と硯を かぴかぴの墨が緩んでくれるように >>68 まずは水に浸しておいて、 大きなゴミをまとめ、 更に、部屋の上の方から順に はたいて、掃いて、拭いて、磨いて。 黙々とこなしながら 此方の作業で煩わせてしまわぬように 時折、ミクマリ様のご様子を伺う。] (95) 2021/06/16(Wed) 8:39:22 |
| …… [藤色に艶めく髪も 伸びやかな手足も 紅の瞳と同様にとても美しい。 >>64 それに、 当たり前ではあるけれど 自分たち人間とは一線を画した 存在なのだと感じさせる空気を纏っている。 見惚れていては仕事にならないのと 失礼にあたると思い なるべく直ぐに視線を引き剥がすけれど 燃えるように空が染まった時や 二重の虹が掛かっているのを見つけた時に 息を飲むような そんな高揚があった。] (96) 2021/06/16(Wed) 8:40:23 |
| [片付けた先から 汚されていくことには >>69 怒りを覚えることも落胆することもない。 慣れている、というよりは 生きているから汚れるし 生きているから散らかるのだ、と 当たり前のこととして受け入れる心が 母を亡くし 幼い弟を育てていくうちに 自然に芽生えていた。 いたちごっこになったとしても 前任者たちのように それで心が折れることだけは無いと 断言できる。] (97) 2021/06/16(Wed) 8:40:40 |
| [むしろ、
(ミクマリ様も 自分たちとおんなじように 生活をなさっているのだなぁ……)
などと、微笑ましく思ってしまった。
親近感を抱くには あまりに尊い御方で 畏れ多すぎるのだけれども。
それを、うっかりと口にしてしまう 声も自分には無いから 安心していられる。
また、ちらりとご様子を伺って ふわりと頬を緩めた。]* (98) 2021/06/16(Wed) 8:40:54 |
| (a12) 2021/06/16(Wed) 8:55:32 |
| [何か誤解を生んでしまったようだ。 >>121 枇杷に、杏に、さくらんぼ、夏みかんに、桃。 もぎたての果物たちと 砂糖菓子の袋などを抱え、 器用に足で襖をお開けになると 駆けて行ってしまわれた。] …… [ミクマリ様が気に入ってくださったものに 許可もなく手を付けるようなことは 決して無いのだけれども、 それを伝える術も持たぬ自分は どうしたものか、と思いつつ 艷やかな紫の髪が たなびく後ろ姿を見送った。] (163) 2021/06/16(Wed) 22:24:54 |
| [それにしても…、 ちか ますます親しく感じてしまう気持ちを 止められない。 不完全な自分と同じように ミクマリ様も 完璧なんかじゃなくて 足癖が悪かったりするのだな、って。 あと、 好物を独り占めしたいって主張も >>121 真っ直ぐで屈託がなくて とても心地いい。] (164) 2021/06/16(Wed) 22:25:04 |
| [失礼極まりないかもしれないけれど 少し弟に似ているな、とも思ってしまった。 悪いことをして叱られそうになると ぺろっと舌を出して さっさかさーと逃げ出してしまうような子だ。 代わりに自分が 「育て方が悪い」だとか 「躾がなってない」などと お小言を受ける羽目になるのもお決まりで。 けど、朗らかなところが消えることなく 育ってくれたのは 自分にとっては、すごく有り難かった。 卑屈なのは、俺だけでいい。 ] (165) 2021/06/16(Wed) 22:25:16 |
| [価値のない自分を 覆い隠し、見えなくしてしまう為に 人一倍、努力だけはした。 効率を考え 手際よくこなせるのも その日々の積み重ねの成果だ。 柔らかな足の裏が 綺麗にしたばかりの床を踏んで立てる音と 上げられる驚きの声を聞きながら >>122 今しがた お姿のあった辺りも ちゃちゃっと片付けていく。 そうしてまた 塵一つ付かない状態にして ミクマリ様のご様子を伺いに行った。] (166) 2021/06/16(Wed) 22:25:38 |
| …… [なんだか、まだ ご気分を害されたままのようだ。 >>125 このまま帰されてしまうのだろうか…? それは、困る。 とても、困る。 もっと、俺のことを 必要だと思ってもらわなければ。] (167) 2021/06/16(Wed) 22:25:51 |
| [床に放置されたままになっている 酒や餅、野菜、塩などを >>114>>124 一礼をしてから拝借し、厨房に向かった。 ミクマリ様が 食べなくても平気な体だとは 存じ上げないから 胃袋を掴みたい、掴めたら…との一心で 必死に考えを巡らせる。 そうして、 足りない食材を御屋敷周りの湖で調達すると 手慣れた様子で調理していく。] (168) 2021/06/16(Wed) 22:26:07 |
| [柔らかく煮た人参をすり潰し 滑らかにして 自然な甘さのおつゆに仕立て、
湖で取れた貝を 香り草と共に酒蒸しにし、
卵を溶いたものに 炒めたホウレン草と餅を入れ とろんっとしたところで火から下ろした。
それらを綺麗に盛り付けると 白米と共にお膳に載せ、 箸と匙を添えて 上段の間へとお持ちした。]
……
[そっと差し出して、ご様子を伺う。
召し上がっていただけるかどうか 美味しいと、おっしゃっていただけるかどうか どきどきしながら見守った。]* (169) 2021/06/16(Wed) 22:26:31 |
| [どうやら… ミクマリ様は猫舌らしい。 >>209 作ったお食事に 口をつけていただけなかった話は聞いていたけれど それが理由だったのなら、納得する。 自分たちにとって 温かいものはご馳走だから、 熱々なうちに差し出そうとしてしまう。 それが気に食わない、と 拗ねたような口元が主張していて なんだか幼い子どものようで 可愛らしくて、憎めない。 それどころか世話を焼きたくて堪らなくなる。] (211) 2021/06/17(Thu) 7:10:37 |
| ふぅ、ふぅ、… [匙で掬った橙色のスープに息を吹きかけ 冷ましてから これなら如何ですか?と 視線だけで尋ねつつ、そっと差し出す。 興味が全くない訳ではなさそうなご様子に >>210 目元を柔らかく撓めた。]* (212) 2021/06/17(Thu) 7:10:41 |
| [こんな風に息を吹きかけ 冷ましてから 口元までお運びするようなお相手は これまで一度も居られなかったのだろうか。 不思議そうなご様子に >>218 大丈夫ですよ、さぁどうぞ召し上がれ、と 眼差しで語りかけつつ 恭しく差し出し続けていれば お気持ちが動いたようだ。 >>219] …… ! [音のない会話を 汲み取ってくださったことも分かって 胸の内に、 じん‥ と 温かいものが広がっていく。] (229) 2021/06/17(Thu) 14:49:02 |
| [開いてくださった口の中へ 匙を進め、 様子を伺っていると 目元が幸せそうに緩んだ。 >>220 あぁ、よかった…、お気に召したようだ。 それにしても、 矢継ぎ早に述べてくださる感想と 溢れるような笑顔の なんと可愛らしいことか。 >>221 こちらも釣られて破顔してしまう。 (それは、人参という野菜です。 美味しいですよね。) 伝えたい言葉は胸の内だけで響かせて、 言い直される「悪くない」に ありがとうございますの意を込めて頭を下げる。] (230) 2021/06/17(Thu) 14:49:55 |
| [更に嬉しいことに、 他の料理にも 興味を持っていただけたようなので >>221 箸で切り分けた出汁巻き卵を、] ふぅ、ふぅ… [同じように冷ましてから口元にお運びする。 断面には ホウレン草の綺麗な緑色と とろんと蕩けたお餅が覗いている。 甘めがお好きなようだから 味醂を多目に入れてみたのだけれど、 どうだろうか?] (231) 2021/06/17(Thu) 14:50:53 |
| [それも召し上がっていただけたなら 次は貝殻から外した身を ひとつ摘みあげる。 さっき、味見をしてみたところ ミクマリ様のお膝元の 澄み切った湖で育ったためか >>2 臭みはまるで無く、身もふっくらと大きくて 今まで食べたことがないくらいに 絶品だった。 この世の旨味が凝縮している、と言っても 大げさではないと思えるくらいに。 これは冷めやすいから平気だとは思うけれど やはり息を吹きかけてから、 にこり微笑みながら差し出した。 熱くないですよ、と音に出来ない代わりに 姿と表情でお伝えできるように。]* (232) 2021/06/17(Thu) 14:51:09 |
| [どきどきしながら見守っていると、 また嬉しいお言葉が 食べ終わったばかりの口元から飛び出してくる。 >>292 その表情が、反応が、 >>291>>292 とんでもなく可愛らしくて 此方まで溶け落ちてしまいそうだ。 (……もっと見たいな、) 急くような気持ちに後押しされて 次も差し出してみれば 見つめている自分の方が 幸せになれてしまうようなお顔とお声で、 褒めてくださるものだから >>293 どうしようもなく浮かれてしまう。 こんなに、 ”嬉しい” だけで 心が塗りつぶされたのは何時ぶりだろうか。 思い出せないから、 初めてのことかもしれない。] (315) 2021/06/18(Fri) 11:47:24 |
| [咳払いがひとつ為され 悪くはないと言い直されて >>294 ハッ、とする。 最高の賛辞をいただいたような気になって 舞い上がっていたけれど、 確かに、この程度で満足せずに 研鑽を積むべきだろう。 (もっともっと ミクマリ様を喜ばせられるように…!) お召し上がりになる速度に合わせ 息を吹きかけながらお運びしていれば、 ご用意した分、全て すっかり綺麗に無くなっていた。 >>296] (316) 2021/06/18(Fri) 11:47:34 |
| [ともかく、合格点はいただけたようで 追い返されることなく 寝床を教えていただけたことに >>296 ほっ…と胸を撫で下ろす。 (おやすみなさいませ、 どうか、よい夢を…) 両手を床に付き 頭を下げてお見送りをしたら、 明日の献立を あれこれ考えながら お膳を片付け、きゅっと絞った雑巾で 部屋の中を拭き上げていく。] (317) 2021/06/18(Fri) 11:47:43 |
| [そうしながら思い出すのは 先程の幸せそうなお顔。
(…あぁ、そうだ!
ほんのり甘くした豆乳を 寒天でぷるんと固めて、きな粉をまぶす。 黒蜜を添えても良いかもしれない。)
思いついたら 居ても立っても居られなくて さっと掃除を終わらせ すぐ下ごしらえに取り掛かった。] (318) 2021/06/18(Fri) 11:47:59 |
| [此処に来る前は 弟が村で不自由なく暮らしていけるようっていう 息苦しい使命感だけだったのに…
あの御方に 喜んでいただきたい、という ある意味、自分の欲のためにする努力は
────こんなにも楽しい。
失敗すれば、 追い出されてしまうかもしれないという 不安と緊張もあるけれど
それを上回る 楽しみな気持ちを胸に沸き立たせながら 水に浸した大豆を すり鉢で静かにすり潰した。] (319) 2021/06/18(Fri) 11:48:03 |
| [全ての準備を整え終えたなら 沐浴を済ませ 教えていただいた自室で ことん、と 電池が切れたように眠りに就く。
待ち遠しい明日を 駆け足で迎えに行くような気持ちで。]* (320) 2021/06/18(Fri) 11:48:07 |
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